JP2009086562A - 光電変換回路内蔵型コネクタ - Google Patents

光電変換回路内蔵型コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 防水性を有する光電変換回路内蔵型コネクタを提供する。
【解決手段】 レセプタクル2の一部をシールドケース7にて構成し、シールドケース7内に光電変換回路22を収容する。レセプタクル2と電気機器Aの筺体108間、および、レセプタクル2と光プラグ33間にOリングが介在し、防水性を実現している。レセプタクル2と光プラグ33との接続時、フェルール24a,24b,37に加わるストレスを解消する機能を具備して構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光プラグを接続するコネクタに関し、特に、コネクタの内部に光電変換回路を内蔵してなる防水型のコネクタ構造に関する。
近年、電気装置相互間の情報通信分野において、高速なデータ通信を可能とする光通信技術が広く採用されている。当該光通信において、光信号を伝送するための光伝送媒体は光ファイバであり、光ファイバは、これに接続したプラグを電気装置に取付けたコネクタに接続する。
電気装置内には、コネクタから延長された光ファイバが配設され、電気装置内に備えられた光電変換回路に接続される。光電変換回路は、光ファイバを介して伝送される光信号を電気信号に変換して、遠隔の電気装置からの信号を受信する。
この種の光電変換器は、従来から種々提案されており(特許文献1参照)、その一例として、例えば、図6に示す構造のものが知られている。
特開平6−291726号公報
図6は、金属製の収容ケース101内に、光電変換回路を形成する配線基板102を一対の導電性スタンド103を介して架橋支持すると共に、収容ケース101の一側板外面に光コネクタレセプタクル104をネジ105にて取り付け、この光コネクタレセプタクル104内の図示しない光電接続素子を配線基板102に接続して、光電変換器Bは概略構成されている。
前記収容ケース101は、これと同形のカバーケース106にて被嵌され、収容ケース101の側板に設けた係合爪(図示せず)をカバーケース106の側板に設けた係合孔107に係合し、両ケース101,106を一体に組み合わせ、密閉状態としている。
上記構成の光電変換器Bは、通常、図7に示すように、電気機器Aの装置筺体108内に収容された電気基板109上にシールドケース110によって囲繞されて取付けられる。これは、光電変換回路はノイズに弱いため、外部のノイズから光電変換回路を遮蔽するため、金属体によって周囲を覆う必要があるからである。
前記光電変換器Bに接続する光プラグは、装置筺体108に取り付けた防水コネクタ111から延びる光ファイバ等の光伝送媒体112に接続された状態で、前記光コネクタレセプタクル104と機構上結合されることにより光学的に接続されて、図示しない外部電気機器と信号伝送可能に接続され、かつ、電気機器A内部の電気回路が外部からの水の浸入により故障や不具合等の問題を発生させることのないよう水密構造が保たれている。
然るに、前記構成の光電変換器Bは、電気機器Aの装置筺体108に取り付けられた防水コネクタ111間に光ファイバ112を引き回して配線作業をしなければならず、当該配線作業時、光ファイバ112が断線することのないよう注意する必要があった。
また、前記配線作業を終了した後においても、装置本体の組立て作業時、光ファイバ112が断線しないよう注意しなければならず、組立て作業に必要以上に時間と神経を費やす必要が生じるばかりでなく、組立て作業時に前記光ファイバ112が作業の邪魔になることを防止するため、光ファイバ112の配設位置を特定位置に固定する所定の固定治具113や、光ファイバ112が損傷等することを防止する保護具(図示せず)を別途設けることも考慮しなければならず、効率的な組立作業が実現できなくなるとともに、装置本体のコストを上昇させる問題もあった。
