JP2009038596A - データ送受信システム、データ送信装置、データ受信装置、クロック生成方法 - Google Patents

データ送受信システム、データ送信装置、データ受信装置、クロック生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】HDMIで接続されるAVシステム環境の下で、より高品位なオーディオ再生が行えるようにする。
【解決手段】シンク側にてクリスタル精度のマスタークロックCLK_Mを生成し、このマスタークロックCLK_Mとソース側から受け取ったTMDSクロック及び分周比値Nにより、CTSrを生成し、ソース側に送信する。ソース側では、受信したCTSr、TMDSクロック、及び分周比値NによりオーディオクロックCLK_Argを得る。オーディオクロックCLK_Argは、マスタークロックCLK_Mを再生成して得られるものとなる。シンク側の機器であるディスク再生装置は、このオーディオクロックCLK_Argによりディスク再生処理を実行してデジタルオーディオ信号を得るようにされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、所定の伝送方式に従って、例えばビデオ・オーディオ信号などとしてのデジタルコンテンツ信号のデータを送信するデータ送信装置と、このデータ送信装置により伝送されてきたデータを受信するデータ受信装置と、これらの装置から成るデータ送受信システムとに関する。また、上記データ送信装置とデータ受信装置との間で伝送するデジタルコンテンツ信号データのクロックを生成するためのクロック生成方法に関する。
デジタルによるビデオ・オーディオ信号(デジタルコンテンツ)を伝送するためのデータインターフェイス規格の1つとして、HDMI(High Definition Multimedia Interface)が知られている。
HDMIは、周知のようにして、パーソナルコンピュータと液晶ディスプレイ装置などのデジタル表示駆動が行われるデジタルディスプレイ装置とを接続する標準規格であるDVI(Digital Video Interface)を基として、音声伝送機能、著作権保護機能、色差伝送機能などを付加することにより、主には家電、AV(Audio Visual)機器向けに策定された、デジタル映像音声入出力のための規格である。HDMIでは送信(出力)側機器をソース(Source)、受信(入力)側をシンク(Sink)といい、HDMIによるビデオ・オーディオ信号データの伝送は双方向ではなく、ソースからシンクへの一方向となる。ただし、DDC(Display Data Channel)といわれる制御信号経路については双方向通信が行えるようにされている。
例えばユーザは、HDMIに対応する2以上の機器をHDMIケーブルなどにより接続して、AV(Audio Visual)システムを構築するようにされる。
また、HDMIによりオーディオ信号データを伝送するのにあたっては、ACR(Audio Clock Regeneration)といわれる、オーディオクロックについての制御が行われる。
ACRによっては、先ず、ソースからシンクに対して、ビデオクロック(ピクセルクロック)と、オーディオクロックの再生成に必要なパラメータ(再生成用パラメータ)を送信する。ここで、再生成のためのパラメータは、Nといわれる分周比値と、CTS(Cycle Time Stamp)といわれる、ビデオクロックを基準としたオーディオクロックの周期速度を示す値とされる。シンクでは、受信取得した上記ビデオクロック及び再生成用パラメータを利用して、ソース側にて得られているのと同じ周波数のオーディオクロックを再生成する。シンク側の機器は、このようにして再生成したオーディオクロックを利用して、受信したデジタルオーディオ信号についての再生信号処理を実行するようにされる。
特開2000−253029号公報
近年においては、例えばリニアPCM形式におけるサンプリング周波数・量子化ビット数の拡張、また、圧縮符号化形式におけるであれば、音声圧縮符号化方式の多様化、また、1ビット形式のデジタルオーディオ信号の普及化など、デジタルオーディオ信号はその形式が多様化してきている状況にある。これに伴い、デジタルオーディオ信号形式によっては、以前よりも高品位な再生音質が得られるようになってきている。
デジタルオーディオ信号を再生するのにあたり、上記のような高品位性をできる限り発揮させるためには、再生信号処理に使用するオーディオクロックのジッターを極力抑えることが1つの重要な要素になってくる。
しかし、HDMIにおける上記ACRの制御にあっては、シンク側は、ソース側のビデオクロック、オーディオクロックに基づいて生成されるパラメータを利用して、オーディオクロックの再生成を行う。このために、ソース側のオーディオクロックに或る量のジッターが生じているとすると、シンク側にて再生成されるオーディオクロックについても、同量とされるジッターを生じることになる。つまり、オーディオクロック制御に関しては、シンク側は、完全なスレーブとして動作するものであり、シンク側にて再生成されるオーディオクロックの精度は、そのまま、ソース側のオーディオクロックの精度に依存することになる。
すると、例えばシンク側の機器が非常に高い精度のクロックを生成可能であるとしても、ソース側で生成されるオーディオクロックの精度が低く、相応のジッターを生じているとすれば、シンク側では、この低い精度のオーディオクロックを再生成して再生信号処理を実行するしかなく、高品位な再生は期待できないことになる。
そこで、本願発明としては、例えばHDMIなどのクロック再生成の制御が行われるようなデータ伝送の環境の下であっても、ソース(マスタ)側に依存せずに、シンク側が有するクロック精度によるコンテンツ信号用のクロックが得られるようにして、これまでよりも高品位なコンテンツ再生が可能となるようにすることを目的とする。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、データ送受信システムとして次のように構成する。
