JP2008531650A - オキシコドンおよびナロキソンを含有する剤形 - Google Patents
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Abstract
Description
癌、リウマチおよび関節炎などの疾患に起因する重度疼痛の治療は、これらの疾患の中心的な治療である。腫瘍患者が感じる疼痛の範囲は、骨膜の疼痛および骨それ自体の疼痛ならびに内臓痛および軟組織における疼痛を含む。こうした疼痛形態のすべてが、患者の日常生活を耐え難いものにし、多くの場合、抑うつ状態を招く。従って、結果として患者の生活の質を永続的に向上させることとなる疼痛治療の成功は、その疾患の実際の原因の治療となるので、総合治療の成功にとっても重要である。
従って、本発明の1つの目的は、速効鎮痛作用をもたらすと同時に長期維持療法に適するオキシコドン・ナロキソン剤形を提供することである。
オキシコドンは、1998年に放出制御製剤(Oxygesic(登録商標))としてドイツ市場に導入されたオピオイド鎮痛薬である。その適応症は、悪性腫瘍および非悪性腫瘍起源の重度から最重度の疼痛である。しかし、すべてのオピオイド同様、オキシコドンは、乱用の可能性を有する。世界中の麻薬に対する規制は、オピオイドの使用を医療分野に限定しており、強いオピオイドでの慢性疼痛患者に対する疼痛治療を妨げている。本発明によれば、習慣性および嗜癖性の発現ならびに便秘および呼吸低下は、オキシコドンなどの鎮痛作用のあるオピオイド作動薬の副作用と考えることができる。
−腸機能に関連した少なくとも1種のパラメータについての数値アナログスケールを患者に提供する段階;
−患者に、経験したパラメータの量および/または強度を数値アナログスケール上で示させる段階;ならびに
−数値アナログスケール上で示された少なくとも1種のパラメータの量および/または強度を観察して、腸機能を評定する段階。
−排便の容易さもしくは困難さ(例えば、患者の評定に従って、最後の7日間のもの。ここで、0は、困難さなしに相当し、100は、重度の困難さに相当する);
−不完全な腸内容物排出感(例えば、患者の評定に従って、最後の7日間のもの。ここで、0は、不完全な腸内容物排出感がないことに相当し、100は、な腸内容物排出を非常に強く感じることに相当する);
−便秘に関する患者の個人的判断(例えば、最後の7日間のもの。ここで、0は、便秘が全くないことに相当し、100は、非常に重い便秘に相当する)。
1.目的
この試験の主目的は、本発明のオキシコドン/ナロキソン併用が、オキシコドン単独と比較して、腫瘍および非腫瘍起源の重度の慢性疼痛を有する患者において匹敵する鎮痛と便秘低減、ならびに緩下剤の必要性を招くかどうかを調査することであった。さらなる目的は、腸機能改善、鎮痛作用および安全性に関して、オキシコドンのナロキソンに対するいずれの用量比が、さらなる改善に最も有効であり、最も適するかを調査することであった。第三の目的は、治療群間で他の副作用の発生率を比較することであった。
合計で202人の患者を無作為化し、152人の患者がナロキソンとオキシコドンの両方を摂取し、50人の患者がオキシコドンおよびナロキソンプラシーボを摂取することになった。全試験対象(Intent to Trial)(ITT)集団は、196人(97.0%)の患者から成った。治験実施計画書に適合した対象(Per Protocol)(PP)集団は、99人(49%)の患者から成った。
−18歳以上の年齢
−オピオイド治療が必要な腫瘍および非腫瘍起源の重度慢性疼痛を有する
−および/または、WHO IIまたはIII鎮痛薬での効能不十分
−および/または、WHO IIまたはIII鎮痛薬での忍容性不十分
−または、現在、安定なオキシコドン療法(40〜80mg/日)を受けている患者
−自由意志での参加および記入済みインフォームドコンセントの提供が可能であった
−治験実施計画書の要求事項を了解することができ、それらを快諾し、果たすことができた。
−安定なオキシコドン治療 40〜80mg/日を受けており、週に5回より多くの救急薬物摂取(オキシコドン)がない
−少なくとも3回の排便/週を有するために緩下剤の定期的摂取が医療上必要である
患者であった。
−現在、アルコールまたは薬物を乱用している
−現在、重度の心血管および呼吸器疾患(例えば、肺癌および転移)を有する
−現在、重度の肝および腎不全(正常範囲より3倍上のトランスアミナーゼ)ならびに/または肝臓/腎臓癌および/または転移を有する
−麻痺性腸閉塞の病歴を有する
−現在、急性膵炎を有する
−精神病の病歴を有する
−パーキンソン病の病歴を有する
−疾患の関係で早期退職する過程にある
−オキシコドンのほかに別のオピオイド治療を受けている
−被験薬のうちの1つに対して過敏であることがわかっている
−試験に入る30日以内に別の臨床試験に参加した
−女性で妊娠または授乳していた
−妊娠の可能性がある女性であり、適切に避妊していなかった
患者は、この試験から除外することとした。
投与した製剤
投与強度20mg オキシコドン、10mg オキシコドン、5mg ナロキソンおよび10mg ナロキソンの錠剤を、噴霧造粒によって作製した。30mgのオキシコドン投与強度は、1錠の10mg投与強度錠剤と1錠の20mg投与強度錠剤とを使用することにより、投与した。40mgのオキシコドン投与強度は、2錠の20mg投与強度錠剤を使用することによって投与した。
塩酸オキシコドンPR錠剤 10mgは、丸い、両凸の、白色フィルムコーティング錠剤であり、一方の面にOC、反対の面に10と記されていた。塩酸オキシコドンPR錠剤 10mgの組成を下に与える:
塩酸オキシコドンPR錠剤 10mgの組成
2Eudragit RS 30 Dは、0.25%(E,E)−ヘキサ−2,4−ジエン酸(ソルビン酸)Ph Eur/NFで保存された、精製水Ph Eur中のメタクリル酸アンモニウムコポリマーNF(ポリ[エチルアクリレート−co−メチルメタクリレート−co−(2−トリメチルアンモニオエチル)メタクリレートクロライド](1:2:0.1)NF)の30%分散物から成る
3〜4%残留水分、すなわち1錠剤コア当たり5mgの水分を含む。
4コートの実際の量は、約5mgである。コートをそれらのコア錠剤に塗布して、3〜4%の重量増加および均一な外観を得る。
5加工中に除去される。
塩酸オキシコドンPR錠剤 20mgは、丸い、両凸の、ピンク色フィルムコーティング錠剤であり、一方の面にOC、反対の面に20と記されていた。塩酸オキシコドンPR錠剤 20mgの組成を下に与える。
2Eudragit RS 30 Dは、0.25%(E,E)−ヘキサ−2,4−ジエン酸(ソルビン酸)Ph Eur/NFで保存された、精製水Ph Eur中のメタクリル酸アンモニウムコポリマーNF(ポリ[エチルアクリレート−co−メチルメタクリレート−co−(2−トリメチルアンモニオエチル)メタクリレートクロライド](1:2:0.1)NF)の30%分散物から成る
3〜4%残留水分、すなわち1錠剤コア当たり5mgの水分を含む。
4コートの実際の量は、約5mgである。コートをそれらのコア錠剤に塗布して、3〜4%の重量増加および均一な外観を得る。
5加工中に除去される。
ナロキソン徐放性錠剤は、遅延剤としてステアリルアルコールおよびエチルセルロースのマトリックスを使用する放出制御錠剤である。これらの錠剤は、1錠当たり10mgの塩酸ナロキソンを含有する。ナロキソン徐放性錠剤の成分および量的組成の完全な明細を下に与える。
この臨床試験は、経口放出制御(CR)オキシコドン、経口放出制御(CR)ナロキソンおよび対応するナロキソンプラシーボを用いて、多施設、前向き、対照化、無作為化、二重盲検(プラシーボダミーを用いる)、4群平行試験として、ドイツにおいて行った。
表1:1日当たりのナロキソン用量に基づく維持期についての治療群
202人の被験者を無作為化し、196人がITT集団に入り、166人がこの試験を完結した。臨床試験のためのこの試験計画の概要は図5に表示する。
−維持期間中に救急薬物として週に50mgより多くのオキシコドンを摂取した、または予定されたオキシコドン投与計画のうちの1つ(1日当たり40mg、60mgまたは80mgのオキシコドン)に従わなかった患者。
−第4訪問(維持期中):
−第3訪問+6から12日
−第5訪問(維持期の最終日):
−第3訪問+25から31日。
効能評定は、症例報告用紙および患者の日記に記録されたデータを基に決定した。
a)0〜100 数値アナログスケール(NAS)(0=疼痛なし、および100=想像できる最悪の疼痛)を使用するその患者の1日2回の疼痛強度の評定に基づく、各訪問前の最後の7日間の平均疼痛。平均疼痛は、最後の7日からの、すべての患者の日記記載事項の日別平均値の平均値として、試験訪問ごとに計算した。
c)効能、忍容性および嗜好性の包括的評定。効能の包括的評定についての評価は、0から7の数値アナログスケール(1=非常に良好、2=良好、3=相当良好、4=中等度、5=やや不良、6=不良、7=非常に不良)を使用して判断した。忍容性は、同じ0から7の数値アナログスケールを使用して判断した。嗜好性は、0から3のNAS(1=タイトレーション/ランイン、2=維持、3=嗜好なし)を使用して被験薬の効能/忍容性に関する維持(オキシコドン/ナロキソン併用)またはタイトレーション/ランイン(オキシコドンのみ)について嗜好性を評定することにより判断した。
効能、忍容性および嗜好性の包括的評定のために、ITT集団について、オキシコドンとナロキソンの用量比グループ、ナロキソンの絶対用量グループ、および同じオキシコドン/ナロキソン比をもたらすナロキソンの絶対用量グループごとの要約統計を得た。
−その医薬品と関係があると考えられようと、なかろうと、医薬品の使用に一時的に伴う、好ましくないおよび意図されたものでない徴候(異常検査所見を含む)、症状、または疾患、
−あらゆる新たな疾患および既存の疾患の増悪、
−症状、治療の変化または被験薬の中止を結果的にもたらす、検査値または他の臨床試験についての治験実施計画書で要求されていない測定値のあらゆる悪化
であり得る。
・いずれかの有害事象を有した
・各定義器官別大分類における有害事象を有した
・各々個々の有害事象を経験した
患者の絶対数およびパーセンテージによってまとめた。
維持期の最終時の平均疼痛の結果を下に要約する:
表2:ナロキソンの絶対用量別の、タイトレーション期の最後の訪問(V3)および維持期の最後の訪問(V5)における平均疼痛−ITT(欠損データなし)およびPP分析集団。
試験訪問ごとに、3つのNAS値(排便の容易さ/困難さ、不完全な腸内容物排出感および便秘の判断)の平均から平均腸機能を計算した。オキシコドンとナロキソンの用量比グループ、ナロキソンの絶対用量グループ、および同じオキシコドン/ナロキソン比をもたらすナロキソンの絶対用量グループごとの最後の7日間の平均腸機能に関する要約統計を試験訪問ごとに得た。
表3:ナロキソンの絶対用量別のタイトレーション期最後の訪問(V3)および維持期最後の訪問(V5)における平均腸機能スコア−ITT(欠如なし)およびITT/LOCF分析集団。
上で既に述べたように、ITT集団の中で、ナロキソンの用量増加に伴う平均腸機能の改善が見られ、平均値(±SD)は、維持期の最後にプラシーボ、10mg、20mgおよび40mgについて、それぞれ、45.4(±22.3)、40.3(±23.1)、31.3(±25.8)および26.1(±25.1)であった(プラシーボに対しての20mgおよび40mg ナロキソンについて、p<0.05)。ナロキソンプラシーボとの平均腸機能の差についての95%信頼区間は、10mg ナロキソンで(−2.83、16.69)、20mg ナロキソンで(5.46、24.82)および40mg ナロキソンで (9.54、29.11)であった。これらの結果は、ナロキソンの用量増加に伴う腸機能の漸増的改善を示しており、維持期の最後におけるナロキソンプラシーボに対する20mgおよび40mg用量の差は、統計学的に有意であった。
表4:オキシコドン用量およびオキシコドン/ナロキソン比別の腸機能効能の応答曲面分析(ナロキソンプラシーボに対する推定改善(SE))
表5:オキシコドン/ナロキソン比別の腸機能効能(ナロキソンプラシーボに対する推定改善(SE))の応答曲面分析
効能、忍容性および嗜好性の包括的評定についての結果を図12から図15に示す。1/1用量比は、他のいずれの用量比より多くの患者および治験担当医師よって良好または非常に良好と格付けされた。合計で、治験担当医師の73.3%および患者の66.6%が、1/1用量比の効能を良好または非常に良好と評価した。2/1用量比は、治験担当医師の50.4%および患者の59.4%によって良好または非常に良好と格付けされた。
ナロキソンでの治療の最初の週の間、日記でオピオイド退薬症状の発生を報告するように被験者に頼んだ。これらは、上述の16の症状を0(まったくなし)から4(極度)のスケールで評価することによって評定された。16の症状全体にわたってスコアを合計するこにより、0から64までの総SOWSスコアをコンピュータ計算した。
表6:SOWSについての平均合計スコア
維持期の最後の前の最後の7日間に緩下剤を摂取した平均日数は、ナロキソンの絶対用量の増加に伴って減少した(プラシーボ、10mg、20mgおよび40mg ナロキソンについて、それぞれ、3.9±3.38、2.6±3.34、2.0±3.14、1.6±2.93)。全維持期間中の便通があった日のパーセンテージ(平均±SD)は、プラシーボについてはナロキソンの用量の増加に伴う明確な低下を示した。値は、プラシーボ、10mg、20mgおよび40mg ナロキソンについて、46.4±42.78、36.5±33.50、31.3±41.38および27.8±41.25であった。維持期の最後の前の最後の7日間に緩下剤を摂取した平均日数は、3/1比および1.5/1比で最も低かった。同じオキシコドン/ナロキソン用量比をもたらすナロキソンの絶対量別の分析は、いずれの用量比群(4/1および2/1)においてもナロキソンの絶対用量間での差を示さない。詳細は、図16および17ならびに下の表7から得ることができる。
