JP2009052614A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの被塗布面へ液状ガスケットを塗布する際、塗布された液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水を噴霧して、液状ガスケットの硬化作用を促進させると共に、作業効率を向上させる塗布装置及び塗布方法を提供する。
【解決手段】本塗布装置1は、ワーク2の被塗布面2aに沿って移動可能なヘッド部4に、少なくとも、液状ガスケット3をワーク2の被塗布面2aに塗布する吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置され、被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水を噴霧する水噴霧装置6とを備えているので、液状ガスケット3の表面に満遍なく均一に水20を噴霧でき、液状ガスケット3の硬化作用を促進させると共に、作業効率を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布装置及び塗布方法に関するものである。
一般に、液状ガスケットは、自動車のエンジンにおけるオイルパン等の合わせ面に塗布され、液体や気体等の漏れを防ぐ目的で使用されている。
従来、液状ガスケットをワークの被塗布面に塗布する塗布装置は、ワークの被塗布面と対向して配置され、該被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、液状ガスケットをワークの被塗布面に塗布する吐出ノズルが備えられて構成されており、該ヘッド部がワークの被塗布面に沿って移動しながら、吐出ノズルから液状ガスケットが吐出されて、ワークの被塗布面に液状ガスケットが塗布されていた。
ところが、近年、自動車のエンジンの製造ラインにおいて、そのタクトタイムの制約により、より早く液状ガスケットを硬化させることが望まれている。
そのために、液状ガスケットを、空気中の水蒸気を利用することで硬化させる1液タイプのものから、ケトン化合物とアミノ化合物の反応により自己生成する水を硬化反応に利用した2液タイプのものを採用することで、液状ガスケットの硬化時間を早めていた。
しかしながら、液状ガスケットを塗布する場所の温度が極低温度である場合、あるいは、より早い硬化を望む生産都合がある場合には、液状ガスケットを塗布後、液状ガスケットの表面に水を噴霧してその硬化作用を促進させる方法が採用されている。
そこで、従来では、従来の塗布装置により、ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布した後、作業者が手作業で塗布後の液状ガスケットの表面に水の霧吹きを行って、液状ガスケットの硬化作用を促進させている。
しかしながら、作業者が手作業で液状ガスケットの表面に水の霧吹きを行うと、液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水を噴霧することができず、作業者によって液状ガスケットの表面への水の噴霧が各部位でバラツキ、部分的に水の噴霧が不足しても作業者の目視確認では、当該部位を把握することが困難であった。
そして、このような水の噴霧が不足している部分がある状態で対象部品の組み付けが行われると、液状ガスケットの硬化速度が各部位でバラバラであるため、ある部位が未硬化のまま製造ラインの次工程に進む虞があり、液状ガスケットのシール機能を保証することができない、という問題があった。
しかも、従来では、液状ガスケットが塗布される前にワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄工程、液状ガスケットを塗布した後に水を噴霧する水噴霧工程及び液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察工程を全て、作業者の手作業により行っているので、作業効率が非常に悪く、作業者への負担が大きくなり、適宜数の作業者を必要としていた。
なお、特許文献1には、水又は硬化触媒水溶液を含有する加圧空気を噴霧機に供給する装置と、水分硬化性一液型塗料を噴霧機に供給する装置と、水又は硬化触媒水溶液を含有する加圧空気のための第1の通路と水分硬化性一液型塗料のための第2の通路とを備えた噴霧機とからなる水分硬化性一液型塗料の塗布装置で、前記噴霧機に、前記第1の通路の出口を前記第2の通路の出口に近接して周囲に設けると共に、前記第1の通路と前記第2の通路の解放又は閉鎖を同時に行わせるハンドルを設けて、被塗物に向って水分硬化性一液型塗料を噴出させると同時に水分硬化性一液型塗料の噴出流を周囲から規制するように水又は硬化触媒水溶液を噴霧させるように構成した水分硬化性一液型塗料の塗布装置が開示されている。
特開2002−282745号公報
しかしながら、特許文献1に発明では、水分硬化性一液型塗料の噴出流を周囲から規制するように水または硬化触媒水溶液を噴霧して、硬化速度を早めているが、水または硬化触媒水溶液が水分硬化性一液型塗料の表面に満遍なく均一に噴霧されないために、水分硬化性一液型塗料の硬化速度が各部位でバラツク虞があり、自動車のエンジンにおけるシール部材として使用される液状ガスケットの硬化作用を促進させるために上述した特許文献1の発明を採用することはできない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ワークの被塗布面へ液状ガスケットを塗布する際、塗布された液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水を噴霧して、液状ガスケットの硬化作用を促進させると共に、作業効率を向上させる塗布装置及び塗布方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の塗布装置は、ワークの被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、液状ガスケットを前記被塗布面に塗布する吐出ノズルと、前記ヘッド部の進行方向に対して前記吐出ノズルの後方に配置され、前記被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧装置とを備えたことを特徴としている。