そこで、本発明は、斯かる問題点を解決するべく、光電変換回路と防水用のコネクタを一体的に構成することにより、電気機器Aの装置筺体108内に光ファイバ等の光伝送媒体112を引き回して配設する必要のない光電変換器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、光プラグを接続することにより光電変換を行う光電変換回路を収容してなるレセプタクルにおいて、当該レセプタクルは、電気機器のケースに固定されて該ケース内部に延出する中空構造の第一筒部と、該第一筒部から連続して、前記ケースの外側面に当接するフランジ部と、当該フランジ部から連続して、前記ケース外部に延出することにより前記光プラグを接続する第二筒部とからなる固定部と、前記第一筒部に結合されて、内部に前記光電変換回路を収容するシールドケースと、当該シールドケースの一端開口部を閉塞し、かつ、前記光電変換回路に接続された電気信号線を挿通するエンドキャップを備えて光電変換回路内蔵型コネクタを構成した。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光電変換回路内蔵型コネクタにおいて、前記固定部は、その内側に前記光電変換回路を固定する固定座を嵌合し、当該固定座には、前記第一筒部の軸心方向に固定孔が穿設され、一方、前記光電変換回路には、該固定孔に支持される支持片が具備され、前記エンドキャップとの間に挟持されることにより、前記シールドケース内に揺動不能に収容して構成した。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の光電変換回路内蔵型コネクタにおいて、前記固定座は、前記固定部内側に固定された支持座と、前記固定部内側に取付けられた固定金具間に挟持された状態で前記支持座に対して固定するように構成した。
請求項4記載の発明は、請求項2,3記載の光電変換回路内蔵型コネクタにおいて、前記支持座にはその中央部に第一の貫通孔と、当該第一の貫通孔と連通する固定座側の部位に、当該第一の貫通孔から拡開した溝部が形成され、前記固定座には、その中央部に前記第一の貫通孔と略同径の第二の貫通孔が形成され、当該第一,二の貫通孔には、光コードを内通したフェルールが挿通され、かつ、前記溝部には、該フェルールの中途から外側に張出して形成した鍔部と、前記第一の貫通孔を挿通するフェルールを内嵌したばね部材が嵌合され、前記支持片は、その先端部と前記固定孔の底部間に若干の隙間が形成される長さ寸法で構成した。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光電変換回路内蔵型コネクタにおいて、前記支持座は、前記光プラグとの接続時、コネクタ側のフェルールと当該光プラグ側のフェルールに内通した各々の光コード間の光軸合わせを実現する位置合わせ部材を具備して構成した。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の光電変換回路内蔵型コネクタにおいて、前記フランジ部は、電気機器のケースとの当接面に第一筒部を囲繞する周溝を形成して第一のリング部材を嵌め込み、前記第二筒部の内周面には、前記光プラグとの間に挟み込まれる第二のリング部材を取り付けることにより防水機能を実現するように構成した。
請求項1記載の発明によれば、装置筺体に取り付けられて、外部の電気機器に接続された光プラグを接続するコネクタ内部に、当該コネクタと一体的に光電変換回路を収容して構成したので、コネクタと光電変換回路を離間して設置する必要がなく、結果、コネクタと光電変換回路間を光ファイバ等の光伝送媒体で結ぶ必要がないので、電気機器の組立て時等に光ファイバの断線に注意する必要はなく、組立て時間の低減、および、組立て作業を容易とする効果を有する。
また、請求項1記載の発明によれば、装置筺体内に光ファイバの配設位置を特定する所定の固定治具や、断線を防止するための保護具を取り付ける必要がないので、製品コストが上昇することを確実に阻止することができる。
