JP2009030080A - 高炉炉体リングブロックの吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法 - Google Patents

高炉炉体リングブロックの吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リングブロックの多様な吊り下げパターンに対応できる吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法を提供する。
【解決手段】
高炉炉体リングブロックの吊換装置1は、複数種類のリングブロックB(B1〜B3)を収容可能な収容空間2の周囲に配列された支柱10と、支柱10で支持されかつ収容空間2の上面を覆う上部構造体20と、上部構造体20に配置されかつ複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群G(G1〜G3)と、を備える。各ジャッキ群Gとして設置されるジャッキ29は対応するリングブロックBに応じた配置とされており、適切なジャッキ群Gを選択すれば適切な吊り位置が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高炉炉体リングブロックの吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法に関し、高炉の構築時または解体時に炉体リングブロックを吊り換える作業に利用されるものである。
高炉炉体の構築工事は高炉の新設または改修において実施され、同炉体の解体工事は高炉の改修または廃止に実施される。
このような高炉炉体の構築または解体にあたって、炉体を輪切りにしたような複数のリングブロックを用いる、いわゆる炉体リング大ブロック工法が開発されている(特許文献1および特許文献2参照)。
この工法では、炉頂のガス捕集マンテル、中間のシャフトマンテルおよび炉腹マンテル、基部の炉底マンテル等の区画毎のリングブロックを用いる。
各リングブロックは、それぞれ外周に鉄皮を有し、その内側にステーブや耐火材を張って形成されており、互いに連結することで一連の高炉の炉体が構築されるようになっている。
炉体の構築にあたっては、設置現場の近隣に作業現場を設営し、ここで各々リングブロックを組み立てた後、設置現場に搬送し、炉体櫓の内側に各リングブロックを順次搬入し、吊り上げて連結してゆく。具体的には、先ず炉頂のガス捕集マンテル用ブロックを炉体基礎上面レベルで側方から基礎上に搬入し、これを吊り上げ、その下方に中間のシャフトマンテル用ブロックを搬入して吊り上げ、更にその下に炉腹マンテル用ブロックを搬入し、吊り上げる。最後に、炉腹マンテル用ブロックの下に炉底マンテル用ブロックを搬入・据付し、吊り上げていた各ブロックを順次下降させて互いに接続し、一連の炉体を組み上げる。
炉体の解体にあたっては、前述した炉体の構築とは逆の手順で炉体をリングブロックに分離し、ガス捕集マンテル用ブロック、シャフトマンテル用ブロック、炉腹マンテル用ブロックを吊り上げる。この状態で、炉底マンテル用ブロックの撤去を行い、続いて各ブロックを順次床面まで降ろし、櫓の外部へ順次搬出する。搬出された各ブロックは設置現場から搬出して近隣の作業現場に搬送後、解体される。
このような炉体リング大ブロック工法を利用することで、高炉の改修等の施工期間の大幅な短縮が実現できる。
このような炉体リング大ブロック工法においては、各リングブロックを設置現場と作業現場との間で搬送する。このために、炉体用輸送台車(ドーリー)および炉体用支持架台が用いられる(前記特許文献1の段落0010、段落0013、図17および図18など参照)が用いられる。
このようなドーリーを用いてリングブロックを搬送する際、作業現場に置かれたリングブロックを前記ドーリー上に載置するため一時的に持ち上げる必要があり、このために吊換装置が用いられている。
前述した特許文献1の吊換装置は、四本の支柱の頂上部分に水平ビームおよび連結部材を架け渡し、これらの水平ビームおよび連結部材により水平な軸組構造を形成し、この軸組構造に4基のリフトアップジャッキを設置する。そして、軸組構造の下方にリングブロックを配置し、リングブロックの外周に装着した吊下治具とジャッキとをワイヤーで接続し、ジャッキを駆動することによりリングブロックを吊り上げることが可能である。
この吊換装置は、リングブロックの吊り下げる部分の径寸法が個別に異なっても対応できるようにするために、4基のジャッキをリングブロックの径方向へ移動可能に設置している。具体的には、軸組構造の対角線方向に沿って4系統のガイドレールおよび油圧シリンダを配置し、リングブロック毎の吊り下げ径寸法に応じてジャッキの位置を調整するようにしている(特許文献1の図2〜図4など参照)。
前述した特許文献2の吊換装置は、前述した特許文献1の吊換装置と同様に支柱および軸組構造を備えている。
さらに、特許文献2の吊換装置は、支柱の脚部に底面側から凹部を形成し、この凹部に進入したドーリーの支持部分を上昇させることで支柱ないし吊換装置全体を持ち上げ、走行することで吊換装置を移動させることができる(特許文献2の図2など参照)。
特許第3583354号公報 特許第3539885号公報