これにより、ワークの被塗布面へ液状ガスケットを塗布する際、水噴霧装置により被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水を噴霧することができ、硬化作用を促進させることができると共に、作業効率を大幅に向上させることができる。
なお、本発明の塗布装置の各種態様およびそれらの作用については、以下の(発明の態様)の項において詳しく説明する。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等に参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項、(4)項、(5)項、(9)項、(11)項の各々が、請求項1乃至5の各々に相当する。
(1)ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布装置であって、該塗布装置は、ワークの被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、液状ガスケットを前記被塗布面に塗布する吐出ノズルと、前記ヘッド部の進行方向に対して前記吐出ノズルの後方に配置され、前記被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧装置とを備えたことを特徴とする塗布装置。
従って、(1)項の塗布装置では、液状ガスケットが吐出ノズルからワークの被塗布面に塗布された後、水噴霧装置から液状ガスケットの表面に水が噴霧されるので、液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水が噴霧され、液状ガスケットの硬化作用を促進させることができると共に、作業効率が大幅に向上される。
(2)前記ワークの被塗布面への液状ガスケットの塗布幅よりも前記水噴霧装置からの水の噴霧幅の方が大きいことを特徴とする(1)項に記載の塗布装置。
従って、(2)項の塗布装置では、水噴霧装置から液状ガスケットの表面に満遍なく水が噴霧される。
(3)前記吐出ノズルと前記水噴霧装置との間に遮蔽板を備えたことを特徴とする(1)項または(2)項に記載の塗布装置。
従って、(3)項の塗布装置では、遮蔽板により吐出ノズル側へ水噴霧装置からの水が飛散されるのを防止することができる。
(4)前記ヘッド部に、該ヘッド部の進行方向に対して前記吐出ノズルの前方に配置され、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれかに記載の塗布装置。
従って、(4)項の塗布装置では、液状ガスケットを吐出ノズルからワークの被塗布面に塗布する工程と略同時進行で、洗浄手段によりワークの被塗布面を脱脂洗浄するので、作業者が手作業で被塗布面を脱脂洗浄していた従来に比べて、作業効率が大幅に向上され、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
(5)前記ヘッド部に、該ヘッド部の進行方向に対して前記水噴霧装置の後方に配置され、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段を備えたことを特徴とする(4)項に記載の塗布装置。
従って、(5)項の塗布装置では、液状ガスケットを吐出ノズルからワークの被塗布面に塗布する工程及び液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧工程と略同時進行で、観察手段により液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察するので、作業者が実際に液状ガスケットの塗布状態及び水の噴霧状態を目視していた従来に比べて、作業効率が大幅に向上され、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
(6)前記洗浄手段は、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄剤と、該洗浄剤が塗布された面を拭き取る拭取り部とを有することを特徴とする(4)項または(5)項に記載の塗布装置。
従って、(6)項の塗布装置では、従来作業者が行っていた、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する作業よりも高いレベルで脱脂洗浄を行うことができ、品質が向上される。
(7)前記観察手段は、CCDカメラ装置で構成されることを特徴とする(5)項または(6)項に記載の塗布装置。
従って、(7)項の塗布装置では、液状ガスケットの塗布状態及び水の噴霧状態を常にモニタリングして、CCDカメラ装置に画像処理装置を接続することで、液状ガスケットの塗布状態及び水の噴霧状態を別室で観察することができ、作業効率が大幅に向上され、作業者の労力を低減させることができる。
(8)前記水噴霧装置と前記観察手段との間に遮蔽板を備えたことを特徴とする(5)項〜(7)項のいずれかに記載の塗布装置。
従って、(8)項の塗布装置では、遮蔽板により観察手段側へ水噴霧装置からの水が飛散されるのを防止することができる。
(9)ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布装置であって、前記塗布装置は、ワークの被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄手段と、前記被塗布面に液状ガスケットを塗布する吐出ノズルと、前記被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧装置と、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段とがそれぞれ着脱可能に構成されることを特徴とする塗布装置。
従って、(9)項の塗布装置では、まず、ヘッド部に取り付けられた洗浄手段によりワークの被塗布面が脱脂洗浄され、その後、ヘッド部に洗浄手段と取り換えられた吐出ノズルによりワークの被塗布面に液状ガスケットが塗布され、その後、ヘッド部に吐出ノズルと取り換えられた水噴霧装置により液状ガスケットの表面に水が噴霧され、その後、ヘッド部に水噴霧装置と取り換えられた観察手段により液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察するので、液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水が噴霧され、液状ガスケットの硬化作用を促進させることができ、しかも、従来よりも作業効率が大幅に向上され、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
