JP2009047960A - 定着装置用摺動部材および定着装置 - Google Patents

定着装置用摺動部材および定着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】耐摩耗性を向上し、摩耗粉の発生がなくて、摩耗粉に起因する加圧ベルトのトルク上昇を抑制した定着装置用摺動部材を提供する。
【解決手段】シート本体40の一面40aは、耐熱性樹脂を含み、このシート本体40の一面40aのリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下である。したがって、上記シート本体40の一面40aの耐摩耗性は、向上する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、複写機、レーザプリンタやファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定着装置用の摺動部材、および、この摺動部材を用いた定着装置に関する。
従来、定着装置は、加熱ローラと、この加熱ローラに接触する加圧ベルトと、この加圧ベルトの内部に配置されてこの加圧ベルトの内面を上記加熱ローラに向けて押圧する押圧部材とを備えたものがある(特開2004−206105号公報:特許文献1参照)。
さらに、上記加圧ベルトの摺動抵抗を減らす目的で、摺動部材を上記押圧部材と上記加圧ベルトとの間に挿入するとともに、潤滑剤を、上記加圧ベルトの内面と上記摺動部材の摺動面との間に介在させている。
ところで、上記摺動部材に求められる機能のひとつとして、上記摺動部材の摺動面の耐摩耗性がある。しかしながら、上記従来の定着装置の上記摺動部材では、耐摩耗性を十分に考慮していない。
このため、上記摺動部材の上記摺動面が削れると、上記摺動面が粗くなって、上記摺動面の摩擦係数が上昇するだけでなく、上記摺動面の摩耗粉が潤滑剤に混入することで、潤滑剤の見かけの粘度が上昇し、上記加圧ベルトのトルク上昇の原因となっていた。
そして、上記加圧ベルトのトルクが上昇すると、画像面側の溶融したトナーが滑ることで画像スリップが発生し、また、上記加圧ベルトが駆動できなくって駆動異常が発生していた。
特開2004−206105号公報
そこで、この発明の課題は、耐摩耗性を向上し、摩耗粉の発生がなくて、摩耗粉に起因する加圧ベルトのトルク上昇を抑制した定着装置用摺動部材、および、この摺動部材を有する定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本願請求項に記載の定着装置用摺動部材は、
シート本体を有し、
上記シート本体の一面は、耐熱性樹脂を含む材料で形成され、
上記シート本体の上記一面のリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下であることを特徴としている。
この定着装置用摺動部材によれば、上記シート本体の一面は、耐熱性樹脂を含み、上記シート本体の上記一面のリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下であるので、上記シート本体の上記一面の耐摩耗性は、向上する。
そして、この摺動部材を定着装置に用いた場合、上記シート本体の上記一面を、定着装置の回転体に摺動する摺動面とすることで、上記シート本体の上記一面の摩耗は、抑制されているため、上記シート本体から摩耗粉の発生がなくて、この摩耗粉に起因する上記回転体のトルク上昇がない。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記耐熱性樹脂は、フッ素系樹脂である。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記耐熱性樹脂は、フッ素系樹脂であるので、上記シート本体の上記一面の摺動性を向上できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記耐熱性樹脂は、ポリイミド系樹脂である。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記耐熱性樹脂は、ポリイミド系樹脂であるので、上記シート本体の上記一面の耐熱性を一層向上できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記シート本体は、この一面から他面側に順に配置された、第1の層、基材および第2の層を有する。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記シート本体は、この一面から他面側に順に配置された、第1の層、基材および第2の層を有するので、上記第1の層を、耐摩耗性を有するものとできる。また、上記第2の層により、上記シート本体の反りを防止することができて、上記摺動部材の定着装置への組み付けが容易になる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層および上記第2の層は、接着剤により、上記基材に接着されている。