JP2009061938A - 駐車支援装置、駐車支援方法および駐車支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】正確な舵角に合わせるために必要な操舵内容を明確に提示することが困難であった。
【解決手段】自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得し、前記自車両に搭載された画面上に操舵指示を示す記号を表示させ、前記操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって示し、前記操舵量を前記記号の長さによって示す。
【選択図】図5
【解決手段】自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得し、前記自車両に搭載された画面上に操舵指示を示す記号を表示させ、前記操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって示し、前記操舵量を前記記号の長さによって示す。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両を駐車する際の支援を行う駐車支援装置、駐車支援方法および駐車支援プログラムに関する。
従来、自車両を駐車させる際の操舵量をガイドするため、中央に操舵量"0"を示す線分を表示した横方向に長い矩形状のハンドル操舵量ガイドを表示し、当該ハンドル操舵量ガイドに沿って操舵すべき舵角を示す目標操舵量マークと現在舵角を示す実操舵量マークを表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−180407号公報
従来の技術においては、ハンドル操舵量ガイドの中央に操舵量"0"を示す線分を表示しており、目標操舵量マークと実操舵量マークは舵角が大きくなるほど前記線分から離れた位置に表示される。すなわち、従来技術においてはハンドル操舵量ガイドによって操舵量の絶対値を示していると言える。
しかし、自車両のハンドルは一般的に軸を中心に回転させることによって操作するものであり、操舵量"0"からの舵角の絶対値を運転者に伝えたとしても運転者は直感的に操舵内容を理解しがたい。すなわち、運転者が駐車時に操舵を行うときには、舵角x度という目標舵角の絶対値ではなく、次の操舵がハンドルの右回転あるいは左回転のいずれであるのかを指示しなければ直感的に操舵指示を理解しがたい。
当該従来技術においては、目標操舵量マークと実操舵量マークとの相対関係を認識することによってその時点の操舵方向を間接的に認識することは可能であるが、この表示においては正確な舵角に合わせるために必要な操舵内容を明確に提示することができない。すなわち、目標とする舵角を越えた場合など、駐車操作中にはハンドルを左右に調整する必要が生じる場合もあるが、舵角を微調整する場合、上述の従来技術においては、実操舵量マークが移動する度に極めて近い位置に表示された目標操舵量マークと実操舵量マークとの相対関係を視認して操舵方向を認識しなければならない。
特に、車両においてこのような操舵内容の提示を行う画面(例えば、ナビゲーション装置の画面)は、一般的に数インチ程度の小さな画面であり、また、周囲の確認等をする必要があるため駐車操作中に当該画面を注視することは困難である。このような状況において、一般的に1000°程度になる舵角の範囲を画面上における横幅で表現したときには、微調整を行う際の実操舵量マークの移動量や目標操舵量マークと実操舵量マークとの相対関係の変動は極めて小さく、舵角を微調整するための案内として実質的に機能しない。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、正確な舵角に合わせるために必要な操舵内容を明確に提示することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、正確な舵角に合わせるために必要な操舵内容を明確に提示することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た記号の向きによって示し、操舵量を記号の長さによって示す構成を採用している。すなわち、運転者は基準に対して記号がどちら側に表示されているのかを判断することによって操舵方向を認識することができ、正確に操舵方向を認識することができる。特に、舵角を微調整する必要がある場合に、微調整中に目標の舵角を越える操舵を行って操作方向を逆向きにすべきときには、記号の表示位置がそれ以前の表示位置と比較して基準位置の逆側に変化し、表示内容が極めて大きく変化する。従って、舵角を微調整する際にも操舵方向を容易に認識することができ、容易に理想的な舵角に合わせることができる。
ここで、操舵情報取得手段は、自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得することができればよく、自車両を駐車する際に必要な操舵内容を特定可能な情報を取得することができればよい。また、操舵方向と操舵量とを示す情報は、駐車操作を開始する際の自車両の位置と駐車スペースとの関係に基づいて予め取得しても良いし、自車両の位置の推移に応じて適宜操舵方向と操舵量を更新してもよい。なお、操舵方向はステアリングの回転方向であり、操舵量はある舵角から他の舵角に至るまでにステアリングを回転させるべき回転角度である。
操舵指示表示手段は、画面上に設定された基準位置から見て対称の方向を記号の表示領域とし、各領域のいずれかに記号を表示することによって操舵方向を示すとともに、操舵量に対応した長さに記号を調整して表示することができればよい。記号においては、その位置と長さとによって操舵指示を明示することができれば良く、その形状は特に限定されない。例えば、目盛り,矩形,矢印,文字等を採用可能であるし、連続的な記号であっても良いし、離散的に表示された記号であっても良い。
また、記号の長さの表現手法も特に限定されず、連続したひとつの記号の長さによって示しても良いし、離散的な複数の記号を並べて表示して当該複数の記号を全体としてひとまとまりの記号と認識可能に表現し、当該全体の長さによって操舵量を示しても良い。さらに、基準位置は、当該基準位置が固定されていることにより、当該基準位置と記号との関係によって操舵方向を示すように構成されていればよい。なお、基準位置は画面上に固定されていればよいが、より明確に基準位置を示すため、基準位置には当該基準位置であることを示す記号を表示することが好ましい。
