JP2009039878A - トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク等の薄板状体をセット可能なトレイ、特に、記録装置に用いられるトレイ、に設けられた弾性片の保持力を確保し、嵌合凸部から薄板状体が容易に外れてしまうことを防止する。
【解決手段】トレイ100には、光ディスクDをセットする凹部102と、光ディスクDの嵌合穴(中心穴)に嵌合する嵌合凸部103が形成され、嵌合凸部103には、光ディスクDの嵌合穴を拡開する方向に弾性力を作用させることによって光ディスクDを保持する弾性片104A、104Bが形成されている。嵌合凸部103の上面には従動ローラ10との干渉を避ける傾斜面(逃げ面)103bが形成されており、1組の弾性片104A、104Aは、傾斜面103bを避けた位置に配置される。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ディスクに代表される薄板状体をセット可能なトレイに関し、特にプリンタに代表される記録装置において搬送可能なプレート形状を成すトレイに関する。
記録装置の一例としてのインクジェットプリンタには、CD−RやDVD等に代表される、薄板状体としての光ディスク等を被記録媒体とし、そのラベル面に直接インク滴を吐出することによって記録を実行可能に構成されたものがある。この様なインクジェットプリンタにおいては、一般的に光ディスク等の薄板状体はプレート形状を成すトレイにセットされ、当該トレイにセットされた状態でインクジェットプリンタ内の搬送経路を搬送され、そして前記ラベル面に記録が実行される。
トレイには、駆動ローラと従動ローラによってニップ可能なプレート形状を成すトレイ本体に、光ディスク等の薄板状体をセット可能な凹部が形成されている。この凹部には、光ディスク等の薄板状体に形成された嵌合穴に嵌合する嵌合凸部が形成され、この嵌合凸部の外縁には、薄板状体に形成された嵌合穴の内縁に対して弾性的に接触する弾性片が複数形成され、この弾性片の弾性力により薄板状体が保持されるようになっている。この弾性片の従来技術は、例えば特許文献1〜3に示されている。
実開平6−42775号公報 特開2001−2173号公報 特許第3099296号公報
上記嵌合凸部および弾性片を、駆動ローラと従動ローラによってプリンタ内部の搬送経路を搬送する為のトレイに形成する場合には、上記特許文献1〜3に示されるような、単にディスクを収納するケース等に形成する場合とは異なり、以下のような特有の技術的課題が生じる。
即ち、嵌合凸部は従動ローラの側に向けて突出する形状を成している為、従動ローラや当該従動ローラを軸支するホルダ部材と干渉する虞がある。その為、レイアウト上、嵌合凸部には従動ローラやホルダ部材を避けるように、下がり傾斜面(逃げ面)を形成する必要が生じる場合がある。
しかしながらこのように下がり傾斜面を形成した場合、弾性片において、薄板状体に形成された嵌合穴の内縁に弾接する面積が減少し、保持力が減少してしまうことになる。仮に、上記特許文献1〜3に示されたような収納ケースにおいてこのような保持力の減少が生じても、光ディスク等の薄板状体はケース本体と蓋との間に挟まれている為、ケースから脱落する等の危険は殆ど無い。
しかしながら記録装置においては、トレイにセットされた光ディスク等の薄板状体は露呈した状態に置かれる為、弾性片による保持力が減少すると、光ディスク等の薄板状体はトレイから容易に外れることとなる。そして嵌合凸部から光ディスク等の薄板状体が外れると、記録位置が大幅にずれ、所望する記録結果が得られないとともに、搬送経路の構成要素に引っ掛かり、装置を損傷させる虞もある。
そこで本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、その目的は、光ディスク等の薄板状体をセット可能なトレイ、特に、記録装置に用いられるトレイ、に設けられた弾性片の保持力を確保し、嵌合凸部から薄板状体が容易に外れてしまうことを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るトレイは、回転駆動される駆動ローラと、当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとによってニップ可能なプレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された、薄板状体をセット可能な凹部と、前記薄板状体に形成された嵌合穴に嵌合する、前記凹部に設けられた嵌合凸部と、前記嵌合凸部の外縁に沿って複数設けられ、前記嵌合穴の内縁に弾性的に接触することにより、前記薄板状体を保持する弾性片と、を備え、前記嵌合凸部の上面には、前記駆動ローラ及び前記従動ローラによる前記トレイ本体の送り方向と直交する方向に向かって下がる逃げ面が形成され、前記複数の弾性片のうち前記薄板状体を保持する少なくとも一組の弾性片が、前記逃げ面を避けた位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の弾性片のうち前記薄板状体を保持する少なくとも一組の弾性片が、前記逃げ面を避けた位置に配置されているので、少なくともこの一組の弾性片については、薄板状体に形成された嵌合穴の内縁に弾接する面の面積の減少が防止され、その結果トレイから薄板状体が容易に外れる程の、過度な保持力の低下を防止することができる。
