JP2009044827A - 水栓用発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ヨークの径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に延出するインダクタの位置を保持することができる水栓用発電機を提供する。
【解決手段】給水流路に対して略平行な回転中心を有し、前記回転中心のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼と、前記動翼羽根部の径外方向に設けられ、前記動翼と一体に回転可能な外周面に着磁がされたマグネットと、前記マグネットの径方向に略直角な方向の端面に対向して設けられ、前記マグネットの回転により起電力を生ずるコイルと、前記コイルを囲んで設けられたヨークと、前記ヨークから延出し互いに離間して前記マグネットの前記外周面と対向するように設けられた複数のインダクタと、を有するステータと、前記離間して設けられた複数のインダクタ同士の間に設けられ前記インダクタの周方向位置を保持する周方向保持部とを備えること、を特徴とする水栓用発電機が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水の流れを利用して発電する水栓用発電機に関する。
従来より、蛇口の下に差し出された手をセンサで感知し、蛇口から水を自動的に吐水する自動水栓装置が知られている。また、そのような自動水栓装置の流路に小型の発電機を配設し、この発電機で得られた電力を蓄電しておき、上述のセンサなどの回路の電力を補う装置も知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このような水栓装置に用いられる発電機には、マグネットの径方向の外側にインダクタを介してコイルを配設した「ラジアル配置」の発電機がある(例えば、特許文献1の図4、特許文献2、3を参照)。
そして、「ラジアル配置」の発電機のインダクタの配設形態には、コイルを囲んで設けられたヨークの上端部と下端部から相対する方向に向けて延出されたもの(例えば、特許文献2の図4を参照)と、コイルを囲んで設けられたヨークの径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に延出されたもの(例えば、特許文献3の第3図を参照)とがある。
ここで、インダクタの製作精度や組み立て精度によってはインダクタの先端が所定の位置からずれることがある。そのような場合、特許文献3に開示がされたインダクタのように同一方向に延出されたものにおいては、隣接するインダクタの先端部同士が接近しすぎて磁気的絶縁を確保することができず性能の低下を招くおそれがある。
特開2004−336982号公報 特開2002−89429号公報 実公平3−531号公報
本発明は、ヨークの径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に延出するインダクタの位置を保持することができる水栓用発電機を提供する。
本発明の一態様によれば、給水流路に対して略平行な回転中心を有し、前記回転中心のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼と、前記動翼羽根部の径外方向に設けられ、前記動翼と一体に回転可能な外周面に着磁がされたマグネットと、前記マグネットの径方向に略直角な方向の端面に対向して設けられ、前記マグネットの回転により起電力を生ずるコイルと、前記コイルを囲んで設けられたヨークと、前記ヨークから延出し互いに離間して前記マグネットの前記外周面と対向するように設けられた複数のインダクタと、を有するステータと、前記離間して設けられた複数のインダクタ同士の間に設けられ前記インダクタの周方向位置を保持する周方向保持部とを備えること、を特徴とする水栓用発電機が提供される。
本発明によれば、ヨークの径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に延出するインダクタの位置を保持することができる水栓用発電機が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をする。
尚、各図面中、同一の構成要素には同一の符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態に係る発電機1の模式断面図である。