このデータ送受信システムは、所定のデータ伝送規格により接続されるデータ送信装置とデータ受信装置とから成る。そのうえで、データ送信装置は、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、デジタルコンテンツ信号データをデータ受信装置に対して送信するデータ送信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、このデータ送信装置にて生成した基準クロックを上記データ受信装置に対して送信する基準クロック送信手段と、基準クロックと、デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信する分周比値情報送信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信されてくる、データ受信装置にて求められた、基準クロックを基準とする源クロックの周期速度値を示す周期速度値情報を受信する周期速度値情報受信手段と、デジタルコンテンツ信号データに同期するものとして生成されるコンテンツ用クロックを生成するもので、周期速度値により基準クロックを分周して得られる周波数信号を分周比値により逓倍した周波数信号を、コンテンツ用クロックとして出力するようにされたクロック生成手段とを備えることとした。また、データ受信装置は、上記所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくるデジタルコンテンツ信号データを受信するデータ受信手段と、上記所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくる基準クロック受信するクロック受信手段と、上記所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくる上記分周比値情報を受信する分周比値情報受信手段と、コンテンツ用クロックとしての規定周波数と対応関係を有する規定周波数の源クロックを生成する源クロック生成手段と、源クロックを分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる基準クロックの周期数を周期速度値として求めるようにされる周期速度値生成手段と、周期速度値を示す周期速度値情報を、データ伝送規格において規定される所定の伝送路によりデータ送信装置に対して送信する周期速度値送信手段とを備えることとした。
また、データ送信装置としては次のように構成することとした。
つまり、所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、デジタルコンテンツ信号データをデータ受信装置に対して送信するデータ送信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、このデータ送信装置にて生成した基準クロックをデータ受信装置に対して送信する基準クロック送信手段と、基準クロックと、デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信する分周比値情報送信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信されてくる情報であり、デジタルコンテンツ信号データの形式に対応する規定の周波数を有するものとしてデータ受信装置にて生成した源クロックを分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる基準クロックの周期数である周期速度値を示す周期速度値情報を受信する周期速度値情報受信手段と、デジタルコンテンツ信号データに同期するものとして生成されるコンテンツ用クロックを生成するもので、周期速度値により基準クロックを分周して得られる周波数信号をさらに分周比値により逓倍した周波数信号を、コンテンツ用クロックとして出力するようにされたクロック生成手段とを備えることとした。
また、データ受信装置としては次のように構成することとした。
所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくるデジタルコンテンツ信号データを受信するデータ受信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくる基準クロック受信するクロック受信手段と、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくる情報であり、データ送信装置にて上記基準クロックと、デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を受信する分周比値情報受信手段と、コンテンツ用クロックとしての規定周波数と対応関係を有する規定周波数の源クロックを生成する源クロック生成手段と、源クロックを分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる基準クロックの周期数を、周期速度値として求めるようにされる周期速度値生成手段と、この周期速度値を示す周期速度値情報を、データ伝送規格において規定される所定の伝送路によりデータ送信装置に対して送信する周期速度値送信手段とを備えることとした。
また、デジタルコンテンツ信号データを送受信するデータ送信装置とデータ受信装置との間で、上記デジタルコンテンツ信号データを送受信するための所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置にて生成した基準クロックを、データ送信装置からデータ受信装置に伝送させるクロック伝送手順と、データ送信装置において、基準クロックと、デジタルコンテンツ信号データの形式とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置からデータ受信装置に伝送させる分周比値情報伝送手順と、データ受信装置において、デジタルコンテンツ信号データの形式に対応する規定周波数を有するコンテンツ用クロックと同じ規定周波数を有するようにして源クロックを生成する源クロック生成手段と、データ受信装置において、源クロックを分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる基準クロックの周期数を、周期速度値として求めるようにされる周期速度値生成手順と、周期速度値を示す周期速度値情報を、データ受信装置からデータ送信装置に伝送させる周期速度値情報伝送手順と、データ送信装置においてコンテンツ用クロックを生成するもので、周期速度値により基準クロックを分周して得られる周波数信号を分周比値により逓倍した周波数信号として得るようにされるクロック再生成手順とを実行するように構成することとした。
上記各構成によっては、先ず、所定の伝送規格に従って、データ送信装置からデータ受信装置に対して、デジタルコンテンツ信号データを伝送するようにされている。
そのうえで、データ送信装置は、基準クロックと分周比値情報とを生成、設定し、これらを、同じ伝送規格により規定される所定の伝送経路でデータ受信装置に対して送信する。