表7:オキシコドン/ナロキソン用量比別の緩下剤摂取(日数)(ITT集団)
図18〜21は、維持期間中の有害事象の総合的要約をオキシコドン/ナロキソン用量比別、およびナロキソンの絶対用量別に提供するものである。維持期間中に何らかの有害事象を経験した患者の数は、ナロキソンおよびプラシーボの絶対用量(62.7%〜70%の範囲)によって比較できたが、事象の数は、ナロキソン用量の増加に伴って増加した。用量比との関係は特定できなかった。フォローアップ期間中の有害事象の発生率は、オキシコドン用量群間でも比較できた。
維持期間中に始まった下痢を経験した被験者の数は、活性ナロキソン治療群におけるほうが高く、用量が高くなるほど、事象数が増加した。投与されるナロキソンの用量の増加に伴って、被験者における下痢の絶対継続期間が増加する傾向が観察された(前記患者は、この臨床試験を完了した)。
表8:治療別の下痢に罹患した日数の比較
この試験は、オキシコドン/ナロキソンプラシーボに対してオキシコドン/ナロキソンが劣らないことを正式に証明するようには計画されておらず、そうした能力もなかったとはいえ、用量比によって分析しようと、またはナロキソンの絶対量によって分析しようと、長期のオキシコドンとナロキソンの併用での投与は、記述的には平均疼痛強度の差と関係がなかった。
1.目的
この試験の目的は、(i)放出制御固定配合錠剤製剤として投与した場合のオキシコドンおよびナロキソンならびにそれらの主代謝物の薬物動態およびバイオアベイラビリティパラメータを評価すること;(ii)3つの異なる強度の固定配合剤、OXN 10/5、OXN 20/10およびOXN 40/20、の間の交換可能性を評定すること;ならびに(iii)Naloxone CR錠剤と一緒に与える市販 Oxygesic(登録商標)とこれらの固定配合製剤との薬物動態およびバイオアベイラビリティを比較することであった。
24人の被験者がこの試験を完了し、有効な薬物動態データを提供することを目標に、合計28人の健常な成人、男性および女性被験者を無作為に割付けて、被験薬を摂取させた。
この試験に組み入れた被験者は、下の基準のすべてを満たす者であった:
・あらゆる人種の男性または女性;
・18歳以上と45歳以下の間の年齢;
・19〜29kg/m2の範囲内のBMI、および男性については60〜100kg、女性については55〜90kgの体重範囲の範囲内;
・女性は、授乳および妊娠していない者でなくてはならず、被験薬を摂取する前24時間以内に尿中β−hCG妊娠検査陰性を提供しなければならない。妊娠の可能性がある女性被験者は、信頼できる形式の避妊(例えば、子宮内避妊具、経口避妊薬、バリア法)を用いなければならない。閉経後である女性被験者は、1年以上閉経していなければならず、HRT不在の場合には高い血清FSHを有さなければならない;
・既往歴、理学的検査、臨床試験、バイタルサインおよびECGに関して有意に異常な所見がないことにより証明される、おおむね良好な健康状態。バイタルサイン(仰臥位で3分間の休息後)は、次の範囲内でなければならない:35.0〜37.5℃の間の経口体温;収縮期血圧、90〜140mmHg;拡張期血圧、50〜90mmHg;および脈拍数、40〜100bpm。血圧および脈拍は、起立位で3分後に再び測定した。仰臥位から3分の起立後、収縮期血圧が20mmHgより大きく降下していてはならず、拡張期血圧が10mmHgより大きく降下していてはならず、脈拍数が20bpmより大きく増加してはならない;記入済みインフォームドコンセントの入手;この試験中に供給されるすべての食物を食する意思。
この試験から除外した被験者は、次の基準のいずれかを満たす者であった:
・被験薬の初回投与の3ヶ月以内のあらゆる治験薬またはプラシーボへの曝露;
・被験薬の初回投与前30日以内のあらゆる有意な疾患;
・既往歴、理学的検査または検査室分析についての試験前スクリーニング時に確認される、あらゆる臨床的に有意な異常;
・被験薬の初回投与前、21日間のあらゆる処方箋調剤薬(閉経後の女性についてのHRT、および避妊薬を除く)の、または7日間の制酸薬、ビタミン類、生薬および/またはミネラルサプリメントをはじめとする市販の薬に関する使用;
・胃腸薬吸収(例えば、胃内容物排出遅延、吸収不良症候群)、分散(例えば、肥満)、代謝または排泄(例えば、肝炎、糸球体腎炎)に干渉することが知られている併発症;
・治験担当医師の意見で、安全にその試験を完了する患者の能力を脅かす、病歴または併発症;
・被験者が薬理学的治療を必要とした発作障害の病歴;
・1日に5本より多い現行の喫煙歴;
・DSM−IV criteria 3に従って、物質またはアルコール乱用の現在または過去の病歴の証拠を有する被験者、または治験担当医師の意見で、嗜癖性もしくは物質乱用挙動を示した被験者;
・1日に2本またはそれ以上のアルコール飲料の定期的消費を報告した被験者またはスクリーニング時に0.5%以上の血中アルコールレベルを有する被験者;
・被験薬の初回投与前3ヶ月間の500mLより多くの血液もしくは血液製剤の供与または他の大量血液喪失;
・血液サンプルによる感染を伝染させる可能性がある、例えば、スクリーニング時にHIV検査で陽性をもたらす、またはHIVに罹患する可能性が高い活動に参加していた;スクリーニング時にB型肝炎表面抗原試験で陽性をもたらす;スクリーニング時にC型肝炎抗体試験で陽性をもたらす;
・スクリーニング時に採取した尿の検体でのエタノール、アヘン剤、バルビツール酸塩、アンフェタミン、コカイン代謝物、メタドン、プロポキシフェン、フェンシクリジン、ベンゾジアゼピンおよびカンナビノイドについての試験前スクリーンにおけるあらゆる陽性の結果;
・オキシコドン、ナロキソンまたは関連化合物に対して感受性であることがわかっている
・Oxygesic@についてのデータシートにおいて詳述されているような忌避および用法注意
・(該当する場合)主治医に報告させることへの拒絶;
・治験担当医師が、この除外基準に特に明記されていない理由で、その被験者は適切でないと考えた。
表10:被験者人口統計および他のベースライン時の特徴:安全集団
被験製品の調製
2:1のオキシコドン:ナロキソン比を有する溶融押出オキシコドン/ナロキソン放出制御錠剤製剤を製造した。3つの投与強度、すなわち、OXN 10/5、OXN 20/10およびOXN 40/20(この場合、最初の数は、塩酸オキシコドンのmg量であり、二番目の数は、塩酸ナロキソンのmg量である)、を利用することができる(表12参照)。OXN 20/10およびOXN 40/20は、同じ顆粒からのものであるが、OXN 10/5は、活性成分の賦形剤に対する比率に関してわずかに異なる処方を有する。
表11:オキシコドン/ナロキソン徐放性錠剤
この試験は、非盲検、単回用量、4治療、4期、無作為化アクロスオーバー試験および健常被験者であった。治療は、空腹状態で次のとおり経口的に投与した:
−治療A:Oxn 10/5の錠剤x4
−治療B:Oxn 20/10の錠剤x2
−治療C:Oxn 40/20の錠剤x1
標準治療薬は、Oxygesic(登録商標)20mg錠剤であった。ナロキソンは、ナロキソン10mg CR 噴霧造粒錠剤の形態で使用した。従って、標準治療は:
−治療D:Oxygesic(登録商標)20mgの錠剤2個およびナロキソン CR 10mgの錠剤2個。
薬物濃度の測定
オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ノルオキシモルホン、ナロキソン、6β−ナロキソールおよびナロキソン−3−グルクロニド濃度を測定するための血液サンプルを、4つの各試験期間中、各被験者について、投与直前、ならびに投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、8、10、12、16、24、28、32、36、48、72および96時間の時点で(1試験期間当たり22の血液サンプル)得た。可能である場合には重篤なまたは重度の不測の有害事象の最初の報告時またはその解決時にも採血した。
オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ノルオキシモルホン、ナロキソン、6β−ナロキソールおよびナロキソン−3−グルクロニドの血漿中濃度から、次の薬物動態パラメータを算定した:
−最終測定可能濃度まで計算した血漿中濃度時間曲線下面積(AUCt);
−投与時から無限大までの、血漿中濃度−時間曲線下面積(AUCINF);
−最大実測血漿中濃度(Cmax);
−最大実測血漿中濃度の時点(tmax);
−最終期速度定数(LambdaZ);
−見掛けの最終期半減期(t1/2Z)。
オキシコドンのCmaxおよびAUCINFは、4つの治療の等価性を評定するために重要であった。AUCtは、線形台形法を用いて計算した。可能な場合には、最終対数−線形期にあると判定された点を用いて、LambdaZを概算した。t1/2Zは、ln2のLambdaZに対する比から決定した。最終測定点と無限大の間の血漿中濃度−時間曲線下面積は、最終実測血漿中濃度(Cmax)のLambdaZに対する比から計算した。これをAUCtに加えて、投与時と無限大の間の血漿中濃度−時間曲線下面積(AUCINF)を得た。
次の対象となる比較:
固定配合(fixed combination)A対非固定配合(open combination)D
固定配合B対非固定配合D
固定配合C対非固定配合D
固定配合A対固定配合B
固定配合A対固定配合C
固定配合B対固定配合C
において定義される差についてのAUCt、AUCINFおよびCmax値の比から、相対全身利用率(FreltおよびFrelINF)およびCmax比を調整した用量をそれぞれ得た。
オキシコドン、ナロキソン−3−グルクロニド、ナロキソン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ノルオキシモルホンおよび6−β−ナロキソールについての平均実測血漿中濃度−時間曲線を図22から28に提示する。
a)オキシコドンの結果
−AUCt
オキシコドンについて得られたAUCt値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、473ng・h/mL(4xOXN 10/5)と502ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCt値を有した。
オキシコドンについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、4.69時間(4xOXN 10/5)と5.01時間(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均t1/2Z値を有した。行ったいずれの比較についても、それらの治療についての1/2Z値の間に統計学的な差はなかった。
オキシコドンについて得られたAUCINF値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、475ng・h/mL(4xOXN 10/5)と509ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCINF値を有した。
オキシコドンについて得られたCmax値は、これらの固定配合治療間で一貫しており、34.46ng/mL(1xOXN 40/20)から35.73ng/mL(2xOXN 20/10)の範囲にわたった。2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgについての平均Cmax値は、40.45ng/mLで、わずかに高かった。
これらの固定配合錠剤についてのメジアンtmax値は、3時間(1xOXN 40/20)から4時間(2xOXN 20/10)の範囲にわたった。これら2つの治療の差は、見たところは小さいが、統計学的には有意であった。2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgについてのメジアンtmaxは、2.5時間であり、この標準治療と2xOXN 20/10の間には統計学的に有意な差があった。
−AUCt
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたAUCt値は、治療薬間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、520ng・h/mL(1xOXN 40/20)と540ng・h/mL(4xOXN 10/5)の間の平均AUCt値を有した。
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫していた。これらの治療薬の各々が、7.66時間(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)と8.48時間(4xOXN 10/5)の間の平均t1/2Z値を有した。行ったいずれの比較についても、それらの治療についての1/2Z値の間に統計学的な差はなかった。
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたAUCINF値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、521ng・h/mL(2xOXN 20/10)と563ng・h/mL(4xOXN 10/5)の間の平均AUCINF値を有した。
