JP2009069022A - レーダ装置、その制御方法及び車両 - Google Patents

レーダ装置、その制御方法及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送波の伝播経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられるレーダ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るレーダ装置200は、搬送波221を発生する発振器201と、搬送波221を、擬似ランダム符号M1を用いて拡散する送信回路204Aと、搬送波221を、擬似ランダム符号M2を用いて拡散する送信回路204Bと、送信回路204Aにより拡散された被拡散波224Aを送出する送信アンテナ205と、送信回路204Bにより拡散された被拡散波224Bを、送信アンテナ205と異なる指向特性で送出する送信アンテナ206と、送信アンテナ205及び206により送出され対象物に反射された反射波229を受信する受信アンテナ209と、反射波229を、擬似ランダム符号M1を用いて逆拡散し、かつ反射波229を、擬似ランダム符号M2を用いて逆拡散する受信回路210とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーダ装置、その制御方法及び車両に関し、特に、複数の指向特性の異なる搬送波を送出し、対象物を探知するレーダ装置に関する。
衝突防止及び障害物検知などを目的として、自動車には車載用レーダ装置が設けられている。車載用レーダ装置は、状況に応じて求められる探知範囲(探知距離及び探知方向)が異なる。例えば、車載用レーダ装置は、自動車の走行中には、前方100m先の障害物を検知する。また、車載用レーダ装置は、自動車の後退中には、後方10m程度の広範囲の障害物を検知する。
また、自動車の走行中であっても、自動車からの方向に応じて、車載用レーダ装置に、求められる探知距離及び探知方向が異なる。例えば、自動車の直進方向に対しては、遠距離までの探知が求められる。また、自動車の斜め前方に対しては、遠距離までの探知は求められないが、広範囲の探知が求められる。
これに対して、自動車の直進方向に狭いビーム幅のビームを放射し、側方に近い斜め前方に広いビーム幅のビームを放射する車載用レーダ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図13は、特許文献1記載の従来の車載用レーダ装置の構成を示すブロック図である。図13に示すレーダ装置100は、距離速度検知部101と、信号処理部102と、アンテナ切替式のマルチビームアンテナ103とを備える。
マルチビームアンテナ103は、アンテナ104、105及び106と、スイッチ107とを備える。
アンテナ104は、車両の斜め左前方にビーム111を放射する。アンテナ105は、車両の前方にビーム110を放射する。アンテナ106は、車両の斜め右前方にビーム112を照射する。
ビーム110は、遠距離の障害物を検出するための、ビーム幅の狭いビームである。ビーム111及び112は、近距離の障害物を検出するための、ビーム幅の広いビームである。
スイッチ107は、アンテナ104、105及び106のうちビームを放射するアンテナを切り替える。
また、アンテナ104、105又は106から放射されたビームが障害物により反射された場合、ビームを放射したアンテナ104、105又は106により受信される。
信号処理部102は、アンテナ104、105又は106は、受信されたビームにA/D変換等の信号処理を行う。距離速度検知部101は、信号処理部102により処理された信号に基づき、自車両から障害物までの距離、及び障害物との相対速度等を検出する。
以上の構成により、従来のレーダ装置100は、スイッチ107により使用するアンテナ104、105及び106を切り替えることで、探知範囲を切り替えることができる。
また、アンテナから放射する電波を時分割で切り替えるレーダ装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2記載のレーダ装置は、FM方式レーダであり、複数のアンテナから、一定レベルのFM信号を異なるタイミングで放射する。特許文献2記載のレーダ装置は、スイッチを用いてFM信号を切り替える。
特開平10−27299号公報 特開平8−262133号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2記載の従来のレーダ装置は共に、探知距離及び探知方位を切り替えるために、何らかのスイッチ(例えば電気的なスイッチング素子)を用いて、複数ある送信アンテナからひとつを選択、又は、時分割で交互に選択する必要がある。また、車載用レーダ装置には、準ミリ波帯又はミリ波帯周波数の、パルス又は搬送波が用いられる。つまり、数10GHzに及ぶ高周波の伝送経路にスイッチング素子が介在する。よって、従来のレーダ装置は、当該伝播経路の反射、ロス及び経時変化などの影響を抑えて制御する必要がある。すなわち、従来のレーダ装置は、スイッチング素子を用いているため、設計の難易度が高いという問題がある。
さらに、一般的には、スイッチング素子として、GaAsを用いたPINダイオードなどが用いられる。これらのスイッチング素子は、高価であるため、レーダ装置のコストが増大する。すなわち、従来のレーダ装置は、スイッチング素子を用いているため、コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、搬送波の伝播経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられるレーダ装置、その制御方法及び車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーダ装置は、対象物を探知するレーダ装置であって、搬送波を発生する発振部と、前記発振部により発生された搬送波を、第1擬似ランダム符号を用いて拡散する第1送信部と、前記発振部により発生された搬送波を、前記第1擬似ランダム符号と異なる第2擬似ランダム符号を用いて拡散する第2送信部と、前記第1送信部により拡散された搬送波を送出する第1送信アンテナと、前記第2送信部により拡散された搬送波を、前記第1送信アンテナと異なる指向特性で送出する第2送信アンテナと、前記第1送信アンテナ及び前記第2送信アンテナにより送出され前記対象物に反射された搬送波である反射波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、かつ前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する受信部とを備える。
この構成によれば、本発明に係るレーダ装置は、異なる擬似ランダム符号を用いて拡散された異なる指向特性の搬送波を送出する。また、本発明に係るレーダ装置は、対象物に反射した搬送波を2つの擬似ランダム符号を用いてそれぞれ逆拡散する。これにより、異なる指向特性の搬送波をそれぞれ個別に抽出することができる。よって、本発明に係るレーダ装置は、数10GHzの搬送波の導波経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられる。
また、前記第1送信アンテナにより送出される搬送波は、前記第2送信アンテナにより送出される搬送波に比べ、遠距離かつ狭角に送出されてもよい。
この構成によれば、本発明に係るレーダ装置は、狭角の遠距離の探知範囲と、広角の近距離の探知範囲とを切り替えらながら探知することができる。
また、前記第1送信アンテナは、複数の第3送信アンテナを含み、前記第2送信アンテナは、前記第3送信アンテナの数より少ない数の複数の第4送信アンテナを含み、前記複数の第3送信アンテナ及び前記複数の第4送信アンテナは、第1方向にそれぞれ直線状に配置され、前記複数の第3送信アンテナ及び前記複数の第4送信アンテナは、前記第1方向と直交する第2方向に対して線対称に配置されてもよい。
この構成によれば、本発明に係るレーダ装置は、車両の前方及び斜め前方において車両の左右に対称な範囲を探知することができる。
また、前記複数の第4送信アンテナは、それぞれ前記複数の第3送信アンテナと対になり配置され、前記第1方向において、対となり配置される前記複数の第4送信アンテナ及び前記複数の第3送信アンテナと、前記複数の第4送信アンテナと対とならない複数の第3送信アンテナとのうち一方は、他方に挟まれて配置されてもよい。