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層および上記第2の層は、接着剤により、上記基材に接着されているので、上記シート本体の耐摩耗性を一層向上できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層および上記第2の層は、熱および圧力により、上記基材に接着されている。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層および上記第2の層は、熱および圧力により、上記基材に接着されているので、上記シート本体をしなやかにできる。また、上記基材の凹凸形状を、上記シート本体の上記一面に、明確に反映できて、上記シート本体の上記一面において、潤滑剤を良好に保持できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層および上記第2の層は、互いに、比重、伸び、圧縮弾性率および熱膨張係数の近い材料で、形成されている。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層および上記第2の層は、互いに、比重、伸び、圧縮弾性率および熱膨張係数の近い材料で、形成されているので、上記シート本体の反りを一層確実に防止することができる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層および上記第2の層は、互いに、同じ材料で、同じ厚さに、形成されている。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層および上記第2の層は、互いに、同じ材料で、同じ厚さに、形成されているので、上記シート本体の反りを一層確実に防止することができる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層および上記第2の層は、それぞれ、厚さが25μm以下である。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層および上記第2の層は、それぞれ、厚さが25μm以下であるので、上記第1の層および上記第2の層を薄くできて、上記基材の凹凸形状を、上記シート本体の上記一面に、明確に反映でき、上記シート本体の上記一面において、潤滑剤を良好に保持できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記基材は、ガラスクロスから形成され、上記基材の厚さは、0.09mm〜0.13mmである。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記基材は、ガラスクロスから形成され、上記基材の厚さは、0.09mm〜0.13mmであるので、上記シート本体をしなやかにできて、定着装置の回転体と定着装置の押圧部材との間に、上記摺動部材を配置したときに、上記押圧部材の形状を上記回転体に良好に転写できる。また、上記基材の凹凸形状を、上記シート本体の上記一面に、明確に反映できて、上記シート本体の上記一面において、潤滑剤を良好に保持できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記シート本体の上記一面は、凹凸形状を有し、上記シート本体の上記一面の表面粗さRtは、1μm〜50μmである。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記シート本体の上記一面は、凹凸形状を有し、上記シート本体の上記一面の表面粗さRtは、1μm〜50μmであるので、上記シート本体の上記一面の凹凸形状による画像ノイズの発生がなく、かつ、上記シート本体の上記一面において、潤滑剤を良好に保持できる。
また、一実施形態の定着装置用摺動部材では、上記第1の層の上記基材と反対側の面と、上記第2の層の上記基材と反対側の面とは、互いに、表面粗さが異なる。
この実施形態の定着装置用摺動部材によれば、上記第1の層の上記基材と反対側の面と、上記第2の層の上記基材と反対側の面とは、互いに、表面粗さが異なるので、上記摺動部材の表裏を、見た目で容易に判断できて、上記摺動部材の表裏を間違えて、定着装置へ組み付けることを防止できる。
また、本願請求項に記載の定着装置は、
互いに接触して共に回転する一対の回転体と、
上記一対の回転体のうちの一方の回転体の内部に配置されて、上記一方の回転体の内面を上記一対の回転体のうちの他方の回転体に向けて押圧する押圧部材と、
上記一方の回転体と上記押圧部材との間に配置される請求項1から12の何れか一つに記載の摺動部材と
を備え、
上記摺動部材の上記シート本体の上記一面は、回転する上記一方の回転体の内面に摺動されることを特徴としている。