発電機1には、主として、筒体13、予旋回静翼14、動翼15、マグネットM、ステータ9、封止部材51、インダクタ保持体53が備えられ、これらは、ケース12(図3を参照)の中に収容されている。尚、予旋回静翼14の上方に描かれた矢印は、流水の方向を示している。
ここで、発電機1の説明をする前に、発電機1を備えた自動水栓装置3の説明をする。
図2は、本発明の実施の形態に係る発電機を備えた自動水栓装置(以下、単に自動水栓装置とも称する)の取付例を表す模式図である。
図3は、本発明の実施の形態に係る発電機を備えた自動水栓装置の模式断面図である。 尚、図中の矢印は、流水の方向を示している。
自動水栓装置3は、例えば、洗面台2などに取り付けられる。自動水栓装置3は、配管4を介して、水道水等の流入口5に接続されている。自動水栓装置3は、円筒状の本体3aと、この本体3aの上部に設けられ、本体3aの径外方向に延出する吐水部3bとを有する。吐水部3bの先端には、吐水口6が形成され、さらにこの吐水口6の近傍にはセンサ7が内蔵されている。
自動水栓装置3の内部には、流入口5から流入し、配管4内を流れてきた給水を、吐水口6へと導く給水流路10が形成されている。本体3aの内部には、その給水流路10を開閉するための電磁弁8が内蔵され、さらに電磁弁8の下流側には、吐水量を一定に制限するための定流量弁55が内蔵されている。また、水道等の元圧が使用圧よりも高すぎる場合に減圧するための減圧弁または調圧弁(図示省略)が、電磁弁8より上流側に内蔵されている。尚、定流量弁55、減圧弁、調圧弁は、必要に応じて適宜設けるようにすればよい。
定流量弁55より下流の吐水部3bの内部には、発電機1が備えられている。本体3aの内部には、発電機1で発電された電力を充電しておく充電器56、センサ7の駆動や電磁弁8の開閉などを制御する制御部57が設けられている。発電機1は、電磁弁8及び定流量弁55よりも下流側に配設されているため、水道の元圧(一次圧)が、発電機1に直接作用することはない。そのため、発電機1は、それほど高い耐圧性を要求されず、このような配置は、信頼性やコストの点で有利である。
また、充電器56と制御部57とは、図示しない配線を介して接続されている。そして、充電器56及び制御部57は、本体3aの上部であって、給水流路10の最も上方の位置よりもさらに上方の位置に配置されている。そのため、 給水流路10を形成する流路管の外面に結露した水滴が、落下または流路管を伝って流れ落ちても、制御部57が浸水することを防ぐことができ、制御部57の故障を防止することができる。同様に、充電器56も給水流路10の上方に設けているため、充電器56が浸水することを防ぎ、充電器56の故障をも防止することができる。
発電機1に設けられたコイル50(図5参照)と制御部57とは、図示しない配線を介して接続され、コイル50の出力が制御部57を介して充電器56に送られるようになっている。
なお、水栓用発電機1は、水栓装置3の水栓金具(本体3a及び吐水部3b)の内部に設けられることに限られない。例えば、水栓装置3の水栓金具と、これよりも上流側に設けられた止水栓(元栓)105(図2参照)との間を接続する配管(流路)4に設けてもよい。
自動水栓装置3は、生活空間において好適に使用される。使用目的としては、例えば、キッチン用水栓装置、リビングダイニング用水栓装置、シャワー用水栓装置、トイレ用水栓装置、洗面所用水栓装置などが挙げられる。また、本実施の形態に係る発電機1は、人体感知センサを用いた自動水栓装置3に限らず、例えば、手動スイッチのオン/オフによるワンタッチ水栓装置、流量をカウントして止水する定量吐水水栓装置、設定時間を経過すると止水するタイマー水栓装置などにも適用させることができる。また、発電された電力を、例えば、ライトアップ、アルカリイオン水や銀イオン含有水などの電解機能水の生成、流量表示(計量)、温度表示、音声ガイドなどに用いることもできる。