この構成によれば、第3送信アンテナの数を第4送信アンテナの数より多くすることで、第1送信アンテナの送出する搬送波の範囲を狭角及び遠距離にすることができる。すなわち、本発明に係るレーダ装置は、狭角の遠距離の探知範囲と、広角の近距離の探知範囲とを切り替えらながら探知することができる。
さらに、第3送信アンテナと第4送信アンテナとが対になり配置され、対になる第3送信アンテナ及び第4送信アンテナは、直線状の内側又波外側に対称に配置される。これにより、車両の左右方向に対して探知範囲の対称性を維持したまま、複数の第3送信アンテナ及び複数の第4送信アンテナをそれぞれ1つの線形アレーアンテナとみなして、設計することができる。
また、前記レーダ装置は、さらに、前記第1送信アンテナもより送出される搬送波の利得が、前記第2送信アンテナにより送信される搬送波の利得より大きくなるように調整する利得調整部を備えてもよい。
この構成によれば、利得調整部により、第1送信アンテナ及び第2送信アンテナから送出される搬送波の範囲を容易に設定することができる。例えば、第1送信アンテナから送信される搬送波を、第2送信アンテナから送信される搬送波より電力を大きくすることで、第1送信アンテナから送出される搬送波の範囲を遠距離まで容易に拡大することができる。
また、前記受信部は、前記第1擬似ランダム符号及び前記第2擬似ランダム符号のうち一方を選択する第1選択部と、前記第1選択部により選択された前記第1擬似ランダム符号又は前記第2擬似ランダム符号を用いて、前記受信アンテナにより受信された反射波を逆拡散する逆拡散部と、前記逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する検波部とを備えてもよい。
この構成によれば、逆拡散に用いる擬似ランダム符号を第1選択部により選択することで、1つの逆拡散部及び1つの検波部で、2つの擬似ランダム符号を選択的に用いた逆拡散及び検波を行うことができる。よって、受信部の回路面積を縮小することができる。
また、前記受信部は、前記受信アンテナにより受信された反射波を第1反射波及び第2反射波に分波する分波部と、前記第1反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第1逆拡散部と、前記第1逆拡散部により逆拡散された第1反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第1検波部と、前記第2反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第2逆拡散部と、前記第2逆拡散部により逆拡散された第2反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第2検波部とを備えてもよい。
この構成によれば、異なる擬似ランダム符号を用いた2つの逆拡散処理及び検波処理を並列に行うことができる。よって、受信部の処理速度を向上させることができる。
また、前記受信アンテナは、第1受信アンテナ及び第2受信アンテナを含み、前記受信部は、前記第1受信アンテナにより受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第1逆拡散部と、前記第1逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第1検波部と、前記第2受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第2逆拡散部と、前記第2逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第2検波部とを備えてもよい。
この構成によれば、異なる擬似ランダム符号を用いた2つの逆拡散処理及び検波処理を並列に行うことができる。よって、受信部の処理速度を向上させることができる。
また、前記レーダ装置は、さらに、第3擬似ランダム符号、第4擬似ランダム符号及び第5擬似ランダム符号を生成する符号発生部と、前記第3擬似ランダム符号と前記第4擬似ランダム符号との排他的論理和を算出することで、前記第1擬似ランダム符号を生成する第1論理和回路と、前記第3擬似ランダム符号と前記第5擬似ランダム符号との排他的論理和を算出することで、前記第2擬似ランダム符号を生成する第2論理和回路とを備えてもよい。
この構成によれば、Gold系列の擬似ランダム符号を用いて搬送波の拡散を行うことができる。よって、容易に多種の擬似ランダム符号を用いることができる。
また、前記受信部は、第1逆拡散部と、第2逆拡散部と、第3逆拡散部と、前記第3擬似ランダム符号、前記第4擬似ランダム符号及び前記第5擬似ランダム符号のそれぞれを、前記第1逆拡散部、前記第2逆拡散部及び前記第3逆拡散部のいずれかに供給する第2選択部とを備え、前記第1逆拡散部は、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記第2逆拡散部は、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記第3逆拡散部は、前記第1逆拡散部により逆拡散された反射波、及び前記第2逆拡散部により逆拡散された反射波を共に、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記受信部は、さらに、前記第3逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する検波部を備えてもよい。
この構成によれば、2つの擬似ランダム符号の排他的論理和として形成される複数の擬似ランダム符号のうち、任意の擬似ランダム符号により拡散された搬送波のみを選択的に抽出することができる。
また、本発明に係る車両は、前記レーダ装置を備える車両であって、前記第1送信アンテナは、前記第1送信部により拡散された搬送波を、前記車両の前方に送出し、前記第2送信アンテナは、前記第2送信部により拡散された搬送波を、前記車両の前方及び前斜め方向のうち少なくとも一方に送出する。
この構成によれば、本発明に係る車両は、異なる擬似ランダム符号を用いて拡散された異なる指向性の搬送波を送出する。また、本発明に係る車両は、対象物に反射した搬送波を2つの擬似ランダム符号を用いてそれぞれ逆拡散する。これにより、異なる指向性の搬送波をそれぞれ個別に抽出することができる。よって、本発明に係る車両は、数10GHzの搬送波の導波経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられる。また、本発明に係る車両は、車両の前方に対する狭角及び遠距離の探知範囲と、車両の斜め前方に対する広角及び近距離の探知範囲とを切り替えらながら探知することができる。
また、本発明に係るレーダ装置の制御方法は、対象物を探知するレーダ装置の制御方法であって、搬送波を発生する発振ステップと、前記発振ステップで発生された搬送波を、第1擬似ランダム符号を用いて拡散し、前記発振ステップで発生された搬送波を、前記第1擬似ランダム符号と異なる第2擬似ランダム符号を用いて拡散する拡散ステップと、前記拡散ステップで前記第1擬似ランダム符号を用いて拡散された搬送波、及び前記拡散ステップで前記第2擬似ランダム符号を用いて拡散された搬送波を互いに異なる指向特性で送出する送出ステップと、前記送出ステップで送出され前記対象物に反射された搬送波である反射波を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記受信ステップで受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する逆拡散ステップとを含む。
これによれば、本発明に係る制御方法は、レーダ装置に、異なる擬似ランダム符号を用いて拡散された異なる指向特性の搬送波を送出させる。また、本発明に係る制御方法は、レーダ装置に、対象物に反射した搬送波を2つの擬似ランダム符号を用いてそれぞれ逆拡散させる。これにより、異なる指向特性の搬送波をそれぞれ個別に抽出することができる。よって、本発明に係る制御方法は、数10GHzの搬送波の導波経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられる。
以上より、本発明は、搬送波の伝播経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられるレーダ装置、その制御方法及び車両を提供できる。
