JP2009014111A - 管継ぎ手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
直線接続される配管の端を絞り加工し、配管部分12よりも内径が広い拡径部14を形成する。拡径部14には、直線接続される配管の内径とほぼ同じ内径を持つスリーブ24を配置する。このスリーブ24の外周には環状の溝が形成されている。この溝に弾性シールリング18を収容する。即ち、スリーブ24は溝加工のできるパイプで構成する。弾性シールリング18は配管の内面に密着する。二本の配管を突き合わせた部分はクランプ28で挟んで固定する。
【選択図】図1
Description
上記の課題を解決するために、本発明は、接続される配管の端を一律に一定の形状にし、部品点数を減少させ、簡単な接続構造にし、組み立て作業も容易にする。同時に、温度変化や振動等に対して高い密閉性を確保した管継ぎ手を提供する。
〈構成1〉
配管部分よりも内径が広い拡径部とこの拡径部の一部の外径を拡大させたフランジ部とを端部に形成した継ぎ手を、相互に突き合わせて接続するものであって、上記拡径部の内側に配置され、外周に弾性シールリングを収容するための環状溝が形成され、上記弾性シールリングを上記拡径部の内周面に密着させる外径を有し、上記配管部分の内径とほぼ等しい内径を有するスリーブと、相互に突き合わされた配管の上記フランジ部を挟んで、突き合わされた配管を連結するクランプを備えたことを特徴とする管継ぎ手。
配管部分よりも内径が広い拡径部とこの拡径部の一部の外径を拡大させたフランジ部とを端部に形成し、上記配管部分と拡径部との間にテーパ部を設けた継ぎ手を、相互に突き合わせて接続するものであって、上記拡径部の内側に配置され、両端にテーパ面が形成されていて、このテーパ面を、上記配管端部のテーパ部に密着させ、上記配管の内径とほぼ等しい内径を有するスリーブと、相互に突き合わされた配管の上記フランジ部を挟んで、突き合わされた配管を連結するクランプを備えたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1または2に記載の管継ぎ手において、上記スリーブの中央外周面にリブを設け、上記配管のフランジ部でこのリブを挟んだ状態で、上記クランプを装着することを特徴とする管継ぎ手。
構成1または2に記載の管継ぎ手において、上記スリーブの長さは、突き合わされた配管の拡径部の長さとほぼ等しいサイズとされていることを特徴とする管継ぎ手。
構成1または2に記載の管継ぎ手において、上記環状溝は、スペーサの両端に断面L字状に形成され、上記弾性シールリングは、上記拡径部の内周面であって、上記配管の配管部分と拡径部との境界近傍に密着していることを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至5のいずれかに記載の管継ぎ手において、上記クランプは、上記フランジ部の間に挟み込まれるワッシャ部とフランジ部を挟み付ける押圧部とを一体化したワッシャ付きリングからなることを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至3のいずれかに記載の管継ぎ手において、上記フランジ部は、上記配管の端部を絞り加工して形成した、上記拡径部より外径の大きい階段構造とされたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至3のいずれかに記載の管継ぎ手において、上記フランジ部と拡径部の間にテーパ部を設け、上記クランプは上記テーパ部の外面に接して、その締め付け力の分力が上記フランジ部を挟む力になる構造とされたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至8のいずれかに記載の管継ぎ手において、突き合わされる双方の配管の端部構造を同一にし、上記拡径部とフランジ部とはプレス加工もしくは絞り加工により形成されたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至9のいずれかに記載の管継ぎ手において、上記クランプは、突き合わされたフランジ部を挟む部分とバネ力で拡径部を掴む部分とを備えたことを特徴とする管継ぎ手。
図の管継ぎ手10は、左右一対の全く同様の端部構成の配管を相互に突き合わせ接続する。配管は、図の(b)に示すように、配管部分12と拡径部14とフランジ部16とを備える。配管部分12は任意の長さに選定される。拡径部14は配管部分12よりも内径が広い。フランジ部16は、拡径部14の一部の外径を拡大させた構造をしている。拡径部14とフランジ部16とは、例えば、配管部分12の末端を絞り加工により形成したものである。
