JP2009025470A - 光源装置及び画像表示装置 - Google Patents

光源装置及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光の利用効率が高く、安定したレーザ光を射出可能な光源装置及び画像表示装置を提供すること。
【解決手段】光を射出する光源10と、少なくとも一部の光を所定の波長の光に変換する波長変換素子30と、該波長変換素子30において所定の波長に変換された光を透過させ、所定の波長に変換されなかった光を反射させる波長選択部31と、波長変換素子30を通過することによって所定の波長に変換された光を反射させて光源10とは異なる位置へ導き、所定の波長に変換されなかった光を光源10の方へ透過させる分離部23を有する光路変換素子20とを備え、光路変換素子20の射出端面20bに、所定の波長以外の光と光源10から射出された光の波長以外の光とを反射させる波長選択膜24が形成され、光路変換素子20の射出端面20bが当該射出端面20bに向かう光の中心軸Oに垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置及び画像表示装置に関する。
近年、コヒーレント光源は、画像表示装置、光通信分野、医療分野や顕微鏡などの計測分野においても欠かせないものとなっている。そして、コヒーレント光の波長もその目的によって様々な波長が使用される。
そこで、非線形光学効果を利用した波長変換素子は、波長変換により光の波長を変換することでレーザ光源の使用波長の拡大が図れるため多くの分野で利用されている。このような非線形光学効果を利用した光の波長変換では、変換前の基本波と変換後の高調波との間で位相整合条件が成立する必要があり、周期的に分極方向を反転させた擬似位相整合法が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
一般に、SHGの変換効率は40〜50%程度であるため、SHG素子によって変換された光のパワーは、基本波レーザ光源の出力光のパワーに比べてかなり小さくなってしまう。そこで、出力光のパワー低下を抑える構成として、特許文献1のようなレーザ光源装置が提案されている。このレーザ光源装置では、内部共振タイプのレーザ光源から射出され、SHG素子を通過した光を、波長が変換された第一のSHG光と、残余基本波光とに分離する。そして、残余基本波光を再度SHG素子に通すことによって、波長が変換された第二のSHG光を取り出す。第二のSHG光は、第一のSHG光と偏光方向が90°異なる偏光に変換された状態で、第一のSHG光と合成される。特許文献1のレーザ光源装置では、このようにして、第一のSHG光と第二のSHG光との合成光を出力光として利用することにより、出力光のパワー低下を抑えている。
また、光源及び非線形光学結晶の射出端面にそれぞれミラーを設けて共振器を形成した第2次高調波光発生装置が提案されている。このように、光源側のミラーと非線形光学結晶側のミラーとの間で、光源から射出された光を共振させることにより、基本波光を発振させる(例えば、特許文献2参照。)。
特開昭59−128525号公報 特許第3300429号公報
上記特許文献1に記載のレーザ光源装置では、残余基本波光を再度SHG素子に通過させることによって波長が変換された第二のSHG光を利用することはできるものの、再度SHG素子を通過しても波長が変換されなかった残余基本波光を利用することができない。よって、光の利用効率が劇的に向上することは無い。
また、特許文献2では、光源側のミラーと非線形光学結晶側のミラーとの間で、光源から射出された光を共振させる構造では、共振器に不要な光が入射した場合、この不要な光も共振してしまい、不要なレーザ発振の原因となり、安定した良好なレーザ発振が得られないという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光の利用効率が高く、安定したレーザ光を射出可能な光源装置及び画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の光源装置は、基本波長の光を射出する光源と、該光源から射出された光のうち少なくとも一部の光を所定の変換波長の光に変換する波長変換素子と、前記光源から射出され、前記波長変換素子を通過した光のうち、前記所定の変換波長の光を透過させ、前記基本波長の光を反射させる波長選択部と、前記光源と前記波長変換素子との間に配置されるとともに、入射した光を前記波長変換素子に向けて射出する射出端面を有し、前記波長選択部において反射され、前記波長変換素子を通過した光のうち、前記所定の変換波長の光を反射させて前記光源とは異なる位置へ導き、前記基本波長の光を前記光源の方へ透過させる分離部を有する光路変換素子を備え、前記光路変換素子の射出端面に、前記所定の波長以外の光と前記光源から射出された光の波長以外の光とを反射させる波長選択膜が形成され、前記光路変換素子の射出端面が当該射出端面に向かう光の中心軸に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明に係る光源装置では、光源から射出された基本波長の光は、光路変換素子、波長変換素子を順に通過する。そして、波長変換素子を通過した光のうち、所定の変換波長の光に変換された光は、波長選択部を透過し、例えば、後段に配置された光学素子に入射する。一方、波長変換素子を透過した光のうち、所定の変換波長に変換されなかった光は、波長選択部において反射され、光源の方へ戻され、再度、波長変換素子を通過する。そして、その一部は、所定の変換波長に変換される。このように、波長選択部において反射された光のうち、波長変換素子を通過することによって、所定の変換波長に変換された光を光路変換素子の分離部において反射させる。そして、分離部は反射した光を光源とは異なる位置へ導き、例えば後段側に配置された光学素子へ入射させる。したがって、光源から射出され選択反射部において反射され光源に戻る光路において波長変換素子で所定の変換波長に変換された光を取り出すため、光利用効率を向上させることが可能となる。