前述した特許文献1の吊換装置では、ジャッキの数は4基に固定されているため、リングブロックの重量は区画毎に大きく異なり、この重量の相違に伴って各ワイヤー吊下位置の荷重も変化する。重量の大きなリングブロックではワイヤー吊下位置への集中荷重が大きくなり、リングブロックの変形が問題となることがある。
これに対し、炉体に変形防止用の補強部材を装着することで対応が行われているが、このような補強部材は前述した吊下治具とは別に必要となることがあり、作業の繁雑さを招いていた。
また、特許文献1の吊換装置では、ジャッキの設置位置が移動式ではあるが移動位置が軸組構造の対角線上の位置に限られており、リングブロックの吊り上げ部位および数などのパターンを多様化することができなかった。
さらに、移動式としたために、ジャッキ周辺に複雑な可動構造が必要となり、メンテナンスあるいはコストの点で問題が生じる原因となっていた。
前述した特許文献2の吊換装置では、支柱の底面側から形成された凹部をドーリーの出入口としているため、支柱の内側寸法が小さい場合には凹部に進入できるドーリーが制限されるという問題があった。
一方で、十分な大きさのドーリーを用いるためには、支柱の内側寸法を過剰に太くしなくてはならず、コストが過剰となるほか重量増に伴って移動時のエネルギー負担が大きくなる等の問題があった。
このような問題に対し、吊換装置として必要最小限の効率的な支柱構造であって十分な大きさのドーリーに対応できる脚部の実現が望まれていた。
本発明の主な目的は、リングブロックの多様な吊り下げパターンに対応できる吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法を提供することである。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置は、複数種類のリングブロックを収容可能な収容空間の周囲に配列された支柱と、前記支柱で支持されかつ前記収容空間の上面を覆う上部構造体と、前記上部構造体に配置されかつ複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群と、を備えたことを特徴とする。
このような本発明では、高炉の施工に先だって、吊り上げを予定するリングブロック毎にジャッキ群を準備し、各々のワイヤー吊り位置および数のパターンを適応させておく。そして、実際の施工の際には、吊り上げるリングブロックに対応したジャッキ群を選択し、同ジャッキ群に属するジャッキを用いて吊り上げを行う。その結果、ジャッキ位置および数は吊り上げるリングブロックに最適のパターンで提供することができる。
特に、ジャッキ群の設定の際に、リングブロックの重量を考慮して吊り位置の数を設定でき、リングブロックの変形を低減できるとともに、従来必要とされていた変形防止用の補強部材を省略できる。
さらに、本発明では、複数設定しておいたジャッキ群の選択により複数のリングブロックに対応するため、従来方式のようなジャッキ移動用の可動部分を排除でき、構造的な複雑化を回避できる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記ジャッキ群は、それぞれ前記上部構造体において前記収容空間の中心からの距離が異なる同心円状の領域を有し、かつ各ジャッキ群は前記領域に設置された複数のジャッキで構成されていることが望ましい。
このような本発明では、各リングブロックの吊り位置の半径寸法に基づいて同心円状の領域を設定し、この領域に各リングブロックの重量等に基づいて適切な数のジャッキを配置することで、各リングブロックの対応したジャッキ群を簡単かつ確実に設定することができる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記ジャッキ群は、ガス捕集マンテル用ジャッキ群、シャフトマンテル用ジャッキ群、炉腹マンテル用ジャッキ群を含み、
前記各ジャッキ群に設置されるジャッキの数および配置は、ガス捕集マンテル用ジャッキ群、シャフトマンテル用ジャッキ群、炉腹マンテル用ジャッキ群の各々の吊り荷重に応じて設定されることが望ましい。
このような本発明では、炉体リング大ブロック工法で標準的に利用されるガス捕集マンテル用ブロック、シャフトマンテル用ブロック、炉腹マンテル用ブロックの三種に対応することができ、各々の重量に応じてジャッキの数を増減することで確実な吊り上げ操作が行えるとともに、前述した荷重集中によるリングブロックの変形への対応も適切に行うことができる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記ガス捕集マンテル用ジャッキ群は最も内周に配置されたジャッキを有し、前記シャフトマンテル用ジャッキ群は前記ガス捕集マンテル用ジャッキ群の外側に配置されたジャッキを有し、前記炉腹マンテル用ジャッキ群は前記シャフトマンテル用ジャッキ群の外側に配置されたジャッキを有することが望ましい。
このような本発明では、前述したシャフトマンテル用ブロック、ガス捕集マンテル用ブロック、炉腹マンテル用ブロックの各ジャッキ群を各々の外径に応じて同心状に配置することができ、各ブロックへの対応を簡単に設定することができる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記収容空間は平面矩形でありかつ前記支柱は前記収容空間の四隅に設置された4本の支柱であり、前記上部構造体は、前記支柱に支持されかつ前記上部構造体の外周部分に平面形状が矩形を形成する4本の主梁と、前記主梁のうち対向する一対に架け渡された複数の副梁と、前記副梁の間に架け渡された補助梁とを備え、前記ジャッキ群は、前記副梁および前記補助梁に設置されている
