以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムを構成するコンテンツ受信端末装置、コンテンツ再生端末装置の関係を概念的に示す概略構成ブロック図である。
例えばインターネットで構成されたネットワークNWには、ユーザ向けの映像、音声など各種コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ10が配置してあり、ネットワークNWを介してコンテンツを配信する。コンテンツ配信サーバ10のコンテンツの配信に関連してコンテンツ配信での認証、決済を行なう認証/決済サーバ11がネットワークNWに配置してある。
コンテンツ配信サーバ10と認証/決済サーバ11とは、別の構成として図示したが、認証/決済サーバ11は、コンテンツ配信サーバ10に内蔵されコンテンツ配信サーバ10と一体のものとして構成することが可能である。以下、コンテンツ配信サーバ10には、認証/決済サーバ11が含まれることがある。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ10は、RTSP(Real Time Stream Protocol)に従ってコンテンツの配信を行なう場合を例示するがこれに限るものではない。
コンテンツの配信を利用するユーザは、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを例えば家庭内に設置したコンテンツ受信端末装置100で受信する。コンテンツ受信端末装置100が受信したコンテンツは、例えば家庭内に構築された構内情報通信網LAN(Local Area Network)を介して接続されたコンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200Bへ転送され、転送されたコンテンツはコンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200B(以下、コンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200Bを区別する必要が無い場合は、単にコンテンツ再生端末装置200とすることもある。)で再生(映像、音声などの情報の出力)される。
コンテンツ受信端末装置100は、例えばゲートウェイ装置で構成され、コンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200Bは、例えばテレビジョン受像機で構成される。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムは、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信端末装置100と、コンテンツ受信端末装置100が受信し転送したコンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200(例えば、コンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200B)とを備える構成としてある。
また、コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ再生端末装置200からの配信制御情報CMDに基づいてコンテンツ配信サーバ10に対する要求(コンテンツの配信開始/配信停止/配信一時停止/配信再開の各要求)を実行する形態としてある。
つまり、コンテンツ受信端末装置100は、例えば家庭内転送しているコンテンツの視聴状態を管理する構成としてある。
図2は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置の内部構成の概略を示す概略構成ブロック図である。
コンテンツ受信端末装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される制御部101を備え、制御部101によってコンテンツ受信端末装置として必要な制御を行なう。
制御部101には、外用通信部102、内用通信部103、ROM(Read Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)105が接続され必要な連携処理を実行できる構成としてある。
ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツは、外用通信部102で受信され、制御部101によって実行されるコンピュータプログラム(以下、単にプログラムともいう。)によって各種の処理が実行された後、内用通信部103から構内情報通信網LANを介してコンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200Bへ送信される。
制御部101によって実行されるプログラムは、一般的なCPUによるコンピュータプログラムの実行と同様に処理され、例えば、プログラムメモリとしてのROM104に予めインストールされて保存され、実行時に一時メモリとしてのRAM105に展開され、制御部101によって実行される。
図3は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置の内部構成の概略を示す概略構成ブロック図である。
コンテンツ再生端末装置200は、上述したとおり、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されコンテンツ受信端末装置100が受信して転送したコンテンツを受信する。また、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMD(図5参照)をコンテンツ受信端末装置100へ送信する。
コンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200B)は、例えばCPUで構成される制御部201を備え、制御部201によってコンテンツ再生端末装置として必要な制御を行なう。
制御部201には、再生通信部202、表示部203、音声出力部204、視聴状態指定情報入力部205、ROM206、RAM207、デコーダ部208が接続され必要な連携処理を実行できる構成としてある。
構内情報通信網LANを介してコンテンツ受信端末装置100から転送されたコンテンツは、再生通信部202で受信され、制御部201によって実行されるプログラムによって各種の処理が実行された後、デコーダ部208によって復号処理が施され、表示部203および音声出力部204によって再生(映像の表示、音声の出力など)が行なわれる。
リモートコントローラ210は、チャンネル変更、各種設定、入力などの遠隔操作を行なう端末として操作対象としてのコンテンツ再生端末装置200に対応して配置される。つまり、ユーザは、コンテンツ再生端末装置200に対して赤外線信号IRによる送信が可能なリモートコントローラ210を介してコンテンツ再生端末装置200を制御することができる構成としてある。
なお、コンテンツ再生端末装置200Aには、コンテンツの視聴の状態(ユーザの希望視聴状態)を指定する視聴状態指定情報RCMD(図9参照)をリモートコントローラ210から受信する入力部として視聴状態指定情報入力部205が設けてある。視聴状態指定情報入力部205は、リモートコントローラ210からの赤外線信号IRを検出できるように光電変換回路などを含む構成としてある。
リモートコントローラ210の代わりに例えば、画面上に表示されたアイコンによるボタンスイッチ、コンテンツ再生端末装置200本体に配置されたキースイッチなどを介して適宜入力し、操作する構成とすることも可能である。この場合には、光電変換回路が不要となり、視聴状態指定情報入力部205の構成を簡略化することが可能となる。
制御部201によって実行されるプログラムは、一般的なCPUによるコンピュータプログラムの実行と同様に処理され、例えば、プログラムメモリとしてのROM206に予めインストールされて保存され、実行時に一時メモリとしてのRAM207に展開され、制御部201によって実行される。
コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200Bは、上述したとおり互いに同様の構成を備えているが、他の部分では異なる構成を有することも可能である。
図4は、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置の機能構成の概略を示す概略機能ブロック図である。
制御部101は、上述したとおりインストールされたプログラムに基づく各種の機能(機能実現手段)を構成することにより各種の処理を行なうことができる。
つまり、コンテンツ受信端末装置100は、機能実現手段として、例えば、配信制御情報受付手段111、認証処理手段112、決済処理手段113、配信開始要求手段114、コンテンツ受信手段115、コンテンツ転送手段116、配信停止要求手段117、配信一時停止要求手段118、コンテンツリスト生成更新手段119、配信再開要求手段120、一時停止コンテンツリスト生成手段121、一時停止コンテンツリスト送信手段122などを構成してそれぞれに対応する各種の処理を行なわせる。
なお、本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ10との間の認証/課金処理はコンテンツ受信端末装置100で管理される構成としてあることから、上述したとおり、認証処理手段112、決済処理手段113を備えた構成としてある。
配信制御情報受付手段111は、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMD(図5参照)をコンテンツ再生端末装置200から受け付け、配信制御情報CMDの内容を判別する。コンテンツ再生端末装置200からの配信制御情報CMDは、内用通信部103を介して配信制御情報受付手段111へ入力される。
配信制御情報受付手段111がコンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200B)から受け付けて判別する配信制御情報CMDとしては、例えば、コンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDa(図5(A)参照)、コンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDb(図5(B)参照)、コンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDc(図5(C)参照)、コンテンツの配信停止を要求する配信停止要求情報CMDd(図5(D)参照)、コンテンツの配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLps(図6(B)参照)を要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDe(図5(E)参照)が規定してある。
認証処理手段112は、配信したコンテンツを受信するコンテンツ受信端末装置100(視聴しているユーザ)が正規のユーザとして認証されているか否かの判断および認証されていない場合に認証に必要な処理を行なう。
認証処理手段112は、例えば、コンテンツ受信端末装置100に予め登録、保存してあるユーザIDとパスワードを暗号化してコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に送信する。認証/決済サーバ11は、受信した情報を復号化してユーザIDとパスワードが正規の情報であることを確認した後、以降の処理を継続する。
決済処理手段113は、配信するコンテンツが有料である場合、例えば、課金を行なうための契約が行なわれていること、引き落としを行なうための口座情報やクレジットカード情報が登録されていることを確認する。また、コンテンツに対して課金処理が既に行なわれているか否かの判断を行ない、必要に応じた課金処理(決済)を行なう。
配信開始要求手段114は、配信制御情報受付手段111で判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合に、コンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信開始を要求する。
なお、認証処理手段112は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合はコンテンツ配信サーバ10に対する認証状況を判断し、認証がされていないと判断したときはコンテンツ配信サーバ10に対する認証処理を行なう。
したがって、コンテンツの配信開始を要求しているコンテンツ受信端末装置100が正規のユーザ(端末)であることをコンテンツ配信サーバ10に対して確認することが可能となり、コンテンツ再生端末装置200での認証を行なう必要が無くなるので、コンテンツ再生端末装置200でのコンテンツ継続視聴を簡単な操作で容易に行なうことが可能となる。
また、決済処理手段113は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合には、配信開始を要求しているコンテンツについての決済状況をコンテンツ配信サーバ10に対して問い合わせ、決済がされていないときは配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理をコンテンツ配信サーバ10(つまり、本実施の形態では認証/決済サーバ11)に対して行なう。
したがって、配信開始を要求しているコンテンツに対する決済処理をコンテンツ受信端末装置100からコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対して行なうことが可能となり、コンテンツ再生端末装置200での決済を行なう必要が無くなるので、コンテンツ再生端末装置200でのコンテンツ継続視聴を簡単な操作で容易に行なうことが可能となる。
コンテンツ受信手段115は、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信する。なお、外用通信部102は、制御部101と連携してコンテンツ受信手段115を構成する。
コンテンツ転送手段116は、コンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200B)のいずれか配信再開要求情報CMDcで指定された方(図5(C)参照)へコンテンツ受信手段115が受信したコンテンツを転送する。なお、内用通信部103は、制御部101と連携してコンテンツ転送手段116を構成する。
また、指定は、必要に応じて、またコンテンツ受信端末装置100の機能に応じてコンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200Bのいずれかまたは双方の指定とすることが可能である。
配信停止要求手段117は、配信制御情報受付手段111で判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信停止を要求する配信停止要求情報CMDdである場合に、コンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信停止を要求する。
配信一時停止要求手段118は、配信制御情報受付手段111で判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbである場合に、コンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信一時停止を要求する。
コンテンツリスト生成更新手段119は、コンテンツ受信端末装置100が視聴状況を把握しているコンテンツの状況を一覧で示すコンテンツリストCLst(図6参照)を生成し、あるいは更新する。例えば、新規にコンテンツの配信開始を要求し、コンテンツの受信を新規に開始した場合に生成し、コンテンツの受信を追加した場合に更新する形態としてある。なお、コンテンツリストCLstは、RAM105に記憶しておく。
また、コンテンツリスト生成更新手段119は、配信一時停止要求手段118が配信一時停止要求情報CMDbに基づいてコンテンツの配信一時停止を要求した場合にも、コンテンツリストCLstを更新する形態としてある。コンテンツの配信一時停止に伴うコンテンツリストCLstの更新は、例えば「視聴状況」欄を「視聴中」から「中断中」へと変更することでなされる(図6(A)と図6(B)との相違を参照)。
