JP2009019849A - 空気調和機の室外機の固定構造 - Google Patents

空気調和機の室外機の固定構造 Download PDF

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祐輔 佐藤
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文夫 太田
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Abstract

【課題】据付位置において室外機が傾斜された場合であっても、据付脚の接合部の破損を防止し、確実に再利用できる空気調和機の室外機の固定構造を提供することである。
【解決手段】空気調和機の室外機100の固定構造においては、室外機100の矩形の底フレーム110の一辺から対辺に向けて延在させることが可能な一対の板状の据付脚200,200a〜200eを接合部により室外機の矩形の底フレーム110に接合させる。また、変形許容部240,245により接合部および固定台700の間に加わる外力を吸収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の室外機を設置固定位置に固定する際の空気調和機の室外機の固定構造に関する。
従来、ルームエアコン等の空気調和機の室外機を設置固定位置に固定させるため、据付脚(または固定脚、固定用脚とも呼ばれる。)が用いられている。この設置の際に使用される据付脚は、据付時の容易性または据付後の強度の観点に基づいて種々の開発がなされている。
例えば、特許文献1には、溶接やねじ止め、リベット止めによることなく、底板の底面に固定脚を十分な強度で固着できる空気調和装置の室外機における底板と固定脚との接合構造について開示されている。
特許文献1に記載の接合構造では、0.8〜1.0mmの板厚を有する底板と、1.0〜1.2mmの板厚を有する固定脚とが、深さ5.4〜5.8mmのダイスと、直径7.8〜8.2mmのポンチとを用いたプレス加工によって、底板の上面側に突出した略円筒形状のかしめ部を形成するようにかしめられ、重ね合わせて固着されるものである。
また、特許文献2には、ユニット本体の底部を構成する底板の剛性増大化を図り、底板における固定用脚の取付け手間を不要として製造性および外観の向上化が得られ、固定用脚が設けられる部位からのドレン水の漏出を阻止して信頼性の高い空気調和機の室外機について開示されている。
特許文献2記載の空気調和機の室外機では、筐体であるユニット本体の底部をなす底板上に室外熱交換機等を載置固定するとともに、底板に設けられる固定用脚が取付け具を介して被据付部に取付け固定される空気調和機の室外機において、上記固定用脚は、底板の周縁内側から一体に加工展開することにより所定高さに形成される突堤部を有し、かつ被据付部に取付け固定される取付け部が底板外部へ突設されるものである。
特開平11−337117号公報 特開2002−277004号公報
しかしながら、据付時の容易性または据付後の強度の観点に基づいて種々の開発がなされているものの、空気調和機の室外機の据付後(設置後)または据付時(設置時)に室外機本体を傾斜させてしまう場合がある。例えば、室外機の設置固定位置が傾斜していた場合、または空気調和機を取り外して移動させる場合に設置固定位置と接合された固定ボルトを外し忘れて室外機を持ち上げてしまった場合、または、据付時に室外機の下方に据付部材が転がり、固定ボルトの存在を忘れて室外機を持ち上げて拾う場合等がある。このような場合において、特許文献1および特許文献2の構造では、かしめ部が剥離したり、取付け部が破損することとなり、室外機自体を再度据付けることが困難となり、問題となっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を鑑みて、据付位置において室外機が傾斜された場合であっても、据付脚の接合部の破損を防止し、再度利用できる空気調和機の室外機の固定構造を提供することである。
本発明の他の目的は、空気調和機の室外機と据付脚との接合部が分離されることを防止することができる空気調和機の室外機の固定構造を提供することである。
(1)
本発明に係る空気調和機の室外機の固定構造は、空気調和機の室外機を設置固定部に固定する空気調和機の室外機の固定構造であって、室外機を設置固定部に固定させるために室外機の矩形の底板の一辺から対辺に向けて延在させることが可能な一対の板状の据付脚と、室外機の矩形の底板および一対の板状の据付脚を接合する接合部と、接合部および設置固定部の間に加わる外力を吸収可能な変形許容部と、を含むものである。
