JP2008539798A - 新規方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、哺乳類細胞における蛋白質の過剰発現についてのエピトープタグとしてのG蛋白質のB1ドメインの使用に関する。

Description

本発明は、哺乳類細胞における蛋白質の過剰発現についてのエピトープタグとしてのG蛋白質のB1ドメインの使用に関する。
Parkら.Biochemistry,36:14277−14283(1997)において説明されているように、連鎖球菌G蛋白質の免疫グロブリン結合B1ドメイン(本明細書中、GB1とも言う)は、十分に発達した疎水性コアを有する低分子蛋白質であり、該蛋白質は、1つの隣接するアルファヘリックスを伴う1つの4本鎖ベータシートに折り畳まれる。この蛋白質は、ジスルフィドを含まないか、または遊離システインを有し、プロリンを含まないか、または金属結合モチーフを有する。GB1は高い安定性かつ溶解性を有し、蛋白質フォールディングおよび設計の領域において最も広範に使用されるモデル系の1つである。
加えて、GB1はその表面に免疫グロブリンGの重鎖のC−末端フラグメント(IgGFc)についての結合部位を含む。このドメインを含む蛋白質は、Fcを固定化し、アフィニティーカラムから酸により溶離させるか、または蛋白質分解的に切り出し、次いで、既存の試薬により検出することにより、精製され得る。
Hammarstromら.Protein Sci.,11:313−321(2002)により、このB1ドメインとの蛋白質融合の可溶性発現レベルを、MBP、NusA、ZZ、GST、チオレドキシンおよびHis6ならびに26個の種々の蛋白質を用いる融合のものと比較することにより、GB1がE.coliにおいてより高い割合の可溶性発現蛋白質を与えることが報告されている。Zhouら.Journal of Biomolecular NMR,20:11−14(2001)により、E.coli発現組換え蛋白質との融合のためのエピトープタグとして使用される場合、NMR構造を得るためにこのドメインを除去する必要がないことも報告されている。最後に、Cheng&Patel,Biochem.Biophys.Res.Commun.,30:401−405(2004)は、E.coliにおけるGB1含有蛋白質の発現が発現レベルを増大したと結論付けた。
大部分の場合において、蛋白質フォールディングおよび溶解性の問題に起因して、多くの組換え蛋白質は、原核生物において発現され得ない。故に、哺乳類細胞は、広範な翻訳後修飾を必要とする組換え蛋白質のために選択される発現系である。しかし、哺乳類発現系を用いたとしても、小さなエピトープタグ、例えば、6×ヒスチジンおよびStrep−tag IIを用いる発現組換え蛋白質の低い発現および低い活性は、結晶学およびHTSのための大規模精製に悪影響を及ぼす。内皮リパーゼの発現から得られたデータは、タグを用いなくても、6×ヒスチジンタグ、または6×ヒスチジン/Strep−tag IIを用いたとしても、発現は非常に低く、>1mg/リットルのレベルであったことを示す。
タグとしてのIgGFc領域の使用は、非常に高レベルの蛋白質発現をもたらすことが実証されている。しかし、このタグは、リバースダイマーのごとき特定の配向を必要とする遺伝子に有害であり得る。それらは適切なフォールディングを阻止し、故に、活性の喪失をもたらす。
故に、哺乳類細胞における選択されたポリペプチドの発現または過剰発現がなお必要とされている。本発明において、伝統的に用いられるタグよりもGB1タグを用いることで、哺乳類細胞における発現レベルが劇的に増大すること、および試験した蛋白質の全てにおいて十分な活性が示されることは、全く予期されていなかった。
一の態様において、本発明は、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む宿主細胞を適切な培養条件下で培養し、これにより、該ポリペプチドを産生し、次いで、該ポリペプチドを精製することを含む、哺乳類組換え宿主細胞における(目的の)ポリペプチドの発現方法に関する。
別の態様において、本発明は、上記方法により産生されるポリペプチドを提供する。
さらなる一の態様において、本発明は、ポリペプチドを産生するための、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む、哺乳類組換え宿主細胞において用いられる発現ベクターに関する。
なお一層の一の態様において、本発明は、ポリペプチドを産生するための、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む哺乳類組換え宿主細胞に関する。
詳細な説明
本明細書中で用いられる「GB1ポリペプチド」は、各々、配列番号:1、2または3の全長にわたって配列番号:1、2または3のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性、少なくとも97〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドを包含する。該ポリペプチドは配列番号:1、2または3のアミノ酸を含むものを包含する。
