JP2009035878A - 足場板 - Google Patents
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Abstract
【課題】できるだけ軽量にして、コストの低廉化を図ると共に、強度も十分に確保できる足場板本体を有する足場板を提供する。
【解決手段】天板部1の左右両側壁部2,2から夫々下向きに両側壁部2,2が突出し、両側壁部2,2の下端部から夫々内向きに支持壁部3,3が対向突出してなる足場板本体4を有する足場板において、足場板本体4が1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形されると共に、天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7が天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】天板部1の左右両側壁部2,2から夫々下向きに両側壁部2,2が突出し、両側壁部2,2の下端部から夫々内向きに支持壁部3,3が対向突出してなる足場板本体4を有する足場板において、足場板本体4が1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形されると共に、天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7が天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、建築工事や土木工事の作業足場に使用される鋼製の足場板に関するもので、特に足場板本体の全部が1枚の鋼板材によってロールフォーミングされた所謂1枚物からなる足場板に関する。
作業足場に使用される鋼製足場板は、天板部の左右両側端部から夫々下向きに両側壁部が突出し、両側壁部の下端部から夫々内向きに支持壁部が対向突出してなる鋼製の足場板本体と、足場板本体の前後両端部に嵌着される端部キャップとからなるもので、普通の鋼製足場板では、天板部の長さが1800mm、その幅が250mmとされる。
そして鋼製足場板には、足場板本体の全部を1枚の鋼板材で所要断面形状にロール成形した1枚物と、足場板本体の半分ずつを1枚の鋼板材で所要断面形状にロール成形して、両成形体を接合するようにした2枚物とがある。
図9の(a) 〜(f) には従来の1枚物からなる足場板本体を示している。(a) の足場板本体Aは、1枚の鋼板材のロールフォーミングによって、天板部1aと、左右両側壁部2a,2aと、両側壁部2a,2aの下端部から夫々内向きに突出する支持壁部3a,3aとを形成すると共に、天板部1aの幅方向中央部に断面略倒T字状の補強用リブ7aを一体形成したものであり、(b) の足場板本体Bは、天板部1bと左右両側壁部2b,2bと支持壁部3b,3bとを一体形成すると共に、天板部1aの幅方向中央部に断面略々倒T字状の補強用リブ7bを形成したものであり、(c) の足場板本体Cは、天板部1cと左右両側壁部2c,2cと支持壁部3c,3cとを形成すると共に、天板部1cの幅方向中央部下面に略U字状の補強枠7cを溶接したものである。
また、(d) の足場板本体Dは、天板部1dと左右両側壁部2d,2dと支持壁部3d,3dとを一体形成すると共に、天板部1dの幅方向中央部に断面略々倒T字状の補強用リブ7dを形成したものであり、この補強用リブ7dの下端部は断面三角形の中空部7doを形成している。(e) の足場板本体Eは、天板部1eと左右両側壁部2e,2dと支持壁部3e,3eとを一体形成したものであり、(f) の足場板本体Fは、天板部1fと左右両側壁部2f,2fと支持壁部3f,3fとを形成すると共に、天板部1fの幅方向中央部下面に略U字状の補強枠7fを溶接したものである。
上記した図9の(a) 〜(f) の足場板本体A〜Fのうち、足場板本体A,B,Dは、夫々補強用リブ7a,7b,7dの天板部1a,1b,1d下面からの突出長さが側壁部2a,2b,2dの高さと同程度あることから、強度的には極めて有効であるが、足場板本体の重量が増大するという難点がある。また、足場板本体C,Fは、天板部1c,1fの下面に側壁部2c,2fの高さと同程度の高さの略U字状の補強枠7c,7fを溶接したものであるから、これも強度は十分であるが、重量が増大する上に、溶接作業に手間がかかり、コストが高くつくといった難点がある。また、足場板本体Eのように、補強用リブや補強枠を設けない場合には、板厚を厚くすることによって強度の低下を補う必要があり、結局はコストの低廉化は期待できないことになる。
本発明は、上記の課題に鑑み、できるだけ軽量にして、コストの低廉化を図ると共に、強度も十分に確保できる足場板本体を有する足場板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、天板部1の左右両側壁部2,2から夫々下向きに両側壁部2,2が突出し、両側壁部2,2の下端部から夫々内向きに支持壁部3,3が対向突出してなる足場板本体4を有する足場板において、
足場板本体4が1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形されると共に、その天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7が天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成されていることを特徴とする。
足場板本体4が1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形されると共に、その天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7が天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成されていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の足場板において、補強用リブ7は、断面が略U字状に形成されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1に記載の足場板において、補強用リブ7は、断面が略三角形状に形成されて、その頂部が閉じていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1に記載の足場板において、補強用リブ7は、断面が略I字状に形成されていることを特徴とする。
請求項5は、請求項2に記載の足場板において、断面略U字状に形成された補強用リブ7にはその下端部に水抜き用開口部8が足場板本体長手方向所要間隔おきに設けられていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、足場板本体4を1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形すると共に、その天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7を天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成したことによって、足場板本体4の重量をできるだけ軽量化して、コストの低廉化を図ることができると共に、強度も十分に確保することができる。ここで、補強用リブ7の突出高さnを、側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度としたのは、補強用リブ7の突出高さnが側壁部2高さHの1/2以上になると、それだけ足場板本体4の重量が増加することになり、またその突出高さnが側壁部2の高さHの1/4以下になると、軽量化を図ることはできるが、補強リブとしての十分な強度が得られず、しかして突出高さnを側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度とすれば、板厚を極力薄くして、十分な強度が得られると共に、十分な軽量化が図られるからである。