さらに、請求項1記載の発明によれば、装置筺体内部の電気基板に光電変換回路を取り付ける必要がないので、装置筺体に取り付けた防水コネクタから延出する光ファイバ等の光伝送媒体に接続された光プラグを接続する光コネクタを別途設ける必要がなく、部品点数を減少させることができ、装置構成を簡素化できるとともに、製品コストを低廉にすることが可能となる。
その上、請求項1記載の発明によれば、コネクタのケースをシールドケースとして活用できるので、コネクタ内に収容した光電変換回路を外部のノイズから確実に保護することができ、精度の高い光電変換動作を実現することができるとともに、装置筺体内に別途シールドケースを設ける必要がないので、部品点数を減少することができ、装置の小型化にも貢献することができる。
請求項2記載の発明によれば、コネクタ内に収容する光電変換回路を、当該光電変換回路に取り付けた支持片を固定座に形成した固定孔に支持させるとともに、シールドケースの開口部を閉塞するエンドキャップとの間に挟持することにより揺動不能に固定する構造であるため、少ない部品点数で簡易な構造により光電変換回路をコネクタ内部に確実に固定することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、固定部内側に固定された支持座と、固定部内側に取り付けられた固定金具間に挟持された状態で、支持座に対して固定座を固定する構造であるので、固定座がコネクタ内で揺動することを簡易な構造により阻止できるとともに、当該固定座に支持された光電変換回路が揺動することを確実に防止できる。
請求項4記載の発明によれば、光電変換回路に取り付けられる支持片は固定座に穿設した固定孔の深さ寸法より短く形成され、固定座と支持座の中央にはフェルールを挿通する第一,二の貫通孔と溝部が形成され、かつ、前記溝部には、フェルールの形成した鍔部と、当該鍔部と第一の貫通孔との間に、当該フェルールを内挿したばね部材が収容されて構成されているので、光電変換回路をコネクタのシールドケース内に収容,固定するとき、エンドキャップによって当該光電変換回路が固定座側に押し込まれた際、前記支持片は固定孔内を支持座側へ平行移動するとともにフェルールをばね部材の付勢力に抗して押し込み、固定座とエンドキャップ間に挟持することができ、光電変換回路の固定時にフェルールに不要なストレス(押圧力)が加わってこれを破損等することを確実に防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、支持座に位置合わせ部材を備えて構成したので、光プラグとの接続時、コネクタ側のフェルールと光プラグ側のフェルールに内通した光コード間の光軸合わせを簡単,確実に実現することが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、コネクタの所定位置にリング部材を嵌めこむことにより防水機能を実現しているので、外部からコネクタ接合部を通して水が装置筺体内部に浸入することを確実に防止でき、簡単な構造で電気機器の信頼性を確実に保持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5により説明する。なお、図1乃至図5において、図6,7に示す構成部品と同一部品は同一符号を付して説明する。図1は、本発明に係るコネクタを示す縦断面図であり、図1において、1は、電気機器Aの装置筺体108に螺合等して固定されるレセプタクル2を構成する固定部を示している。
固定部1は、中空筒形状をなす第一筒部3と、該第一筒部3の長手方向に垂直方向に外部に向けて張り出すフランジ部4、当該フランジ部4から連続して、第一筒部3と同一方向に長手方向を配置する中空円筒状の第二筒部5から構成されている。なお、第一筒部3と第二筒部5との境界内側面には、中央に向かって張り出し、その中心部に貫通孔23bを形成した保持片23が形成されており、一方、第二筒部5の外周面には、後述する光プラグとの接続時に利用される第一の係止部6が形成されている。