Figure 2008539798
さらに、GB1ポリペプチドは、アミノ酸配列が、各々、配列番号:1、2または3の全長にわたって配列番号:1、2または3のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性、少なくとも97〜99%の同一性を有する単離ポリペプチドを包含する。該ポリペプチドは配列番号:1、2または3のポリペプチドを包含する。
さらに、GB1ポリペプチドは、配列番号:4、5または6に含まれる配列を含むポリヌクレオチドによりコードされる単離ポリペプチドを包含する。
本明細書中で用いられる「GB1ポリヌクレオチド」は、各々、配列番号:1、2または3の全長にわたって配列番号:1、2または3のアミノ酸配列に対して少なくとも70%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチドを包含する。これに関連して、少なくとも97%の同一性、少なくとも98〜99%および少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドも包含される。該ポリヌクレオチドは、各々、配列番号:1、2または3のポリペプチドをコードする配列番号:4、5または6に含まれるヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドを包含する。
さらに、本発明のポリヌクレオチドは、各々、配列番号:4、5または6の全長にわたって配列番号:4、5または6に対して少なくとも70%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも95%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチドを包含する。これに関連して、少なくとも97%の同一性、少なくとも98〜99%の同一性および少なくとも99%の同一性を有するポリヌクレオチドも包含される。該ポリヌクレオチドは、配列番号:4、5または6のポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド、ならびに配列番号:4、5または6のポリヌクレオチドを包含する。
本発明は、上記した全てのポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドも提供する。
Figure 2008539798
上記した全てのポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチドは、ストリンジェントな条件下で配列番号:4、5または6にハイブリダイズし得る任意のポリヌクレオチドを含むが、これらに限定されない。
本明細書中で用いられる「ストリンジェントな条件」および「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」なる用語は、配列間に少なくとも70%および少なくとも80%、少なくとも95%の同一性が存在する場合にのみハイブリダイゼーションが生じ得ることを意味する。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の例は、50%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mM クエン酸三ナトリウム)、50mM リン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート液、10%硫酸デキストラン、および20マイクログラム/ml 変性剪断サケ精子DNAを含有する溶液中、42℃で一晩インキュベートすることであり、次いで、フィルターを0.1×SSC中、約65℃で洗浄する。ハイブリダイゼーションおよび洗浄条件はよく知られており、Sambrookら.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Spring Harbor,N.Y.,(1989),特に、そのChapter 11に例示されている。該文献の開示内容は出典明示によりその全てが本明細書の一部となる。
当該分野において知られている「同一性」とは、配列を比較することにより決定されるような、2つ以上のポリペプチド配列または2つ以上のポリヌクレオチド配列の間の関係を言う。当該分野において、「同一性」は、ポリペプチドまたはポリヌクレオチド配列の間の配列関連性の程度も意味し、場合によっては、かかる配列の連なりの間のマッチにより決定されてもよい。