JP2009023101A - 成形金型及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で所望する微細形状を成形材に損傷無く形成でき、また金型の微細形状にも損傷を与えることのない成形金型及び成形方法を提供する。
【解決手段】成形材に押圧及び離型することによって成形材に形状を転写する微細形状を有する成形金型の、前記微細形状が加工された微細形状領域と該微細形状領域と接する前記微細形状が加工されていない未加工領域の境界線のうち、少なくとも前記微細形状領域が離型を開始する離型開始端面の形状を鋸歯状のぎざぎざの形状とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、成形金型及び成形方法に関し、特に高アスペクト比の微細形状を有する光学素子等を成形するのに好適な成形金型及び成形方法に関する。
近年、光学部品、情報記録媒体、バイオ製品関連等において、部材に微細な形状を形成することが求められてきている。
例えば、近年、急速に発展している光ピックアップ装置の分野では、極めて高精度な対物レンズなどの光学素子が用いられている。樹脂やガラスなどの素材を、成形金型(以下、金型とも略す)を用いてそのような光学素子に成形すると、均一な形状の製品を迅速に製造することができるため、かかる金型成形はそのような用途の光学素子の大量生産に適していると言える。
更に、近年の光ピックアップ装置は、より短波長の半導体レーザからの光束を用いて、HD DVD(High Definition DVD)、BD(Blue−ray−Disc)などの記録媒体に対して高密度な情報の記録及び再生を行えるものが開発されており、その光学系の収差特性改善のため、微細構造である解析構造を光学面に設けることが行われている。また、そのような高密度な情報の記録及び、または再生を行える光ピックアップ装置であっても、従来から大量に供給されたCD、DVDに対しても情報の記録及び再生を確保する必要があり、そのため波長選択制を備えた解析構造を設けることも行われている。また、DVD、CDなど互換可能に情報の記録及び再生を行える光ピックアップ装置において、光学系を共通化するために位相差を与える波長板が用いられるが、微細構造を有するものも開発されている。
上記のように部材に微細な形状を形成するため、例えば光学面に微細な形状を形成するため、微細な形状が形成された金型を樹脂、ガラス等の成形材に押圧、転写して、微細な形状を有する成形材を生産する技術が開発されてきている。
一般的に前記金型を用いての、樹脂、ガラス等の成形において、金型から成形材を剥がす離型の際の離型力が大きいと離型が困難になり、成形材及び金型に損傷を与えることがある。特に、前述のような微細な形状が形成された金型を用いて、微細な形状を樹脂、ガラス等に転写し成形する、所謂インプリント方法の成形では、前記離型力が大きいと、成形材に転写された微細な形状及び金型に形成された微細な形状に損傷を与え易くなる。
前記離型力を小さくするための対応として、金型の材料と化学的に反応する官能基を有するパーフルオロポリエーテルで被覆してなるインプリント用金型が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、微細パターンが形成された領域の外側に離型開始点を作るための離型形状を設けることが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、金型と成形材の離型に際し、金型と成形材を保持する保持部材とを軸で接続して相対的に回動可能とし、即ち前記金型と前記成形材が相対的に回動可能とし、軸から最も離れた点から前記金型と前記成形材の離型を開始することが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−283354号公報 特開2006−245072号公報 特開2007−44905号公報
特許文献1は、離型剤を用い離型力の減少を図るものである。しかしながら、微細形状領域の離型開始点の離型力を小さくすることは困難である。
特許文献2は、本来のパターン転写に必要のない領域に離型開始点を作るための離型形状を設け、離型をスムーズに開始するものである。本来のパターン転写に必要のない領域の離型の開始はスムーズになるが、本来必要とするパターン領域の離型開始においては、離型力が増加し、スムーズさを維持することが困難である。また、本来の転写に必要のない領域に離型形状を設けるため、金型生産における歩留まりとスループットを低下させてしまう。