以下、本発明に係るレーダ装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るレーダ装置は、複数の異なる擬似ランダム符号を用いて異なる範囲に送出する搬送波をそれぞれ拡散する。また、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置は、複数の異なる擬似ランダム符号を用いて、対象物により反射された搬送波を逆拡散する。これにより、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置は、異なる範囲に送出された搬送波を個別に抽出できるので、搬送波の導波経路にスイッチング素子を設けることなく、探知範囲を切り替えられる。
まず、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置を備える車両の外観を模式的に示す図である。図1に示す車両150は、車両の前側に搭載されたレーダ装置200を備える。レーダ装置200は、2つの探知範囲の対象物を探知するレーダ装置である。レーダ装置200は、車両150の前方にビーム151を送出し、車両150の前方及び前斜め方向にビーム152を送出する。ビーム151は、ビーム152に比べ、遠距離かつ狭角に送出される。
また、レーダ装置200は、対象物に反射したビーム151及び152を用いて、車両の前方の障害物等を検知する。
図2は、レーダ装置200の構成を示すブロック図である。
レーダ装置200は、発振器201と、分波器202と、符号発生器203A及び203Bと、送信回路204A及び204Bと、送信アンテナ205A、205B、205C、205D、206B及び206Cと、利得調整回路207A、207B、207C、207D、208B及び208Cと、受信アンテナ209と、受信回路210と、信号処理回路211とを備える。なお、送信アンテナ205A、205B、205C及び205Dを特に区別しない場合には、送信アンテナ205と記す。また、送信アンテナ206B及び206Cを特に区別しない場合には送信アンテナ206と記す。また、利得調整回路207A、207B、207C及び207Dを特に区別しない場合には、利得調整回路207と記す。また、利得調整回路208B及び208Cを特に区別しない場合には、利得調整回路208と記す。
発振器201は、周波数が20〜30GHzの準ミリ波(例えば26GHz帯)、又は30GHz〜100GHzのミリ波(例えば、60GHz帯又は76GHz帯)の搬送波221を発生する。
なお、発振器201は、直接上記周波数の搬送波を生成してもよいし、発振器201は上記周波数以下で発振し、逓倍器を用いて上記周波数の搬送波を生成してもよい。例えば、搬送波221の周波数が26.4GHzの場合、発振器201の発振周波数を26.4GHzとしてもよい。又は、発振器201の発振周波数を8.8GHzとし、逓倍器が発振器201により発振された信号の周波数を3倍にすることで、26.4GHzの搬送波221を生成してもよい。なお、ここでは、逓倍器を含めたものを発振器201と呼ぶこととする。また、いずれの場合も発振器201は周波数26.4GHzの搬送波を出力すると表現する。
分波器202は、搬送波221を分波することで、搬送波222A及び222Bを生成する。すなわち、搬送波221、222A及び222Bは、同じパターンの搬送波である。
符号発生器203Aは、擬似ランダム符号M1(以下、「符号M1」と記す。)を生成する。符号発生器203Bは、擬似ランダム符号M2(以下、「符号M2」と記す。)を生成する。符号M1とM2とは異なる擬似ランダム符号である。本実施の形態では、符号M1及びM2は、異なるパターンのPN符号であり、具体的には、M系列符号である。また、符号M1とM2とは、相互相関の小さいM系列符号であることが好ましい。なお、符号発生器としては、符号発生器203A、203Bを統合し、相異なる複数の符号を同時に発生、出力可能な構成とすることもできる。
送信回路204Aは、搬送波222Aを、符号M1を用いて拡散し被拡散波224Aを生成する。送信回路204Bは、搬送波222Bを、符号M2を用いて拡散し被拡散波224Bを生成する。
利得調整回路207は、被拡散波224Aを増幅する。利得調整回路208は、被拡散波224Bを減衰する。具体的には、利得調整回路207及び208は、送信アンテナ205から送出される被拡散波224Aの電界強度を、送信アンテナ206から送出される被拡散波224Bの電界強度より1桁程度高くする。
送信アンテナ205は、利得調整回路207により増幅された被拡散波224Aを送出することでビーム151を送出する。送信アンテナ206は、利得調整回路208により減衰された被拡散波224Bを送出することでビーム152を送出する。また、送信アンテナ205により送出されるビーム151と、送信アンテナ206により送出されるビーム152とは、異なる指向特性で送出される。具体的には、送信アンテナ205により送出されるビーム151は、送信アンテナ206により送出されるビーム152に比べ、遠距離かつ狭角に送出される。
受信アンテナ209は、送信アンテナ205及び206により送信され対象物に反射されたビーム151及び152である反射波229を受信する。
受信回路210は、反射波229を、符号M1を用いて逆拡散し、逆拡散した信号を直交検波(復調)することで、ベースバンド信号230を生成する。すなわち、受信回路210は、ビーム151が対象物に反射された反射波を抽出し、当該反射波に対応するベースバンド信号230を生成する。なお、ベースバンド信号とは、レーダの反射電波の強度変化に応じて受信信号に現れる、低い周波数帯域の信号成分(反射波形)を指すものとする。また、受信回路210は、反射波229を、符号M2を用いて逆拡散し、逆拡散した信号を直交検波(復調)することで、ベースバンド信号230を生成する。すなわち、受信回路210は、ビーム152が対象物に反射された反射波を抽出し、当該反射波に対応するベースバンド信号230を生成する。
信号処理回路211は、ベースバンド信号230を信号処理することで、車両150から対象物までの距離、及び対象物との相対速度等を検出する。なお、信号処理回路211による信号処理は、一般的な無線機の構成を用いることができるので、詳細な説明は省略する。
次に、受信回路210の詳細な構成を説明する。
図3は、受信回路210の構成を示すブロック図である。受信回路210は、遅延回路240A及び240Bと、選択回路241と、逆拡散器242と、直交検波器(復調器)243とを備える。
遅延回路240Aは、符号M1を遅延し出力する。遅延回路240Bは、符号M2を遅延し出力する。遅延回路240A及び240Bによる遅延量は可変であり、遅延回路240A及び240Bは、順次遅延量を増加又は減少させた符号M1及びM2を出力する。ここで、遅延回路240A及び240Bによる遅延量は、対象物までの距離に対応する。
選択回路241は、遅延回路240A及び240Bにより遅延された符号M1及びM2のうち一方を選択する。
受信された反射波229は低雑音増幅器(図示せず)により増幅される。
逆拡散器242は、選択回路241により選択された符号M1又はM2を用いて、受信アンテナ209で受信された後、低雑音増幅器により増幅された反射波229を逆拡散し被逆拡散波252を出力する。
直交検波器243は被逆拡散波252を、発振器201により発生された搬送波221を用いて直交検波しベースバンド信号230を生成する。ここで、直交検波は、位相が90°異なる搬送波を用いて同位相成分及び直交位相成分としてベクトル化するのが一般的である。
次に、送信回路204A、204B及び受信回路210の動作の具体例を説明する。
送信回路204A及び204Bは、擬似拡散符号を搬送波によって2値位相変調(位相シフトキーイング:BPSK)することにより、搬送波のスペクトルを拡散する。
図4(a)は、符号M1と被拡散波224Aとの関係を示す図である。図4(a)に示すように、送信回路204Aは、符号M1の論理値が「0」に対応するチップでは、搬送波222Aの位相を維持させ、符号M1の論理値が「1」に対応するチップでは、搬送波222Aの位相を反転させた被拡散波224Aを生成する。ここでチップとは、擬似ランダム符号のビットに対応する期間である。チップ速度として例えば2.5Gcpsの符号を使用することができる。
なお、送信回路204Bも同様に、符号M2の論理値が「0」に対応するチップでは、搬送波222Bの位相を維持させ、符号M2の論理値が「1」に対応するチップでは、搬送波222Bの位相を反転させた被拡散波224Bを生成する。
以下、受信回路210が符号M1を用いて逆拡散及び直交検波する場合を説明する。
図4(b)は、遅延回路240Aにより遅延された符号M1と、反射波229との関係を示す図である。図4(c)は、遅延回路240Aにより遅延された符号M1と、被逆拡散波252との関係を示す図である。なお、図4(b)及び図4(c)に示す例は、遅延回路240Aの遅延量に対応する距離に対象物がある場合である。図4(d)は、ベースバンド信号230の一例を示す図である。