さらに、当該基準位置は、前記画面上における左右方向の中央であることが好ましい。この構成によれば、画面上の中央における基準位置から見て対称の方向である記号の表示領域が互いに同じ面積となる。さらに、基準位置の左右方向を記号の表示領域とすることにより、記号と基準位置との相対関係から直感的に操舵方向を認識できるように操舵指示を示す記号を表示することができる。
さらに、自車両を駐車するために予め設定された目標舵角と現在舵角とに基づいて操舵方向と操舵量とを取得する構成としても良い。すなわち、駐車操作を開始する際の自車両の位置と駐車スペースとの関係に基づいて自車両の現在位置から駐車完了までの自車両の軌跡を特定すれば、当該軌跡を走行するために必要な目標舵角を特定することができる。また、現在舵角は自車両に搭載されたステアリングの動作を検出するステアリングセンサ等によって特定することができる。
そこで、目標舵角と現在舵角との差分を取得すれば、前記軌跡に沿って走行するために必要な操舵量、すなわち、自車両を駐車するためのステアリングの操舵量を特定することが可能である。また、目標舵角と現在舵角との差分における符号によって操舵方向を特定することが可能である。以上のように目標舵角と現在舵角との差分に基づいて操舵指示を表示する構成によれば、現在舵角が目標舵角に満たない場合、目標舵角を越えた場合のいずれにおいても操舵方向を明確に区別して定義することができ、両者を明確に区別して操舵指示を表示することができる。従って、舵角を微調整する際の操舵指示も極めて明確に表示することが可能である。
さらに、予め複数の目標舵角を設定して自車両を駐車スペースに案内する構成を採用しても良い。すなわち、自車両を駐車するためには、一般にステアリングによって切り返し操作を行いながら自車両を駐車スペースに進入させるため、異なる位置において異なる舵角に合わせながら自車両を走行させる。そこで、予め複数の目標舵角と各目標舵角に対応した複数の舵角の更新位置とを設定すれば、自車両が舵角の更新位置に達したときに目標舵角を更新して前記操舵指示を示す記号を表示することで、運転者が自車両を駐車スペースに駐車するように案内することが可能になる。
なお、更新位置は自車両において駐車操作を開始したときに決定されていれば良く、駐車スペースに設定された目標駐車位置に対する相対的な位置として定義しても良いし、駐車操作を開始した時点での自車両の位置に対する相対的な位置として定義しても良く、種々の構成を採用可能である。また、更新位置は座標によって定義しても良いし、目標駐車位置や駐車操作開始位置からの距離や方向によって定義しても良く、種々の構成を採用可能である。
さらに、記号の表示例として操舵済の角度と残りの角度(現在の操舵量)とを明示する構成を採用しても良い。例えば、操舵量に対応した長さの前記記号を強調表示させ、操舵量が減少したときには減少量に応じた長さの前記記号を非強調表示させる構成を採用する。この構成によれば、強調表示された記号によって現在の操舵量を明示し、非強調表示された記号によって操舵済の角度を明示することができ、記号による表示をより直感的にわかりやすくすることができる。なお、記号の強調表示は、非強調表示された記号よりも目立つ状態であれば良く、画面上で記号の明度や彩度を変えることによって強調,非強調表示をしてもよいし、点滅などの表示状態によって強調,非強調表示をしてもよく、種々の構成を採用可能である。
さらに、本発明のように基準位置から見た記号の向きと記号の長さによって操舵指示を行う手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のような装置、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーション装置や方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション装置の構成:
(2)駐車支援処理:
(3)駐車支援動作:
(4)他の実施形態:
(1)ナビゲーション装置の構成:
(2)駐車支援処理:
(3)駐車支援動作:
(4)他の実施形態:
(1)ナビゲーション装置の構成:
図1は、本発明にかかる駐車支援装置を含むナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記憶媒体30とを備えており、記憶媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラム21を実施可能であり、当該ナビゲーションプログラム21はその機能として運転者の駐車操作を支援する駐車支援処理を行う機能を備えている。
図1は、本発明にかかる駐車支援装置を含むナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記憶媒体30とを備えており、記憶媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラム21を実施可能であり、当該ナビゲーションプログラム21はその機能として運転者の駐車操作を支援する駐車支援処理を行う機能を備えている。
本実施形態における車両(ナビゲーション装置10が搭載された車両)は、ナビゲーションプログラム21による機能を実現するためにとGPS受信部40と車速センサ41と測距センサ42とステアリングセンサ43とジャイロセンサ44と表示部45とを備えており、これらの各部と制御部20とが協働することによってナビゲーションプログラム21による機能を実現する。
GPS受信部40は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在位置を算出するための情報を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在位置を取得する。車速センサ41は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車両の速度を取得する。
測距センサ42は、自車両と自車両の側方に存在する地物との距離を示す情報を出力するセンサ(例えば、超音波センサ)であり、制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、自車両の側方に存在する駐車スペースを示す情報を取得する。ステアリングセンサ43は、自車両のステアリングの回転角に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、ステアリングの現在舵角を示す情報を取得する。
