JP2009072957A - 打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置に隣接して打抜装置を設け、間欠輪転印刷装置の全体の設置スペースの長さを短くする。
【解決手段】給紙部11から送られる2層構造のシート材料Wを、送りロール12ra、12rbの駆動により印刷装置12へ送り込み、印刷装置12に隣接して設置された打抜装置14でシート材料Wに打ち抜きをして送りロール12rbから排出し、ループ状部17を経てリワインダー15に排出する。送りロール12ra、12rbを駆動する駆動機構の駆動モータを、印刷装置12による印刷時には同期駆動し、前進、後退時には速度可変制御をするサーボモータ12rmとし、、シート材料Wの送りを後退させるために駆動モータを逆転させるまでのシート停止時間内にハーフ打ち抜き動作を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、連続するラベルのようなロール状のシート材料に印刷をするため、印刷機の前後に置かれた送りロールによって一定のテンションを与えられ、任意の寸法の印刷を行う輪転印刷機の後工程で、表面のフィルムの打ち抜きを行う打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置に関する。
ラベルのようなロール状の2層構造のシート材料の所要部分に輪転印刷機の印刷部で印刷をし、その後このシート材料に薄いフィルムをラミネート加工し(或いはホットスタンプを熱転写)、そしてラミネートされたフィルムの上から印刷層に打抜加工をする等の処理をする印刷、打抜工程を有するラベル印刷では、間欠輪転印刷機で印刷後、円圧打抜機で円圧内抜きをする方式と、平圧式の打抜機を用い、トムソン刃やシール刃等で打抜く打抜装置を設置して打抜きを行う方式が知られている。図5に従来の間欠輪転印刷機に平圧打抜機を用いたラベル印刷装置の概略模式図を示す。
図5に示すラベル印刷装置では、給紙部1から送りロール2ra、2rbを介して連続して送り出される2層構造(離型紙シート上に印刷用シートを接着した積層状のもの)のシート材料Wの表層に印刷部2の多色印刷機で所要の絵柄の印刷をした後、ループ状部6を経てシート材料Wに所要の絵柄が印刷されたラベルを途中の経過ロール3aを経由して送りロール4aを介してラミネート装置3に送り、このシート材料Wに対して、ラミネート装置3で表面を保護するための薄膜状フィルムのラミネートシートを張り合わせた後、打抜装置4においてラベルの絵柄部に打ち抜きをし、さらにその後方の位置にループ状部7を経てラベルが形成されたシート材料Wから打ち抜かれたフィルムの残り滓のラミネートシートを分離するためのリワインダー5の装置が配置され、この装置の分離手段5aによりラミネートされた残り滓シートのラミネートシートのフィルムがラベルシートから引き剥がされ、残り滓シートのラミネートシートはフィルム巻取ロール5bに、又所定ピッチで連続状に形成された絵柄を印刷したラベルは巻取ローラ5cに巻き取られるように構成されている。
ラミネート装置3、打抜装置4とリワインダー5間のループ状部7の間ではシート材料Wは、送りロール4aにより送られる。8は給紙部1と印刷部2との間のループ状部である。また、この場合の打抜装置4は、平圧式打抜装置が用いられている。この平圧方式の打抜装置4には、トムソン刃やシール刃が使用され、価格が安価で、交換が容易などの利点があり、少量多品種向けのラベル製造のための間欠輪転印刷機の打抜装置として現在最も普及している。この平圧式打抜装置の例として、例えば特許文献1の「ロール紙の打抜き装置」の発明が公知である。
特公平04−008220号公報
ところで、上記従来のラベル印刷を間欠式印刷方式の印刷装置で行う場合、ラベル印刷装置の間欠輪転印刷機では版シリンダを交換することなく任意の寸法の印刷をし、ロール状のシート材料は前進するだけでなく後進もして、このような動作を繰り返すようになっており、印刷スペースと打ち抜きスペースの間のロスを極力少なくする方式が採用されている。このようなラベル印刷装置に、印刷装置の後工程の打抜装置として平圧方式の打抜装置を設置した場合、フィルムを積層するラミネート装置(又はラミネート装置とホットスタンプ装置を併設する場合もある)とその後に打抜装置をラインの長さ方向に並べて設置するため、少なくとも印刷装置と打抜装置との間のいずれかの位置にループ状部を設ける必要があった。