また、自動水栓装置3において、吐出流量は、例えば、毎分100リットル以下、望ましくは毎分30リットル以下に設定されている。特に、洗面所用水栓においては、毎分5リットル以下に設定されていることが望ましい。また、トイレ用水栓のような吐出流量が比較的多い場合には、給水管から、発電機1に流れる水流を分岐させて、発電機1を流れる流量を毎分30リットル以下に調整することが望ましい。これは、給水管からのすべての水流を発電機1に流すと、動翼15の回転数が大きくなりすぎ、騒音や軸摩耗が増大する可能性が懸念され、また、回転数が増大しても適正回転数以下でなければ、渦電流やコイル熱によるエネルギー損失が生じるため、結果として発電量は増大しないからである。尚、水栓装置が取り付けられる水道管の給水圧としては、例えば、日本においては0.05(MPa)程度の低水圧である場合もあり得る。
次に、図1に戻って、発電機1について説明をする。
筒体13は、小径部13aと大径部13bとからなる段付き形状を呈し、その内部が給水流路に連通した状態で、図2、図3に図示される吐水部3bに配設される。この際、筒体13の中心軸方向が、流水の方向に対して略平行となるようにして配設される。また、筒体13は、小径部13aを下流側に、大径部13bを上流側に向けて配設される。
筒体13の内部には、上流側から順に、予旋回静翼14、動翼15、軸受17が設けられている。軸受17は小径部13aの内部に設けられ、予旋回静翼14及び動翼15は大径部13bの内部に設けられている。
大径部13bの上流端の開口は、Oリング52を介して、封止部材51により液密になるよう塞がれている。封止部材51の内部には段部51aが環状に形成され、この段部51aの上に予旋回静翼14が支持されている。
予旋回静翼14は、円柱体の一方の端面(上流側に位置する面)に、円錐体を一体的に設けた形状を呈している。予旋回静翼14の周面には、径外方向に突出した複数の突起状の静翼羽根部18が設けられている。静翼羽根部18は、予旋回静翼14の軸中心に対して右方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。周方向に見て隣り合う静翼羽根部18間の空間は、静翼流路71として機能する。予旋回静翼14は、筒体13に対して固定され、回転はしない。
予旋回静翼14の下流側には、動翼15が設けられている。動翼15は、円柱状を呈し、径外方向に突出した複数の突起状の動翼羽根部19が設けられている。動翼羽根部19は、静翼羽根部18とは逆に、軸中心に対して左方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。周方向に見て隣り合う動翼羽根部19間の空間は、動翼流路72として機能する。
軸受17から上流側に向けて突出するように、中心軸24が設けられている。中心軸24は軸受17と一体化されている。動翼15は、中心軸24に挿通するようにして設けられ、中心軸24のまわりを回転可能とされている。尚、動翼15と中心軸24とを一体化し、中心軸24の両端部を予旋回静翼14と軸受17に支持させて、中心軸24と一体化された動翼15が回転するようにしてもよい。すなわち、給水流路に対して略平行な回転中心を有し、回転中心のまわりに回転可能に給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼15とすればよい。
軸受17は、筒体13の内周面に対して固定されたリング部材21と、このリング部材21の中心に設けられた軸支持部22とを備え、リング部材21と軸支持部22とは、放射状に設けられた連結部材23によって結合されている。各連結部材23の間は、閉塞されておらず貫通しているため、筒体13内部の給水の流れが妨げられることはない。
筒体13の大径部13bの内部には、動翼羽根部19の径外方向側の側端面に固定された動翼リング15a、動翼リング15aの外周部に固定された円環状のマグネットMが収容されている。筒体13の小径部13aの外側には、マグネットMの下流側の径方向に略直角な方向の端面に対向させるようにしてステータ9が設けられている。動翼リング15aは必ずしも必要ではないが、設けられていた方がより強固に動翼15とマグネットMとを一体化させることができる。
本実施の形態では、ステータ9を、マグネットMの径方向に略直角な方向の端面に対向配置させる構造のため、ステータ9をマグネットMの径外方向に対向配置させる場合に比べて、径方向寸法を小さくすることができる。また、動翼15の径外方向にステータ9を配置しない分、動翼15の径方向寸法の拡大が図れ、発電量を増加させることができる。
また、筒体13を樹脂などのような電気伝導度の低い材料で形成するものとすれば、金属で形成した場合と比べて渦電流損が低減できるので、発電量をさらに増加させることができる。この場合、磁束が通過する大径部13bのみを樹脂などのような電気伝導度の低い材料で形成するようにしてもよい。