本発明に係る空気調和機の室外機の固定構造においては、室外機の矩形の底板の一辺から対辺に向けて延在させることが可能な一対の板状の据付脚を接合部により室外機の矩形の底板に接合させる。また、変形許容部により接合部および設置固定部の間に加わる外力を吸収することができる。
この場合、空気調和機の室外機と一対の据付脚との接合部を引き剥がそうとする力が加わった場合であっても、変形許容部により据付脚および室外機の接合部に加わる外力を吸収することができ、据付脚および室外機の接合部の分離を防止することができる。その結果、設置固定位置に固定された室外機を傾斜させる動きがあっても、据付脚の接合部の破損を防止し、据付脚を再度利用することができる。
(2)
変形許容部は、室外機の矩形の底板および据付脚のいずれか一方または両方に形成されてもよい。
この場合、変形許容部は、室外機の矩形の底板および据付脚の少なくともいずれか一方に形成されるので、据付脚および室外機の接合部における分離をより確実に防止することができる。すなわち、室外機の矩形の底板および据付脚の両方に形成することにより、接合部における分離を防止することができ、変形許容部が変形した場合でも、再度据付脚を利用して室外機を据付けることができる。
(3)
変形許容部は、据付脚に1または複数の孔形状を設けることにより形成されてもよい。
この場合、据付脚に1または複数の孔形状を設けることにより、据付脚の剛性を積極的に低下させることができる。その結果、外力が加わった場合に変形許容部により積極的に外力を吸収し、据付脚および室外機の矩形状の底板の接合部の分離を防止することができる。
(4)
変形許容部は、据付脚の板状の幅を変化させることにより形成されてもよい。
この場合、据付脚の幅を変化させることにより、据付脚の剛性を積極的に変化させることができる。その結果、接合部の剥離強度よりも据付脚の幅を狭めた部分の剛性強度を低下させることができ、据付脚および室外機の接合部における分離を防止することができる。
(5)
変形許容部は、接合部および設置固定部の間に設けられてもよい。
この場合、室外機と一対の据付脚との接合部を引き剥がそうとする力が、設置固定部と接合部との間に発生するので、変形許容部を設置固定部と接合部との間に設けることにより、当該力を変形許容部により確実に吸収させることができる。また、設置固定部と接合部との間とは、設置固定部および接合部を取り囲む周囲を含むものであり、設置固定部の近傍、接合部の近傍および設置固定部と接合部との間を示す。
(6)
変形許容部は、室外機の矩形の底板および据付脚を設置固定部から剥離する方向に外力が加わった場合に変形し、接合部へかかる外力を低減できることが好ましい。
この場合、変形許容部は、室外機の矩形の底板および据付脚を設置固定部から剥離する方向に外力が加わった場合に変形し、接合部へかかる外力を効率よく低減できるので、据付脚および室外機の接合部における分離を防止することができる。
(7)
変形許容部は、接合部の剥離強度よりも剛性強度が低いことが好ましい。
この場合、変形許容部は、接合部の剥離強度よりも剛性強度が低く設定されるので、据付脚および室外機の接合部における分離が生じる前に変形許容部において力の吸収が行われ、据付脚および室外機の接合部における分離を確実に防止することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
本発明に係る室外機の固定構造によれば、室外機と一対の据付脚との接合部を引き剥がそうとする力が加わった場合であっても、変形許容部が積極的に変形することにより据付脚および室外機の接合部における分離を防止することができる。また、変形許容部を室外機および据付脚の両方に形成することにより、さらに確実に据付脚および室外機の接合部における分離を防止することができる。
また、本発明に係る室外機の固定構造によれば、据付脚に孔形状を設ける、または据付脚の幅を変化させることにより、据付脚の剛性を低下させ、接合部の剥離強度よりも据付脚の孔形状を設けた部分の剛性強度を低下させることができ、据付脚および室外機の接合部における分離を防止することができる。
本発明に係る室外機の固定構造によれば、変形許容部が設置固定部と接合部との間に設けられ、接合部の剥離強度よりも剛性強度が低く設定される。室外機と一対の据付脚との接合部を引き剥がそうとする力は、設置固定部と接合部との間に発生するので、当該力を変形許容部により確実に吸収させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る室外機の固定構造の実施形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る室外機の固定構造の一例を示す模式的外観図であり、図2は、図1の室外機の底フレームと据付脚との構造を示す模式図である。