これは、仮にループ状部を設けないとすると、上述したように印刷を高効率で行うためシート材料の前進の後に後退が直ちに開始され、打ち抜き動作中にシート材料の後退が始まることにより、印刷されたラベルシートを傷つけることとなり、従ってこのような状態が生じるのを防止するために、一般には印刷装置におけるシート材料の前進、瞬時停止、後退の動作と、打抜装置における打ち抜き動作タイミングを切り離して行うことができるようにするためにループ状部を必要とし、この動作タイミングの差をループ状部により吸収するようにしている。このため、従来の平圧式打抜装置を備えたラベル印刷装置では、このループ状部のスペースを必要とし、装置全体の設置長さが長くなり、装置全体の設置長さが長いと、印刷と打抜の位置合わせの作業が煩雑となり、作業者の負担が増え、材料のロスも増えることになるという種々の不都合があった。
従って、上記印刷装置と打抜装置間のループ状部を設けるスペースを省略し、打抜装置を含むラベル印刷装置の全長を短くして、従来のラベル印刷装置と同等以上の効率でラベル印刷、短時間での打ち抜き動作を保持し、かつ印刷スペース間のロスをなくし、作業者の負担を軽減できるラベル印刷装置とするのが望ましいが、このためには印刷装置のシート材料の前進、後退方向へのそれぞれの動作期間中の立ち上がり、立下り時の速度の高速化と、打抜装置の打ち抜き速度を高速化し得る駆動機構、タイミングの設定の最適化について改良を図る必要がある。
この発明は、上記の従来のラベル等を印刷する打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置における種々の問題に留意して、印刷装置に隣接して打抜装置を設け、この印刷装置と打抜装置との間のスペースにループ状部を設けることなく印刷装置へのシート材料の送りロールを、打抜装置を通過して送り、打ち抜き操作時には印刷装置を所定の短時間だけ停止させても印刷作用、打ち抜き作用の効率、生産性を低下させることなく、間欠輪転印刷装置の全体の設置スペースの長さを短くし、作業効率を上げて作業者の負担を軽減し、コストの低減を図ることができる間欠輪転印刷装置を提供することを課題とする。
この発明は、上記の問題を解決する手段として、給紙部から送られる2層構造のシート材料Wを、送りロールの駆動により印刷装置へ送り込み、印刷装置に隣接して設置された打抜装置でシート材料Wに打ち抜きをして送りロールから排出し、ループ状部を経てリワインダーに排出するように構成され、送りロールを駆動する駆動機構の駆動モータを、印刷装置による印刷時には同期駆動し、前進、後退時には速度可変制御をするサーボモータとし、この駆動モータによるシート材料Wの前進方向と後退方向へのそれぞれの立ち上がり、立下り時の過渡変化時間をパルス信号による制御で短縮化し、シート材料の送りを後退させるために駆動モータを逆転させるまでのシート停止時間内にハーフ打ち抜き動作を行うように構成した打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置の構成としたのである。
なお、上記の間欠輪転印刷装置用の打抜装置において、打抜刃を駆動する駆動機構をボールねじ機構と、このボールねじ機構を駆動するサーボモータから構成することができる。
上記の構成とした間欠輪転印刷装置によれば、送りロールによりシート材料を印刷装置と、その間にループ状部を設けることなく設置された打抜装置を挿通させて送り、その間でシート材料を後退させるために、シート材料を一旦停止させた短時間を利用して、打抜装置による打ち抜き作用を行う。この場合、印刷装置の版胴、圧胴は一定速度で同じ回転方向へ回転を続け、一方シート材料は前進方向と、停止、後退方向とへ速度可変、かつ送り方向を切り替え可能に制御される。制御回路からの制御信号の送信により、印刷サイクルの駆動が開始されると、サーボモータによる印刷装置の版胴、圧胴の印刷速度までシート材料の送りロールのサーボモータの回転が急加速された後、同期駆動されて所定の一定速度で印刷が行われる。
この印刷開始までの送りロールのサーボモータの立ち上がり時間は、従来のサーボモータの場合よりパルス信号の入力状態を変化させて急加速し、短時間に立ち上がるように制御する。版胴が圧胴に接触して印刷が開始されると、所定時間、所定速度で印刷を行った後、版板が圧胴から離れると、印刷が行われなくなるが、版胴、圧胴は回転を続ける。版板は版胴の全周の周長さより短く、全周に亘って設けられていないため、版板の印刷領域外では印刷が行われないからである。但し、所要の印刷長さに印刷が行われることは、勿論である。この印刷停止時には送りロールのサーボモータの停止制御が行われ、この送りロールのサーボモータの立下り時には、停止までの速度変化を、立ち上がり時と同じくパルス信号の入力状態を変化させて制御する。