配信再開要求手段120は、配信制御情報受付手段111で判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcである場合に、コンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信再開を要求する。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、配信制御情報受付手段111、コンテンツ受信手段115、コンテンツ転送手段116、配信一時停止要求手段118、配信再開要求手段120を備え、コンテンツ転送手段116は、配信再開要求情報CMDcで指定されたコンテンツ再生端末装置200(転送先)へ配信再開によって受信したコンテンツを転送する構成としてある。
したがって、この構成により、コンテンツ受信端末装置100は、配信が一時停止されたコンテンツの配信再開をコンテンツ再生端末装置200からの配信制御情報CMD(配信再開要求情報CMDc)に応じてコンテンツ配信サーバ10に対して要求することが可能となるので、配信が一時停止されたコンテンツの配信再開による視聴再開(継続視聴)を容易かつ正確に指定されたコンテンツ再生端末装置200で行なうことが可能となる。
つまり、コンテンツ配信サーバでの変更を全く必要とせずに、配信の一時停止を行なったコンテンツ再生端末装置(例えばコンテンツ再生端末装置200A)とは異なる別のコンテンツ再生端末装置(例えばコンテンツ再生端末装置200B)での視聴再開を容易かつ簡単な操作で実行することが可能となる。
また、一時停止コンテンツリスト生成手段121は、配信制御情報受付手段111で判別された配信制御情報CMDが一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合に、一時停止コンテンツリストCLpsを生成する。なお、生成した一時停止コンテンツリストCLpsは、RAM105に記憶しておく。
一時停止コンテンツリスト送信手段122は、一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを要求してきたコンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200B)へ生成した一時停止コンテンツリストCLpsを送信する。
コンテンツ受信端末装置100は、一時停止コンテンツリスト生成手段121および一時停止コンテンツリスト送信手段122を備えることから、一時停止中のコンテンツのリスト(一時停止コンテンツリストCLps)を生成して、コンテンツ再生端末装置200へ送信することができる。
したがって、コンテンツ再生端末装置200では、一時停止コンテンツリストCLpsをコンテンツ受信端末装置100から容易かつ正確に取得できるので、ユーザが配信再開を希望するコンテンツを一時停止コンテンツリストCLpsから容易に選択、指定できるので、一時停止したコンテンツの継続視聴を容易に行なうことが可能となる。
図5は、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置が受け付けて判別する配信制御情報の構成例を概念的に示す説明図であり、(A)は配信開始要求情報、(B)は配信一時停止制御情報、(C)は配信再開要求情報、(D)配信停止要求情報、(E)は一時停止コンテンツリスト要求情報のデータ構成図である。
上述したとおり配信制御情報CMDとしては、例えば、コンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDa、コンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDb、コンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDc、コンテンツの配信停止を要求する配信停止要求情報CMDd、一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeが設定してある。
配信開始要求情報CMDaは、コンテンツの配信開始(コンテンツの視聴開始)を要求する配信制御情報CMDであり、例えば制御情報文字列の初めに「PLAY」と標記される。また、例えば、コンテンツを一意に識別するコンテンツID(contentid)や、コンテンツの所在を表すコンテンツURL(contenturl)、ユーザを一意に識別する識別子であるユーザID(userid)、配信制御情報CMDの送信元端末を識別する識別子である制御元情報(request)などが含まれる。
コンテンツIDやコンテンツURLはコンテンツ配信サーバ10によって決定される変数で、コンテンツ再生端末装置200がコンテンツ配信サーバ10から取得する情報である。本実施の形態では、コンテンツ配信サーバ10、コンテンツ受信端末装置100、コンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200B)は、コンテンツIDおよびコンテンツURLを共有し、コンテンツ配信サーバ10内にある複数のコンテンツの中からコンテンツを一意に特定できる構成としてある。
ユーザIDは、コンテンツ受信端末装置100およびコンテンツ再生端末装置200が共有する構成としてあり、複数のユーザ(例えば、コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200B)が一つのコンテンツに対してアクセスする場合にユーザごとにアクションを切り分けるためのものである。
配信一時停止要求情報CMDbは、コンテンツの配信一時停止(コンテンツの視聴一時停止)を要求する配信制御情報CMDであり、例えば制御情報文字列の初めに「PAUSE」と標記される。また、例えば、上述したコンテンツIDおよびユーザIDを含む構成として配信一時停止の対象となるコンテンツおよびユーザを識別させてある。
配信再開要求情報CMDcは、コンテンツの配信再開(コンテンツの視聴再開)を要求する配信制御情報CMDであり、例えば制御情報文字列の初めに「RESTART」と標記される。また、上述したコンテンツIDおよびユーザIDに加えて、配信再開の対象となるコンテンツの転送先を識別する識別子である転送先情報(sendto)によって、転送先を指定してある。
例えば、配信開始要求情報CMDa(同図(A))では、制御元情報(request)が「テレビa」であり、例えばコンテンツ再生端末装置200Aに対してコンテンツの配信が行なわれる。これに対して、配信再開要求情報CMDc(同図(C))では、転送先情報(「sendto」)が「テレビb」としてあり、例えばコンテンツ再生端末装置200Bを転送先としてコンテンツの配信再開が行なわれることが示してある。
配信停止要求情報CMDdは、コンテンツの配信停止(コンテンツの視聴停止)を要求する配信制御情報CMDであり、例えば制御文字列の初めに「STOP」と標記される。また、例えば、上述したコンテンツIDおよびユーザIDを含む構成として配信停止の対象となるコンテンツおよびユーザを識別させてある。
一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeは、配信を一時停止したコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する配信制御情報CMDであり、例えば制御文字列の初めに「GET_LIST」と標記される。また、例えば、ユーザIDを含む構成として一時停止コンテンツリストCLpsの対象となるユーザを識別させてある。
図6は、本発明の本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置が生成/更新するコンテンツリストの構成例を示す説明図表であり、(A)はある時点で更新する前のリスト状態例を示し、(B)は更新した後のリスト状態例を示す。
コンテンツリストCLstは、上述したとおりコンテンツリスト生成更新手段119によって生成/更新される。一時停止コンテンツリストCLpsは、「コンテンツID」「コンテンツ名」「視聴端末ID」「視聴状況」「視聴中断位置」などの情報を一覧形式で表示できるようにしてある。
同図(A)に示すコンテンツリストCLstでは、例えば、「視聴端末ID」欄が「テレビa」(例えば、コンテンツ再生端末装置200Aに対応する。)については、「スポーツ1」が視聴されていることから、「コンテンツ名」欄に「スポーツ1」、「視聴状況」欄に「視聴中」が示されている。
また、同図(A)に示すコンテンツリストCLstでは、例えば、「視聴端末ID」欄が「テレビx」「テレビy」「テレビz」については、「コンテンツ名」欄にそれぞれ「音楽1」「映画1」「映画2」が示され、「視聴状況」欄にそれぞれ「中断中」「視聴中」「視聴中」として示されている。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aとは異なるコンテンツ再生端末装置200(例えばテレビx、テレビy、テレビz)がコンテンツ受信端末装置100に接続してあり、「テレビx」では「音楽1」を視聴していたが、視聴を一時停止していることから「視聴中断位置」欄で「00:15:00」(例えば、時:分:秒)として示され、一時停止していることが示されている。
コンテンツ再生端末装置200では、一時停止コンテンツリストCLpsに「視聴中断位置」を記録する形態としてあることから、配信再開のときに再開位置を容易にコンテンツ配信サーバ10に対して通知することが可能となる。
また、「テレビy」「テレビz」では、それぞれ「映画1」「映画2」が視聴されていることが示されている。
コンテンツリスト生成更新手段119は、配信制御情報CMDにより配信状態(視聴状態)が変動する都度、コンテンツリストCLstを生成(更新)する形態としてある。なお、コンテンツリスト生成更新手段119がコンテンツリストCLstを生成/更新する対象とする配信制御情報CMDの種類は適宜規定することが可能である。
例えば、配信制御情報受付手段111が視聴端末ID「テレビa」から配信制御情報CMDとして配信一時停止要求情報CMDbを受け付けた場合は、配信一時停止要求手段118がコンテンツ配信サーバ10に対して配信一時停止を要求する。また、コンテンツリスト生成更新手段119は、コンテンツリストCLstを更新する。
つまり、コンテンツリスト生成更新手段119によってコンテンツリストCLstは更新され、例えば同図(B)で示す状態に変更される。「視聴端末ID」欄の「テレビa」について「視聴状況」欄は、「視聴中」から「中断中」へと変更され、「視聴中断位置」欄に中断位置が「01:30:00」として示される。つまり、一時停止コンテンツリストCLpsとしては、「視聴中断位置」欄のデータが追加された状態となる。
なお、一時停止コンテンツリストCLpsでは、視聴端末ID欄に「テレビb」(例えば、コンテンツ再生端末装置200Bに対応する。)が全く示されていないことから、コンテンツ再生端末装置200Bでは、コンテンツの視聴は全くされていない状態となっていることが示されている。
なお、配信制御情報CMDが一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合に、一時停止コンテンツリスト生成手段121は、一時停止コンテンツリストCLpsを生成する。同図(B)では、一時停止コンテンツリストCLpsを併せて示してある。
コンテンツリストCLstおよび一時停止コンテンツリストCLpsは、一体として表示する形態としても良い。また、一時停止コンテンツリストCLpsとしては、コンテンツリストCLstで「視聴状況」欄が「中断中」となっている「視聴端末ID」を選択して示す形態としても良い(つまり、図6(B)で一時停止コンテンツリストCLpsとして示した例えば3段のみを表示する形態としても良い。)。
図7Aないし図7Fに基づいて、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される各処理ステップのフロー例を説明する。
なお、図7Aないし図7Fに示す各処理ステップは、予めROM104にインストールされたプログラムを制御部101に適用し、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)をコンピュータとして機能させて実行させることが可能である。
つまり、図7Aないし図7Fに基づいて、コンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法およびコンテンツ受信プログラムについて説明する。
図7Aは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される配信制御情報の受付/判別処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS100(以下ステップS150まで、図7A参照):
配信制御情報受付手段111は、コンテンツ再生端末装置200A(あるいは、コンテンツ再生端末装置200B)から送信されてきた配信制御情報CMDの受付/判別を行なう(配信制御情報受付ステップ)。なお、コンテンツ再生端末装置200Aおよびコンテンツ再生端末装置200Bからの配信制御情報CMDを同時に受信することは無いものとしてある。
配信制御情報受付手段111は、配信制御情報CMDを受け付けた(ステップS100)後、ステップS110(配信開始要求情報CMDaの判別)、ステップS120(配信一時停止要求情報CMDbの判別)、ステップS130(一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeの判別)、ステップS140(配信停止要求情報CMDdの判別)、ステップS150(配信停止要求情報CMDdの判別)の処理を行なう。
ステップS110:
配信制御情報受付手段111は、受け付けた配信制御情報CMDが配信開始要求情報CMDaか否かを判別する(配信制御情報受付ステップ)。
配信制御情報CMDが配信開始要求情報CMDaで無い場合(S110:NO)は、ステップS120へ移行する。配信制御情報CMDが配信開始要求情報CMDaである場合(S110:YES)は、ステップS111(図7B参照)へ移行する。
ステップS120:
配信制御情報受付手段111は、受け付けた配信制御情報CMDが配信一時停止要求情報CMDbか否かを判別する(配信制御情報受付ステップ)。
配信制御情報CMDが配信一時停止要求情報CMDbで無い場合(S120:NO)は、ステップS130へ移行する。配信制御情報CMDが配信一時停止要求情報CMDbである場合(S120:YES)は、ステップS122(図7C参照)へ移行する。
ステップS130:
配信制御情報受付手段111は、受け付けた配信制御情報CMDが一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeか否かを判別する(配信制御情報受付ステップ)。
配信制御情報CMDが一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeで無い場合(S130:NO)は、ステップS140へ移行する。配信制御情報CMDが一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合(S130:YES)は、ステップS131(図7D参照)へ移行する。
ステップS140:
配信制御情報受付手段111は、受け付けた配信制御情報CMDが配信再開要求情報CMDcか否かを判別する(配信制御情報受付ステップ)。
配信制御情報CMDが配信再開要求情報CMDcで無い場合(S140:NO)は、ステップS150へ移行する。配信制御情報CMDが配信再開要求情報CMDcである場合(S140:YES)は、ステップS142(図7E参照)へ移行する。
ステップS150:
配信制御情報受付手段111は、受け付けた配信制御情報CMDが配信停止要求情報CMDdか否かを判別する(配信制御情報受付ステップ)。
配信制御情報CMDが配信停止要求情報CMDdで無い場合(S150:NO)は、ステップS100へ戻る。配信制御情報CMDが配信再開要求情報CMDcである場合(S150:YES)は、ステップS151(図7F参照)へ移行する。
図7Bは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される配信開始処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS111(以下ステップS119まで、図7B参照):
判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaであるので、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、認証処理手段112および決済処理手段113を機能させて、認証/課金処理(認証/決済処理)を実行させる。
認証処理手段112は、コンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対する認証状況を判断する(認証処理ステップ)。つまり、コンテンツ受信端末装置100が正規のユーザとして認証されているか否かを判断する。認証がされていないと判断したとき(S111:NO)は、ステップS113へ移行する。認証がされている場合(S111:YES)は、ステップS115へ移行する。
