JP2009044827A - 水栓用発電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給水流路に対して略平行な回転中心を有し、前記回転中心のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼と、前記動翼羽根部の径外方向に設けられ、前記動翼と一体に回転可能な外周面に着磁がされたマグネットと、前記マグネットの径方向に略直角な方向の端面に対向して設けられ、前記マグネットの回転により起電力を生ずるコイルと、前記コイルを囲んで設けられたヨークと、前記ヨークから延出し互いに離間して前記マグネットの前記外周面と対向するように設けられた複数のインダクタと、を有するステータと、前記離間して設けられた複数のインダクタ同士の間に設けられ前記インダクタの周方向位置を保持する周方向保持部とを備えること、を特徴とする水栓用発電機が提供される。
【選択図】図1
Description
尚、各図面中、同一の構成要素には同一の符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態に係る発電機1の模式断面図である。
発電機1には、主として、筒体13、予旋回静翼14、動翼15、マグネットM、ステータ9、封止部材51、インダクタ保持体53が備えられ、これらは、ケース12(図3を参照)の中に収容されている。尚、予旋回静翼14の上方に描かれた矢印は、流水の方向を示している。
図3は、本発明の実施の形態に係る発電機を備えた自動水栓装置の模式断面図である。 尚、図中の矢印は、流水の方向を示している。
自動水栓装置3の内部には、流入口5から流入し、配管4内を流れてきた給水を、吐水口6へと導く給水流路10が形成されている。本体3aの内部には、その給水流路10を開閉するための電磁弁8が内蔵され、さらに電磁弁8の下流側には、吐水量を一定に制限するための定流量弁55が内蔵されている。また、水道等の元圧が使用圧よりも高すぎる場合に減圧するための減圧弁または調圧弁(図示省略)が、電磁弁8より上流側に内蔵されている。尚、定流量弁55、減圧弁、調圧弁は、必要に応じて適宜設けるようにすればよい。
なお、水栓用発電機1は、水栓装置3の水栓金具(本体3a及び吐水部3b)の内部に設けられることに限られない。例えば、水栓装置3の水栓金具と、これよりも上流側に設けられた止水栓(元栓)105(図2参照)との間を接続する配管(流路)4に設けてもよい。
また、自動水栓装置3において、吐出流量は、例えば、毎分100リットル以下、望ましくは毎分30リットル以下に設定されている。特に、洗面所用水栓においては、毎分5リットル以下に設定されていることが望ましい。また、トイレ用水栓のような吐出流量が比較的多い場合には、給水管から、発電機1に流れる水流を分岐させて、発電機1を流れる流量を毎分30リットル以下に調整することが望ましい。これは、給水管からのすべての水流を発電機1に流すと、動翼15の回転数が大きくなりすぎ、騒音や軸摩耗が増大する可能性が懸念され、また、回転数が増大しても適正回転数以下でなければ、渦電流やコイル熱によるエネルギー損失が生じるため、結果として発電量は増大しないからである。尚、水栓装置が取り付けられる水道管の給水圧としては、例えば、日本においては0.05(MPa)程度の低水圧である場合もあり得る。
筒体13は、小径部13aと大径部13bとからなる段付き形状を呈し、その内部が給水流路に連通した状態で、図2、図3に図示される吐水部3bに配設される。この際、筒体13の中心軸方向が、流水の方向に対して略平行となるようにして配設される。また、筒体13は、小径部13aを下流側に、大径部13bを上流側に向けて配設される。
図4は、マグネットMを説明するための模式斜視図である。
図5は、ステータ9を説明するための模式斜視図である。
図4に示すように、マグネットMの径外方向の端面(外周面)には、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されている。
図6は、インダクタ先端の位置ずれについて説明をするための模式図である。
図6(a)は、特許文献2の図4に開示されたもののように、ヨークの下端部310と上端部320から相対する方向に向けてインダクタ310a、320aが延出する場合を例示したものである。
また、図6(b)は、本実施の形態に係るインダクタ31a、32aを示したものであり、第1ヨーク31(ヨーク31b)、第2ヨーク32の径方向に略直角な方向の一端部から同一方向に向けてインダクタ31a、32aが延出する場合を例示したものである。
尚、インダクタの周方向とは、図5に示すように、略円環状を呈する第2ヨーク32の外側面に沿う方向をいう。
また、インダクタの径方向とは、図5に示すように、略円環状を呈する第2ヨーク32の径方向と同じ方向をいう。そのため、インダクタの径外方向とは、略円環状を呈する第2ヨーク32の径方向と同じ方向であって、第2ヨーク32の径方向における中心位置から遠ざかる方向をいう。
尚、図7は、図1におけるA−A矢視断面を表したものであり、筒体13の大径部13bの内側に設けられる各要素を簡略化のために省略して描いたものである。
尚、図7と同様に、大径部130bの内側に設けられる各要素を簡略化のために省略して描いている。
例えば、周方向保持部、径方向保持部、筒体(大径部)を一体的に設けて、ステータ9を挿入するようにして取り付けてもよいし、インダクタ部分を覆うように樹脂モールドなどをすることもできる。
また、周方向保持部と径方向保持部とを別々に設けるようにすることもできるし、周方向保持部の一部を径方向保持部に設け、一部を筒体(大径部)に設けるようにすることもできる。また、周方向保持部、径方向保持部のいずれか一方を設けるようにすることもできる。
また、周方向保持部と径方向保持部とで材質を異なるものとすることもできる。
使用者が、図2、3に表した吐水口6の下に手をかざすと、これをセンサ7が感知して、制御部57により電磁弁8が開かれる。これにより、発電機1の筒体13の内部に流水が供給され、筒体13の内部を流れた水は吐水口6から吐水される。使用者が、吐水口6の下から手を遠ざけると、これをセンサ7が感知して、制御部57により電磁弁8が閉じられ、自動的に水が止まる。
例えば、発電機1、自動水栓装置3などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (4)
- 給水流路に対して略平行な回転中心を有し、前記回転中心のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられた動翼羽根部を有する動翼と、
前記動翼羽根部の径外方向に設けられ、前記動翼と一体に回転可能な外周面に着磁がされたマグネットと、
前記マグネットの径方向に略直角な方向の端面に対向して設けられ、前記マグネットの回転により起電力を生ずるコイルと、
前記コイルを囲んで設けられたヨークと、前記ヨークから延出し互いに離間して前記マグネットの前記外周面と対向するように設けられた複数のインダクタと、を有するステータと、
前記離間して設けられた複数のインダクタ同士の間に設けられ前記インダクタの周方向位置を保持する周方向保持部とを備えること、を特徴とする水栓用発電機。 - 前記インダクタの径外方向に設けられ前記インダクタの径外方向位置を保持する径方向保持部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
- 前記径方向保持部は、円筒状を呈し、
前記周方向保持部は、前記径方向保持部の内周面に設けられていることを特徴とする請求項2記載の水栓用発電機。 - 前記給水流路に連通され前記マグネットと前記インダクタとの間に配設された筒体と、を備え、
前記周方向保持部は、前記筒体の外周面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
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