この定着装置によれば、上記摺動部材を備えるので、上記摺動部材の上記シート本体の上記一面は、耐摩耗性を有しており、スリップ画像、上記回転体の駆動不良、および、上記摺動部材の削れを、抑制することができる。
上記定着装置用摺動部材によれば、上記シート本体の一面は、耐熱性樹脂を含み、上記シート本体の上記一面のリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下であるので、耐摩耗性を向上し、摩耗粉の発生がなくて、摩耗粉に起因する定着装置の回転体のトルク上昇を抑制することができる。
また、上記定着装置によれば、上記摺動部材を備えるので、スリップ画像、回転体の駆動不良、および、上記摺動部材の削れを、抑制することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の定着装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この定着装置は、互いに外周面が接触して共に回転する(一対の回転体としての)加熱ローラ1および加圧ベルト2を有する。
(一方の回転体としての)上記加圧ベルト2の内部に、押圧部材3が、配置されている。この押圧部材3は、上記加圧ベルト2の内面を(他方の回転体としての)上記加熱ローラ1に向けて押圧する。
上記加圧ベルト2と上記押圧部材3との間に、摺動部材4が、配置されている。この摺動部材4は、回転する上記加圧ベルト2の内面に摺動される。
上記加圧ベルト2の内部に、潤滑剤供給部6が、配置されている。この潤滑剤供給部6は、上記加圧ベルト2の内面に、潤滑剤を供給する。
上記加熱ローラ1は、図示しないモータ等の駆動部によって、回転され、上記加圧ベルト2は、上記加熱ローラ1との摩擦によって、上記加熱ローラ1の回転に従動して回転する。上記加熱ローラ1は、その内部に配置された加熱ヒータ11によって、加熱され、上記加圧ベルト2は、上記加熱ローラ1から熱を、伝達される。
そして、上記加熱ローラ1および上記加圧ベルト2は、互いに接触して記録材Pを搬送しつつこの記録材Pのトナーtを定着させる。具体的に述べると、上記加熱ローラ1と上記加圧ベルト2との接触によりニップ部を形成し、このニップ部によって、上記記録材Pの上記トナーtを溶融して定着しつつ上記記録材Pを搬送する。上記押圧部材3の弾性変形による押圧によって、上記記録材Pに上記トナーtを良好に定着する。
上記記録材Pは、例えば、用紙やOHPシートなどのシートである。この記録材Pの一面には、トナーtが付着され、このトナーtは、例えば、樹脂、磁性体または着色料などの加熱溶融性を有する材料からなる。
上記加熱ローラ1は、上記記録材Pの一面(画像面)に接触する。上記加熱ローラ1は、中空ローラであり、内側から外側に順に、芯層、弾性層および表層を有する。上記加熱ローラ1の外径は、例えば、26mmである。上記芯層は、例えば、厚さ2mmのアルミからなる。上記弾性層は、例えば、厚さ200μmのシリコンゴムからなる。上記表層は、例えば、厚さ20μmのPFAチューブからなる。
上記加圧ベルト2は、エンドレスベルトであり、上記加圧ベルト2の外径は、例えば、30mmであり、厚さ70μmのポリイミドからなる。
上記加圧ベルト2の内部には、(図示しない)支持部が設けられ、この支持部に、圧縮バネ7を介して、基台8が取り付けられ、この基台8に上記押圧部材3が固定されている。上記押圧部材3は、例えば、シリコンゴムからなるパッドである。
上記摺動部材4は、シート状であり、上記基台8に、固定され、上記押圧部材3を覆っている。つまり、上記摺動部材4は、上記押圧部材3より上記加圧ベルト2の回転方向の上流側の一端を、上記基台8に固定され、上記押圧部材3より上記加圧ベルト2の回転方向の下流側の他端を、自由端とされている。
上記加圧ベルト2の軸方向の両端部のそれぞれに、一対の支持部材5が取り付けられ、この一対の支持部材5は、上記加圧ベルト2をこの内面から支持する。この支持部材5は、上記加圧ベルト2の軸方向からみて、C字状に形成されている。
上記潤滑剤供給部6は、上記加圧ベルト2の内面に、上記潤滑剤を塗布して、上記加圧ベルト2と上記摺動部材4との間の潤滑性を確保する。上記潤滑剤供給部6は、例えば、オイル塗布フェルトである。上記潤滑剤は、例えば、シリコンオイルである。
図2に示すように、上記摺動部材4は、シート本体40を有する。このシート本体40の一面40aは、回転する上記加圧ベルト2の内面に摺動される。
上記シート本体40の上記一面40aは、耐熱性樹脂を含む層(後述)により形成されている。上記シート本体40の上記一面40aのリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下である。
上記耐熱性樹脂は、例えば、フッ素系樹脂やポリイミド系樹脂である。上記耐熱性樹脂に、フッ素系樹脂を用いた場合、上記シート本体40の上記一面40aの摺動性を向上できる。なお、フッ素系樹脂は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。一方、上記耐熱性樹脂に、ポリイミド系樹脂を用いた場合、上記シート本体40の上記一面40aの耐熱性を一層向上できる。