また、決済処理手段113は、配信開始を要求しているコンテンツについての決済状況をコンテンツ配信サーバ10に対して問い合わせ、決済がされていないときは配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理をコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対して行なう(決済処理ステップ)。
つまり、配信開始を要求したコンテンツに対して既に課金処理が実行されているか否かを判断する。有料のコンテンツでありながら決済(課金)がされていないと判断したとき(S111:NO)は、ステップS113へ移行する。決済処理が行なわれている場合(S111:YES)は、ステップS115へ移行する。
ステップS113:
認証処理手段112は、認証/決済サーバ11(コンテンツ配信サーバ10)に対する認証処理を行なう(認証処理ステップ)。決済処理手段113は、認証/決済サーバ11(コンテンツ配信サーバ10)に対して配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理を行なう(決済処理ステップ)。認証/課金処理を実行した後、ステップS115へ移行する。
なお、フローチャートでは、認証および課金(決済)の状況に対する判断をまとめてステップS111とし、認証および課金(決済)処理をまとめてステップS113としてあるが、認証状況の判断および認証処理をした後、課金状況の判断および課金処理をする形態とすることも可能である。
ステップS115:
認証/課金処理が実行された状態で、配信開始要求手段114は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信開始を要求する(配信開始要求ステップ)。つまり、配信開始要求情報CMDaをコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
すなわち、コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10に対してRTSPの「DESCRIBE/SETUP/PLAY」の各リクエストを送信する。
コンテンツ配信サーバ10による「PLAY」への応答が修了した後、コンテンツ配信サーバ10から配信開始を要求した対象のコンテンツの配信が開始される。コンテンツ受信端末装置100は、外用通信部102を介して配信されたコンテンツをコンテンツ受信手段115で受信し(コンテンツ受信ステップ)、ステップS117へ移行し、受信したコンテンツの情報を保存する。
ステップS117:
配信開始要求情報CMDaに基づいて配信されたコンテンツに関する情報をコンテンツリスト生成更新手段119によってコンテンツリストCLstに新規に保存する。つまり、コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツリストCLstを生成/更新する(コンテンツリスト生成/更新ステップ)。
コンテンツリストCLstが対象案件の無いクリアされた状態で新規にコンテンツの情報を保存する場合は、コンテンツリストCLstの「生成」に対応し、既にいくつかのコンテンツの情報が保存されている状態で新規にコンテンツの情報を保存する場合は、コンテンツリストCLstの「更新」に対応する。
例えば、コンテンツリストCLstに対応する情報としてコンテンツID(00000001)、コンテンツ名(スポーツ1)、視聴端末ID(テレビa)、視聴状況(視聴中)を新規に登録して、コンテンツリストCLstを更新する。コンテンツリストCLstを更新して、例えば図6(A)の状態とすることが可能となる。
ステップS119:
コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、外用通信部102を介してコンテンツ受信手段115で受信したコンテンツをコンテンツ転送手段116へ送信し、受信したコンテンツをコンテンツ転送手段116によってコンテンツ再生端末装置200へ転送する(コンテンツ転送ステップ)。
コンテンツ転送手段116は、配信開始要求情報CMDaの制御元情報「request=」で特定されている配信制御情報CMDの送信元端末である「テレビa」(図5(A)の場合)を転送先として決定し、内用通信部103を介して「テレビa」(コンテンツ再生端末装置200A)へコンテンツの配信開始に伴って受信したコンテンツの転送を実行する。
処理を施した後、適宜ステップS100へ戻る。
図7Cは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される配信一時停止処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS122(以下ステップS126まで、図7C参照):
判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbであるので、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、配信一時停止要求手段118を機能させて、コンテンツの配信一時停止を実行させる。
配信一時停止要求手段118は、先ず、コンテンツを受信しているか否かを判断する。コンテンツを受信していないと判断した場合(ステップS122:NO)は、ステップS100へ戻る。コンテンツを受信していると判断した場合(ステップS122:YES)は、ステップS124へ移行する。
ステップS124:
配信一時停止要求手段118は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対して受信中(配信中)のコンテンツの配信一時停止を要求する(配信一時停止要求ステップ)。つまり、配信一時停止要求情報CMDbをコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
すなわち、コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10に対してRTSPの「PAUSE」リクエストを送信する。
コンテンツ配信サーバ10による「PAUSE」への応答が終了した後、コンテンツ配信サーバ10から配信されていたコンテンツの配信一時停止が実行される。コンテンツの配信一時停止が実行されたときは、ステップS126へ移行する。
ステップS126:
コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、コンテンツリスト生成更新手段119を機能させてコンテンツリストCLstの更新を実行する(コンテンツリスト更新ステップ)。つまり、例えば図6(A)で「視聴状況」欄が「視聴中」としてあった「視聴端末ID」欄の「テレビa」の「視聴状況」欄を「視聴中」から「中断中」へと変更し、図6(B)の状態とする。
処理を施した後、適宜ステップS100へ戻る。
図7Dは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される一時停止コンテンツリスト処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS131(以下ステップS133まで、図7D参照):
判別された配信制御情報CMDが配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeであるので、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、一時停止コンテンツリスト生成手段121を機能させて一時停止コンテンツリストCLpsを生成する(一時停止コンテンツリスト生成ステップ)。
一時停止コンテンツリストCLpsは、「視聴状況」欄に対応する情報として、「中断中」としてあるコンテンツの一覧であり、例えば、コンテンツリストCLstから抽出することが可能である。
ステップS133:
一時停止コンテンツリスト送信手段122は、一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを送信してきたコンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200Aまたはコンテンツ再生端末装置200B)に対して一時停止コンテンツリスト生成手段121で生成された一時停止コンテンツリストCLpsを送信する(一時停止コンテンツリスト送信ステップ)。
一時停止コンテンツリストCLpsを送信した後、適宜ステップS100へ戻る。
図7Eは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される配信再開処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS142(以下ステップS146まで、図7E参照):
判別された配信制御情報CMDが配信を一時停止しているコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcであるので、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、配信再開要求手段120を機能させて、コンテンツの配信再開を実行させる。
配信再開要求手段120は、先ず、配信再開を要求されたコンテンツは一時停止コンテンツリストCLpsにあるか否かを判断する。配信再開を要求されたコンテンツが一時停止コンテンツリストCLpsに無い場合(ステップS142:NO)は、ステップS100へ戻る。配信再開を要求されたコンテンツが一時停止コンテンツリストCLpsにある場合(ステップS142:YES)は、ステップS144へ移行する。
ステップS144:
配信再開要求手段120は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対して配信を一時停止しているコンテンツの配信再開を要求する(配信再開要求ステップ)。つまり、配信再開要求情報CMDcをコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
すなわち、コンテンツ受信端末装置100は、一時停止コンテンツリストCLpsに記載されている一時停止中コンテンツの視聴再開位置を指定した情報として、コンテンツ配信サーバ10に対してRTSPの「RESTART」リクエストを送信する。
ステップS146:
コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、外用通信部102を介して配信を再開されたコンテンツをコンテンツ受信手段115で受信し、コンテンツ転送手段116は、コンテンツ受信手段115が受信したコンテンツをコンテンツ再生端末装置200へ転送する(コンテンツ転送ステップ)。
つまり、コンテンツ転送手段116は、配信再開要求情報CMDcの転送先情報「sendto=」で指定されている転送先としてのコンテンツ再生端末装置200へ、内用通信部103を介して配信再開によって受信したコンテンツを転送する。
配信再開要求情報CMDc(例えば図5(C)参照)では、転送先情報(sendto)が「テレビb」としてあることから、転送先としてのコンテンツ再生端末装置200は、例えば「テレビb」(つまり、コンテンツ再生端末装置200B)とされる。
ステップS148:
コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、コンテンツリスト生成更新手段119を機能させてコンテンツリストCLstの更新を実行する(コンテンツリスト更新ステップ)。つまり、例えば図6(B)で「視聴端末ID」欄の「テレビa」を配信再開による転送先となった「テレビb」とし、また、「視聴状況」欄を「中断中」から「視聴中」へと変更する。
処理を施した後、適宜ステップS100へ戻る。
図7Fは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置で実行される配信停止処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS151(以下ステップS155まで、図7F参照):
判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信停止を要求する配信停止要求情報CMDdであるので、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、配信停止要求手段117を機能させて、コンテンツの配信停止を実行させる。
配信停止要求手段117は、先ず、配信停止を要求されたコンテンツが視聴中か否かを判断する。配信停止を要求されたコンテンツが視聴中で無い場合(ステップS151:NO)は、ステップS100へ戻る。配信停止を要求されたコンテンツが配信中(視聴中)である場合(ステップS151:YES)は、ステップS153へ移行する。
ステップS153:
配信停止要求手段117は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対して受信中(視聴中)のコンテンツの配信停止を要求する(配信停止要求ステップ)。つまり、配信停止要求情報CMDdをコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
すなわち、コンテンツ受信端末装置100は、RTSPの「TEARDOWN」リクエスト(図5(D)の配信停止要求情報CMDdで示したSTOPに対応する。)をコンテンツ配信サーバ10に送信し、コンテンツ配信サーバ10からのコンテンツの送信を停止させた後、ステップS155へ移行する。
ステップS155:
ステップS148と同様に、ステップS100へ戻る前に、コンテンツ受信端末装置100(制御部101)は、コンテンツリスト生成更新手段119を機能させて、コンテンツリストCLstの更新を実行する(コンテンツリスト更新ステップ)。
この場合は、例えば該当するコンテンツIDに対応させて、コンテンツ名、視聴端末ID、視聴状況、視聴中断位置をブランクにすること、あるいは、視聴状況欄を例えば「視聴停止」などとすることが可能である。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段115と、コンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200のいずれかへ受信したコンテンツを転送するコンテンツ転送手段116とを備えるコンテンツ受信端末装置100である。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ再生端末装置200から受け付けて判別する配信制御情報受付手段111と、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求手段118と、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求手段120とを備え、コンテンツ転送手段116は、配信再開要求情報CMDcで指定されたコンテンツ再生端末装置200へ配信再開によって受信したコンテンツを転送する構成としてある。