さらに、光路変換素子の射出端面に、所定の変換波長以外の光及び光源から射出された基本波長の光の波長以外の光を反射させる波長選択膜が形成されている。すなわち、光源から射出された光の波長に合わせて波長選択膜を形成することにより、波長変換素子における光の変換効率を向上させることが可能となる。
また、光路変換素子の射出端面が当該射出端面に向かう光の中心軸に垂直な面に対して傾斜しているため、波長選択膜において反射した光は光源から外れた位置に反射される。したがって、光源と光路変換素子との間で光の共振を抑えることができるため、不要なレーザ発振を抑えることが可能となる。その結果、安定したレーザ光を射出する光源装置を提供することが可能となる。このように、光源に不要な戻り光が発生するのを防止するために、他に光学部材を設けるのではなく、波長選択膜を形成するだけで良いので、小型化及び低コスト化を図ることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記波長変換素子は、前記光路変換素子の射出端面から射出された光が入射する入射端面を有し、前記入射端面が前記光路変換素子の射出端面から射出された光の中心軸に対して垂直になるように配置されていることが好ましい。
ここで、光路変換素子から射出された光が波長変換素子の入射端面に対して斜めに入射すると、波長変換素子における光の変換効率が落ちるだけでなく、波長変換素子の入射する光の進行方向に対して垂直な方向の厚みを厚くする必要が生じるため、コストが高くなる。しかしながら、本発明に係る光源装置では、波長変換素子は、入射端面が光路変換素子の射出端面から射出された光の中心軸に対して垂直になるように配置されているため、波長変換素子における光の変換効率が向上する。また、波長変換素子に入射した光は厚み方向に対して垂直な方向に直進するため、波長変換素子の厚みを厚くする必要がない。これにより、波長変換素子の小型化が可能であるとともに、低コスト化を図ることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記波長選択膜が誘電体多層膜であり、前記光路変換素子は、前記光源から射出された光が入射する入射端面及び前記誘電体多層膜が形成された射出端面を有するプリズムであることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、光路変換素子がプリズムであるため、プリズムの所定の面に誘電体多層膜を形成すれば良いので、光路変換素子の構成が容易となる。
また、本発明の光源装置は、前記プリズムが直角プリズムであり、前記入射端面と前記射出端面とは垂直をなし、前記光源の射出端面と前記直角プリズムの入射端面とのなす角をθとすると、前記波長変換素子は、前記光源の射出端面に対する当該波長変換素子の光軸の傾斜角が2θとなるように配置されていることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、プリズムが直角プリズムであるため、光源の射出端面に対するプリズムの入射端面の角度により、光路変換素子の射出端面から射出される光の射出方向が決定される。これにより、光源から射出された光の中心軸に波長変換素子の光軸を容易に一致させて配置することができる。また、波長変換素子が、光源の射出端面に対する当該波長変換素子の光軸の傾斜角が2θとなるように配置されているため、波長変換素子の入射端面に垂直に光を入射させることができる。これにより、波長変換素子の変換効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記光源の射出端面と前記直角プリズムの入射端面とのなす角θが1°〜5°であることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、光源の射出端面と直角プリズムの入射端面とのなす角θの範囲の下限側が1°であれば、光路変換素子の射出端面に設けられた誘電体多層膜において反射した光が光源から外れる。また、光源の射出端面と直角プリズムの入射端面とのなす角θを大きくするほど、誘電体多層膜で反射した光は光源から外れた位置に反射されるが、装置全体の厚みが厚くなるため、大型化してしまう。そこで、光源の射出端面と直角プリズムの入射端面とのなす角θの範囲の上限側を5°とすることにより、小型化を図りつつ誘電体多層膜で反射した光が光源に戻らなくすることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記波長選択部が、前記波長変換素子の射出端面に設けられた誘電体多層膜からなることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、波長選択部が波長変換素子の射出端面に設けられた誘電体多層膜からなるため、共振器ミラーとして別に光学部材を設ける場合に比べて、光源から射出された光が通過する光学素子の数が少なくなる。これにより、光学素子と空気との界面が少なくなるため、この界面における光量の損失を抑えることが可能となる。したがって、光の利用効率を向上させることが可能となる。また、波長変換素子の射出端面に誘電体多層膜を形成することにより、波長変換光の散乱を抑えることができるため、波長変換光の取り出し効率が向上することになる。