図4(b)に示すように、ビーム151の照射範囲内に対象物が存在する場合、被拡散波224Aと同様のパターンの反射波229が受信アンテナ209により受信される。また、ビーム152の照射範囲内に対象物が存在する場合、被拡散波224Bと同様のパターンの反射波229が受信アンテナ209により受信される。また、ビーム151及び152の照射範囲内に共に対象物が存在しない場合には、受信アンテナ209は、反射波229を受信しない。
遅延回路240Aは、遅延量を順次変更しながら符号M1を遅延させる。逆拡散器242は、遅延回路240Aにより遅延された符号M1を用いて、反射波229を逆拡散する。
ビーム151の照射範囲内に対象物が存在し、かつ遅延回路240Aによる遅延量が対象物までの距離に対応した場合、図4(c)に示すように、逆拡散器242により、搬送波221と同じパターンの被逆拡散波252が生成される。また、上記以外の場合、逆拡散器242により、搬送波221と異なるパターンの被逆拡散波252が生成される。つまり、ビーム152の照射範囲内に対象物が存在する場合と、ビーム151及び152の照射範囲内に共に対象物が存在しない場合と、ビーム151の照射範囲内に対象物が存在するが、遅延回路240Aによる遅延量が対象物までの距離に対応しない場合とにおいては、逆拡散器242により、搬送波221と異なるパターンの被逆拡散波252が生成される。
ここで、遅延量が対象物までの距離に対応した場合とは、遅延回路240Aの遅延量が、ビーム151が送出されてから対象物で反射された後、受信アンテナ209で受信されるまでの時間と一致した場合である。
次に、直交検波器243は、被逆拡散波252を、搬送波221を用いて直交検波する。
図4(d)に示すように、ビーム151の照射範囲内に対象物が存在し、かつ遅延回路240Aによる遅延量が対象物までの距離に対応した場合には、被逆拡散波252と搬送波221とのパターンが一致するので、直交検波器243は、対象物が存在することを示す第1の値をベースバンド信号230として出力する。また、それ以外の場合には、被逆拡散波252と搬送波221とのパターンが一致しないので、直交検波器243は、対象物が存在しないことを示す第2の値をベースバンド信号230として出力する。
具体的には、遅延回路240Aによる遅延量に最大値を定める。遅延回路240Aが、遅延量が最大値に達したときに遅延量を初期値(例えば、ゼロ)に戻すことにより、受信回路210は、遅延量ゼロから遅延量最大値までの間で、符号の走査を繰り返し行うことができる。この繰り返し走査時間(走査周波数)によって、時間分解能(走査時間に対応)、距離分解能(1遅延量あたりの時間に対応する距離)及び検知可能な距離範囲(最大探知距離)などのレーダ装置200の性能が特徴づけられる。
また、最大探知距離内に対象物が存在する場合、対象物の有無又は位置に対応してベースバンド信号230の値が変化する。つまり、ベースバンド信号230は、距離分解能時間に相当する帯域を有した信号である。
なお、図4(a)〜図4(b)を用いた上記説明では、ビーム151の場合を例に説明したが、ビーム152の場合も、用いられる符号が符号M2である点以外は同様であるので説明は省略する。
以上により、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置200は、符号M1により拡散された被拡散波224A、及び符号M2により拡散された被拡散波224Bを送出する。また、レーダ装置200は、対象物に反射した反射波229符号M1及びM2でそれぞれ逆拡散及び直交検波する。
ここで、符号M1とM2とは相互相関が小さいので、逆拡散では符号M1同士、符号M2同士の自己相関のみを考えればよい。説明を簡略にするため、符号M1及びM2の遅延によって、符号M1同士又は符号M2同士の位相の揃った状態(自己相関関数が最大となる状態)のみを考えると、符号M1を用いて逆拡散した場合には、ビーム151に対応する反射波229からは元の搬送波221と同一の波形が復元されるが、ビーム152に対応する反射波229からは元の搬送波221と同一の波形が復元されない。また、符号M2を用いて逆拡散した場合には、ビーム152に対応する反射波229からは元の搬送波221と同一の波形が復元されるが、ビーム151に対応する反射波229からは搬送波221と同一の波形が復元されない。
なお、実際には、反射波229は空間伝播によって波形が減衰したり、歪んだりするため、反射波229の逆拡散後の波形は元の搬送波221の波形とは一致しない。ここでは、搬送波221と同じように位相が滑らかに連続する状態を同一と表現している。
これにより、受信回路210は、異なる指向性のビーム151及び152をそれぞれ個別に抽出することができる。言い換えると、この状況は送信アンテナ205及び206からの放射パターンのうち、送信アンテナ205からの放射パターンのみを選択していることと等価である。よって、レーダ装置200は、数10GHzの搬送波の導波経路にスイッチング素子を設けることなく、探知距離及び探知方位を切り替えられる。
なお、レーダ装置200は、選択回路241を備えるが、選択回路241は、デジタルの論理値である符号M1及びM2を切り替えるためのものであり、単純な論理回路(例えば、2入力マルチプレクサ又はセレクタ)で構成することができる。すなわち、選択回路241は、従来のレーダ装置で用いられるスイッチング素子のように、数10GHzの搬送波に影響を与えるものではない。
次に、送信アンテナ205及び206の配置と、ビーム151及び152の特性とを説明する。
図5は、送信アンテナ205及び206の配置と、ビーム151及び152の放射パターンとを模式的に示す図である。
図5に示すように、複数の送信アンテナ205は、図5の縦方向に直線状に配置される。また、複数の送信アンテナ205は、間隔dで等間隔に配置される。つまり、複数の送信アンテナ205は、図5の横方向に対して線対称に配置される。これにより、車両150の左右方向に対して対称な探知範囲を実現することができる。
複数の送信アンテナ206は、図5の縦方向に直線状に配置される。また、複数の送信アンテナ206は、間隔dで等間隔に配置される。つまり、複数の送信アンテナ206は、図5の横方向に対して線対称に配置される。これにより、車両150の左右方向に対して対称な探知範囲を実現することができる。
また、複数の送信アンテナ205及び206のそれぞれは、同一の特性を有する(同形状の)アンテナである。また、送信アンテナ206Bは、送信アンテナ205Bと対になり近接配置される。送信アンテナ206Cは、送信アンテナ205Cと対になり近接配置される。また、図5の縦方向において、複数の送信アンテナ206、及び送信アンテナ206と対になる送信アンテナ205B及び205Cは、送信アンテナ206と対とならない送信アンテナ205A及び205Bに挟まれて配置される。つまり、対となる送信アンテナ205B、205C、206B及び206Cは、図5の縦方向の直線状の内側に配置される。
また、ビーム152の電界強度は、利得調整回路207及び208によって、ビーム151の電界強度より1桁程度低く抑えられている。
一般に、等間隔dで配置されたN(1以上の整数)素子の線形アレーアンテナにおいて、素子数Nが多いほど、メインローブが鋭く、素子数Nが小さいほど、メインローブがブロードになる。また、ビームの電界強度が高いほど遠方までビームが放射される。
N素子の線形アレーアンテナの電界強度が有する指向性E(θ)は、素子単体の指向性をe(θ)とし、素子単体への供給電流(素子電流)の大きさをInとし、波数をkdとすると、下記(式1)で表される。なお、簡単のため、素子電流の位相を「0」としている。
Figure 2009069022
よって、ビーム152の電界強度が十分に小さいとみなすと、複数の送信アンテナ205から放射されるビーム151の電界強度は、4素子の線形アレーアンテナとして、下記(式2)で表される指向性E1(θ)を有する。なお、各送信アンテナ205の素子電流はいずれもI1とし、送信アンテナ205の1素子の指向性はいずれもe(θ)で同一とする。
E1(θ)=e(θ)×I1×[exp(j0 kd sinθ)+exp(j1 kd sinθ)+exp(j2 kd sinθ)
+exp(j3 kd sinθ)] ・・・(式2)
一方、送信アンテナ206から放射されるビーム152の電界強度は、2素子のアレーアンテナとして、下記(式3)で表される指向性E2(θ)を有する。なお、各送信アンテナ206の素子電流はいずれもI2とし、送信アンテナ206び1素子の指向性はe(θ)で同一とする。また、I2 < I1である。