したがって、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100によれば、視聴を一時停止したコンテンツ再生端末装置200(例えばテレビa:コンテンツ再生端末装置200A)とは異なる別のコンテンツ再生端末装置200(例えばテレビb:コンテンツ再生端末装置200B)で、視聴を一時停止したコンテンツの視聴を容易かつ簡単に再開することが可能となる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、判別された配信制御情報CMDが配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合は一時停止コンテンツリストCLpsを生成する一時停止コンテンツリスト生成手段121と、一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを送信してきたコンテンツ再生端末装置200へ生成した一時停止コンテンツリストCLpsを送信する一時停止コンテンツリスト送信手段122とを備える。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合はコンテンツ配信サーバ10に対する認証状況を判断し、認証がされていないと判断したときはコンテンツ配信サーバ10に対する認証処理を行なう認証処理手段112を備える。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合には、配信開始を要求しているコンテンツについての決済状況をコンテンツ配信サーバ10に対して問い合わせ、決済がされていないときは配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理をコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対して行なう決済処理手段113を備える。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、コンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200のいずれかへ受信したコンテンツを転送するコンテンツ転送ステップとを備えるコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法である。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ再生端末装置200から受け付けて判別する配信制御情報受付ステップと、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求ステップと、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求ステップとを備え、コンテンツ転送ステップは、配信再開要求情報CMDcで指定されたコンテンツ再生端末装置200へ配信再開によって受信したコンテンツを転送する。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、判別された配信制御情報CMDが配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合は一時停止コンテンツリストCLpsを生成する一時停止コンテンツリスト生成ステップと、 一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを送信してきたコンテンツ再生端末装置200へ生成した一時停止コンテンツリストCLpsを送信する一時停止コンテンツリスト送信ステップとを備える。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合はコンテンツ配信サーバ10に対する認証状況を判断し、認証がされていないと判断したときはコンテンツ配信サーバ10に対する認証処理を行なう認証処理ステップを備える。
本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合には、配信開始を要求しているコンテンツについての決済状況をコンテンツ配信サーバ10に対して問い合わせ、決済がされていないときは配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理をコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対して行なう決済処理ステップを備える。
本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100の作用と同様な作用を奏することが可能である。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムは、コンピュータに、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、コンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200のいずれかへ受信したコンテンツを転送するコンテンツ転送ステップとを実行させるコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムである。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムは、コンピュータに、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ再生端末装置200から受け付けて判別する配信制御情報受付ステップを実行させ、コンピュータに、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求ステップを実行させ、コンピュータに、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求ステップを実行させ、コンピュータに、コンテンツ転送ステップで、配信再開要求情報CMDcで指定されたコンテンツ再生端末装置200への配信再開によって受信したコンテンツの転送を実行させる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムは、コンピュータに、判別された配信制御情報CMDが配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeである場合は一時停止コンテンツリストCLpsを生成する一時停止コンテンツリスト生成ステップを実行させ、コンピュータに、一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを送信してきたコンテンツ再生端末装置200へ生成した一時停止コンテンツリストCLpsを送信する一時停止コンテンツリスト送信ステップを実行させる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムは、コンピュータに、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合はコンテンツ配信サーバ10に対する認証状況を判断し、認証がされていないと判断したときはコンテンツ配信サーバ10に対する認証処理を行なう認証処理ステップを実行させる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信プログラムは、コンピュータに、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信開始を要求する配信開始要求情報CMDaである場合には、配信開始を要求しているコンテンツについての決済状況をコンテンツ配信サーバ10に対して問い合わせ、決済がされていないときは配信開始を要求しているコンテンツについての決済処理をコンテンツ配信サーバ10(認証/決済サーバ11)に対して行なう決済処理ステップを実行させる。
本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100のコンテンツ受信方法は、本実施の形態に係るコンテンツ受信端末装置100の作用と同様な作用を奏することが可能である。
図8は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置の機能構成の概略を示す概略機能ブロック図である。
制御部201は、上述したとおりインストールされたプログラムに基づく各種の機能(機能実現手段)を構成することにより各種の処理を行なうことができる。
つまり、コンテンツ再生端末装置200は、機能実現手段として、例えば、視聴状態指定情報入力受付手段221、コンテンツリスト取得手段222、コンテンツリスト表示手段223、再生コンテンツ受信手段224、コンテンツ再生手段225、配信停止要求情報送信手段226、配信開始要求情報送信手段227、配信一時停止要求情報送信手段228、配信再開要求情報送信手段229、一時停止コンテンツリスト要求手段230、一時停止コンテンツリスト表示手段231、再生コンテンツ選択指定手段232などを構成してそれぞれに対応する各種の処理を行なわせる。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、視聴状態指定情報入力部205を介してリモートコントローラ210から入力されたコンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMD(図9参照)を入力として受け付け、視聴状態指定情報RCMDの内容を判別する。つまり、視聴状態指定情報入力受付手段221は、視聴状態指定情報入力部205を介してリモートコントローラ210から送信された視聴状態指定情報RCMDを受け付ける。
なお、視聴状態指定情報入力受付手段221はプログラムの適用によって機能すること、また、視聴状態指定情報入力部205はリモートコントローラ210以外の入力形態の場合には変更が可能であることを考慮して、視聴状態指定情報入力受付手段221および視聴状態指定情報入力部205はそれぞれ別の構成として説明するが、一体として扱うことも可能である。
視聴状態指定情報入力受付手段221(視聴状態指定情報入力部205)がリモートコントローラ210から受け付けて判別する視聴状態指定情報RCMDとしては、例えば、コンテンツの視聴開始(配信開始要求)を指定する視聴開始指定情報RCMDa(図5に示した配信開始要求情報CMDaをコンテンツ受信端末装置100へ送信するための情報。図9参照)、コンテンツの視聴一時停止(配信一時停止要求)を指定する視聴一時停止指定情報RCMDb(図5に示した配信一時停止要求情報CMDbをコンテンツ受信端末装置100へ送信するための情報。図9参照)、コンテンツの視聴再開(配信再開要求)を指定する視聴再開指定情報RCMDc(図5に示した配信再開要求情報CMDcをコンテンツ受信端末装置100へ送信するための情報。図5に示した一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeをコンテンツ受信端末装置100へ送信するための情報。図9参照)、コンテンツの視聴停止(配信停止要求)を指定する視聴停止指定情報RCMDd(図5に示した配信停止要求情報CMDdをコンテンツ受信端末装置100へ送信するための情報。図9参照)が規定してある。
また、コンテンツ再生端末装置200の再生機能を実現する上で必要となるその他の視聴状態指定情報RCMDとして、コンテンツリストCLstの表示を要求するコンテンツリスト表示要求情報RCMDf(図9参照)、視聴(視聴開始、視聴再開)するコンテンツ(再生コンテンツ)を選択して指定する再生コンテンツ選択指定情報RCMDg(図9参照)が規定してある。
上述したとおり、視聴状態指定情報RCMDは、主に配信制御情報CMDを生成して送信するための情報である。したがって、視聴状態指定情報RCMDと配信制御情報CMDとは、基本的に相互に対応する情報として扱うことが可能であり、基本的な機能は共通させてある。
また、コンテンツ再生端末装置200とリモートコントローラ210とが1対1で情報の送信/受信を固定してある場合には、視聴状態指定情報RCMDでは、機器を識別するID情報を省略するなど配信制御情報CMDに比較して構成を簡略化することができる場合もある。
コンテンツ再生端末装置200は、視聴状態を指定する情報(コンテンツ再生端末装置200に対してユーザが指定、入力した視聴状態を識別する情報)として視聴状態指定情報RCMDをリモートコントローラ210から受信する。
上述したとおり、視聴状態指定情報RCMDとしての視聴開始指定情報RCMDa、視聴一時停止指定情報RCMDb、視聴再開指定情報RCMDc、視聴停止指定情報RCMDdは、それぞれ対応する配信開始要求情報CMDa、配信一時停止要求情報CMDb、配信再開要求情報CMDc(および一時停止コンテンツリスト要求情報CMDe)、配信停止要求情報CMDdへ配信制御情報CMDとして再構成され、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDとしてコンテンツ再生端末装置200からコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
なお、上述したとおり、コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ再生端末装置200から受信した配信制御情報CMDの内容に応じてコンテンツ配信サーバ10に対する配信状態の制御を要求する。また、配信制御情報CMDと視聴状態指定情報RCMDとの相互関係については、図9でさらに説明する。
コンテンツリスト取得手段222は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴可能な「コンテンツリスト」(配信サービスを行なっているコンテンツのリスト。不図示)の表示を要求するコンテンツリスト表示要求情報RCMDfである場合に、視聴可能な「コンテンツリスト取得要求」をコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
例えば、コンテンツ配信サーバ10を適用してコンテンツの提供を行なうコンテンツプロバイダのポータルサイトにアクセスし、視聴可能な「コンテンツリスト」の送信を要求する構成としてある。具体的には一般に実施されている種々の形態をとることが可能であるので詳細な説明は省略する。
つまり、コンテンツリスト取得手段222は、コンテンツリスト表示要求情報RCMDfに基づいてコンテンツ配信サーバ10から視聴可能な「コンテンツリスト」を取得する。
コンテンツリスト表示手段223は、コンテンツリスト取得手段222がコンテンツ受信端末装置100から取得した視聴可能な「コンテンツリスト」を表示部203で表示する。表示部203をコンテンツリスト表示手段223として扱うことが可能である。
例えば、コンテンツリスト表示手段223によってブラウザを起動し、視聴可能な「コンテンツリスト」を表示するなど、種々の形態をとることが可能であるので詳細な説明は省略する。
再生コンテンツ受信手段224は、再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100が受信して転送したコンテンツを受信する。なお、再生通信部202を再生コンテンツ受信手段224として扱うことも可能である。
コンテンツ再生手段225は、再生コンテンツ受信手段224が受信したコンテンツに対してデコーダ部208で復号処理を施して再生する。再生は、表示部203および音声出力部204を適用して実行されることから、表示部203および音声出力部204をコンテンツ再生手段225として扱うことも可能である。
配信停止要求情報送信手段226は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの配信停止を指定する視聴停止指定情報RCMDdである場合に、再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へコンテンツの配信停止を要求する配信停止要求情報CMDdを送信する。
配信開始要求情報送信手段227は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴開始を指定する視聴開始指定情報RCMDaである場合に、コンテンツの配信開始をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信開始要求情報CMDaを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する。
配信一時停止要求情報送信手段228は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴一時停止を指定する視聴一時停止指定情報RCMDbである場合に、コンテンツの配信一時停止をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する。
配信再開要求情報送信手段229は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDcである場合に、コンテンツの配信再開をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信再開要求情報CMDcを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、視聴状態指定情報入力受付手段221、再生コンテンツ受信手段224、コンテンツ再生手段225、配信一時停止要求情報送信手段228、配信再開要求情報送信手段229を備え、配信再開要求情報送信手段229は、配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定する構成(図5(C)参照)としてある。
したがって、この構成により、コンテンツ再生端末装置200は、視聴が一時停止されたコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDc(視聴状態指定情報RCMD)に対応させた配信再開要求情報CMDc(配信制御情報CMD)をコンテンツ受信端末装置100へ送信し、コンテンツ配信サーバ10からのコンテンツの配信再開を制御することが可能となるので、視聴が一時停止されたコンテンツの視聴再開(継続視聴)を配信再開要求情報CMDcで指定された転送先で容易かつ正確に行なうことができる。