さらに、共振器ミラーとして他の光学部材を設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。このような構成により、光源から射出された光の中心軸との位置合わせが必要な部材は波長変換素子だけで良い。すなわち、従来必要であった波長変換素子と共振器ミラーとの位置合わせが必要でないため、位置調整を1工程に集約することが可能となり、製造が容易になる。
また、本発明の光源装置は、前記光路変換素子の分離部が、前記所定の変換波長に変換された光を反射させ、前記所定の変換波長に変換されなかった光を透過させる誘電体多層膜からなることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、光路変換素子の分離部が誘電体多層膜であるため、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
また、本発明の光源装置は、前記波長変換素子が、当該波長変換素子の射出端面に設けられた前記波長選択膜に対して垂直に光が入射するように配置されていることが好ましい。
本発明に係る光源装置では、波長変換素子が、当該波長変換素子の射出端面に設けられた波長選択膜に対して垂直に光が入射するように配置されているため、波長選択膜において反射された光は必ず光源に戻ることになる。これにより、光源と波長選択膜との間で確実に光が共振するため、強度の大きい光を波長変換素子に設けられた波長選択膜から射出させることが可能となる。
本発明の画像表示装置は、上記の光源装置と、該光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、該光変調装置により形成された画像を投射する投射装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像表示装置では、光源装置から射出された光は光変調装置に入射される。そして、光変調装置により形成された画像が、投射装置によって投射される。このとき、光源装置から射出される光は、上述したように、安定したレーザ光を射出するので、投射装置によって良好な画像を表示することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光源装置及び画像表示装置の実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
また、図1は、本実施形態の光源装置の全体構成を示す平面図であり、図2は、光源の構造を模式的に示す断面図であり、図3〜図5は、波長選択膜の特性を示す図である。
次に、本発明の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態に係る光源装置1は、図1に示すように、光源10と、プリズム20と、波長変換素子30とを備えている。
光源10は、面発光半導体レーザであり、例えば、図2に示すように、半導体ウエハからなる基板11と、基板11上に形成され、反射ミラーとして機能するミラー層12と、ミラー層12の表面に積層されたレーザ媒体13とを有する。
ミラー層12は、基板11上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)により形成された高屈折率の誘電体と低屈折率の誘電体との積層体によって構成されている。ミラー層12を構成する各層の厚さ、各層の材料、層の数は、光源10から射出される光の波長に対して最適化され、反射光が干渉し強め合う条件に設定されている。
レーザ媒体13は、ミラー層12の面上に形成されている。このレーザ媒体13は、図示しない配線等の電流供給手段が接続されており、電流供給手段から所定量の電流が流されると、所定波長の光を射出する。
波長変換素子30は、図1に示すように、光源10から射出された光の光路上に配置され、入射端面30aがプリズム20に対向して配置されている。波長変換素子(SHG:Second Harmonic Generation)30は、入射光(基本波長の光)を所定の波長の光(変換波長の光)に変換する光学素子である。波長変換素子30は、例えばニオブ酸リチウム(LN:LiNbO3)あるいはタンタル酸リチウム(LT:LiTaO3)などの無機非線形光学材料の結晶基板内部に、光源10から射出された光の中心軸O方向に、相互に分極方向が反転した2つの領域を、所定間隔おきに交互に多数形成することによって、分極反転構造が形成されている。この交互に形成される2つの領域の所定間隔は、光源10にて発振されるレーザ光の発振波長と波長変換素子30を構成する結晶の屈折率分散とにより適宜決定される。