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたCmax値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、61.95ng.mL(1xOXN 40/20)から63.62ng.mL(2xOXN 20/10)の範囲にわたる平均Cmax値を有した。
すべての治療についてのメジアンtmax値は、0.5時間(2xOXN 20/10)から1時間(4xOXN 10/5、1xOXN 40/20、および2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の範囲にわたった。いずれの治療についてのメジアンtmax値の間にも統計学的に有意な差がなかった。
平均ナロキソン−3−グルクロニド:ナロキソン AUCt比は、852.25(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から933.46(4xOXN 10/5)の範囲にわたった。
ナロキソンについてのAUCINFの欠如は、平均ナロキソン−3−グルクロニド:ナロキソン AUCINF比が、2xOXN 20/10錠剤についてしか計算できなかったことを意味した。これらにより、5人の被験者のデータに基づく414.56の平均ナロキソン−3−グルクロニド:ナロキソン AUCINF比を得た。
ナロキソン濃度は、予想通り低く、それ故、これらの結果は、十分な薬物動態評定の裏付けにはなからかった。
AUCt値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、0.84ng時/mL(2xOXN 20/10)と0.97ng時/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCt値を有した。
すべての被験者について自信をもってナロキソンのt1/2Z値を計算することはできなかった。片対数スケールでプロットしたとき、そのグラフの末端部分において血漿中濃度が常に直線に近づくとは限らなかったためである。平均値は、4から9にわたる被験者数に基づくものであった。
概算可能なt1/2Z値を有した被験者についてのAUCINF値を計算した。一部のAUCINF値は、そのAUCの外挿部分が、そのAUCINF値の20%より多くを占めたため、報告されなかった。2xOXN 20/10についての1.64ng・h/mLの平均AUCINF値のみが、報告可能であった。他の治療のいずれもが、平均AUCINF値を報告するために十分なデータを有さなかった。治療間の比較を行うために十分なデータがなかった。
これらの治療の各々が、0.07ng/mL(4xOXN 10/5)と0.08ng/mL(2xOXN 20/10、1xOXN 40/20、および2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均Cmax値を有した。
これらの治療についてのメジアンtmax値は、1時間(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から5時間(2xOXN 20/10)の範囲にわたった。これらの治療の各々についてのtmax値は広範であった。いずれの治療についてのメジアンtmax値の間にも有意な差はなかった。
−AUCt
ノルオキシコドンについて得られたAUCt値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、436ng・h/mL(1xOXN 40/20)と451ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCt値を有した。
ノルオキシコドンについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、6.95時間(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)と7.25時間(1xOXN 40/20)の間の平均t1/2Z値を有した。行ったいずれの比較についても、それらの治療についての1/2Z値の間に統計学的な差はなかった。
ノルオキシコドンについて得られたAUCINF値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、441ng・h/mL(1xOXN 40/20)と463ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCINF値を有した。
ノルオキシコドンについて得られたCmax値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、24.26ng/mL(1xOXN 40/20)と26.67ng/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均Cmax値を有した。
すべての治療についてのメジアンtmax値は、3.5時間から5時間の範囲にわたった。いずれの治療についてのメジアンtmax値の間にも有意な差はなかった。
平均ノルオキシコドン:オキシコドン AUCt比は、0.91(2xOXN 20/10、1xOXN 40/20、および2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から0.93(4xOXN 10/5)の範囲にわたった。
平均ノルオキシコドン:オキシコドン AUCt比は、0.90(1xOXN 40/20)から0.94(4xOXN 10/5)の範囲にわたった。
−AUCt
オキシモルホンについて得られたAUCt値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、8ng・h/mL(4xOXN 10/5)と9ng・h/mL(1xOXN 40/20)の間の平均AUCt値を有した。
自信をもってすべての被験者についてのオキシモルホンのt1/2Z値を計算することはできなかった。片対数スケールでプロットしたとき、そのグラフの末端部分において血漿中濃度が常に直線に近づくとは限らなかったためである。それらの平均値は、2xOXN 20/10錠剤についての9から4xOXN 10/5錠剤の14の範囲にわたる被験者数に基づくものであった。オキシモルホンについて得られた平均t1/2Z値は、10.66時間(2xOXN 20/10)と14.09時間(1xOXN 40/20)の間の範囲にわたった。これらの固定配合錠剤についての半減期値と標準製品についての半減期値との間に統計学的な差はなかったが、1xOXN 40/20についての半減期値は、他の2つの強度の固定配合錠剤についての半減期より統計学的に長かった。
これらの平均AUCINF値は、各々の治療薬について少数の被験者に基づくものであった。AUCINF値は、概算可能なt1/2Z値を有する被験者についてしか計算することができず、一部のAUCINF値は、そのAUCの外挿部分が、そのAUCINF値の20%より多くを占めたため、報告不能であった。報告可能なAUCINF値を有した被験者の数は、4xOXN 10/5錠剤および1xOXN 40/20錠剤についての4から、2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgについての6の範囲にわたった。
これらの治療の各々が、0.57ng/mL(4xOXN 10/5)と0.72ng/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均Cmax値を有した。
これらの治療のすべてについてのメジアンtmax値が、2時間であった。いずれの治療についてのメジアンtmax値の間にも有意な差はなかった。
平均オキシモルホン:オキシコドン AUCt比は、これらの治療のすべてについて0.02であった。
平均オキシモルホン:オキシコドン AUCINF比は、0.02(2xOXN 20/10)から0.03(4xOXN 10/5、1xOXN 40/20、および2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の範囲にわたった。
−AUCt
ノルオキシモルホンについて得られたAUCt値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、97ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)と104ng・h/mL(4xOXN 10/5)の間の平均AUCt値を有した。
ノルオキシモルホンについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、10.04時間(2xOXN 20/10)と10.82時間(4xOXN 10/5)の間の平均t1/2Z値を有した。行ったいずれの比較についても、それらの治療についてのt1/2Z値の間に統計学的な差はなかった。
ノルオキシモルホンについて得られたAUCINF値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、101ng・h/mL(2xOXN 20/10)と108ng・h/mL(4xOXN 10/5)の間の平均AUCINF値を有した。
ノルオキシモルホンについて得られたCmax値は、治療間で一貫していた。これらの治療の各々が、4.90ng/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から5.36ng/mL(4xOXN 10/5)の範囲にわたる平均Cmax値を有した。
これらの治療についてのメジアンtmax値は、4時間から5時間の範囲にわたった。いずれの治療についてのメジアンtmax値の間にも有意な差はなかった。
平均ノルオキシモルホン:オキシコドン AUCt比は、0.20(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から0.23(4xOXN 10/5)の範囲にわたった。
平均ノルオキシモルホン:オキシコドン AUCINF比は、0.21(2xOXN 20/10、および2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)から0.24(4xOXN 10/5)の範囲にわたった。
−AUCt
6β−ナロキソールについて得られたAUCt値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、12ng・h/mL(2xOXN 20/10)と14ng・h/mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCt値を有した。
6β−ナロキソールについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫していた。これらの平均治療の各々が、14.37時間(2xOXN 20/10)と15.87時間(1xOXN 40/20)の間の平均t1/2Z値を有した。行ったいずれの比較についても、それらの治療についてのt1/2Z値の間に統計学的な差はなかった。
6β−ナロキソールについて得られたAUCINF値は、治療間で非常に一貫していた。これらの治療の各々が、13ng.mL(4xOXN 10/5)と15ng.mL(2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mg)の間の平均AUCINF値を有した。
これらの治療の各々に関して6β−ナロキソールについて得られた平均Cmax値は、0.39ng/mL(4xOXN 10/5)から0.47ng/mL(1xOXN 40/20)の範囲にわたった。
これらの治療についてのメジアンtmax値は、0.5時間(2xOXN 20/10)から8時間(1xOXN 40/20)の範囲にわたり、ならびに各治療についてのメジアンtmax値は、それらのメジアン値を形成する広範な個々のtmax値から成っていた。2xOXN 20/10錠剤についてのメジアンtmax値は、2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgについてのものより有意に低かった。他に有意な差は、残りの治療薬についてのメジアンtmax値の間にはなかった。
平均6β−ナロキソール:ナロキソン AUCt比は、21.60(2xOXN 20/10)から24.73(1xOXN 40/20)の範囲にわたった。
− 6β−ナロキソール:ナロキソン AUCINF比
ナロキソンについてのAUCINF概算値の欠如は、平均6β−ナロキソール:ナロキソン AUCINF比が、2xOXN 20/10錠剤についてしか計算できなかったことを意味した。これらにより、5人の被験者のデータに基づく9.79の平均6β−ナロキソール:ナロキソン AUCINF比を得た。
低い経口バイオアベイラビリティは、ナロキソンの完全な薬物動態評定を妨げる。これは、大部分の被験者についてナロキソンのAUCINF値を概算することができなかったという結果を生じた低い血漿中濃度として確認された。ナロキソン−3−グルクロニドは、ずっと高い濃度で血漿中に存在し、大多数の被験者についてナロキソン−3−グルクロニドのAUCINF概算値が得られた。これらの固定配合錠剤のナロキソン成分についての結論は、ナロキソン−3−グルクロニドパラメータに基づいたものである。
2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgおよびこれらの固定配合錠剤についての平均血漿中オキシコドン濃度−時間曲線は、ほとんど重ね合わせることができた。