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する。
一時停止コンテンツリスト表示手段231は、一時停止コンテンツリスト要求手段230がコンテンツ受信端末装置100から取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示部203で表示する。表示部203を一時停止コンテンツリスト表示手段231として扱うことが可能である。
再生コンテンツ選択指定手段232は、配信開始の要求に対応して表示部203に表示された視聴可能な「コンテンツリスト」から視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定した再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを視聴状態指定情報RCMDとして受け付ける。
また、再生コンテンツ選択指定手段232は、配信再開を要求したときに表示された一時停止コンテンツリストCLspから視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定した再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを視聴状態指定情報RCMDとして受け付ける。
例えば、リモートコントローラ210が備える十字キーにより一時停止コンテンツリストCLpsから視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定させ、決定キーにより再生コンテンツ選択指定情報RCMDgとして確定し、視聴状態指定情報入力受付手段221を介して再生コンテンツ選択指定手段232へ入力させることが可能である。
つまり、上述したとおり、再生コンテンツ選択指定手段232は、配信開始を要求するとき表示部203に表示された視聴可能な「コンテンツリスト」からユーザが配信の開始を要求する対象として選定するコンテンツを指定する場合、配信再開を要求するとき表示部203に表示された一時停止コンテンツリストCLpsからユーザが視聴再開の対象として選定するコンテンツを指定する場合などで、配信対象としてのコンテンツを明確にする情報としての再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けて対応する処理を施す。
本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、一時停止コンテンツリスト要求手段230、一時停止コンテンツリスト表示手段231、再生コンテンツ選択指定手段232を備え、再生コンテンツ選択指定手段232は、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けたとき選択指定されたコンテンツの配信再開を配信再開要求情報送信手段229に要求させる構成としてある。
したがって、この構成により、視聴再開の対象としてのコンテンツを容易かつ正確に選択指定してコンテンツ受信端末装置100へ送信できることから、コンテンツ配信サーバ10に選択指定したコンテンツを配信再開させることが可能となるので、配信が一時停止されたコンテンツを容易かつ正確に視聴再開することができる。
したがって、視聴を一時停止したコンテンツ再生端末装置(例えばテレビa:コンテンツ再生端末装置200A)とは異なる別のコンテンツ再生端末装置(例えばテレビb:コンテンツ再生端末装置200B)で、視聴を一時停止したコンテンツの視聴を再開することが可能となる。
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、取得した一時停止コンテンツリストCLpsが「一つのコンテンツ」のみを把握(掲載)しているときは、取得した一時停止コンテンツリストCLpsに示された一つのコンテンツに対する配信再開を配信再開要求情報送信手段229に要求させる構成としておくことが好ましい(図10D参照)。
図9は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置に対して視聴状態を指定するリモートコントローラから入力される視聴状態指定情報と配信制御情報との対応関係を概念的に示す説明図表である。
例えば、コンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMD(図5に示す配信制御情報CMDに対応する視聴状態を指定する情報)がリモートコントローラ210から視聴状態指定情報入力部205に対して送信された場合、視聴状態指定情報入力受付手段221は、視聴状態指定情報入力部205を介して入力された視聴状態指定情報RCMDを受け付けて、視聴状態指定情報RCMDの内容を判別する。
例えば、リモートコントローラ210の操作でオンとされたボタンが「開始」である場合は、視聴状態指定情報RCMDは「視聴開始指定情報RCMDa」であり、視聴状態指定情報入力受付手段221によって視聴開始指定情報RCMDaと判別される。
視聴開始指定情報RCMDaと判別された場合は、配信開始要求情報送信手段227によって上述したとおり配信開始要求情報CMDaが再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
例えば、リモートコントローラ210の操作でオンとされたボタンが「一時停止」である場合は、視聴状態指定情報RCMDは「視聴一時停止指定情報RCMDb」であり、視聴状態指定情報入力受付手段221によって視聴一時停止指定情報RCMDbと判別される。
視聴一時停止指定情報RCMDbと判別された場合は、配信一時停止要求情報送信手段228によって上述したとおり配信一時停止要求情報CMDbが再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
例えば、リモートコントローラ210の操作でオンとされたボタンが「再開」である場合は、視聴状態指定情報RCMDは「視聴再開指定情報RCMDc」であり、視聴状態指定情報入力受付手段221によって視聴再開指定情報RCMDcと判別される。
視聴再開指定情報RCMDcと判別された場合は、配信再開要求情報送信手段229によって上述したとおり配信再開要求情報CMDcが再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
また、視聴再開指定情報RCMDcと判別された場合は、一時停止コンテンツリスト要求手段230によって上述したとおり一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeが再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
例えば、リモートコントローラ210の操作でオンとされたボタンが「停止」である場合は、視聴状態指定情報RCMDは「視聴停止指定情報RCMDd」であり、視聴状態指定情報入力受付手段221によって視聴停止指定情報RCMDdと判別される。
視聴停止指定情報RCMDdと判別された場合は、配信停止要求情報送信手段226によって上述したとおり配信停止要求情報CMDdが再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信される。
例えば、リモートコントローラ210の操作でオンとされたボタンが「リスト」である場合は、視聴状態指定情報RCMDは「コンテンツリスト表示要求情報RCMDf」であり、視聴状態指定情報入力受付手段221によってコンテンツリスト表示要求情報RCMDfと判別される。
コンテンツリスト表示要求情報RCMDfと判別された場合は、コンテンツリスト取得手段222によって上述したとおりコンテンツ配信サーバ10から視聴可能な「コンテンツリスト」が取得される。
例えば、コンテンツリスト表示手段223によって表示された視聴可能な「コンテンツリスト」、「一時停止コンテンツリストCLps」に対してリモートコントローラ210の操作で十字キーおよび決定キーにより配信対象としてのコンテンツが選択、指定された場合は、視聴状態指定情報RCMDは「再生コンテンツ選択指定情報RCMDg」であり、再生コンテンツ選択指定手段232によって上述した処理が施される。
つまり、視聴状態指定情報RCMDに対応させたボタンキー/十字キー/決定キーが予めリモートコントローラ210に設けてある。
図10Aないし図10Eに基づいて、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される各処理ステップのフロー例を説明する。
なお、図10Aないし図10Eに示す各処理ステップは、予めROM206にインストールされたプログラムを制御部201に適用し、コンテンツ再生端末装置200(制御部201)をコンピュータとして機能させて実行させることが可能である。
つまり、図10Aないし図10Eに基づいて、コンテンツ再生端末装置100のコンテンツ再生方法およびコンテンツ再生プログラムについて説明する。
図10Aは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される視聴状態指定情報の受付/判別処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS200(以下ステップS240まで、図10A参照):
視聴状態指定情報入力受付手段221は、リモートコントローラ210から入力された視聴状態指定情報RCMDの受付/判別を行なう(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、視聴状態指定情報RCMDを受け付けた(ステップS200)後、ステップS210(コンテンツリスト表示要求情報RCMDfの判別)、ステップS220(視聴一時停止指定情報RCMDbの判別)、ステップS230(視聴再開指定情報RCMDcの判別)、ステップS240(視聴停止指定情報RCMDdの判別)の処理を行なう。
ステップS210:
視聴状態指定情報入力受付手段221は、受け付けた視聴状態指定情報RCMDがコンテンツリスト表示要求情報RCMDfか否かを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
視聴状態指定情報RCMDがコンテンツリスト表示要求情報RCMDfで無い場合(S210:NO)は、ステップS220へ移行する。視聴状態指定情報RCMDがコンテンツリスト表示要求情報RCMDfである場合(S210:YES)は、ステップS212(図10B参照)へ移行する。
ステップS220:
視聴状態指定情報入力受付手段221は、受け付けた視聴状態指定情報RCMDが視聴一時停止指定情報RCMDbか否かを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
視聴状態指定情報RCMDが視聴一時停止指定情報RCMDbで無い場合(S220:NO)は、ステップS230へ移行する。視聴状態指定情報RCMDが視聴一時停止指定情報RCMDbである場合(S220:YES)は、ステップS222(図10C参照)へ移行する。
ステップS230:
視聴状態指定情報入力受付手段221は、受け付けた視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcか否かを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcで無い場合(S230:NO)は、ステップS240へ移行する。視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合(S230:YES)は、ステップS231(図10D参照)へ移行する。
ステップS240:
視聴状態指定情報入力受付手段221は、受け付けた視聴状態指定情報RCMDが
視聴停止指定情報RCMDdか否かを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
視聴状態指定情報RCMDが視聴停止指定情報RCMDdで無い場合(S240:NO)は、ステップS242へ移行する。視聴状態指定情報RCMDが視聴停止指定情報RCMDdである場合(S240:YES)は、ステップS242(図10E参照)へ移行する。
図10Bは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される配信開始要求処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS212(以下ステップS218まで、図10B参照):
判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツリスト表示要求情報RCMDfであるので、コンテンツ再生端末装置200(制御部201)は、コンテンツリスト取得手段222を機能させ、再生通信部202を介してコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツリスト表示要求情報RCMDf(視聴可能な「コンテンツリスト取得要求」)を送信する(コンテンツリスト取得要求ステップ)。
コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツリスト表示要求情報RCMDfに対して応答し配信可能なコンテンツリストを送信する。つまり、コンテンツリスト取得手段222は、視聴可能な「コンテンツリスト取得要求」に対する応答として視聴可能な「コンテンツリスト」(配信可能なコンテンツリスト)をコンテンツ配信サーバ10から取得する(コンテンツリスト取得要求ステップ)。
視聴可能な「コンテンツリスト」の取得は、上述したとおり、例えばコンテンツプロバイダのポータルサイトへのアクセスによって、取得することが可能である。
ステップS214:
コンテンツリスト表示手段223は、コンテンツリスト取得手段222がコンテンツ配信サーバ10から取得した視聴可能な「コンテンツリスト」を表示部203で表示する(コンテンツリスト表示ステップ)。
視聴可能な「コンテンツリスト」の表示は、上述したとおり、コンテンツリスト表示手段223によって例えばブラウザを起動することにより実行させることが可能である。
ステップS215:
再生コンテンツ選択指定手段232は、表示部203で表示された視聴可能な「コンテンツリスト」の中から視聴を開始したいコンテンツとしてユーザが選択して指定したコンテンツを特定する再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを視聴状態指定情報RCMDとして受け付ける(再生コンテンツ選択指定ステップ)。
例えば、リモートコントローラ210に十字キーと決定キーが設けてある場合は、十字キーで視聴可能な「コンテンツリスト」をスクロールさせて、選択するコンテンツを指定し、決定キーをオンとすることにより再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを確定する。
つまり、再生コンテンツ選択指定手段232は、視聴コンテンツの選択がなされたか否かを判断する。したがって、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgが入力された場合は、視聴コンテンツの選択指定がされていることとなるので(ステップS215:YES)、ステップS216へ移行する。再生コンテンツ選択指定情報RCMDgが入力されていない場合は、視聴コンテンツの選択指定がされていないこととなるので(ステップS215:NO)、ステップS200へ戻る。
ステップS216:
再生コンテンツ選択指定情報RCMDgは、視聴状態指定情報入力受付手段221を介して入力されることから、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別される。ステップS210で判別されたコンテンツリスト表示要求情報RCMDfに対する処理であることから、視聴状態指定情報入力受付手段221で判別された後、配信開始要求情報送信手段227での処理を施す。
したがって、配信開始要求情報送信手段227での処理に移行させることによって、視聴状態指定情報RCMDとしての再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを、コンテンツの選択指定に加えて、コンテンツの視聴開始を指定する視聴開始指定情報RCMDaであるものとして扱うことが可能である。
つまり、配信開始要求情報送信手段227は、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgの入力に伴い、選択指定されたコンテンツに対する配信開始要求情報CMDaをコンテンツ受信端末装置100に対して送信する(配信開始要求情報送信ステップ)。