本実施形態では、光源10から射出された光は、波長変換素子30を通過することによって、ほぼ半分の波長の光に変換される。つまり、青色レーザ光源装置の場合は、光源10から射出された光(920nm)は、波長変換素子30によって460nmの青色光に変換される。同様に、緑色レーザ光源装置の場合は、光源10から射出された光(1060nm)が530nmの緑色光に、赤色レーザ光源装置の場合は、光源10から射出された光(1240nm)が620nmの赤色光に変換される。ただし、波長変換素子30の変換効率は40〜50%程度である。つまり、光源10から射出された光のすべてが、約半分の波長のレーザ光に変換されるわけではない。よって、波長変換素子30から射出されるレーザ光は、所定の波長に変換されたレーザ光と、変換されなかったレーザ光とが混ざったものとなる。波長変換素子30による波長変換効率は、非線形の特性を有しており、例えば、波長変換素子30に入射するレーザ光の強度が強いほど、変換効率は向上する。なお、波長変換素子30の内部を進行し第1波長選択膜31に向かう光路を往路OWとする。
ここでは、波長変換素子30として、板形状の導波路型のものを用いている。このような導波路型の波長変換素子30を採用した場合、その波長変換素子30の厚みが薄いので、周期分極反転構造が作成し易く、波長変換効率を高め易く、製造コストを低減することができる。
また、波長変換素子30の射出端面30bには、共振器ミラーとして機能する第1波長選択膜(波長選択部)31が形成されている。第1波長選択膜31は、波長変換素子30において半分の波長に変換された光を選択的に透過するとともに、それ以外の光を反射する機能を有する。すなわち、第1波長選択膜31により、波長変換素子30において半分の波長に変換されなかった光は光源10の方へ戻される。本実施形態において、第1波長選択膜31は、図3に示すように、波長変換素子30から射出された光のうち、波長変換素子30によって所定の波長に変換されなかった光(赤外光:基本波長の光)のみを約99%の高効率で反射する特性を有している。すなわち、光源10のミラー層12と、第1波長選択膜31との間で、所定の波長の光が共振することにより、所定の波長の光を増幅させる。
そして、具体的には、波長変換素子30によって所定の波長(青色レーザ光源の場合は460nm、緑色レーザ光源の場合は530nm、赤色レーザ光源の場合は620nm)に変換された光は、第1波長選択膜31を透過する。
第1波長選択膜31を透過したレーザ光は、そのまま波長変換素子30の後段に配置された光学素子、例えば、ロッドインテグレータ(図示略)に入射する。
一方、波長変換素子30によって所定の波長に変換されなかった光(青色レーザ光源の場合は920nm、緑色レーザ光源の場合は1060nm、赤色レーザ光源の場合は1240nmの波長の光)は、第1波長選択膜31で反射される。そして、第1波長選択膜31で反射された光は、再び波長変換素子30を通過し、後述するようにプリズム20において光路が選択され、一部が光源10の方へ戻る。このように、光源10のミラー層12と、第1波長選択膜31との間で光源10から射出された光が共振することにより増幅される。また、第1波長選択膜31から光源10の方へ向かう光路を復路HWとする。
プリズム(光路変換素子)20は、入射した光の波長に応じて、入射した光の光路を所望の方向に変換する光路変換素子である。
プリズム20は、具体的には、図1に示すように、光透過性を有する三角柱状のプリズムである。
プリズム20は、断面視三角柱状の第1プリズム21と、断面視三角柱状の第2プリズム22とを有している。また、第1プリズム21及び第2プリズム22は直角プリズムである。また、第1プリズム21と第2プリズム22との間には第2波長選択膜(分離部:誘電体多層膜)23が形成されている。また、第1プリズム21と第2プリズム22とは、例えば、紫外光で硬化する光学用接着剤により貼り合わされている。この第2波長選択膜23は、例えば、誘電体多層膜によって構成される。このような誘電体多層膜は、例えば、CVDによって形成することが可能であり、多層膜を構成する各層の厚さ、各層の材料、層の数は、求められる特性に応じて最適化される。第2波長選択膜23は、光源10と波長変換素子30との間の光路上に設けられている。そして、第2波長選択膜23の特性は、図4に示すように、第1波長選択膜31において反射され、光源10の方へ戻る過程で、波長変換素子30によって所定の波長に変換された光を反射し、所定の波長に変換されなかった波長の光を透過させる特性を有する。第2波長選択膜23の所定の波長の光に対する反射率及び所定の波長以外の光に対する透過率は、高ければ高いほど良いが、80%以上あれば十分である。
また、プリズム20は、光源10から射出された光が入射する入射端面20a、光が射出する射出端面20b及び反射面20cを有している。
プリズム20の入射端面20aは、光源10から射出された光の中心軸Oに対して略直交するように配置されている。
また、プリズム20の反射面20cは、入射端面20aから入射した光を略垂直な方向に反射させる面である。さらに、反射面20cは、第2波長選択膜23において反射された光を略垂直な方向に反射させる面である。また、プリズム20から波長変換素子30に向かう往路OWを進行する光と、復路HWを進行しプリズム20の反射面20cにおいて反射してプリズム20から射出される光の進行方向は略平行である。また、波長変換素子30は、光軸O1がプリズム20の射出端面20bから射出された光の中心軸Oと一致するように配置されている。なお、光源10から射出された光の往路OW,復路HW及び光軸O1は、図面を見易くするために別々に図示しているが、実際は重なっている。