予想どおり、これらの固定配合錠剤およびOxgenic+ナロキソンの投与後に血漿において観察されたノルオキシコドンのレベルは、達成されたオキシコドンのレベルと類似しており、結果的に、約0.9のノルオキシコドン:オキシコドン AUCINF比となった。オキシコドンと比較すると、オキシモルホンおよびノルオキシモルホンのレベルはずっと低く、約0.02のAUCINF比であった。これらの代謝物:親 AUCINF比は、これらの固定配合錠剤および標準治療、全体にわたって一貫していた。
ノルオキシコドンのデータは、オキシコドンの結果を裏付けた。それらの生体内利用率等価性比較の各々が、Frelt、FrelINFおよびCmax比についての生体内利用率等価性の許容可能限度の範囲内である90%信頼区間を有した。
平均血漿中ナロキソン濃度は低く、0.1ng/mL未満であり、二相性であるように見え、8時間から16時間の間に第二のピークが発生した。
平均血漿中ナロキソン−3−グルクロニドレベルは、ナロキソンより高く、FrelINF値に基づくバイオアベイラビリティの評定を行うことができた。
6β−ナロキソールのデータは、ナロキソンとナロキソン−3−グルクロニドの結果を裏付けた。これらの比較の大部分について、治療間での有意な差は観察されず、生体内利用率等価性の比較については、それらの90%信頼区間の大部分が、生体内利用率等価性の許容可能限度の範囲内であった。これらの固定配合製品のCmax値の間には小さな差があり、それらのtmaxデータのばらつきが、2xOXN 20/10錠剤と2xOxygesic 20mg&2xナロキソン CR 10mgの間の有意差を招いた。
これらの結果は、投与した用量の範囲全体にわたってこれらの固定配合錠剤の交換可能性を裏付けた。これは、治療間で行ったバイオアベイラビリティの比較により支持され、オキシコドンおよびナロキソンのAUCINFおよびCmaxについての集団幾何平均の比(テスト対標準)の90%信頼区間の各々が、80%〜125%の範囲内に入った。これらの固定配合錠剤が、ナロキソンCR錠剤と一緒に投与したOxygesicと生体内利用率等価であることも証明された。
・オキシコドンおよびナロキソン−3−グルクロニドに関して、これらの固定配合錠剤強度の各々が、交換可能である。
オキシコドンおよびナロキソンの薬物動態に対する食物の影響
1.目的
この試験の目的は、固定配合徐放性錠剤として投与したときの(ナロキソン濃度および薬物動態測定項目(pharmacokinetic metrics)を適切に定量できることを条件として)オキシコドンおよびナロキソンのバイオアベイラビリティに対する高脂肪の朝食の影響を調査することであった。このために、40mgのオキシコドンおよび20mgのナロキソン(OXN 40/20)ならびに20mgのオキシコドンおよび10mgのナロキソン(OXN 20/10)を含む錠剤を調査した。
24人の被験者がこの試験を完了し、有効な薬物動態データを提供することを目標に、合計28人の健常な被験者を無作為に割付けて、被験薬を摂取させた。
この試験に組み入れた被験者は、次の基準のすべてを満たした者であった:
・あらゆる人種の男性または女性。18〜45歳の間の年齢。
・この試験中に供給されるすべての食物を食する意思。
この試験から除外された被験者は、次の基準のいずれかを満たした者であった:
・妊娠している(β−hCG妊娠検査陽性を提供)または授乳中の女性被験者。
・被験薬の初回投与前30日以内のあらゆる有意な疾患;
・既往歴、理学的検査または検査室分析についての試験前スクリーニング時に確認されたあらゆる臨床的に有意な異常;
・被験薬の初回投与前、21日間のあらゆる処方箋調剤薬(閉経後の女性についてのHRT、および避妊薬を除く)の、または7日間の制酸薬、ビタミン類、生薬および/またはミネラルサプリメントをはじめとする市販の薬に関する使用。
これは、健常な成人男性および女性被験者における単回用量、非盲検、4治療、4期、無作為化クロスオーバー試験であった。
この試験において施した治療を下に提示する:
A=1錠のOXN 40/20、摂食時
B=1錠のOXN 10/5、摂食時
C=1錠のOXN 40/20、空腹時
D=1錠のOXN 10/5、空腹時
4.試験したパラメータ
考慮した主パラメータは、薬物動態パラメータおよび安全性パラメータであった。
薬物濃度測定値
オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ノルオキシモルホン、ナロキソン、6β−ナロキソール、ナロキソン−3−グルクロニドおよび6β−ナロキソール−3−グルクロニドの濃度を測定するための血液サンプル(6mL)を、4つの試験期間の各々の間に、次のとおり、各被験者から採取した:
投与直前、そして投与後、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、8、10、12、16、24、28、32、36、48、72および96時間の時点(1試験期間当たり22の血液サンプル)。
オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ノルオキシモルホン、ナロキソン、6β−ナロキソール、ナロキソン−3−グルクロニドおよび6β−ナロキソール−3−グルクロニドの血漿中濃度から、次の薬物動態パラメータを算定した:
・投与時から最終測定可能濃度まで計算した血漿中濃度−時間曲線下面積(AUCt);
・投与時から無限大まで計算した血漿中濃度−時間曲線下面積(AUCINF);
・最大実測血漿中濃度(Cmax);
・最大実測血漿中濃度の時点(tmax);
・最終期速度定数(LambdaZ);
・見掛けの最終期半減期(t1/2Z);
・オキシコドンと代謝物およびナロキソンと代謝物、両方についての代謝物:親比。
AUCt値は、線形台形法を用いて計算した。可能な場合には、最終対数−線形期にあると判定された点を用いて、LambdaZ値を概算した。t1/2Zは、ln2のLambdaZに対する比から決定した。最終測定点と無限大の間の血漿中濃度−時間曲線下面積は、最終実測血漿中濃度(Clast)のLambdaZに対する比から計算した。その後、これをAUCtに加えて、AUCINFを得た。
治療A対C:
この比較から、空腹状態に対する摂食状態での固定配合徐放性錠剤 OXN 40/20からのすべての分析物の相対バイオアベイラビリティ(Freit、FrelINF)およびCmax比(すなわち、OXN 40/20に対する食物の効果)を推定した。
この比較から、空腹状態に対する摂食状態での固定配合徐放性錠剤 OXN 10/5からのすべての分析物の相対バイオアベイラビリティ(Freit、FrelINF)およびCmax比(すなわち、OXN 10/5に対する食物の効果)を推定した。
被験薬を摂取し、少なくとも1つの投与後安全性評定を行ったすべての被験者(安全集団)について、安全性の評定を行った。登録集団中の被験者についてのすべての安全性データをリストした。安全性の評定は、すべての有害事象および重篤有害事象のモニターおよび記録;血液学、血液化学および尿値の定期的モニター;バイタルサインの定期的測定;ならびに理学的検査、ECGおよびパルス・ゴニオメトリーの実施から成った。
有害事象(AE)は、医薬品(プラシーボを含む)が投与された被験者において発生したあらゆる不適切な医療上のできごとであり、試験中に起こっても、これは、必ずしも試験薬との因果関係を有するものばかりではなかった。
・その医薬品と関係があると考えられようと、なかろうと、医薬品の使用に一時的に伴う、好ましくないおよび意図されたものでない徴候(異常検査所見を含む)、症状、または疾患
・あらゆる新たな疾患または既存の疾患の増悪
・症状、治療の変化または被験薬の中止を結果的にもたらす、検査値または他の臨床試験(例えば、ECGもしくはX線)についての治験実施計画書で要求されていない測定値のあらゆる悪化
であり得る。
・AE(例えば、頭痛)。
重篤有害事象(SAE)は、あらゆる用量で、
・結果的に死亡した;
・生命をあやうくした;
・入院もしくは既存の入院の延期を必要とした;
・持続性のもしくは有意な能力障害/不能状態を生じさせた;または
・先天性奇形/先天的欠損症であった
あらゆる不適切な医療上のできごとであった。
インフォームドコンセントにサインした後、この試験のすべての期を通して試験完了までに発生した有害事象をCRFを用いて収集した。被験薬投与直後から被験薬の最後の投与の7日後までに発生した有害事象も含めた。
薬物動態パラメータ
オキシコドン、ナロキソン−3−グルクロニドおよびナロキソンについての薬物動態パラメータを図30から37に提示する。
−AUCt
オキシコドンについて得られたAUCt値は、2つのOXN 10/5治療間および2つのOXN 40/20治療間の両方において一貫していた。高脂肪食後のいずれの強度のOXNの投与も、夜間絶食後に投与されたOXNと等価のオキシコドンの利用率をもたらした。これらのバイオアベイラビリティの計算は、生体内利用率等価性の80〜125%許容可能限度の範囲内である90%信頼区間を、各々、有した。
オキシコドンについて得られたt1/2Z値は、治療間で一貫しているように見えた。これらの治療の各々が、4.12時間(OXN 10/5、空腹時)と5.10時間(OXN 40/20、空腹時)の間の平均t1/2Z値を有した。
オキシコドンについて得られたAUCINF値は、OXN 10/5治療間およびOXN 40/20治療間、両方において非常に一貫していた。高脂肪食後に投与されたOXNは、OXN 10/5強度とOXN 40/20強度の両方について、夜間絶食後に投与されたOXNと等価のオキシコドンバイオアベイラビリティをもたらした。これらのバイオアベイラビリティの計算は、生体内利用率等価性の80〜125%許容可能限度の範囲内である90%信頼区間を各々有した。
OXN 10/5およびOXN 40/20については、観察された平均オキシコドンCmax値が、食物により約24%増加した。
これらの治療の各々についてのメジアンtmax値は、2.5時間(OXN 40/20、空腹時)から3.5時間(OXN 10/5、摂食時)の範囲にわたった。空腹時OXN 40/20についてのメジアンtmaxは、OXN 40/20 摂食時についてのメジアンtmaxより数値的に低く、OXN 40/20 摂食時とOXN 40/20 空腹時の間の差についての90%信頼区間は、0.35から2.17であった。OXN 10/5 摂食時とOXN 10/5 空腹時の間の差についての90%信頼区間は、−0.61から1.11であった。
ノルオキシコドンおよびノルオキシモルホンのデータは、オキシコドンのデータについてなされた観察を支持した。
平均ノルオキシコドン:オキシコドン AUCt比は、0.66(OXN 10/5、摂食時)から0.91(OXN 40/20、空腹時)の範囲にわたった。
平均ノルオキシコドン:オキシコドン AUCINF比は、0.66(OXN 10/5、摂食時)から0.91(OXN 40/20、空腹時)の範囲にわたった。
平均オキシモルホン:オキシコドン AUCt比は、0.01(OXN 10/5、空腹時および摂食時)から0.02(OXN 40/20、空腹時および摂食時)の範囲にわたった。
オキシモルホンについてのAUCINF概算値の欠如は、平均オキシモルホン:オキシコドン比をOXN 40/20 摂食時についてしか計算することができなかったことを意味した。この治療により、10人の被験者のデータに基づく0.02の平均オキシモルホン:オキシコドン比が得られた。
平均ノルオキシモルホン:オキシコドン AUCt比は、0.20(OXN 10/5、摂食時)から0.28(OXN 40/20、空腹時)の範囲にわたった。
平均ノルオキシモルホン:オキシコドン AUCINF比は、0.22(OXN 10/5、摂食時、およびOXN 40/20、摂食時)から0.29(OXN 20/40、空腹時)の範囲にわたった。
−AUCt
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたAUCt値は、2つのOXN 10/5治療間および2つのOXN 40/20治療間の両方において一貫していた。高脂肪食後のいずれの強度のOXNの投与も、夜間絶食後に投与されたOXNと等価のナロキソン−3−グルクロニド利用率をもたらした。これらのバイオアベイラビリティの計算は、各々、生体内利用率等価性の80〜125%許容可能限度の範囲内である90%信頼区間を有した。
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたt1/2Z値は、空腹時OXN 40/20とOXN 40/20 摂食時の間で一貫しているように見えた(それぞれ、7.7時間および7.4時間)。OXN 10/5 絶食時についての平均ナロキソン−3−グルクロニド t1/2Z値(9.1時間)は、他の治療についてのものより高いように見えた。OXN 10/5 絶食時は、OXN 40/20に類似した平均ナロキソン−3−グルクロニド t1/2Z値を有した。
ナロキソン−3−グルクロニドについて得られたAUCINF値は、2つのOXN 10/5治療間および2つのOXN 40/20治療間の両方において一貫していた。
OXN 10/5およびOXN 40/20のいずれについても、観察された平均ナロキソン−3−グルクロニド Cmax値は、食物によって増加しなかった。OXN 摂食時をOXN 空腹時と比較するCmax比は、生体内利用率等価性の80〜125%許容可能限度の範囲内である90%信頼区間を有した。
これらの治療の各々についてのメジアンtmax値は、0.5時間(OXN 40/20、空腹時)から2.5時間(OXN 40/20、摂食時)の範囲にわたった。オキシコドンについてと同様に、OXN 10/5とOXN 40/20の両方について、食物がメジアンtmax値を増加させるように見えた。OXN 10/5 摂食時とOXN 10/5 空腹時の間の差についての90%信頼区間は、0.52〜2.02であった。OXN 40/20 摂食時とOXN 40/20 空腹時の間の差についての90%信頼区間は、1.13〜2.70であった。