ことが望ましい。
このような本発明では、上部構造体を軸組構造で実現できるとともに、主梁により四隅を支柱で支持された矩形枠状を形成して基本的な強度を確保し、副梁および補助梁により上部構造体の平面形状における位置自由度を確保し、前述したジャッキ群に要求される多様なジャッキ位置にも対応が可能となる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記補助梁は前記収容空間の対角線方向に沿って延びる補助梁を含み、この対角線方向の補助梁には前記収容空間の中心からの距離が異なる複数のジャッキが配置されていることが望ましい。
このような本発明では、副梁に架け渡される補助梁は、通常は副梁に対して直交方向に接続すればよいが適宜角度をもって接続するようにしてもよい。特に、補助梁を対角線方向に沿って配置すれば、この方向はリングブロックの径方向に相当するため、同方向に配置された補助梁に複数のジャッキを設置することで各ジャッキを異なる径寸法のリングブロックに対応するもの、つまり異なるジャッキ群とすることができる。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記支柱および前記上部構造体の一部は、それぞれ軸材モジュールを長手方向へ順次連結して構成されているとともに、前記軸材モジュールの相互連結部分は分解可能な結合構造であることが望ましい。
このような本発明では、吊換装置を分解可能とすることで、何れかの施工現場で炉体施工に利用した後、分解して他の施工現場に搬送し、再度利用することが可能である。特に、軸材モジュールを長手方向へ順次連結する構造とすることで、各軸材として長尺材を用いる場合に比べ、施工現場への搬入あるいは搬出を容易に行うことができる。また、軸材モジュールの連結数を増減することで吊換装置の全体寸法を調整可能とすることもできる。
なお、軸材モジュールの相互連結部分における分解可能な結合構造としては次のような具体例を採用できる。すなわち、軸材モジュールとしてパイプ材を用いる場合、その端部に内フランジを形成し、この内フランジを貫通するボルトナットで締結する構造が利用できる。また、軸材モジュールとしてH型鋼を用いる場合、その端部にエンドプレートを溶接し、このエンドプレートを貫通するボルトナットで締結する構造が利用できる。これらの結合構造は、着脱可能であるとともに所期の強度を確保する必要があり、前述した内フランジやエンドプレート等には適宜ガセットプレートを補強してもよい。
本発明の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、前記支柱はその下端部に輸送台車が進入可能な脚部を有し、前記脚部は、前記輸送台車の進入方向と交差する方向の寸法が前記支柱より大きな平面構造体と、前記平面構造体の下面に前記進入方向の両側に沿って形成された一対の支持構造体とを備えていることが望ましい。
このような本発明では、脚部には平面構造体および両側の支持構造体によってトンネル状の空間が形成され、この空間に輸送台車(ドーリー)が進入可能である。そして、同空間に進入した輸送台車の荷重支持部分を上昇させることで脚部ないし吊換装置を持ち上げることができ、これにより吊換装置を移動式とすることができる。
ここで、脚部は支柱に接続されるものであり、支柱の幅寸法に拘束されるものではない。具体的には、支柱の寸法に比べて脚部を十分大きく形成することができ、大型の輸送台車に適用できるとともに、従来のように大型の輸送台車に対応するために支柱を過剰に大型化する必要も解消できる。
本発明の炉体構築方法は、作業現場で複数のリングブロックを製作する工程と、設置現場で前記リングブロックを順次連結して炉体を構築する工程と、輸送台車を用いて前記リングブロックを前記作業現場から前記設置現場まで搬送する工程と、前記輸送台車に前記リングブロックを載せるために吊換装置を用いて前記各リングブロックを吊り上げる工程と、を含むとともに、前記吊換装置には、複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群を設置しておき、吊り上げる前記リングブロックに応じて前記ジャッキ群を選択して用いることを特徴とする。
本発明の炉体解体方法は、設置現場で炉体を複数のリングブロックに分離する工程と、作業現場で前記リングブロックを更に解体する工程と、輸送台車を用いて前記リングブロックを前記設置現場から前記作業現場まで搬送する工程と、前記輸送台車に前記リングブロックを載せるために吊換装置を用いて前記各リングブロックを吊り上げる工程と、を含む炉体解体方法において、前記吊換装置には、複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群を設置しておき、吊り上げる前記リングブロックに応じて前記ジャッキ群を選択して用いることを特徴とする。
これらの本発明においては、炉体構築あるいは炉体解体にあたって、本発明に基づく吊換装置を用いることで、前述した本発明の吊換装置の作用効果を同様に得ることができる。