さらに、波長変換素子30は、入射端面30aがプリズム20の射出端面20bから射出された光の中心軸Oに対して略垂直になるように配置され、また、当該波長変換素子30の射出端面30bに設けられた第1波長選択膜31に対して略垂直に光が入射するように配置されている
また、第2波長選択膜23において反射し反射面20cにおいて反射した光も、ロッドインテグレータ(図示略)に入射するようになっている。
プリズム20の射出端面20bには、誘電体多層膜からなる第3波長選択膜(多層膜)24が形成されている。この第3波長選択膜24も、第2波長選択膜23と同様にCVDによって形成され、多層膜を構成する各層の厚さ、各層の材料、層の数は、求められる特性に応じて最適化される。この第3波長選択膜24の特性は、図5に示すように、光源10から射出された光(基本波長の光:赤外光)及び復路HWにより波長変換素子30で所定の波長に変換された光(可視光)を透過させる。第3波長選択膜24は、特に赤外光に関しては半値幅が数nm以下の狭帯域のフィルタであり、また、透過させる光の波長に合わせて、多層膜を構成する各層の厚さ、各層の材料、層の数は決められる。すなわち、プリズム20の射出端面20bに狭帯域の多層膜を形成することにより、波長変換素子30における変換効率を向上させている。
また、この第3波長選択膜24の特定の波長における透過率及び反射率は、高ければ高いほど良いが、80%以上あれば十分である。
また、プリズム20の射出端面20bは、図1に示すように、入射端面20aに対して垂直な面と角度θをなして傾斜している。すなわち、プリズム20の反射面20cにおいて反射し、プリズム20の射出端面20bに向かう光の中心軸Oに垂直な面に対して傾斜している。また、図5に示す第3波長選択膜24の特性により、光源10から射出された光のうち基本波長の帯域から外れた光は第3波長選択膜24において反射される。これにより、プリズム20の射出端面20bで反射した光は、光源10から射出されて反射面20cにおいて反射し射出端面20bに向かう光路P1とは異なる光路P2(図1に示す二点鎖線)を進行する光となる。具体的には、光路P2を進行する光は、プリズム20の反射面20cに、光路P1と異なる角度で入射するため、プリズム20の入射端面20aから光源10とは異なる方向に射出される。これにより、プリズム20の射出端面20bに設けられた第3波長選択膜24において反射した不要な光(基本波長の帯域から外れた光)が光源10のレーザ媒体13に入射されない構造となっている。
また、光源10のレーザ媒体13の直径が100μm、光源10から第3波長選択膜24までの光学的距離が2〜3mmである場合、θを3°とすることにより、光源10から射出され第3波長選択膜24において反射された光は光源10には戻らない光学系となる。ただし、この寸法は一例に過ぎない。
また、光源10から射出されプリズム20の射出端面20bにおいて反射した光は完全に光源10から外れる必要はなく、例えば、光源10のレーザ媒体13の面積の50%程度外れることにより、レーザ発振を抑えることが可能となる。
本実施形態に係る光源装置1では、光源10から射出され往路OWにおいて波長変換素子30で変換されず、復路HWにおいて波長変換素子30で変換された光をプリズム20により取り出して利用する。これにより、光源10から射出された光を効率良く利用することができる。
また、プリズム20の射出端面20bが光の中心軸Oに垂直な面に対して傾斜しているため、光源10から射出された基本波長の帯域から外れた光は第3波長選択膜24において光源10のレーザ媒体13とは異なる位置に反射される。したがって、光源10とプリズム20の射出端面20bとの間で不要なレーザ発振を抑えることが可能となる。
さらに、波長変換素子30の射出端面30bには、共振器ミラーとして機能する第1波長選択膜31が形成されているため、共振器ミラーとして別に光学部材を設ける場合に比べて、光源10から射出された光が通過する光学素子の数が少なくなる。これにより、光学素子と空気との界面が少なくなるため、この界面における光量の損失を抑えることが可能となる。したがって、装置全体の光の利用効率を向上させることが可能となる。また、波長変換素子30の射出端面30bに第1波長選択膜31を形成することにより、別に光学部材を設ける場合に比べて、波長変換光の散乱を抑えられるため、波長変換光の取り出し効率が向上することになる。
また、共振器ミラーとして他の光学部材を設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。このような構成により、プリズム20から射出された光の中心軸Oとの位置合わせが波長変換素子30だけで良い。すなわち、従来必要であった波長変換素子30と共振器ミラーとの位置合わせが必要でないため、位置調整の工程を1工程に集約することが可能となる。
また、波長変換素子30は、光軸O1が光の中心軸Oと一致するように配置され、さらに、入射端面30aが光の中心軸Oに対して垂直になるように配置されているため、波長変換素子30における光の変換効率が向上する。
つまり、本実施形態の光源装置1は、光の利用効率が高く、安定したレーザ光を射出可能となる。
なお、第1波長選択膜31に対して略垂直に光が入射するように波長変換素子30を配置したが、図6に示すように、波長変換素子30が直方体ではなく射出端面30bが傾斜している場合も、第1波長選択膜31に対して略垂直に光が入射するように波長変換素子30を配置する。なお、図6は、分かり易く説明するためにプリズム20を省略し、光源10と波長変換素子30とを直線的に配置した図である。