図1および図2に示すように、室外機100の矩形の一方向と垂直な方向に、一対の据付脚(脚部)200が配される。この一対の据付脚200は、室外機100の底フレーム110の外側に固定される。具体的には、一対の据付脚200のテーブルトップ部210a,210bが底フレーム110にカシメ接合により固定される。
次に、図3は、図1および図2に示した据付脚200の詳細を示す模式的斜視図である。
図3に示すように、一対の据付脚200は、長手方向を有し、主に板状部材からなる。据付脚200には、固定ボルトを貫通させて床面(設置固定面)に固定する固定孔250aと、固定孔250の反対側を固定ボルトで床面(設置固定面)に固定するU字切り欠き部250bと、据付脚200と底フレーム110とをカシメ接合により固定させるテーブルトップ部210a,210bと、中央に孔形状が形成された曲げ許容部240とが形成されている。
また、図3に示すように、据付脚200の固定孔250aの周辺には、曲げ部220aが形成されている。同様に、テーブルトップ部210a,210bおよび曲げ許容部240との間に曲げ部230a,230bが形成されている。また、据付脚200のU字切り欠き部250bの周辺には、曲げ部220bが形成されている。なお、テーブルトップ部210aおよびテーブルトップ部210bは、垂直上方向に突した凸形状からなり、高剛性を有するように形成されている。
一方、据付脚200の固定孔250aおよびテーブルトップ部210aとの間の領域221aは、平板状の板部材のみで形成され、曲げ部が形成されず、曲げ許容部240の周辺領域231にも、曲げ部が形成されず、テーブルトップ部210bおよびU字切り欠き部250bの間の領域221bにも、曲げ部が形成されない。
次いで、図4は、図3の据付脚200に曲げ応力がかかった場合を説明するための模式図であり、図5は従来の室外機において据付脚900と室外機の底フレーム110とのカシメ接合が外れる場合を説明するための模式図である。
室外機100の一端側のみの据付脚200のボルトBが外され、他端側の据付脚200のボルトBが固定台700に固定された状態で、室外機100が持ち上げられた場合、据付脚200に固定台700から引き剥がされる方向に外力が加わる。この場合、本実施の形態の室外機100の固定構造においては、図4に示すように、曲げ許容部240において変形が生じ、外力が吸収される。その結果、カシメ凸部300と底フレーム110のカシメ凹部120とが分離されない。
一方、従来の室外機の固定構造においては、図5に示すように、曲げ許容部240が形成されていないため、固定台700から引き剥がされる方向の外力が、据付脚900のカシメ凸部300に直接的に加わり、底フレーム110のカシメ凹部120と離合して、破損し、据付脚900と底フレーム110とが分離される。この場合、再度、据付脚900を用いて室外機を固定台700に固定させることができない。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200に曲げ許容部240が形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、曲げ許容部240により据付脚200と室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、据付脚200の中央部に曲げ許容部240を設けることにより、据付脚200の剛性強度を低下させ、据付脚200の曲げ許容部240の変形により外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200のカシメ接合の分離を防止し、確実に据付脚200を再度利用させることができる。
なお、本実施の形態においては、据付脚200に1個の矩形状の孔を設けることとしたが、これに限定されず、他の任意の形状の孔であってもよく、また、1個に限らず、複数の孔形状を設けてもよい。
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる第2の実施の形態について説明する。図6は、図3の据付脚200の曲げ許容部240の他の例を示す模式的外観図である。