7は第一筒部3の開口部に接続される中空筒形のシールドケースであり、金属材料によって構成されている。8は前記シールドケース7の他端開口部を閉塞するエンドキャップを示しており、その中央には、後述する光電変換回路から引き出されるメタル線等からなる電気信号線9を挿通する信号線挿通孔10が形成されている。
11は固定部1の第一筒部3内に例えば、嵌込固定される支持座であり、所定の位置に複数の螺子孔12が形成されており、また、その中央には、後述する第一のフェルールが挿通する第一の貫通孔13が形成され、かつ、当該第一の貫通孔13と連通する部位には、第一の貫通孔13から拡開した溝部14が形成されている。
15は前記支持座11の溝部14側に、該支持座11と当接する状態で固定部1内に収容された固定座を示しており、当該固定座15は、第一筒部3内側面の所定位置に固定したEリング等からなる固定金具16との間に挟持される。
固定座15には、前記螺子孔12との間に螺子17を螺合することにより固定座15を支持座11に固定する螺子孔18を底面に形成した複数条の固定孔19が形成されるとともに、その中央には後述する第一のフェルールを挿通する第二の貫通孔20が形成されている。
22はシールドケース7内に収容固定した光電変換回路であり、その一方端には、固定座1に形成した固定孔19内に挿入されて光電変換回路22を支持する支持片23が複数条(固定孔19と同数)具備されている。なお、当該支持片23の長さは、前記固定孔19に螺子17を螺合したとき、当該螺子17の頭部との間に若干の隙間が形成される長さ寸法で形成されている。
24aは第一の貫通孔13および第二の貫通孔20内を挿通する第一のフェルールであり、その中心部軸方向には、光電変換回路22から延びる第二のフェルール24bの中心に内通する光コードと突き合わされる光コード25が内通されている。また、当該第一のフェルール24aはその中途位置に、第一のフェルール24aの軸方向と垂直外側方向に張り出す鍔部26が設けられており、当該鍔部26は支持座11に形成した前記溝部14内に収容され、常時は、第一のフェルール24aを内挿して鍔部26とともに溝部14内に収容されたばね部材27の付勢力により、固定座15側に押圧接触している。
28はレセプタクル2を後述する光プラグと接続した場合、光プラグのフェルールに内通した光コードと、レセプタクル側の第一のフェルール24aに内通した光コード25の光軸を合わせるために取り付けられた位置合わせ部材であり、前記支持座11と一体的に構成されている。
29は第二筒部5の内周側端部に形成した窪み30に嵌合されたOリング等からなる第二のリング部材であり、31はフランジ部4の第一筒部3側の側面に穿設された嵌合溝32に嵌合されたOリング等からなる第一のリング部材である。
次に、上記レセプタクル2を組立てる場合について説明する。まず最初に、固定部1の内側に張り出して中央に貫通孔21aを形成した保持片21に、貫通孔23a内に位置合わせ部材28を挿通させて支持部材11を当接させる。
前記支持座11が配置できたら、第一のフェルール24aにばね部材27を外嵌した状態で、当該第一のフェルール24aを第一の貫通孔13内に挿入する。
次に、支持座11の前記保持片1aと相反する側面に固定座15を当接させて第一のフェルール24aの鍔部12を支持座11と固定座15間の溝部14内に収容し、固定座15に形成した固定孔19を利用して螺子17にて支持座11と固定座15を一体的に固定する。
その後、固定部1の内側所定位置にEリング等の固定金具16を取り付けることにより固定座15の端部を支持して、支持座11と固定座15を保持片1aと固定金具16間に保持する。
次に、光電変換回路22の一端に取り付けた支持片23を固定座15の固定孔19に挿入(螺子17の頭部との間には若干の隙間が形成される)して支持しつつ、第二のフェルール24bを第一のフェルール24aと突き合わせて光軸合わせを行うとともに、当該光電変換回路22を内部に収容するようにシールドケース7を第一筒部3に螺合する。
この状態で、シールドケース7の他端開口部を閉塞するように電気信号線9を信号線挿通孔10に挿通させたエンドキャップ8を嵌め込み、当該エンドキャップ8で光電変換回路22を固定座15側へ押し込む。