これにより、第1波長選択膜31において反射された光は必ず光源10のミラー層12に戻ることになる。したがって、光源10のミラー層12と第1波長選択膜31との間で確実に光が共振するため、強度の大きい光を第1波長選択膜31から射出させることが可能となる。
また、波長変換素子30から射出された光を反射させる第1波長選択膜(波長選択部)31を波長変換素子30の射出端面30bに設けたがこれに限らない。すなわち、例えば、波長変換素子30の射出端面30b側に波長変換素子30から射出された光を反射させる光学素子を設けても良い。
また、光路変換素子として三角柱状のプリズム20を挙げて説明したが、形状はこれに限るものではない。
また、分離部として第2波長選択膜23を用いたが、光学素子により入射した光を分離しても良い。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る第2実施形態について、図7を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態の図面において、上述した第1実施形態に係る光源装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態に係る光源装置40では、プリズム(光路変換素子)50は断面視が直角プリズムである点において、第1実施形態と異なる。その他の構成においては第1実施形態と同様である。
プリズム50は、図7に示すように、断面視三角柱状の第1プリズム51と、断面視三角柱状の第2プリズム52とを有している。また、第1プリズム51と第2プリズム52との間には、第1実施形態と同様に第2波長選択膜23が形成されている。さらに、第1プリズム51と第2プリズム52とは、例えば、紫外光で硬化する光学用接着剤により貼り合わされている。
さらに、プリズム50は、光源10から射出された光が入射する入射端面50a、光が射出する射出端面50b及び反射面50cを有している。また、入射端面50aと射出端面50bとは垂直をなしている。
また、このプリズム50は、紙面に対して垂直なX軸を中心に3°左回りに回転させて配置されている。すなわち、光源10の射出端面10aとプリズム50の入射端面50aとのなす角θ1が3°となる。
また、プリズム50の射出端面50bは、光源10の射出端面10aに対して垂直な面と角度θ1をなして傾斜する。すなわち、射出端面50bは、プリズム50の反射面50cにおいて反射し、プリズム50の射出端面50bに向かう光の中心軸Oに垂直な面に対して傾斜している。また、第1実施形態と同様にプリズム50の射出端面50bには、第3波長選択膜24が形成されているため、第3波長選択膜24において反射した不要な光(基本波長の帯域から外れた光)が光源10のレーザ媒体13に入射されない構造となっている。すなわち、プリズム50の射出端面50bにおいて反射した光は、光源10から射出されて反射面50cにおいて反射し射出端面50bに向かう光路P1とは異なる光路P2(図7に示す二点鎖線)を進行する光となる。
また、プリズム50の射出端面50bから射出された光の中心軸Oは、光源10の射出端面10aと角度θ2をなしている。ここで、プリズム50は直角プリズムであるため、角度θ1が3°であるとき、光源10から射出された光の入射端面50aへの入射角も3°となる。よって、角度θ2はθの2倍の6°となる。
また、波長変換素子30は、光軸O1がプリズム50の射出端面50bから射出された光の中心軸Oと一致するように配置されている。すなわち、光源10の射出端面10aに対する波長変換素子30の光軸O1の傾斜角が2θとなるように配置されている。
本実施形態に係る光源装置40では、プリズム50が直角プリズムであるため、光源10に対するプリズム50の配置により、プリズム50の射出端面50bから射出される光の射出方向が決定される。これにより、光源10から射出された光の中心軸O上に波長変換素子30を配置することが容易となる。また、波長変換素子30は、光源10の射出端面10aに対する波長変換素子30の光軸O1の傾斜角が2θとなるように配置されているため、波長変換素子30の入射端面30aに垂直に光を入射させることができる。これにより、波長変換素子30の変換効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のプリズム50は直角プリズムであるため、第1実施形態のプリズム20に比べて製造が簡単である。
なお、光源10の射出端面10aに対して垂直な面とプリズム50の射出端面50bとのなす角度θ1は1°〜5°であることが好ましい。つまり、角θ1が1°以上である場合、プリズム50の射出端面50bに設けられた第3波長選択膜24において反射した光は光源10のレーザ媒体13から外れる。また、角度θ1が5°以上である場合、波長変換素子30の厚みが厚くなってしまうため、角度θ1を5°以下にすることにより、波長変換素子30の厚みを厚くすることなく、第3波長選択膜24において反射した光を光源10のレーザ媒体13から外すことが可能となる。
また、プリズム50をX軸を中心に左回りに回転させたが、右回りであっても良い。
さらに、プリズム50の射出端面50bから光が射出される方向(Z方向)を軸としてプリズム50を回転させても良い。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る第3実施形態について、図8を参照して説明する。