図6に示すように、第2の実施の形態にかかる据付脚200aは、第1の実施の形態にかかる据付脚200の曲げ許容部240の代わりに曲げ許容部245を備える。曲げ許容部245は、据付脚200の中央部の幅方向を狭くしたものである。すなわち、主に矩形の板部材からなる据付脚200aの幅の一部を狭くし、曲げ許容部245を形成したものである。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200aに曲げ許容部245が形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、曲げ許容部245により据付脚200aと室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、据付脚200aの幅の一部を狭くすることにより、据付脚200aの剛性強度を低下させ、据付脚200aの変形により外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200aのカシメ接合の破損を防止し、確実に据付脚を再利用することができる。
なお、第2の実施の形態においては、一部において据付脚200aの幅を狭めることとしたが、これに限定されず、複数箇所において、据付脚200aの幅を狭めて複数の曲げ許容部245を設けることとしてもよい。
(第3の実施の形態)
以下、本発明にかかる第3の実施の形態について説明する。図7は、第1または第2の実施の形態に係る室外機の固定構造のさらに他の例を示す模式的外観図である。
図7に示すように、第3の実施の形態にかかる据付脚200bは、第1および第2の実施の形態にかかる据付脚200,200aの曲げ許容部240,245の代わりにテーブルトップ部210a,210bに略コ字状の切り込み孔260a,260bを備える。この略コ字状の切り込み孔260a,260bに囲まれた内側のテーブルトップ部210a,210bに底フレーム110とのカシメ部が形成される。
この場合、略コ字状の切り込み孔260a,260bにより、テーブルトップ部210a,210bが、据付脚200bの長手方向を軸として回転可能な弾性を有することとなる。その結果、カシメ部が離合する前に、略コ字状の切り込み孔260a,260bにより区切られたテーブルトップ部210a,210bが弾性変形する。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200bに略コ字状の切り込み孔260a,260bが形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、略コ字状の切り込み孔260a,260bの形成されたテーブルトップ部210a,210bにより据付脚200bと室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、据付脚200bの一部に略コ字状の切り込み孔260a,260bを形成することにより、据付脚200bのカシメ部周囲の剛性強度を低下させ、テーブルトップ部210a,210bの変形により外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200bのカシメ接合の接合部の破損を防止し、確実に据付脚200bを再度利用することができる。
なお、本実施の形態においては、据付脚200bに略コ字状の切り込み孔260a,260bを形成することとしたが、これに限定されず、室外機100の底フレーム110に略コ字状の切り込み孔を形成することとしてもよい。
(第4の実施の形態)
以下、本発明にかかる第4の実施の形態について説明する。図8は、第3の実施の形態の据付脚200bのさらに他の例を示す模式的外観図である。
図8に示すように、第4の実施の形態にかかる据付脚200cは、第3の実施の形態にかかる据付脚200bの略コ字状の切り込み孔260a,260bにさらに略コ字状の切り込み孔261a,261bを備える。この略コ字状の切り込み孔260a,260bに囲まれた内側に略コ字状の切り込み孔261,261bが形成され、切り込み孔260a,261aまたは切り込み孔260b,261bに囲まれたテーブルトップ部210a,210bに底フレーム110とのカシメ部が形成される。
この場合、略コ字状の切り込み孔260a,260bおよび261a,261bにより、テーブルトップ部210a,210bが、据付脚200bの長手方向を軸として回転可能な弾性を有することとなる。その結果、カシメ部が離合する前に、略コ字状の切り込み孔260a,260bおよび261a,261bにより区切られたテーブルトップ部210a,210bが弾性変形する。すなわち、第4の実施の形態においては、第3の実施の形態おける室外機の固定構造と比較して、弾性を有する方向が複数形成されている。そのため、一方向の外力のみならず多方向の外力を吸収することができる。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200cに略コ字状の切り込み孔260a,260b,261a,261bが形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、略コ字状の切り込み孔260a,260b,261a,261bの形成されたテーブルトップ部210a,210bにより据付脚200cと室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、据付脚200cの一部に略コ字状の切り込み孔260a,260bおよび逆方向の略コ字状の切り込み孔261a,261bを形成することにより、据付脚200cのカシメ部周囲の剛性強度を低下させ、据付脚200cの変形により複数方向の外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200cのカシメ接合の接合部の破損を防止し、確実に据付脚200cを再度利用することができる。