図3に示すように、上記シート本体40は、この一面40aから他面側に順に配置された、第1の層41、基材43および第2の層42を有する。
上記第1の層41および上記第2の層42は、耐熱性樹脂からなる。上記基材43は、ガラスクロスからなる。
上記第1の層41および上記第2の層42は、耐熱性樹脂を圧縮成形法で円筒状または円柱状に成形し、これをスカイブ加工によりシート状に成形することで、形成される。
上記第1の層41および上記第2の層42は、接着剤により、上記基材43に接着されている。
したがって、耐熱性樹脂をガラスクロスに含浸させた後に焼成してシート本体を形成する場合に比べて、上記シート本体40の耐摩耗性を一層向上できる。なお、上記シート本体40の耐摩耗性を向上するために、分子量の高い材料を選択するようにしてもよい。
また、上記第2の層42により、上記シート本体40の反りを防止することができて、上記摺動部材4の定着装置への組み付けが容易になる。これに対して、上記シート本体40が、上記第1の層41および上記基材43のみの構成だと、上記シート本体40は、反って、巻きつきが発生して、上記摺動部材4の定着装置への組み付けが困難になる。
上記第1の層41は、上記加圧ベルト2の内面に摺動する摺動層を構成し、上記第2の層42は、上記シート本体40の反りを防止する反り防止層を構成する。
上記第1の層41および上記第2の層42は、互いに、比重、伸び、圧縮弾性率および熱膨張係数の近い材料で、形成されている。好ましくは、上記第1の層41および上記第2の層42は、互いに、同じ材料で、同じ厚さに、形成されている。したがって、上記シート本体40の反りを一層確実に防止することができる。
上記第1の層41の上記基材43と反対側の面と、上記第2の層42の上記基材43と反対側の面とは、互いに、表面粗さが異なる。したがって、上記摺動部材4の表裏を、見た目で容易に判断できて、上記摺動部材4の表裏を間違えて、定着装置へ組み付けることを防止できる。
上記シート本体40の上記一面40aは、凹凸形状を有する。つまり、上記基材43の凹凸形状が、上記第1の層41および上記第2の層42の表面に、反映される。
上記シート本体40の上記一面40aの凹凸形状は、上記潤滑剤を保持して、上記加圧ベルト2と上記摺動部材4との間の潤滑性を確保する。
上記シート本体40の上記一面40aの表面粗さRtは、1μm〜50μmである。したがって、上記シート本体40の上記一面40aの凹凸形状による画像ノイズの発生がなく、かつ、上記シート本体40の上記一面40aにおいて、上記潤滑剤を良好に保持できる。
これに対して、上記シート本体40の上記一面40aの表面粗さRtが、1μmよりも小さいと、上記シート本体40の上記一面40aにおいて、上記潤滑剤を良好に保持できない。一方、上記シート本体40の上記一面40aの表面粗さRtが、50μmよりも大きいと、上記シート本体40の上記一面40aの凹凸形状による画像ノイズの発生がある。
上記基材43の厚さは、0.09mm〜0.13mmである。したがって、上記シート本体40をしなやかにできて、上記加圧ベルト2と上記押圧部材3との間に、上記摺動部材4を配置したときに、上記押圧部材3の形状を上記加圧ベルト2に良好に転写できる。また、上記基材43の凹凸形状を、上記シート本体40の上記一面40aに、明確に反映できて、上記シート本体40の上記一面40aにおいて、上記潤滑剤を良好に保持できる。
これに対して、上記基材43の厚さが、0.09mmよりも小さいと、上記基材43の凹凸形状が小さくなって、上記シート本体40の上記一面40aにおいて、上記潤滑剤を良好に保持できない。一方、上記基材43の厚さが、0.13mmよりも大きいと、上記シート本体40が硬くなって、上記押圧部材3の形状を上記加圧ベルト2に良好に転写できない。
上記第1の層41および上記第2の層42は、それぞれ、厚さが25μm以下である。したがって、上記第1の層41および上記第2の層42を薄くできて、上記基材43の凹凸形状を、上記シート本体40の上記一面40aに、明確に反映でき、上記シート本体40の上記一面40aにおいて、上記潤滑剤を良好に保持できる。なお、好ましくは、上記第1の層41および上記第2の層42のそれぞれの厚さは、25μm程度であり、上記第1の層41および上記第2の層42の上記基材43への積層工程で、上記第1の層41および上記第2の層42へのシワの発生を防止する。
上記構成の摺動部材4によれば、上記シート本体40の上記一面40aは、耐熱性樹脂を含み、上記シート本体40の上記一面40aのリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下であるので、上記シート本体40の上記一面40aの耐摩耗性は、向上する。