「同一性」および「類似性」は、Computational Molecular Biology,Lesk,A.M.,ed.,Oxford University Press,New York,1988;Biocomputing:Informatics and Genome Projects,Smith,D.W.,ed.,Academic Press,New York,1993;Computer Analysis of Sequence Data,Part I,Griffin,A.M.,and Griffin,H.G.,eds.,Humana Press,New Jersey,1994;Sequence Analysis in Molecular Biology,von Heinje,G.,Academic Press,1987;およびSequence Analysis Primer,Gribskov,M.and Devereux,J.,eds.,M Stockton Press,New York,1991;およびCarillo,H.,and Lipman,D.,SIAM J.Applied Math.,48:1073(1988)に記載されたものを含むがこれらに限定されない既知の方法により容易に計算され得る。同一性を決定するための好ましい方法は、試験する配列間の最大マッチを与えるように設計される。同一性および類似性を決定するための方法は、公的に入手可能なコンピュータープログラムにおいて体系化されている。2つの配列間の同一性および類似性を決定するための好ましいコンピュータープログラム法は、GCGプログラムパッケージ(Devereux,J.ら.,Nucleic acids Research 12(1):387(1984))、BLASTP、BLASTN、およびFASTA(Atschul,S.F.ら.,J.Molec.Biol.215:403−410(1990)を含むが、これらに限定されない。BLAST X プログラムは、NCBIおよび他の供給元から公的に入手可能である(BLAST Manual,Altschul,S.ら.,NCBI NLM NIH Bethesda,MD 20894;Altschul,S.ら.,J.Mol.Biol.215:403−410(1990)。よく知られているSmith Watermanアルゴリズムを用いて同一性を決定してもよい。
ポリペプチド配列比較のためのパラメーターは、以下:
1)アルゴリズム:Needleman and Wunsch,J.Mol Biol.48:443−453(1970)
比較マトリックス:Hentikoff and Hentikoff,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.89:10915−10919(1992)からのBLOSSUM62
ギャップペナルティ:12
ギャップ長ペナルティ:4
を含む。
これらのパラメーターを用いる有用なプログラムは、Genetics Computer Group,Madison WIから「ギャップ」プログラムとして公的に入手可能である。上記パラメーターはペプチド比較のためのデフォルトパラメーターである(エンドギャップについてはペナルティなし)。
ポリヌクレオチド比較のための好ましいパラメーターは以下:
1)アルゴリズム:Needleman and Wunsch,J.Mol Biol.48:443−453(1970)
比較マトリックス:マッチ=+10,ミスマッチ=0
ギャップペナルティ:50
ギャップ長ペナルティ:3
を含み、Genetics Computer Group,Madison WIからの「ギャップ」プログラムとして入手可能である。これらは、核酸比較のためのデフォルトパラメーターである。
一例として、本発明のポリヌクレオチド配列は、配列番号:4の参照配列に同一、すなわち、100%同一であってもよく、或いは、それは参照配列と比較して特定の整数までのヌクレオチド変化を含んでもよい。かかる変化は、少なくとも1つのヌクレオチド欠失、塩基転位および塩基転換を含む置換、または挿入からなる群から選択され、該変化は、参照ヌクレオチド配列の5’または3’末端位置で生じるか、或いは、これらの末端位置の間の任意の位置で生じてもよく、参照配列内のヌクレオチドの間に個別に散在するか、または参照配列内の1つ以上の隣接する基として散在する。ヌクレオチド変化の数は、配列番号:4のヌクレオチドの総数に各々のパーセント同一性の数値パーセント(100で割る)を掛け、次いで、その積を配列番号:4のヌクレオチドの総数から差し引くことによってか、或いは:
≦x−(x・y)
[式中、nはヌクレオチド変化の数であり、xは配列番号:4のヌクレオチドの総数であり、yは、例えば、70%について0.70、80%について0.80、85%について0.85、90%について0.90、95%について0.95などであり、x・yの整数でない任意の積は、それをxから差し引く前に、最も近い整数に切り捨てられる]
により決定される。配列番号:1のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列の変化は、このコーディング配列中にナンセンス、ミスセンスまたはフレームシフト変異を作り出してもよく、それにより、かかる変化に従って、ポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドを変化させてもよい。