データ受信装置側では、デジタルコンテンツ信号データに対応するものとして規定されるコンテンツ用クロックと同じ規定周波数による源クロックを生成し、この源クロックと、基準クロックと、分周比値情報を用いて源クロックの周期速度値を求め、これをデータ送信装置に送信するようにされる。
そしてデータ送信装置は、受信取得した周期速度値と、自身が生成・設定した基準クロック及び分周比値とを利用して、コンテンツ用クロックを生成するようにされる。
このようにしてデータ送信装置にて生成されるコンテンツ用クロックは、源クロックに対応する規定周波数のクロックを再生したものとしてみることができ、両者の周期速度は同じであるとみて良い。また、ここでデータ受信装置側において、高い精度の源クロックが得られるようなクロック生成を行っていれば、データ送信装置側で生成されるコンテンツ用クロックも、高い精度を有するものとなる。そして、データ送信装置とデータ受信装置では、それぞれが同じ周期速度で、かつ、高精度なコンテンツ用クロック、源クロックにより、伝送対象のデジタルコンテンツ信号データについての処理を行うことができる。
上記のようにして、本願発明によっては、データ送信装置とデータ受信装置は、伝送対象のデジタルコンテンツ信号データを、同じ周期速度による高精度で安定したクロックにより処理することができる。つまり、データ送信装置とデータ受信装置から成るシステム全体で、ジッターの少ない環境でのコンテンツ信号データの処理を行える。これにより、再生出力されるコンテンツの品質は、これまでよりも向上されることになる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)の基となる、データ送受信システムの構成例を示している。このシステムは、ディスク再生装置1とアンプ装置2とをHDMI(High Definition Multimedia Interface)により接続して成るもので、実質的には、オーディオ再生システムを構成するものとなる。
また、この図では、ディスク再生装置1とアンプ装置2の内部構成例をそれぞれ示しているが、ここでは説明を簡単なものとすることの都合上、先ず、ディスク再生装置1については、ディスク状記録媒体(以下、ディスクという)を再生して得られるオーディオ信号データを、HDMI経由で送信出力するための構成部分のみを抜き出して示すこととする。つまり、ディスク再生装置1としては、ディスクから再生したオーディオ信号データを、HDMI以外の伝送路により外部に送信出力可能に構成されてもよいのであるが、ここでは、このような構成については図示を省略している。また、同様にして、アンプ装置2についても、HDMIに対応するデータインターフェイス機能に関する部位と、オーディオ信号をスピーカから音として再生出力させるための部位のみを抜き出して示すこととする。つまり、例えばオーディオアンプ装置2としては、HDMI以外の経路により外部からデジタル又はアナログのオーディオ信号を入力可能とされてもよいのであるが、ここでは、このような構成は省略している。
ディスク再生装置1に装填された所定フォーマットによるディスク10は、ディスク再生部11により再生されることで、そこに記録されているオーディオコンテンツであるオーディオ信号の読み出し(再生)が行われる。このディスク再生部11は、装填されたディスク10を所定の回転駆動方式に従って回転駆動するための部位と、ディスク10に対してレーザ光を照射することにより記録信号の読み出しを行う光学ピックアップと、読み出した記録信号から最終的にデジタルオーディオ信号を得るまでの所要の信号処理を実行する再生信号処理部としての回路部位などから成るものとされる。
ディスク再生部11にて得られるデジタルのオーディオ信号は、HDMI送信部12に入力されるようになっている。HDMI送信部12は、HDMIにより定義されるソース(Source)に対応するもので、入力されてきたオーディオ信号を、HDMIの規格に従って伝送データ化し、この伝送データを、HDMIの物理層規格に従った電気信号に変換してHDMI出力端子13に対して出力するようにされる。HDMI出力端子13は、例えば実際には、HDMIの物理層規格に対応する構造の雌プラグを有して成り、HDMIの規格に対応するケーブル30の一方の雄プラグ30aが接続されている。
また、この場合のディスク再生装置1では、ディスク再生部11からHDMI送信部12に対して、オーディオクロックCLK_A1を出力させることとしている。オーディオクロックCLK_Aは、ディスク再生部11における再生処理により得られるデジタルオーディオ信号に対応のクロックに基づいて生成されるもので、このデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数をfsとすると128fsの周波数を有するクロックとなる。
HDMI送信部12は、上記オーディオクロックCLK_A1と、ビデオクロック(ピクセルクロック)CLK_Vを入力し、ACR(Audio Clock Regeneration)制御に利用する。
次にアンプ装置2について説明する。
アンプ装置2は、オーディオ信号入力のためにHDMIの受信系の構成を備える。つまり、HDMI入力端子21と、HDMI受信部22を備える。
HDMI入力端子21は、例えば実際には、HDMIの物理層規格に対応する構造の雌プラグを有して成り、この場合には、ケーブル30におけるもう一方の雄プラグ30bが接続されている。これにより、ディスク再生装置1のHDMI出力端子13から出力(送信)される伝送データは、アンプ装置2のHDMI入力端子21を経由して、HDMI受信部22に対して入力されることとなる。
HDMI受信部22は、HDMIにおいて定義されるシンク(Sink)に相当する部位であり、入力された伝送データについての受信処理を実行することで、この伝送データに含まれているオーディオ信号を抽出して復元することができる。そして、このようにして得たオーディオ信号データを、ここでは、再生信号処理・増幅部22に対して出力するようにされる。
再生信号処理・増幅部23は、入力されてくるオーディオ信号データの形式に適合した再生信号処理と、この再生信号処理を経た信号についての増幅動作を実行し、増幅により得られたスピーカ駆動信号をスピーカ端子24に出力する。これにより、スピーカ端子24に接続されるスピーカ25が駆動され、アンプ装置2に入力されるオーディオ信号についての音声再生出力が行われることになる。