次に、マグネットMとステータ9について説明をする。
図4は、マグネットMを説明するための模式斜視図である。
図5は、ステータ9を説明するための模式斜視図である。
図4に示すように、マグネットMの径外方向の端面(外周面)には、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されている。
図5に示すように、ステータ9は、いずれも軟磁性体(例えば、圧延鋼)からなる第1ヨーク31、第2ヨーク32およびこれらに連接するヨーク31b、インダクタ31a、32aと、これら第1ヨーク31、第2ヨーク32、ヨーク31bで囲まれた空間内に配置されるコイル50とを有する。
円環状に巻回されたコイル50は、その内周面部、外周面部および径方向に略直角な方向の両端面部が、第1ヨーク31、第2ヨーク32、ヨーク31b、第3ヨーク33によって囲まれている。
第1ヨーク31は、略円環状を呈し、コイル50の内周面部を囲むようにして配置され、その径方向に略直角な方向の一端部には、径外方向に向けて、複数のヨーク31bが一体的に設けられている。第1ヨーク31において、コイル50の内周面部に対向する部分と、ヨーク31bとは、略直角となっている。ヨーク31bは、コイル50の周方向に沿って等間隔で配置されている。ヨーク31bの一端は、さらにコイル50の径方向に略直角な方向に延出してインダクタ31aを形成している。
第2ヨーク32は、略円環状を呈し、コイル50の外周面部を囲むようにして配置され、その径方向に略直角な方向の一端部には、複数のインダクタ32aが径方向に略直角な方向に向けて一体的に設けられている。インダクタ32aは、コイル50の周方向に沿って等間隔で配置されるとともに、第1ヨーク31の各インダクタ31aの間に配置されるようになっている。すなわち、第1ヨーク31のインダクタ31aと、第2ヨーク32のインダクタ32aとが、コイル50の周方向に沿って、交互に、且つ互いに離間して並んでいる。また、インダクタ31a、32aは、コイル50の外周面部を囲むようにして配置された部分(第2ヨーク32)の直上に設けられ、コイル50の中心から各インダクタ31a、32aまでの距離は略同一となっている。
この場合、インダクタ31a、32aの製作精度や組み立て精度によってはインダクタ31a、32aの先端が所定の位置からずれることがある。
図6は、インダクタ先端の位置ずれについて説明をするための模式図である。
図6(a)は、特許文献2の図4に開示されたもののように、ヨークの下端部310と上端部320から相対する方向に向けてインダクタ310a、320aが延出する場合を例示したものである。
また、図6(b)は、本実施の形態に係るインダクタ31a、32aを示したものであり、第1ヨーク31(ヨーク31b)、第2ヨーク32の径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に向けてインダクタ31a、32aが延出する場合を例示したものである。
図6(a)に示すように、ヨークの下端部310の近傍におけるインダクタ310aの位置ずれ量は少なく、ヨークの上端部320の近傍におけるインダクタ320aの位置ずれ量も少なくなる。そのため、隣接するインダクタ310a、320aの先端位置が互いに近接する方向にある程度ずれたとしても大きな問題とはならない。例えば、図6(a)に示すように、インダクタ310a、320aの先端位置が破線で示す位置にずれたとしても、隣接するインダクタのヨークからの延出部分(根本の部分)におけるずれ量が少ないので、隙間を確保することができる。そのため、磁気的絶縁を確保することができる。
また、図6(b)に示すように、第1ヨーク31(ヨーク31b)の近傍におけるインダクタ31aの位置ずれ量は少なく、第2ヨーク32の近傍におけるインダクタ32aの位置ずれ量も少なくなる。しかしながら、インダクタ31a、32aは同一方向に向けて延出されているため、インダクタ31a、32aの先端位置が破線で示す位置にずれた場合には、相互に接近しすぎることで磁気的絶縁が確保できなくなるおそれがある。