なお、本実施の形態においては、据付脚200cに方向の異なる略コ字状の切り込み孔260a,260b,261a,261bを形成することとしたが、これに限定されず、室外機100の底フレーム110に方向の異なる略コ字状の切り込み孔を形成してもよく、一方向の略コ字状切り込み孔を室外機100の底フレーム110に形成し、他方向の略コ字状の切り込み孔を据付脚200cに形成することとしてもよい。
(第5の実施の形態)
以下、本発明にかかる第5の実施の形態について説明する。図9は、第1から第4の実施の形態の据付脚200のさらに他の例を示す模式的外観図である。
図9に示すように、第5の実施の形態にかかる据付脚200dは、第1の実施の形態にかかる据付脚200の曲げ許容部240の代わりに領域221aおよび領域221bに直線状の切り込み孔270a,270bを備える。
この場合、直線状の切り込み孔270aにより、固定孔250aおよびテーブルトップ部210aのカシメ接合との間に係る力を直線状の切り込み孔270aの周囲の据付脚200dにより吸収することができる。同様に、直線状の切り込み孔270bにより、U字切り欠き部250bおよびテーブルトップ部210bのカシメ接合との間に係る力を直線状の切り込み孔270bの周囲の据付脚200dにより吸収することができる。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200dに直線状の切り込み孔270a,270bが形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、直線状の切り込み孔270a,270bの周囲により据付脚200dと室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、直線状の切り込み孔270a,270bを形成することにより、据付脚200dのカシメ部周囲の剛性強度を低下させ、据付脚200dの変形により外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200dのカシメ接合の接合部の破損を防止し、確実に据付脚200dを再度利用することができる。
(第6の実施の形態)
以下、本発明にかかる第6の実施の形態について説明する。図10は、第1から第5の実施の形態の据付脚200のさらに他の例を示す模式的外観図である。
図10に示すように、第6の実施の形態にかかる据付脚200eは、第1の実施の形態にかかる据付脚200の曲げ許容部240の代わりにテーブルトップ部210a,210bに十字切り込み孔280a,280bを備える。
この場合、十字切り込み孔280a,280bにより、テーブルトップ部210a,210bが、多方向に弾性を有することとなる。その結果、カシメ部が離合する前に、十字切り込み孔280a,280bを備えるテーブルトップ部210a,210bが弾性変形する。すなわち、一方向の外力のみならず多方向の外力を吸収することができる。
以上のように、本実施の形態に係る室外機100の固定構造においては、一対の据付脚200eに十字切り込み孔280a,280bが形成されているので、室外機100を固定台700から引き剥がす力が加わった場合であっても、十字切り込み孔280a,280bにより据付脚200eと室外機100の底フレーム110とのカシメ接合の接合部の破損を防止させることができる。すなわち、据付脚200eに十字切り込み孔280a,280bを形成することにより、据付脚200eのカシメ部周囲の剛性強度を低下させ、据付脚200eの変形により多方向の外力を吸収させることができる。その結果、室外機100が傾斜された場合であっても、据付脚200eのカシメ接合の接合部の破損を防止し、確実に据付脚200eを再度利用することができる。
なお、本実施の形態においては、据付脚200eに十字切り込み孔280a,280bを形成することとしたが、これに限定されず、室外機100の底フレーム110に十字切り込み孔280a,280bを形成することとしてもよい。
以下、ここで、本発明にかかる据付脚の変形許容部の効果について一般的な理論に基づいて説明を行う。