同様に、本発明のポリペプチド配列は、配列番号:1の参照配列に同一、すなわち、100%同一であってもよく、或いは、それは、%同一性が100%未満となるように、参照配列と比較して特定の整数までのアミノ酸変化を含んでもよい。かかる変化は、少なくとも1つのアミノ酸欠失、保存的および非保存的置換を含む置換、または挿入からなる群より選択され、該変化は、参照ポリペプチド配列のアミノ−またはカルボキシ−末端位置で生じるか、或いは、これらの末端位置の間の任意の位置で生じてもよく、参照配列中のアミノ酸の間に個別に散在するか、または参照配列内の1つ以上の隣接する基として散在する。特定の%同一性についてのアミノ酸変化の数は、配列番号:1のアミノ酸の総数に各々のパーセント同一性の数値パーセント(100で割る)を掛け、次いで、その積を配列番号:1のアミノ酸の総数から差し引くことによってか、或いは:
≦x−(x・y)
[式中、nはアミノ酸変化の数であり、xは配列番号:1のアミノ酸の総数であり、yは、例えば、70%について0.70、80%について0.80、85%について0.85などであり、xおよびyの整数でない任意の積は、それをxから差し引く前に最も近い整数に切り捨てられる]
により決定される。
用いられる「発現ベクター」なる用語は、ポリペプチドの転写を提供するさらなる制御配列に作動可能に連結した1つ以上のGB1ポリヌクレオチドに直接的または間接的に融合した(目的の)ポリペプチドをコードするセグメントを含む、直鎖または環状のDNA分子を言う。かかるさらなるセグメントはプロモーターおよびターミネーター配列を含み、1つ以上の複製起点、1つ以上の選択可能なマーカー、エンハンサー、ポリアデニル化シグナルなどを含んでもよい。一般的に、発現ベクターはプラスミドまたはウイルスDNAに由来するか、またはその両方のエレメントを含んでもよい。適切な哺乳類発現ベクターの幾つかの例は、EP307,247;260,148;309,237;および307,248において見出される。
本質的に任意の哺乳類細胞が本発明において用いられ得る。細胞は初代細胞(例えば、初代肝細胞、初代神経細胞または初代筋芽細胞)であり得、またはそれは確立された細胞系の細胞であってもよい。細胞が細胞分裂を受ける能力があるかは必須ではなく、最終分化した細胞が本発明において用いられ得る。所望により、感染効率を最大にするために、初代細胞を蒔いた約24時間後に、ウイルスが初代細胞に導入され得る。好ましくは、哺乳類細胞は、肝臓由来細胞、例えば、HepG2細胞、Hep3B細胞、Huh−7細胞、FTO2B細胞、Hepa1−6細胞、またはSK−Hep−1細胞であるか、またはクッパー細胞;腎細胞、例えば、腎細胞系293の細胞、PC12細胞(例えば、神経成長因子により誘導された分化したPC12細胞)、COS細胞(例えば、COS7細胞)、またはベロ細胞(アフリカミドリザル腎細胞);神経細胞、例えば、胎児神経細胞、皮質錐体細胞、僧帽細胞、顆粒細胞、または脳細胞(例えば、大脳皮質の細胞;星状膠細胞;グリア細胞;シュワン細胞);筋細胞、例えば、筋芽細胞または筋管(例えば、C12細胞);胚性幹細胞、脾臓細胞(例えば、マクロファージまたはリンパ球);上皮細胞、例えば、HeLa細胞(ヒト子宮頸癌上皮系);線維芽細胞、例えば、NIH3T3細胞;内皮細胞;WISH細胞;A549細胞;または骨髄幹細胞である。他の好ましい哺乳類細胞は、CHO/dhfr−細胞、Ramos、Jurkat、HL60、およびK−562細胞を含む。
哺乳類細胞は、例えば、Saibo Kogaku(Cell Engineering),extra issue 8,Shin Saibo Kogaku Jikken Protocol(New Cell Engineering Experimental Protocol),263−267(1995),Shujunsha刊,またはVirology,52,456(1973)に記載されている方法に従って形質転換され得る。故に、発現され得るポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクターで形質転換された形質転換体が得られ得る。
哺乳類細胞が宿主として用いられる場合、形質転換体は、例えば、約5〜20%のウシ胎仔血清を含有するMEM培地[Science,122,501(1952)]、DMEM培地[Virology,8,396(1959)]、RPMI1640培地[The Journal of the American Medical Association,199,519(1967)]、199培地[Proceeding of the Society for the Biological Medicine,73,1(1950)]などの中で培養される。好ましくは、培地のpHは約6〜約8に調整される。通常、形質転換体は、約30〜40℃で約15〜60時間培養され、必要に応じて、培養は通気または攪拌され得る。
本発明は、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に融合した1つ以上のGB1ポリヌクレオチド、ならびにGB1ポリヌクレオチドによりコードされる蛋白質の細胞発現に必須である関連エレメントを含む発現ベクターも提供する。例えば、宿主細胞中のGB1ポリヌクレオチドの転写を導くプロモーター配列が発現ベクターに組み込まれ得る。
