JP2008528647A - N−ブチルベンゼンスルホンアミドの単離、ベンゼンスルホンアミド誘導体の合成ならびにn−ブチルベンゼンスルホンアミドおよびベンゼンスルホンアミド誘導体の良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための使用 - Google Patents

N−ブチルベンゼンスルホンアミドの単離、ベンゼンスルホンアミド誘導体の合成ならびにn−ブチルベンゼンスルホンアミドおよびベンゼンスルホンアミド誘導体の良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、生物材料からのN−ブチルベンゼンスルホンアミド(NBBS)の単離方法、ベンゼンスルホンアミド誘導体の化学合成、ならびにNBBSおよびベンゼンスルホンアミド誘導体の、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置、さらにかかる処置のための医薬の製造、また該疾患の処置に用いられる剤を開発するための基礎となる化合物としての、使用に関する。

Description

良性の前立腺肥大、良性前立腺症(BPS)または良性前立腺過形成(BPH)とも称されているもの、および前立腺癌(=前立腺悪性腫瘍)は加齢に伴って男性に影響を与える病気のうち最も普通のものである。
60才を越えた男性の約50%が良性型の前立腺肥大にかかっている。
良性前立腺過形成は前立腺癌の発症に深く関わっている。前立腺癌は西洋諸国の中年男性において最も多くみられる癌であり、男性の癌死の原因において2番目に多いものである。
良性前立腺過形成および前立腺癌の特徴は、とくに、前立腺における進行性の肥大である。前立腺の肥大によって尿道狭窄(障害)および膀胱排尿障害が進行し、排尿障害につながる。進行したステージでは、尿道が完全に閉塞され、いわゆる無尿症となり、早期の処置を要する緊急事態に陥る。
前立腺の肥大の制御は、男性ホルモンであるアンドロゲンによって行われる。
いくつかの方法、とくにホルモン療法が、前立腺悪性腫瘍の有効な処置として用いられる。癌が広がった後では、前立腺悪性腫瘍の治療は不可能である。このことは、三分の一もの患者について、最初の診断時にあてはまる。これらの場合、腫瘍の成長の抑制およびそれに伴う病状の緩和が現在の治療法の目的となる。男性ホルモン(テストステロン)の産生を抑えることによってアンドロゲン受容体のトランス活性化機能を相殺することにより、一時的な成長阻害をなし得る。
現在の治療法の主たる目的は、アンドロゲン受容体(AR)の不活化である。アンドロゲン受容体は男性の性分化を制御し、男性の生殖能力に関与し、通常の前立腺の成長を促進する一方、前立腺における癌細胞の増殖も促進する。そのため、アンドロゲン受容体は前立腺悪性腫瘍の治療法における重要なターゲットとなっている。
しかし、現在の治療法には明らかな限界がある。前立腺悪性腫瘍は、この治療法に対してやがて耐性を示すようになるからである。
ARは、AR反応性遺伝子の発現を、アンドロゲンに結合することによって誘導する。アンドロゲン受容体の不活化はアンドロゲンの合成の低減またはアンドロゲンアンタゴニストの投与によってなされる。これまでのところ、ビカルタミド、フルタミド、ヒドロキシフルタミド(OH−F)、ニルタミドおよび酢酸シプロテロン(CPA)が前立腺癌の処置に用いられている。これらの物質を投与する目的は、ヒトアンドロゲン受容体のトランス活性化の不活化である。
しかしながら、かかる治療法の最中に、やがて前立腺悪性腫瘍が再成長し始め、ホルモン欠乏に対する耐性を示す。治療法にもかかわらず、アンドロゲン受容体が存在し、未だ活性状態にあることが示されている。この現象の原因の多くは不明である。
したがって、BPHおよび/または前立腺悪性腫瘍の有効な処置のための新規な活性物質が必要であることは明らかである。
前立腺肥大を伴う症状の処置のための植物抽出物は、古くから多くの国において広範に用いられている。最も普通に用いられている抽出物はアフリカンプラムツリー(Pygeum africanum)からのもので、より最近の命名法によれば、Prunus africana(Hook. F.)Kalkm.、ノコギリパルメット(Serenoa repens)およびパンプキン(Cucurbita pepo)とも称されている。これらの植物からの標準化された脂溶性抽出物に含有されているのは、ステロール類、飽和および不飽和の脂肪酸やn−ドコサノールである。正確な作用機構は不明である;しかし、推測では、前立腺肥大と関連する症状の改善はステロール化合物であるβ-シトステロールによるものと考えられている。これは前記抽出物群において量的に主要な成分である。