また、この場合のアンプ装置2では、HDMI受信部22から再生信号処理・増幅部23に対して、オーディオクロックCLK_A2を出力するようにされている。オーディオクロックCLK_A2は、HDMI受信部22が実行するACRの動作により、ディスク再生装置1側のオーディオクロックCLK_A1と同じ周波数のクロックを再生成したものとして得られるクロックである。再生信号処理・増幅部23は、HDMI受信部22にて受信取得されたデジタルオーディオ信号についてのデジタル再生信号処理などを実行するのに、このオーディオクロックCLK_A2を再生クロックとして利用するようにされる。
図2は、HDMIにおけるデータ送受信のための基本構成を模式的に示している。
既に知られているように、HDMIにおける2つの装置間のデジタルコンテンツの信号データ(ビデオ信号データ・オーディオ信号データ)の伝送は、双方向ではなく一方向である。送信装置側についてはソース(Source)といい、受信装置側についてはシンク(Sink)という。
図2においては、送信装置に対応するものとしてHDMIソース(HDMI Source)100が示され、受信装置に対応するものとしてHDMIシンク、(HDMI Sink)110が示されている。図1との対応では、ディスク再生装置1のHDMI送信部12において、HDMIソース100に相当する部位が備えられ、アンプ装置2のHDMI受信部22において、HDMIシンク110に相当する部位が備えられる。
HDMIソース100におけるHDMIトランスミッタ(Transmitter)101は、送信すべきコンテンツデータ(ビデオ信号、オーディオ信号)を入力し、これらを所定の構造に当て嵌めていくようにして伝送データを生成する。また、この伝送データの構造には、各種制御データをはじめとする付加情報も、HDMIの規則に従って格納される。そして、このようにして得られた伝送データを、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)に従った伝送信号に変換し、TMDSチャンネル0、1、2の3つの並列に設けられた3チャンネルの伝送路により送信出力させる。
また、TMDSクロックチャンネルは、上記TMDSチャンネル0〜2により伝送するビデオ信号データに同期するクロックであるTMDSクロックを送信出力するための伝送チャンネルとされる。即ち、コンテンツデータとしての信号と、クロックとは、それぞれ独立した別のチャンネル(信号線)により伝送されるようになっている。
HDMIシンク110におけるHDMIレシーバ111は、TMDSチャンネル0、1、2、及びTMDSチャンネルクロックの各伝送路を介して送信されてくるデータ、クロックを受信する。そして、TMDSチャンネル0、1、2により受信したデータからビデオ信号・オーディオ信号を抽出、復元して出力するようにされる。また、付加情報についても抽出して出力するようにされる。抽出された付加情報は、例えば、HDMI Sink110が対応する実際の機器が所要の制御に利用することになる。このようにして、HDMIトランスミッタ101とHDMIレシーバ111によっては、TMDSの規格に対応してビデオ信号・オーディオ信号(及び制御信号(Control/Status))を送受信するようにされる。
また、上記HDMIトランスミッタ101とHDMIレシーバ111との間での通信と併行して、HDMIソース100とHDMIシンク110との間では、DDC(Display Data Channel)による通信を行うようにもされている。これにより、例えばHDMIシンク110が有するEDID ROM112に保持させている、HDMIシンク110としての実際の装置に対応する各種設定値(例えばEDID(Extended Display Identification Data)により規定されている)の内容を、HDMI Source100側が認識することが可能になる。
また、HDMIでは、オプションとしてCEC(Consumer Electronics Control)による相互通信が可能であることが規定されている。CECは、HDMIソース100と、HDMIシンク110との間で、例えばリモートコントローラ操作などに応じたコマンドなどをはじめとする機器制御信号を送受信するためのプロトコルである。
図3は、現状のHDMIにおいて規定されているACR制御のための構成を示している。
ACR制御は、HDMIソース100側が備えるとされるソースデバイス(Source Device)200と、HDMIシンク110側が備えるとされるシンクデバイス(Sink Device)201とにより行われる。図1との対応では、ディスク再生装置1のHDMI送信部12においてソースデバイス200が備えられ、アンプ装置2のHDMI受信部22においてシンクデバイス201が備えられることになる。
ソースデバイス200に対しては、オーディオクロックCLK_A1とビデオクロック(ピクセルクロック)CLK_Vが入力される。図1のディスク再生装置1との対応では、オーディオクロックCLK_A1は、ディスク再生部11において再生して得られるデジタルオーディオ信号に同期して得られるもので、このデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数をfsとして、128fsで表される周波数を有するクロックである。また、ビデオクロックCLK_Vは、ACR制御のための基準となるクロックとして、本来はソースからシンクに伝送すべきビデオ信号データに同期するクロックであり、その周波数は、ビデオ信号データが対応するフォーマット(例えばVGA、480i、480pなど)に応じて決定される。但し、図1の構成の場合のようにして、ビデオ信号を伴うことなく、オーディオ信号のみを伝送する場合には、伝送するデジタルオーディオ信号の形式により規定されるサンプリング周波数などに基づいて、例えば、伝送対象のデジタルオーディオ信号に必要な周波数帯域(伝送周波数)が確保されるべきことをはじめ、いくつかの所要の条件を満たすようにして、ビデオクロックCLK_Vとして適切な周波数を設定し、これを生成するようにされる。また、ビデオクロックCLK_Vは、ソース側機器(ディスク再生装置1)が備える水晶発振子の発振信号を基にして生成したもので、その周期速度の変動特性(ジッター特性)などについては、いわゆるクリスタル精度といわれる精度を持つ。
そして、ソースデバイス200においては、先ず、入力されてくるオーディオクロックCLK_A1を、分周器211によって、1/Nに分周して出力する。