例えば、ユーザによって再生コンテンツ選択指定情報RCMDgが確定されたとき、視聴状態指定情報入力受付手段221の判別によって視聴開始指定情報RCMDaの入力として扱い配信開始要求情報CMDaを生成する形態とすることが処理フローを簡略化できることから好ましい。
また、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgに加えて、リモートコントローラ210の「開始」ボタンを別途オンさせることによって、視聴開始指定情報RCMDaを受け付けて配信開始要求情報CMDaをコンテンツ受信端末装置100に対して送信する形態とすることも可能である。
ステップS218:
コンテンツ受信端末装置100は、配信開始要求情報CMDaの受信に基づいてコンテンツ配信サーバ10へ配信開始を要求する。したがって、コンテンツ配信サーバ10によるコンテンツの配信が開始されるので、再生コンテンツ受信手段224は、再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100から送信されるコンテンツを受信する(再生コンテンツ受信ステップ)。
再生コンテンツ受信手段224は、例えばコンテンツがRTP(Real−time Transport Protocol)によって送信される場合はパケットの到着順序を確認し、入れ替わりが発生している場合は正しい順番に並べ替え、また、RTPヘッダの除去などの処理を行なう。
次に、再生コンテンツ受信手段224による処理を施したコンテンツに対してデコーダ部208で復号処理を施しコンテンツ再生手段225によってコンテンツを再生する(コンテンツ再生ステップ)。
図10Cは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される配信一時停止要求処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS222(以下ステップS224まで、図10C参照):
判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴一時停止指定情報RCMDbであるので、コンテンツ再生端末装置200(制御部201)は、配信一時停止要求情報送信手段228を機能させる。
配信一時停止要求情報送信手段228は、先ず、コンテンツが視聴中であるか否かを判断する(配信一時停止要求情報送信ステップ)。コンテンツを視聴中で無い場合(S222:NO)は、ステップS200へ戻る。コンテンツを視聴中である場合(S222:YES)は、ステップS224へ移行する。
ステップS224:
配信一時停止要求情報送信手段228は、配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する(配信一時停止要求情報送信ステップ)。
図10Dは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される視聴再開要求処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS231(以下ステップS239まで、図10D参照):
判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcであるので、コンテンツ再生端末装置200(制御部201)は、配信再開要求情報送信手段229、一時停止コンテンツリスト要求手段230、一時停止コンテンツリスト表示手段231、再生コンテンツ選択指定手段232を機能させる。
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、先ず、配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する(一時停止コンテンツリスト要求ステップ)。
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、コンテンツ受信端末装置100(一時停止コンテンツリスト生成手段121、一時停止コンテンツリスト送信手段122)から一時停止コンテンツリストCLpsを取得(一時停止コンテンツリスト要求ステップ)した後、ステップS233へ移行する。
ステップS233:
一時停止コンテンツリスト表示手段231は、一時停止コンテンツリスト要求手段230が取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示部203で表示する(一時停止コンテンツリスト表示ステップ)。ユーザは、正確に一時停止コンテンツリストCLpsを把握することが可能となる。
例えば、一時停止コンテンツリストCLpsを、一時停止中(中断中)のコンテンツだけでなく、図6に示すように視聴中のコンテンツの情報も含むような形態(コンテンツリストCLst)で表示することも考えられる。
なお、一時停止コンテンツリストCLpsの表現形式は図6(B)に示した形態に限らず、例えば、一時停止位置での映像の停止画像、停止位置の画像へのURLを含むことが可能であり、それらの情報をコンテンツ名と一緒に表示するような形態とすることも可能である。
また、一時停止中のコンテンツに含まれるペアレンタルレベルと視聴再開を指示したコンテンツ再生端末装置200で決定されるペアレンタルレベルとを比較し、視聴すべきでないと判断すれば一時停止コンテンツリストCLpsに表示しない形態とすることも可能である。
ステップS235:
ユーザが表示部203に表示された一時停止コンテンツリストCLpsの中から視聴を再開したいコンテンツを選択して指定した場合、つまり、再生コンテンツ選択指定手段232が再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けた場合(S235:YES)(再生コンテンツ選択指定ステップ)は、ステップS237へ移行する。
例えば、リモートコントローラ210に十字キーと決定キーが設けてある場合は、上述したとおり、十字キーでコンテンツを選択し、決定キーをオンとすることによって指定を実行する。コンテンツの選択指定がされない場合(S235:NO)は、ステップS200へ戻る。
ステップS237:
配信再開要求情報送信手段229は、再生通信部202を介して視聴再開指定情報RCMDcに対応する配信再開要求情報CMDcをコンテンツ受信端末装置100へ送信する(配信再開要求情報送信ステップ)。つまり、再生コンテンツ選択指定手段232は、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けたとき選択指定されたコンテンツの配信再開を配信再開要求情報送信手段229に要求させる。
配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定する構成としてある。通常は、転送先として配信再開要求情報CMDcを送信する配信再開要求情報送信手段229を備えるコンテンツ再生端末装置200自体(例えばコンテンツ再生端末装置200B、つまりテレビb)を指定する構成としてあれば良い。
しかし、適宜指定を受け付ける手段を設けることにより、他のコンテンツ再生端末装置200を指定する構成とすることも可能である。
コンテンツ受信端末装置100は、配信再開要求情報CMDcに基づいてコンテンツ配信サーバ10に対して配信再開要求手段120によりコンテンツの配信再開を要求する(配信再開要求ステップ)。
コンテンツ配信サーバ10は、配信再開要求手段120からのコンテンツの配信再開の要求に対応して、コンテンツの配信再開を実行する。
ステップS239:
配信再開されたコンテンツは、コンテンツ受信端末装置100で受信され、コンテンツ再生端末装置200へ転送される。コンテンツ再生端末装置200(再生コンテンツ受信手段224)は転送されたコンテンツを受信する(再生コンテンツ受信ステップ)。
再生コンテンツ受信手段224は、受信したコンテンツに対してステップS218と同様の処理を施す。例えばコンテンツがRTP(Real−time Transport Protocol)によって送信される場合は、パケットの到着順序を確認し、入れ替わりが発生している場合は正しい順番に並べ替え、また、RTPヘッダの除去などの処理を行なう。
次に、再生コンテンツ受信手段224による処理を施したコンテンツに対してデコーダ部208で復号処理を施し、コンテンツ再生手段225によってコンテンツを再生する(コンテンツ再生ステップ)。
なお、コンテンツ受信端末装置100(RAM105)で記憶されている一時停止コンテンツリストCLpsが一時停止中のコンテンツとして「一つのコンテンツ」のみを把握している場合は、コンテンツ受信端末装置100に対する一時停止コンテンツリスト要求ステップ(ステップS231)の後、一時停止コンテンツリスト表示表示ステップ(S233)および再生コンテンツ選択指定ステップ(S235)を省略し、一時停止コンテンツリスト要求ステップ(S231)から配信再開要求情報送信ステップ(S237)へ移行して視聴再開指定情報RCMDcに対応する配信再開要求情報CMDcをコンテンツ受信端末装置100へ送信する形態とすることも可能である。
この構成により、視聴再開の対象としてのコンテンツに対する配信再開を簡略化した処理によって迅速にコンテンツ受信端末装置100へ要求できることから、コンテンツ配信サーバ10からのコンテンツの配信再開を容易かつ迅速に実行させることが可能となるので、配信再開を要求したコンテンツの視聴再開を容易に行なうことができる。
なお、「この端末で前回視聴を一時停止したコンテンツの再生」や「あるユーザについて前回視聴を一時停止したコンテンツの再生」といったような機能がリモートコントローラ210のボタンとして、あるいは端末(コンテンツ再生端末装置200)の設定として割り当てられている場合に、これらの固有機能がユーザによって実行されたときは、視聴状態指定情報RCMDは視聴再開指定情報RCMDcであるとして処理することが可能である。
また、固有機能のユーザによる実行に基づく視聴状態指定情報RCMDは視聴再開指定情報RCMDcであると判断した場合、一時停止コンテンツリスト要求ステップ(S231)、一時停止コンテンツリスト表示ステップ(S233)、再生コンテンツ選択指定ステップ(S235)を省略し、一時停止コンテンツリスト要求ステップ(S231)から配信再開要求情報送信ステップ(S237)へ移行する形態とすることも可能である。
図10Eは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置で実行される配信停止要求処理のフロー例を示すフローチャートである。
ステップS242(以下ステップS244まで、図10E参照):
判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴停止指定情報RCMDdであるので、コンテンツ再生端末装置200(制御部201)は、配信停止要求情報送信手段226を機能させる。
先ず、配信停止要求情報送信手段226は、コンテンツが視聴中であるか否かを判断する。視聴中で無い場合(ステップS242:NO)は、ステップS200へ戻る。視聴中である場合(ステップS242:YES)は、ステップS244へ移行する。
ステップS244:
配信停止要求情報送信手段226は、配信停止要求情報CMDdを配信制御情報CMDとして再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ送信する(配信停止要求情報送信ステップ)。送信後、ステップS200へ戻る。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されコンテンツ受信端末装置100が受信して転送したコンテンツを受信する再生コンテンツ受信手段224と、再生コンテンツ受信手段224が受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段225とを備え、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ受信端末装置100へ送信するコンテンツ再生端末装置200である。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、コンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMDの入力を受け付けて判別する視聴状態指定情報入力受付手段221と、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴一時停止を指定する視聴一時停止指定情報RCMDbである場合はコンテンツの配信一時停止をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信一時停止要求情報送信手段228と、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDcである場合はコンテンツの配信再開をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信再開要求情報CMDcを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信再開要求情報送信手段229とを備え、配信再開要求情報送信手段229は、配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定する構成としてある。
したがって、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200によれば、視聴を一時停止したコンテンツ再生端末装置200(例えばテレビa:コンテンツ再生端末装置200A)とは異なる別のコンテンツ再生端末装置200(例えばテレビb:コンテンツ再生端末装置200B)で、視聴を一時停止したコンテンツの視聴を容易かつ簡単に再開することが可能となる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求手段230と、コンテンツ受信端末装置100から取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示する一時停止コンテンツリスト表示手段231と、表示された一時停止コンテンツリストCLpsから視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定した再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを(視聴状態指定情報RCMDとして)受け付ける再生コンテンツ選択指定手段232とを備え、再生コンテンツ選択指定手段232は、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けたとき選択指定されたコンテンツの配信再開を配信再開要求情報送信手段229に要求させる構成としてある。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200は、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求手段230を備え、一時停止コンテンツリスト要求手段230は、取得した一時停止コンテンツリストCLpsが一つのコンテンツのみのときは、一つのコンテンツの配信再開を配信再開要求情報送信手段229に要求させる構成としてある。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法は、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されコンテンツ受信端末装置100が受信して転送したコンテンツを受信する再生コンテンツ受信ステップと、再生コンテンツ受信ステップで受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップとを備え、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ受信端末装置100へ送信するコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法である。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法は、コンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMDの入力を受け付けて判別する視聴状態指定情報入力受付ステップと、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴一時停止を指定する視聴一時停止指定情報RCMDbである場合はコンテンツの配信一時停止をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信一時停止要求情報送信ステップと、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDcである場合はコンテンツの配信再開をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信再開要求情報CMDcを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信再開要求情報送信ステップとを備え、配信再開要求情報送信ステップは、配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定する。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法は、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求ステップと、コンテンツ受信端末装置100から取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示する一時停止コンテンツリスト表示ステップと、表示された一時停止コンテンツリストCLpsから視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定した再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを(視聴状態指定情報RCMDとして)受け付ける再生コンテンツ選択指定ステップとを備え、再生コンテンツ選択指定ステップで再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けたとき配信再開要求情報送信ステップへ移行して選択指定されたコンテンツの配信再開を要求する。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法は、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeをコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求ステップを備え、一時停止コンテンツリスト要求ステップで取得した一時停止コンテンツリストCLpsが一つのコンテンツのみのときは、配信再開要求情報送信ステップへ移行して一つのコンテンツの配信再開を要求する。