その後、送りロールのサーボモータは所定時間、回転が停止され、その間に打抜装置による打ち抜き作用が行われ、打ち抜き作用が終了すると、送りロールのサーボモータの後退方向への回転制御が行われる。この送りロールのサーボモータの後退制御時にも、前進時の立ち上がり、立ち下り時と同じくパルス信号の入力状態を変化させて、高速での可変速度制御が行われ、それだけ打抜装置による打ち抜き作用時に送りロールのサーボモータの停止時間を長く確保できることとなる。このため、従来の間欠輪転印刷装置では、停止直後に瞬時にモータが反転するのに対して、この発明では、従来の停止時間より早く、かつ長く停止させるため、従来の場合より停止状態からサーボモータの反転までに停止させる過渡変化時間を長く確保することができ、従来の場合に比して長く停止することができる。
従って、印刷装置と打抜装置の間にループ状部を設けることなく、従来の場合と同等以上の短時間で印刷をし、かつ同等以上の効率を保持することができ、初回の印刷開始から印刷停止までの間に打抜装置を作動させて打ち抜きをしても、同等以上の効率を保持して印刷と打ち抜き作用ができることとなる。なお、この発明では、打抜装置の上にラミネート装置(又は熱転写装置)を重ねて設けることができるため、このラミネート装置によるスペースを特別に設ける必要がない。
この発明の間欠輪転印刷装置は、送りロールの駆動により給紙部から送られるシート材料を印刷装置へ送り込み、印刷装置に隣接して設置された打抜装置でシート材料に打ち抜きをして送りロールから排出し、送りロールを駆動する駆動機構の駆動モータを印刷装置と同期駆動制御するサーボモータによるシート材料の前進方向、後退方向への立ち上がり、立下り時の過渡変化時間をパルス信号による制御で短縮化し、シート材料の送りを後退させるために駆動モータを逆転させるまでのシート停止時間内にハーフ打ち抜き動作を行う打抜装置を備えた構成としたから、印刷装置と打抜装置との間にループ状部と印刷装置等のためのスペースを省略でき、装置全体の設置長さが極めて短くなり、かつ作業効率も向上するという利点が得られる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1の(a)図は、実施形態の打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置の全体概略構成図、(b)図はこの全体システムの模式図を示す。図示のように、この間欠輪転印刷装置は、給紙部11から送られる2層構造のシート材料Wを、送りロール12ra、12rbのサーボモータ駆動により印刷装置12へ送り込み、印刷装置12に隣接して設置された打抜装置14においてシート材料Wに打ち抜きをした後、送りロール12rbから排出し、ループ状部17を経てリワインダー15に排出するように構成されている。上記装置では、従来の間欠輪転印刷機と異なり、印刷装置12と打抜装置14の間にループ状部は設けられていない。
上記の間欠輪転印刷装置では、印刷装置12の版胴、圧胴は一定速度で同じ回転方向へ回転を続け、一方シート材料Wは送りロール12ra、12rbのサーボモータにより前進方向と、停止、後退方向とへ速度可変、かつ送り方向を切り替え可能に制御するように構成されている。また、図示していないが、版板は版胴の全周の周長さより短く、全周に亘って設けられていないため、版板の印刷領域外では印刷が行われない。さらに、版シリンダを交換することなく任意の寸法のラベル印刷を行うため、図3に示すように、印刷されるラベルの絵柄(文字部を含む)と絵柄の間に印刷されないロス部分が極力少なくなるように、シート材料Wを上記のように前進させた後一旦停止させ、その後今度は反対方向に後退させる。