A)底フレームにおけるカシメ接合強度の試算について
カシメ接合により底フレームに固定された据付脚が、底フレームから引き剥がされる力が加わった場合、カシメ部へかかる力について数値を用いて説明する。当該説明にあたり以下の順で説明を行う。
1)本発明にかかる変形許容部を有する据付脚と、従来の変形許容部を有しない据付脚との個々において同様の力の曲げモーメントが加わった場合の歪エネルギを計算する。
2)次いで、1)で得られた据付脚の変形時の歪エネルギより、カシメ部へ集中する力(エネルギ)がどれだけ分散されているか検討する。
すなわち、歪エネルギが大きいということは、据付脚の変形許容部により吸収されるエネルギが大きいということを示すこととなる。その結果、吸収されるエネルギが大きい場合、カシメ部への力を分散させる効果が大きいことがわかる。
図11は、底フレームにおけるカシメ強度の試算に用いた据付脚の一例を示す模式図である。図11(a)は、従来の据付脚を示し、図11(b)は変形許容部が形成された据付脚(第2の実施の形態)を示す。
図11(a)に示すように、長さLは据付脚に対して固定台から引き剥がす力が加わった場合の曲がり部の長さを示し、厚みHは据付脚の板部材の厚みを示し、幅B1は据付脚の板部材の幅を示す。同様に、図11(b)に示すように、長さLは据付脚に対して固定台から引き剥がす力が加わった場合の曲がり部の長さを示し、厚みHは据付脚の板部材の厚みを示し、幅B2は据付脚の板部材の幅を変化させた板部材の幅を示す。
ここで、一般的な梁における歪エネルギーは、以下のように得られる。また、図12は、一般的な梁における歪エネルギの算出を説明するための説明図である。
図12に示すように、一般の梁に蓄えられる歪エネルギ(U・μmm)は、単位体積あたりの歪エネルギσε/2(N・mm/mm)を梁の体積で積分することにより得られる。
Figure 2009019849
・・・(1)
また、曲げ応力σは以下の式により算出される。なお、Eはヤング率を示し、Iは断面2次モーメントを示し、Rは曲率半径を示す。
Figure 2009019849
・・・(2)
ここで、歪は、ε=y/Rの関係から、以下の式が導き出せる。
Figure 2009019849
・・・(3)
最終的に歪エネルギUは、以下の式で表せる。
Figure 2009019849
・・・(4)
続いて、据付脚を一般の梁に置換して歪エネルギを計算する。図13は、歪エネルギを説明するための説明図である。
図13に示すように、梁中心部に上方向に外力(P)が作用した場合、曲げモーメントMは、以下の式となる。
Figure 2009019849
・・・(5)
算出された曲げモーメントMを歪エネルギの算出式(式(4))に代入すると以下の式となる。
Figure 2009019849
・・・(6)
ここで、図11(a)および図11(b)のそれぞれにおける断面二次モーメントIを考慮する。図14は、断面二次モーメントを説明する説明図である。図14(a)は、図11(a)の断面二次モーメントを説明する説明図であり、図11(b)の断面二次モーメントを説明する説明図である。
図14(a)に示すように、図11(a)の場合、断面二次モーメントI1は、以下の式で表される。
Figure 2009019849
・・・(7)
一方、歪エネルギU1は、以下の式で表される。
Figure 2009019849
・・・(8)
また、図14(b)に示すように、図11(b)の場合、断面二次モーメントは、以下の式で表される。
Figure 2009019849
・・・(9)
一方、歪エネルギU2は、以下の式で表される。
Figure 2009019849
・・・(10)
ここで、式8および式10を考慮すると、U1≦U2(∵b2≦b1)の関係から、歪エネルギUは、据付脚の幅bに反比例の関係にあることがわかる。すわなち、据付脚の幅bが狭くなる程、据付脚に蓄えられる歪エネルギは大きくなることがわかる。したがって、図11(a),(b)の据付脚に同じ外力Pが加わり、カシメ接合の接合部の引き出し力が作用した場合、図11(b)のように、据付脚の幅を変化させた方が、カシメ部への力集中が分散され、カシメ部がより外れにくくなることが証明される。
上記本発明に係る第1から第6の実施の形態において、室外機100は室外機に相当し、
固定台700は設置固定部に相当し、底フレーム110は矩形の底板に相当し、据付脚200,200a〜200eは、一対の板状の据付脚に相当し、曲げ許容部240,245,略コ字状の切り込み孔260a,260b,261a,261b,直線状の切り込み孔270a,270b,十字切り込み孔280a,280bが変形許容部に相当し、曲げ許容部240,略コ字状の切り込み孔260a,260b,261a,261b,直線状の切り込み孔270a,270b,十字切り込み孔280a,280bは、1または複数の孔形状に相当し、曲げ許容部245は、据付脚の板状の幅を変化させることに相当する。