(10)前記液状ガスケットは、2液タイプの液状ガスケットであることを特徴とする(1)項〜(9)項のいずれかに記載の塗布装置。
従って、(10)項の塗布装置では、2液タイプの液状ガスケットを使用するので、1液タイプの液状ガスケットを使用するよりも硬化時間を早めることができる。
(11)(5)項または(9)項に記載の塗布装置を使用して、ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布方法であって、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄工程と、該洗浄工程後、液状ガスケットをワークの被塗布面に塗布する塗布工程と、該塗布工程後、塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧工程と、該水噴霧工程後、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察工程と、を備えていることを特徴とする塗布方法。
従って、(11)項の塗布方法では、(5)項または(9)項の塗布装置を使用して、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄工程と、液状ガスケットをワークの被塗布面に塗布する塗布工程と、塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧工程と、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察工程とを行うので、従来よりも作業効率が大幅に向上され、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
本発明によれば、ワークの被塗布面へ液状ガスケットを塗布する際、塗布された液状ガスケットの表面に満遍なく均一に水を噴霧して、液状ガスケットの硬化作用を促進させると共に、作業効率を向上させる塗布装置及び塗布方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図5に基いて詳細に説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1は、図1及び図2に示すように、ワーク2の被塗布面2aに沿って液状ガスケット3を塗布するもので、ワーク2の被塗布面2aに沿って移動可能なヘッド部4に、2液タイプの液状ガスケット3をワーク2の被塗布面2aに塗布する吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置され、被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水20を噴霧する水噴霧装置6と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の前方に配置され、ワーク2の被塗布面2aを脱脂洗浄する洗浄手段7と、ヘッド部4の進行方向に対して水噴霧装置6の後方に配置され、液状ガスケット3の塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段8とを備えている。
ヘッド部4は、ワーク2の被塗布面2aに対向して配置され、被塗布面2aに沿って移動可能であり、2軸のガイドレール、ボールネジ、モータ及びCNC装置等を備えた装置本体に支持され、NCプログラムで2軸を同期させて、指示された軌跡を描くように移動するものである。また、ヘッド部4は、工業用多軸ロボットのアーム先端に支持させることもできる。
吐出ノズル5は、縦長で、その上端がヘッド部4に接続され、その下端がワーク2の被塗布面2aと対向するように配設されている。そして、吐出ノズル5の下端から2液タイプの液状ガスケット3が被塗布面2aに向かって吐出されることで、該液状ガスケット3がワーク2の被塗布面2aに塗布される。
水噴霧装置6は、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置され、その下端から水20を霧状に噴霧する構成であり、その噴霧幅は、ワーク2の被塗布面2aへの液状ガスケット3の塗布幅よりも大きくなるように設定されている。なお、この水噴霧装置6は、塗布された液状ガスケット3の上方に水蒸気を発生させる加湿器を含むものである。
洗浄手段7は、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の前方に配置され、ワーク2の被塗布面2aを脱脂洗浄する洗浄剤15と、該洗浄剤15が塗布された面を拭き取る拭取り部14とを有している。具体的には、縦長の筒体の下部でヘッド部4の進行方向の面に洗浄剤15が吐出される吐出部13が形成されている。また、筒体の下端には、ワーク2の被塗布面2aに塗布された洗浄剤15でワーク2の被塗布面2aを脱脂洗浄する拭取り部14が配設されている。この拭取り部14は、芯材にガーゼや脱脂綿等が巻かれて構成され、ある一定時間経ちガーゼや脱脂綿等が汚れてくると、芯材が回転してガーゼや脱脂綿の清潔な面が露出するように構成される。
観察手段8は、ヘッド部4の進行方向に対して水噴霧装置6の後方に配置され、CCDカメラ装置で構成されており、液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態を常にモニタリングしている。このCCDカメラ装置に画像処理装置を接続することで、液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態を別室で観察することができ、作業者が現場で液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態を目視確認する必要が無くなる。なお、CCDカメラ装置で液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態を撮影し、ぞれぞれの状態が良くない場合には、ヘッド部4が停止される。