ジャイロセンサ44は、自車両の角速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、自車両の向きを示す情報を取得する。車速センサ41とステアリングセンサ43とジャイロセンサ44とは、GPS受信部40の出力信号から特定される自車両の現在位置を補正し、また、自車両の向きを検出するために利用される。
制御部20は、ナビゲーションプログラム21を実行することにより、上述のようにして取得した各種情報に基づいて表示部45に所定の記号を表示して自車両を駐車スペースに案内するための駐車支援処理を行う。すなわち、制御部20は、各種センサの出力情報に基づいて駐車スペースを特定し、駐車操作を開始する際の自車両の位置と駐車スペースとの関係に基づいて自車両の現在位置から駐車完了までの自車両の軌跡を特定する。そして、自車両を駐車する際に必要な操舵内容を特定可能な情報を取得するため、当該軌跡を走行するための目標舵角を決定し、当該目標舵角へ合わせるための操舵量(現在舵角から目標舵角に至るまでにステアリングを回転させるべき回転角度)と操舵方向(ステアリングの回転方向)とを表示するための制御信号を表示部45に出力し、当該操舵量と操舵方向とを表示部45に表示する。
本実施形態において、ナビゲーションプログラム21は以上の駐車支援を行う機能を実現するため、案内軌跡取得部21aと操舵情報取得部21bと操舵指示表示部21cとを備えている。また、記憶媒体30には、ナビゲーションプログラム21による案内を実施するため地図情報30aが記憶されている。地図情報30aは、車両が走行する道路上に設定されたノードを示すノードデータ,ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データ,ノード同士の連結を示すリンクデータ,道路やその周辺に存在する駐車場等の施設を示すデータ,自車両の現在位置の特定や目的地への案内、駐車場への進入を判断するなどのために利用される。
案内軌跡取得部21aは、自車両の周囲に存在する駐車スペースを特定し、当該駐車スペースに自車両を縦列駐車するための軌跡を特定するモジュールである。すなわち、駐車支援処理中に測距センサ42の出力情報に基づいて自車両の側方に存在する地物と自車両との距離を特定する。また、この処理を自車両の走行中に実施することによって自車両の側方に存在するスペースを特定する。さらに、当該スペースの大きさが自車両の全長(縦方向の長さ)よりも所定の大きさだけ大きいときに自車両を駐車可能な駐車スペースが存在することを特定する。
さらに、矩形の駐車スペースの長手方向を前後方向としたとき、その角から斜め前方に所定距離離れた駐車開始位置に自車両が停止すると、GPS受信部40,車速センサ41,ステアリングセンサ43,ジャイロセンサ44の出力情報に基づいて自車両の現在位置を特定する。そして、当該現在位置から前記駐車スペースへ駐車する際の軌跡を特定する。本実施形態においては、複数の目標舵角と各目標舵角に対応した複数の舵角の更新位置とを取得して前記軌跡を示す情報とする。すなわち、運転者が自車両を走行させながら目標舵角に合わせる操舵を行い、更新位置に達した時点で目標舵角に達していたときに目標舵角を更新することによって自車両が後進しながら縦列駐車が完了するように案内することとしている。
操舵情報取得部21bは、自車両を駐車させる(本実施形態においては前記軌跡に沿って自車両を走行させる)ように案内するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを取得するモジュールである。本実施形態においては、上述の目標舵角を案内軌跡取得部21aから取得し、ステアリングセンサ43の出力情報に基づいて現在舵角を取得し、目標舵角と現在舵角との差分に基づいて操舵方向と操舵量とを取得する。
操舵指示表示部21cは、表示部45の画面上に操舵指示を示す記号を表示させるモジュールであり、画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって上述の操舵方向を示し、前記記号の長さによって操舵量を示すための制御信号を表示部45に出力する。この結果、表示部45においては、駐車支援処理中に操舵方向と操舵量とを示す記号を表示する。なお、本実施形態における表示部45は、自車両の運転席側のサイドミラーに設けられ、当該サイドミラーに各種情報を表示するディスプレイであるが、むろん、自車両における表示部45の搭載位置はサイドミラーに限らない。例えば、ナビゲーション装置10において各種案内を行うためのディスプレイやインストルメンタルパネルに設けられたディスプレイ等であっても良い。
図5Aは、本実施形態における記号の例を示す図である。同図5Aにおいては、表示部45の画面45aの略中央(左右方向および上下方向の中央)に基準位置を示す正方形Sが表示されており、正方形Sから見た右向きの領域RRに有彩色に着色した複数の長方形を表示して右向きへの操舵およびその操舵量を示す記号としている。また、正方形Sから見た左向きの領域RLに有彩色に着色した複数の長方形を表示して左向きへの操舵およびその操舵量を示す記号としている。さらに、本実施形態においては、正方形Sから見た上向きの領域RFおよび下向きの領域RBに有彩色に着色した複数の長方形を表示して、前進および後進を示す記号としている。
すなわち、本実施形態においては、各領域RL,RR,RB,RFには複数の長方形を並べて表示可能であり、これらの長方形を高明度かつ有彩色(例えば明るい赤色)の強調表示あるいは低明度かつ無彩色(例えば暗い灰色)の非強調表示で表示可能に構成されている。この構成において、高明度かつ有彩色の長方形が表示されている領域が正方形Sのどちら側に存在するかによって操舵方向、高明度かつ有彩色の長方形が並ぶ数(記号全体の長さ)によって操舵量を示している。例えば、図5Aに示す例においては、白い長方形によって低明度かつ無彩色の長方形、黒い長方形によって高明度かつ有彩色の長方形を示しており、高明度かつ有彩色の長方形が領域RLに4個並べて表示されている状態を示している。
この状態において、当該4個の長方形は正方形Sの左側に表示されていることから左向きへの操舵を示している。また、本実施形態において、左右の各領域RL,RRに並び得る長方形の数はそれぞれ8個であり、8個によってステアリングの操舵角度域を示している。すなわち、ステアリングを左方向の限界まで回転させた状態から右方向の限界まで回転させた状態までの角度が、例えば、1000°である場合には、8個の長方形で1000°、1個の長方形で125°を示すことになる。従って、4個の長方形が並べて表示されている状態においては、操舵量が操舵角度域の約半分であることを示している。