図の管継ぎ手10の配管は、実施例1のものと全く同様の端部構成をしている。一方、スリーブの外周面に設けられたリブ33は、実施例1のものよりも十分に小さく、位置決め効果のみを有している。突き合わされたフランジ部16の間隔を調整する効果は有しない。その代わりに、フランジ部16は、リング状のスペーサ27を介してクランプ28により挟み付けられている。リング状のスペーサ27は、例えば、一部に切れ目を有するCリング状のものが装着が容易で好ましい。
この実施例では、実施例1のクランプ28の代わりに、ワッシャ付きリング34を使用する。ワッシャ付きリング34は、対向するフランジ部16の間に挟み込まれるワッシャ部30と、フランジ部16を両側から挟み付ける押圧部32とを備える。ワッシャ付きリング34はプラスチックや金属ブロックにより一体化構成とする。着脱を可能にするために、2つ割り構成とし、蝶番36を軸にして開閉できるようにした。蝶ねじ35を用いて締め付けると、接続部を強固に固定することができる。なお、上記の実施例も後記する実施例も同様であるが、管継ぎ手の部分のみを別に製造して、図の一点鎖線Dの部分で配管に溶接をし、配管の接続をすることができる。このとき、管継ぎ手の全長が短くなるので、拡径部14やフランジ部16の部分をプレス加工により大量生産することができる。従って、高い信頼性を持つ管継ぎ手を低コストで提供できる。
この実施例では、スリーブ24にリブ26(図1)を設けていない。即ち、スリーブ24の構造をより簡素化している。スリーブ24の長さは、突き合わされた配管の拡径部14の長さとほぼ等しいサイズとされている。従って、スリーブ24が拡径部14内に自動的に位置決めされる。対向するフランジ部16は相互に接触するように突き合わされている。図1と同様に、ワッシャ部30とクランプ28を用いて連結固定する。この構造では、スリーブ24の構造が簡素化できるのみならず、スリーブが全く露出せず、接続部が堅固で密閉性に優れたものになる。
この図のスリーブ44には、その両端に、断面L字状に形成された段部45が設けられている。ここに、弾性シールリング18が装着されている。一方、配管には、配管部分12と拡径部14との間にテーパ部13を設けた。配管のフランジ部16を相互に突き合わせたとき、弾性シールリング18は、拡径部14の内周面であって、配管の配管部分12と拡径部14との境界近傍、即ち、テーパ部13に密着している。これにより、接続部の密閉性を確保する。
この図の配管も、実施例5と同様のものを使用する。この実施例6では、弾性シールリング18を使用しない。スリーブ44の両端にはテーパ面が形成されている。スリーブ44は拡径部14の内側に配置される。そして、組み立て後はテーパ面43を、配管端部のテーパ部13に密着させる。他の部分の構造はこれまで説明した実施例と変わらない。この実施例では、弾性シールリング18(図1)が不要である。テーパ面43とテーパ部13との間の圧力で密閉性を保持できる。スリーブ44を十分に弾力性のあるものにしておけば、さらに全体構成の簡素化ができる。
この実施例のフランジ部17は、拡径部14より外径の大きい階段構造とされている。フランジ部17も、配管の端部を絞り加工して形成したものである。スリーブ24は図4の構造のものを使用した。長手方向に一定の幅のある階段構造状のフランジに仕上げてあるから、スリーブ24のリブは不要である。図2で説明したようなリング状のスペーサ27が不要である。そのまま、クランプ28をワンタッチで取り付けることができる。こうして、部品点数を減少させ、さらにコストダウンを図ることができる。
この実施例の配管は、フランジ部16と拡径部14の間にテーパ部19を設けた。スリーブ44は図5の構造のままとした。図9の(a)に示すような、例えば、ガスホースの固定に広く使用されている、既知のスプリングクランプ46を使用する。これは、つまみ47を掴んで装着する。また、図9の(b)に示すように、レバー49とフック50とを備えた既知のバックルクランプ48を使用する。いずれのクランプもワイヤーで締め付ける構造になっている。テーパ部13の外面を締め付けるように装着すると、その締め付け力の分力が、突き合わされたフランジ部16を挟む力になる。これで、リブやスペーサが無くても装着ができる。また、締め付け力も十分に付加できる。いずれの場合においても、突き合わされたフランジ部を挟む部分とバネ力で拡径部を掴む部分を設けたクランプを使用すると、短時間で簡単に、配管の接続工事をすることができるという効果がある。