また、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1には、吐出ノズル5と水噴霧装置6との間で、水噴霧装置6の吐出ノズル5側の面と、水噴霧装置6と観察手段8との間で、水噴霧装置6の観察手段8側の面とに、それぞれ遮蔽板10、11が取り付けられている。これら各遮蔽板10、11は、水噴霧装置6からの水20が、吐出ノズル5側及び観察手段8側に噴霧されないように遮断するものである。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1では、各遮蔽板10、11を、水噴霧装置6の吐出ノズル5側の面と、水噴霧装置6の観察手段8側の面とにそれぞれ取り付けているが、各遮蔽板10、11を、吐出ノズル5と水噴霧装置6との間のヘッド部4から、また、水噴霧装置6と観察手段8との間のヘッド部4からそれぞれ垂設させても良い。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1の作用を説明する。
ヘッド部4が指定されたワーク2の被塗布面2aに沿って移動されると、まず、ヘッド部4の進行方向一番前方に配置される洗浄手段7によりワーク2の被塗布面2aがヘッド部4の進行に伴って脱脂洗浄される。
その後、脱脂洗浄されたワーク2の被塗布面2aに順次、吐出ノズル5から液状ガスケット3が吐出されて、被塗布面2aに液状ガスケット3が塗布される。
その後、ワーク2の被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に順次、水噴霧装置6から水20が噴霧される。なお、水20の噴霧幅は、ワーク2の被塗布面2aへの液状ガスケット3の塗布幅よりも大きくなっている。
その後、ヘッド部4の進行方向一番後方に配置される観察手段8により液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態がモニタリングされる。
なお、これらの洗浄工程、塗布工程、水噴霧工程及び観察工程は、ヘッド部4の進行に伴って略同時進行で行われるようになる。
以上説明した、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1は、ワーク2の被塗布面2aに沿って移動可能なヘッド部4に、液状ガスケット3をワーク2の被塗布面2aに塗布する吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置され、被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水20を噴霧する水噴霧装置6と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の前方に配置され、ワーク2の被塗布面2aを脱脂洗浄する洗浄手段7と、ヘッド部4の進行方向に対して水噴霧装置6の後方に配置され、液状ガスケット3の塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段8とを備えているので、ワーク2の被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水20を満遍なく均一に噴霧することができ、従来のように、作業者によって水20の噴霧にバラツキが生じることがなく、液状ガスケット3の硬化作用を促進させることができる。
しかも、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1では、従来、作業者が手作業で行っていた、ワーク2の被塗布面2aの洗浄工程、水噴霧工程及び液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態を観察する観察工程を、液状ガスケット3を被塗布面2aに塗布する塗布工程と略同時進行で自動で行うことができるので、液状ガスケット3の塗布に係る品質を向上させた上で、作業効率を大幅に向上させると共に、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置1は、図1及び図2に示すように、ヘッド部4に、吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置された水噴霧装置6と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の前方に配置された洗浄手段7と、ヘッド部4の進行方向に対して水噴霧装置6の後方に配置された観察手段8とを備えて構成されているが、図3に示すように、ヘッド部4には、少なくとも、吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置された水噴霧装置6とが備えられていれば良い。
要するに、第1の実施の形態に係る塗布装置1は、図1に示すような、ヘッド部4に、吐出ノズル5と、水噴霧装置6と、洗浄手段7と、観察手段8とを備える形態の他に、図3に示すような、ヘッド部4に、吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置された水噴霧装置6とを備える形態、または、図4に示すような、ヘッド部4に、吐出ノズル5と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の後方に配置された水噴霧装置6と、ヘッド部4の進行方向に対して吐出ノズル5の前方に配置された洗浄手段7とを備える形態を採用しても良い。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置1aを図5に基いて説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置1aは、ワーク2の被塗布面2aに沿って移動可能なヘッド部4に、ワーク2の被塗布面2aを脱脂洗浄する洗浄手段7と、ワーク2の被塗布面2aに液状ガスケット3を塗布する吐出ノズル5と、被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水20を噴霧する水噴霧装置6と、液状ガスケット3の塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段8とがそれぞれ着脱可能に構成される。
具体的には、本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置1aは、ヘッド部4にオートツールチェンジャー機能を付与し、該ヘッド部4に、洗浄手段7と、吐出ノズル5と、水噴霧装置6と、観察手段8とが自動交換できるように構成したものである。