E2(θ)=e(θ)×I2×[exp(j1 kd sinθ)+exp(j2 kd sinθ)] ・・・(式3)
送信アンテナ205及び206から放射されるビーム151及び152を合成した放射パターンは、上記(式2)と(式3)との重ね合わせてとして考えることができる。よって、ビーム151及び152を合成した放射パターンは、下記(式4)で表せる。
E1(θ)+E2(θ)=e(θ)×[I1×exp(j0 kd sinθ)+(I1+I2)*exp(j1 kd sinθ)
+(I1+I2)×exp(j2 kd sinθ)+I1×exp(j3 kd sinθ)] ・・・(式4)
以上より、送信アンテナ205が送出するビーム151の電界パターン及び強度と、送信アンテナ206が送出するビーム152の電界パターン及び強度とを比較すると、ビーム151はメインローブが鋭く、かつ遠方まで放射される。一方、ビーム152は、メインローブがブロードであり、かつその電界強度が小さいことから、近距離に広く放射される。
このように、上記(式1)〜(式4)を用いることで、ビーム151及びビーム152の指向性(探知範囲)を任意に設計することができる。
以上より、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置200は、車両150の前方に遠距離かつ狭角のパターンを有するビーム151を送出し、車両150の前方及び斜め前方に近距離かつ広角のパターンを有するビーム152を送出することができる。
また、送信アンテナ206Bは、送信アンテナ205Bと対になり配置され、送信アンテナ206Cは、送信アンテナ205Cと対になり近接配置される。また、対になる送信アンテナ205B、205C、206B及び206Cは、対にならない送信アンテナ205A及び205Dに挟まれて配置される。これにより、車両150の左右方向に対してビーム151及び152の照射範囲の対称性を維持したまま、複数の送信アンテナ205及び複数の送信アンテナ206をそれぞれ1つの線形アレーアンテナとみなして、設計することができる。
以上、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記説明において、受信回路210は、図3に示す構成としたが、受信回路210の構成は、以下に示す2つの構成のうちいずれかであってもよい。
図6は、受信回路210の第1の変形例である受信回路210Aの構成を示すブロック図である。なお、図3と同様の要素には同一の符号を付しており説明は省略する。
図6に示す受信回路210Aは、遅延回路240A及び240Bと、逆拡散器242A及び242Bと、直交検波器243A及び243Bと、分波器261とを備える。
分波器261は、受信アンテナ209で受信された反射波229を反射波271A及び271Bに分波する。すなわち、反射波229、271A及び271Bは、同じパターンの反射波である。
逆拡散器242Aは、遅延回路240Aにより遅延された符号M1を用いて、反射波271Aを逆拡散し被逆拡散波252Aを出力する。逆拡散器242Bは、遅延回路240Bにより遅延された符号M2を用いて、反射波271Bを逆拡散し被逆拡散波252Bを出力する。
直交検波器243Aは被逆拡散波252Aを、発振器201により発生された搬送波221を用いて直交検波しベースバンド信号230Aを生成する。直交検波器243Bは被逆拡散波252Bを、発振器201により発生された搬送波221を用いて直交検波しベースバンド信号230Bを生成する。信号処理回路211は、ベースバンド信号230A及び230Bを信号処理することで、車両150から対象物までの距離、及び対象物との相対速度等を検出する。
以上により、受信回路210Aは、符号M1及びM2を用いた2つの逆拡散処理及び直交検波処理を並列に行うことができる。よって、受信回路の処理速度を向上させることができる。また、信号処理回路211は、ベースバンド信号230A及び230Bに対する信号処理を並列に行うことができる。よって、レーダ装置200の処理速度を向上させることができる。
図7は、受信回路210の第2の変形例である受信回路210Bの構成を示すブロック図である。なお、図6と同様の要素には同一の符号を付しており説明は省略する。
図7に示す受信回路210Bは、受信回路210Aに対して分波器261を備えない点が異なる。また、図7に示すようにレーダ装置200は、2つの受信アンテナ209A及び209Bを備える。
受信アンテナ209Aは、送信アンテナ205及び206により送信され対象物に反射されたビーム151及び152である反射波229Aを受信する。受信アンテナ209Bは、送信アンテナ205及び206により送信され対象物に反射されたビーム151及び152である反射波229Bを受信する。なお、反射波229Aと229Bとは同一のパターンの反射波である。
逆拡散器242Aは、遅延回路240Aにより遅延された符号M1を用いて、反射波229Aを逆拡散し被逆拡散波252Aを出力する。逆拡散器242Bは、遅延回路240Bにより遅延された符号M2を用いて、反射波229Bを逆拡散し被逆拡散波252Bを出力する。
以上により、受信回路210Aは、符号M1及びM2を用いた2つの逆拡散処理及び直交検波処理を並列に行うことができる。よって、受信回路の処理速度を向上させることができる。また、信号処理回路211は、ベースバンド信号230A及び230Bに対する信号処理を並列に行うことができる。よって、レーダ装置200の処理速度を向上させることができる。
また、上記説明では、レーダ装置200が車両150の前方に搭載される例について述べたが、レーダ装置200は、車両の後方、又は側方に搭載されてもよい。また、レーダ装置200は、車両150の前方、後方及び両側方のうち2以上に搭載されてもよい。
また、上記説明では、レーダ装置200が、2種類の探知範囲を切り替える例について説明したが、3種類以上の探知範囲を切り替えてもよい。
また、上記説明では、送信アンテナ205及び206のそれぞれは同形状のアンテナであるとしたが、異なる形状であってもよい。
また、上記説明では、利得調整回路207は、被拡散波224Aを増幅し、利得調整回路208は、被拡散波224Bを減衰するとしたが、利得調整回路207及び208は、被拡散波224Aの増幅、及び被拡散波224Bの減衰のうち一方のみを行ってもよい。この場合、レーダ装置200は、利得調整を行わない利得調整回路207又は208を備えなくてもよい。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、複数の異なるM系列符号を用いて拡散及び逆拡散を行う例について述べたが、実施の形態2では、複数の異なるGold符号を用いて拡散及び逆拡散を行うレーダ装置について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。なお、図2と同様の要素には同一の符号を付しており説明は省略する。
レーダ装置300は、実施の形態1に係るレーダ装置200に対して、Gold符号を用いる点と、送信アンテナの配置とが異なる。
レーダ装置300は、発振器201と、分波器202と、符号発生器203A、203B及び203Cと、論理和回路312A及び312Bと、送信回路304A及び304Bと、送信アンテナ305A、305B、306A及び306Bと、利得調整回路307A、307B、308A及び308Bと、受信アンテナ209と、受信回路310と、信号処理回路211とを備える。なお、送信アンテナ305A及び305Bを特に区別しない場合には、送信アンテナ305と記す。また、送信アンテナ306A及び306Bを特に区別しない場合には送信アンテナ306と記す。また、利得調整回路307A及び307Bを特に区別しない場合には、利得調整回路307と記す。また、利得調整回路308A及び308Bを特に区別しない場合には、利得調整回路308と記す。
符号発生器203Cは、擬似ランダム符号M3(以下、「符号M3」と記す。)を生成する。符号M1とM2とM3とは異なる擬似ランダム符号である。本実施の形態では、符号M1、M2及びM3は、異なるパターンのPN符号であり、具体的には、M系列符号である。また、符号M1とM2とM3とは、それぞれ相互相関の小さいM系列符号であることが好ましい。
論理和回路312Aは、符号M1と符号M2との排他的論理和であるGold符号M1+M2を生成する。論理和回路312Bは、符号M1と符号M3との排他的論理和であるGold符号M1+M3を生成する。