すなわち、吊り上げるリングブロックに対応したジャッキ群を選択し、同ジャッキ群に属するジャッキを用いて吊り上げを行うことで、ジャッキ位置および数は吊り上げるリングブロックに最適のパターンで提供することができる。
特に、リングブロックの重量を考慮して吊り位置の数を設定でき、リングブロックの変形を低減できるとともに、従来必要とされていた変形防止用の補強部材を省略できるため、作業工程の簡略化が可能であるとともに施工コストの低減が図れる。さらに、本発明では、複数設定しておいたジャッキ群の選択により複数のリングブロックに対応するため、ジャッキを移動させるための可動部分を排除でき、構造的な複雑化を回避でき、設備コストも大幅に低減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2,図3には本発明に基づく吊換装置1が示されている。
吊換装置1は内部に収容空間2を有し、この収容空間2には吊り上げるべき複数種類のリングブロックBが収容可能である。
本実施形態においては、複数種類のリングブロックBとして、高炉炉体の炉頂部分を構成するガス捕集マンテル用ブロックB1(図6,図7参照)、炉体の中間部分を構成するシャフトマンテル用ブロックB2(図8,図9参照)、炉底部分を構成する炉腹マンテル用ブロックB3(図10,図11参照)が適用される。
なお、高炉の炉底部分を構成する炉底マンテル用ブロックは、吊り上げられることなく炉外へ引き出されるため、本発明の吊換装置1の適用からは除外されており、以下の説明においても適宜省略する。
吊換装置1に設定される収容空間2は、平面形状が正方形に近い矩形であって、全体として立方体に近似した箱状の空間である。
吊換装置1は、収容空間2の四隅に一本ずつ配置された計4本の支柱10を備え、これらの支柱10により収容空間2の上面を覆う上部構造体20が支持されている。上部構造体20には、前述した複数のリングブロックB(B1〜B3)に対応する複数のジャッキ群G(G1〜G3)が設置されている。
支柱10は、それぞれ3〜5m程度の長さの支柱用軸材モジュール11を連結して高さ約30mに形成される。
支柱用軸材モジュール11は、円形断面を有する鋼鉄製の筒状部材であり、その両端開口には接合用の内フランジが形成され、互いの内フランジ同士をボルトナットで締結することで着脱可能に結合される。
支柱用軸材モジュール11の内部には、予め工場施工により階段12および踊り場13が設置されている。最下段に用いる支柱用軸材モジュール11の壁体には、開閉可能なドア14が設置されている。
このような支柱用軸材モジュール11を連結することにより支柱10が形成され、支柱10となった状態では、作業員がドア14から支柱10の内部に入り、内部の階段12を上り、各踊り場13を経て支柱10の頂上部分まで登ることができる。
支柱10の下端には脚部30が形成されている。
図4および図5に示すように、脚部30は、鋼板を繋ぎ合わせて構成された箱状の平面構造体31を備えている。平面構造体31は、平面形状が長方形とされ、その長軸方向は吊換装置1に対してリングブロックBを出し入れする方向(図3の横方向、図15〜図17など参照)に沿って設定されている。
平面構造体31の四隅には脚部支柱32が設置され、平面構造体31の長軸方向の側面に沿って脚部支柱32を補強する補強部材33が設置されている。
脚部支柱32は、それぞれ鋼鉄製のパイプ材で構成され、各々の間隔は平面構造体31の短軸方向でも輸送台車40の横幅より十分広く設定されている。脚部支柱32の高さは平面構造体31の下面の床面からの高さを決定する。この高さは、輸送台車40が上面の支持部分を下降させた状態の高さより大きく、かつ同支持部分を上昇させた際の高さより小さく設定されている。従って、平面構造体31の下面側に輸送台車40を進入させ、支持部分を上昇させることで、脚部30ないし支柱10を持ち上げることが可能である。
補強部材33は、それぞれ鋼鉄製のパイプ材で構成され、脚部支柱32の下端近傍と平面構造体31の下面とを結び、平面構造体31の長軸方向の側面に沿って斜めに配置されている。
この補強部材33が設置されているため、輸送台車40は平面構造体31の長軸方向の辺縁側面を通行することができないが、短軸方向には自由に通行可能である。これらの脚部支柱32および補強部材33により、平面構造体31の下面には輸送台車40の進入方向の両側に沿った一対の支持構造体34が構成されている。
平面構造体31の上面には支柱10の下端が接合されている。前述したように、平面構造体31の短軸方向の間口幅は輸送台車40の進入を許容するように十分大きく設定され、その幅寸法は本実施形態では支柱10の直径の約2.5倍程度とされている。
このように、本実施形態では、平面構造体31を含む脚部30を採用することで、輸送台車40の幅よりも細い支柱10であっても輸送台車40による持ち上げが可能である。
上部構造体20は、支柱10に支持されかつ平面形状が矩形を形成する4本の主梁21と、主梁21のうち対向する一対に架け渡された複数の副梁22と、副梁22の間に架け渡された補助梁23,24とを備えている。
主梁21は、長尺のH型鋼材で構成され、支柱10の上部に形成された仕口に結合することで支柱10に支持される。