そして、後述するように、シート材料Wの後退駆動中の送り速度の変動によるロスを含めてシートロスが最小限となるように制御が行われる。また、図示の例では、打抜装置14の上部の位置には印刷シートの装飾性(光沢、保護)のため積層された薄いフィルムをラミネートするラミネート装置13が積み重ねて設置されている。このラミネート装置13を経て薄いフィルム状のラミネートシートSがシート材料Wに接着される。但し、図示の例では、ラミネート装置13の例を示したが、このラミネート装置を、箔をホットスタンプで熱転写する熱転写装置としても良い。このように、打抜装置14の上にラミネート装置13を積み重ねて設け(又は熱転写装置を併設)、かつ印刷装置12に隣接して設けることにより、スペースを省略し、装置全体の長さを短くできる。さらに、必要がない場合は、このようなラミネート装置13(又は熱転写装置)の設置を省略しても良い。
打抜装置14の後方に設けられた送りロール12rbから排出されたシート材料Wは、途中でループ状部17を経てリワインダー15に送られ、この装置の分離手段15aによりシート材料Wに接着されているラミネートシートSの打ち抜き後の残り滓シートがラベル製品から分離され、ラミネートシートSの残り滓シートと印刷用のシートW1がそれぞれの巻き取りロール15b、15cに巻き取られる。ループ状部17を経由するため、この場合は巻き取りロール15b、15cによる巻き取り動作と送りロール12rbによる送り動作は切り離して独立に制御される。
図1の(b)図に示す制御回路30は、図示しないパルス発生部から、制御対象の各駆動部のモータを含む制御システムの全体を制御している。制御回路30は、図示しないパルス発生部において、下記の各駆動部のサーボモータ12rm、12ma、12mb、14m等へそれぞれ必要なパルス信号を発生させて、必要な電力を供給して駆動する。図4に示すように、この制御回路30により上記送りロール12ra、12rbを駆動する駆動機構の駆動モータは、印刷装置12と印刷中は同期して、シート材料Wの前進、後退時には急加速、急減速して駆動制御するサーボモータ12rm、12rmとし、この駆動モータによるシート材料Wの前進方向と後退方向への立ち上がり、立ち下り時の過渡変化時間をパルス信号による制御で短縮化し、シート材料Wの送りを後退させるために駆動モータを逆転させるまでの極短時間の間だけシート材料Wを停止させ、このシート停止時間内にハーフ打ち抜き動作を行うようにした打抜装置14を備えている。
この打抜装置14は、図2に示す従来公知の平圧式の打抜刃14cが用いられている。この平圧式の打抜刃14cを有する打抜装置14は、図2の(a)図に示すように、取付台14上の固定台14aに対向してその上方に昇降台14bが昇降自在に設置されている。昇降台14bの下部には、打抜刃14cが取り付けられており、昇降台14bにはボールスプライン14sを介して下部昇降板14b’が連結され、この下部昇降板14b’を貫通するボールねじ14nを駆動部のサーボモータ14mにより駆動して打抜刃14cを昇降させ、固定台14a上に移送されてくるシート材料Wに対して下降させてハーフ打ち抜き等の所要の打ち抜き作用を加える。連結ボックス14内には、サーボモータ14mの出力軸をボールねじ14nに連結するための軸継手(図示省略)が設けられている。
昇降台14bの下部には、支持板14hが下方に積層され、支持板14hにより打抜刃14cが取り付けられている。サーボモータ14mは、図1の(b)図に示す制御回路30のコンピュータからのパルス信号により制御され、この制御信号により打抜刃14cは、シート材料Wの送りが停止した時に瞬時に下降してシート材料Wに対して打ち抜きをする。
図3の(a)図にシート材料Wの断面の構成を示すと共に、(b)図に打抜刃14cによるシート材料Wへの打ち抜き状態を示し、(c)図に打ち抜き後、ラミネートシートSの残り滓シートを引き剥がした状態の断面図、(d)図に打ち抜き後のシート材料WからラミネートシートSの残り滓シートをリワインダー15により引き離す状態の模式図を示す。(a)図に示すように、シート材料Wは2層構造のシートであり、離型紙W0の上に印刷用のシートW1が接着、積層され、このシートW1上に絵柄Pが印刷される。そして、この打抜装置14の上方に設置されたラミネート装置13でラミネートシートSがシート材料Wの片面に接着され、図示断面のシート材料Wが形成される。