本発明者は検討の結果、インダクタ間の隙間を保持する手段を設けてインダクタの周方向の位置ずれを抑制するようにすれば、磁気的絶縁を確保することができるので発電性能を向上させることができるとの知見を得た。また、インダクタの径外方向への位置ずれ(径外方向へのインダクタの倒れ)を抑制する手段を設けるようにすれば、マグネットMの外周面からの磁束を効率よくコイル50に導くことができるとの知見を得た。
尚、インダクタの周方向とは、図5に示すように、略円環状を呈する第2ヨーク32の外側面に沿う方向をいう。
また、インダクタの径方向とは、図5に示すように、略円環状を呈する第2ヨーク32の径方向と同じ方向をいう。そのため、インダクタの径外方向とは、略円環状を呈する第2ヨーク32の径方向と同じ方向であって、第2ヨーク32の径方向における中心位置から遠ざかる方向をいう。
図7は、インダクタ保持体の第1の具体例を例示するための模式断面図である。
尚、図7は、図1におけるA−A矢視断面を表したものであり、筒体13の大径部13bの内側に設けられる各要素を簡略化のために省略して描いたものである。
インダクタ保持体53は、各インダクタ31a、32aの間に設けられ隙間(インダクタの周方向位置)を保持する周方向保持部53aと、各インダクタ31a、32aの径外方向に設けられ径外方向の位置を保持する、すなわち、各インダクタ31a、32aが径外方向に倒れを生じないように保持する径方向保持部53bとを備えている。周方向保持部53a、径方向保持部53bと各インダクタ31a、32aとを当接させるようにして設けることもできるが、図7に示すように、所定の隙間を設けるようにすれば、組み立て性、生産性を向上させることができる。また、周方向保持部53aの径内方向の先端と大径部13bとを当接させるようにして設けることもできるが、図7に示すように、所定の隙間を設けるようにすれば、組み立て性、生産性を向上させることができる。
インダクタ保持体53は、磁気的絶縁を図るため非磁性体材料から構成され、例えば、ステンレスのような非磁性体金属、樹脂材料からなるものとすることができる。
本実施の形態によれば、周方向保持部53aによりインダクタ間の隙間を保持することができ、また、径方向保持部53bによりインダクタの径外方向への位置ずれ(径外方向へのインダクタの倒れ)を抑制することができる。その結果、磁気的絶縁の確保などにより発電性能を向上させることができる。
図8は、インダクタ保持体の第2の具体例を例示するための模式断面図である。
尚、図7と同様に、大径部130bの内側に設けられる各要素を簡略化のために省略して描いている。
本具体例においては、各インダクタ31a、32aの間に設けられ隙間(インダクタの周方向位置)を保持する周方向保持部130aを大径部130bの外周面に一体的に設けるようにしている。また、各インダクタ31a、32aの径外方向の位置を保持する径方向保持部53cを円筒状形状としている。周方向保持部130a、径方向保持部53cと各インダクタ31a、32aとを当接させるようにして設けることもできるが、図8に示すように、所定の隙間を設けるようにすれば、組み立て性、生産性を向上させることができる。また、周方向保持部130aの径外方向の先端と径方向保持部53cとを当接させるようにして設けることもできるが、図8に示すように、所定の隙間を設けるようにすれば、組み立て性、生産性を向上させることができる。
インダクタ保持体(周方向保持部130a、径方向保持部53c)は、磁気的絶縁を図るため非磁性体材料で構成され、例えば、ステンレスのような非磁性体金属、樹脂材料からなるものとすることができる。
本実施の形態によれば、周方向保持部130aによりインダクタ間の隙間(インダクタの周方向位置)を保持することができ、また、径方向保持部53cによりインダクタの径外方向への位置ずれ(径外方向へのインダクタの倒れ)を抑制することができる。その結果、磁気的絶縁の確保などにより発電性能を向上させることができる。
尚、インダクタ保持体は図7、図8に例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
例えば、周方向保持部、径方向保持部、筒体(大径部)を一体的に設けて、ステータ9を挿入するようにして取り付けてもよいし、インダクタ部分を覆うように樹脂モールドなどをすることもできる。
また、周方向保持部と径方向保持部とを別々に設けるようにすることもできるし、周方向保持部の一部を径方向保持部に設け、一部を筒体(大径部)に設けるようにすることもできる。また、周方向保持部、径方向保持部のいずれか一方を設けるようにすることもできる。
