JP2009061168A - 熱可塑性合成樹脂製立体装飾片及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂製立体装飾片及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】安価で、しかも光輝装飾部が外れにくく、適度な硬度を有する立体装飾片及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシート製の、立体形状が賦形された光輝装飾部成形体23と、光輝装飾部成形体23の下面に配置されたメタリックフィルム25とよりなり、光輝装飾部成形体23には、外縁部5が形成されており、外縁部5の内側には、立体形状が賦形された、光輝装飾部が形成されており、光輝装飾部は、透明であり、光輝装飾部は、上半部と下半部とよりなり、上半部の形状は、下半部の形状とは異なり、光輝装飾部成形体23とメタリックフィルム25とは、外縁部5において溶着されている、立体模様片。
【選択図】図2

Description

本発明は、光輝装飾部を有する立体装飾片及びその製造方法に関する。
現在、例えば、携帯電話の表面に装飾を施すために、ダイヤ状にカットされ、光り輝く光輝装飾片が広く用いられており、ゴージャス感を高めている。
このような光輝装飾片は、ダイヤ状にカットされた石(例えば、スワロフスキー(登録商標))やガラスが用いられている。
また、このような光輝装飾片を光輝装飾部として基材に多数配置した立体装飾片があるが、これは、光輝装飾部(ダイヤ状カットガラス等)を接着剤で基材に貼り付けることにより製造されている。
しかしながら、このような石やガラスは、装飾片のコスト高を招き、また、接着剤で貼り付けていることより、洗濯その他で外れやすく、更に石やガラスであることより硬くて危険という問題がある。
このため、このような立体的な光輝装飾部を、合成樹脂で製造することが求められている。
立体的な装飾片を合成樹脂で製造する方法としては、下記の技術が知られている。
WO2006−051661A
しかしながら、上述の従来技術では、熱可塑性合成樹脂の立体成形をすることはできたが、このようにして立体成形された装飾片に、光線屈曲の輝きを十分に付与することはできなかった。該従来技術においては、金属を蒸着した金属蒸着ポリ塩化ビニールフィルム、金属蒸着ポリウレタンフィルム、金属蒸着ポリエステルフィルム、金属蒸着ポリオレフィンフィルムを使用することが挙げられているが、金属光沢を有するものは得られるものの、光線の屈曲により光輝性を呈する装飾片を形成することができない。
従って、本発明は、安価で、しかも光輝装飾部が外れにくく、適度な硬度を有し、更に複数の光輝装飾部が一体となった立体装飾片及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明によれば、
熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシート製の、立体形状が賦形された光輝装飾部成形体23と、該光輝装飾部成形体23の下面に配置されたメタリックフィルム25とよりなり、
光輝装飾部成形体23には、外縁部5が形成されており、
外縁部5の内側には、立体形状が賦形された、光輝装飾部3が形成されており、
前記光輝装飾部3は、透明であり、
前記光輝装飾部3は、上半部と下半部とよりなり、
該上半部の形状は、前記下半部の形状とは異なり、
前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とは、前記外縁部5において溶着されている、立体模様片が提供される(請求項1)。
前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25との間には、隙間7が形成されていても良い(請求項2)。
また、前記フィルム又はシートには、外縁部5と内縁部6とが形成されており、外縁部5と内縁部6との間に、複数の前記光輝装飾部3が形成されており、前記フィルム又はシートと前記メタリックフィルム25とは、前記外縁部5及び内縁部6において溶着されていても良い(請求項3)。
また、本発明によれば、
(A) 下型41上に載置された熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を、第1上型31で押圧し、高周波発信して、該シート21を溶融し、該第1上型31及び下型41によって成形して、光輝装飾部3と該光輝装飾部3を取り囲む外縁部5とを有する光輝装飾部成形体23を形成し、
(B) 第2テーブル61上にメタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25上に前記光輝装飾部成形体23を載置し、
(C) 第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5において前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とを溶着する
ことよりなる、立体装飾片の製造方法が提供される(請求項4)。
更に、本発明によれば、