本発明は、上記の好ましい第1から第6の実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明は、空気調和機における室外機の固定に関して広く利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る室外機の固定構造の一例を示す模式的外観図 図1の室外機の底フレームと据付脚との構造を示す模式図 図1および図2に示した据付脚の詳細を示す模式的斜視図 図3の据付脚に曲げ応力がかかった場合を説明するための模式図 従来の室外機において据付脚と室外機の底フレームとのカシメが外れる場合を説明するための模式図 図3の据付脚の曲げ許容部の他の例を示す模式的外観図 第1または第2の実施の形態に係る室外機の固定構造のさらに他の例を示す模式的外観図 第3の実施の形態の据付脚のさらに他の例を示す模式的外観図 第1から第4の実施の形態の据付脚のさらに他の例を示す模式的外観図 第1から第5の実施の形態の据付脚のさらに他の例を示す模式的外観図 底フレームにおけるカシメ強度の試算に用いた据付脚の一例を示す模式図 一般的な梁における歪エネルギの算出を説明するための説明図 歪エネルギを説明するための説明図 断面二次モーメントを説明する説明図
符号の説明
100 室外機
700 固定台
110 底フレーム
200,200a〜200e 据付脚
240,245 曲げ許容部
260a,260b,261a,261b 略コ字状の切り込み孔
270a,270b 直線状の切り込み孔
280a,280b 十字切り込み孔

Claims (7)

  1. 空気調和機の室外機を設置固定部に固定する空気調和機の室外機の固定構造であって、
    前記室外機を前記設置固定部に固定させるために前記室外機の矩形の底板の一辺から対辺に向けて延在させることが可能な一対の板状の据付脚と、
    前記室外機の矩形の底板および前記一対の板状の据付脚を接合する接合部と、
    前記接合部および前記設置固定部の間に加わる外力を吸収可能な変形許容部と、を含むことを特徴とする空気調和機の室外機の固定構造。
  2. 前記変形許容部は、前記室外機の矩形の底板および前記据付脚のいずれか一方または両方に形成されたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外機の固定構造。
  3. 前記変形許容部は、前記据付脚に1または複数の孔形状を設けることにより形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機の室外機の固定構造。
  4. 前記変形許容部は、前記据付脚の板状の幅を変化させることにより形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機の室外機の固定構造。
  5. 前記変形許容部は、前記接合部および前記設置固定部の間に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機の固定構造。
  6. 前記変形許容部は、前記室外機の矩形の底板および前記据付脚を前記設置固定部から剥離する方向に外力が加わった場合に変形し、前記接合部へかかる外力を低減できることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に空気調和機の室外機の固定構造。
  7. 前記変形許容部は、前記接合部の剥離強度よりも剛性強度が低いことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機の固定構造。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112311A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Daikin Industries Ltd 空調室外機
JP2017044450A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 株式会社ノーリツ ヒートポンプ給湯装置
CN113048553A (zh) * 2019-12-26 2021-06-29 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种连轴固定结构及空调器

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