また、周方向保持部と径方向保持部とで材質を異なるものとすることもできる。
インダクタ31a、32aは、径方向に略直角な方向に延出するようにして設けられ、その内周面(コイル50の中心方向に位置する側の面)が、マグネットMの外周面(径外方向の面)と対向するようになっている。また、ヨーク31bは、コイル50の一方の端面部と対向している。そのコイル50の一方の端面部は、ヨーク31b及び筒体13のフランジ部13cを間に挟んで、マグネットMの径方向に略直角な方向の端面と対向している。
ここで、発電機1の径方向の寸法を小さくしようとすれば、マグネットMの径方向の寸法も小さくしなければならない。しかしその場合でも、マグネットMの径方向に略直角な方向の寸法は小さくする必要がなく、また、場合によっては大きくすることもできる。
本実施の形態においては、インダクタ31a、32aをマグネットMの外周面に対向するように設けている。そのため、マグネットMの外周面からの磁束をインダクタ31a、32aを介してコイル50に導くことができ、径方向寸法を小さくした場合でも、その影響を少なくすることができ、所定の発電量を確保することができる。
このように、発電量を確保したまま発電機1の径方向寸法の小型化を図ることができれば、例えば、発電機1が配設される自動水栓装置3の寸法をも小さくすることができる。その結果、自動水栓装置3の設置性、操作性などを向上させることができ、また、自動水栓装置3の外観デザインの採用に関する許容性をも向上させることができる。例えば、従来よりも細身の現代的なデザインを採用することができるようにもなる。
第3ヨーク33は、リングプレート状を呈し、コイル50の他方の端面部と対向して設けられる。また、第3ヨーク33の外周側の一部が切り欠かれて、図示しないコイル配線の取り出し部が形成されている。
第3ヨーク33は、第1ヨーク31及び第2ヨーク32におけるそれぞれのインダクタ32a、ヨーク31bが設けられた端部と反対側の端部に結合されている。第1ヨーク31〜第3ヨーク33によって囲まれた空間内に、コイル50が収容され、コイル50からの配線は、第3ヨーク33の外周側に形成された図示しないコイル配線の取り出し部から外部に引き出されるようになっている。このように、コイル50の配線は、第3ヨーク33の外周側に形成された図示しないコイル配線の取り出し部を介して、外周側から外部に取り出されるので、内周側から取り出す場合に比べて、制御部57までの配線の取りまわしが容易となる。
また、第3ヨーク33には、例えば、凹状の位置決め部が設けられており、この位置決め部を、第1ヨーク31及び第2ヨーク32のそれぞれに形成された凸状の切り欠き部に係合させることで、第1ヨーク31及び第2ヨーク32は、それぞれ周方向の所定の位置に位置決めされる。これにより、インダクタ31a、32a間の組み立て精度を向上させることができる。尚、第3ヨーク33に凸状の位置決め部を、第1ヨーク31及び第2ヨーク32のそれぞれに凹状の位置決め部を設けるようにすることもできる。
また、第2ヨーク32には切り欠き部39aが、第1ヨーク31には切り欠き部39bが設けられている。このように、各ヨーク32、31において、コイルの周面部を囲むようにして設けられた部分に、インダクタ31a、32aが設けられた一端側から隣接するインダクタの間を切り欠いた切り欠き部39a、39bを間欠的に設けることで、各ヨーク32、31を周方向に磁気的に絶縁するようにしている。そして、各ヨーク32、31の周面に沿って形成される磁路のうち、発電に必要のない部分を削り取ることで、鉄損を抑制することができ発電量を増加させることができる。
尚、マグネットMの下流側端面に対向させてステータ9が配置されている場合を説明したが、ステータ9は、マグネットMの上流側端面に対向させて配置してもよく、あるいは、マグネットMの上流側及び下流側の両端面にそれぞれ対向させて1対のステータ9を配置させてもよい。
次に、本発明の実施の形態に係る水栓用発電機及び自動水栓装置の作用について説明をする。
使用者が、図2、3に表した吐水口6の下に手をかざすと、これをセンサ7が感知して、制御部57により電磁弁8が開かれる。これにより、発電機1の筒体13の内部に流水が供給され、筒体13の内部を流れた水は吐水口6から吐水される。使用者が、吐水口6の下から手を遠ざけると、これをセンサ7が感知して、制御部57により電磁弁8が閉じられ、自動的に水が止まる。