なお、右側に操舵すべき時には、領域RRに操舵量に応じた長さの記号SRが表示される。また、図5Aに示す例においては、領域RBでも同様の記号SBを表示している例を示している。すなわち、正方形Sの下側に並ぶ長方形が高明度かつ有彩色で表示されているときには後進が必要であり、長方形の数によって後進する距離が示される。また、正方形Sの上側に並ぶ長方形が高明度かつ有彩色で表示されているときには前進が必要であり、長方形の数によって前進する距離が示される。
以上のような記号によれば、運転者は基準位置である正方形Sに対して記号がどちら側に表示されているのかを判断することによって操舵方向を認識することができ、正確に操舵方向を認識することができる。特に、舵角を微調整する必要がある場合に、微調整中に目標の舵角を越える操舵を行って操作方向を逆向きにすべきときには、記号の表示位置が基準位置の逆側に変化し、表示内容が極めて大きく変化する。従って、舵角を微調整する際にも操舵方向を容易に認識することができ、容易に理想的な舵角に合わせることができる。さらに、基準位置を示す正方形Sを画面上における中央に表示することにより、画面上の中央における基準位置から見て対称の方向である記号の表示領域が互いに同じ面積となり、基準位置の左右方向を記号の表示領域とすることにより、記号と基準位置との相対関係から直感的に操舵方向を認識できるように操舵指示を示す記号を表示することができる。
(2)駐車支援処理:
次に、以上の構成においてナビゲーション装置10が実施する駐車支援処理を説明する。また、ナビゲーション装置10によってナビゲーションプログラム21が実行されているとき、運転者は図示しないボタン等によって駐車支援処理の実行を指示することができる。当該指示がなされると案内軌跡取得部21aが、自車両の走行中に測距センサ42の出力情報に基づいて自車両の側方に存在する地物と自車両との距離を特定することによって自車両の側方に存在する駐車スペースを特定する。
次に、以上の構成においてナビゲーション装置10が実施する駐車支援処理を説明する。また、ナビゲーション装置10によってナビゲーションプログラム21が実行されているとき、運転者は図示しないボタン等によって駐車支援処理の実行を指示することができる。当該指示がなされると案内軌跡取得部21aが、自車両の走行中に測距センサ42の出力情報に基づいて自車両の側方に存在する地物と自車両との距離を特定することによって自車両の側方に存在する駐車スペースを特定する。
さらに、自車両が縦列駐車動作を行うために停止すると、案内軌跡取得部21aは、GPS受信部40,車速センサ41,ステアリングセンサ43,ジャイロセンサ44の出力情報に基づいて自車両の現在位置を特定する。そして、当該現在位置から前記駐車スペースへ駐車する際の軌跡を特定する。
図4は、駐車スペースと軌跡を説明するための説明図である。同図4に示すように、駐車枠が枠の長手方向に沿って並んでおり、他車両が駐車済である枠の間に駐車スペースBが存在する状態においては、当該駐車スペースBに駐車するために運転者が自車両Cを駐車スペースBの斜め前方に停止させる。このとき、案内軌跡取得部21aは図4に実線で示すような軌跡を特定する。
本実施形態において、当該軌跡は複数の目標舵角と各目標舵角に対応した複数の舵角の更新位置とによって特定することが可能である。例えば、図4に示す位置P1,P2,P3のそれぞれを舵角の更新位置とし、各位置P1,P2,P3においてそれぞれの目標舵角を+400°,−500°,0°とする。このとき、縦列駐車を開始した時点での停止位置の目標舵角が+400°であり、当該目標舵角に合わせながら自車両Cを後進させ、自車両Cが位置P2に達したときに目標舵角を−500°に更新し、当該目標舵角に合わせながら自車両Cを後進させて自車両が位置P3に達したときに目標舵角を0°に更新し、しばらく後進した後に縦列駐車が完了する軌跡を想定することができる。
なお、以上の例では、自車両Cにおいて操舵がなされていない状態の舵角0°、ステアリングを左回転させたときの舵角を+、右回転させたときの角度を−として示している。従って、正負それぞれ500°の操舵範囲によって総計1000°の舵角となる。また、更新位置P1は縦列駐車操作の開始位置であるが、本実施形態においては、当該開始位置も更新位置に含めている。さらに、更新位置に達したか否かは厳密に判定する構成に限定されず、更新位置から所定範囲内に到達した時点で更新位置に達したと判定しても良いし、目標舵角に達することなく更新位置を過ぎた場合には軌跡を再計算する構成としても良い。
以上のように軌跡を特定すると、操舵情報取得部21bが当該軌跡を示す情報を取得し、操舵指示表示部21cが上述の記号を表示して運転者を案内する。すなわち、運転者が自車両Cを走行させながら目標舵角に合わせる操舵を行い、更新位置に達した時点で目標舵角に達していたときに目標舵角を更新して、記号を表示することによって自車両が後進しながら縦列駐車が完了するように案内する。
このために、ナビゲーションプログラム21は、一定時間毎に図2に示す駐車支援処理を実施し、この処理においては、まず、駐車支援案内中であるか否かを判別する(ステップS100)。すなわち、上述のボタン等によって駐車支援処理の実行が指示され、駐車スペースへの駐車が完了していないか否かを判定する。ステップS100にて駐車支援案内中であると判別されないときには処理を終了する。
ステップS100にて駐車支援案内中であると判別されたとき、操舵情報取得部21bは、現在位置を取得し(ステップS105)、また、現在舵角を取得する(ステップS110)。すなわち、操舵情報取得部21bは、GPS受信部40,車速センサ41,ステアリングセンサ43,ジャイロセンサ44の出力情報に基づいて自車両の現在位置を特定する。また、ステアリングセンサ43の出力情報に基づいて自車両のステアリングにおける現在舵角を取得する。
次に、操舵情報取得部21bは、案内軌跡取得部21aが特定した軌跡を示す情報を取得し、自車両が更新位置に到達したか否かを判別する(ステップS115)。すなわち、自車両の現在位置と更新位置とを比較し、両者が略一致していると見なすことができる所定範囲にあるか否かを判別する。例えば、図4に示す例において、自車両Cが位置P1と位置P2との間に存在する場合には、自車両Cの現在位置が軌跡上の次の更新位置である位置P2に到達したか否かを判別する。