特許文献3は、離型に際し、軸から最も離れた金型と成形材の接触点の応力が高まり、ここから離型が開始される。これにより、離型をスムーズに行うものである。しかしながら、微細形状領域の離型開始において、離型力を小さくすることは困難である。
このように上記対応を行っても、微細形状の構造周期、即ち形状ピッチの微細化及び高アスペクト比化にともない離型力が上昇し、このため成形材の本来必要とする微細形状部分の損傷及び金型の損傷を生ずることがあった。
ここで、アスペクト比とは、図5(a)、(b)に示すように微細構造の凹部または凸部の幅をA、深さまたは高さをBとした時に、B/Aで現される値をいう。
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、簡単な構成で所望する微細形状を成形材に損傷無く形成でき、また金型の微細形状にも損傷を与えることのない成形金型及び成形方法を提供することを目的とする。
上記目的は、下記の構成及び方法により達成される。
1.成形材に押圧及び離型することによって成形材に形状を転写する微細形状を有する成形金型であって、前記微細形状が加工された微細形状領域と該微細形状領域と接する前記微細形状が加工されていない未加工領域を有し、前記微細形状領域と前記未加工領域との境界線は鋸歯状の形状であることを特徴とする成形金型。
2.前記鋸歯状の形状は、鋸歯状の一辺の長さが所定の長さの範囲であることを特徴とする1に記載の成形金型。
3.前記鋸歯状の形状は、鋸歯状の先端の角度が所定の角度の範囲であることを特徴とする1または2に記載の成形金型。
4.少なくとも、成形材と成形金型が離型する際に前記微細形状領域が離型を開始する離型開始端面が、鋸歯状の形状であることを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の成形金型。
5.成形材をガラス転移温度以上に加熱し、1乃至4の何れかに記載の金型を成形材に押圧及び離型することによって成形金型の微細形状を成形材に転写することを特徴とする成形方法。
6.前記成形材は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂或いはガラスであることを特徴とする5に記載の成形方法。
7.光硬化性樹脂を1乃至4の何れかに記載の成形金型に接触させて光を照射し、硬化させることにより、成形金型の微細形状を前記光硬化性樹脂に転写することを特徴とする成形方法。
上記のように、成形金型の微細形状領域と未加工領域の境界線を鋸歯状の、即ちぎざぎざの形状とすることにより、金型と成形材の離型に際し、前記ぎざぎざの頂点に応力が集中し前記頂点から離型が開始されるので、微細形状領域を小さな離型力で離型することが可能となる。これにより、成形材の損傷を減少させることができ、成形材の歩留まりを向上することができる。また、金型の損傷を減少させることができる。
また、金型の微細形状領域の全面に微細形状を形成するだけでよく、即ち微細形状領域外に離型形状等を形成する必要がないため、金型に形成された形状の管理が容易になる。
以下、図を参照しながら本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明が適用可能な成形装置100の一例を示す概略部分図である。
図1において、フレーム(不図示)に固定されたベース1の上方に金型固定プレート2が相対移動可能に配置されている。ベース1及び金型固定プレート2は、金属、例えばSUS等で形成される。ベース1の上部には、シート状の樹脂、ガラス等の成形材Pが載置される。
中空である金型固定プレート2の内部には、電源EにスイッチSWを介して接続されたヒータ4が配置されている。又、金型固定プレート2の上部には、駆動部である油圧シリンダ6のピストン棒6aが連結されている。ピストン棒6aは、不図示の油圧源から油圧シリンダ6に加圧された作動油が供給されることにより図の下方に移動し、油圧源へと作動油が戻ることで図の上方へと移動するようになっている。ベース1の内部には、冷却用配管5が配置されている。冷却用配管5は、ベース1の代わりに、金型固定プレート2に設けても良い。