又、図3の(b)図に示すように、上記断面のシート材料Wにハーフカットの状態、即ち打抜刃14cによる打ち抜きを離型紙W0まで貫通せず、ラミネートシートSとシートW1までのみカット(Cm、Cm)(ハーフカット)するように打ち抜きが行われる。このハーフカットの打ち抜きは、例えば(c)図の断面図、(d)図の状態説明図に示すように、シート材料Wの幅より少し小さい矩形状の型に打ち抜かれ、かつそれぞれの打ち抜きスペースが互いに接近してロスの少ない状態に形成される。これは、各スペース間にロスが生じないように前進方向と後退方向にシート材料Wが前進、後退操作が行われて調整されるからである。ラミネートシートSをシートW1から引き離すと、このラミネートシートSは、打ち抜かれたエリア内側のシートがラベル絵柄上に残り、打ち抜かれた残りのスペースのみが欠けた穴あき状態の残り滓シートの状態となる。上記前進、後退の作用については後で説明する。
上記の構成とした実施形態の間欠輪転印刷装置では、送りロール12ra、12rbによりシート材料Wを所定の張力状態を保持しながら印刷装置12と、その間にループ状部を設けることなく設置された打抜装置14を挿通させて送り、その後にシート材料Wを後退させるために、印刷装置12を一旦停止させた瞬間を利用して、打抜装置14による打ち抜き作用を行う。その作用について、図4を参照して説明する。図示の速度変化の状態は、送りロール12ra、12rbによるシート材料Wの送り速度の変化を表している。実線は本発明の実施形態の間欠輪転印刷装置における送り速度の変化、点線は従来の間欠輪転印刷装置における送りロール12ra、12rbによるシート材料Wの送り速度を表している。
制御回路30からの制御信号の送信により、印刷サイクル(1)の駆動が開始されると、印刷装置12のサーボモータによる印刷速度まで送りロール12ra、12rbのサーボモータの回転が急加速された後、所定の一定速度で印刷が行われ、その後急減速して停止させた後、シートを後退させるため逆回転させるが、この印刷開始から停止、後退までの立ち上がり、立ち下り時間は、従来のサーボモータの場合よりパルス信号の入力状態を変化させてΔTp時間だけ短時間に立ち上げ、立ち下がるように制御する。これは、印刷装置12による印刷時の印刷シートロスを最小限に制御するためであり、印刷開始時の送りロール12ra、12rbの立ち上がり、立ち下がり時間によるロスを防止するためである。なお、上記急加速、急減速は、シート材料Wの伸びが各ラベルマークの印刷ずれを生じない範囲内で行われる。
従来の間欠輪転印刷装置では、1つのラベル絵柄Pの印刷が終わると、その直後に印刷が行われていなくても、次のラベル絵柄Pが印刷されるまでに送りロール12ra、12rbの点線で示す加速、減速時の過渡変化による立ち上がり、立ち下がりの送りによる分だけシート材料Wが前進方向に送られるため、そのままではラベル絵柄Pとラベル絵柄Pとの間にシートロス部分が生じる。またシート材料Wの後退時の送りに遅れがあると、この遅れによるロス分も生じる。そこで、このロス部分を最小限に短縮するため、この実施形態の間欠輪転印刷装置では、実線で示すように、送りロール12ra、12rbの送り方向を前進方向に急加速させ、印刷時には一定回転速度で送り、印刷終了後には逆転させてロスが最小となる位置まで急減速してシート材料Wを後退させるように制御が行われる。
版胴の版板が圧胴に接触して印刷が開始された後、所定時間、所定速度で印刷を行った後は、版板がシート材料Wから離れるため、印刷がされなくなるが、印刷装置12の版胴、圧胴は同じ方向に回転し続ける。一方、シート材料Wの送りは、送りロール12ra、12rbによる立ち下り時の遅れによりシートロスが生じるのを防止するため、送りロール12ra、12rbにより送り速度を急減速して、停止させるように制御が行われる。
この急減速、停止時の過渡変化時には、従来の間欠輪転印刷装置よりΔTp時間分だけ短時間に停止するように、同じくパルス信号の入力状態を変化させて送りロール12ra、12rbを急減速するように制御する。
この場合、印刷長さ(一定の送り速度Vに印刷に掛かる時間Tpを掛け合わせた長さL)は、この間欠輪転印刷装置で必要とされる長さである。上記の急加速の送りの後一定速度で印刷され、急減速されて停止した状態では、実線と点線を比較すれば分かるように、後退時迄のT時間分送りロール12ra、12rbによるシートの送りを停止することができる(前進時のロス時間2ΔTp=tと後退時のロス時間2ΔTp=tの合計2tが停止時間T)。この停止状態になると、その間に、停止状態に基づく作動信号が制御回路30から送信され、打抜装置14を作動させ、打ち抜きが瞬時に行われる。この打ち抜きが終了すると、直ちに送りロール12ra、12rbを逆転させてシート材料Wの後退が行われる。