ここで、分周器201が分周比として用いる数値であるNは、HDMIにおいて、伝送するオーディオ信号データのサンプリング周波数fsと、TMDSクロックの周波数とに対応させて、CTSとともに、その推奨値が規定されている。ちなみに、HDMIにおいては、オーディオクロック(128fs)、TMDSクロックの周波数(fTMDS_clock)、N、及びCTSとの関係について、
128fs=fTMDS_clock*N/CTS・・・(式1)
が成り立つべきことを規定している。
ソースとなる機器は、例えばオーディオ信号データの形式に応じた規定のサンプリング周波数とビデオクロック周波数との関係からNが特定されるように形成したテーブルを参照する、あるいはオーディオ信号データの形式に応じた規定のサンプリング周波数とビデオクロック周波数の値を用いて所定の演算式を用いてNを算出するようにして、上記推奨値としてのNの値を取得するようにされる。
ソースデバイス200におけるNレジスタ213には、上記のようにして求めたNがセットされる。Nレジスタ213は、セットされたNを保持し、分周器211の分周比として、この保持しているNを設定する。
分周器211の出力は、周期カウンタ212に対して出力される。
周期カウンタ212には、上記分周器211から出力される周波数信号と、ビデオクロックCLK_Vを基とするTMDSクロックとが入力される。周期カウンタ212は、例えば分周器211から出力される周波数信号の1周期(単位周期)内において現れる、TMDSクロックの周期数をカウントする。このようにしてカウントして得られる値が、ソースデバイス200からCTS(Cycle Time Stamp)として出力される。
オーディオクロックCLK_A1は、伝送対象のデジタルオーディオ信号データに同期し、128fsで表される、規定の周波数を有するクロックとして生成されるのであるが、このオーディオクロックCLK_A1が有する現実の周波数(実周波数:ここでは周期速度ともいうことにする)は、真に正確な周波数に対して誤差を有している。CTSは、TMDSクロックを基準とした上で、オーディオクロックCLK_A1の周期速度を示している数値であるとしてみることができる。
そして、ソースデバイス200は、上記CTSとともに、ビデオクロックCLK_Vを基とするTMDSクロック、及びNレジスタ213が保持する分周比値としてのNを、HDMIの伝送路を経由して、シンクデバイス201に対して送信出力する。
ACR制御のためのパラメータとなるCTS及びN(ACRパラメータ)については、先に図2により説明した、TMDSチャンネル0、1、2により伝送される付加情報、制御情報の1つとして、ビデオデータの垂直/水平ブランキング区間内における所定区間に格納されるようにされたうえで、パケット形式により送信される。また、TMDSクロックは、TMDSクロックチャンネルにより伝送される。
シンクデバイス201は、分周器214、逓倍器215を備える。
先ず、分周器214は、HDMIの伝送路経由で受信したTMDSクロック及びCTSを入力し、TMDSクロックをCTSが示す値により分周する。この分周を行って得られた周波数信号は、逓倍器215に対して出力される。
逓倍器215は、分周器214から入力される周波数信号を、同じくHDMIの伝送路経由で受信したNにより逓倍する。
先ず、分周期214により得られる周波数信号は、ソースデバイス200の周期カウンタ212がCTSを求めるのに利用したものと同じTMDSクロックを、CPTにより分周して得られるものである。従って、この周波数信号は、ソースデバイス200の分周器211から出力される周波数信号と同じ周波数を有していることになる。そして、逓倍器215によっては、この周波数信号を、ソースデバイス200において分周器211が使用する、同じNにより逓倍するのであるから、逓倍器215の出力は、ソースデバイス200側において入力されているオーディオクロックCLK_A2と同じ周波数が得られることになる。つまり、シンクデバイス201側において、ソース200側のオーディオクロックが再生成されることになるものである。このようにして再生成されたクロックが、シンクデバイス200を有する機器(アンプ装置2)側にて得られるオーディオクロックCLK_A2となるものであり、例えば図1のアンプ装置2においては、このオーディオクロックCLK_A2を、再生クロックとして、再生信号処理・増幅部23におけるデジタルオーディオ信号の再生処理に利用する。
このようにしてHDMIでは、ソース側において得られているオーディオクロックをシンク側において再生成する仕組みを有する。そして、シンク側では、この再生成したオーディオクロックを再生クロックとして利用して、受信取得したデジタルオーディオ信号についての再生信号処理を実行するようにされる。上記もしたように、再生成されるオーディオクロックは、シンク側において得られているオーディオクロックと同じ周波数であることから、シンク側においては、再生成したオーディオクロックを再生クロックとして使用することで、ソース側から受信取得したデジタルオーディオ信号の再生を破綻無く行えることにはなる。
しかし、上記したACR制御の構成は、ソースデバイス200側の機器にて得られるオーディオクロックCLK_A1に応じたCTSを使用して、シンクデバイス側でクロックの再生成を行うようにされている。これは、ソースデバイス200がマスタで、シンクデバイス201がスレーブとして動作するようにされた構成であり、再生成により得られるオーディオクロックCLK_A2の精度は、そのまま、ソース側のオーディオクロックCLK_A1の精度に依存してしまうことになる。この場合において、ソース側の機器が高い精度のオーディオクロックCLK_A1を生成することができない場合には、シンク側の機器においても、オーディオクロックCLK_A1と同じ精度のオーディオクロックCLK_A2を再生クロックとして使用することになり、良好な再生品質が期待できなくなる。
そこで、本実施の形態としては、以降説明するようにして、ディスク再生装置とアンプ装置とを構成するようにされる。本実施の形態では、ディスク再生装置が本願発明におけるデータ送信装置に相当し、アンプ装置が本願発明におけるデータ受信装置に対応する。
先ず、図4は、実施の形態としてのディスク再生装置1A及びアンプ装置2Aを示している。なお、この図におけるディスク再生装置1A及びアンプ装置2Aにおいて、図1に示したディスク再生装置1及びアンプ装置2と同一とされる内容については説明を省略する。
先ず、この図に示すアンプ装置2Aにおいては、オシレータ26が水晶発振子27を利用して、マスタークロックCLK_Mを生成するようにされる。