ナロキソン濃度は、予想通り低く、そのため、ナロキソンの結果は、全薬物動態評定を支持するものではなかった。血漿中濃度データのばらつきが、非常に広い90%信頼区間を有するバイオアベイラビリティ計算結果を招いた。
平均ナロキソン−3−グルクロニド:ナロキソン AUCt比は、910(OXN 40/20、摂食時)から5091(OXN 10/5、空腹時)の範囲にわたった。
平均ナロキソン−3−グルクロニド:ナロキソン AUCINF比は、3人の被験者のデータを基に空腹時OXN 40/20については360であり、6人の被験者のデータを基に空腹時OXN 40/20については614であった。
平均6β−ナロキソール:ナロキソン AUCt比は、17.9(OXN 40/20、摂食時)から99.7(OXN 10/5、空腹時)の範囲にわたった。
平均6β−ナロキソール:ナロキソン AUCINF比は、3人の被験者のデータを基に空腹時OXN 40/20については7.4であり、5人の被験者のデータを基にOXN 40/20 摂食時については13.5であった。
平均6β−ナロキソール−3/6−グルクロニド:ナロキソン AUCt比は、790(OXN 40/20、摂食時)から5091(OXN 20/5、空腹時)の範囲にわたった。
平均6β−ナロキソール−3/6−グルクロニド:ナロキソン AUCINF比は、3人の被験者のデータを基に空腹時OXN 40/20については302であり、5人の被験者のデータを基にOXN 40/20 摂食時については623であった。
1人の被験者が、空腹時OXN 10/5の期間中に急性喉頭炎および呼吸困難のSAEを経験した。被験薬を中止し、その被験者は、被験薬に関係すると考えられないこれらの事象から完全に回復したが、この試験を中止した。
臨床薬理学の考察
低いバイオアベイラビリティが、ナロキソンの完全な薬物動態評定を妨げるということは予想された。これは、被験者の大部分についてのナロキソンのAUCINF値を概算できなかったという結果を生じた低い血漿中濃度として、確認された。ナロキソン−3−グルクロニドは、ずっと高い濃度で血漿中に存在し、大多数の被験者についてのナロキソン−3−グルクロニドのAUCINF概算値が得られた。これらの固定配合錠剤のナロキソン成分についての結論は、ナロキソン−3−グルクロニドパラメータに基づいたものである。
食物は、AEの発生に一切影響を及ぼさないようであり、安全性の争点ではなかった。
・高脂肪の朝食後のOXN 40/20およびOXN 10/5の投与は、空腹状態でのOXN 40/20およびOXN 10/15の投与と比較して、オキシコドンおよびナロキソン−3−グルクロニドのバイオアベイラビリティに対して影響を及ぼさなかった。
鎮痛作用に対するナロキソンの影響
1.目的
この試験の目的は、ナロキソン持続放出性錠剤(5mg、15mgおよび45mg)が、健常な(健康な)ボランティアにおいてオキシコドン 20mgのオピオイド作動薬特性を遮断するかどうか、およびどの程度遮断するかを評定することであった。
試験集団の選択
合計21人の健常な成人、男性および女性被験者を無作為に選んだ。20人の被験者(男性10人、女性10人)がこの試験を完了し、有効な薬力学および薬物動態データを提供することを目標に、脱落者を補充した。
この試験に組み入れた被験者は、次の基準のすべてを満たした者であった:
・年齢21から45歳にわたる被験者;
・妊娠の可能性がある女性被験者は、スクリーニング時に尿妊娠検査陰性でなけばならない。
・ベースライン時の病歴、理学的検査、バイタルサイン(血圧、心拍数)、血液学、血液化学、尿分析およびECGによって判定して有意な異常所見がない;
・記入済みインフォームドコンセントにより証明されるような治験実施計画書の要件に従う意思。
この試験から除外した被験者は、次の基準のいずれかを満たす者であった:
・オキシコドン、ナロキソン、向精神薬または催眠薬への過敏反応のあらゆる病歴;
・薬物またはアルコール乱用歴、試験前の尿中薬物スクリーニング陽性;
・前の3カ月におけるオピオイドの使用歴;
・標準薬または被験薬の胃腸吸収、分散、代謝または排泄に有意に干渉し得るあらゆる健康状態または外科的状態。これは、胃腸管、肝臓、腎臓および/または造血臓器の重篤疾患のあらゆる病歴を含む;
・心血管疾患、肺疾患、神経疾患、内分泌疾患または精神疾患の病歴;
・病因にかかわらず、頻繁な悪心または嘔吐の病歴;
・先立つ60日の間の臨床薬試験への参加;
・この試験に入る前の4週間の間のあらゆる有意な疾患;
・試験開始の前の7日の間またはこの試験の過程中のあらゆる薬物(経口避妊薬を除く)の使用;
・被験薬投与前6時間および後7時間の断食の拒絶;
・アルコールの過剰摂取(ビールもしくは蒸留酒または他の形態の同等物についての1週間に21単位より多い摂取);
・初回投与の24時間以内のアルコール飲料の消費;
・被験薬投与前の過去90日間に供与された血液または血液製剤;採血への忌避。
使用した製剤
実施例1の場合と同じ製剤を使用した。
これは、健常な成人男性および女性被験者における1施設、単回用量、二重盲検、プラシーボ対照、5治療、5期、無作為化、比較クロスオーバー試験であった。これは、オキシコドンが十分な鎮痛活性を今までどおり発揮する、ナロキソンとオキシコドンの用量比を評価するために行った。無作為割付けスケジュール(RAS)に従ってこの概要に記載の5つの治療の各々に被験者を割り当てた。7日のウォッシュアウト期間があった。
規定の無作為割付けスケジュール(RAS)に従って次の治療計画を施した:
A=1錠のオキシコドン PR 20mg+1錠の ナロキソン 5mg+2錠のナロキソンプラシーボ(Oyxnal 20/5)
B=1錠のオキシコドン PR 20mg+1錠の ナロキソン 15mg+2錠のナロキソンプラシーボ(Oyxnal 20/15)
C=1錠のオキシコドン PR 20mg+3錠の ナロキソン 15mg(Oyxnal 20/45)
D=1錠のオキシコドン PR 20mg+3錠の ナロキソンプラシーボ(オキシコドン PR)
E=1錠のオキシコドンプラシーボ+3錠の ナロキソンプラシーボ(プラシーボ)
血漿中濃度のデータ
薬物動態血液サンプル(9mL)を各期間における被験薬の投与後24時間にわたって採取した。
4.1 実験的疼痛モデル
気体CO2での鼻粘膜の特異的相性侵害刺激後の化学的体感覚性疼痛関連皮質電位(chemosomatosensory pain-related cortical potential)(CSSEP)および疼痛評点に基づく実験的ヒト疼痛モデルによって、鎮痛作用を評定した。加えて、制御された流れおよび温度の乾燥空気での鼻粘膜の刺激によって生じる持続性疼痛の強度推定値を利用した。
・疼痛評点に関する治療後の減少、および/または
・疼痛関連誘発電位の振幅に関する治療後の低下、および/または
・治療前の値を基準にして、疼痛関連誘発電位の潜時に関する治療後の減少。
1.疼痛関連誘発電位のbase−to−peak振幅 P1、N1およびP2、peak−to−peak振幅 P1N1およびN1P1
2.疼痛関連誘発電位の潜時 P1、N1およびP2
3.相性(CO2−)疼痛の強度推定値
4.持続性疼痛の強度推定値。
実際の実験の前、2週間以内に行うトレーニングセッションの際に、被験者に実験の条件および手順を知らせた。特に、刺激中に鼻腔内の呼気流の発生を防止することができる呼吸法を訓練した(口蓋帆咽頭閉鎖)。そうしなければ、呼気流が誘発電位の測定に影響を及ぼすことがあり、時間的特徴の調査ができなかった。
セッション0:ベースライン時、被験薬の投与直前
セッション1〜3:被験薬投与の1、3および6時間後
1つのセッションは、36分間続いた。
左鼻孔に与えていた、制御された温度(36.5℃)および湿度(80%相対湿度)の絶えず流れている空気流に、CO2刺激を混ぜた(刺激期間200ミリ秒、刺激間隔30秒)。以前の出版物の中で証明されているように、CO2刺激の提示は、鼻粘膜における機械刺激受容器または温度受容器を同時には活性化しなかった。相性刺激と相性刺激の合間に、被験者は、ビデオスクリーンを用いる簡単な追跡作業を行った。ジョイスティックを用いて、小さな四角をランダムに動きまわるそれより大きな四角の中に、保たなければならなかった。
相性刺激の期間の後、制御された温度(32℃)、流れ(8L*分-1)および湿度(20%相対湿度)の乾燥空気流により、16分間、持続性有痛刺激を右鼻孔に誘導した。
オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホン、ナロキソン、6−β−ナロキソール、ナロキソン−3−グルクロニドおよびナロキソール−グルクロニドの血漿中濃度から、次の薬物動態パラメータを算定した:
・投与時から最終測定可能濃度まで測定した血漿中濃度時間曲線下面積(AUCt)
・投与時から無限大まで測定した血漿中濃度時間曲線下面積(AUCINF)
・最大実測血漿中濃度(Cmax)
・最大実測血漿中濃度までの時間(tmax)
・最終期速度定数(LambdaZ);最終期半減期(t1/2Z)。
・Oxynal 20/5 A対Oxycodone PR D
・Oxynal 20/15 B対Oxycodone PR D
・Oxynal 20/45 C対Oxycodone PR D
において定義される差のAUCt、AUCINFおよびCmax値の比から、相対全身利用率(FreitおよびFreIINF)およびCmax比を、それぞれ得た。
・Oxynal 20/15 B対Oxynal 20/5 A
・Oxynal 20/45 C対Oxynal 20/5 A
において定義される差のAUCt、AUCINFおよびCmax値の用量調整比から、相対全身利用率(FreitおよびFreIlNF)およびCmax比を、それぞれ得た。
疼痛関連誘発電位
EEGは、耳たぶに連結されたもの(A1+A2)を基準にして国際10/20法の5箇所の位置(Cz、C3、C4、FzおよびPz;図40参照)から記録した。起こり得るまばだきアーティファクトを、さらなる部位(Fp2/A + A2)からモニターした。250Hzの周波数で2040ミリ秒 継続時間の刺激関連EEGセグメントをサンプリングした(帯域通過 0.2〜30Hz、刺激提示前時間 512ミリ秒)。次に、記録されたアナログEEGセグメントをデジタルに変換し、電子ファイル化した。各記録位置についての平均値を別々に計算し、すべての「まばたき」混入記録を廃棄した。この手順により、有痛CO2刺激に応じて、疼痛関連誘発電位を得た。base to peak 振幅 P1、N1およびP2、peak to peak振幅 P1N1およびN1P2、ならびにP1、N2およびP2の潜時を測定した。測定時間をデータ分析に利用する場合には必ず、セッションの中央時間をとった。図40は、疼痛関連誘発電位の成分を提示するものである。
各CO2刺激の提示後、3〜4秒以内に、被験者は、その知覚強度を、各試験日の第一セッションの初めに提示された標準刺激(70% v/v CO2)と比較した。その疼痛の強度を、コンピュータモニター上に表示された視覚的アナログスケールにより評価した(図39参照)。標準刺激の強度を100推定単位(Estimation Unit)(EU)と定義した。セッションの中央時間を測定の時間とみなした。CO2刺激(60%および70%)の強度推定値を各濃度について別々に評価した。試験日に、各々の治療後セッションの評点をベースライン値を基準にして評価した。セッションの中央時間を測定の時間とみなした。
持続性刺激により誘発された疼痛の強度を、相性刺激について説明したとおり推定した。被験者は、16分の刺激時間中、30秒ごとに疼痛強度を評価した。以前の試験において持続性疼痛が8分の刺激の後にその定常状態に達したので、16分の刺激時間の後半の推定値のみを解析した。さらなる統計学的評価のために、各セッションについて、単一刺激の平均を計算した。刺激時間後半の中央時間を測定の時間とみなした。
安全性の評定は、すべての有害事象および重篤有害事象、試験前および試験後の血液学、生化学、尿値、ECGならびに理学的検査の記録、ならびにバイタルサイン(血液の酸素飽和度を含む)の定期的測定から成るものであった。
有害事象(AE)は、その医薬(治験)品と関係があろうと、なかろうと、医薬(治験)品の使用に一時的に伴う、あらゆる好ましく意図されたものでない徴候(異常検査所見を含む)、症状、または疾患であった。
・種別(例えば、頭痛);
・発症日;
・継続期間(分、数時間、1日、数日、>1週間、進行中);
・強度(軽度、中等度、重度);
・行動(なし、観察強化);
・因果関係(可能性が高い、可能性が低い、評定不可能);
・頻度(1回、時折、頻繁);
・重篤度(重篤でない、重篤)。
重篤な薬物有害事象の証拠に遭遇した場合、担当治験担当医師により適切な支持療法および/または根治的治療法が施された。その有害事象の原因の解明を試みる上で、必要な場合には、臨床検査質診断測定を利用した。Le.臨床試験(Le. Laboratory examination)を通して得られたデータによってそのSEAの完全な回復が容認されるまで、治験スタッフが、被験者を厳重にフォローアップした。適切な治療手段をとり、その反応を記録した。
・結果的に死亡した;
・生命をあやうくした;
・入院もしくは既存の入院の延期を必要とした;持続性のもしくは有意な能力障害/不能状態を生じさせた。
主要効能の結果
この試験の一次エンドポイントは、
・疼痛関連誘発電位(EEG)
・相性疼痛の強度推定値
・持続性疼痛の強度推定値
であった。
次のパラメータについての活性治療薬の統計学的に有意な総合効果を証明することができた:
・70%CO2での刺激後、次の記録位置で、振幅P1を減少させた:
−Cz:
−すべての活性治療薬が、有意なナロキソンがないプラシーボと比較して、振幅を有意に減少させた
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