12 配管部分
13 テーパ部
14 拡径部
16 フランジ部
17 台状のフランジ部
18 弾性シールリング
19 テーパ部
20 環状溝
22 内周面
24 スリーブ
26 リブ
27 スペーサ
28 クランプ
29 スリット
30 ワッシャ部
32 押圧部
33 リブ
34 ワッシャ付きリング
35 蝶ねじ
44 スリーブ
45 段部
46 スプリングクランプ
47 つまみ
48 バックルクランプ
49 レバー
50 フック
Claims (10)
- 配管部分よりも内径が広い拡径部とこの拡径部の一部の外径を拡大させたフランジ部とを端部に形成した継ぎ手を、相互に突き合わせて接続するものであって、
前記拡径部の内側に配置され、外周に弾性シールリングを収容するための環状溝が形成され、前記弾性シールリングを前記拡径部の内周面に密着させる外径を有し、前記配管部分の内径とほぼ等しい内径を有するスリーブと、
相互に突き合わされた配管の前記フランジ部を挟んで、突き合わされた配管を連結するクランプを備えたことを特徴とする管継ぎ手。 - 配管部分よりも内径が広い拡径部とこの拡径部の一部の外径を拡大させたフランジ部とを端部に形成し、前記配管部分と拡径部との間にテーパ部を設けた継ぎ手を、相互に突き合わせて接続するものであって、
前記拡径部の内側に配置され、両端にテーパ面が形成されていて、このテーパ面を、前記配管端部のテーパ部に密着させ、前記配管の内径とほぼ等しい内径を有するスリーブと、
相互に突き合わされた配管の前記フランジ部を挟んで、突き合わされた配管を連結するクランプを備えたことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1または2に記載の管継ぎ手において、
前記スリーブの中央外周面にリブを設け、前記配管のフランジ部でこのリブを挟んだ状態で、前記クランプを装着することを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1または2に記載の管継ぎ手において、
前記スリーブの長さは、突き合わされた配管の拡径部の長さとほぼ等しいサイズとされていることを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1または2に記載の管継ぎ手において、
前記環状溝は、スペーサの両端に断面L字状に形成され、前記弾性シールリングは、前記拡径部の内周面であって、前記配管の配管部分と拡径部との境界近傍に密着していることを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の管継ぎ手において、
前記クランプは、前記フランジ部の間に挟み込まれるワッシャ部とフランジ部を挟み付ける押圧部とを一体化したワッシャ付きリングからなることを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の管継ぎ手において、
前記フランジ部は、前記配管の端部を絞り加工して形成した、前記拡径部より外径の大きい階段構造とされたことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の管継ぎ手において、
前記フランジ部と拡径部の間にテーパ部を設け、前記クランプは前記テーパ部の外面に接して、その締め付け力の分力が前記フランジ部を挟む力になる構造とされたことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の管継ぎ手において、
突き合わされる双方の配管の端部構造を同一にし、前記拡径部とフランジ部とはプレス加工もしくは絞り加工により形成されたことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の管継ぎ手において、
前記クランプは、突き合わされたフランジ部を挟む部分とバネ力で拡径部を掴む部分とを備えたことを特徴とする管継ぎ手。
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- 2007-07-05 JP JP2007176978A patent/JP2009014111A/ja active Pending
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