このマスタークロックCLK_Mは、HDMI経由でアンプ装置2Aが受信して再生信号処理を行うオーディオ信号データのサンプリング周波数をfsとして、128fsの周波数を有するものとして生成される。
HDMI経由でオーディオ信号データを伝送するときには、伝送データの構造内において、そのオーディオ信号データの形式に応じて規定されるサンプリング周波数fsを示す情報を格納するようにされる。そこで、アンプ装置2は、受信した伝送データからこのサンプリング周波数を示す情報を取得して、受信取得されるデジタルオーディオ信号のサンプリング周波数を認識する。そして、この認識したサンプリング周波数の128倍の周波数信号を生成するようにされる。これが、マスタークロックCLK_Mとなる。上記しているように、マスタークロックCLKは、水晶発振子を利用して生成されるものであるために、クリスタル精度といわれる高い精度を持つことになる。
このようにして生成したマスタークロックCLK_Mは、HDMI受信部22Aに対して入力される。HDMI受信部22Aでは、後述する本実施の形態としてのACR制御を実行する際に、マスタークロックCLK_Mを使用する。
また、このマスタークロックCLK_Mは、再生信号処理・増幅部23に対しても入力される。再生信号処理/増幅部23は、マスタークロックCLK_Mを、HDMI受信部22Aから入力されてくるデジタルオーディオ信号のための再生クロックとして利用する。
また、ディスク再生装置1Aでは、HDMI送信部12Aからディスク再生部11に対してオーディオクロックCLK_Argを入力させている。このオーディオクロックCLK_Argは、結果的には、マスタークロックCLK_Mを後述するHDMI送信部12Aの構成により再生成したものとして得られるクロックとされる。
ディスク再生部11は、例えばこのオーディオクロックCLK_Argに基づいて再生クロックを生成し、この再生クロックに同期したオーディオ信号データが再生されるようにして、ディスク再生動作を制御するようにされる。例えばディスク回転駆動方式がCLV(線速度一定)であるような場合には、ディスク10から再生されるオーディオ信号データが再生クロックに同期するようにして、ディスク回転速度を制御することになる。また、ディスク10からのデータ読み出しをバースト(間欠)的に行ってバッファメモリに一時蓄積したうえで、バッファメモリから連続的にオーディオ信号データを読み出して再生出力させるような構成の場合には、バッファメモリに対する読み出しタイミングを制御することで、結果的に、再生クロックに同期したオーディオ信号データを得るようにされる。
図5は、本実施の形態に対応するACR制御のための構成を示す図である。
この図においては、ソースデバイス200Aとシンクデバイス201Aが示されている。ソースデバイス200Aは、本実施の形態のディスク再生装置1AのHDMI送信部12Aが備える部位とされ、シンクデバイス201Aは、本実施の形態のアンプ装置2AのHDMI受信部22Aが備える部位とされる。
アンプ装置2A側において図4による説明のようにして生成され、HDMI受信部22Aに入力されるマスタークロックCLK_M(源クロック)は、シンクデバイス201Aの分周器221に対して入力される。
分周器221では、マスタークロックCLK_Mを、分周比値Nにより分周する。この分周比値としてのNは、ソースデバイス200A内のNレジスタ213が保持しているもので、HDMIの伝送規格に従って、オーディオ信号データと共に、データの1つとして、ソースデバイス200A(HDMI送信部12A:HDMIソース)が送信してくるものである。アンプ装置2AのHDMI受信部22Aは、このようにして送信されてくるNを受信取得し、分周器221に対して分周比値としてセットするようにされる。
分周器221によりマスタークロックCLK_Mを分周して得られる128fs/Nの周波数を有する周波数信号は、周期カウンタ222に対して入力される。周期カウンタ222には、この分周器221からの周波数信号とともに、ソースデバイス200A(HDMI送信部12A:HDMIソース)側からTMDSチャンネルクロックを経由して送信されてくるTMDSクロックが入力される。このTMDSクロックは、図3の場合と同様にして、ソースとなる機器側において水晶発振子を使用して生成したビデオクロックCLK_V(基準クロック)を基とするクリスタル精度のクロックである。
そして、周期カウンタ222は、分周器221からの周波数信号の1周期内において得られるTMDSクロックの周期数をカウントする。そして、このカウント値をCTSrとする。CTSrは、TMDSクロックを基準にしてマスタークロックCLK_Aの周期速度を示していることになる。このCTSrは、クリスタル精度のマスタークロックCLK_M及びTMDSクロックに基づいて得られるものであることから、現に得られるCTSrとしては、マスタークロックCLK_Aの周期速度誤差が小さいことを反映した値を示すことになる。
上記のようにして得られたCTSrは、ソースデバイス200A側に対して入力される。
本実施の形態においても、HDMIによるデータ伝送は、ソースであるディスク再生装置1からシンクであるアンプ装置2への単一方向である。そこで、CTSrをソースデバイス200Aに入力させるためには、例えば、双方向の通信が可能なCECの伝送路を使用する。つまり、本実施の形態においては、CEC上でCTSrを伝送するプロトコルを定義するようにされる。これにより、CTSrを、HDMI受信部22AからHDMI送信部12Aに対して送信することが可能になる。HDMI送信部12Aは、受信したCTSrを、ソースデバイス200Aにおける分周器223の分周比値としてセットするようにされる。
ソースデバイス200Aにおいて分周器222は、TMDSクロックをCTSrにより分周する。分周器222に入力されるTMDSクロックは、シンクデバイス201A側の周期カウンタ221に対して入力されるものと共通である。従って、この分周器222から出力される周波数信号としては、シンクデバイス201Aの分周器221の出力である128fs/Nの周波数を有する周波数信号と同一とみることのできるものが得られることになる。
そして、逓倍器224においては、上記分周器223により得られた周波数信号を、Nレジスタ213によりセットされる分周比値であるNにより逓倍し、これにより得られる周波数信号を、オーディオクロックCLK_Argとして出力する。