本実施形態では、上記第2実施形態の光源装置40を備える画像表示装置100について説明する。なお、図8中においては、簡略化のため画像表示装置100を構成する筐体は省略している。
画像表示装置100は、光源装置40R,40G,40Bと、液晶ライトバルブ105R,105G,105Bと、クロスダイクロイックプリズム110と、投射レンズ(投射装置)115とを備えている。
図7の画像表示装置100は、緑色の光源装置40G及び青色の光源装置40Bとしては、第2実施形態の光源装置40を用いている。赤色の光源装置40Rはレーザ光源のみで構成されており、レーザ光源から射出される波長620nmのレーザ光を波長変換を行わずにそのまま射出する。なお、緑色の光源装置40Gおよび青色の光源装置40Bの構成等については、第1実施形態で説明したため、詳細な説明を省略する。
また、それぞれの光源装置40R,40G,40Bの後段(光路下流側)には、ロッドインテグレータ(光学素子:均一化手段)101R,101G,101Bが設けられている。ロッドインテグレータ101R,101G,101Bは、その射出端面におけるレーザ光の面内照度分布をほぼ均一にするものである。
赤色の光源装置40Rからの光束は、ロッドインテグレータ101Rにおいて均一化された後、伝達レンズ102Rを透過して反射ミラー103で反射され、赤色光用液晶ライトバルブ105Rに入射する。また、緑色の光源装置40Gからの光束は、ロッドインテグレータ101Gにおいて均一化された後、伝達レンズ102Gを透過して緑色光用液晶ライトバルブ105Gに入射する。また、青色の光源装置40Bからの光束は、ロッドインテグレータ101Bにおいて均一化された後、伝達レンズ102Bを透過して反射ミラー104で反射され、青色の光用液晶ライトバルブ105Bに入射する。伝達レンズ102R,102G,102Bは、いずれも、ロッドインテグレータ101R,101G,101Bの射出端面の像を液晶ライトバルブの画像形成領域に伝達するためのものである。本実施形態では、ロッドインテグレータ101R,101G,101Bと伝達レンズ102R,102G,102Bの作用により、液晶ライトバルブが均一に照明されるようになっている。なお、ロッドインテグレータ101R,101G,101Bの射出端面の形状が液晶ライトバルブ105R,105G、105Bの画像形成領域と同一であり、かつ、ロッドインテグレータ101R,101G,101Bが液晶ライトバルブ105R,105G,105Bに近接して配置される場合は、レンズ102R,102G,102Bを省略することも可能である。また、図8では、伝達レンズ102R,102G,102Bがほぼ同一形状のレンズとして図示されているが、伝達レンズ102R,102G,102Bの作用は、光源装置40R,40G,40Bと液晶ライトバルブ105R,105G,105Bの距離等に応じて最適化されるため、必ずしも同一形状になるとは限らない。
各液晶ライトバルブ105R,105G,105Bの入射側および出射側には、偏光板(図示せず)が配置されている。そして、各光源装置40R,40G,40Bからの光束のうち所定方向の直線偏光のみが入射側偏光板を透過して、各液晶ライトバルブに入射する。レーザ光は、基本的には偏光状態が揃った光(直線偏光)であるため、入射側偏光板を省略することも可能である。しかし、光源から液晶ライトバルブ105R,105G,105Bに到達するまでに、ロッドインテグレータ101R,101G,101Bや反射ミラー103,104等の光学要素を通過する際に、偏光状態が多少乱れてしまう可能性がある。よって、入射側偏光板を設けて偏光状態を揃えることにより、画像のコントラストを向上させることが可能となる。
また、入射側偏光板の前方に、または入射側偏光板の代わりに偏光変換手段(図示せず)を設けて、液晶ライトバルブ105R,105G,105Bに入射する光を直線偏光に揃えるようにしてもよい。この場合、入射側偏光板の前方に偏光変換手段を設けた場合は、入射側偏光板で光が吸収または反射されることによる光の損失を低減することが可能となる。よって、光の利用効率を向上させることができる。入射側偏光板の代わりに偏光変換手段を設けた場合は、入射側偏光板の場合と同様、画像のコントラストを向上させることが可能となる。
各液晶ライトバルブ105R,105G,105Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム110に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投射光学系である投射レンズ115により投射スクリーン120上に投射され、拡大された画像が表示される。
上述した本実施形態の画像表示装置100は、赤色光源装置40R,緑色光源装置40G,青色光源装置40Bより射出される光は、不要なレーザ光の発振を抑えた安定したレーザ光であるので、投射レンズ115によってスクリーン120に良好な画像を表示することができる。
なお、本実施形態の画像表示装置において、緑色及び青色の光源装置40G、40Bについては、第2実施形態の光源装置40を用いたものを説明したが、第1実施形態の光源装置1を用いることも可能である。このとき、光源装置40R,40G,40Bのそれぞれに異なる実施形態の光源装置を採用することも可能であるし、同じ実施形態の光学装置を採用することも可能である。