この後退時にも急加速、急減速が行われるが、この場合は前進時と反対にロス時間2ΔTp=tの時間分早めて先に停止時間を確保し、その後急加速、急減速により後退動が行われる。停止時間中の打ち抜き動作を速めることにより、さらに従来の間欠輪転印刷装置より動作を速めることも可能である。従って、印刷から後退までの1サイクルの合計時間は従来の間欠輪転印刷装置と同等、又はそれ以上となる。急減速された後、送りロール12ra、12rbが停止されると、その後次の印刷サイクル(2)が同様な作動を繰り返して開始される。これにより、シート材料W上に連続して複数のラベルマークが印刷される。
このため、従来の間欠輪転印刷装置では、停止直後に瞬時にモータが反転するのに対して、この実施形態の間欠輪転印刷装置の場合は、図示のように、急加速、急減速により従来の停止時間より早く停止させ、遅れて素早く後退するため、従来の場合より停止状態からサーボモータの反転までに停止させる時間を長く確保することができ、従来の場合に比して長く停止することができる。従って、印刷装置12と打抜装置14の間にループ状部を設けることなく、従来の場合と同じ操作速度で印刷をし、かつ同じ効率を保持することができ、初回の印刷開始から印刷停止までの間に打抜装置14を作動させて打ち抜きをしても、同等以上の効率を保持して印刷と打ち抜き作用を行うことができることとなる。
なお、この実施形態の場合、打抜装置14の上にラミネート装置13(又は熱転写装置)を重ねて設けているため、このラミネート装置13によるスペースを特別に設ける必要がない。上記ループ状部とラミネート装置13のためのスペースも省略できるため、装置全体の設置長さが極めて短くなり、かつ作業効率も向上する。
この発明の間欠輪転印刷装置は、印刷装置に隣接して設置された打抜装置でシート材料に打ち抜きをして送りロールから排出し、送りロールを駆動する駆動機構の駆動モータを印刷装置と印刷中は同期駆動制御するサーボモータによるシート材料の前進方向、後退方向への立ち上がり、立下り時の過渡変化時間をパルス信号による制御で短縮化し、シート材料の送りを後進させるために駆動モータを逆転させるまでのシート停止時間を長く確保して、その時間内にハーフ打ち抜き動作を行う打抜装置を備えた構成とし、ループ状部と熱転写装置等のためのスペースを省略でき、装置全体の設置長さが極めて短く、かつ作業効率も向上する間欠輪転印刷装置であって、ラベル印刷等の分野に広く利用できる。
実施形態の間欠輪転印刷装置の(a)全体概略構成図、(b)全体概略構成の模式図 実施形態の間欠輪転印刷装置用の打抜装置の(a)主断面図、(b)側面図 シート材料の(a)断面図、(b)打ち抜き作用時の断面図、(c)打ち抜き後、ラミネートシートSを引き剥がした状態の断面図、(d)ラミネートシートSの分離時の模式図 シート材料の送り速度の変化状態の説明図 従来例の間欠輪転印刷装置の全体概略構成図
符号の説明
11 給紙部
12 印刷装置
12ra、12rb 送りロール
13 熱転写装置
13a 熱転写手段
14 打抜装置
15 リワインダー
17 ループ状部
18 ループ状部
P 絵柄
W シート材料
W0 離型紙
W1 シート
S ラミネートシート

Claims (2)

  1. 給紙部11から送られる2層構造のシート材料Wを、送りロール12ra、12rbの駆動により印刷装置12へ送り込み、印刷装置12に隣接して設置された打抜装置14でシート材料Wに打ち抜きをして送りロール12rbから排出し、ループ状部17を経てリワインダー15に排出するように構成され、送りロール12ra、12rbを駆動する駆動機構の駆動モータを、印刷装置12による印刷時には同期駆動し、前進、後退時には速度可変制御をするサーボモータ12rmとし、この駆動モータによるシート材料Wの前進方向と後退方向へのそれぞれの立ち上がり、立下り時の過渡変化時間をパルス信号による制御で短縮化し、シート材料Wの送りを後退させるために駆動モータを逆転させるまでのシート停止時間内にハーフ打ち抜き動作を行うように構成した打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置。
  2. 前記打抜装置14の打抜刃を駆動する駆動機構をボールねじ機構と、このボールねじ機構を駆動するサーボモータ14mから構成したことを特徴とする請求項1に記載の打抜装置を備えた間欠輪転印刷装置。
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