本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生方法は、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200の作用と同様な作用を奏することが可能である。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されコンテンツ受信端末装置100が受信して転送したコンテンツを受信する再生コンテンツ受信ステップと、再生コンテンツ受信手段224が受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップとを実行させ、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ受信端末装置100へ送信させるコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムである。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、コンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMDの入力を受け付ける視聴状態指定情報入力受付ステップを実行させ、コンピュータに、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴一時停止を指定する視聴一時停止指定情報RCMDbである場合はコンテンツの配信一時停止をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信一時停止要求情報送信ステップを実行させ、コンピュータに、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDcである場合はコンテンツの配信再開をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信再開要求情報CMDcを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信再開要求情報送信ステップを実行させ、コンピュータに、配信再開要求情報送信ステップでは、配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定させる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求ステップを実行させ、コンピュータに、コンテンツ受信端末装置100から取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示する一時停止コンテンツリスト表示ステップを実行させ、コンピュータに、表示された一時停止コンテンツリストCLpsから視聴再開の対象としてのコンテンツを選択指定した再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを(視聴状態指定情報RCMDとして)受け付ける再生コンテンツ選択指定ステップを実行させ、コンピュータに、再生コンテンツ選択指定ステップで再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付けたとき配信再開要求情報送信ステップへ移行させて選択指定されたコンテンツの配信再開を要求させる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcである場合は配信を一時停止しているコンテンツのリストである一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeをコンテンツ受信端末装置100へ送信して一時停止コンテンツリストCLpsを取得する一時停止コンテンツリスト要求ステップを実行させ、コンピュータに、一時停止コンテンツリスト要求ステップで取得した一時停止コンテンツリストCLpsが一つのコンテンツのみのときは、配信再開要求情報送信ステップへ移行させて一つのコンテンツの配信再開を要求させる。
本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200のコンテンツ再生プログラムは、本実施の形態に係るコンテンツ再生端末装置200の作用と同様な作用を奏することが可能である。
図11Aないし図11Cに基づいて、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送受信端末システム(コンテンツ受信端末装置100およびコンテンツ再生端末装置200)で実行される各処理ステップのフロー例を時系列で説明する。
図11Aないし図11Cは、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送受信端末システムで実行されるシーケンス例を概念的に示すシーケンス図である。
図11Aないし図11Cに示すフロー例では、始めにコンテンツ再生端末装置200Aで視聴していたコンテンツの視聴を一時停止(配信を一時停止)し、その後に、コンテンツ再生端末装置200Bで視聴を再開する場合としてある。
コンテンツ受信端末装置100およびコンテンツ再生端末装置200は、図1ないし図10Eで説明してあるので、主に時系列の流れについて説明する。
ステップS320:
コンテンツ再生端末装置200Aからコンテンツを視聴しようとするユーザは、リモートコントローラ210を用いてコンテンツ再生端末装置200Aに対して視聴状態指定情報RCMDを入力する。
視聴開始に際して、例えば、視聴可能な「コンテンツリスト」の取得要求がなされる。したがって、コンテンツ再生端末装置200Aに対してリモートコントローラ210から、コンテンツリスト表示要求情報RCMDfが入力される。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、リモートコントローラ210からコンテンツ再生端末装置200Aに対してコンテンツリスト表示要求情報RCMDfが入力されていることを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS210(視聴状態指定情報入力受付ステップ)に対応する処理がなされる。
コンテンツ再生端末装置200Aのユーザは、コンテンツ配信サーバ10からのコンテンツを視聴するために、先ずコンテンツの選択画面(視聴可能な「コンテンツリスト」)を表示させる。具体的には、例えばブラウザを起動しコンテンツ配信サーバ10のURLを入力する。
ステップS322:
コンテンツリスト取得手段222は、コンテンツリスト表示要求情報RCMDfに対応して、再生通信部202を介してコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツリスト表示要求情報RCMDf(視聴可能な「コンテンツリスト取得要求」)を送信する(コンテンツリスト取得要求ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS212(コンテンツリスト取得要求ステップ)に対応する処理がなされる。
具体的には、例えばURLが入力されるとコンテンツ再生端末装置200Aはコンテンツ配信サーバ10にコンテンツ選択画面を要求した状態となる。
ステップS324:
コンテンツ配信サーバ10からコンテンツ再生端末装置200Aへ、視聴可能なコンテンツリスト(コンテンツ選択画面)、つまり配信可能な「コンテンツリスト」が送信される。コンテンツ再生端末装置200Aでは、再生通信部202を介してコンテンツリスト取得手段222で配信可能な「コンテンツリスト」を取得する(コンテンツリスト取得要求ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS212(コンテンツリスト取得要求ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS326:
コンテンツリスト表示手段223は、コンテンツリスト取得手段222がコンテンツ配信サーバ10から取得した視聴可能な「コンテンツリスト」を表示部203で表示する(コンテンツリスト表示ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS214(コンテンツリスト表示ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS328:
ユーザは、視聴可能なコンテンツリスト(コンテンツ選択画面)の中から、視聴を希望するコンテンツを選択して指定する。つまり、リモートコントローラ210を用いて、再生コンテンツ選択指定情報RCMDgの入力を行なう。
再生コンテンツ選択指定手段232は、コンテンツ選択画面の中から視聴を開始したいコンテンツとしてユーザが選択して指定したコンテンツを特定する再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを視聴状態指定情報RCMDとして受け付ける(再生コンテンツ選択指定ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS215(再生コンテンツ選択指定ステップ)に対応する処理がなされる。
具体的には、例えば、ステップS215で説明したとおり、リモートコントローラ210に十字キーと決定キーを設けておき、十字キーでコンテンツを選択、指定させ、決定ボタンを押させることで実現することが可能である。
ステップS330:
再生コンテンツ選択指定情報RCMDgの入力に伴い、配信開始要求情報送信手段227は、選択指定されたコンテンツに対する配信開始要求情報CMDaをコンテンツ受信端末装置100に対して送信する(配信開始要求情報送信ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS216(配信開始要求情報送信ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS332:
コンテンツ受信端末装置100(認証処理手段112、決済処理手段113)は、必要に応じて、認証/課金処理(認証/決済)処理を実行する(認証処理ステップ、決済処理ステップ)。
つまり、コンテンツ受信端末装置100および認証/決済サーバ11の間で、ステップS111およびステップS113に対応する処理がなされる。
ステップS334:
コンテンツ受信端末装置100(配信開始要求手段114)は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信開始を要求する(配信開始要求ステップ)。
つまり、コンテンツ受信端末装置100で、ステップS115(配信開始要求ステップ)に対応する処理がなされる。また、コンテンツ受信端末装置100は、ステップS117と同様にしてコンテンツリストCLstを生成/更新する(コンテンツリスト生成/更新ステップ)。
ステップS336:
コンテンツの配信開始の要求を受けたコンテンツ配信サーバ10は、コンテンツの配信を開始する。
ステップS338:
コンテンツ受信端末装置100は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツをコンテンツ受信手段115で受信し、受信したコンテンツをコンテンツ転送手段116によってコンテンツ再生端末装置200Aへ転送する(コンテンツ転送ステップ)。
つまり、コンテンツ受信端末装置100で、ステップS119(コンテンツ転送ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS340:
その後、コンテンツ再生端末装置200Aでの視聴を一時停止しようとするユーザは、コンテンツ再生端末装置200Aに対してリモートコントローラ210から、視聴一時停止指定情報RCMDbを入力する。
視聴一時停止指定情報RCMDbの入力は、例えば、リモートコントローラ210が有する「一時停止」ボタンを押すことにより実行される。また、リモートコントローラ210にコンテンツ視聴制御パネルを表示する制御ボタン(不図示)が設けてあり、制御ボタンを押すことによりコンテンツ再生端末装置200Aの画面(表示部203)上に表示されたコンテンツ視聴制御パネルに配置された「一時停止」ボタンを押すことによって実行される。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、コンテンツ再生端末装置200Aに対してリモートコントローラ210から視聴一時停止指定情報RCMDbが入力されていることを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200Aで、ステップS220(視聴状態指定情報入力受付ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS342:
視聴状態指定情報入力受付手段221は、視聴一時停止指定情報RCMDbが入力されていると判別することから、配信一時停止要求情報送信手段228が機能することとなる。
先ず、配信一時停止要求情報送信手段228は、コンテンツが視聴中であるか否かを判断する。コンテンツの視聴中であることから、コンテンツ再生端末装置200A(配信一時停止要求情報送信手段228)は、次に、再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ配信一時停止要求情報CMDbを送信する(配信一時停止要求情報送信ステップ)。
つまり、ステップS222、ステップS224(配信一時停止要求情報送信ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS344:
コンテンツ受信端末装置100(配信制御情報受付手段111)は、コンテンツ再生端末装置200Aから配信一時停止要求情報CMDbが送信されたことを判別する。したがって、配信一時停止要求手段118が機能することとなる。
配信一時停止要求手段118は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対して受信中(配信中)のコンテンツの配信一時停止を要求する(配信一時停止要求ステップ)。また、コンテンツリストCLstの更新(コンテンツリスト更新ステップ)が併せてなされる。