筒体13内に流れ込んだ流水は、予旋回静翼14の円錐体表面を流れて径外方向に拡散され、図1に図示される実施の形態においては、軸中心に対して右方向に旋回するような旋回流となって、静翼羽根部18間の静翼流路71を流れる。
静翼流路71を流れた旋回流は、動翼流路72に流入し、動翼羽根部19の上側の傾斜面に衝突する。本実施の形態では、動翼流路72に流入する旋回流は、軸中心に対して右方向に旋回した流れなので、動翼羽根部19に対して右方向の力が作用し、動翼15は右回りに回転する。そして、マグネットMの内周面より内側の動翼流路72を流れた流水は、軸受17の内側を通過して、筒体13内部を抜け、吐水口6へと至る。
動翼15が回転すると、これに固定されたマグネットMも回転する。マグネットMの径外方向の端面(外周面)は、図4に表すようにN極とS極とが周方向(回転方向)に沿って交互に着磁されているため、マグネットMが回転すると、マグネットMの径外方向の端面(外周面)に対向しているインダクタ31a、32a及びこれらに連接する第1、第2ヨーク31、32の極性が変化していく。これにより、コイル50に対する鎖交磁束の向きが変化し、コイル50に起電力が生じ、発電が行われる。発電した電力は、充電器56へと充電された後、例えば、電磁弁8、センサ7、制御部57の駆動などに使用される。
以上、本発明の実施の形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、発電機1、自動水栓装置3などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態に係る発電機の模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る発電機を備えた自動水栓装置の取付例を表す模式図である。 本発明の実施の形態に係る発電機を備えた自動水栓装置の模式断面図である。 マグネットを説明するための模式斜視図である。 ステータを説明するための模式斜視図である。 インダクタ先端の位置ずれについて説明をするための模式図である。 インダクタ保持体の第1の具体例を例示するための模式断面図である。 インダクタ保持体の第2の具体例を例示するための模式断面図である。
符号の説明
1 発電機、3 自動水栓装置、9 ステータ、13 筒体、13b 大径部、14 予旋回静翼、15 動翼、19 動翼羽根部、31a インダクタ、32a インダクタ、53 インダクタ保持体、53a 周方向保持部、53b 径方向保持部、53c 径方向保持部、130a 周方向保持部、130b 大径部、M マグネット

Claims (4)

  1. 給水流路に対して略平行な回転中心を有し、前記回転中心のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼と、
    前記動翼羽根部の径外方向に設けられ、前記動翼と一体に回転可能な外周面に着磁がされたマグネットと、
    前記マグネットの径方向に略直角な方向の端面に対向して設けられ、前記マグネットの回転により起電力を生ずるコイルと、
    前記コイルを囲んで設けられたヨークと、前記ヨークから延出し互いに離間して前記マグネットの前記外周面と対向するように設けられた複数のインダクタと、を有するステータと、
    前記離間して設けられた複数のインダクタ同士の間に設けられ前記インダクタの周方向位置を保持する周方向保持部とを備えること、を特徴とする水栓用発電機。
  2. 前記インダクタの径外方向に設けられ前記インダクタの径外方向位置を保持する径方向保持部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
  3. 前記径方向保持部は、円筒状を呈し、
    前記周方向保持部は、前記径方向保持部の内周面に設けられていることを特徴とする請求項2記載の水栓用発電機。
  4. 前記給水流路に連通され前記マグネットと前記インダクタとの間に配設された筒体と、を備え、
    前記周方向保持部は、前記筒体の外周面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
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