ステップS115にて、自車両が更新位置に到達したと判別されないときには、ステップS120,S125をスキップする。ステップS115にて、自車両が更新位置に到達したと判別されたときには、操舵情報取得部21bは、案内開始舵角を示す変数を現在舵角で更新する(ステップS120)。また、操舵情報取得部21bは、目標舵角を設定する(ステップS125)。すなわち、本実施形態においては、操舵の案内を実施する際に案内開始舵角と現在舵角と目標舵角とを定義しており、目標舵角は上述の更新位置に達するまでに操舵すべき舵角であり、案内開始舵角は自車両が更新位置に到達した段階での基準となる舵角および操舵量を決めるための基準となる舵角である。
以上のステップS115〜S125においては、自車両が更新位置に到達したときに案内開始舵角と目標舵角とを設定しているので、この処理により、自車両が更新位置に到達する度に案内開始舵角と目標舵角とを逐次切り替えていくことになる。なお、本実施形態においては、縦列駐車操作の開始位置も更新位置に含めているため、縦列駐車操作を開始するために自車両を開始位置に停止した時点においてもステップS120,125の処理が実施される。
次に、操舵情報取得部21bと操舵指示表示部21cとは、表示部45に記号を表示する案内処理を行う(ステップS130)。図3は、当該ステップS130の案内処理を示すフローチャートであり、この処理においてまず操舵情報取得部21bは、自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示すパラメータを取得する(ステップS200)。本実施形態においては、ステップS120,S125にて特定された案内開始舵角と目標舵角および現在舵角を示す情報を取得し、RAM上に確保された記憶領域に記録する。
次に、操舵情報取得部21bは、自車両の駐車が完了したか判別する(ステップS205)。すなわち、GPS受信部40,車速センサ41,ステアリングセンサ43,ジャイロセンサ44の出力情報に基づいて自車両の現在位置を特定し、上述のようにして特定し、駐車対象となっている駐車スペースの位置と自車両の現在位置とが一致しているか否かを判別する。ステップS205にて、駐車が完了したと判別されたときには処理を終了する。
なお、駐車が完了したか否かを判別する手法は、自車両の位置に基づく判別に限定されず、車両の車速が0である状態でドアロック状態のオンからオフへの変化、変速機のポジションのパーキングへのシフト、シートベルトが締められている状態からはずされた状態への変化、イグニッションのオンからオフへの変化、パーキングブレーキのオフからオンへの変化、ハザードランプのオフからオンへの変化、ドアレバーへの接触などを検知して判定してもよい。
ステップS205にて、駐車が完了したと判別されないとき、ナビゲーションプログラム21は、自車両を後進させるべきか否かを判別する(ステップS210)。すなわち、GPS受信部40,車速センサ41,ステアリングセンサ43,ジャイロセンサ44の出力情報に基づいて自車両の現在位置を特定し、目標としていた舵角の更新位置が自車両の後側に存在するか否かを判別する。
ステップS210にて後進が必要と判別された場合には自車両を後進させるための指示を行う記号を表示し(ステップS220)、ステップS210にて後進が必要と判別されない場合には自車両を前進させるための指示を示す記号を表示する(ステップS225)。すなわち、操舵指示表示部21cは、後進あるいは前進すべき距離と記号の長さとを対応させ、後進を示すときには当該長さの記号を正方形Sの下、前進を示すときには当該長さの記号を正方形Sの上に表示するための制御信号を表示部45に対して出力する。この結果、例えば、図5Aに示す記号SBのような自車両の前後進を示す記号が表示部45に表示される。
次に、操舵情報取得部21bは、現在舵角が目標舵角を越えたか否かを判別する(ステップS230)。すなわち、現在舵角が目標舵角を越える過操舵が行われたか否かを判別する。この判別は、例えば、目標舵角と現在舵角との差分(目標舵角−現在舵角)を取得し、当該差分の符号が変化したか否かによって実現することができる。ステップS230にて、現在舵角が目標舵角を越えたと判別されたときには、案内開始舵角を現在舵角にて更新し(ステップS235)、ステップS230にて、現在舵角が目標舵角を越えたと判別されないときにはステップS235をスキップする。すなわち、本実施形態においては、上述のステップS115,S120のように自車両が更新位置に到達した場合に加え、現在舵角が目標舵角を越えて過操舵が行われたときにも案内開始舵角を現在舵角で更新することとしている。
さらに、操舵情報取得部21bは、現在舵角と案内開始舵角との差分(現在舵角−案内開始舵角)を取得する(ステップS240)。すなわち、当該差分は現在舵角と操舵量を算出するための基準となる案内開始舵角との差分であり、操舵済の角度(目標舵角に到達するために操舵量の減少分)を取得することになる。また、本実施形態において当該操舵済の角度は、上述の記号において強調表示されていた長方形を非強調表示する際の数を特定するために利用される。
さらに、操舵情報取得部21bは、目標舵角と案内開始舵角との差分(目標舵角−案内開始舵角)を取得する(ステップS245)。すなわち、当該差分は操舵量を算出するための基準となる目標舵角と案内開始舵角との差分であり、案内開始舵角から目標舵角に到達するまでに必要な全操舵角(操舵済の角度と残りの角度との和)を取得することになる。また、本実施形態において、当該全操舵角は強調表示する記号の数を特定するために利用される。
次に、表示部45において正方形Sの左右に位置する領域RL,RRにおける記号をすべて非強調表示し(ステップS250)、ステアリングの操舵方向に対応した領域において、前記全操舵角に対応した記号を強調表示し(ステップS255)、前記操舵済の角度に対応した個数の記号を非強調表示する(ステップS260)。
すなわち、操舵指示表示部21cは、ステップS250において表示部45に制御信号を出力し、正方形Sの左右におけるすべての長方形を非強調表示させる。さらに、操舵情報取得部21bは、ステップS255において、目標舵角と現在舵角との差分に基づいて操舵方向を取得する(本例では、差分が正の符号であるときに左方向、負の符号であるときに右方向とする)。