アフリカンプラムツリーの抽出物を用いた臨床学的研究のほとんどは、樹皮からのクロロホルム抽出物を用いて行われる。このクロロホルム抽出物に含有されているのは、とくにフィトステロール類、短鎖不飽和脂肪酸類(ラウリル酸、ミリスチン酸)および長鎖不飽和脂肪酸類(オレイン酸、リノレン酸)である。それはTadenan(登録商標)の商号の下、イタリア、フランスおよび他の欧州諸国においてBPHの対症療法のためにライセンスされているが、ドイツではライセンスされていない。
プラセボをコントロールとした、P.africanaのクロロホルム抽出物類を用いた短期間の研究によって、実際に中程度の臨床的な効果が示されたが、その構想(concept)はBPHに関する国際協議会(the International Consultations)における最小限の要請にも合致するものではなかった。そのため、残念なことに、これらの研究の明確な評価は不可能である。
本発明の目的は、良性または悪性の前立腺肥大、すなわち良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための新規な物質を提供することにあった。
この目的は、アフリカンプラムツリー、P.africanaの樹皮からの抽出物から抗アンドロゲン活性を有する物質を単離し、これらの物質の構造改変体を合成することによって達成された。
驚くべきことに、物質N−ブチルベンゼンスルホンアミド(NBBS)がP.africanaの樹皮から単離され、この物質に強い抗アンドロゲン活性があることが見出された。NBBSによって、ヒドロキシフルタミドを用いた処置に応答しない前立腺癌細胞の成長を抑えることもできる。
NBBSは脂溶性物質であり、ポリアミド類および好ましくはポリアミド類の製造において可塑剤として用いられているのみならず、スルホニルカーバメート除草剤の合成にも用いられている。NBBSは実用上水に不溶性であるが、アルコール類およびベンゼンには中程度の溶解性を示す。NBBSは極めて安定性が高く、環境中において残存する。そのため、NBBSは、かつて地下水、河川水、ワインおよび雪に100μg/lまで濃縮されて見出されている。したがって、NBBSをBPHの処置の活性物質として用いる場合、毒性が問題となるとは考えにくい。
にもかかわらず、抗アンドロゲン効果によって、NBBSはBPH および/または前立腺癌の処置を可能ならしめる化合物なのである。NBBSは、少なくとも、BPHおよび/または前立腺悪性腫瘍の処置のための新たな活性物質を開発するためのリード物質なり得るものである。
前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための抗アンドロゲン性活性物質を提供する目的は、NBBSのスルホンアミド誘導体として、ブチル側鎖およびベンゼン環が置換基によって修飾されたものによっても達成される。
P.africanaの樹皮の成分全体または一成分のうちBPHおよび/または前立腺悪性腫瘍の処置に有効なものの特定を可能とするために、樹皮を種々の溶媒によって選択的に抽出し、得られた抽出物についての抗アンドロゲン活性の調査を、レポーター遺伝子ベース試験(reporter gene-based test)においてヒトホルモン活性化アンドロゲン受容体の活性を阻害する能力を測定することによって行った。この試験の結果を図1に示す。
見出されたのは、P.africanaの樹皮の水抽出物およびメタノール抽出物は上記試験において抗アンドロゲン活性を示さないことであった。選択的ヘキサン抽出物のみが、アンドロゲンによって誘導されたルシフェラーゼ活性をコントロールの約半分にする結果となった。コントロールは抽出物による処理を行っていないものである。
エタノール抽出物および塩化メチレン抽出物は、アンドロゲン誘導性ルシフェラーゼ活性を上記試験においてほぼ完全に阻害した。これら2つの抽出物は、最も高い生物活性を示した。
P.africanaからの抗アンドロゲン活性物質をさらに見出すため、選択的な塩化メチレン抽出物の分画をシリカゲルクロマトグラフィを用いて行った。得られた画分の再度の試験を抗アンドロゲン作用についてレポーター遺伝子ベース試験において行った。この試験の結果の一部を図2に示す。とくに画分F7およびF8が、上記培養細胞試験において抗アンドロゲン効果を示した。
両方の画分を用いて分析を進めた。分析データが示すように、調製HPLCによって、N−ブチルベンゼンスルホンアミドが画分F8から単離された。