本発明の第2の態様に係るトレイは、第1の態様に係るトレイにおいて、前記嵌合凸部は、平面視において円形状を成しており、前記複数の弾性片は、前記嵌合凸部の中心を通る直線上において前記中心を挟んで配置された1組の弾性片を2組備えて構成されるとともに、うち1組が、前記逃げ面を避けた位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、弾性片が、嵌合凸部の中心を通る直線状において嵌合凸部の中心を挟んで配置された1組の弾性片を2組備えており、うち1組が、前記逃げ面を避けた位置に配置されているので、前記逃げ面を避けた1組の弾性片によって薄板状体の保持力低下を防止できるとともに、他の1組の弾性片は任意の位置に配置することができ、弾性片をバランス良く配置することができる。
本発明の第3の態様に係るトレイは、第1の態様に係るトレイにおいて、前記複数の弾性片の全てが、前記逃げ面を避けた位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数の弾性片の全てが、前記逃げ面を避けた位置に配置されているので、弾性片による薄板状体の保持力低下が無い。
本発明の第4の態様に係るトレイは、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記弾性片が、前記トレイ本体部を切り欠いて形成されることにより、前記トレイ本体部に一体的に形成され、前記薄板状体の非セット状態において、前記弾性片のうら側が、前記トレイ本体部のうら面から退避していることを特徴とする。
本態様によれば、前記薄板状体の非セット状態において、前記弾性片のうら側が前記トレイ本体部のうら面から退避しているので、前記弾性片の弾性変形に伴い当該弾性片のうら側が前記トレイ本体部のうら面から突出せず、これにより前記弾性片のうら側が前記トレイ本体部のうら面から突出することによるトレイの搬送精度低下を防止することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は記録装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の装置本体の平面図、図2は同側断面図、図3は本発明に係るトレイの平面図である。尚、図3に示す嵌合凸部は、後述する[形態1]のものを示している。
また図4は本発明に係るトレイの嵌合凸部の一実施形態(形態1)を示す斜視図、図5は同平面図(プリンタ構成含む)、図6は嵌合凸部の拡大平面図、図7は図5のA−A断面図、図8は図5のB−B断面図である。
また図9は嵌合凸部の他の実施形態(形態2)を示す平面図(プリンタ構成含む)であり、更に図10は嵌合凸部の他の形態(形態3)を示す斜視図、図11は同平面図(プリンタ構成含む)、図12は同側断面図(プリンタ構成含む)である。更に、図13は嵌合凸部の他の形態(形態4)を示す平面図である。
以下では先ず、図1及び図2を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は後部に「被記録媒体」の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)をセット可能な給送装置(図示せず)を備え、当該給送装置から、用紙Pを下流側の搬送手段5へ向けて1枚ずつ給送する。
給送された用紙Pは搬送手段5によって下流側の記録手段4へ搬送され、記録が実行される。尚、搬送手段5は後述するトレイ100も搬送し、記録手段4はトレイ100にセットされた薄板状体(被記録媒体)としての光ディスクDのラベル面へも記録を実行する。記録手段5によって記録の行われた用紙Pは、下流側の排出手段6によって装置前方へ排出される。また記録手段5によって記録の行われた光ディスクDがセットされたトレイ100は、排出駆動ローラ17とガイドローラ20とによって装置前方へ排出される。
以下、更に詳説する。搬送手段5は、回転駆動される搬送駆動ローラ9と、該搬送駆動ローラ9に圧接して従動回転する搬送従動ローラ10とを備えて構成されている。搬送駆動ローラ9は軸線方向に長い一体軸(金属軸)により構成され、その表面には耐摩耗性粒子が付着されて成る高摩擦層が設けられている。