上記逓倍器224が逓倍値として使用するNは、シンクデバイス201Aの分周器221に与える分周比値としても共通に使用されている。従って、オーディオクロックCLK_Argとしては、マスタークロックCLK_Mと同じ周波数を有することとなる。即ち、オーディオクロックCLK_Argは、マスタークロックCLK_Mを再生成したものとなる。
ここでマスタークロックCLK_Mは、クリスタル精度を持つから、これを再生成したものであるオーディオクロックCLK_Argとしても、クリスタル精度を有することになる。つまり、オーディオクロックCLK_Argは、非常にジッターの小さい高精度なクロックであることになる。
そして、先の図4による説明のようにして、ディスク再生装置1Aのディスク再生部11では、この高精度のオーディオクロックCLK_Argを再生クロックとしてディスク10からのオーディオ信号データの再生動作を実行することになる。これにより、ディスク再生装置1Aにより再生され、HDMI送信部12Aから送信されるオーディオ信号データとしても、ジッター、エラーの少ない高品位で再生されたものが得られることになる。
アンプ装置2A側では、上記のようにして送信されてくるオーディオ信号データを受信して、再生信号処理・増幅部23により再生信号処理を実行するが、このときの再生クロックには、マスタークロックCLK_Mを基とするものが使用される。従って、再生信号処理・増幅部23による再生信号処理も、デジタルオーディオ信号の品位を損なうことなく、高い精度で行われることになる。この結果、本実施の形態のディスク再生装置1Aとアンプ装置2Aからなるオーディオ再生システムによっては、これまでよりも品質の向上されたオーディオ再生が実現されることになる。
なお、通常のHDMIによるデータ伝送との互換性を考慮して、実際のディスク再生装置1Aについては、図1〜図3により説明した、これまでのHDMIの規定に準拠したデータ送信、及びACRの動作と、ディスクからのオーディオ信号データの再生動作が可能なようにして構成すべきものとされる。同様の理由で、アンプ装置2Aも、実際においては、HDMIの規定に準拠したデータ受信及びACRの動作と、オーディオ信号データの再生信号処理が可能なようにして構成すべきものとされる。
例えばディスク再生装置1Aに対して、通常のHDMIの規定にのみ対応した機器がシンクとして接続された場合、ディスク再生装置1Aも、通常のHDMIの規定に対応するデータ送信及びACRの動作と、再生動作を実行するようにされる。同様にして、アンプ装置2Aに対して、通常のHDMIの規定のみに対応した機器がソースとして接続された場合には、アンプ装置2Aは、通常のHDMIの規定に対応したデータ受信及びACRの動作と、再生信号処理を実行する。
また、ディスク再生装置1A及びアンプ装置2Aのそれぞれが、HDMI経由で接続された相手方機器について、図4及び図5により説明した本実施の形態としてのACR制御に対応しているか否かを認識可能とするためには、例えば、HDMI伝送路におけるCECを利用するなどして、ディスク再生装置1A、アンプ装置2Aが、それぞれ、HDMI経由で接続された相手方機器に問い合わせを行うようにすればよい。この問い合わせに対する応答が、本実施の形態のACR制御に対応することを通知してくるものであれば、図4、図5により説明した本実施の形態の構成に切り換えるようにされる。これに対して、問い合わせに対する応答が、本実施の形態のACR制御に対応しないことを通知してくるものであれば、図1〜図3に示したこれまでのHDMIに対応する構成に切り換えるようにされる。
また、これまでの説明にあっては、本願発明に対応するデータ送信装置をディスプレイ装置に適用し、また、本願発明に対応するデータ受信装置をオーディオアンプ装置に対して適用しているが、これら以外の種類の各種装置に適用されて構わない。
また、実施の形態においては、本願発明における第1の伝送路をHDMIとしているが、オーディオ信号伝送がサポートされているデジタルデータインターフェイスにおいて、本願発明の適用が可能なものでありさえすれば、特に限定されるべきものではない。また、実施の形態において伝送するデータ(デジタルコンテンツ信号)は、同期再生されるべきビデオ信号を伴わないオーディオ信号のみのコンテンツを対象としているが、同期再生されるべきビデオ信号とともに伝送されるオーディオ信号とされてもよい。また、ビデオ信号そのもの伝送する場合に対応して、本願発明を適用することも考えられる。
ディスク再生装置とアンプ装置とをHDMIにより接続して構成したオーディオ再生システムの構成例を示す図である。 HDMIにおけるデータ送受信のための基本構成を模式的に示す図である。 HDMIにおけるACR制御のための構成を示すブロック図である。 本実施の形態としてのディスク再生装置とアンプ装置とをHDMIにより接続して構成したオーディオ再生システム(データ送受信システム)の構成例を示す図である。 本実施の形態としてのACR制御のための構成を示すブロック図である。
符号の説明
1・1A ディスク再生装置、2・2A アンプ装置、10 ディスク、11 ディスク再生装置、12・12A HDMI送信部、13 HDMI出力端子、21 HDMI入力端子、22・22A HDMI受信部、23 再生信号処理・増幅部、24 スピーカ端子、100 HDMIソース、101 HDMIトランスミッタ、110 HDMIシンク、111 HDMIレシーバ、112 EDID ROM、200・200A ソースデバイス、201・201A シンクデバイス、211・214・221・223 分周器、212・222 周期カウンタ、213 Nレジスタ、215・224 逓倍器

Claims (4)

  1. 所定のデータ伝送規格により接続されるデータ送信装置とデータ受信装置とから成り、
    上記データ送信装置は、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、デジタルコンテンツ信号データを上記データ受信装置に対して送信するデータ送信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、このデータ送信装置にて生成した基準クロックを上記データ受信装置に対して送信する基準クロック送信手段と、
    上記基準クロックと、上記デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信する分周比値情報送信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信されてくる、上記データ受信装置にて求められた、上記基準クロックを基準とする源クロックの周期速度値を示す周期速度値情報を受信する周期速度値情報受信手段と、