(A) 平坦面を有する第1テーブル141上に載置された熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を、第1上型31で押圧し、高周波発信して、該シート21を溶融し、該第1上型31及び下型41によって成形して、光輝装飾部3と該光輝装飾部3を取り囲む外縁部5とを有する光輝装飾部成形体23を形成し、
(B) 第2テーブル61上にメタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25上に前記光輝装飾部成形体23を載置し、
(C) 第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5において前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とを溶着する
ことよりなる、立体装飾片の製造方法が提供される(請求項5)。
請求項1の発明によれば、光輝装飾部の上半部の形状と下半部の形状とが異なるので、上半部における光線の屈曲と下半部における光線の屈曲とが異なり、更に光輝装飾部が透明であるので、メタリックフィルムと相まって、光輝装飾部が光輝性を呈する。
更に、光輝装飾部形成体とメタリックフィルムとが外縁部において溶着されれば良く、即ち光輝装飾部が外縁部に取り囲まれていれば良いだけであるので、デザインの自由度が大きな立体装飾片を提供することができる。
また、光輝装飾部が賦形された熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートとメタリックフィルムとが溶着されているので、光輝装飾部が外れにくい立体模様片を提供することができる。
更に、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートと、メタリックフィルムとを原料とするので、安価な立体模様片を提供することができ、また適度な硬度を有する立体装飾片が提供される。
請求項2の発明によれば、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートとメタリックフィルムとが、外縁部及び内縁部のみにおいて溶着されており、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートとメタリックフィルムとの間には隙間が形成されることとなり、この隙間の空気層によって、光輝性が更に増幅することとなる。
請求項3の発明によれば、複数の光輝装飾部が一体に成形されており、各光輝装飾部の相対的位置関係も一定となった立体模様片が提供されることとなる。更に、立体模様片の裏面が平坦となっているので、携帯電話、衣類等の被装飾物への接触面積が大きくなり、安定して被装飾物へ粘着、溶着等ができる立体模様片が提供される。
請求項4及び5の発明によれば、上半部の形状と下半部の形状とが異なる光輝装飾部を、安価な熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートとメタリックフィルムとから形成することができると言う効果を奏する。
更に、請求項4の発明によれば、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートに光輝装飾部を賦形して光輝装飾部成形体を形成する工程と、メタリックフィルムと光輝装飾部成形体との溶着工程とを別工程としたので、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートとメタリックフィルムとの間に隙間が形成されることとなり、この隙間の空気層により、光輝性の富んだ立体模様片を製造することができる。
また、上述のように別工程としたので、メタリックフィルムが平面性を有することとなるので、立体装飾片と被装飾物との接触面積が大きくなり、外れにくい立体装飾片を製造することができる。
更に、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートと、メタリックフィルムとを原料とするので、安価に立体模様片を製造することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による立体装飾片を表し、図1(a)はその正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は底面図である。また、図2は、図1(a)中、II−II線断面図である。
図2に示したように、第1の実施形態の立体装飾片は、透明な熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートより製造され、かつ立体形状が賦形された光輝装飾部成形体23と、該光輝装飾部成形体23の下面に配置されたメタリックフィルム25とよりなる。図示実施形態においては、メタリックフィルム25の下面には粘着テープ27が設けられている。尚、図1、2において、メタリックフィルム25、粘着テープ27の厚さは、強調して描かれている。
図3は、光輝装飾部形成体23の内、光輝装飾部3のみを表し、図3(a)はその正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は底面図である。