搬送従動ローラ10は搬送駆動ローラ9の軸線方向に適宜の間隔を置いて複数配置され、本実施形態では1つの紙案内上11に2つ軸支される。この紙案内上11はプリンタ1の基体を構成するメインフレーム8において、用紙搬送経路を側視して揺動可能に設けられるとともに、付勢手段としてのコイルばね12により、搬送従動ローラ10が搬送駆動ローラ9に圧接する方向に付勢される。
記録手段4は、用紙P或いは光ディスクDに向けてインクを吐出する記録ヘッド16と、用紙Pを支持することにより用紙Pと記録ヘッド16との距離を規制する紙案内前13とを備えて構成されている。
記録ヘッド16はキャリッジ14の底部に設けられ、当該キャリッジ14は主走査方向(図1の左右方向/図2の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸15にガイドされながら、図示しない駆動モータによって主走査方向に往復動駆動される。また、キャリッジ14は、複数の色毎に独立したインクカートリッジ(図示せず)を搭載し、このインクカートリッジから記録ヘッド16へとインクが供給される。尚、キャリッジ14にインクカートリッジを搭載しない、所謂オフキャリッジ方式であっても構わない。
記録手段4の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出手段6が設けられている。排出手段6は回転駆動される排出駆動ローラ17と、当該排出駆動ローラ17に接して従動回転する排出従動ローラ18とを備えて構成されている。
ここで符号19はフレームAssyを示しており、このフレームAssy19は排出従動ローラ18とガイドローラ20とを備えるとともに、排出従動ローラ18が排出駆動ローラ17に接する下降位置(図2に示す位置)と、この下降位置から上方に変位して排出従動ローラ18を排出駆動ローラ17から離間させる上昇位置(図示省略)と、をとり得るようになっている。
フレームAssy19の下降位置では、排出従動ローラ18が排出駆動ローラ17に接触することにより、記録の行われた用紙Pが前記両ローラにニップされて装置前方(図1で下方向/図2で右方向)へ排出される。一方、フレームAssy19の上昇位置では、薄板状体の一例としての光ディスクDがセットされたトレイ100を搬送可能となる。
以下、光ディスクDへの記録について更に説明する。被記録媒体としての光ディスクDをセット可能なプレート形状を成すトレイ100は、プリンタ1における直線状のトレイ搬送経路を搬送される。このトレイ100は、プリンタ1前方に設けられたトレイガイド7に支持されながら、プリンタ1の前方側から後方側へ向けて差し込まれる。そして搬送手段5によって副走査送りされながら、光ディスクDのラベル面に記録が実行される。
ここで排出従動ローラ18は外周に歯を備えた歯付きローラであり、光ディスクDのラベル面に当接するとデータ領域を破壊する虞があることから、トレイ100の搬送時には、上記の通り排出従動ローラ18を備えるフレームAssy19が上昇位置をとるようになっている。
尚、図2において符号20で示すガイドローラは、フレームAssy19が下降位置にあるときには、搬送経路から退避しており、フレームAssy19が上昇位置にあるときには(トレイ100が搬送経路に供給された際には)、搬送経路に進出し、トレイ100の上面両側端部分に接触できる様になっている。トレイ100は、ガイドローラ20と排出駆動ローラ17とにニップされた状態で排出駆動ローラ17が回転することにより、上流側の搬送手段5へ向けて給送され、或いは下流側へ排出される。
以上がプリンタ1の構成であり、以下、トレイ100の構成について図3、図1等を参照しながら詳説する。トレイ100は平面視において長方形の形状を成し、搬送駆動ローラ9と搬送従動ローラ10とによってニップ可能なプレート形状を成し、搬送駆動ローラ9の回転に伴って副走査送り可能に構成されている。
トレイ100は、トレイ本体101に、光ディスクDをセット可能な凹部102を備えている。凹部102は、平面視において円形の形状を成しており、その中心には、図1及び図3においては符号103で示す嵌合凸部が形成されている。
光ディスクDが凹部102にセットされた際には、光ディスクDの嵌合穴(中心穴:図1において符号Hで示す)が嵌合凸部103と嵌合し、これによって光ディスクDの凹部102(トレイ100)における位置が定まるようになっている。
また、嵌合凸部103には、図3においては符号104A及び104Bで示すような複数の弾性片が形成されていて、この弾性片が光ディスクDの嵌合穴の内縁に弾性的に接触することにより、光ディスクDが嵌合凸部103から容易に外れないよう保持される。尚この嵌合凸部103や弾性片104A、104Bは、トレイ本体101(凹部102)に、樹脂材料によって一体的に形成される。