    上記デジタルコンテンツ信号データに同期するものとして生成されるコンテンツ用クロックを生成するもので、上記周期速度値により上記基準クロックを分周して得られる周波数信号を上記分周比値により逓倍した周波数信号を、上記コンテンツ用クロックとして出力するようにされた、クロック生成手段とを備え、
    上記データ受信装置は、
    上記所定の伝送路により、上記データ送信装置から送信されてくる上記デジタルコンテンツ信号データを受信するデータ受信手段と、
    上記所定の伝送路により、上記データ送信装置から送信されてくる基準クロック受信するクロック受信手段と、
    上記所定の伝送路により、上記データ送信装置から送信されてくる上記分周比値情報を受信する分周比値情報受信手段と、
    上記コンテンツ用クロックとしての規定周波数と対応関係を有する規定周波数の源クロックを生成する源クロック生成手段と、
    上記源クロックを上記分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる上記基準クロックの周期数を、上記周期速度値として求めるようにされる、周期速度値生成手段と、
    上記周期速度値を示す周期速度値情報を、上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により上記データ送信装置に対して送信する、周期速度値送信手段とを備える、
    ことを特徴とするデータ送受信システム。
  2. 所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、デジタルコンテンツ信号データをデータ受信装置に対して送信するデータ送信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、このデータ送信装置にて生成した基準クロックを上記データ受信装置に対して送信する基準クロック送信手段と、
    上記基準クロックと、上記デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信する分周比値情報送信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により送信されてくる情報であり、上記デジタルコンテンツ信号データの形式に対応する規定の周波数を有するものとして上記データ受信装置にて生成した源クロックを上記分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる上記基準クロックの周期数である周期速度値を示す周期速度値情報を受信する周期速度値情報受信手段と、
    上記デジタルコンテンツ信号データに同期するものとして生成されるコンテンツ用クロックを生成するもので、上記周期速度値により上記基準クロックを分周して得られる周波数信号をさらに上記分周比値により逓倍した周波数信号を、上記コンテンツ用クロックとして出力するようにされたクロック生成手段と、
    を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  3. 所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、データ送信装置から送信されてくるデジタルコンテンツ信号データを受信するデータ受信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、上記データ送信装置から送信されてくる基準クロック受信するクロック受信手段と、
    上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、上記データ送信装置から送信されてくる情報であり、上記データ送信装置にて上記基準クロックと、上記デジタルコンテンツ信号データの形式に応じたサンプリング周波数とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を受信する分周比値情報受信手段と、
    上記コンテンツ用クロックとしての規定周波数と対応関係を有する規定周波数の源クロックを生成する源クロック生成手段と、
    上記源クロックを上記分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる上記基準クロックの周期数を、上記周期速度値として求めるようにされる、周期速度値生成手段と、
    上記周期速度値を示す周期速度値情報を、上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により上記データ送信装置に対して送信する、周期速度値送信手段とを備える、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  4. デジタルコンテンツ信号データを送受信するデータ送信装置とデータ受信装置との間で、上記デジタルコンテンツ信号データを送受信するための所定のデータ伝送規格において規定される所定の伝送路により、上記データ送信装置にて生成した基準クロックを、上記データ送信装置から上記データ受信装置に伝送させるクロック伝送手順と、
    上記データ送信装置において、上記基準クロックと、上記デジタルコンテンツ信号データの形式とに基づいて設定した分周比値を示す分周比値情報を、上記データ伝送規格において規定される所定の伝送路により、上記データ送信装置から上記データ受信装置に伝送させる分周比値情報伝送手順と、
    上記データ受信装置において、上記デジタルコンテンツ信号データの形式に対応する規定周波数を有するコンテンツ用クロックと同じ規定周波数を有するようにして源クロックを生成する源クロック生成手段と、
    上記データ受信装置において、上記源クロックを上記分周比値により分周して得られる周波数信号の単位周期内に得られる上記基準クロックの周期数を、上記周期速度値として求めるようにされる、周期速度値生成手順と、
    上記周期速度値を示す周期速度値情報を、上記データ受信装置から上記データ送信装置に伝送させる周期速度値情報伝送手順と、
    上記データ送信装置において上記コンテンツ用クロックを生成するもので、上記周期速度値により上記基準クロックを分周して得られる周波数信号を上記分周比値により逓倍した周波数信号として得るようにされるクロック再生成手順と、
    を実行することを特徴とするクロック生成方法。
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