金型固定プレート2の下面には、金型3が取り付けられる。金型3の下面には、成形材Pに転写する微細な形状が形成されている。図2は、前記微細な形状の一例を示す模式図である。本実施の形態では、微細な形状として、複数の板状の構造物である型突起(壁ともいう)MAを等ピッチΔで形成している。ピッチΔは100〜400nmであり、型突起MAの高さは、1000〜2500nmであるが、本実施の形態に限定されるものではない。また、前記形状は直線状、輪帯状等があり、本実施の形態に限定されるものではない。金型3の微細な形状が形成された面、即ち転写面には離型材が塗布される。
次に、図1に示す成型装置100を用いての成形工程について説明する。
成形材Pは、ベース1に載置される。スイッチSWを投入することで、電源Eから供給される電力により金型3の背面側に設けたヒータ4を加熱し、金型3の温度を上昇させる(図1(a))。この段階では、ベース1の冷却用配管5には、冷却水は注入されていない。
金型3の温度が設定温度に近づいたら、油圧シリンダ6を駆動して、金型3の微細形状を、成形材Pに接触させた後、押圧する(図1(b))。これにより、金型3の微細形状が成形材Pに転写される。所定時間が経過した後に、冷却用配管5に冷却水を注入することで、金型3を急速に冷却し、同時にスイッチSWを遮断することで、ヒータ4の加熱を停止させる(図1(c))。
更に、金型3の温度が所定温度まで低下したら、油圧シリンダ6を逆方向に駆動して金型固定プレート2を上昇させ、ベース1より離間させる(図1(d))。この時、本実施の形態では、成形材Pは金型3に密着した状態で、金型3とともにベース1より離間する。金型3から成形材Pを剥がす、即ち離型については後述する。
次に金型3を冷却していた冷却水を排出する。以上が、金型3により成形材Pに微細形状を転写するための工程の1サイクルである。
次に、金型3からの成形材Pの離型について説明する。
前述の図1(d)に示す、金型3の微細形状が転写された状態の成形材Pは、金型3から離型される。
図3は、離型機構の形態(第1の形態)の一例を示す概略図である。前記離型機構は、クランプ11、離型力センサ12、プランジャー13を含み構成される。
図3に示すように、微細形状が転写され金型3に密着した状態の成形材Pは、一端側PSをクランプ11で保持され、プランジャー13により矢印Y1に引っ張られ、他端側PEに向かって剥がされて金型3より離型する。クランプ11とプランジャー13との間には、離型力検出機構として離型力センサ12を設けることができる。離型力センサ12で離型力を検出し、離型の際の離型力、離型速度等の制御を行ってもよい。離型力センサ12は、例えばロードセル等を用いることができる。
図4は、離型機構の別な形態(第2の形態)の一例を示す概略図である。図4に示す形態において、金型3の微細形状を成形材Pに転写する成形工程は、図1に示す形態での図1(c)に示す工程までは同じである。即ち、図4(c)に示す状態は、図1(c)に示す状態と同じである。なお、図4では、図1(a)及び図1(b)に相当する図は省略している。
図4に示す形態が図1に示す第1の形態と異なる点は、ベース1Aの構成にある。図4に示すように、ベース1Aは軸1Bを介してフレーム(不図示)に対して回動自在に支持される。軸1Bの中心線CLは金型の押圧方向と直交する成形材Pの上面を含む平面に沿って(図4では紙面垂直方向に)延在させると好ましい。
図4に示す形態では、図4(c)の工程の次に、図4(d)に示すように、軸1B回りにベース1Aを回動機構(不図示)により矢印T方向に回動させる。これにより、金型3と成形材Pとは、軸1Bから最も離れた点(図4では最も左側の位置)で応力が高まり、ここから離型が始まる。ベース1Aの代わりに金型固定プレート2を回動させてもよい。また、両方を回動させてもよい。なお、成形材Pはベース1Aに載置されるとともに固定される。固定の方法としては、例えば、両面粘着テープによる固定、真空吸着等を挙げることができる。
次に、本発明に係る微細形状領域と未加工領域との境界線の鋸歯状の形状を有する金型について説明する。
前述のように、微細形状の構造周期、即ち形状ピッチの微細化及び高アスペクト比化にともない離型力が上昇し、このため成形材の本来必要とする微細形状部分の損傷及び金型の損傷を生じやすくなる。そこで、金型3と成形材Pとの離型力を調査した結果、金型3と成形材Pが離型しはじめる瞬間の離型力が最も大きいことが明らかとなった。従って、小さな離型力、即ち成形材Pが金型3から剥がれる変位が小さい状態で微細形状領域の離型が開始できれば、微細形状部分の損傷及び金型の損傷を防止することが可能である。