送信回路304Aは、搬送波222Aを、符号M1+M2を用いて拡散し被拡散波324Aを生成する。送信回路304Bは、搬送波222Bを、符号M1+M3を用いて拡散し被拡散波324Bを生成する。
利得調整回路307は、被拡散波324Aを増幅する。利得調整回路308は、被拡散波324Bを減衰する。具体的には、利得調整回路307及び308は、送信アンテナ305から送出される被拡散波324Aの電界強度を、送信アンテナ306から送出される被拡散波324Bの電界強度より1桁程度高くする。
送信アンテナ305は、利得調整回路307により増幅された被拡散波324Aを送出することでビーム153を送出する。送信アンテナ206は、利得調整回路308により減衰された被拡散波324Bを送出することでビーム154Aを送出する。送信アンテナ206Bは、利得調整回路308により減衰された被拡散波324Bを送出することでビーム154Bを送出する。また、ビーム153と、ビーム154A及びビーム154Bとは、異なる指向特性で送出される。具体的には、ビーム153は、ビーム154A及び154Bに比べ、遠距離かつ狭角に送出される。
受信アンテナ209は、送信アンテナ305及び306により送信され対象物に反射されたビーム153、154A及び154Bである反射波329を受信する。
受信回路310は、反射波329を、符号M1+M2を用いて逆拡散し、逆拡散した信号を直交検波(復調)することで、ベースバンド信号330を生成する。すなわち、受信回路310は、ビーム153が対象物に反射された反射波を抽出し、当該反射波に対応するベースバンド信号330を生成する。また、受信回路310は、反射波329を、符号M1+M3を用いて逆拡散し、逆拡散した信号を直交検波(復調)することで、ベースバンド信号330を生成する。すなわち、受信回路310は、ビーム154A及び154Bが対象物に反射された反射波を抽出し、当該反射波に対応するベースバンド信号330を生成する。
図9は、受信回路310の構成を示すブロック図である。
図9に示す受信回路310は、遅延回路340A及び340Bと、逆拡散器342A及び342Bと、直交検波器343A及び343Bと、分波器361とを備える。
遅延回路340Aは、符号M1+M2を遅延し出力する。遅延回路340Bは、符号M1+M3を遅延し出力する。遅延回路340A及び340Bによる遅延量は可変であり、遅延回路340A及び340Bは、順次遅延量を増加又は減少させた符号M1+M2及びM1+M3を出力する。ここで、遅延回路340A及び340Bによる遅延量は、対象物までの距離に対応する。
分波器361は、受信アンテナ209で受信された反射波329を反射波371A及び371Bに分波する。すなわち、反射波329、371A及び371Bは、同じパターンの反射波である。
逆拡散器342Aは、遅延回路340Aにより遅延された符号M1+M2を用いて、反射波371Aを逆拡散し被逆拡散波352Aを出力する。逆拡散器342Bは、遅延回路340Bにより遅延された符号M1+M3を用いて、反射波371Bを逆拡散し被逆拡散波352Bを出力する。
直交検波器343Aは被逆拡散波352Aを、発振器201により発生された搬送波221を用いて直交検波しベースバンド信号330Aを生成する。直交検波器343Bは被逆拡散波352Bを、発振器201により発生された搬送波221を用いて直交検波しベースバンド信号330Bを生成する。信号処理回路211は、ベースバンド信号330A及び330Bを信号処理することで、車両150から対象物までの距離、及び対象物との相対速度等を検出する。
以上の構成により、本発明の実施の形態2に係るレーダ装置300は、上述した実施の形態1に係るレーダ装置200と同様の効果を得ることができる。
さらに、レーダ装置300は、Gold系列の擬似ランダム符号を用いて拡散及び逆拡散を行う。よって、送出するビームの数が増えた場合にも、容易に多種の擬似ランダム符号を生成し、拡散及び逆拡散に用いることができる。
また、受信回路310は、符号M1+M2及びM1+M3を用いた2つの逆拡散処理及び直交検波処理を並列に行うことができる。よって、受信回路の処理速度を向上させることができる。また、信号処理回路211は、ベースバンド信号330A及び330Bに対する信号処理を並列に行うことができる。よって、レーダ装置300の処理速度を向上させることができる。
なお、受信回路310の構成は、図3に示すように選択回路241を備える構成であってもよい。また、レーダ装置300は、図7に示すように分波器361を備えず、2つの受信アンテナ209A及び209Bを備えてもよい。
次に、送信アンテナ305及び306の配置と、ビーム153、154A及び154Bの特性とを説明する。
図10は、送信アンテナ305及び306の配置と、ビーム153、154A及び154Bの放射パターンとを模式的に示す図である。
図10に示すように、複数の送信アンテナ305及び306は、図10の縦方向に直線状に配置される。また、複数の送信アンテナ305及び306は、図10の横方向に対して線対称に配置される。
送信アンテナ305は、2素子のアレーアンテナとして機能する。送信アンテナ306A及び306Bは、それぞれ単素子のアンテナとして機能する。
図11は、送信アンテナ305及び306の構成を示す図である。図11に示すように、送信アンテナ305A及び305Bは、それぞれ4素子の線形アレーアンテナである。送信アンテナ306A及び306Bは、それぞれ2素子の線形アレーアンテナである。送信アンテナ305A、305B、306A及び306Bに含まれるアンテナ素子は、直線状に配置される。
送信アンテナ305は、車両150の前方に遠距離かつ狭角のパターンを有するビーム153を送出する。送信アンテナ306Aは、車両150の左斜め前方に近距離かつ広角のパターンを有するビーム154Aを送出する。送信アンテナ306Bは、車両150の右斜め前方に近距離かつ広角のパターンを有するビーム154Bを送出する。なお、図10及び図11に示すビーム155は、ビーム153、154A及び154Bを合成したビームである。
以上より、本発明の実施の形態2に係るレーダ装置300は、車両150の前方に遠距離かつ狭角のパターンを有するビーム153を送出し、車両150の左斜め前方に近距離かつ広角のパターンを有するビーム154Aを送出し、車両150の右斜め前方に近距離かつ広角のパターンを有するビーム154Bを送出することができる。
また、上述した受信回路310の変わりに、以下に示す受信回路を用いてもよい。
図12は、受信回路310の変形例である受信回路310Aの構成を示す図である。なお、図9と同様の要素には同一の符号を付している。
図12に示す受信回路310Aは、Gold符号M1+M2、M1+M3及びM2+M3のうち任意の符号M1、M2又はM3を含むGold符号により拡散された被拡散波を抽出することができる。
受信回路310Aは、遅延回路380A、380B及び380Cと、選択回路341と、逆拡散器382A、382B及び382Cと、直交検波器383とを備える。
遅延回路380Aは、符号M1を遅延し出力する。遅延回路380Bは、符号M2を遅延し出力する。遅延回路380Cは、符号M3を遅延し出力する。遅延回路340A、340B及び340Cによる遅延量は可変であり、遅延回路340A、340B及び340Cは、順次遅延量を増加又は減少させた符号M1、M2及びM3を出力する。
選択回路341は、符号M1、M2及びM3のそれぞれを、逆拡散器382A、382B及び382Cのいずれかに供給する。すなわち、選択回路341は、逆拡散器382A、382B及び382Cにそれぞれ異なる符合M1、M2又はM3を供給する。
逆拡散器382Aは、反射波329を、選択回路341により供給される符号M1、M2又はM3を用いて逆拡散し被逆拡散波392Aを出力する。
逆拡散器382Bは、反射波329を、選択回路341により供給される符号M1、M2又はM3を用いて逆拡散し被逆拡散波392Bを出力する。
逆拡散器382Cは、被逆拡散波392A及び392Bを共に、選択回路341により供給される符号M1、M2又はM3を用いて逆拡散する。
以下、受信回路310Aの動作を説明する。一例として、Gold符号M1+M2及びM1+M3により拡散された被拡散波を抽出する場合の受信回路310Aの動作を説明する。
選択回路341は、符号M2を逆拡散器382Aに供給し、符号M3を逆拡散器382Bに供給し、符号M1を逆拡散器382Cに供給する。
逆拡散器382Aは、反射波329を、符号M2を用いて逆拡散し被逆拡散波392Aを出力する。逆拡散器382Aは、反射波329を、符号M3を用いて逆拡散し被逆拡散波392Bを出力する。
逆拡散器382Cは、被逆拡散波392A及び392Bを共に、符号M1を用いて逆拡散し被逆拡散波392Cを出力する。