・70%CO2での刺激後、次の記録位置で、潜時P1を増加させた:
−C3:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal(オキシコドン/ナロキソン)20/5、20/45、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
−C4:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を有意に増加させた
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
−Fz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5、20/45、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
−Pz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
−Cz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−ナロキソンの作用は観察できなかった
−Oxynal 20/15の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
・70%CO2での刺激後、次の記録位置で、潜時P2を増加させた:
−Cz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5、20/15、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
−Pz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5、20/15、およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は観察できなかった
・60%CO2での刺激後、次の記録位置で、振幅P1 N1を減少させた:
−C4:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較して、その振幅を減少させた
−オキシコドン単独の投与後、その減少は、プラシーボと比較して有意であった
−用量依存性のナロキソン作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/15およびOxynal 20/45の投与後、その減少は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
・60%CO2での刺激後、次の記録位置で、潜時P1を増加させた:
−C3:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を有意に増加させた
−用量依存性ナロキソン作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/45の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
−C4:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−用量依存性ナロキソン作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/15およびOxynal 20/45の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
−Fz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を有意に増加させた
−ナロキソンの作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/15およびOxynal 20/45の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
−Pz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5およびオキシコドン単独の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−ナロキソンの作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/15の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
−Cz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を有意に増加させた
−用量依存性ナロキソン作用は、観察できなかった
−Oxynal 20/15およびOxynal 20/45の投与後、その増加は、オキシコドン単独と比較して有意に低かった
・60%CO2での刺激後、次の記録位置で、潜時P2を増加させた:
−Fz:
−すべての活性治療薬が、プラシーボと比較してその潜時を増加させた
−Oxynal 20/5およびOxynal 20/15の投与後、その増加は、プラシーボと比較して有意であった
−有意なナロキソンの作用は、観察できなかった
図41は、安全集団についての60%および70%CO2での刺激後の疼痛関連誘発電位に関するベースラインからの統計学的に有意な総変化を提示するものである。
70%CO2での相性疼痛刺激についての強度の推定値の低下が、活性治療薬の投与後に観察された。45mg ナロキソンの投与は、そのオキシコドン作用に一部拮抗するようであった。しかし、プラシーボと比較すると、これらの効果は、統計学的有意性に達するとは全く言えなかった。
表29:推定単位での70%CO2での相性疼痛刺激の強度の推定値、ベースラインからの総変化:安全集団
オキシコドンを含有するすべての治療薬は、持続性疼痛の強度の推定値の減少を示した(刺激期間の後半)。4つすべての活性治療薬の結果が、ベースライン時との統計学的有意差を示した。異なるナロキソン用量の効果間の区別はできなかった。
表30:推定単位での持続性疼痛の強度の推定値、刺激期間の後半において測定されたベースラインからの総変化:安全集団
薬物動態集団におけるすべての被験者からのデータを用いて、薬物動態パラメータの分析を行った。
−AUCt
オキシコドンについての平均AUCt値は、治療間で非常に一貫しており、Oxynal 20/45治療についての213.6ng.h./mLから、Oxynal 20/5治療についての239.6ng.h./mLの範囲にわたった。
オキシコドンについて得られた平均t1/2Z値は、Oxynal 20/15についての7.1時間からOxynal 20/5についての9.0時間の範囲にわたった。
オキシコドンについての平均AUCINF値は、Oxynal 20/45についての221.1ng.h.・mL-1からOxynal 20/5の291.1ng.h.・mL-1の範囲にわたり、治療間で差があった。
オキシコドンについての平均Cmaxは、Oxynal 20/45配合治療薬についての19.7ng/mLからOxynal 20/5治療薬についての23.9ng/mLの範囲にわたり、治療間で一貫していた。
それらのメジアンtmax値は、すべての治療間で一貫しているように見え、Oxynal 20/15およびオキシコドンPR錠剤についての2.4時間からOxynal 20/5およびOxynal 20/45の3.1時間の範囲にわたった。
表31:治療別のオキシコドンについての薬物動態パラメータの要約:薬物動態に関する最大の解析対象集団
主要効能の結果
この試験では、疼痛評定システムとして疼痛モデルを利用した。このモデルにより、疼痛関連誘発電位(EEG)および疼痛評点の定量的測定が可能となった。この試験における活性治療薬の投与は、結果として、鼻粘膜の有痛刺激に応じて、疼痛関連誘発電位(EEG)の振幅 P1およびP1N1の有意な減少、ならびに潜時 P1およびP2の有意な延長を生じさせた。これは、明確にオピオイド鎮痛作用の指標とみなすことができ、ならびにこの実験的疼痛モデルでの非オピオイド鎮痛薬およびオピオイド鎮痛薬の様々な試験においてこれを実証した。
低い経口バイオアベイラビリティは、ナロキソンの完全な薬物動態評定を妨げると予想された。これは、Oxynal 20/5を摂取した大部分の被験者についてAUCt値を、またはいずれの投与強度についてもAUCINF値を概算することができなかったという結果を生じた低いナロキソン濃度として確認された。ナロキソン−3−グルクロニドは、ずっと高い濃度で血漿中に存在した。OXNに関する他の薬物動態試験についてと同様に、非固定配合治療薬(open combination treatment)のナロキソン成分についての結論は、ナロキソン−3−グルクロニドパラメータに基づいたものである。
主要効能の結果の結論
・異なる用量のオピオイド拮抗薬 ナロキソンPRによるオキシコドンPRの鎮痛作用を、CO2での鼻粘膜刺激後の誘発電位に基づく実験的疼痛モデルにおいて実証することができた。振幅の減少は、以前にこのモデルを用いて試験された他のオピオイドの範囲内であった。ナロキソンの用量依存性オピオイド拮抗効果(疼痛関連誘発電位の振幅減少の反転および潜時延長の反転)は、強い刺激(70%CO2)に応じてより弱い刺激(60%CO2)に応じてのほうが顕著であった。
・これらの活性治療薬の各々からのオキシコドンのバイオアベイラビリティは、類似していた。これは、ナロキソンPR錠剤の併用投与が、オキシコドンの薬物動態に影響を及ぼさないことを示唆している。
1.目的
この試験の総合的な目的は、2:1の比でナロキソンと併用投与される静脈内オキシコドンが、オキシコドンに肉体的に依存しているラットのオピオイド退薬症候を引き起こすかどうかを判定し、その結果として、OXN配合薬を非経口乱用抑制製品として確立することであった。
雄Sprague DawleyラットをHarlan Sprague Dawley(インディアナ州、インディアナポリス)から入手し、1週間、順化させた。無作為化前、それらの動物を計量し、身体的障害の徴候について詳細に検査した。許容しうると判定された動物を、乱数発生器(University of Dublin,Trinity College)を使用して群に無作為に割り当てた。体重の許容範囲は、平均の±10%であった。それらの動物の体重を記録した。この試験に選択されなかった動物の素因を試験データ記録に詳細に記録した。この治験実施計画のために、それらのラットを、1、2、3...で始まるイヤークリップ識別番号を用いて識別した。ノート型パソコンは、これらのラットをVCU Animal Number(VAN)1、2、3と識別した。
7日間、1.5mg/kg/hでオキシコドンを皮下注入する、手術により埋め込んだ浸透圧ポンプにより、Sprague Dawleyラット(8例/群)をオキシコドンに肉体的に依存させた。鎮痛薬耐性は、肉体的依存の発現中は低下するので、耐性ラットではオキシコドンの鎮痛薬ED80値(4.8mg/kg)が定量可能なオキシコドン用量となり、それに2:1のオキシコドン/ナロキソン比を基づかせた。別の群のラットには、ビヒクル:ナロキソンを静脈内投与し、OXNを投与した群と比較した。依存症動物において、オキシコドンおよびナロキソンの血漿中レベルを、60分間の観察時間を通して測定した。
塩酸オキシコドンを等張食塩水に溶解した。各投与溶液から1つの2〜5mLサンプルを、投与後60分以内に取った。
7cmの点まで尾を沈め、ラットがその尾を温水から引っ込める前の潜時を秒で測定することによる、51℃温水尾逃避反射試験(warm-water tail withdrawal)を用いて、8例の雄Sprague Dawleyラットの群におけるベースライン尾逃避反射潜時を得た。その後、2つの群に等張食塩水またはオキシコドンを静脈内投与し、投与後2.5、5、10、15、20、30、40、50および60分の時点で繰り返し検査した。15秒のカットオフ潜時を用いて、あらゆる組織損傷の発現を防止した。尾逃避反射潜時を記録し、そのデータを最大可能効果率(%MPE)に変換した。
用量応答曲線を作成して、静脈内投与されたオキシコドンのED80値を決定した。8例の雄Sprague Dawleyラットの群において、51℃温水尾逃避反射試験で、ベースライン尾逃避反射潜時を得た。個々の群のラットに増分用量のオキシコドン(すなわち、0.15、0.25、0.35、0.45および0.6mg/kg)を投与し、10分後、オキシコドン痛覚抑制のピーク時に検査した。尾逃避反射潜時を記録し、そのデータを最大可能効果率(%MPE)に変換した。最小二乗線形回帰分析、続いてED80値(すなわち、温水尾逃避反射試験において80%MPEを誘発するオキシコドンの用量)の計算を用いてその用量応答曲線を分析した。これらの値は、最小二乗線形回帰分析、続いて95%信頼限界の計算により、算定する。
セクション3.1において説明するように、動物を無作為化し、1週間順化させた。ビヒクル対照ポンプには滅菌濾過した等張食塩水が入っていた。カリフォルニア州、キューパーティーノのDURECT Corp.からの「Alzet Osmotic Minipumps: Technical Information Manual」に記載されているとおり、Alzet 2ML 1 浸透圧ミニポンプにオキシコドン溶液を充填した。充填済みポンプは、ラットに埋め込む前に3時間、37℃の滅菌等張食塩水に入れておくことにより、プライミングした。10mL/hの量で送達する2ML 1 浸透圧ミニポンプを埋め込むために、イソフルラン USP(米国、ニューヨーク州、メルヴィルのHenry Schein,Inc.)でラットを一時的に麻酔した。(立直り反射および足をつまんだときの反応がないことによって認められるような)麻酔導入後。滅菌はさみを使用して、1.5cmの切開を行い、それを、止血鉗子を用いて皮下、尾方向に拡大して、そのポンプのための皮下空間を開けた。その後、滅菌2ML 1 ポンプを皮下に挿入し、背側に移動させた。ラットをそれらラットのホームケージに戻し、麻酔から完全に回復するまでモニターした。ポンプ送達は、4時間の時点で開始するので(DU REGT Corp.)、ラットの麻酔から回復に1時間かけることができた。従って、時間0は、ポンプ埋め込みの1時間後に始まった。窮迫、薬物毒性、または手術部位での問題について、ラットを毎日モニターした。