そこで、本発明は、金型3の微細形状領域と未加工領域との境界線を鋸歯状のぎざぎざの形状とすることにより、微細形状境域の離型において、小さな力で離型が開始できるようにしたものである。
図6及び図7は、成形材Pと金型3の一例を示す図である。図1に示す金型3と成形材Pを、図6は側面から見た側面図で、図7は成形材P側から金型3方向に見た下面図であり、成形材Pに金型3が押圧された状態を表す。
金型3は微細形状が加工された微細形状領域32と微細形状が加工されていない未加工領域33とを有する。微細形状領域32と未加工領域33とは、境界線31で分けられ、境界線31は、鋸歯状のぎざぎざの形状で形成される。微細形状領域は32は、境界線31の内側であり、未加工領域33は境界線31の外側である。
微細形状領域32は、鋸歯状のぎざぎざ形状から外れた有効内部34(図7の二点鎖線内側)と、ぎざぎざ形状内の有効外部35(図7の二点鎖線と境界線31で囲まれた部分)とに分けられる。有効内部34は、金型3の形状が成形材Pに転写され、成形材Pが離型された時に、成形材Pの有効となる部分、即ち成形品として用いられる部分であり、また有効外部35は成形品として用いられない部分、即ちロスとなる部分である。従って、有効外部35の面積は小さいことが好ましい。
金型3からの成形材Pの剥離は、PS側から開始され、PE側に向かって剥離される。
図11は、金型3の微細形状領域32と未加工領域33との境界線31を表す模式図である。図11(a)は図7に示した実施例であり、図11(b)は前記境界線を比較例として円上に形成した例である。金型3の形状を成形材Pに転写した後、成形材Pは矢印Xa方向に金型3から剥がされる。離型には、図3及び図4に示した離型機構を用いることができる。
図12は、図11に示す境界線の形状の場合の離型性をFEM(有限要素法)を用いてシミュレーションした結果を表す図である。図11(a)及び図11(b)に示す境界線を有する金型3で成形材Pに転写を行い、それぞれに剥離時に成形材Pに一定の変位を与え、図11(a)の鋸歯状の波形の頂点P1とそれに対応する図11(b)の一点P2の応力を解析したものである。この解析から、図12に示すように、同じ変位を与えた時に鋸歯状のぎざぎざ形状の方が形状外周部における応力が大きくなり剥がれやすくなることがわかる。このことは、図11(a)に示す形状の方が、図11(b)の示す形状よりも小さな力(変位)で離型が開始できることを示す。これにより、成形材Pの損傷を減少させることができ、成形材Pの歩留まりを向上することができる。また、金型3の損傷を減少させることができる。図11(b)に示す形状では離型に際し大きな力(変位)が必要となり、金型3の有効内部34にスジ状のクラック等の損傷が発生しやすくなる。また、成形品Pにもスジ状のクラックが発生しやすくなり、欠陥が生じやすくなる。
ここで、本発明に係る金型3が用いられる光学素子等においては、一般的に有効径Rは円形及び楕円形が多い。そのため、鋸歯状のぎざぎざの一辺の長さLが大きいと有効外部35の面積が大きくなる。有効外部面積35が大きくなると成形材Pの全体面積も大きくなり、ロスが大きくなる。前記ロスを少なくするため、一辺の長さLは所定の長さの範囲で設定される。図8は、一辺の長さLと有効外部35の面積の関係を示す図である。図8に示す曲線は、yを有効外部35の面積とすると、下記の近似式で表すことができる。
y=141ln(L)+43
有効外部35の面積は、ロスを少なくするために微細形状領域32の20%以下が好ましい。更に、ぎざぎざ形状の効果を出すため、一辺の長さLは下記の範囲であることが好ましい。
0.001R<L<0.15R
一辺の長さLが0.001R以下であると、ぎざぎざの形状が小さくなり、ぎざぎざの形状とした効果が減少する。また、0.15R以上であると、ロスが20%より大きくなる。
図9及び図10は図7に示した境界線31の変形例である。有効径Rはそれぞれ図に示す寸法となる。また、剥離はぎざぎざの形状面側から行われる。
前記鋸歯状のぎざぎざの形状の先端の角度は所定の角度に設定される。先端の角度θは、30°≦θ≦120°であることが好ましい。30°未満では成形材Pに転写されたぎざぎざの形状の強度が低下し、ぎざぎざの形状の先端部が破損しやすくなり、金型3から剥離できない部分が生ずることがある。また、120°を超えると、ぎざぎざの形状の先端部に掛かる応力がぎざぎざ形状の辺に分散され、低下するために離型性が低下する。