請求項2に係る発明のように、補強用リブ7は、その断面形状を略U字状に形成することができる。
請求項3に係る発明のように、補強用リブ7は、その断面形状を略三角形状に形成し、その頂部を閉じたものとすることができる。
請求項4に係る発明のように、補強用リブ7は、その断面形状を略I字状に形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項2に記載の補強用リブ7のように断面形状が略U字状のものにおいては、その下端部に水抜き用開口部8を足場板本体長手方向所要間隔おきに設けることにより、補強用リブ7内に溜まった雨水等を排出させることができる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) は本考案に係る足場板の平面図、(b) は正面図、(c) は底面図、(d) は端面図であり、図2の(a) は図1の(a) の矢印Xで示す部分の拡大図、(b) は(a) のV−V線断面図であり、図3の(a) は図1の(a) の矢印Yで示す部分の拡大図、(b) は(a) の左側面図であり、図4の(a) は図1の(c) の矢印Zで示す部分の拡大図、(b) は(a) のW−W線断面図である。これらの図面に示される足場板は、天板部1の左右両側壁部2,2から夫々下向きに両側壁部2,2が突出し、両側壁部2,2の下端部から夫々内向きに支持壁部3,3が対向突出してなる鋼製の足場板本体4と、この足場板本体4の前後両端部に嵌着される端部キャップ5,5とからなるもので、足場板本体4の左右両支持壁部3の夫々下面には滑り止め部6が形成されている。図1の(c)及び図3の(a) においてハッチングを施した部分が滑り止め部6を示す。
足場板本体4は、1枚の鋼板材のロールフォーミングにより、天板部1と左右両側壁部2,2と両側壁部2,2の下端部から夫々内向きに対向突出する支持壁部3,3とを一体成形したもので、天板部1の幅方向中央部には側壁部2の高さHの約1/4の長さnだけ下向きに突出する補強用リブ7が縦格子部材2の長さ方向全域に亘って一体に形成されている。図5は補強用リブ7の拡大断面図である。
尚、足場板本体4の両端部には端部キャップ5が夫々嵌合されて、リベット9によって両足場板本体4に固定されている。
補強用リブ7の突出高さnは、側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度としている。これは、補強用リブ7の突出高さnが側壁部2の高さHの1/2以上になると、それだけ足場板本体4の重量が増加し、またその突出高さnが側壁部2の高さHの1/4以下になると、軽量化を図ることはできるが、補強リブとしての十分な強度が得られず、しかして突出高さnを側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度とすれば、板厚を極力薄くして、十分な強度が得られると共に、十分な軽量化が図られるからである。
この足場板本体4の寸法を参考までに示せば次の通りである。即ち、足場板本体4の長さは1800mm、幅は250mm、側壁部2の高さHは40mm、補強用リブ7の下向き突出長さnは8mm、板厚tは0.8mmである。そして、この足場板本体4の重量は7Kgである。
そして、この足場板本体4の補強用リブ7にはその下端部に、図4の(b) 及び図5に示すように、水抜き用開口部8が足場板本体4の長手方向所要間隔おきに設けられている。この水抜き用開口部8を設けた理由は、補強用リブ7が断面略U字状に形成されていて、天板部1を上側にして置いた時に雨水等が溜まるため、水抜きが必要だからである。
図6の(a) に示す補強用リブ7は、図4及び図5に示す補強用リブ7と同じような断面が略U字状に形成されたものであるが、図4及び図5に示す補強用リブ7よりも溝幅の狭いリブである。また、この図6 に示す補強用リブ7にも、水抜き用開口部8が足場板本体4の長手方向所要間隔おきに設けられている。
図7に示す補強用リブ7は、断面が略三角形の中空状に形成されている(その中空部を7oで示している)と共に、その断面三角形の頂部が閉じた状態に形成された補強用リブである。この図7の補強用リブ7も、天板部1からの突出長さnが側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度であるものとする。この補強用リブ7は、断面三角形の頂部が閉じているから、図5及び図6の補強用リブ7のような水抜き用開口部8が不要となる。
図8に示す補強用リブ7は、断面が略I字状に形成されている補強用リブであり、この補強用リブ7も、天板部1からの突出長さnが側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度であるものとする。
以上説明したように、本発明に係る足場板では、足場板本体4を1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形すると共に、その天板部1の幅方向中央部に側壁部2の高さHの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブ7を天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成したことによって、足場板本体4の重量をできるだけ軽量化して、コストの低廉化を図ることができると共に、足場板本体4の強度も十分に確保することができる。
1 天板部
2 側壁部
3 支持壁部
4 足場板本体
7 補強用リブ
2 側壁部
3 支持壁部
4 足場板本体
7 補強用リブ
Claims (5)
- 天板部の左右両側端部から夫々下向きに両側壁部が突出し、両側壁部の下端部から夫々内向きに支持壁部が対向突出してなる足場板本体を有する足場板において、
足場板本体が1枚の鋼板材のロールフォーミングにより成形されると共に、その天板部の幅方向中央部に側壁部の高さの約1/2〜1/4程度下向きに突出する補強用リブが天板部の長さ方向全域に亘って一体に形成されていることを特徴とする足場板。 - 補強用リブは、断面が略U字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
- 補強用リブは、断面が略三角形状に形成されて、その頂部が閉じていることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
- 補強用リブは、断面が略I字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
- 断面略U字状に形成された補強用リブにはその下端部に水抜き用開口部が足場板本体長手方向所要間隔おきに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の足場板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007199127A JP2009035878A (ja) | 2007-07-31 | 2007-07-31 | 足場板 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101956453A (zh) * | 2010-08-19 | 2011-01-26 | 白龙浩 | 轻型镀锌钢跳板及其加工工艺 |
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2007
- 2007-07-31 JP JP2007199127A patent/JP2009035878A/ja active Pending
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