ここで、メタリックフィルムとは、金属光沢を有するフィルムであり、更に詳細には、金属が蒸着されたフィルム、メタリック印刷がされたフィルム、メタリック塗装がされたフィルムのいずれであっても良い。金属が蒸着されたフィルムとしては、例えば、金属蒸着ポリ塩化ビニールフィルム、金属蒸着ポリウレタンフィルム、金属蒸着ポリエステルフィルム、金属蒸着ポリオレフィンフィルム等を用いることができる。金属としては、例えば、アルミニウム、クロム等が挙げられる。
図示実施例においては、更に、メタリックフィルム25の下面に粘着テープ27が設けられているが、粘着テープの代わりにホットメルトフィルムや布地等であっても良い。
メタリックフィルム25の下面に粘着テープ27を付けることによって、成形された立体装飾片を、粘着によって携帯電話等の被装飾物に装着することが可能となる。
粘着テープの代わりに、ホットメルトフィルムを用いても良く、これにより、立体装飾片を加熱することによって、衣類等の被装飾物に装着することができる。
或いは、粘着テープの代わりに、被装飾物たる布地等であってもよく、後述の第2金型による高周波誘電加熱によって、立体装飾片を被装飾物に溶着することもできる。
第1の実施形態によれば、光輝装飾部3を有する光輝装飾部形成体23には立体形状が賦形されており、光輝装飾部形成体23には外縁部5が形成されている。
本発明においては、光輝装飾部3が外縁部5に囲まれていることが必要とされる。外縁部5において光輝装飾部形成体23とメタリックフィルム25とが溶着されており、立体装飾片として一体化されることとなる。
外縁部5の幅(図1及び3において表れる外縁部5の幅)は、0.1mm以上適宜設定される。光輝装飾部形成体23とメタリックフィルム25とを溶着するのに十分な幅があれば良い。
本発明の光輝装飾部3は、上半部(表半部)と下半部(裏半部)とよりなる。ここで、上半部とは、図3においてX方向から見える部分を言い、換言すれば、図1(b)において線L−Lよりも図において上方部分を言い、更に換言すれば、立体装飾片を表から見た場合に見える部分を言う。下半部とは、Y方向から見える部分であって、図1(b)において線L−Lよりも図において下方部分を言い、立体装飾片を表から見た場合に見えない部分を言う。
上半部は、1つの頂面11と、複数(図示実施例では10)の上傾斜面13とよりなり、下半部は、複数(図示実施例では10)の下傾斜面15よりなり、全体としてダイヤカット形状(ダイヤモンド形状)となっている。図1においては、上半部は4つの上傾斜面13が表れており、下半部は4つの下傾斜面15が表れている。
しかしながら、本発明は図示実施例のダイヤカット形状に限定されるものでなく、例えば上半部を半球形としても良い。本発明においては、上半部の形状と下半部の形状とが異なることが必要とされるだけである。
上半部の形状と下半部の形状とが異なるとは、上面形状(X方向から見た形状)と下面形状とが異なる場合、断面形状が異なる場合、或いはそれらの双方が異なる場合である。
上述のように、光輝装飾部成形体23は透明な熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシートより製造されており、従って、光輝装飾部3は、透明である。このように透明であることより、光輝装飾部の表面から見た場合、形成された立体装飾片の光輝装飾部3の上面(表面)と下面(裏面)との双方が見えることとなる。そして、光輝装飾部3の上面形状と下面形状とが異なることより、上面形状の光線の屈曲と下面形状の光線の屈曲とが異なることとなり、従って、光輝装飾部3は光輝性を呈することとなる。
尚、立体装飾片においては、光輝装飾部のみが透明性を有すればよい。従って、光輝装飾部以外の部分を構成する部分以外のシート21は、その表面を印刷その他公知の手段により不透明としてもよい。
図1〜3に示した実施例においては、光輝装飾部成形体23の下面と外縁部5とメタリックフィルム25との間には、図2に示したように、隙間7が設けられている。
外縁部5のみにおいて、シート21光輝装飾部成形体23とメタリックフィルム25とが溶着されているので、上記隙間7が形成されることとなる。そして、隙間7において空気層ができるので、光線屈曲の輝きが増幅されることとなる。
図4は、第2の実施形態の立体装飾片の断面図である。
上述のように、本発明では、光輝装飾部3の上半部の形状と下半部の形状とが異なれば良い。従って、上半部の形状と異なるのであれば、図4に示したように、光輝装飾部3の下面は、平坦面であっても良い。
それ以外の構成は、図1〜3に示した第1の実施形態の立体装飾片と同じである。
光輝装飾部形成体23とメタリックフィルム25とは、外縁部5において溶着されていれば良い。しかしながら、光輝装飾部形成体23の下面全体とメタリックフィルム25の上面全体とを溶着しても良い。
図11は、本発明の第3の実施形態の立体装飾片の正面図である。第3の実施形態では、1つの立体装飾片に複数の光輝装飾部3が形成されている。これら複数の光輝装飾部3は、外縁部5と内縁部6とによって囲まれており、外縁部5、内縁部6において、光輝装飾部成形体23とメタリックフィルム25とが溶着されている。それ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