つまり、ステップS122、ステップS124(配信一時停止要求ステップ)、ステップS126(コンテンツリスト更新ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS346:
コンテンツ受信端末装置100からの配信一時停止の要求を受けて、コンテンツ配信サーバ10はコンテンツを配信一時停止として状態を維持する。
ステップS350:
コンテンツ再生端末装置200Aでの指定で視聴一時停止したコンテンツをコンテンツ再生端末装置200Bで視聴再開したいユーザは、コンテンツ再生端末装置200Bに対応するリモートコントローラ210を用いてコンテンツ再生端末装置200Bに対して視聴状態指定情報RCMDを入力する。
つまり、リモートコントローラ210から、視聴状態指定情報RCMDとして視聴再開指定情報RCMDcが入力される。
視聴再開指定情報RCMDcの入力は、例えば、リモートコントローラ210が有する「再開」ボタンを押すことにより実行される。また、コンテンツ再生端末装置200Bのメニュー項目に「視聴再開」の欄を設けて、十字キーおよび決定キーによって選択、指定させる形態とすることが可能である。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、リモートコントローラ210からコンテンツ再生端末装置200Bに対して視聴再開指定情報RCMDcが入力されたことを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200B(視聴状態指定情報入力受付手段221)で、ステップS230(視聴状態指定情報入力受付ステップ)に対応する処理がなされる。
視聴状態指定情報入力受付手段221によって判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴再開指定情報RCMDcであるので、コンテンツ再生端末装置200B(制御部201)は、配信再開要求情報送信手段229、一時停止コンテンツリスト要求手段230、一時停止コンテンツリスト表示手段231、再生コンテンツ選択指定手段232を機能させる。
ステップS352:
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、再生通信部202を介して、一時停止コンテンツリストCLpsを要求する一時停止コンテンツリスト要求情報CMDeをコンテンツ受信端末装置100へ送信する(一時停止コンテンツリスト要求ステップ)。
つまり、ステップS231(一時停止コンテンツリスト要求ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS354:
一時停止コンテンツリスト要求手段230は、コンテンツ受信端末装置100から一時停止コンテンツリストCLpsを取得する。一時停止コンテンツリスト表示手段231は、一時停止コンテンツリスト要求手段230が取得した一時停止コンテンツリストCLpsを表示部203で表示する(一時停止コンテンツリスト表示ステップ)。
つまり、ステップS233(一時停止コンテンツリスト表示ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS356:
視聴を一時停止していたコンテンツの視聴再開をコンテンツ再生端末装置200Bで実行するユーザが、表示部203に表示された一時停止コンテンツリストCLpsの中から視聴を再開したいコンテンツを選択して指定する。つまり、再生コンテンツ選択指定手段232が入力された再生コンテンツ選択指定情報RCMDgを受け付ける(再生コンテンツ選択指定ステップ)。ユーザによる選択、指定の操作は、例えばリモートコントローラ210が有する十字キーと決定キーを介して行なわれる。
つまり、ステップS235(再生コンテンツ選択指定ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS358:
配信再開要求情報送信手段229は、ステップS356で選択、指定された視聴対象としてのコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcをコンテンツ受信端末装置100に対して送信する。すなわち、配信再開要求情報送信手段229は、再生通信部202を介して視聴再開指定情報RCMDcに対応する配信再開要求情報CMDcをコンテンツ受信端末装置100へ送信する(配信再開要求情報送信ステップ)。
つまり、ステップS237(配信再開要求情報送信ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS360:
コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ再生端末装置200Bからの配信再開要求情報CMDcを受けて、配信再開要求手段120を機能させる。配信再開要求手段120は、コンテンツ配信サーバ10に対してRTSPを適用して一時停止中のコンテンツに対する配信再開を要求する(配信再開要求ステップ)。
つまり、ステップS144(配信再開要求ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS362:
コンテンツ配信サーバ10は、配信一時停止中(視聴一時停止中)のコンテンツに対する配信再開要求を受け付け、指定された位置からコンテンツの送信をコンテンツ受信端末装置100に対して再開する。
ステップS364:
コンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ受信手段115で配信を再開されたコンテンツを受信し、コンテンツ転送手段116で受信したコンテンツをコンテンツ再生端末装置200Bに対して転送する(コンテンツ転送ステップ)。
なお、配信再開要求情報CMDcでは、転送先情報「sendto=」でコンテンツの転送先が予め指定してあることから、コンテンツ転送手段116は、転送先情報「sendto=」で指定されている転送先としてのコンテンツ再生端末装置200Bへ、内用通信部103を介して配信再開によって受信したコンテンツを転送する。
つまり、ステップS146(コンテンツ転送ステップ)に対応する処理がなされる。
したがって、コンテンツ再生端末装置200Aで一時停止したコンテンツに対するコンテンツ再生端末装置200Bでの視聴再開を希望したユーザは、希望したとおりにコンテンツ再生端末装置200Bで視聴を再開することが可能となる。
すなわち、視聴を一時停止したコンテンツ再生端末装置200Aとは異なる別のコンテンツ再生端末装置200Bで、視聴を一時停止したコンテンツの視聴を容易かつ簡単に再開することが可能となる。
ステップS366:
コンテンツ再生端末装置200Bでの視聴を停止したいユーザは、コンテンツ再生端末装置200Bに対応するリモートコントローラ210を用いてコンテンツ再生端末装置200Bに対して視聴状態指定情報RCMDを入力する。
つまり、リモートコントローラ210から、視聴状態指定情報RCMDとして視聴停止指定情報RCMDdが入力される。
視聴停止指定情報RCMDdの入力は、例えば、リモートコントローラ210が有する「停止」ボタンを押すことにより、上述した視聴再開指定情報RCMDcの入力と同様にして実行される。
視聴状態指定情報入力受付手段221は、リモートコントローラ210からコンテンツ再生端末装置200Bに対して視聴停止指定情報RCMDdが入力されたことを判別する(視聴状態指定情報入力受付ステップ)。
つまり、コンテンツ再生端末装置200B(視聴状態指定情報入力受付手段221)で、ステップS240(視聴状態指定情報入力受付ステップ)に対応する処理がなされる。
視聴状態指定情報入力受付手段221によって判別された視聴状態指定情報RCMDが視聴停止指定情報RCMDdであるので、コンテンツ再生端末装置200B(制御部201)は、配信停止要求情報送信手段226を機能させる。
ステップS368:
配信停止要求情報送信手段226は、先ず、コンテンツが視聴中であるか否かを判断する。コンテンツの視聴中であることから、コンテンツ再生端末装置200B(配信停止要求情報送信手段226)は、次に、再生通信部202を介してコンテンツ受信端末装置100へ配信停止要求情報CMDdを送信する(配信停止要求情報送信ステップ)。
つまり、ステップS242、ステップS244(配信停止要求情報送信ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS370:
コンテンツ受信端末装置100(配信停止要求手段117)は、外用通信部102を介してコンテンツ配信サーバ10に対して受信中(視聴中)のコンテンツの配信停止を要求する(配信停止要求ステップ)。つまり、配信停止要求情報CMDdをコンテンツ配信サーバ10に対して送信する。
つまり、ステップS153(配信停止要求ステップ)に対応する処理がなされる。
ステップS372:
コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツ受信端末装置100からの配信停止の要求を受けてコンテンツの配信を停止する。
上述したとおり、本実施の形態では、例えばリモートコントローラ210から視聴状態指定情報RCMDをコンテンツ再生端末装置200に対して入力し、コンテンツ再生端末装置200は視聴状態指定情報RCMDに基づいてコンテンツ受信端末装置100に対する配信制御情報CMDを送信する。
したがって、コンテンツの視聴について一時停止操作が行なわれたコンテンツ再生端末装置200(例えばコンテンツ再生端末装置200A)と異なるコンテンツ再生端末装置200(例えばコンテンツ再生端末装置200B)から視聴一時停止中のコンテンツに対する視聴再開要求を受けた場合は、再開要求を行なったコンテンツ再生端末装置200(例えばコンテンツ再生端末装置200B)に対して、配信再開後のコンテンツの転送を行なうことが可能である。
コンテンツ配信サーバ10とコンテンツ受信端末装置100との間は、既存の仕組みを用いたコンテンツ要求を行なうことが可能で、かつ、コンテンツ配信サーバ10は一時停止位置などの情報を保持する必要がないので、既存のコンテンツ配信サービスにおいても、異なるコンテンツ再生端末装置200を用いた継続視聴を行なうことが可能となる。
また、本実施の形態においては、一時停止中のコンテンツのリストを例えばコンテンツ再生端末装置200Bがコンテンツ受信端末装置100から取得する例を示したが、コンテンツ再生端末装置200Aのリモートコントローラ210に、一時停止したコンテンツの情報を記憶させておき、コンテンツ再生端末装置200Bをコンテンツ再生端末装置200Aのリモートコントローラ210で操作し、併せてリモートコントローラ210が記憶している一時停止したコンテンツの情報をコンテンツ再生端末装置200Bに送信することによって、一時停止コンテンツリストの要求/表示/ユーザによる選択指定を省略する構成とすることも可能である。
また、コンテンツ受信端末装置100からコンテンツ配信サーバ10に対して、クレジットカード番号などの課金に必要な情報を送信し、ユーザの認証処理を行なわない構成とすることも可能である。
また、コンテンツ配信サーバ10から送信されてきたコンテンツが暗号化されていた場合は、いったんコンテンツ受信端末装置100にて復号処理を行ない、その後、コンテンツ受信端末装置100から視聴開始要求または視聴再開要求をしたコンテンツ再生端末装置200へ転送する前にコンテンツ受信端末装置100とコンテンツ再生端末装置200との間で認証を行ない、また、DTCP−IP(Digital Transmission Contents Protection over IP)などの認証・暗号化を行なうことによってコンテンツを保護することも可能である。
上述したとおり、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムは、ネットワークNWを介してコンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信端末装置100と、コンテンツ配信サーバ10でのコンテンツ配信の状態を制御するための配信制御情報CMDをコンテンツ受信端末装置100へ送信しコンテンツ受信端末装置100が受信したコンテンツを再生する複数のコンテンツ再生端末装置200(例えば、コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200B)とを備えるコンテンツ受信再生端末システムである。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムが備えるコンテンツ受信端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段115と、コンテンツ再生端末装置200のいずれかへ受信したコンテンツを転送するコンテンツ転送手段116と、配信制御情報CMDをコンテンツ再生端末装置200から受け付けて判別する配信制御情報受付手段111と、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求情報CMDbである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信一時停止を要求する配信一時停止要求手段118と、判別された配信制御情報CMDがコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求情報CMDcである場合はコンテンツ配信サーバ10に対してコンテンツの配信再開を要求する配信再開要求手段120とを備え、コンテンツ転送手段116は、配信再開要求情報CMDcで指定されたコンテンツ再生端末装置200へ配信再開によって受信したコンテンツを転送する構成としてある。
また、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムが備えるコンテンツ再生端末装置200は、コンテンツ受信端末装置100から転送されたコンテンツを受信する再生コンテンツ受信手段115と、再生コンテンツ受信手段115が受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段225と、コンテンツの視聴の状態を指定するための視聴状態指定情報RCMDの入力を受け付けて判別する視聴状態指定情報入力受付手段221と、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴一時停止を指定する視聴一時停止指定情報RCMDbである場合はコンテンツの配信一時停止をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信一時停止要求情報CMDbを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信一時停止要求情報送信手段228と、判別された視聴状態指定情報RCMDがコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDcである場合はコンテンツの配信再開をコンテンツ配信サーバ10に対して要求する配信再開要求情報CMDcを配信制御情報CMDとしてコンテンツ受信端末装置100へ送信する配信再開要求情報送信手段229とを備え、配信再開要求情報送信手段229は、配信再開によってコンテンツ受信端末装置100が受信するコンテンツの転送先を配信再開要求情報CMDcで指定する構成としてある。
したがって、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムは、視聴が一時停止されたコンテンツの視聴再開を指定する視聴再開指定情報RCMDc(視聴状態指定情報RCMD)に対応させた配信再開要求情報CMDc(配信制御情報CMD)をコンテンツ再生端末装置200からコンテンツ受信端末装置100へ送信し、配信制御情報CMD(配信再開要求情報CMDc)に応じてコンテンツ受信端末装置100からコンテンツ配信サーバ10に対して配信再開を要求することが可能となる。
また、配信再開がされたコンテンツをコンテンツ受信端末装置100で受信し、配信再開要求情報CMDcで指定された転送先としてのコンテンツ再生端末装置200へ転送することが可能となるので、視聴が一時停止されたコンテンツの視聴再開(継続視聴)を転送先で容易かつ正確に行なうことが可能となる。
つまり、本実施の形態に係るコンテンツ受信再生端末システムによれば、コンテンツ受信端末装置100に対して複数のコンテンツ再生端末装置200(コンテンツ再生端末装置200A、コンテンツ再生端末装置200B)を接続し、上述した構成としてあることから、コンテンツ配信サーバ10での変更を全く必要とせずに、視聴を一時停止したコンテンツ再生端末装置(例えばテレビa:コンテンツ再生端末装置200A)とは異なる別のコンテンツ再生端末装置(例えばテレビb:コンテンツ再生端末装置200B)で、視聴を一時停止したコンテンツの視聴を容易かつ簡単に再開することが可能となる。