なお、上述した第2の実施の形態に係る塗布装置1aの洗浄手段7、吐出ノズル5、水噴霧装置6及び観察手段8の個々の構成は、第1の実施の形態に係る塗布装置1に備えられたものと同じであるのでここでの説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置1aの作用を説明する。
図5に示すように、まず、ヘッド部4に洗浄手段7が自動で取り付けられて、ヘッド部4が洗浄手段7と共にワーク2の被塗布面2aに沿って移動することで、該被塗布面2aが脱脂洗浄される。
その後、ヘッド部4が原点に戻り、ヘッド部4から洗浄手段7が自動で取り外されると共に、ヘッド部4に自動で吐出ノズル5が取り付けられて、再びヘッド部4が吐出ノズル5と共にワーク2の被塗布面2aに沿って移動することで、被塗布面2aに液状ガスケット3が吐出されて、液状ガスケット3が該被塗布面2aに塗布される。
その後、ヘッド部4が原点に戻り、ヘッド部4から吐出ノズル5が自動で取り外されると共に、ヘッド部4に自動で水噴霧装置6が取り付けられて、再びヘッド部4が水噴霧装置6と共にワーク2の被塗布面2aに沿って移動することで、被塗布面2aに塗布された液状ガスケット3の表面に水20が噴霧される。なお、水20の噴霧幅はワーク2の被塗布面2aへの液状ガスケット3の塗布幅よりも大きくなっている。
その後、ヘッド部4が原点に戻り、ヘッド部4から水噴霧装置6が自動で取り外されると共に、ヘッド部4に自動で観察手段8が取り付けられて、再びヘッド部4が観察手段8と共にワーク2の被塗布面2aに沿って移動することで、液状ガスケット3の塗布状態及び水20の噴霧状態が観察される。
最後に、ヘッド部4が原点に戻り、ワーク2の被塗布面2aへの液状ガスケット3の塗布作業が完了する。
以上説明した、本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置1aでは、第1の実施の形態に係る塗布装置1と同様に、吐出ノズル5から吐出された液状ガスケット3の表面に満遍なく均一に水20を噴霧することができ、作業者によって水20の噴霧にバラツキが生じることがなく、液状ガスケット3の硬化作用を促進させることができる。
しかも、従来、作業者が手作業で行っていた、ワーク2の被塗布面2aの洗浄工程、水噴霧工程及び液状ガスケット3の塗布状態及び水噴霧状態の観察工程を自動で行うことができるので、液状ガスケット3の塗布に係る品質を向上させた上で、作業効率を大幅に向上させることができると共に、作業者の数又は作業者の労力を低減させることができる。
なお、本発明の第1及び第2の実施の形態に係る塗布装置1、1aでは、液状ガスケット3は、2液タイプのものが採用されているが、1液タイプのものを採用することもできる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置の側面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置の上面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置で、図1及び図2とは別の実施形態を示す側面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置で、図1〜図3とは別の実施形態を示す側面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置を示す模式図である。
符号の説明
1、1a 塗布装置,2 ワーク,2a 被塗布面,3 液状ガスケット,4 ヘッド部,5 吐出ノズル,6 水噴霧装置,7 洗浄手段,8 観察手段,10、11 遮蔽板,14 拭取り部,15 洗浄剤,20 水

Claims (5)

  1. ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布装置であって、
    該塗布装置は、ワークの被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、液状ガスケットを前記被塗布面に塗布する吐出ノズルと、前記ヘッド部の進行方向に対して前記吐出ノズルの後方に配置され、前記被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧装置とを備えたことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記ヘッド部に、該ヘッド部の進行方向に対して前記吐出ノズルの前方に配置され、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記ヘッド部に、該ヘッド部の進行方向に対して前記水噴霧装置の後方に配置され、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
  4. ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布装置であって、
    前記塗布装置は、ワークの被塗布面に沿って移動可能なヘッド部に、ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄手段と、前記被塗布面に液状ガスケットを塗布する吐出ノズルと、前記被塗布面に塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧装置と、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察手段とがそれぞれ着脱可能に構成されることを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項3または4に記載の塗布装置を使用して、ワークの被塗布面に液状ガスケットを塗布する塗布方法であって、
    ワークの被塗布面を脱脂洗浄する洗浄工程と、
    該洗浄工程後、液状ガスケットをワークの被塗布面に塗布する塗布工程と、
    該塗布工程後、塗布された液状ガスケットの表面に水を噴霧する水噴霧工程と、
    該水噴霧工程後、液状ガスケットの塗布状態及び水噴霧状態を観察する観察工程と、
    を備えていることを特徴とする塗布方法。
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