第3の実施形態の立体装飾片は、図11に示される形状に限定されず、例えば、図12に示される形状とすることも可能である。
このような立体装飾片の製造方法は、
(A) 下型41上に載置された熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を、第1上型31で押圧し、高周波発信して、該シート21を溶融し、該第1上型31及び下型41によって成形して、光輝装飾部3と該光輝装飾部3を取り囲む外縁部5とを有する光輝装飾部成形体23を形成し、
(B) テーブル61上にメタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25上に前記光輝装飾部成形体23を載置し、
(C) 第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5において前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とを溶着する
ことよりなる。
熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21は、立体的(三次元的)な装飾片を形成するものである。
該シート21は、通常、厚さ0.2mm〜10mmを有する。0.2mm未満だと、立体的な装飾片を形成することが難しい。
該シート21は、立体形状を形成することができるものであれば、特に限定はなく、例えば、ポリ塩化ビニールフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム等を用いることが可能である。
このようなシート21を、陰極たる下型41の上に載置し、陽極たる第1上型31と該下型41とで高周波誘電加熱して溶融し、光輝装飾部成形体23を形成する。尚、下型41が陽極、第1上型が陰極であっても良い。
図5は、これら第1上型31及び下型41を示す。
図5(a)は、第1上型31の底面図、図5(b)は、図5(a)中V(b)−V(b)線断面図、図5(d)は、下型41の平面図、図5(c)は、図5(d)中V(c)−V(c)線断面図である。
図5に示した第1上型31及び下型41は、3つの光輝装飾部形成体23(図3に示したもの)を形成する。
図5においては、熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を示しておらず、第1上型31と下型41とは離隔した状態である。
図6は、図5(a)中、VIの円で囲まれた部分の拡大図、図7は、図5(d)中、VIIの円で囲まれた部分の拡大図である。
図8は、第1金型31の、図6中VIII−VIII'線断面図と、下型41の、図7中VIII''−VIII'''線断面図とを示したものである。図8には、熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシート、光輝装飾部形成体23は描いていない。
光輝装飾部形成体23を形成する工程において用いられる下型41によって、立体装飾片に形成される光輝装飾部3の下半部が成形される。一方、第1上型31によって、立体装飾片に形成される光輝装飾部3の上半部が成形される。下型41により形成される光輝装飾部の下半部形状と、第1上型31により形成される光輝装飾部の上半部形状とは、異なり、図示実施例においては、図5、図6、図8に示したように、第1上型31には、頂面11及び上傾斜面13を形成するための凹部が、図5、図7、図8に示したように、下型41には、下傾斜面15を形成するための凹部が形成されている。
図5、図6、図8に示したように、第1上型31には、外縁部5を形成するための押圧刃33が設けられている。この工程においては、熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシートを溶断する必要は無く、従って、第1上型31には、溶断刃は設けられていない。
また、第1上型31には、光輝装飾部3の上半部を形成するための凹部が形成されており、該凹部は、光輝装飾部3の頂面11を形成するための頂面形成用面35と、光輝装飾部3の上傾斜面13を形成するための上傾斜面形成用面37とを有する。
図5、図7、図8に示したように、下型41には、光輝装飾部3の下半部を形成するための凹部が形成されており、該凹部は、光輝装飾部3の下傾斜面15を形成するための下傾斜面形成用面47を有する。
尚、第1上型31に形成されたピン孔311、下型41に形成されたピン孔411は、第1上型31と下型41との位置合わせに用いられるものであり、ピン(図示せず)をこれらピン孔311、411に挿入する。
上述のように、光輝装飾部3の上半部形状は、下半部形状とは異なるものである。
このような下型41と第1上型31とを用いて光輝装飾部成形体23を形成するので、光輝装飾部成形体23の光輝装飾部3の上面形状と下面形状とが異なり、即ち、光輝装飾部の表面(上面)と裏面(下面)とはそれぞれ異なるカット面を有することとなる。このため、光輝装飾部の表面(上面)の光線の屈曲と裏面(下面)の光線の屈曲とが異なり、光が散乱することとなるので、光輝装飾部を表面(上面)から見た場合、光輝装飾部が光輝性を呈することとなる。