また、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いても良いし、反射型のライトバルブを用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、第1,第2実施形態の光源装置1,40は、走査型の画像表示装置にも適用される。
さらには、第1,第2実施形態の光源装置1,40を直視型のバックライトに使用することも可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズムを用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
また、光源としては、端面発光レーザであっても良い。
本発明の第1実施形態に係る光源装置を示す平面図である。 図1の光源装置の光源を示す断面図である。 図1の波長変換素子の射出端面に設けられた波長選択膜の特性を示す図である。 図1の光路変換素子に分離部の特性を示す図である。 図1の光路変換素子の射出端面に設けられた波長選択膜の特性を示す図である。 図1の波長変換素子の変形例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る光源装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る画像表示装置を示す平面図である。
符号の説明
O…光の中心軸、1,40…光源装置、40R…赤色光源装置、40G…緑色光源装置、40B…青色光源装置、10…光源、20,50…プリズム(光路変換素子)、20a,50a…入射端面、20b,50b…射出端面、23…第2波長選択膜(多層膜)、24…第3波長選択膜(多層膜)、30…波長変換素子、30a…入射端面、30b…射出端面、31…第1波長選択膜(多層膜)、100…画像表示装置

Claims (9)

  1. 基本波長の光を射出する光源と、
    該光源から射出された光のうち少なくとも一部の光を所定の変換波長の光に変換する波長変換素子と、
    前記光源から射出され、前記波長変換素子を通過した光のうち、前記所定の変換波長の光を透過させ、前記基本波長の光を反射させる波長選択部と、
    前記光源と前記波長変換素子との間に配置されるとともに、入射した光を前記波長変換素子に向けて射出する射出端面を有し、前記波長選択部において反射され、前記波長変換素子を通過した光のうち、前記所定の変換波長の光を反射させて前記光源とは異なる位置へ導き、前記基本波長の光を前記光源の方へ透過させる分離部を有する光路変換素子を備え、
    前記光路変換素子の射出端面に、前記所定の波長以外の光と前記光源から射出された光の波長以外の光とを反射させる波長選択膜が形成され、前記光路変換素子の射出端面が当該射出端面に向かう光の中心軸に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする光源装置。
  2. 前記波長変換素子は、前記光路変換素子の射出端面から射出された光が入射する入射端面を有し、前記入射端面が前記光路変換素子の射出端面から射出された光の中心軸に対して垂直になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記波長選択膜が誘電体多層膜であり、
    前記光路変換素子は、前記光源から射出された光が入射する入射端面及び前記誘電体多層膜が形成された射出端面を有するプリズムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記プリズムが直角プリズムであり、前記入射端面と前記射出端面とは垂直をなし、
    前記光源の射出端面と前記直角プリズムの入射端面とのなす角をθとすると、
    前記波長変換素子は、前記光源の射出端面に対する当該波長変換素子の光軸の傾斜角が2θとなるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記光源の射出端面と前記直角プリズムの入射端面とのなす角θが1°〜5°であることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記波長選択部が、前記波長変換素子の射出端面に設けられた誘電体多層膜からなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記光路変換素子の分離部が、前記所定の変換波長に変換された光を反射させ、前記所定の変換波長に変換されなかった光を透過させる誘電体多層膜からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 前記波長変換素子が、当該波長変換素子の射出端面に設けられた前記波長選択膜に対して垂直に光が入射するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光源装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光源装置と、
    該光源装置から射出された光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、
    該光変調装置により形成された画像を投射する投射装置とを備えることを特徴とする画像表示装置。
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