N−ブチルベンゼンスルホンアミドはアンドロゲン誘導性ルシフェラーゼ活性を上記培養細胞試験において阻害した(図3を参照)。NBBSの活性を、ウルソル酸、オレアノール酸、フェルリン酸、安息香酸およびβ−シトステロールの化合物群と比較した。これらもP.africanaに含有され、公知の植物由来薬剤であるTadenan(登録商標)の効力の原因であるか少なくとも可能性のある候補であることについて議論がなされているものである。この薬剤はP.africanaから抽出されたものである。この比較試験の結果を図3に示す。
β−シトステロールを除き、上記比較化合物はいずれもアンドロゲン誘導性レポーター遺伝子活性に対して有意な影響を及ぼさなかった。
N−ブチルベンゼンスルホンアミドの抗アンドロゲン活性は、P.africanaからの物質の抗アンドロゲン活性を上回るものである。該物質は、この植物種からの標準化されたクロロホルム抽出物の効力の原因物質である可能性を考慮したものである。
したがって、本発明は、該使用は良性前立腺過形成の処置のため、および良性前立腺過形成の処置のための医薬の製造のための、NBBSの使用に関する。
前立腺細胞および前立腺癌細胞の増殖は、元来アンドロゲン類に依存している。NBBSのアンドロゲンアンタゴニスト活性が細胞増殖にも影響するか否かを調べるために、ヒト前立腺癌細胞株LNCaPを用いた。LNCaPの増殖はアンドロゲン依存性であることが知られている。LNCaP細胞の培養をNBBSの存在下にて行った。図4は、既に処理5日後に100μMのNBBSを処理した細胞の増殖が、無処理細胞より顕著に緩やかになっていることを示している。この効果は処理8日後にさらに明りょうとなった。100μMのNBBSが存在する場合も、LNCaP細胞の増殖の低下が処理8日後にみられたのに対して、OH−Fの処理では細胞の増殖は低下しなかった。後者の原因は、LNCaP細胞がヒトARリガンド結合領域に点突然変異を有することによって、OH−Fの抗アンドロゲンとしてこれらの細胞中において作用するのを妨げたことによるかもしれない。
これらのデータによって、アンドロゲンに対するNBBSのアンタゴニスト作用は、変異したヒトアンドロゲン受容体にも有効であることが示される。すなわち、NBBSはLNCaP細胞の増殖を阻害するのである。したがって、NBBSは、前立腺悪性腫瘍のうち、ヒドロキシフルタミドのような公知の抗アンドロゲン活性剤に対する耐性を有するものの処置にも用い得る可能性がある。
したがって、本発明はまた、NBBSの使用に関し、該使用は前立腺悪性腫瘍の処置のための使用および前立腺悪性腫瘍の処置のための医薬の製造における使用であり、とくに対象となる前立腺悪性腫瘍は公知のアンドロゲンアンタゴニスト、例えばビカルタミド、フルタミド、ヒドロキシフルタミド、ニルタミドおよび酢酸シプロテロン、に耐性のものである。
本発明の他の主題は、NBBSの、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための新規な活性物質を開発するためのリード物質としての使用である。
さらに本発明は、NBBSを、生物材料、とくにアフリカンプラムツリー、P.africanaの樹皮から単離する方法に関する。
該方法においては、まず前記植物材料を小片に砕き、次にNBBSが可溶性である溶媒によって抽出を行い、得られた抽出物からNBBSを精製する。精製は、例えば適したクロマトグラフィ法を用いた分画によって行い、当該物質を含有する画分から溶媒を除去することによってNBBSを分離する。
抽出は、好ましくは選択的抽出として、極性を増大する一連の連続的な溶媒によって行う。抽出物の分画は、好ましくは溶離液の極性が増大する勾配エクストログラフィを用いて行われる。NBBSの単離を、調製HPLCによって、NBBSを含有する画分から続いて行ってもよい。
このようにして、抗アンドロゲン性、脂溶性物質であるNBBSの単離が、前記選択的塩化メチレン抽出物から可能であった。分析によって示されるとおり、NBBSはエタノール抽出物にも含有され、同様に抗アンドロゲン作用を示す。
したがって、NBBSの植物材料からの抽出に好適な溶媒は、一価のC〜Cアルコール類(炭素原子を1個〜4個含むアルコール類)および高揮発性で、(部分的に)ハロゲン化されているC炭化水素類、好ましくは塩化メチレンおよびクロロホルム、を含む群から選択される。
好ましいクロマトグラフィ法はカラムクロマトグラフィ分画であってシリカゲルによるもの、および調製HPLCである。
新規な物質として良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のためのものを与える目的は、P.africanaから単離されたNBBSを基に、この化合物の他の構造改変体を合成することによっても達成された。