光輝装飾部3が形成された光輝装飾部成形体23を、冷却し、脱型する。
次に、図9に示したように、平坦面を有する陰極たる第2テーブル61の上に、メタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25の上に光輝装飾部成形体23を載置する。尚、図示実施例においては、メタリックフィルム25の下面に粘着テープ27が配されている。
次に、メタリックフィルム25及び光輝装飾部成形体23の上方から、陽極たる第2上型51を下降して、これらを押圧し、高周波発信して、メタリックフィルム25と光輝装飾部成形体23とを、それらの外周部分において溶着すると共に、溶断する。
尚、第2テーブル61が陽極、第2上型51が陰極であっても良い。
図9は、第2上型51と、第2テーブル61と、第2テーブル61上に載置された粘着テープ27と、粘着テープ27上に載置されたメタリックフィルム25と、メタリックフィルム25上に載置された光輝装飾部成形体23との断面図である。
図9に示したように、第2上型51には、溶断刃53が設けられている。溶断刃53は、高周波発信によって、メタリックフィルム25及び光輝装飾部成形体23を加熱、溶融して、両者を溶着すると共に切断をも行う。
第2上型51を下降して、高周波発信すると、溶断刃53が接した部分において、メタリックフィルム25と光輝装飾部成形体23とは加熱、溶融され、互いに溶着する。
一方、溶断刃53が接しない部分においては、メタリックフィルム25及び光輝装飾部成形体23は、溶融せず、従ってその形状を保つ。このため、メタリックフィルム25は、高周波発信の後であっても、平面性を保ち、図2に示したように、メタリックフィルム25と光輝装飾部成形体23との間には、隙間7ができる。
このように、メタリックフィルム25と光輝装飾部成形体23との間に隙間7ができ、この隙間7において空気層ができるので、光線屈曲の輝きが増幅されることとなる。
即ち、前記シート21に光輝装飾部3を賦形して光輝装飾部成形体23を形成する工程と、メタリックフィルム25と光輝装飾部成形体23との溶着工程とを別工程とすることにより、光輝装飾部3の輝きを増幅させることができる。
図4に示した立体装飾片は、上記下型41の代わりに第1テーブル141を用いて製造する。第1テーブル141は、上面が平坦となっていることを除き、前記下型41と同様の構成となっており、同じ構成に関しては、第1実施形態において用いた符号と同じ符号で示している。
図10は、これら第1上型31及び第1テーブル141を示し、図10(a)は、第1上型31の底面図、図10(b)は、図10(a)中X(b)−X(b)線断面図、図10(d)は、第1テーブル141の平面図、図10(c)は、図10(d)中X(c)−X(c)線断面図である。
第1テーブル141の上面が平坦となっているので、これら第1上型31及び第1テーブル141によって形成された光輝装飾部形成体の下面は、図4に示したように、平坦となる。
図11に示した立体装飾片は、上記第1上型31の代わりに第3上型231を用いて製造する。第3上型231は、内縁部6を形成することを除き、前記第1上型31と同様の構成となっており、同じ構成に関しては、第1実施形態において用いた符号と同じ符号で示している。
図13は、第3上型231及び下型41の断面図であり、熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート、光輝装飾部形成体は示していない。
図14は、図13中XIVの円で囲まれた部分の拡大図であり、熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート、光輝装飾部形成体は示していない。図14に示されたように、第3上型231には、内縁部6を形成するための押圧刃34が設けられている。
図15は、第3上型231の底面図、図16は、図15中XVIの円で囲まれた部分の拡大図である。
図17は、下型41の平面図、図18は、図17中XVIIIの円で囲まれた部分の拡大図である。
図19は、第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5及び内縁部6において前記光輝装飾部成形体23とメタリックフィルム25とを溶着する工程を示す断面図である。
上述のような装飾片は、携帯電話に限らず、デジタルカメラ、家電製品、自動車、バイク、ボート、楽器、家具、鞄、衣類等のアクセサリー、装飾として広く用いることができる。