そして、この摺動部材4を定着装置に用いた場合、上記シート本体40の上記一面40aを、上記加圧ベルト2に摺動する摺動面とすることで、上記シート本体40の上記一面40aの摩耗は、抑制されているため、上記シート本体40から摩耗粉の発生がなくて、この摩耗粉に起因する上記加圧ベルト2のトルク上昇がない。
上記構成の定着装置によれば、上記摺動部材4を備えるので、上記摺動部材4の上記シート本体40の上記一面40aは、耐摩耗性を有しており、スリップ画像、上記加圧ベルト2の駆動不良、および、上記摺動部材4の削れを、抑制することができる。
(第2の実施形態)
図4は、この発明の定着装置用摺動部材の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図3)と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、摺動部材のシート本体の構成が相違する。なお、上記第1の実施形態(図3)と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図4に示すように、シート本体140は、第1の層41および第2の層42は、熱および圧力により、基材43に接着されている。したがって、上記シート本体140をしなやかにできる。また、上記基材43の凹凸形状を、上記シート本体140の一面140aに、明確に反映できて、上記シート本体140の上記一面140aにおいて、潤滑剤を良好に保持できる。
(実施例)
次に、比摩耗量を変えた摺動部材を使って、定着装置の耐久によるスリップ画像発生を確認した結果を、以下の[表1]に示す。
摺動部材のリングオンディスク試験による比摩耗量を、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、8、10、20、20000(10−8×mm/N・m)とした。
スリップ画像、加圧ベルトの駆動不良、および、摺動部材の削れの発生について、確認し、「○」は「発生なし」を示し、「×」は「発生あり」を示す。
[表1]
Figure 2009047960
[表1]から、比摩耗量を、10(10−8×mm/N・m)以下とすることで、スリップ画像、加圧ベルトの駆動不良、および、摺動部材の削れの発生のない定着装置を提供することができる。
次に、第1の実施例として、図3を参考に、第1の層41(摺動層)として、材料がPTFEであって、リングオンディスク試験による比摩耗量が、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)であって、厚さが25μmであるシートを用いる。基材43として、厚さが0.09mmであって、網目のピッチが0.4mm〜0.5mmであるガラスクロスのシートを用いる。第2の層42(反り防止層)として、厚さが25μmの一般的なPTFEシートを用いる。そして、上記第1の層41、上記基材43および上記第2の層42を、PFAを接着剤として、積層して、耐久実験を行ったところ、スリップ画像、加圧ベルトの駆動不良、および、摺動部材の削れの発生のないことを確認した。
また、第2の実施例として、図4を参考に、第1の層41(摺動層)として、材料がPTFEであって、リングオンディスク試験による比摩耗量が、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)であって、厚さが25μmであるシートを用いる。基材43として、厚さが0.09mmであって、網目のピッチが0.4mm〜0.5mmであるガラスクロスのシートを用いる。第2の層42(反り防止層)として、厚さが25μmの一般的なPTFEシートを用いる。そして、上記第1の層41、上記基材43および上記第2の層42を、接着剤を使わずに、熱と圧力を加えて積層して、耐久実験を行ったところ、スリップ画像、加圧ベルトの駆動不良、および、摺動部材の削れの発生のないことを確認した。
これに対して、従来例として、厚さが0.1mmであり、網目のピッチが0.4mm〜0.5mmであるガラスクロスに、PTFEを含浸させて、その後焼成して形成された摺動部材を用いて、耐久実験を行った。この結果、スリップ画像、加圧ベルトの駆動不良、および、摺動部材の削れの全てに対して、異常が認められた。なお、この従来例は、上記[表1]において、比摩耗量が、20000(10−8×mm/N・m)の場合に、相当する。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記加熱ローラ1の代わりに、エンドレスベルトを用いてもよい。また、シート本体は、第1の層、基材および第2の層以外の層を有するようにしてもよい。
本発明の定着装置の一実施形態を示す簡略構成図である。 図1の拡大図である。 本発明の定着装置用摺動部材の第1実施形態を示す断面図である。 本発明の定着装置用摺動部材の第2実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 加熱ローラ(他方の回転体)
11 加熱ヒータ