本明細書中で用いられる「直接的に融合した」は、GB1ポリヌクレオチドが目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに隣接することを意味する。しかし、「間接的に融合した」は、GB1ポリヌクレオチドが目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに隣接しておらず、むしろ、1つ以上のスペーサー、例えば、タバコエッチウイルス(tabacco etch virus)(TEV)プロテアーゼ切断部位および/または他のタグ(例えば、6ヒスチジンエピトープタグ)がGB1ポリヌクレオチドと目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドとの間に存在することを意味する。GB1が目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの5’末端の前または3’末端の後に位置され得ることを強調することは重要であろう。
本明細書中で用いられる「目的のポリペプチド」は、タグとしてGB1ポリペプチドを用いて発現され得るポリペプチドを言う。目的のポリペプチドは、例えば、内皮リパーゼ(EL)蛋白質、コレステロールエステル転送蛋白質(CETp)などを含む。
哺乳類細胞において用いるために、発現ベクター上の制御機能は、多くの場合、ウイルス材料により提供される。例えば、一般的に用いられるプロモーターは、ポリオーマ、アデノウイルス2、レトロウイルス、サイトメガロウイルス、およびシミアンウイルス40(SV40)のゲノムに由来する。他のプロモーターは、異種ソースに由来するものであり、例えば、ベータアクチンプロモーターである。SV40ウイルスの初期および後期プロモーターは、共に、SV40ウイルス複製起点も含むフラグメントとしてウイルスから容易に得られるために、特に有用である[Fiersら.,Nature,273:113(1978)]。HindIII部位からウイルス複製起点中に位置するBglI部位に向かって伸びる約250−bpの配列が含まれる限り、より小さいまたはより大きいSV40フラグメントが用いられてもよい。ヒトサイトメガロウイルスの前初期プロモーターは、HindIII制限フラグメントとして都合良く得られる(Greenawayら.,Gene,18:355−360(1982))。さらに、制御配列が宿主細胞系に適合する限り、所望の遺伝子配列に通常関連するプロモーターまたは制御配列を利用することが可能であり、多くの場合、そのように望まれる。
高等真核生物による、所望の異種ポリペプチド(目的のポリペプチド)をコードするDNAの転写は、エンハンサー配列をベクターに挿入することにより増大される。エンハンサーは、その転写−開始活性を高めるようプロモーターに作用する、通常約10〜300bpの、DNAのシス作用エレメントである。エンハンサーは、配向および位置に相対的に依存せず、イントロン内部[Banerjiら.,Cell.33:729(1983)]およびコーディング配列そのものの内部[Osborneら.,Mol.Cell Bio.,4:1293(1984)]にある転写単位に対して5’側[Laiminsら.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,78:993(1981)]および3’側[Luskyら.,Mol.Cell Bio.,3:1108(1983)]で見出された。しかし、エンハンサーエレメントは、本発明については、プロモーター配列の上流に位置していてもよい。多くのエンハンサー配列が哺乳類遺伝子(グロビン、エラスターゼ、アルブミン、アルファ−フェトプロテインおよびインスリン)について知られている。しかし、典型的には、真核細胞ウイルスに由来するエンハンサーが用いられ得る。例としては、複製起点の後期側(100〜270bp)にあるSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側にあるポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハンサーが挙げられる。
哺乳類宿主細胞において用いられる発現ベクターは、ポリアデニル化部位も含み得る。ポリアデニル化領域の例は、ウイルス、例えば、SV40(初期および後期)またはHBVに由来するものである。
複製起点は、例えば、SV40または他のウイルス(例えば、ポリオーマ、アデノ、VSV、BPV)源に由来してもよい外来起源を含むようにベクターを構築することによって提供されてもよく、或いは、宿主細胞により提供されてもよい。ベクターが宿主細胞染色体に組み込まれるならば、多くの場合、後者は十分である。
適当には、発現ベクターは、選択可能なマーカーとも言われる選択遺伝子を含んでもよい。選択遺伝子は、ベクターで形質転換される宿主細胞の生存または成長に必須である蛋白質をコードする。哺乳類細胞に適する選択可能なマーカーの例としては、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)、チミジンキナーゼ(TK)またはネオマイシンが挙げられる。かかる選択可能なマーカーが首尾よく哺乳類宿主細胞に移入されるならば、選択圧下に置かれた場合に、形質導入された哺乳類宿主細胞は生存可能である。