続いて図3の上下方向はトレイ100の搬送方向(副走査送り方向)となっていて、上述したようにトレイ100をトレイガイド7を介してプリンタ1の搬送経路に差し込む際には、図3の上方を先端として差し込むようになっている。トレイ100の先端には、舌片部105が、トレイ100の差し込み方向に突出するように、トレイ100と一体的に形成されている。
これにより排出駆動ローラ17とガイドローラ20によってトレイ100が搬送手段5へ向けて給送された際には、舌片部105が搬送駆動ローラ9と搬送従動ローラ10との間に容易に入り込み、この結果トレイ100が搬送駆動ローラ9と搬送従動ローラ10との間に容易に入り込んで、両ローラによってニップされることとなる。
<<<嵌合凸部の形態1>>>
以下、本発明の第1実施形態(嵌合凸部の形態1)について図4乃至図8を参照しつつ説明する。
トレイ100にセットされる光ディスクDの嵌合穴(中心穴)は、円形状を成しており、従ってこれと嵌合する嵌合凸部103も、平面視において円形状を成している。
符号104A、104Aは光ディスクDの嵌合穴を拡開する方向に弾性力を作用させることによって光ディスクDを保持する一組の弾性片であり、嵌合凸部103の中心(図6の中心C)を通る直線(図6の直線L)上において嵌合凸部103の中心Cを挟んで配置されている。符号104B、104Bで示す弾性片も同様に、光ディスクDの嵌合穴を拡開する方向に弾性力を作用させることによって光ディスクDを保持する1組の弾性片である。このように嵌合凸部103には、光ディスクDを保持する1組の弾性片が2組設けられている。
これら弾性片は、図示するように嵌合凸部103の外縁に沿った複数の位置に、凹部102及び嵌合凸部103を切り欠いて形成され、即ちトレイ本体101に一体的に形成される。尚、光ディスクDの内縁に接触する面S1が、嵌合凸部103の外縁S2よりも径方向に僅かに突出するように形成されており、これにより面S1が光ディスクDの嵌合穴の内縁に弾性的に接触する様になっている。
嵌合凸部103は、搬送駆動ローラ9の軸線方向に適宜の間隔を置いて配設された複数の紙案内上11のうち、2つの紙案内11、11の間の位置を通過する場所に配置されており、また2つの搬送従動ローラ10のほぼ中間を通過する場所に配置されている。またトレイ100をガイドするトレイガイド7(図1)は、嵌合凸部103が上記の様な場所を通過するように、トレイ100の桁方向位置(図1の左右方向位置)を規制する。
嵌合凸部103の上面中心領域には、平坦面103aが形成されており、この平坦面103aの両側(桁方向両側)には、平坦面103aからトレイ送り方向(図5において上下方向)と直交する方向(図5において左右方向)に向かって下がる傾斜面(逃げ面)103b、103bが形成されている。尚、図5においては傾斜面103b、103bの領域を明確にするために、当該傾斜面103b、103bの領域をハッチングで示している。
この傾斜面103bにより、図7に示すように嵌合凸部103と搬送従動ローラ10との干渉が防止され、嵌合凸部103が搬送従動ローラ10を通過する際における、トレイ100の搬送精度低下を防止することが可能となっている。尚、傾斜面103bと平坦面103aとの境界線は、本実施形態ではトレイ100の送り方向に平行である。
そして本形態において1組の弾性片104A、104Aは、傾斜面103b、103bを避けた位置に配置されているので、この1組の弾性片104A、104Aについては面S1の面積の減少が防止され、トレイ100から光ディスクDが容易に外れることなく確実に保持されるようになっている。また、他の1組の弾性片104B、104Bについては嵌合凸部103の円周方向における位置に制限なく配置することで、弾性片104A、104Bを嵌合凸部103の円周方向で偏ることなくバランス良く配置することができる。
次に、弾性片104A、104Bのうら側は、図8に示すようにトレイ本体101のうら面101bから退避する様な逃げ面106が形成されている。この様に弾性片104A、104Bのうら側がトレイ本体101のうら面101bから退避しているので、弾性片104A、104Bの弾性変形(図8において矢印Mで示す弾性変形)に伴いそのうら側がトレイ本体部101のうら面101bから突出せず、即ち搬送駆動ローラ9の側に突出しない。従って弾性片104A、104Bのうら側がトレイ本体101のうら面101bから突出することに起因する搬送精度の低下が防止されている。