2 加圧ベルト(一方の回転体)
3 押圧部材
4 摺動部材
40,140 シート本体
40a,140a 一面
41 第1の層
42 第2の層
43 基材
5 支持部材
6 潤滑剤供給部
7 圧縮バネ
8 基台
P 記録材
t トナー

Claims (13)

  1. シート本体を有し、
    上記シート本体の一面は、耐熱性樹脂を含む材料で形成され、
    上記シート本体の上記一面のリングオンディスク試験による比摩耗量は、相手材がアルミで粗さRa=0.2μm、PV=51.2、測定時間50時間の条件で、10(10−8×mm/N・m)以下であることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  2. 請求項1に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記耐熱性樹脂は、フッ素系樹脂であることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  3. 請求項1に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記耐熱性樹脂は、ポリイミド系樹脂であることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  4. 請求項1に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記シート本体は、この一面から他面側に順に配置された、第1の層、基材および第2の層を有することを特徴とする定着装置用摺動部材。
  5. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層および上記第2の層は、接着剤により、上記基材に接着されていることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  6. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層および上記第2の層は、熱および圧力により、上記基材に接着されていることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  7. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層および上記第2の層は、互いに、比重、伸び、圧縮弾性率および熱膨張係数の近い材料で、形成されていることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  8. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層および上記第2の層は、互いに、同じ材料で、同じ厚さに、形成されていることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  9. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層および上記第2の層は、それぞれ、厚さが25μm以下であることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  10. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記基材は、ガラスクロスから形成され、
    上記基材の厚さは、0.09mm〜0.13mmであることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  11. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記シート本体の上記一面は、凹凸形状を有し、
    上記シート本体の上記一面の表面粗さRtは、1μm〜50μmであることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  12. 請求項4に記載の定着装置用摺動部材において、
    上記第1の層の上記基材と反対側の面と、上記第2の層の上記基材と反対側の面とは、互いに、表面粗さが異なることを特徴とする定着装置用摺動部材。
  13. 互いに接触して共に回転する一対の回転体と、
    上記一対の回転体のうちの一方の回転体の内部に配置されて、上記一方の回転体の内面を上記一対の回転体のうちの他方の回転体に向けて押圧する押圧部材と、
    上記一方の回転体と上記押圧部材との間に配置される請求項1から12の何れか一つに記載の摺動部材と
    を備え、
    上記摺動部材の上記シート本体の上記一面は、回転する上記一方の回転体の内面に摺動されることを特徴とする定着装置。
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