2つの広く用いられている別個のカテゴリーの選択計画がある。第1のカテゴリーは、細胞の代謝、ならびに添加培地に関係なく成長能力を欠いている変異細胞系の使用に基づく。2つの例として、CHO DHFR細胞およびマウスLTK細胞が挙げられる。これらの細胞は、チミジンまたはヒポキサンチンのごとき栄養素の添加がなければ成長能力を欠いている。これらの細胞は、完全なヌクレオチド合成経路に必須である特定の遺伝子を欠失しているので、欠失しているヌクレオチドが添加培地中に供給されない限り、生存することはできない。培地を補足する代替法は、各遺伝子を欠失しており、それ故に、それらの成長要件が変化している細胞へインタクトなDHFRまたはTK遺伝子を導入することである。DHFRまたはTK遺伝子で形質転換されなかった個々の細胞は、非添加培地中で生存不能であろう。故に、これらの細胞の直接的選択は、添加栄養素の不在下での細胞成長を要する。
第2のカテゴリーは優性選択であり、これは、変異細胞系の使用を必要としない選択スキームを言う。この方法は、典型的に、宿主細胞の成長を妨げる薬剤を用いる。新規遺伝子を有する細胞は、薬剤耐性を伝達する蛋白質を発現し得、選択を生き延び得る。優性選択において用いられる薬剤の例としては、ネオマイシン[Southern and Berg,J.Molec.Appl.Genet.,1:327(1982)]、ミコフェノール酸[Mulligan and Berg,Science,209:1422(1980)]、またはハイグロマイシン[Sugdenら.,Mol.Cell.Biol.,5:410−413(1985)]が挙げられる。上記の3つの例は、真核制御下で細菌遺伝子を用いて、適切な薬剤、すなわち、各々、ネオマイシン(G418またはジェネテシン)、xgpt(ミコフェノール酸)、またはハイグロマイシンに対する耐性を伝達する。
本明細書中で用いられる「制御配列」なる用語は、宿主細胞中のコーディング配列の転写および翻訳を集合的に提供する、プロモーター配列、リボソーム結合部位、ポリアデニル化シグナル、転写終結配列、上流調節ドメイン、エンハンサーなどを集合的に言う。目的のDNA配列が適切に転写および翻訳され得るならば、これらの制御配列の全てが常に組換えベクター中に存在する必要はない。
本明細書中で用いられる「作動可能に連結した」なる用語は、エレメントの並び方を言い、ここで、記載した成分はその有用な機能を果たすように構成されている。故に、コーディング配列に作動可能に連結した制御配列は、コーディング配列の発現を成し遂げ得る。制御配列がコーディング配列の発現を導くよう機能する限り、該制御配列はコーディング配列に隣接する必要はない。故に、例えば、翻訳されていないが転写された介在配列は、プロモーター配列とコーディング配列の間に存在し得、プロモーター配列は依然としてコーディング配列に「作動可能に連結した」と考えられ得る。
さらに、両核酸分子についてのコーディング領域が同じリーディングフレーム中で発現可能である場合、核酸コーディング配列は別の核酸コーディング配列に作動可能に連結している。核酸配列は、それらが同じリーディングフレーム中で発現可能である限り、隣接する必要はない。故に、例えば、介在するコーディング配列および特定の核酸コーディング領域は依然として「作動可能に連結した」と考えられ得る。
故に、本発明において、哺乳類組換え宿主細胞中でポリペプチドを発現するための方法であって、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む宿主細胞を適切な条件下で培養し、次いで、該ポリペプチドを精製することを含む方法が提供される。ポリペプチドはコレステロールエステル転送蛋白質または内皮リパーゼであってもよい。幾つかの場合、GB1ポリヌクレオチドは配列番号:4、5または6である。該宿主細胞はチャイニーズハムスター卵巣細胞であってもよい。特定のチャイニーズハムスター卵巣細胞はアデノウイルスE1A遺伝子を含んでもよい。本発明の別の態様において、宿主細胞はCOSまたはHEK細胞である。
さらなる別の態様において、少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドは、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドのカルボキシ末端に直接的または間接的に連結される。少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドは、選択的な切断部位を介して、該ポリペプチドをコードする該ポリヌクレオチドのカルボキシ末端に連結されてもよい。選択可能な切断部位はタバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位を含んでもよい。別の態様において、該ポリペプチドを精製する前に該選択可能な切断部位を切断するための方法が提供される。
本発明の別の態様において、ポリペプチドを産生するための、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む、哺乳類組換え宿主細胞において用いるための発現ベクターが提供される。