主梁21のうち、リングブロックBを出し入れする方向(図3で横方向)に沿ったものは、同方向と交差する方向(図3で縦方向)に沿ったものより短く、これにより上部構造体20は平面形状が長方形とされている。但し、前述した交差する方向の主梁21の下方はリングブロックBが通過することになり、この部分を含めた収容空間2の概略形状は平面が略正方形となる。
副梁22は、長尺のH型鋼材で構成され、主梁21のうちリングブロックBを出し入れする方向に延びる一対の間に計4本が架け渡されている。副梁22の各々の端部は主梁21の上面フランジ部分に載置された上、ボルトナットで締結されている。
補助梁23,24は、H型鋼材であるが主梁21あるいは副梁22に比べるとウェブ高さの低い材料で構成され、一対の副梁22の間に複数が架け渡されている。各々の端部は、副梁22のウェブ部分に形成された仕口に連結され、各々の上面ウェブ部分の高さは副梁22の上面と同じ高さに設定されている。
補助梁23は、一対の副梁22の間に3本が架け渡され、各副梁22に対しては直交方向に配置されている。
補助梁24は、一対の副梁22の間に2本が架け渡され、収容空間2の平面形状における対角線方向に沿って配置されている。
これらの副梁22および補助梁23,24には多数のジャッキ29が設置されている。
ジャッキ29は、それぞれいわゆるセンターホールジャッキであり、中央に通されたワイヤーを油圧により引き上げる機能を有する。
これらのジャッキ29は、前述した複数のジャッキ群G(G1〜G3)複数のジャッキ群Gに区分され、前述した複数のリングブロックB(B1〜B3)に対応するように設定されている。
ジャッキ群G1を構成するジャッキ29は、補助梁24および中央の補助梁23に配置されている。このジャッキ群G1では、対応するガス捕集マンテル用ブロックB1の吊り上げ径が最小であるものの相当の重量を有するため、計6基のジャッキ29が設定されている(図6,図7参照)。
ジャッキ群G2を構成するジャッキ29は、補助梁24に配置されている。このジャッキ群G2では、シャフトマンテル用ブロックB2が最も軽量であるため、ジャッキ29は計4基とされている(図8,図9参照)。
ジャッキ群G3を構成するジャッキ29は、外側の補助梁23および副梁22に配置されている。このジャッキ群G3では、対応する炉腹マンテル用ブロックB3が吊り上げ径および重量ともに最大であるため、ジャッキ29が計8基設定されている(図10,図11参照)。
なお、補助梁24は収容空間2におかれるリングブロックBの径方向に沿うため、ジャッキ群G1とジャッキ群G2とで共用されている。但し、各群G1,G2に属するジャッキ29は径方向の相違に基づいて補助梁24の異なる位置に設置されている。
このような上部構造体20および支柱10により門型の吊換装置1が構成される。
全体的な強度確保のため、支柱10の下端と上部構造体20とを斜めに連結する補強部材15と、各々の脚部30を連結する連結部材16とが設けられている。これらの補強部材15および連結部材16もそれぞれの端部をボルトナットによる締結とされ、着脱が可能である。また、これらの補強部材15および連結部材16は、リングブロックBの出し入れ方向に沿って並ぶ一対の支柱10の間に配置され、リングブロックBの出し入れを阻害することがないように形成されている。
なお、図1において、収容空間2からリングブロックBを持ち出すために炉体用支持架台50が用いられる。炉体用支持架台50は鉄骨軸組された架台であり、下面側に輸送台車40が進入して持ち上げることで移動可能となる。この際、輸送台車40は複数列(例えば5列)とされ、各列の輸送台車40は互いに連結されて最前部の何れかの車両の運転台から全体の運転操作が可能である。
次に、本実施形態の吊換装置1の利用手順について説明する。
高炉炉体の解体あるいは構築にあたっては、高炉の設置現場の近くに作業現場を設定し、この作業現場においてリングブロックBに対する作業を行う。
例えば、高炉の構築の際には、作業現場でリングブロックB(B1〜B3)を組み立て、これを炉体用支持架台50に載せ替えて搬送する。この載せ替えに本実施形態の吊換装置1が利用される。
図12に示すように、作業現場の近傍において吊換装置1を組み立てる。具体的には、脚部30を収容空間2の平面形状に応じてその四隅に配置し、その上に支柱用軸材モジュール11を繋いで支柱10を組み立てていく。
図13に示すように、四隅の支柱10が立ったら、各々の間に主梁21を架け渡し、続いて副梁22を架け渡して上部構造体20を組み立てる。併せて、補強部材15、連結部材16を取り付けて全体の補強を行うとともに、上部構造体20においては、補助梁23,24を取り付け、さらにジャッキ29を設置してゆき、吊換装置1を完成させる。
図14に示すように、輸送台車40をそれぞれ脚部30に導入して吊換装置1を持ち上げ、図15に示すようにリングブロックBがある位置へと移動させ、収容空間2内に収める。
図16に示すように、リングブロックBに応じたジャッキ群Gを選択してワイヤーを配置し、これによりリングブロックBを吊り上げる。
図7,図9,図11に示すように、リングブロックBを吊り上げる際には、各々に応じた吊上治具59を装着し、対応するジャッキ群Gのジャッキ29にワイヤー58で接続し、水平を保ちながら吊り上げる。
図16に戻って、リングブロックBが吊り上げられたら、その直下に炉体用支持架台50を導入し、リングブロックBを降ろして炉体用支持架台50に載置する。