また、成形材Pの全体のロスを少なくするため、成形材Pの外形寸法も小さいことが好ましい。
図13(a)、(b)、(c)、(d)は、微細形状領域32、即ち境界線31の形状の変形例である。図13(a)、(b)、(d)に示すように、剥離の方向が決まっている場合(図の場合には図面右側から)には、鋸歯状のぎざぎざの形状は、少なくとも剥離が開始される端面に形成されていればよい。
金型3を用いての成形としては、成形材Pをガラス転移温度以上に加熱し、金型3を成形材Pに押圧及び離型することによって金型3の微細形状を成形材Pに転写する方法がある。前記成形材Pとして、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂或いはガラスを挙げることができる。前記ガラスとしては、バルクのガラスに加え、ゾルゲルガラス、SOG(スピンオングラス)も用いることができる。
また、成形材Pに光硬化性樹脂を用いることもできる。この場合の成形方法は、光硬化性樹脂を金型3に接触させて光を照射し、硬化させることにより、金型3の微細形状を前記光硬化性樹脂に転写する。
上記のように、金型3の微細形状領域32と未加工領域33の境界線31を鋸歯状の、即ちぎざぎざの形状とすることにより、金型3と成形材Pの離型に際し、前記ぎざぎざの頂点に応力が集中し前記頂点から離型が開始されるので、微細形状領域32を小さな離型力で離型することが可能となる。これにより、成形材Pの損傷を減少させることができ、成形材Pの歩留まりを向上することができる。また、金型3の損傷を減少させることができる。
また、金型3の微細形状領域32の全面に微細形状を形成するだけでよく、即ち微細形状領域32外に離型形状等を形成する必要がないため、金型に形成された形状の管理が容易になる。
本発明が適用可能な成形装置の一例を示す概略部分図である。 微細な形状の一例を示す模式図である。 離型機構の形態(第1の形態)の一例を示す概略図である。 離型機構の別な形態(第2の形態)の一例を示す概略図である。 アスペクト比の説明図である。 成形材Pに金型3が押圧された状態を表す側面図である。 成形材Pに金型3が押圧された状態を表す下面図である。 一辺の長さと有効外部の面積の関係を示す図である。 図7に示した形状の変形例である。 図7に示した形状の変形例である。 金型の微細形状領域と未加工領域との境界線を表す模式図である。 離型性をシミュレーションした結果を表す図である。 図7に示した形状の変形例である。
符号の説明
1、1A ベース
1B 軸
2 金型固定プレート
3 金型
31 境界線
32 微細形状領域
33 未加工領域
34 有効内部
35 有効外部
100 成型装置
P 成形材
R 有効径

Claims (7)

  1. 成形材に押圧及び離型することによって成形材に形状を転写する微細形状を有する成形金型であって、
    前記微細形状が加工された微細形状領域と該微細形状領域と接する前記微細形状が加工されていない未加工領域を有し、
    前記微細形状領域と前記未加工領域との境界線は鋸歯状の形状であることを特徴とする成形金型。
  2. 前記鋸歯状の形状は、鋸歯状の一辺の長さが所定の長さの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記鋸歯状の形状は、鋸歯状の先端の角度が所定の角度の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の成形金型。
  4. 少なくとも、成形材と成形金型が離型する際に前記微細形状領域が離型を開始する離型開始端面が、鋸歯状の形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の成形金型。
  5. 成形材をガラス転移温度以上に加熱し、請求項1乃至4の何れかに記載の金型を成形材に押圧及び離型することによって成形金型の微細形状を成形材に転写することを特徴とする成形方法。
  6. 前記成形材は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂或いはガラスであることを特徴とする請求項5に記載の成形方法。
  7. 光硬化性樹脂を請求項1乃至4の何れかに記載の成形金型に接触させて光を照射し、硬化させることにより、成形金型の微細形状を前記光硬化性樹脂に転写することを特徴とする成形方法。
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