NBBSの構造改変体の合成の出発は、アリールスルホン酸クロリドおよび脂肪族第一級アミンから直接行った。酸クロリドとアミンとの反応は溶媒がなくても、単にこれら2つの成分を、乳鉢内にて乳棒を用いて混合することによって生じる。しかし、NBBSの構造改変体に場合、いずれの出発物質もほとんどが液状形態で存在するため、攪拌機、還流冷却器、温度計および滴下漏斗を具備する三首フラスコが好ましかった。過剰量のアミンを用い、スルホン酸クロリドをゆっくりと、攪拌しながら滴下添加した。反応は発熱性が高く、定量的に進行した。反応混合物を冷ました後、水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタンによって行った。反応の進行は薄層クロマトグラフィによってモニターした。
アミン:スルホン酸クロリドの比は、反応において2:1であった;ガス状のアミンであるメチルアミンおよびエチルアミンの場合、水溶液を用い、酸クロリドの量に対して4倍等量のアミンを用いた。
この反応第一級アミンとスルホン酸クロリドとの反応においては、フリーの電子対が求核剤としてスルホン酸クロリドのイオウを攻撃する。反応生成物とは別に、これによって塩酸が生成し、これが過剰量のアミンをプロトン化する。アミン塩は、スルホンアミドをクロロホルムによって振盪抽出した際に水相に留まるため、分離することができる。
このようにして、一連のN−モノアルキルベンゼンスルホンアミド類として、アルキル鎖が異なるものを、まず調製する。液体のベンゼンスルホン酸クロリドおよび対応する第一級アミン成分を出発物質として用いた。スルホンアミドとしてアルキル鎖が異なるものの構造式を図5に示す。N−ゲラニル−スルホンアミド(S4)もそこに示す。この物質の合成を行った理由は、膜透過性がテルペノイド側鎖によって高められていることが期待されたからである。
次に合成した一連のスルホンアミド類は、芳香族部位(aromatic)に置換基を有するもの (S5とS6)およびアミノアルキル鎖に末端水酸基を有する改変体(S7とS8)である。
化合物S5およびS6の製造は、4−トルエンスルホン酸クロリドおよび4−フルオロベンゼンスルホン酸クロリドならびにN−ブチルアミンから、化合物S1〜S7、S9およびS12と同様に行った。
化合物S7およびS8の製造はこのようには行えなかった。この場合には用いたエタノールアミンの水酸基がアミノ基と競合するからである。したがって、スルホン酸アミドとは別に、ある量のスルホン酸エステルも製造された。
しかしながら、S7およびS8の合成は、まず1等量のベンゼンスルホン酸クロリドと4−フルオロベンゼンスルホン酸クロリドを、2.2等量のエタノールアミンとしてオルトキシレン中のものによって、還流下、5時間にわたりそれぞれ処理することによって成功した。反応の終了後、粘稠液体が底に沈殿していた;この液体を分離した。この液体はスルホンアミドであり、過剰量のアミンおよびその酸性の性質のために脱プロトン化の形態で存在し、そのため有機層から分離したものである。これとは異なり、スルホン酸エステルは酸性の物性を有しないため、キシレン相に溶解したままである。次に、分離したスルホンアミドにアルカリ水溶液を添加し、クリアーな溶液を得た。濃塩酸によって酸性化することによって、スルホンアミドは再び、精製された形態の黄色のシロップとして沈殿する。このスルホンアミドを分離した後、そこにアセトンを添加した。これによってスルホンアミドは溶解し、酸性化工程において生成し、共沈殿していた塩化ナトリウムは底部の沈殿物のままであるため、濾過によって分離することができた。アセトンを回転式エバポレータによって除去し、精製物を得た。
NBBSの3番目の構造改変体群は、抗アンドロゲン物質である2−ヒドロキシフルタミドの構造を基にして行った(oriented)。2−ヒドロキシフルタミドはフルタミド(Fugerel(登録商標))の活性代謝物である。
トリフルオロメチル基をメタ位に導入すると分子の脂溶性が向上する。これによって、細胞膜透過能の改善が保証されると考えられる。
S13およびS14のパラ位に追加されるニトロ基によって、脂溶性の性質がさらに改善されることとなる。ゲラニル側鎖は、生物的膜におけるアンカー作用(anchorage)を改善するためのものである。