図17に示すように、炉体用支持架台50内の輸送台車40によりリングブロックBを設置現場へ向けて搬出した後、脚部30内の輸送台車40により次のリングブロックBの作業現場へ移動し、同様の吊り換え作業を行う。
このような吊換装置1によるリングブロックBの吊り換えを繰り返すことにより、全てのリングブロックB(B1〜B3)を炉体用支持架台50に載置し、各々を作業現場から設置現場へと搬送することができる。
以上のような吊換装置1によるリングブロックBの吊り換えを利用した炉体の構築は次のように行われる。
先ず、設置現場の近隣に作業現場を設営し、炉体櫓を設置する。作業現場においては、各リングブロックB(B1〜B3)を製作するとともに、吊換装置1を組み立て、この吊換装置1を用いて各リングブロックB(B1〜B3)を炉体用支持架台50に順次吊り換え、設置現場へ搬送する。
設置現場では、炉体櫓内に順次導入される各リングブロックBを、炉体櫓に設置したジャッキおよびワイヤーによって吊り上げて保持する。そして、全てのリングブロックB(B1〜B3)を吊り上げた状態で、炉体櫓内の基礎上に炉底マンテル用ブロック(図示省略)を設置し、先に吊り上げておいた各リングブロックBを炉底マンテルブロックの上に順次降ろし、相互に連結してゆく。
具体的には、先ず炉頂のガス捕集マンテル用ブロックB1を吊り上げて炉体櫓内の最上部に保持しておく。次に、その下方に搬入された中間のシャフトマンテル用ブロックB2を吊り上げてガス捕集マンテル用ブロックB1の直下に保持しておく。炉腹マンテル用ブロックB3が搬入されたら、これを吊り上げて中間のシャフトマンテル用ブロックB2の直下に保持しておく。この後、図示しない炉底マンテル用ブロックを搬入して炉体の基礎上に固定されたら、その上に炉腹マンテル用ブロックB3を降ろして正確な位置で連結し、次にシャフトマンテル用ブロックB2を降ろして正確な位置で連結し、最後にガス捕集マンテル用ブロックB1を降ろして正確な位置で連結する。これらにより炉体櫓内で各ブロックB1〜B3および炉底マンテル用ブロックが互いに接続され、設置現場において一連の炉体が構築される。
炉体の解体にあたっては、前述した炉体の構築とは逆の手順で炉体をリングブロックに分離し、各ブロックは現場から搬出して近隣の作業現場で更に解体される。
すなわち、設置現場の近隣に作業現場を設営しておくとともに、設置現場では炉体櫓内で炉体をリングブロックB(B1〜B3)および図示しない炉底マンテル用ブロックに分離し、各リングブロックBを炉体櫓内に設置したジャッキおよびワイヤーで吊り上げて保持する。
この状態で、先ず炉底マンテル用ブロックを炉外に搬出・作業現場へと搬送し、次に、最下段の炉腹マンテル用ブロックB3を降ろして作業現場へと搬送する。次に、同様にして中間のシャフトマンテル用ブロックB2ないし炉頂のガス捕集マンテル用ブロックB1を順次降ろして炉外へ搬出・作業現場へと搬送する。
作業現場においては、吊換装置1を組み立てておき、炉底マンテル用ブロックおよび各リングブロックBが搬送されてきたら、各々を指定された位置へ移動し、炉体用支持架台50ごと収容空間2内に導入する。そして、これらの炉底マンテル用ブロックまたはリングブロックBを吊り上げ、炉体用支持架台50を移動させた後炉底マンテル用ブロックおよびリングブロックBを床上に降ろす。床上に降ろされた炉底マンテル用ブロックおよびリングブロックBは、この位置で解体される。吊換装置1は、次のリングブロックBに対応する位置へ移動し、同様にして全てのリングブロックB(B1〜B3)を床上に降ろす。
これらにより、炉底マンテル用ブロックおよび各リングブロックB(B1〜B3)は作業現場で並行して解体され、設置現場では炉体の後処理が行われる。更新の場合は新たな炉体の搬入ないし組み立て等が行われる。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、吊り上げを予定するリングブロックB毎にジャッキ群Gを準備するため、各ブロックBに設定されるワイヤー吊り位置および数のパターンに対してそれぞれジャッキ群Gを適応させておくことができる。このため、施工の際には、吊り上げるリングブロックB(B1〜B3)に対応したジャッキ群G(G1〜G3)を選択し、同ジャッキ群Gに属するジャッキ29を用いて吊り上げを行うことができる。その結果、ジャッキ29の位置および数は吊り上げるリングブロックに最適のパターンで提供することができる。
特に、ジャッキ群Gの設定の際に、リングブロックBの重量を考慮して吊り位置の数を設定でき、リングブロックBの変形を低減できるとともに、従来必要とされていた変形防止用の補強部材を省略できる。
さらに、本発明では、複数設定しておいたジャッキ群Gの選択により複数のリングブロックBに対応するため、従来方式のようなジャッキ移動用の可動部分を排除でき、構造的な複雑化を回避できる。
本実施形態では、炉体リング大ブロック工法で標準的に利用されるガス捕集マンテル用ブロックB1、シャフトマンテル用ブロックB2、炉腹マンテル用ブロックB3の三種および図示しない炉底マンテル用ブロックまでに対応することができ、重量が大きくなるシャフトマンテル用ブロックB2、ガス捕集マンテル用ブロックB1、炉腹マンテル用ブロックB3の順にジャッキの数を増す(それぞれ4基、6基、8基)ことで前述した荷重集中による変形への対応も適切に行うことができる。