ラットにオキシコドンを1.25、1.5、1.75および2.0mg/kg/hで、7日間注入する、埋め込み試験を行った。その後、ビヒクルポンプを埋め込んだラットにおいてオキシコドンのED50値より10倍高い50%MPE鎮痛作用を生じさせると予測されるオキシコドンの用量をラットに負荷した(challenge)(例えば、ビヒクル−P ED50値=0.32mg/kg、従って、10倍=3.2mg/kg)。その負荷用量が、50%より上の%MPE値を生じさせた場合には、その予測耐性レベルが、10倍より低かった。その値が50%より低かった場合には、その予測耐性レベルが、10倍より高かった。その負荷で約50%のMPEを誘発する注入用量を、10倍耐性モデルとして選択した。本発明者らの研究に基づき、1.5mg/kg/hは、ビヒクル−P群のED50値より10倍高い3.2mg/kgのオキシコドンをラットに負荷したとき、ほぼ50%のMPEを生じさせた。
1.5mg/kg/hで7日間、オキシコドンを注入する2ML 1 ポンプを、幾つかのラット群に埋め込んだ。この後、ED80値を計算するための用量応答曲線を作製するために、漸増用量のオキシコドンを個々の群(8例/群)に負荷した。オキシコドン−ポンプ群とビヒクル−ポンプ群の間の効力比決定を行った。算出されたED80値を用いて、上で説明したようなオキシコドン依存症ラットにおいて退薬症状を引き起こすオキシコドン:ナロキソンの2:1比を計算した。
この実験の目的は、2:1比でのオキシコドン:ナロキソンの静脈内投与の結果として生じる、ナロキソンが引き起こす退薬症状の程度を判定することであった。このモデルにおいて、上で決定したようなオキシコドン耐性ラットから得られた鎮痛薬ED80用量は、試験用量として役立ち、一方、ナロキソンは、その2:1比を維持するためにオキシコドンのED80用量の二分の一で試験することとなる。上で説明したように1.5mg/kg/hで7日間、食塩水ビヒクルまたはオキシコドンのいずれかを注入するAlzet 2ML 1 浸透圧ミニポンプをラットに埋め込んだ。7日後、それらのラットに2:1比のオキシコドン:ナロキソンまたはビヒクル−ナロキソンを静脈内注射し、直ちに観察室に入れて、ナロキソンが引き起こす退薬症状の症候を評定した。オキシコドンポンプを埋め込んだラットについての完全パラメトリック設計には、ビヒクル:ビヒクルおよびオキシコドン:ビヒクルでのラットの試験が必要であった。加えて、このパラメトリック設計は、オキシコドン:ナロキソン 2:1、ビヒクル:ナロキソン、オキシコドン:ビヒクルおよびビヒクル:ビヒクルでのビヒクルポンプラットの試験を必要とした(表33参照)。
表33:パラメトリック試験計画
表34.引き起こされた退薬症候および重み係数のGellert−Holzmann スケール
ナイーブ動物に投与した静脈内オキシコドンの時間的推移について、尾逃避反射潜時を記録した。%MPE=[(試験−ベースライン)/(15−ベースライン)] X 100として計算される最大可能効果率 %MPEにそのデータを変換した。2要因反復測定ANOVA、続いてのTurkey’s test(Sigma Stat Statistical Software,SPSS,Inc.)を用いる後付け(post hoc)解析により、時間的推移データを解析した。データを解析して、どのオキシコドン時点が、ベースライン時(すなわち、薬物応答前)と有意に異なるか、およびそれぞれの時点各々でのそれぞれの生理食塩水対照と有意に異なるのかを判定した。最小二乗線形回帰分析を用いて、用量応答曲線を解析した。95%信頼限界を有するED80値の計算は、データを入力するために使用されるPharmTools V1.1.27ソフトウェアを使用して完了した。
合計60分間、15分の間隔の中での段階的症候およびチェック症候、両方についてラットを評定した。逃避の試みおよび激しい震えに関する段階的症候を数えあげ、これに対して、チェック症候、例えば下痢、唾液分泌過多、色素涙などは、その15分間の間に起こらないかまたは起こったと書き留めた。段階的症候とチェック症候の両方にGellertおよびHolzmanによる研究(1978)に基づく数値スコアを割り当て、各動物についての合計値を加えて、総合評点を得た。これらのデータを、2要因ANOVA、続いてのTurkey’s test(Sigma Stat Statistical Software,SPSS,Inc.)を用いる後付け解析で解析して、ビヒクル:ナロキソンおよびオキシコドン:ナロキソンを急性投与したオキシコドン−ポンプラットが、同じ治療薬を投与したビヒクル−ポンプラットと比較して、有意な総合評価スコアを顕在化させたかどうかを判定した。加えて、オキシコドン−ポンプラットにおける総合評価スコアが、ビヒクル:ナロキソンを投与した群とオキシコドン:ナロキソンを投与した群の間で有意に異なったかどうかを、解析により判定した。
逃避の試みおよび激しい震えに関する段階的症候を数え上げ、2要因ANOVA、続いてのTurkey’s testを用いる後付け解析を用いてこれらのデータに関する最終的な統計解析を行って、ビヒクル:ナロキソンおよびオキシコドン:ナロキソンを急性投与したオキシコドン−ポンプラットが、同じ治療薬を投与したビヒクル−ポンプラットと比較して、有意な段階的退薬症候を顕在化させたかどうかを判定した。加えて、オキシコドン−ポンプラットにおける段階的退薬症候が、ビヒクル:ナロキソンを投与した群とオキシコドン:ナロキソンを投与した群の間で有意に異なったかどうかを、解析により判定した。
薬物投与前および薬物投与の2.5時間後の体重を得て、その薬物治療の結果として生じた体重減少率を計算した(すなわち、[ベースライン時−2.5時間後)/ベースライン*100=%体重減少)。2要因ANOVA、続いてのTurkey’s testを用いる後付け解析を用いて%体重減少データを解析して、ビヒクル:ナロキソンおよびオキシコドン:ナロキソンを急性投与したオキシコドン−ポンプラットが、同じ治療薬を投与したビヒクル−ポンプラットと比較して、体重の有意な減少を顕在化させたかどうかを判定した。加えて、オキシコドン−ポンプラットにおける%体重減少値が、ビヒクル:ナロキソンを投与した群とオキシコドン:ナロキソンを投与した群の間で有意に異なったかどうかを、解析により判定した。
0〜15分、15〜30分、30〜45分および45〜60分での各時間間隔内のオピオイド退薬中のチェック症候の発生率も統計解析した。分割表 ピアソンのカイ二乗分析(Sigma Stat Statistical Software,SPSS,Inc.)を用いて各時間間隔内のデータを分析して、そのX2値を評価した。14.1の7についての臨界値を越えるX2値は、行動の徴候をチェックするために統計学的に有意な間隔と考えた。
頚静脈にカニューレを挿入したラット(8例/群)の別のセットを薬物動態分析のために用いた。頚静脈にカニューレを挿入したSprague Dawleyラット(ニューヨーク州、ジャーマンタウンのTaconic)を2つの群に無作為に割付け、セクション3.1において説明したように1週間、順化させた。主試験における他のすべての動物群と同様に、セクション3.5において説明したような2ML 1 浸透圧ミニポンプをこれらのPK動物に埋め込み、7日間、1.5mg/kg/hの量でオキシコドンを注入した。7日目、1つの群にビヒクルを静脈内投与して、その2ML 1 浸透圧ミニポンプにより供給されたオキシコドンの血漿中濃度を判定した。第二の群には2:1比のオキシコドン:ナロキソンを静脈内投与した。
投与前、ならびに投与後5分、15分、30分、45分、60分および75分の時点で、各ラットから頚静脈カニューレ経由で約1mLの血液を採取した。
血漿サンプルを得、それらを、質量分析と連携させた2つの液体クロマトグラフィー(LC−MS/MS)法を用いて、オキシコドンおよびナロキソンについて分析した。第一の方法は、0.100mL サンプル量を使用して0.500から50.0ng/mLの範囲にわたる濃度曲線でオキシコドンを定量するために用いた。第二の方法は、0.100mL 血漿量を使用して0.050から25.0ng/mLの範囲にわたる濃度曲線でナロキソンを定量するために用いた。
投与後に得られた個々の血漿中濃度データから、WinNonlin Version 4.1(Pharsight Corporation)を使用して非コンパートメント薬物動態測定項目を判定した。このプログラムは、GibaldiおよびPerrierにより説明された標準的な方法(参照 7.2)を用いてデータを解析する。そのアッセイの最低定量限(LLOQ)より下の一切の値を薬物動態分析から除外した。血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)を線形台形則により概算した。平均計算、記述統計および統計解析は、Microsoft Excel 2003を使用して行い、p≦0.05のとき、統計学的に有意とみなした。
4.1 薬理学
ナイーブ動物における静脈内オキシコドン痛覚抑制の経時的研究および用量応答
図44からわかるように、雄Sprague−Dawleyラットへの0.3mg/kg オキシコドン遊離塩基(0.35mg/kg HCl塩)の静脈内投与は、51℃温水尾逃避反射試験において、等張食塩水ビヒクルを静脈内投与したラットと比較して有意な痛覚抑制をもたらした。2要因反復測定ANOVAは、有意な薬物治療 X 反復測定相互作用 F(1,9)=16.12、p<0.001を立証した。Turkey’s testを用いる後付け解析は、痛覚抑制が、最初の試験の2.5分時点で存在すること、および40分間、ベースライン潜時を有意に上回ることを示した。しかし、痛覚抑制は、50分の時点ではビヒクル群より有意に高かった。痛覚抑制のピーク時間は、10分であると判定された。最後に、これらのラットにおいて、明白な徴候、例えば鎮静、運動制御、呼吸作用または毒性に対する影響は、注目されなかった。
7日間、10μL/時の量で等張食塩水を注入するAlzet 2mL 1 ポンプを外科手術によってラットに埋め込んだ。これらのラットは、対照ラットとして役立つように、ビヒクルポンプ埋め込みラットと呼んだ。オキシコドンの効力は、7日のAlzetポンプ埋め込み後、ナイーブラットと比較してわずかに低下した。尾逃避反射応答に対する外科手術、一定した注入およびさらにポンプの物理的存在の影響などの可変要因のため、一般に、大部分のAlzetポンプ埋め込み試験において効力のわずかな低下が観察される。従って、外科手術によって埋め込んだポンプの影響は、潜在的交絡因子として計算から除外されるので、オキシコドンポンプ埋め込みラットVSとビヒクルポンプ埋め込みラットの間の耐性の統計学的比較を行った。
7日の注入期間の後、8から10倍の耐性レベルを生じさせると予想されたので、1.5mg/kg/h オキシコドン注入用量を選択した。下の表36からわかるように、7日のオキシコドン注入は、結果として耐性を生じさせ、このことは、オキシコドンについての用量応答曲線の有意な8.5倍の右方向シフトが示していた。7日間、1.5mg/kg/hで生理食塩水またはオキシコドンを注入する2ML 1 ポンプを外科手術によってラットに埋め込んだ。次に、用量応答曲線を作成するために、オキシコドンの静脈内投与後、51℃温水尾逃避反射試験でそれらのラットを試験した。オキシコドンED80が4.82mg/kgであることが判明した。従って、OXN 2:1比を維持するために、2.4mg/kgとなるように対応するナロキソン用量を選択した。
オキシコドン依存症ラットにおいて、2:1比のオキシコドン:ナロキソンの静脈内投与後のオピオイド禁断症候(すなわち、退薬症候)を判断するための実験を行った。このモデルの意図は、静脈内経路によるオキシコドン:ナロキソンの潜在的乱用を再現すること、および肉体的依存ラットが有意な禁断を示すことを実証することであった。7日間、1.5mg/kg/hでオキシコドンを注入する2ML 1 浸透圧ポンプを外科手術によって埋め込むことにより、Sprague Dawleyラットを肉体的にオキシコドンに依存させた。試験日に、2:1比のオキシコドン(4.8mg/kg)および2.4mg/kg ナロキソンの痛覚抑制ED80用量をラットに静脈内投与し、60分間、退薬症候について評定した。8例のラットのもう1つの群には、等張食塩水中2.4mg/kg ナロキソンである「ビヒクル:ナロキソン」を投与した。このグループは、ナロキソンにより抑制された退薬症状が存在する状態のオキシコドンのケースにおける肉体的依存の実態を証明するために役立った。
図46は、この試験において対象となる主要な群についての平均総合評点を表すものである。この試験からの幾つかの観察値は、注目に値する。第一に、オキシコドン:ナロキソンまたはビヒクル:ナロキソンを投与したビヒクル−ポンプ群では退薬徴候が観察されなかった。その結果、外科手術およびポンプの存在、いずれもが、内因性オピオイドペプチドのストレスの多い放出(stressful release)を生じさせないことが実証された。