本発明のさらなる別の態様において、宿主細胞においてポリペプチドを産生するための、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む哺乳類組換え宿主細胞が提供される。
本明細書中、別記しない限り、利用される技法は、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(Sambrookら.1989,Cold Spring Harbor Laboratory Press),Gene Expression Technology(Methods in Enzymology,Vol.185 edited by D.Goeddel,1991,Academic Press,San Diego,Calif.),“Guide to Protein Purification” in Methods in Enzymology(M.P.Deutscher,ed.,(1990)Academic Press,Inc.);PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications(Innisら.1990.Academic Press,San Diego,Calif.),Culture of animal Cells:A Manual of Basic Technique,2nd Ed.(R.I.Freshney,1987.Liss,Inc.New York,N.Y.)Gene Transfer and Expression Protocols,pp.109−128,ed.E.J.Murray,The Human Press Inc.Clifton,N.J.),およびthe Ambion Catalog(Ambion,Austin,Tex.)のごときよく知られている幾つかの参考文献のいずれかにおいて見出されてもよい。
以下の実施例は、本発明を実施するために現時点で知られている特定の実施態様を説明するためのものであり、本発明はそれに限定されるものではない。
GB1ドメインのクローニング
一の実施態様において、GB1ポリヌクレオチドは配列番号:4のポリヌクレオチドである。配列番号:4のポリヌクレオチドを以下の実施例で用いた。配列番号:4のポリヌクレオチドは慣用的方法により合成した。将来のクローニングを補助するために、C−末端タグとして使用するために、Asp718制限部位を遺伝子の5’末端に付加し、終止コドンおよびEcoRV制限部位を遺伝子の3’末端に付加した。
実施例1
CHO−E1A細胞におけるヒト内皮リパーゼのクローニングおよび安定な発現
PCRプライマーを設計し、EcoR1制限部位を内皮リパーゼ(EL)遺伝子の5’末端に付加した。遺伝子の3’末端用プライマーを設計し、終止コドンを除去し、TEVプロテアーゼ切断部位を付加し、Asp718制限部位を導入した。
標準的技法を用いて、これらの2つのフラグメントを、EcoR1およびEcoRVで消化したベクターpCDNにライゲートし、pCDN−EL/TEV/GB1を作成した。
安定な細胞系を作成するために、制限酵素Not1を用いてプラスミドpCDN−EL−TEV−GB1を直線化し、次いで、Hensleyら.J.Biol.Chem.,269:23949−23958(1994)に記載の技法を用いて、電気穿孔処理によりCHO−E1A細胞系、Acc−317へ導入した。ヌクレオシド不含BSA含有の1×MR1−4培地中で細胞をポリクローナル集団として選択した。ポリクローナル細胞系を、3リットルのボトルに入れた1.5リットルの2×MR1−4培地中にて、34℃で7日間、7.5×10個の細胞/mlとし、精製用の培地を得た。
内皮リパーゼ、EL/TEV/GB1を以下のとおり精製した。ELは、培地から、Fc樹脂(4mgヒトFc/mlのNHS−活性化Sepharose 4 Fast Flow;GE Healthcare)上で回収した。Fc樹脂を25mMリン酸ナトリウム、0.15M塩化ナトリウム、20%グリセロール、pH=7で徹底的に洗浄し、0.1Mトリエチルアミン、pH=11.6で溶離した。溶離液を1Mリン酸ナトリウム、pH=6で中和した。収量は約0.9mg全蛋白質/mlFc樹脂だった。初期の発現レベルは20mg/lを超えた。
さらに、制限酵素Not1を用いてプラスミドpCDN−EL−TEV−GB1を直線化し、次いで、電気穿孔処理によりCHO−Lec−E1A細胞系、Acc−1169へ導入した。BSA、ヌクレオシドおよび400ug/ml G418(ジェネテシン)含有の1×MR1−4培地を用いて、96穴プレート中、細胞をクローン集団として選択した。
単一のクローンを、3リットルのボトルに入れたヌクレオシド含有の2×MR1−4培地中にて、34℃で7日間、7.5×10個の細胞/mlとし、精製用の培地を得た。精製後、蛋白質をN−末端分析に付し、SPVPFGPEGRL(配列番号:7)の配列を得、これは推定した配列に適合した。MALDI−MSも実施し、56302および50468(C−末端切断)の分子量が観測され、これは56409の予測分子量に適合した。pH=7でのエンドH処理は首尾よく実施され、消化の後、十分な活性が維持された。