この結果、光電変換回路22に取り付けた支持片23は固定座15の固定孔19に取り付けた螺子17の頭部との間に形成された若干の隙間を利用して固定孔19の深部に押し込まれるとともに、第二のフェルール24bによって第一のフェルール24aをばね部材27の付勢力に抗して支持座11側へ押し込む。
このとき、前記第一のフェルール24aは、その中途に設けた鍔部26を支持座11の溝部14内を平行移動させることができるので、光電変換回路22をシールドケース7内に固定するためにエンドキャップ8でこれを押し込んだ場合でも、第一,二のフェルール24a,24bに過度のストレス(押圧力)が加わることを確実に防止することができる。
最後に第二筒部5の内側の窪み30を利用して第二のリング部材29を支持座11と一体成形された位置合わせ部材28の外側に組付け、図1に示すレセプタクル2の組立てを完成する。そして、このように組み立てられたレセプタクル2は、フランジ部4の嵌合溝32内に第一のリング部材31を嵌め込み、電気機器Aの装置筺体108の一部に第一筒部3の外周面に形成した螺子部を利用して固定される。
図2は上記レセプタクル2に接続される光プラグ33の構造を示す縦断面図である。図2において、34はその外周に組み付けられた後、Eリング等の固定金具57によって一体的に取り付けた嵌合金具35とともに第二筒部5内に収納されて、中央の貫通孔36に挿通したフェルール37の中心に内通した光コード38をレセプタクル2側の第一のフェルール24aに内通した光コード25と突き合わせる保持金具を示している。
39は嵌合金具35の外側に取り付けられたカップリングナットであり、開口部の内周面先端には、レセプタクル2の第二筒部5の外周面に形成した第一の係止部6に係止される係止溝40を形成する第二の係止部41が設けられている。
カップリングナット39の中途部内側面には、嵌合金具35側に張り出すストッパ42が嵌合金具35の突起部43との間にバネワッシャ44を介して一体成形されている。
前記バネワッシャ44は、カップリングナット39がレセプタクル2の第二筒部5に接続されたとき、ストッパ42と嵌合金具35間に介在して、過度にストレス(押圧力)が加わるのを抑制するものである。
46はプラグケース45の中空部に挿入される抜落防止部材であり、その中央部には、後述する光ファイバの光コードが挿通する貫通孔47が形成されており、前記保持金具34と螺子等を利用して、当該保持金具34の貫通孔36と抜落防止部材46の貫通孔47とを連通する拡開した中空部48を閉塞するように固定されている。
前記中空部48には、貫通孔36に挿通するフェルール37の先端部37aと比較して径大に形成した胴体部37bと、前記先端部37aと同径の脚部37cを内挿したばね部材49が前記抜落防止部材46との間に配置されている。なお、当該脚部37cは、ばね部材49内において、抜落防止部材46との間に若干の隙間を形成する長さ寸法で形成されている。
50はプラグケース45内に収容された光ファイバであり、51は内周面にテーパを形成したプラグケース45を嵌合金具35に螺合することにより、光ファイバ50を外側から付勢してこれを保持する付勢筒を示している。
52は光ファイバ50を挿通するゴム等の樹脂材料からなる弾性部材を示しており、前記プラグケース45との当接面は傾斜状となっており、その外側に取り付けた締付キャップ53を前記プラグケース45に螺合することにより、光ファイバ50側へ押し込まれ、該光ファイバ50を確実に保持するものである。
次に、図2に示す光プラグを図1に示すレセプタクル2に接続する場合について説明する。図3に示すように、電気機器Aの装置筺体108に螺合して固定したレセプタクル2の第二筒部5と対向するように光プラグ33を配置したら、レセプタクル2の位置合わせ部材28が光プラグ33の位置合わせ溝54内に光プラグ33の嵌合金具35および保持金具34を、図3の矢印にしたがって第二筒部5内に収納する(図4参照)。