逃避の試みおよび激しい震えの漸変的症状を数え上げ、2要因ANOVA、続いてのTurkey’s testを用いる後付け解析を用いてこれらのデータに関する最終統計学的解析を行った。図47は、この試験における対象となる主要な群についての平均段階的症候を表すものである。オキシコドン−ポンプ群へのビヒクル:ナロキソン(2.4mg/kg)の投与は、結果として、最初の15分以内に終わる、継続時間が短い確固たる退薬症状を生じさせた。この実験の残り部分を通して、退薬症状は、もはや有意には存在しなかった。この効果は、齧歯動物における段階的症候に対するナロキソンの短期間継続作用を象徴している。同様に、オキシコドン:ナロキソンの投与も、最初の15分以内に退薬症状を生じさせた。退薬症状は、低レベルで存在し、30分から45分までは有意なレベルではなかったが、その後、45分から60分の観察中に統計学的に有意なレベルに増大した。これらの段階的症候は、オキシコドンとナロキソンの併用投与が退薬症状の後期を増進したことを示している。これらの条件下では、ナロキソンが、急性投与されたオキシコドンのミュー・オピオイド受容体における競合拮抗薬として、より強力に作用し得る(図47参照)。
加えて、図48からわかるように、7日間、オキシコドンを長期注入したラットは、2.5時間の退薬期間を通して有意な体重減少を経験した。体重減少は、肉体的依存の存在を示す古典的な退薬症候である。統計解析は、ビヒクル:ナロキソン群とオキシコドン:ナロキソン群の間の体重減少率に有意な差がなかったことを示している。
表35から37(下記)においてわかるように、各時間間隔内のオピオイド退薬中のチェック症候の発生率も、統計解析した。この試験からの幾つかの事項は注目に値し、それらは、さらに説明すべきである。第一に、ナロキソンは、いずれのビヒクル−ポンプ群においても退薬症状を引き起こさなかった。これにより、外科手術も、ポンプの存在も、内因性オピオイドペプチドのストレスの多い放出を生じさせなかったことが証明された。第二に、ビヒクル:ナロキソン群に関しては、ラットは、確固たる退薬症状を経験し、いずれの時点においても依存症の最も重篤な症候のうちの2つ−唾液分泌過多および色素涙−が、多数のラットに存在した。
表35.0〜15分の間隔におけるナイーブラットとオキシコドン依存症ラットの間の引き起こされた退薬のチェック症候の比較
*p<0.05、分割表 ピアソンのカイ二乗分析(7dfについての臨界値=14.1)
表36.15〜30分の間隔におけるナイーブラットとオキシコドン依存症ラットの間の引き起こされた退薬のチェック症候の比較
*p<0.05、分割表 ピアソンのカイ二乗分析(7dfについての臨界値=14.1)
表37.30〜45分の間隔におけるナイーブラットとオキシコドン依存症ラットの間の引き起こされた退薬のチェック症候の比較
*p<0.05、分割表 ピアソンのカイ二乗分析(7dfについての臨界値=14.1)
4.2 薬物動態
生体での事象
頚静脈にカニューレを挿入した動物に首尾よく外科手術手順を施し、2ML 1 浸透圧ミニポンプを埋め込んだ。退薬症状観察のために用いた、カニューレを挿入していない動物と同様に、7日間、1.5mg/kg/hの量でオキシコドンを注入した。それらの動物を2つの群に分けた。試験当日(7日目)、群1にOXN 4.8/2.4mg/kgを静脈内投与し、一方、群2の動物にはビヒクルのみを投与して、7日にわたってその2ML 1 浸透圧ミニポンプにより供給されたオキシコドンの血漿中濃度を判定した。
7日のオキシコドン−ポンプ注入の後、オキシコドン平均(n=6)Cmax値は、429ng/mLであり、定常状態での平均AUC値は、23621ng・分/mLであった。依存症動物へのOXN 4.8:2.4mg/kgの静脈内投与後、オキシコドン平均(n=7)Cmax値は、517ng/mLであり、平均AUC 0−75分値は、26443ng・分/mLであった。統計解析(t試験:等分散を仮定した2標本、および平均のための対の2標本)は、オキシコドン依存症ラットにおけるCmaxおよびAUC値が、ビヒクルまたは4.8:2.4mg/kgのオキシコドン:ナロキソン、いずれの静脈内投与後にも有意差がなかったことを示した。これは、特に両方の群が注入終了時に比較的高いオキシコドンレベルを有した場合、これら2群間のいずれのpKの差を検出するにも十分でなかった75分という短いサンプリング時間に起因し得る。
OXNの静脈内投与は、60分の観察期間を通して退薬の段階的症候とチェック症状の両方により判断して、有意なナロキソン退薬症状を生じさせた。実際、オキシコドン:ナロキソン 2:1比は、ナロキソンのみを投与したラットと比較して退薬の後期を増進するように見えた。従って、退薬症状を抑制するのではなく、オキシコドンは、ナロキソンが引き起こす退薬症状の後期を持続させるように見えた。血漿中の低いオキシコドン:ナロキソン比は、60分の観察期間を通して、退薬症状を伴うように見えた。これは、OXNを投与した動物での個々の血漿中オキシコドン:ナロキソン平均比が退薬の後期においても低いままであった薬理学的観察と一致する。
実験6
オキシコドンおよびナロキソンの薬物動態に対する生産規模拡大(production upscale)の影響
1.目的
この試験の目的は、主要尺度としてのAUC比およびCmax比を比較することにより、小規模バッチとして製造した固定配合PR錠剤 OXN 10/5(10mg オキシコドンHClおよび5mg ナロキソンHClを含有)と大規模バッチとして製造したOXN 10/5からのオキシコドンとナロキソン(または代用薬)の両方の生体内利用率等価性を確立することであった。
登録した被験者の総数は、40であった。組み入れの基準は、臨床的に有意な病歴を有さない18〜50歳の年齢の健常な男性および女性で、(該当する場合)一般開業医が臨床試験への参加に適することを認めた者であった。
投与する製剤
実施例2の場合と同じ製剤を投与した。
この試験は、非盲検、単回用量、無作為化、4治療、4期クロスオーバー試験であった。
オキシコドン/ナロキソン PR錠剤 10/5(OXN 10/5)、10mgのオキシコドンHClおよび5mgのナロキソンHClを含有するPR配合錠剤、ならびにオキシコドン/ナロキソン PR 錠剤 40/20(OXN 40/20)、40mgのオキシコドンHClおよび20mgのナロキソンHClを含有するPR配合錠剤、を使用した。両方の試験治療薬は、押出成形製剤であり、大規模バッチとして製造した。
治療B:10時間の前夜絶食後に経口摂取される、1錠のOXN 40/20(大規模バッチ)
標準治療薬は、オキシコドン/ナロキソン PR 錠剤 10/5(OXN 10/5)、10mgのオキシコドンHClおよび5mgのナロキソンHClを含有するPR配合錠剤、ならびにオキシコドン/ナロキソン PR 錠剤 40/20(OXN 40/20)、40mgのオキシコドンHClおよび20mgのナロキソンHClを含有するPR配合錠剤、であった。標準治療薬は、押出成形製剤であり、小規模バッチとして製造した。
治療D:10時間の前夜絶食後に経口摂取される、1錠のOXN 40/20(小規模バッチ)
治療の継続時間および試験の継続時間:
合計49〜52日間で、スクリーニング期間21日以上で、4つの治療期間の各々について96時間の薬物動態サンプリングを行った。これは、各治療期間の投与の間に7日間のウォッシュアウト、および最後の治療期間の投与後の試験後評価7〜10日間を含む。
それぞれの試験期間の第1日における投与前、ならびに投与後0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、8、10、12、16、24、28、32、36、48、72および96時間の時点(1投与期間につき22の血液サンプル)。
有効な生体分析アッセイにより、それらの血漿サンプルを、オキシコドン、ノルオキシコドン、オキシモルホンおよびノルオキシモルホンについて、ならびにナロキソン、6β−ナロキソール、ナロキソン−3−グルクロニドおよび6β−ナロキソールグルクロニドについて分析した。
すべての分析についての薬物動態パラメータを、治療薬ごとに記述する方式で要約した。データを1つの治療期間についてしか集めなかったので、さらなる薬物動態分析は行わなかった。
血漿中濃度−時間データは、1つの治療期間についてしか集めなかった。従って、治療間のいずれのクロスオーバー比較も行うことができなかった。従って、いずれの治療薬についても正式な統計学的評定を行わず、派生した薬物動態パラメータについての記述統計に限定された。
表38:薬物動態パラメータ
1.オキシコドンおよび/またはその医薬的に許容される塩ならびにナロキソンおよび/またはその医薬的に許容される塩を含む剤形であって、ヒト患者への投与後、約1から約17時間で、約2から約15時間で、約3から約8時間で、または約4から約5時間で、オキシコドンまたは医薬的に許容される塩についてのtmaxをもたらす剤形。
Claims (26)
- オキシコドンおよび/またはその医薬的に許容される塩ならびにナロキソンおよび/またはその医薬的に許容される塩を含む剤形であって、健常なヒト被験者への単回用量投与後、約1から約17時間で、約2から約15時間で、約3から約8時間で、または約4から約5時間で、オキシコドンまたは医薬的に許容される塩についてのtmaxをもたらす剤形。
- 疼痛治療中の腸機能の改善、詳細には、ヒト患者への定常状態での投与後に、少なくとも約5、少なくとも約8、少なくとも約10または少なくとも約15の平均腸機能スコアの改善をもたらし、ここで前記平均腸機能スコアは、0から100にわたる数値アナログスケールで測定される、請求項1に記載の剤形。
- ヒト患者または健常なヒト被験者への定常状態での投与後、少なくとも約12時間または少なくとも約24時間、鎮痛作用をもたらす、請求項1または2に記載の剤形。
- 健常なヒト被験者への単回用量投与後に約100ng・h/mLから約600ng・h/mL、約400ng・h/mLから約550ng・h/mL、または約450ng・h/mLから約510ng・h/mLのオキシコドンについてのAUCt値をもたらす、請求項1〜3のいずれかに記載の剤形。
- 健常なヒト被験者への単回用量投与後に約5ng/mLから約50ng/mL、約30ng/mLから約40ng/mLまたは約35ng/mLのオキシコドンについてのCmaxをもたらす、請求項1〜4のいずれかに記載の剤形。
- 50%より多くの患者において、好ましくは70%より多くの患者において、効能に関して良好または非常に良好と格付けされる、請求項1〜5のいずれかに記載の剤形。
- 60%より多くの患者において、好ましくは70%またはさらに80%より多くの患者において、忍容性に関して良好または非常に良好と格付けされる、請求項1〜6のいずれかに記載の剤形。
- 緩下剤の摂取を伴う日数を少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、さらに好ましくは少なくとも25%、さらにいっそう好ましくは少なくとも30%減少させる、請求項1〜7のいずれかに記載の剤形。
- 改善された副作用プロフィールをもたらす、請求項1〜8のいずれかに記載の剤形。
- 食物による影響を示さない、請求項1〜9のいずれかに記載の剤形。
- オピオイド依存症のヒト被験者において退薬症状を引き起こす、請求項1〜10のいずれかに記載の剤形。
- オキシコドンおよび/またはナロキソンが、塩酸塩の形態で存在する、請求項1〜11のいずれかに記載の剤形。
- オキシコドンまたはその医薬的に許容される塩およびナロキソンまたはその医薬的に許容される塩が、2:1の重量比の範囲で存在する、請求項1〜12のいずれかに記載の剤形。
- ナロキソンまたはその医薬的に許容される塩が、約10から約40mg、好ましくは約20mgの量で存在し、ならびにオキシコドンまたはその医薬的に許容される塩が、約10から約160mg、好ましくは約80mgまたは約40mgの量で存在する、請求項1〜13のいずれかに記載の剤形。
- オキシコドンおよび/またはナロキソンが、その製剤から持続的な様式、一様な様式、および/または独立した様式で放出される、請求項1〜14のいずれかに記載の剤形。
- 前記製剤が、非膨潤性かつ非腐食性の拡散マトリックスを含む、請求項1〜15のいずれかに記載の剤形。
- 前記拡散マトリックスが、少なくとも1種のエチルセルロース成分および少なくとも1種の脂肪アルコールを含む、請求項16に記載の剤形。
- 前記脂肪アルコールが、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、セリルアルコールおよび/またはセチルアルコールから選択され、好ましくはステアリルアルコールである、請求項17に記載の剤形。
- 前記エチルセルロース成分が、エチルセルロースを含有するポリマー混合物である、請求項17または18に記載の剤形。
- 前記剤形が、経口適用、経鼻適用、直腸内適用のため、および/または吸入による適用のために調合されている、請求項1〜19のいずれかに記載の剤形。
- 前記剤形またはその前駆物質が、押し出しにより製造される、請求項1〜20のいずれかに記載の剤形。
- FDAまたはEMEAによる承認ガイドラインに従って標準条件(60% 相対湿度、25℃)下での少なくとも2年の期間にわたる安定な保存に適する、請求項1〜21のいずれかに記載の剤形。
- 疼痛治療用の医薬製剤を製造するための、請求項1から22に記載のいずれかの剤形の使用。
- 疼痛および疼痛治療中の便秘を治療するための医薬製剤を製造するための、請求項23に記載の使用。
- 疼痛の治療と同時に乱用を予防または減少させもする医薬製剤を製造するための、請求項23または24に記載の使用。
- 前記剤形が、ヒト患者への、定常状態でのまたは単回用量の1日1回もしくは1日2回の投与に適する、請求項23から25のいずれかに記載の使用。
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