S10〜S14の合成は、それぞれ3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドと4−ニトロo−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドから、およびそれぞれN−ブチルアミンとN−ゲラニルアミンから、出発して行った。4−ニトロ−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミドは、室温において固体であるため、ジクロロメタンを溶媒として用いなければならなかった。
ベンゼンスルホンアミド誘導体のAR媒介トランス活性化の阻害における効果を調べるために、合成した化合物のそれぞれの濃度を10μMとし、NBBSと比較した(図6)。R1881については高濃度3x10−8M)を用いた。この場合、10μMのNBBSはAR媒介トランス活性化に対して特異的な阻害を示さなかった。
化合物S1〜S3およびS5〜S8は、用いた濃度においてNBBSの抗アンドロゲンを有意に上回る抗アンドロゲンを示さなかった。化合物S1〜S3およびS5〜S8の改変は、ブチル側鎖を短くすること(S1〜S3およびS7)またはベンゼン環のパラ位における置換(S5、S6およびS8)を含んでいた。これらの化合物の抗アンドロゲン活性についての結果から、側鎖の長さおよびパラ位において置換されていないベンゼン環が、ベンゼンスルホンアミド誘導体の抗アンドロゲンにおいて重要であることが明らかである。
驚くべきことに、ブチル側鎖をペンチル基またはゲラニル基によって側鎖を長くすると(S4およびS9)、抗アンドロゲン活性が高くなった。このことは、疎水性側鎖が抗アンドロゲン活性に重要であることを示唆している。しかし、ラウリル基によって側鎖をさらに伸長すると(S12)アンドロゲンアンタンゴニスト能は低下した。したがって、疎水性を高めるだけではNBBSの抗アンドロゲン効果を向上せしめるのに十分ではない。
驚くべきことに、ベンゼン環のメタ位における置換によっても抗アンドロゲン活性が向上した(S10、S11、S13およびS14)。ベンゼン環における置換をさらにパラ位において行っても、化合物のメタ位における置換による抗アンドロゲン活性の増大には有意な影響を及ぼさなかった。このことは抗アンドロゲンを物質S14とS11との比較、およびS13とS10との比較によって説明される。
したがって、本発明の主題は下式のベンゼンスルホンアミド誘導体の製造方法であり、
Figure 2008528647
式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であり、該製造方法は下式のベンゼンスルホン酸誘導体の変換を、脂肪族第一級アミンによって行い、反応生成物にジクロロメタンまたはエーテルによって振盪抽出を行うことを特徴とする。
Figure 2008528647
式中、Rはハロゲンを表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり、そしてRは水素またはニトロ基である。脂肪族第一級アミンは、好ましくはC〜C12脂肪族炭化水素類を含む群から選択される。ブチルアミンまたはゲラニルアミンは、とくに好ましい第一級アミンとして用いられる。
反応生成物を、エーテルによって振盪抽出してもよい。合成された化合物が、ハロゲン溶媒を用いたことによって薬剤の認証を得られなくなることを防ぐためである。
「脂肪族」とは、有機化合物のうち炭素原子の配列が直鎖または分枝鎖となっているものを意味するように理解されるべきであって、飽和および/または不飽和のC−C結合および/または官能基を含有していてもよく、炭素原子を1個しか含有しない有機化合物であってもよい。
したがって、本発明のさらなる主題は、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のためのベンゼンスルホンアミド誘導体であって、下記式を特徴とするものである:
Figure 2008528647
式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基である。
さらに、本発明は式
Figure 2008528647
のベンゼンスルホンアミド誘導体の使用にも関し、式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を示し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であり、該使用は、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のため使用、その処置のための医薬の製造における使用、およびその処置のための活性物質を開発するためのリード物質としての使用であり、とくにアンドロゲンアンタゴニストによる治療に対して耐性である前立腺悪性腫瘍の処置のための使用に関する。