また、操舵情報取得部21bは、目標舵角と案内開始舵角との差分を一個分の長方形の角度に相当する長さで除してその商を取得し、操舵指示表示部21cは、当該商に相当する数の長方形であって強調表示された長方形を正方形Sに近い側から順に前記操舵方向に並べた状態とする。例えば、図5Aに示す例における記号SLでは正方形Sの左側に強調表示された長方形が4個並んでいるので、操舵方向が左側であり目標舵角と案内開始舵角との差分が約500°(125°×4個)であるときの例である。なお、この除算のあまりは四捨五入、切り上げ、切り捨てなど、適宜処理可能である。
さらに、操舵情報取得部21bは、現在舵角と案内開始舵角との差分を一個分の長方形の角度に相当する長さで除してその商を取得し、操舵指示表示部21cは、当該商に相当する数の長方形であって非強調表示された長方形を正方形Sに近い側から順に並べた状態とする。例えば、図5Bに示す例では強調表示された長方形と正方形Sとの間に非強調表示された長方形が3個並んでいるので、現在舵角と案内開始舵角との差分が約375°(125°×3個)であるときの例である。なお、この除算のあまりは四捨五入、切り上げ、切り捨てなど、適宜処理可能である。以上の処理を行うと、案内処理を終了する。
なお、以上の非強調表示を行った後に強調表示されている長方形は、全操舵角から操舵済の角度を減じた残りの角度、すなわち、必要な操舵量となり、必要な操舵量は目標舵角と現在舵角との差分と等価である。従って、本実施形態は、目標舵角と現在舵角との差分に基づいて操舵方向を特定し、基準位置から見た向きによって操舵方向を示す構成であるとも言える。この構成によれば、現在舵角が目標舵角に満たない場合、目標舵角を越えた場合のいずれにおいても操舵方向を明確に区別して定義することができ、両者を明確に区別して操舵指示を表示することができる。従って、舵角を微調整する際の操舵指示も極めて明確に表示することが可能である。
さらに、以上のように、操舵済の角度(操舵量の減少分)に相当する記号を非強調表示する構成においては、以前に強調表示されていた記号において操舵済の角度に相当する記号が逐次非強調表示されていくことになる。従って、強調表示された記号によって現在の操舵量を明示し、非強調表示された記号によって操舵済の角度を明示することができ、記号による表示をより直感的にわかりやすくすることができる。従って、運転者は基準に対して記号がどちら側に表示されているのかを判断することによって容易に操舵方向を認識することができ、正確に操舵方向を認識することができる。
(3)駐車支援動作:
次に、以上の処理における自車両の駐車支援動作の例を説明する。図5においては、図4に示すように位置P1,P2,P3が更新位置であり、各位置P1,P2,P3の目標舵角が+400°,−500°,0°であるときの記号の例を示している。位置P1において自車両Cが縦列駐車を開始すると、図2,図3に示す処理においてはステップS115にて位置P1に到達したと判別し、ステップS120にて案内開始舵角を現在舵角で更新し、ステップS125にて目標舵角を+400°に設定する。なお、ここでは、自車両Cを直進させて位置P1に到達したことを想定しており、この想定において、位置P1での現在舵角は0°である。このため、案内開始舵角も0°となる。
次に、以上の処理における自車両の駐車支援動作の例を説明する。図5においては、図4に示すように位置P1,P2,P3が更新位置であり、各位置P1,P2,P3の目標舵角が+400°,−500°,0°であるときの記号の例を示している。位置P1において自車両Cが縦列駐車を開始すると、図2,図3に示す処理においてはステップS115にて位置P1に到達したと判別し、ステップS120にて案内開始舵角を現在舵角で更新し、ステップS125にて目標舵角を+400°に設定する。なお、ここでは、自車両Cを直進させて位置P1に到達したことを想定しており、この想定において、位置P1での現在舵角は0°である。このため、案内開始舵角も0°となる。
以上の状態で図3に示す処理を行うと、ステップS210では、次の舵角の更新位置P2が自車両Cの後側に存在すると判別し、ステップS220にて後進を示す記号(図5Aに示す記号SB)を表示する。次にステップS230では、目標舵角+400°と現在舵角0°との差分(400°−0°=400°)を取得し、位置P1においてはそれ以前における目標舵角と現在舵角との差分が存在しないため、当該差分の符号が変化していないと見なして、現在舵角0°が目標舵角+400°を越えていないと判別する。また、ステップS240にて現在舵角0°と案内開始舵角0°との差分(0°)を操舵済の角度として取得する。また、ステップS245では、目標舵角+400°と案内開始舵角0°との差分(400°−0°=400°)を全操舵角として取得する。
そして、ステップS250にて一旦左右の記号を非強調表示し、ステップS255にて全操舵角(400°)に相当する記号を強調表示する。すなわち、目標舵角と現在舵角との差分(400°−0°=400°)の符号が正であることから操舵方向は左回転であると判別し、全操舵角の絶対値400を長方形一個分の角度125で除し、商と余りを取得する。そして、図5Aに示すように、正方形Sの左側に存在する領域RLに記号SLを表示する。なお、本例では、400/125の商3とあまりを考慮して記号SLにおいては4個の長方形を強調表示している。また、操舵済の角度が0°であるため、ステップS260においては記号を非強調表示することなく処理を終了する。
自車両Cによって運転者が駐車操作を行っているときに、操舵情報取得部21bと操舵指示表示部21cとは、さらに図2および図3に示す処理を繰り返す。図5Bにおいては、位置P1と位置P2との間にて自車両Cの舵角が+300°であるときの例を示している。なお、図5B〜図5Eにおいて、前後方向の記号は省略している。この状態において、自車両Cは更新位置P2に到達していないので、ステップS115の判別を経てステップS120,S125はスキップされ、案内開始舵角と目標舵角を更新せずに図3に示す処理を行う。
図3に示す処理においては、目標舵角+400°と現在舵角+300°との差分(400°−300°=100°)を取得し、当該差分の符号は正のまま変化していないため、ステップS230にて、現在舵角+300°が目標舵角+400°を越えていないと判別する。また、ステップS240にて現在舵角+300°と案内開始舵角0°との差分(300°)を操舵済の角度として取得する。また、ステップS245では、目標舵角+400°と案内開始舵角0°との差分(400°−0°=400°)を全操舵角として取得する。