本実施形態では、上部構造体20を軸組構造で実現できるとともに、主梁21により四隅を支柱で支持された矩形枠状を形成して基本的な強度を確保し、副梁22および補助梁23,24により上部構造体20の平面形状における位置自由度を確保し、前述したジャッキ群Gに要求される多様なジャッキ29の位置にも対応することができる。
この際、補助梁23は副梁22に対して直交方向に接続するとともに、補助梁24を対角線方向に沿って配置し、かつ長手方向に複数のジャッキ29を設置したので、同じ補助梁24で異なる径寸法のリングブロックBに対応するジャッキ群Gに対応することができる。
本実施形態では、吊換装置1を分解可能とすることで、何れかの施工現場で炉体施工に利用した後、分解して他の施工現場に搬送し、再度利用することが可能である。特に、本実施形態では支柱10を複数の支柱用軸材モジュール11を長手方向へ順次連結する構造とすることで、各軸材として長尺材を用いる場合に比べ、施工現場への搬入あるいは搬出を容易に行うことができる。
なお、支柱用軸材モジュール11の連結数を増減することで支柱10の長さを変更することができ、吊換装置1の全体寸法を調整可能とすることもできる。
本発明において、上部構造体20の主梁21あるいは副梁22を軸材モジュールの連結で構成されるようにしてもよい。
本実施形態では、支柱10の下端に脚部30を設け、この脚部30内に輸送台車40を進入させ、脚部30ないし吊換装置1を持ち上げることができる。
従って、吊換装置1を移動式とするために輸送台車40を用いても、脚部30は支柱10の寸法に比べて十分大きく形成することができ、大型の輸送台車に適用できるとともに、従来のように大型の輸送台車に対応するために支柱10を過剰に大型化する必要も解消できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、各構成の数や配置、細部形状などは適宜変更してもよい。
例えば、ジャッキ群Gも前述した3つのジャッキ群G1〜G3に限らず、2つあるいは4つ以上でもよい。各ジャッキ群Gにおけるジャッキ29の配置も前記実施形態に限定されるものではなく、吊り上げるリングブロックBのワイヤー接続位置等に応じて適宜設定すればよく、ジャッキ29の数は吊り上げるリングブロックBの強度および変形を考慮して適宜設定すればよい。
その他、上部構造体20における主梁21,副梁22,補助梁23,24の配置も適宜変更してよく、主梁21,副梁22,補助梁23のみによる構成、主梁21,副梁22,補助梁24のみによる構成、主梁21,副梁22のみによる構成などとしてもよく、要求されるジャッキ29配置に適宜対応できればよい。
例えば、上部構造体を規則正しい格子状としておき、各格子にジャッキ29を配置しておき、要求される位置にあるジャッキ29を利用する等としてもよい。
本発明は、高炉炉体リングブロックの吊換装置、炉体構築方法および炉体解体方法に関し、高炉の解体あるいは再建時に炉体リングブロックを吊り換える作業に利用できる。
本発明の一実施形態の吊換装置を示す正面図。 前記実施形態の吊換装置を示す側面図。 前記実施形態の吊換装置を示す平面図。 前記実施形態の吊換装置の脚部を示す平面図。 前記実施形態の吊換装置の脚部を示す正面図。 前記実施形態のガス捕集マンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す平面図。 前記実施形態のガス捕集マンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す正面図。 前記実施形態のシャフトマンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す平面図。 前記実施形態のシャフトマンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す正面図。 前記実施形態の炉腹マンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す平面図。 前記実施形態の炉腹マンテル用ブロックの吊り上げ状態を示す正面図。 前記実施形態における吊換装置の支柱の組立作業を示す斜視図。 前記実施形態における吊換装置の上部構造体の組立作業を示す斜視図。 前記実施形態における吊換装置の移動の準備作業を示す斜視図。 前記実施形態における吊換装置の移動作業を示す斜視図。 前記実施形態における吊換装置の吊上作業を示す斜視図。 前記実施形態における吊換装置のブロックの移動作業を示す斜視図。
符号の説明
1…吊換装置
2…収容空間
10…支柱
11…支柱用軸材モジュール
15…補強部材
16…連結部材
20…上部構造体
21…主梁
22…副梁
23,24…補助梁
29…ジャッキ
30…脚部
31…平面構造体
34…支持構造体
40…輸送台車
50…炉体用支持架台
58…ワイヤー
59…吊上治具
B…リングブロック
B1…ガス捕集マンテル用ブロック
B2…シャフトマンテル用ブロック
B3…炉腹マンテル用ブロック
G…ジャッキ群
G1…ガス捕集マンテル用ブロックに対応するジャッキ群
G2…シャフトマンテル用ブロックに対応するジャッキ群
G3…炉腹マンテル用ブロックに対応するジャッキ群