本発明の第1の実施形態による立体装飾片を表し、図1(a)はその正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は底面図。 図1(a)中、II−II線断面図。 光輝装飾部3を示し、図3(a)はその正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は底面図。 本発明の第2の実施形態の立体装飾片の断面図。 第1上型31及び下型41を示し、図5(a)は、第1上型31の底面図、図5(b)は、図5(a)中V(b)−V(b)線断面図、図5(d)は、下型41の平面図、図5(c)は、図5(d)中V(c)−V(c)線断面図。 図5(a)中、VIの円で囲まれた部分の拡大図。 図5(d)中、VIIの円で囲まれた部分の拡大図。 第1金型31の、図6中VIII−VIII'線断面図と、下型41の、図7中VIII''−VIII'''断面図とを示したもの。 第2上型51と、第2テーブル61と、メタリックフィルム25と、光輝装飾部成形体23との断面図。 本発明の第2の実施形態の立体装飾片を作るための第1テーブル141を示し、図10(a)は、第1上型31の底面図、図10(b)は、図10(a)中X(b)−X(b)線断面図、図10(d)は、第1テーブル141の平面図、図10(c)は、図10(d)中X(c)−X(c)線断面図。 本発明の第3の実施形態の立体装飾片の正面図。 本発明の第3の実施形態の、別の形状を有する立体装飾片の正面図。 本発明の第3の実施形態の立体装飾片を作るための第3上型231及び下型41の断面図。 図13中XIVの円で囲まれた部分の拡大図。 第3上型231の底面図。 図15中XVIの円で囲まれた部分の拡大図。 下型41の平面図。 図17中XVIIIの円で囲まれた部分の拡大図。 本発明の第3の実施形態の、光輝装飾部成形体23とメタリックフィルム25とを溶着する工程を示す断面図。
符号の説明
1:立体装飾片、
3:光輝装飾部、
5:外縁部、
6:内縁部、
7:隙間、
11:頂面、
13:上傾斜面、
15:下傾斜面、
21:熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート、
23:光輝装飾部成形体、
25:メタリックフィルム、
27:粘着テープ、
31:第1上型、
41:下型、
51:第2上型、
61:テーブル、

Claims (5)

  1. 熱可塑性合成樹脂製フィルム又はシート製の、立体形状が賦形された光輝装飾部成形体23と、該光輝装飾部成形体23の下面に配置されたメタリックフィルム25とよりなり、
    光輝装飾部成形体23には、外縁部5が形成されており、
    外縁部5の内側には、立体形状が賦形された、光輝装飾部3が形成されており、
    前記光輝装飾部3は、透明であり、
    前記光輝装飾部3は、上半部と下半部とよりなり、
    該上半部の形状は、前記下半部の形状とは異なり、
    前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とは、前記外縁部5において溶着されている、立体模様片。
  2. 前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25との間には、隙間7が形成されている、請求項1に記載の立体模様片。
  3. 前記フィルム又はシートには、外縁部5と内縁部6とが形成されており、
    外縁部5と内縁部6との間に、複数の前記光輝装飾部3が形成されており、
    前記フィルム又はシートと前記メタリックフィルム25とは、前記外縁部5及び内縁部6において溶着されている、請求項1又は2に記載の立体模様片。
  4. (A) 下型41上に載置された熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を、第1上型31で押圧し、高周波発信して、該シート21を溶融し、該第1上型31及び下型41によって成形して、光輝装飾部3と該光輝装飾部3を取り囲む外縁部5とを有する光輝装飾部成形体23を形成し、
    (B) 第2テーブル61上にメタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25上に前記光輝装飾部成形体23を載置し、
    (C) 第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5において前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とを溶着する
    ことよりなる、立体装飾片の製造方法。
  5. (A) 平坦面を有する第1テーブル141上に載置された熱可塑性合成樹脂製透明フィルム又はシート21を、第1上型31で押圧し、高周波発信して、該シート21を溶融し、該第1上型31及び下型41によって成形して、光輝装飾部3と該光輝装飾部3を取り囲む外縁部5とを有する光輝装飾部成形体23を形成し、
    (B) 第2テーブル61上にメタリックフィルム25を載置し、該メタリックフィルム25上に前記光輝装飾部成形体23を載置し、
    (C) 第2上型51で押圧し、高周波発信して、外縁部5において前記光輝装飾部成形体23と前記メタリックフィルム25とを溶着する
    ことよりなる、立体装飾片の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006051661A1 (ja) * 2004-11-11 2006-05-18 Kuroda, Nobuo 合成樹脂製立体装飾片とその製造方法
JP2006289644A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Marutaka Kanagata:Kk 装飾品

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