また本実施形態においては、弾性片104A、104Bはいずれも搬送従動ローラ10の通過領域を避けた位置に配置されている。即ち、弾性片104A、104Bが搬送従動ローラ10の通過領域に配置されていると、弾性片104A、104Bが搬送従動ローラ10によって押圧され、その結果弾性片104A、104Bによる光ディスクDの保持状態が解除されてしまう虞がある。しかしながら上記の通り、弾性片104A、104Bはいずれも搬送従動ローラ10の通過領域を避けた位置に配置されているので、上記不具合の発生が確実に防止されている。
尚、弾性片104A、104Bが搬送従動ローラ10の通過領域を避けた位置に配置されることによる上記作用効果のみを得る場合には、嵌合凸部103の上面には必ずしも傾斜面103bが形成される必要はない。即ち、嵌合凸部103の上面の形状に拘わらず、弾性片104A、104Bが搬送従動ローラ10の通過領域を避けた位置に配置されていれば、その作用効果を得ることが可能となる。
また本実施形態においては、他の1組の弾性片104B、104Bの上面の一部には傾斜面103bが形成されている。従って仮に、トレイ100の桁方向位置にばらつきが生じ、弾性片104B、104Bの位置を搬送従動ローラ10が通過することがあっても、搬送従動ローラ10が弾性片104B、104Bを上方から押圧することがなく、弾性片104B、104Bが上方から押圧されることにより光ディスクDの保持状態が解除されてしまうことが無い。
尚、トレイ100の桁方向位置にばらつきが生じても、1組の弾性片104B、104Bが搬送従動ローラ10の通過領域に掛かる虞が殆ど無い場合には、当該1組の弾性片104B、104Bの上面は全て平坦面であっても良い。
<<<嵌合凸部の形態2>>>
以下、本発明の第2実施形態(嵌合凸部の形態2)について図9を参照しながら説明する。図9の嵌合凸部203には、上述した[形態1]の平坦面103a及び傾斜面103bと同様な平坦面203a及び傾斜面203bが形成されている。
本形態において上記[形態1]の嵌合凸部103と異なる点は、全ての弾性片(203A、203B)が、傾斜面203b、203bを避けた位置に配置されている点である。これにより、弾性片204A、204Bの全てについて、光ディスクDの嵌合穴の内縁に弾接する面(面S1)の面積の減少が防止され、光ディスクDをより一層確実に保持することが可能となる。
また、弾性片204A、204Bが、トレイ100の搬送方向に対して対称に配置されているので、トレイ100の搬送時において光ディスクDをより一層安定して保持することが可能となる。特に弾性片204A、204Aの組、及び204B、204Bの組は、いずれについても、2つの弾性片を結ぶ直線(図6の直線L)と、トレイ搬送方向と平行な直線(図6の直線m)とのなす角度θ(図6の角度θ)が、0deg<θ<45degとなっている。
即ち、嵌合凸部203の上面において、複数の弾性片がトレイ搬送方向と平行な直線により近い位置に配置されている(集約されている)ので、トレイの搬送に伴いセットされた光ディスクDがトレイ搬送方向に動こうとしても、これを確実に保持することができる。
尚、弾性片204A、204Bのうら側に、図8を参照しながら説明したようなにげ面106を形成しても良い。
<<<嵌合凸部の形態3>>>
以下、嵌合凸部の他の形態(形態3)について図10乃至図12を参照しながら説明する。図10乃至図12に示す嵌合凸部303は、上記[形態1]及び[形態2]とは異なり、搬送従動ローラ10が通過する場所に配置されている。
この嵌合凸部303の上面中心領域には、上記[形態1]及び[形態2]と同様に平坦面303aが形成されているが、この平坦面303aの前後方向に、トレイ送り方向(図11において上下方向:図12において左右方向)に向かって下る傾斜面(ガイド面)303b、303bが形成されている。尚、図11においては傾斜面303b、303bの領域を明確にするために、当該傾斜面303b、303bの領域をハッチングで示している。
この傾斜面303bにより、嵌合凸部303をレイアウト上搬送従動ローラ10の通過場所に配置せざるを得ない場合であっても、傾斜面303bが案内面となり、搬送従動ローラ10が嵌合凸部303を円滑に通過することが可能となる(図12)。
そして弾性片304A、304Bは、傾斜面303bを避けた位置に配置されているので、これによって光ディスクDの嵌合穴の内縁に圧接する面(面S1)の面積の減少が防止され、トレイから光ディスクDが容易に外れることなく確実に保持される。
また、弾性片304A、304Aの組、及び304B、304Bの組は、いずれについても、2つの弾性片を結ぶ直線(図6の直線L)と、トレイ搬送方向と平行な直線(図6の直線m)とのなす角度θ(図6の角度θ)が、45deg<θ<90degとなっている。