本発明の他の主題は、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための医薬製剤であって、少なくとも1種の下式のベンゼンスルホンアミド誘導体を含む前記医薬製剤である:
Figure 2008528647
式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基である。
例1:植物材料の抽出
アフリカンプラムツリー(P.africanum)の乾燥樹皮を粉末化し、1.73kgの該粉末化樹皮を1リットルのn−ヘキサン(氷冷)中にてUltra Turraxを用いてホモジナイズした。この植物材料をカラム(Merck Prepbar(登録商標)400×100mm)に充填し、選択的な抽出を連続して、25.0リットルのn−ヘキサン、26.0リットルの塩化メチレン、25.0リットルのメタノール(MeOH)および12.5リットルの水によって、室温にて行った。得られた抽出物の溶媒の蒸留を、真空下、40℃にて行った。これによって4.80gの選択的ヘキサン抽出物、11.03gの塩化メチレン抽出物選択的,116.81gの選択的メタノール抽出物および7.00gの選択的水抽出物が得られた。
エタノール抽出物を調製するために、300.00gのP.africanumの樹皮材料を粉末化し、3回の抽出をそれぞれ5.0リットルのエタノール(EtOH)によって行った。抽出物の濾過を、孔径0.7μmの濾紙によって行った後、溶媒の除去を抽出物全体から、40℃において回転式エバポレータを用いて行った。得られた抽出物の乾燥質量は16.02gであった。
例2:塩化メチレン抽出物の分画
Pygeum africanumの選択的塩化メチレン抽出物の分画をシリカゲル(Macherey-Nagel Si60、15〜25μm)によって行った。この目的のために、抽出物を2000mlのCHClに溶解し、孔径0.7μmの濾紙(Schleicher & Scheull)によって濾過した。25gのシリカゲル(Merck Si60、0.063〜0.2mm)抽出物に添加し、次に溶媒の蒸散を真空中の40℃において行った。このようにしてコートしたシリカゲルを乾燥充填シリカゲルカラム(Merck Prepbar(登録商標)400×100mm)の頂部に設置し、溶離を行った。流速は120ml・min−1であり、直線的な勾配を0minヘキサン(100:0)、50minヘキサン(100:0)、350min CHCl(100:0)、500min CHCl(100:0)、700min CHCl−MeOH(80:20)、750min MeOH(100:0)、800min MeOH(100:0)、850min HO(100:0)、885min HO(100:0)とした。クロマトグラフィによって35個の画分が得られ、245nmの波長によって検出された(表1)。
Figure 2008528647
例3:N−ブチルベンゼンスルホンアミドの単離
画分F8からのNBBSの単離を調製HPLCによって行った(250×21mm、100-5 C18 HD Macherey-Nagel、22ml・min−1、UV検出220nm、勾配:0min ACN−HO(0.1%のTFAを添加)((20:80)、40min ACN−HO(80:20)、45 min ACN(100:0))。NBBSの回収を12.6分後から14.0分後まで行った。その構造の推定を、Hおよび13C NMR、EI−MS、HR−EI−MS、IRおよびUVスペクトルに基づいて行った。
例4:細胞培養およびルシフェラーゼアッセイ
アンドロゲン受容体内在性でないサル腎臓細胞株CV1を、10%(v/v)ウシ胎児血清、ペニシリン(100 IU/ml)およびストレプトマイシン(100 IU/ml)を補足したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で、37℃、5%COにて培養した。
トランスフェクションの実験のために、細胞を、6ウェル組織培養プレート(Nunc、Roskilde、Denmark)に、1.2×10細胞/ウェルの密度で播種し、10%(v/v)デキストランコート活性化木炭処理(charcoal stripped)血清を補足したDMEM培地において増殖させた。播種6時間後に、Ca(PO法を用いて細胞をトランスフェクトした。ヒトアンドロゲン受容体(hAR)発現ベクター(0.2μg)を、1μgのレポータープラスミドMMTV−lucおよび0.2μgのサイトメガロウィルス(CMV)誘導ガラクトシダーゼ発現ウィルスとともに共トランスフェクトし、トランスフェクションの効率の内部標準とした。