そして、ステップS250にて一旦左右の記号を非強調表示し、ステップS255にて全操舵角(400°)に相当する記号を強調表示する。すなわち、正方形Sの左側において4個の長方形を強調表示する。さらに、操舵済の角度(300°)の絶対値300を長方形一個分の角度125で除し、商(2)と余りを取得し、図5Bに示すように、正方形Sの左側に存在する長方形から順に3個の長方形を非強調表示する。なお、本例では、300/125の商2とあまりを考慮して3個の長方形を非強調表示している。また、強調表示された長方形が1個のみの場合、現在舵角が目標舵角を越えるまで長方形を強調表示した状態で維持することが好ましい。
図5Cにおいては、位置P1と位置P2との間にて自車両Cの舵角が+450°であるとき、すなわち、過操舵をした場合の例を示している。この状態において、自車両Cは更新位置P2に到達していないので、ステップS115の判別を経てステップS120,S125はスキップされ、案内開始舵角と目標舵角を更新せずに図3に示す処理を行う。図3に示す処理においては、目標舵角+400°と現在舵角+450°との差分(400°−450°=−50°)を取得し、当該差分の符号が負に変化しているため、ステップS230にて、現在舵角+450°が目標舵角+400°を越えていると判別し、ステップS235で案内開始舵角を現在舵角+450°で更新する。
次に、ステップS240にて現在舵角+450°と案内開始舵角+450°との差分(0°)を操舵済の角度として取得する。また、ステップS245では、目標舵角+400°と案内開始舵角+450°との差分(400°−450°=−50°)を全操舵角として取得する。
そして、ステップS250にて一旦左右の記号を非強調表示し、ステップS255にて全操舵角(−50°)に相当する記号を強調表示する。すなわち、目標舵角と現在舵角との差分(400−450=−50)の符号が負であることから操舵方向は右回転であると判別し、全操舵角の絶対値50を長方形一個分の角度125で除し、商(0)と余りを取得する。そして、図5Cに示すように、正方形Sの右側に存在する1個の長方形を強調表示する。なお、ここでも50/125の商0とあまりを考慮して1個の長方形を強調表示している。
図5Dにおいては、位置P2に到達した直後の例を示している。自車両Cが更新位置P2に到達すると、ステップS115の判別を経てステップS120,S125が実行され、案内開始舵角が現在舵角で更新され、目標舵角が更新される。本例では、現在舵角が+400°であったときに案内開始舵角が更新された状態を想定する。なお、目標舵角は−500°である。従って、この時点で案内開始舵角が+400°、目標舵角が−500°となる。
以上のように案内開始舵角と目標舵角を更新すると、さらに、図3に示す処理を実行し、ステップS230にて、現在舵角+400°が目標舵角−500°を越えていないと判別し、ステップS235をスキップする。そして、ステップS240にて現在舵角+400°と案内開始舵角+400°との差分(0°)を操舵済の角度として取得する。また、ステップS245では、目標舵角−500°と案内開始舵角+400°との差分(−500°−400°=−900°)を全操舵角として取得する。
そして、ステップS250にて一旦左右の記号を非強調表示し、ステップS255にて全操舵角(−900°)に相当する記号を強調表示する。すなわち、目標舵角と現在舵角との差分(−500−400=−900)の符号が負であることから操舵方向は右回転であると判別し、全操舵角の絶対値900を長方形一個分の角度125で除し、商(7)と余りを取得する。そして、図5Dに示すように、正方形Sの右側に存在する8個の長方形を強調表示する。なお、ここでも900/125の商7とあまりを考慮して8個の長方形を強調表示している。
図5Eにおいては、位置P2と位置P3との間にて自車両Cの舵角が0°であるときの例を示している。この状態において、自車両Cは更新位置P3に到達していないので、ステップS115の判別を経てステップS120,S125はスキップされ、案内開始舵角と目標舵角を更新せずに図3に示す処理を行う。
図3に示す処理においては、ステップS230にて、現在舵角0°が目標舵角−500°を越えていないと判別し、ステップS240にて現在舵角0°と案内開始舵角+400°との差分(−400°)を操舵済の角度として取得する。また、ステップS245では、目標舵角−500°と案内開始舵角+400°との差分(−500°−400°=−900°)を全操舵角として取得する。
そして、ステップS250にて一旦左右の記号を非強調表示し、ステップS255にて全操舵角(−900°)に相当する記号を強調表示する。すなわち、正方形Sの右側において8個の長方形を強調表示する。さらに、操舵済の角度(−400°)の絶対値400を長方形一個分の角度125で除し、商(3)と余りを取得し、図5Bに示すように、正方形Sの右側に存在する長方形から順に4個の長方形を非強調表示する。なお、本例では、400/125の商3とあまりを考慮して4個の長方形を非強調表示している。以上の記号によれば、運転者は基準に対して記号がどちら側に表示されているのかを判断することによって容易に操舵方向を認識することができ、正確に操舵方向を認識することが可能である。
(4)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、基準位置から見た記号の向きと記号の長さによって操舵指示を行う限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、操舵方向と操舵量とを示す情報は、上述の実施形態のように、駐車操作を開始する際の自車両の位置と駐車スペースとの関係に基づいて取得しても良いし、自車両の位置の推移に応じて適宜操舵方向と操舵量を更新してもよい。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、基準位置から見た記号の向きと記号の長さによって操舵指示を行う限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、操舵方向と操舵量とを示す情報は、上述の実施形態のように、駐車操作を開始する際の自車両の位置と駐車スペースとの関係に基づいて取得しても良いし、自車両の位置の推移に応じて適宜操舵方向と操舵量を更新してもよい。
また、表示部に表示する記号は、画面上に設定された基準位置から見て対称の方向を表示領域として表示され、各領域のいずれかに記号を表示することによって操舵方向を示すとともに、操舵量に対応した長さに記号を調整して表示することができればよい。記号においては、その位置と長さとによって操舵指示を明示することができれば良く、その形状は特に限定されない。例えば、目盛り,矩形,矢印,文字等を採用可能であるし、連続的な記号であっても良いし、離散的に表示された記号であっても良い。