以上により、反射波329は、逆拡散器382A及び382Cにより、符号M1及びM2で逆拡散される。これは、符号M1+M2により逆拡散されることと等価である。また、反射波329は、逆拡散器382B及び382Cにより、符号M1及びM3で逆拡散される。これは、符号M1+M3により逆拡散されることと等価である。よって、ビーム153、154A及び154Bの探知範囲のうちいずれかに対象物が存在する場合に、被逆拡散波392Cは搬送波221のパターンに一致する。すなわち、受信回路310Aは、Gold符号M1+M2及びM1+M3により拡散された被拡散波を抽出することができる。
ここで、逆拡散器382A及び382Bと、逆拡散器382Cとの逆拡散のタイミングは、1チップ時間に対し、十分短い時間内で行うものとする。ここで1チップ時間とは、擬似ランダム符号の1ビットに対応する期間である。例えば、1チップ時間は、搬送波の周期の1/10程度である。
また、受信回路310Aは、選択回路341が逆拡散器382A、382B及び382Cに供給する符号を変更することで、任意の組み合わせのGold符号で拡散された反射波329を抽出することができる。よって、受信回路310Aは、複数の異なるGold符号で拡散された反射波329から任意の組み合わせのGold符号で拡散された反射波329のみを抽出することができる。例えば、符号M1+M2、符号M1+M3、及び符号M2+M3で拡散されたビームを同時に送出され、受信アンテナ209でそれらの反射波を受信する場合、逆拡散器382A、382B及び382Cに対して供給する符号を、それぞれM2、M3及びM1とすることにより、受信回路310Aは、符号M2+M3で拡散された反射波以外を抽出して検知できる。
なお、上記説明では、レーダ装置300が、2種類の探知範囲を切り替える例について説明したが、3種類以上の探知範囲を切り替えてもよい。3種類の探知範囲を切り替える場合には、レーダ装置300は、さらに、論理和回路を備えGold符号M2+M3を用いればよい。
また、上記説明では、送信アンテナ305は4素子の線形アレーアンテナであり、送信アンテナ306は2素子の線形アレーアンテナであるとしたが、送信アンテナ305及び送信アンテナ306は、1以上のアンテナ素子により構成されればよい。例えば、送信アンテナ305及び306は、同数の素子により構成される線形アレーアンテナであってもよい。
また、上記説明では、利得調整回路307は、被拡散波324Aを増幅し、利得調整回路308は、被拡散波324Bを減衰するとしたが、利得調整回路307及び308は、被拡散波324Aの増幅、及び被拡散波324Bの減衰のうち一方のみを行ってもよい。この場合、レーダ装置300は、利得調整を行わない利得調整回路307又は308を備えなくてもよい。
また、上記説明では、レーダ装置300は、図10に示す配置の送信アンテナ305及び306を備えるとしたが、図5に示す配置の送信アンテナを備えてもよい。また、実施の形態1に係るレーダ装置200が、図10に示す配置の送信アンテナを備えてもよい。
さらに、レーダ装置300は、図5に示す配置と同様に、送信アンテナ305の数が送信アンテナ306の数より多く、かつ送信アンテナ306が送信アンテナ305の一部と対になり近接配置されてもよい。具体的には、図10の縦方向において、送信アンテナ305と対とならない複数の送信アンテナ305は、対となり配置される複数の送信アンテナ305及び306に挟まれて配置されてもよい。
また、送信アンテナ205、206、305及び306の配置及び個数に関しては、上記実施の形態1及び実施の形態2に示すような線形アレーアンテナの形態に限らず、必要な放射パターンを形成するように設計し、配置してもよい。例えば、送信アンテナ205、206、305及び306は、アレーアンテナに限らず、単素子のアンテナでもよい。また、送信アンテナ205、206、305及び306の数を増加させてもよい。
また、上記説明では、利得調整回路207及び307は被拡散波224A及び324Aをそれぞれ増幅し、利得調整回路208及び308は被拡散波224B及び324Bをそれぞれ減衰するとしたが、利得調整回路207、208、307及び308は、送信アンテナ205及び305より送出されるビームの利得を、送信アンテナ206及び305により送信されるビームの利得より大きくなるように調整する構成であればよい。例えば、利得調整回路207、208、307及び308を、それぞれ送信回路204A、204B、304A及び304Bの前段に設けることで、搬送波222A及び222Bを増幅又は減衰してもよい。
さらに、レーダ装置200及び300は、利得調整回路207、208、307及び308を備えず、送信アンテナ205、206、305及び306の構成を変えることで、送信アンテナ205及び305より送出されるビームの利得を、送信アンテナ206及び305により送信されるビームの利得より大きくなるように調整してもよい。
また、上記説明では、受信回路210、210A、210B、310及び310Aは、直交位相を用いて検波を行う直交検波器243、243A、243B、343A、343B及び383を備えるとしたが、直交検波器243、243A、243B、343A、343B及び383の代わりに、同一位相を用いて検波を行う同期検波器を備えてもよい。
また、上記説明では、レーダ装置200及び300は、発振器201により発生された搬送波221を用いて検波を行うホモダイン検波(ダイレクトコンバージョン)を行うとしているが、受信側で別の周波数を用いるヘテロダイン検波を行うレーダ装置に本発明を適用してもよい。
本発明は、レーダ装置に適用でき、特に、障害物等を検知する車載用のレーダ装置に適用できる。
本発明の実施の形態1に係るレーダ装置を備える車両の外観を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る受信回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るレーダ装置における、擬似ランダム符号、被拡散波、反射波、被逆拡散波及びベースバンド信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る送信アンテナの配置、及びビームの放射パターンを模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る受信回路の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る受信回路の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る受信回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る送信アンテナの配置、及びビームの放射パターンを模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る送信アンテナの構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る受信回路の変形例の構成を示すブロック図である。 従来のレーダ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、200、300 レーダ装置
101 距離速度検知部
102 信号処理部
103 マルチビームアンテナ
104、105、106 アンテナ
107 スイッチ
110、111、112、151、152、153、154A、154B、155 ビーム
150 車両
201 発振器
202、261、361 分波器
203A、203B、203C 符号発生器
204A、204B、304A、304B 送信回路
205、205A、205B、205C、205D、206、206B、206C、305、305A、305B、306、306A、306B 送信アンテナ
207、207A、207B、207C、207D、208、208B、208C、307、307A、307B、308、308A、308B 利得調整回路
209、209A、209B 受信アンテナ
210、210A、210B、310、310A 受信回路
211 信号処理回路
221、222A、222B 搬送波
224A、224B、324A、324B 被拡散波
229、229A、229B、271A、271B、329、371A、371B 反射波
230、230A、230B、330、330A、330B ベースバンド信号
240A、240B、340A、340B、380A、380B、380C 遅延回路
241、341 選択回路