14時間後に、培地を、メチルトリエノロン(R1881、3×10−10Mの最終濃度)を添加せずに(図1〜3の白色バー)、または添加して(図1〜3の黒色バー)、示した抽出物(図1)、画分(図2)または物質(図3)を加えて、交換した。さらに48時間の後、細胞を採取してルシフェラーゼ活性およびβ−ガラクトシダーゼ活性についてアッセイを行った。
ルシフェラーゼ活性を決定するために、ルシフェリンをインジェクションし、562nmにおける発光量を測定し、ルシフェラーゼ活性の正規化のためにβ−ガラクトシダーゼ活性値を用いて、相対光量単位(relative light units:RLU)として表した。示した全てのトランスフェクションアッセイは2連制で、少なくとも2回繰り返して行った。
P.africanumの樹皮からの種々の抽出物について抗アンドロゲン活性の決定を行うために、用いる抽出物の濃度を300μg/mlとした。結果を図1に示す。
選択的塩化メチレン抽出物の画分における抗アンドロゲン活性を決定するために、2μlの各画分を用い、最終濃度30μg/mlに対応するものとした。画分F6〜F10については、さらに4μlについて試験を行い、最終濃度60μg/mlに対応するものとした。活性画分F7およびF8については、さらなる試験に用いた。結果の一部を図2に示す。
抗アンドロゲン活性をP.africanumの化合物について比較するために、細胞を、細胞培養培地中の最終濃度10−5Mでのシトステロール、安息香酸、NBBS、フェルリン酸、オレアノール酸およびウルソル酸の存在下にて、メチルトリエノロン(3×10−10M)の存在下または非存在下にて培養した。結果は図3に示す。
例5:ヒト前立腺悪性腫瘍細胞のNBBSによる増殖阻害
ヒト前立腺悪性腫瘍細胞株(LNCaP)を、10%(v/v)ウシ胎児血清、ペニシリン(100 IU/ml)およびストレプトマイシン(100 IU/ml)、2mMのグルタミンならびに1mMのピルビン酸ナトリウムを補足したRPMI-1640培地中で培養した。
細胞増殖のアッセイのために、LNCaP細胞を、24ウェル組織培養プレートに、5×10細胞/ウェルの密度で播種し、5%のウシ胎児血清を含有するRPMI-1640培地中で培養した。2日目に、培養培地を交換し、エタノール/DMSO(コントロール)、NBBS(10μMおよび100μM)または公知の抗アンドロゲン剤であるヒドロキシフルタミド(OH−F)(0.1μM)を添加して細胞を処理した。1日おきに、培地および添加したものを、新しい培地に新たに化合物を添加したもので交換した。細胞をトリプシン処理し、細胞計数チャンバーを用いて所定の日にカウントした。
例6: メチルベンゼンスルホンアミド(=S1)の合成
IUPAC: N−メチルベンゼンスルホンアミド
実験式:CNOS(MW=171.04)
合成:
17.662gのベンゼンスルホン酸クロリド(0.1mol)を31.06gのメチルアミン(0.4mol)の水溶液(40%)に、攪拌しながら滴下添加した。反応混合物を冷却した後、20mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×20ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(2×20ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮した(narrowed down)。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について171.0354
実測値:171.0338
例7:エチルベンゼンスルホンアミド(=S2)の合成
IUPAC:N−エチルベンゼンスルホンアミド
実験式:C11NOS(MW=185.05)
合成:
17.662gのベンゼンスルホン酸クロリド(0.1mol)の滴下添加を25.76gのエチルアミン(0.4mol)の水溶液(70%)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、20mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×20ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(2×20ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定:(HR−EI−MS):
計算値:[M]について185.0511
実測値:185.0512
例8:プロピルベンゼンスルホンアミド(=S3)の合成