また、記号の長さの表現手法も特に限定されず、上述の実施形態のように、離散的な複数の記号を並べて表示して当該複数の記号を全体としてひとまとまりの記号と認識可能に表現し、当該全体の長さによって操舵量を示しても良いし、連続したひとつの記号の長さによって示しても良い。さらに、上述の実施形態において正方形Sが示している基準位置は、画面上に固定され、当該基準位置が固定されていることにより、当該基準位置と記号との関係によって操舵方向を示すように構成されていればよい。
さらに、上述の更新位置は自車両において駐車操作を開始したときに決定されていれば良く、駐車スペースに設定された目標駐車位置に対する相対的な位置として定義しても良いし、駐車操作を開始した時点での自車両の位置に対する相対的な位置として定義しても良く、種々の構成を採用可能である。また、更新位置は座標によって定義しても良いし、目標駐車位置や駐車操作開始位置からの距離や方向によって定義しても良く、種々の構成を採用可能である。さらに、記号の強調表示は、非強調表示された記号よりも目立つ状態であれば良く、画面上で記号の明度や彩度を変えることによって強調,非強調表示をしてもよいし、点滅などの表示状態によって強調,非強調表示をしてもよく、種々の構成を採用可能である。
さらに、上述の例においては、自車両によって縦列駐車を行う場合の例を説明したが、むろん、駐車支援処理の対象となる駐車スペースは縦列駐車の対象となる駐車スペースに限定されず、並列駐車の対象となる駐車スペースであっても良い。この場合も同様に、駐車スペースの手前に自車両を停止させて自車両を駐車スペースに駐車するための軌跡を特定すれば、当該軌跡に沿って走行するために自車両において必要な操舵量と操舵方向を特定することができる。当該操舵量と操舵方向とを取得したら、当該操舵量と操舵方向とを指示するための記号を表示部45に表示すればよい。
さらに、記号の表示手法は上述のように表示し得るすべての符号を非強調表示した後に、一旦、全操舵角に相当する記号を強調表示し、操舵済の角度に相当する記号を非強調表示していたが、むろん、予め、強調表示すべき記号と非強調表示すべき記号とを特定した後に、当該特定された記号を強調表示あるいは非強調表示する構成としても良い。
10…ナビゲーション装置、20…制御部、21…ナビゲーションプログラム、21a…案内軌跡取得部、21b…操舵情報取得部、21c…操舵指示表示部、30…記憶媒体、30a…地図情報、40…GPS受信部、41…車速センサ、42…測距センサ、43…ステアリングセンサ、44…ジャイロセンサ、45…表示部、45a…画面
Claims (7)
- 自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得する操舵情報取得手段と、
前記自車両に搭載された画面上に操舵指示を示す記号を表示させる操舵指示表示手段であって、前記操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって示し、前記操舵量を前記記号の長さによって示す操舵指示表示手段と、
を備える駐車支援装置。 - 前記基準位置は前記画面上における左右方向の中央である、
請求項1に記載の駐車支援装置。 - 前記操舵情報取得手段は、前記自車両を駐車するために予め設定された目標舵角と現在舵角とを取得し、前記目標舵角と前記現在舵角との差分に基づいて前記操舵方向と前記操舵量とを取得する、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の駐車支援装置。 - 前記操舵情報取得手段は、予め複数の前記目標舵角と各目標舵角に対応した複数の舵角の更新位置とを取得し、前記自車両が前記更新位置に達したときに前記目標舵角を更新して前記操舵量を取得する、
請求項3に記載の駐車支援装置。 - 前記操舵指示表示手段は、前記操舵量に対応した長さの前記記号を強調表示させ、前記操舵量が減少したときには減少量に応じた長さの前記記号を非強調表示させる、
請求項1〜請求項4に記載の駐車支援装置。 - 自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得する操舵情報取得工程と、
前記自車両に搭載された画面上に操舵指示を示す記号を表示させる操舵指示表示工程であって、前記操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって示し、前記操舵量を前記記号の長さによって示す操舵指示表示工程と、
を含む駐車支援方法。 - 自車両を駐車するためのステアリングの操舵方向と操舵量とを示す情報を取得する操舵情報取得機能と、
前記自車両に搭載された画面上に操舵指示を示す記号を表示させる操舵指示表示機能であって、前記操舵方向を前記画面上に固定された基準位置から見た前記記号の向きによって示し、前記操舵量を前記記号の長さによって示す操舵指示表示機能と、
をコンピュータに実現させる駐車支援プログラム。
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KR101947573B1 (ko) * | 2017-03-03 | 2019-02-13 | 주식회사 에스더블유엠 | 사이드미러를 이용한 주차보조 정보제공 방법 및 장치 |
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JP2000072019A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-07 | Toyota Motor Corp | 駐車支援装置 |
JP2003104149A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Equos Research Co Ltd | 駐車支援装置 |
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2007
- 2007-09-06 JP JP2007231984A patent/JP2009061938A/ja active Pending
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