Claims (10)

  1. 複数種類のリングブロックを収容可能な収容空間の周囲に配列された支柱と、
    前記支柱で支持されかつ前記収容空間の上面を覆う上部構造体と、
    前記上部構造体に配置されかつ複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群と、を備えたことを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  2. 請求項1に記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記ジャッキ群は、それぞれ前記上部構造体において前記収容空間の中心からの距離が異なる同心円状の領域を有し、かつ各ジャッキ群は前記領域に設置された複数のジャッキで構成されていることを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  3. 請求項2に記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記ジャッキ群は、ガス捕集マンテル用ジャッキ群、シャフトマンテル用ジャッキ群、炉腹マンテル用ジャッキ群を含み、
    前記各ジャッキ群に設置されるジャッキの数および配置は、ガス捕集マンテル用ジャッキ群、シャフトマンテル用ジャッキ群、炉腹マンテル用ジャッキ群の各々の吊り荷重に応じて設定されることを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  4. 請求項3に記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記ガス捕集マンテル用ジャッキ群は最も内周に配列されたジャッキを有し、
    前記シャフトマンテル用ジャッキ群は前記ガス捕集マンテル用ジャッキ群の外側に配列されたジャッキを有し、
    前記炉腹マンテル用ジャッキ群は前記シャフトマンテル用ジャッキ群の外側に配列されたジャッキを有することを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記収容空間は平面矩形でありかつ前記支柱は前記収容空間の四隅に設置された4本の支柱であり、
    前記上部構造体は、前記支柱に支持されかつ前記上部構造体の外周部分に平面形状が矩形を形成する4本の主梁と、前記主梁のうち対向する一対に架け渡された複数の副梁と、前記副梁の間に架け渡された補助梁とを備え、
    前記ジャッキ群は、前記副梁および前記補助梁に設置されている
    ことを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  6. 請求項5に記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記補助梁は前記収容空間の対角線方向に沿って延びる補助梁を含み、この対角線方向の補助梁には前記収容空間の中心からの距離が異なる複数のジャッキが配置されていることを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記支柱および前記上部構造体の一部は、それぞれ軸材モジュールを長手方向へ順次連結して構成されているとともに、前記軸材モジュールの相互連結部分は分解可能な結合構造であることを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の高炉炉体リングブロックの吊換装置において、
    前記支柱はその下端部に輸送台車が進入可能な脚部を有し、
    前記脚部は、前記輸送台車の進入方向と交差する方向の寸法が前記支柱より大きな平面構造体と、前記平面構造体の下面に前記進入方向の両側に沿って形成された一対の支持構造体とを備えていることを特徴とする高炉炉体リングブロックの吊換装置。
  9. 作業現場で複数のリングブロックを製作する工程と、設置現場で前記リングブロックを順次連結して炉体を構築する工程と、輸送台車を用いて前記リングブロックを前記作業現場から前記設置現場まで搬送する工程と、前記輸送台車に前記リングブロックを載せるために吊換装置を用いて前記各リングブロックを吊り上げる工程と、を含む炉体構築方法において、
    前記吊換装置には、複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群を設置しておき、吊り上げる前記リングブロックに応じて前記ジャッキ群を選択して用いることを特徴とする炉体構築方法。
  10. 設置現場で炉体を複数のリングブロックに分離する工程と、作業現場で前記リングブロックを更に解体する工程と、輸送台車を用いて前記リングブロックを前記設置現場から前記作業現場まで搬送する工程と、前記輸送台車に前記リングブロックを載せるために吊換装置を用いて前記各リングブロックを吊り上げる工程と、を含む炉体解体方法において、
    前記吊換装置には、複数の前記リングブロックに対応する複数のジャッキ群を設置しておき、吊り上げる前記リングブロックに応じて前記ジャッキ群を選択して用いることを特徴とする炉体解体方法。
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