これにより、光プラグ33のフェルール37は、レセプタクル2の第一のフェルール24aと突き合わされ、両フェルール24a,37の光コード25,38は光軸合わせを確実に達成する。このとき、両フェルール24a,38が突き合わされたとき、両フェルール24a,38にはストレス(押圧力)が加わるが、光プラグ33のフェルール37は中空部48においてばね部材49と胴体部37bを収容しており、また、ばね部材49に内挿する脚部37cは抜落防止部材46との間に若干の隙間を形成して構成されているので、フェルール37に加わったストレスは胴体部37bが当該ばね部材49を最大、胴体部37bが抜落防止部材46と当接するまで圧縮することにより確実に解消され、フェルール37がストレス(押圧力)によって破損することを阻止することができる。
このようにして、光プラグ33の保持金具34と嵌合金具35が第二筒部5内に収納されたら、光プラグ33のカップリングナット39の第二の係止部41を第二筒部5の第一の係止部6に当接させて、当該カップリングナット39を回転させることにより、前記第一の係止部6は係止溝40内に係止されて、図4に示すように、光プラグ33をワンタッチでレセプタクル2に接続することができる。
このとき、光プラグ33の嵌合金具35の端部に形成した段差部55はレセプタクル2の第二筒部5内に取り付けた第二のリング部材29と当接して水密構造を実現する。つまり、嵌合金具35と第二筒部5の間から水がレセプタクル2内に浸入しようとした場合、第二のリング部材29と嵌合金具35間の水密構造により防水構造が実現されているので、第一筒部3を通ってシールドケース7内に水が浸入して、光電変換回路22を故障させることを確実に防止することができる。
また、当該レセプタクル2は、フランジ部4の装置筺体108との当接面に第一のリング部材32が嵌合されているので、フランジ部4と装置筺体108間からの水の浸入は、当該第一のリング部材32によって確実に防止することができ、電気機器Aの筺体108内に水が浸入することはなく、装置筺体108内に配置された各種電気回路等が水と接触することにより不具合や故障を生じることを確実に防止できる。
図5は本発明のレセプタクル2を電気機器Aに取り付けた状態を示す断面図である。図5に示すように、光電変換回路22はレセプタクル2内部に収納されているので、レセプタクル2からは電気信号線9を装置筺体108内に延出させることができ、当該電気信号線9は、電気コネクタ56を介して電気基板109に接続される。
つまり、本発明のレセプタクル(光電変換回路内蔵型コネクタ)2によれば、装置筺体108内で光ファイバ112を配線する必要がないので、当該光ファイバ112の配線作業時に断線が生じることに神経を使う必要はなく、また、電気機器Aの組立て作業時に光ファイバ112が邪魔になることを防止するために、所定の固定治具113を別途設けたり、光ファイバ112の損傷を回避するための保護具を用意する必要はなく、構成部品の減少に基づく構造の簡素化、組立て作業の効率化、製品コストの低廉化を実現することができる。
また、光電変換回路22はレセプタクル2のシールドケース7内に収容されているので、従来のように、装置筺体108内に配置した電気基板109上に別途シールドケース110を設けて、光電変換回路22を外部ノイズから保護する必要はない。
以上のように、本発明の光電変換回路内蔵型コネクタは、簡易な構造により防水機能を備えたレセプタクルを実現でき、かつ、光プラグとの接続時にフェルールが破損することを確実に防止できるとともに、電気機器の筺体内で光ファイバを配線する作業を一切排して、従来製品と比較して利便性および信頼性を向上させることができる。
情報通信分野において、高速なデータ通信を可能とする光通信技術が採用される電気機器の光電変換用コネクタとして防水機能を備えた製品の提供が可能である。
本発明の光電変換回路内蔵型コネクタの縦断面図である。 前記コネクタに接続する光プラグの縦断面図である。 前記コネクタと光プラグの突合せ状態を示す説明図である。 前記コネクタと光プラグの接続状態を示す説明図である。 前記コネクタの電気機器との接続状態を示す横断面図である。 従来の光電変換器を示す縦断面図である。 従来の光電変換器と電気機器との接続状態を示す横断面図である。