242、242A、242B、342A、342B、382A、382B、382C 逆拡散器
243、243A、243B、343A、343B、383 直交検波器
252、252A、252B、352A、352B、392A、392B、392C 被逆拡散波

Claims (12)

  1. 対象物を探知するレーダ装置であって、
    搬送波を発生する発振部と、
    前記発振部により発生された搬送波を、第1擬似ランダム符号を用いて拡散する第1送信部と、
    前記発振部により発生された搬送波を、前記第1擬似ランダム符号と異なる第2擬似ランダム符号を用いて拡散する第2送信部と、
    前記第1送信部により拡散された搬送波を送出する第1送信アンテナと、
    前記第2送信部により拡散された搬送波を、前記第1送信アンテナと異なる指向特性で送出する第2送信アンテナと、
    前記第1送信アンテナ及び前記第2送信アンテナにより送出され前記対象物に反射された搬送波である反射波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する受信部とを備える
    ことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記第1送信アンテナにより送出される搬送波は、前記第2送信アンテナにより送出される搬送波に比べ、遠距離かつ狭角に送出される
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 前記第1送信アンテナは、複数の第3送信アンテナを含み、
    前記第2送信アンテナは、前記第3送信アンテナの数より少ない数の複数の第4送信アンテナを含み、
    前記複数の第3送信アンテナ及び前記複数の第4送信アンテナは、第1方向にそれぞれ直線状に配置され、
    前記複数の第3送信アンテナ及び前記複数の第4送信アンテナは、前記第1方向と直交する第2方向に対して線対称に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 前記複数の第4送信アンテナは、それぞれ前記複数の第3送信アンテナと対になり配置され、
    前記第1方向において、対となり配置される前記複数の第4送信アンテナ及び前記複数の第3送信アンテナと、前記複数の第4送信アンテナと対とならない複数の第3送信アンテナとのうち一方は、他方に挟まれて配置される
    ことを特徴とする請求項3記載のレーダ装置。
  5. 前記レーダ装置は、さらに、
    前記第1送信アンテナもより送出される搬送波の利得が、前記第2送信アンテナにより送信される搬送波の利得より大きくなるように調整する利得調整部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. 前記受信部は、
    前記第1擬似ランダム符号及び前記第2擬似ランダム符号のうち一方を選択する第1選択部と、
    前記第1選択部により選択された前記第1擬似ランダム符号又は前記第2擬似ランダム符号を用いて、前記受信アンテナにより受信された反射波を逆拡散する逆拡散部と、
    前記逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する検波部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  7. 前記受信部は、
    前記受信アンテナにより受信された反射波を第1反射波及び第2反射波に分波する分波部と、
    前記第1反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第1逆拡散部と、
    前記第1逆拡散部により逆拡散された第1反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第1検波部と、
    前記第2反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第2逆拡散部と、
    前記第2逆拡散部により逆拡散された第2反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第2検波部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  8. 前記受信アンテナは、第1受信アンテナ及び第2受信アンテナを含み、
    前記受信部は、
    前記第1受信アンテナにより受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第1逆拡散部と、
    前記第1逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第1検波部と、
    前記第2受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する第2逆拡散部と、
    前記第2逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する第2検波部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  9. 前記レーダ装置は、さらに、
    第3擬似ランダム符号、第4擬似ランダム符号及び第5擬似ランダム符号を生成する符号発生部と、
    前記第3擬似ランダム符号と前記第4擬似ランダム符号との排他的論理和を算出することで、前記第1擬似ランダム符号を生成する第1論理和回路と、
    前記第3擬似ランダム符号と前記第5擬似ランダム符号との排他的論理和を算出することで、前記第2擬似ランダム符号を生成する第2論理和回路とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  10. 前記受信部は、
    第1逆拡散部と、
    第2逆拡散部と、
    第3逆拡散部と、
    前記第3擬似ランダム符号、前記第4擬似ランダム符号及び前記第5擬似ランダム符号のそれぞれを、前記第1逆拡散部、前記第2逆拡散部及び前記第3逆拡散部のいずれかに供給する第2選択部とを備え、
    前記第1逆拡散部は、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、
    前記第2逆拡散部は、前記受信アンテナにより受信された反射波を、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、
    前記第3逆拡散部は、前記第1逆拡散部により逆拡散された反射波、及び前記第2逆拡散部により逆拡散された反射波を共に、前記第2選択部により供給される擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、
    前記受信部は、さらに、
    前記第3逆拡散部により逆拡散された反射波を、前記発振部により発生された搬送波を用いて検波する検波部を備える
    ことを特徴とする請求項9記載のレーダ装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のレーダ装置を備える車両であって、
    前記第1送信アンテナは、前記第1送信部により拡散された搬送波を、前記車両の前方に送出し、
    前記第2送信アンテナは、前記第2送信部により拡散された搬送波を、前記車両の前方及び前斜め方向のうち少なくとも一方に送出する
    ことを特徴とする車両。
  12. 対象物を探知するレーダ装置の制御方法であって、
    搬送波を発生する発振ステップと、
    前記発振ステップで発生された搬送波を、第1擬似ランダム符号を用いて拡散し、前記発振ステップで発生された搬送波を、前記第1擬似ランダム符号と異なる第2擬似ランダム符号を用いて拡散する拡散ステップと、
    前記拡散ステップで前記第1擬似ランダム符号を用いて拡散された搬送波、及び前記拡散ステップで前記第2擬似ランダム符号を用いて拡散された搬送波を互いに異なる指向特性で送出する送出ステップと、
    前記送出ステップで送出され前記対象物に反射された搬送波である反射波を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信された反射波を、前記第1擬似ランダム符号を用いて逆拡散し、前記受信ステップで受信された反射波を、前記第2擬似ランダム符号を用いて逆拡散する逆拡散ステップとを含む
    ことを特徴とする制御方法。
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