即ち、嵌合凸部303の上面において、複数の弾性片が、嵌合凸部303の中心Cを通るとともにトレイ搬送方向と直交する直線(直線mと直交する直線)により近い位置に配置されている(集約されている)ので、傾斜面303bの傾斜をより一層緩やかにすることができ、搬送従動ローラ10がより一層嵌合凸部303を円滑に通過できる。
尚、弾性片304A、304Bのうら側に、図8を参照しながら説明したようなにげ面106を形成しても良い。
<<<嵌合凸部の形態4>>>
以下、嵌合凸部の他の形態(形態4)について図13を参照しながら説明する。上記形態1〜3においては、1つの嵌合凸部に4つの弾性片が設けられていたが、図13に示す嵌合凸部403においては、符号404で示す弾性片が2つ設けられている。
弾性片404、404は、光ディスクDの嵌合穴を拡開する方向に弾性力を作用させることによって光ディスクDを保持するように、嵌合凸部403の中心を通る直線上において前記中心を挟んで配置されている。符号401cで示す領域(斜線で示す領域)は、凹部402及び嵌合凸部403に形成される切り欠きであり、これにより弾性片404が、トレイ本体に一体的に形成される。
図示するように1つの弾性片404は、嵌合凸部403の円周方向に占める割合が大きく、これにより光ディスクDの嵌合穴の内縁に弾接する際の弾性力が大きくなっている。従って光ディスクDをより強い力で保持することが可能となる。
尚、図13に示した形状の弾性片404を、上記形態1〜3に適用することも可能である。また弾性片の形状及び数は、上記形態1〜4に示したものに限られず、適宜変更可能であることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの装置本体の平面図。 インクジェットプリンタの装置本体の側断面図。 本発明に係るトレイの平面図。 形態1に係る嵌合凸部の斜視図。 形態1に係る嵌合凸部の平面図。 形態1に係る嵌合凸部の拡大平面図。 図5のA−A断面図。 図5のB−B断面図。 形態2に係る嵌合凸部の平面図。 形態3に係る嵌合凸部の斜視図。 形態3に係る嵌合凸部の平面図。 形態3に係る嵌合凸部の側断面図。 形態4に係る嵌合凸部の平面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、4 記録部、5 搬送手段、6 排出手段、7 トレイガイド、8 メインフレーム、9 搬送駆動ローラ、10 搬送従動ローラ、11 紙案内上、12 コイルばね、13 紙案内前、14 キャリッジ、15 キャリッジガイド軸、16 記録ヘッド、17 排出駆動ローラ、18 排出従動ローラ、19 フレームAssy、20 ガイドローラ、100 トレイ、101 トレイ本体、102、202、302、402 凹部、103、203、303、403 嵌合凸部、104、204、304、404 弾性片、D 光ディスク

Claims (4)

  1. 回転駆動される駆動ローラと、当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとによってニップ可能なプレート形状を成すトレイ本体と、
    前記トレイ本体に形成された、薄板状体をセット可能な凹部と、
    前記薄板状体に形成された嵌合穴に嵌合する、前記凹部に設けられた嵌合凸部と、
    前記嵌合凸部の外縁に沿って複数設けられ、前記嵌合穴の内縁に弾性的に接触することにより、前記薄板状体を保持する弾性片と、を備え、
    前記嵌合凸部の上面には、前記駆動ローラ及び前記従動ローラによる前記トレイ本体の送り方向と直交する方向に向かって下がる逃げ面が形成され、
    前記複数の弾性片のうち前記薄板状体を保持する少なくとも一組の弾性片が、前記逃げ面を避けた位置に配置されている、
    ことを特徴とするトレイ。
  2. 請求項1に記載のトレイにおいて、前記嵌合凸部は、平面視において円形状を成しており、
    前記複数の弾性片は、前記嵌合凸部の中心を通る直線上において前記中心を挟んで配置された1組の弾性片を2組備えて構成されるとともに、うち1組が、前記逃げ面を避けた位置に配置されている、
    ことを特徴とするトレイ。
  3. 請求項1に記載のトレイにおいて、前記複数の弾性片の全てが、前記逃げ面を避けた位置に配置されている、
    ことを特徴とするトレイ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のトレイにおいて、前記弾性片が、前記トレイ本体部を切り欠いて形成されることにより、前記トレイ本体部に一体的に形成され、
    前記薄板状体の非セット状態において、前記弾性片のうら側が、前記トレイ本体部のうら面から退避している、
    ことを特徴とするトレイ。
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