符号の説明
1 固定部
1a 保持片
21a,36 貫通孔
2 レセプタクル
3 第一筒部
4 フランジ部
5 第二筒部
6 第一の係止部
7 シールドケース
8 エンドキャップ
9 電気信号線
10 信号線挿通孔
11 支持座
12 螺子孔
13 第一の貫通孔
14 溝部
15 固定座
16,57 固定金具
17 螺子
18 螺子孔
19 固定孔
20 第二の貫通孔
22 光電変換回路
23 支持片
24a 第一のフェルール
24b 第二のフェルール
25 光コード
26 鍔部
27 ばね部材
28 位置合わせ部材
29 第二のリング部材
30 窪み
31 第一のリング部材
32 嵌合溝
33 光プラグ
34 保持金具
35 嵌合金具
37 フェルール
37a 先端部
37b 胴体部
37c 脚部
38 光コード
39 カップリングナット
40 係止溝
41 第二の係止部
42 ストッパ
43 突起部
44 バネワッシャ
45 プラグケース
46 抜落防止部材
47 貫通孔
48 中空部
49 ばね部材
50 光ファイバ
51 付勢筒
52 弾性部材
53 締付キャップ
54 位置合わせ溝
55 段差部
56 電気コネクタ

Claims (6)

  1. 光プラグを接続することにより光電変換を行う光電変換回路を収容してなるレセプタクルにおいて、当該レセプタクルは、電気機器のケースに固定されて該ケース内部に延出する中空構造の第一筒部と、該第一筒部から連続して、前記ケースの外側面に当接するフランジ部と、当該フランジ部から連続して、前記ケース外部に延出することにより前記光プラグを接続する第二筒部とからなる固定部と、前記第一筒部に結合されて、内部に前記光電変換回路を収容するシールドケースと、当該シールドケースの一端開口部を閉塞し、かつ、前記光電変換回路に接続された電気信号線を挿通するエンドキャップを備えて構成したことを特徴とする光電変換回路内蔵型コネクタ。
  2. 前記固定部は、その内側に前記光電変換回路を固定する固定座を嵌合し、当該固定座には、前記第一筒部の軸心方向に固定孔が穿設され、一方、前記光電変換回路には、該固定孔に支持される支持片が具備され、前記エンドキャップとの間に挟持されることにより、前記シールドケース内に揺動不能に収容されることを特徴とする請求項1記載の光電変換回路内蔵型コネクタ。
  3. 前記固定座は、前記固定部内側に固定された支持座と、前記固定部内側に取付けられた固定金具間に挟持された状態で前記支持座によって固定されることを特徴とする請求項2記載の光電変換回路内蔵型コネクタ。
  4. 前記支持座にはその中央部に第一の貫通孔と、当該第一の貫通孔と連通する固定座側の部位に、当該第一の貫通孔から拡開した溝部が形成され、前記固定座には、その中央部に前記第一の貫通孔と略同径の第二の貫通孔が形成され、当該第一,二の貫通孔には、光コードを内通したフェルールが挿通され、かつ、前記溝部には、該フェルールの中途から外側に張出して形成した鍔部と、前記第一の貫通孔を挿通するフェルールを内嵌したばね部材が嵌合され、前記支持片は、その先端部と前記固定孔の底部付近間に若干の隙間が形成される長さ寸法で構成したことを特徴とする請求項2,3記載の光電変換回路内蔵型コネクタ。
  5. 前記支持座は、前記光プラグとの接続時、コネクタ側のフェルールと当該光プラグ側のフェルールに内通した各々の光コード間の光軸合わせを実現する位置合わせ部材を具備して構成したことを特徴とする請求項4記載の光電変換回路内蔵型コネクタ。
  6. 前記フランジ部は、電気機器のケースとの当接面に第一筒部を囲繞する周溝を形成して第一のリング部材を嵌め込み、前記第二筒部の内周面には、前記光プラグとの間に挟み込まれる第二のリング部材を取り付けることにより防水機能を実現したことを特徴とする請求項1ないし5記載の光電変換回路内蔵型コネクタ。
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