酵素活性を測定するために、基質としてPED6を用いて、精製したEL−TEV−GB1蛋白質をホスホリパーゼ活性についてアッセイした。
pCDN−EL−TEV−Hisコンストラクトの精製からの結果に基づくと、上記細胞系は、EL/Hisコンストラクトよりも約27倍多い蛋白質を産生した。これらのコンストラクトの両方は活性を有する。EL−TEV−Fcコンストラクトの精製からの結果に基づくと、Fcコンストラクトは約3倍多い蛋白質を産生した。しかし、Fcコンストラクトは不活性だった。
実施例2
CHO−E1A細胞におけるヒトCETPのクローニングおよび安定な発現
PCRプライマーを設計し、ヒトCETP(コレステロールエステル転送蛋白質)遺伝子の5’末端にEcoR1制限部位を付加した。遺伝子の3’末端用プライマーを設計し、TEVプロテアーゼ切断部位を付加し、Asp718制限部位を導入した。
PCRプライマーを作成し、GB1ドメインの5’末端上にAsp718部位を付加し、および6×ヒスチジンエピトープタグ、終止コドン、次いで、EcoRV制限部位を遺伝子の3’末端に付加した。標準的技法を用いて、これらのフラグメントをEcoR1およびEcoRVで消化したベクターpCDNにライゲートし、pCDN−CETP/TEV/GB1−Hisを作成した。
安定な細胞系を作成するために、制限酵素Not1を用いて、プラスミドpCDN−CETP/TEV/GB1−Hisを直線化し、Hensleyら.J.Biol.Chem.,269:23949−23958(1994)に記載の技法を用いて、電気穿孔処理によりCHO−E1A細胞系、Acc−317へ導入した。96穴プレート中、ヌクレオシド不含BSA含有の1×MR1−4培地中のクローン集団として細胞を選択した。
生じた様々な細胞クローンの活性を測定するために、コレステリルエステル転送蛋白質活性アッセイキット(Roar Biomedical,Inc.)およびCardiovascular Targets,Incにより供給されるrCETPスタンダードを用いて、濃縮ならし培地をアッセイした。結果は、蛋白質が活性を有することを示す。
クローン#15を、3リットルのボトルに入れたヌクレオシド含有の2リットルの2×MR1−4培地中にて、34℃で14日間、7.5×10個の細胞/mlとし、精製用の培地を得た。NiNTA樹脂カラムを用いて、30mMのイミダゾール(imadazole)での洗浄、次いで、300mMのイミダゾールでの溶離により、ならし培地を精製した。精製結果は、約2.5mg/Lの発現レベルを示す。N−末端分析は、SKGTSHEAGIVXRI(配列番号:8)の配列を示し、これは推定配列に適合した。

Claims (12)

  1. 哺乳類組換え宿主細胞におけるポリペプチドの発現方法であって、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む宿主細胞を適切な条件下で培養し、次いで、該ポリペプチドを精製することを含む、方法。
  2. 少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドが配列番号:4、5または6である、請求項1記載の方法。
  3. 宿主細胞がチャイニーズハムスター卵巣細胞である、請求項1記載の方法。
  4. 宿主細胞がアデノウイルスE1A遺伝子を含むチャイニーズハムスター卵巣細胞である、請求項1記載の方法。
  5. 宿主細胞がCOSまたはHEK細胞である、請求項1記載の方法。
  6. 少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドが、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドのカルボキシ末端に直接的または間接的に連結している、請求項1記載の方法。
  7. 少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドが、選択的な切断部位を介して、該ポリペプチドをコードする該ポリヌクレオチドのカルボキシ末端に連結している、請求項1記載の方法。
  8. 選択可能な切断部位がタバコエッチウイルスプロテアーゼ切断部位を含む、請求項7記載の方法。
  9. 該ポリペプチドを精製する前に、該選択可能な切断部位を切断することをさらに含む、請求項1記載の方法。
  10. 該ポリペプチドがコレステロールエステル転送蛋白質または内皮リパーゼ蛋白質である、請求項1記載の方法。
  11. ポリペプチドを産生するための、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む、哺乳類組換え宿主細胞において使用される発現ベクター。
  12. 哺乳類組換え宿主細胞においてポリペプチドを産生するための、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに直接的または間接的に連結した少なくとも1つのGB1ポリヌクレオチドを含む発現ベクターを含む、哺乳類組換え宿主細胞。
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