IUPAC:N−プロピルベンゼンスルホンアミド
実験式:C13NOS(MW=199.07)

合成:
8.831gのベンゼンスルホン酸クロリド(0.05mol)の滴下添加を11.822gのプロピルアミンに、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、20mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×20ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(2×20ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について199.0667
実測値:199.0666
例9:ゲラニルスルホンアミド(=S4)の合成

IUPAC:N−[(2E)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド

実験式:C1623NOS(MW=293.14)

合成:
177mgのベンゼンスルホン酸クロリド(1mmol)の滴下添加を307mgのゲラニルアミン(2mmol)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、10mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10ml)によって行った。有機層を合わせ、0.1mMの塩酸で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について293.1450
実測値:293.1413
例10:ブチルトルエンスルホンアミド(=S5)の合成

IUPAC:N−ブチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド
実験式:C1117NOS(MW=227.10)

合成:
1.908gのトルエンスルホン酸クロリド(0.01mol)の滴下添加を1.463gのブチルアミン(0.02mol)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、10mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10 ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定 (HR−EI−MS):
計算値:[M]について227.0980
実測値:227.0986
例11:ブチル−4−フルオロスルホンアミド(=S6)の合成

IUPAC:N−ブチル−4−フルオロスルホンアミド
実験式:C1014NOSF(MW=231.07)

合成:
0.973gの4−フルオロベンゼンスルホン酸クロリド(0.005mol)の滴下添加を0.732gのブチルアミン(0.01mol)に、攪拌および加熱をしながら行った。反応混合物を冷却した後、10mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(2×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について231.0729
実測値:231.0736
例12:ヒドロキシエチルベンゼンスルホンアミド(=S7)の合成

IUPAC:N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホンアミド
実験式:C11NOS(MW=201.05)

合成:
8.831gのベンゼンスルホン酸クロリド(0.05mol)および6.720gのエタノールアミンの処理を5時間にわたり30mlのオルトキシレン中、140℃、環流下にて行った。冷却した後、粘稠液体が底に沈殿したところ、この液体を分液漏斗を用いて分離した。この粘稠液体を40mlのNaOH(10%)に溶解した。次に生成物の沈殿を濃塩酸を用いて行い、分液漏斗中において分離した。50mlのアセトンを生成物に添加し、生成物を濾過した(0.2μm)。アセトンの除去を回転式エバポレータによって、減圧下において行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について201.0460
実測値:201.0460
例13:4−フルオロ−ヒドロキシエチルベンゼンスルホンアミド(=S8)の合成

IUPAC:4−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゼンスルホンアミド
実験式:C10NOSF(MW=219.04)

合成:
9.731gの4−フルオロベンゼンスルホン酸クロリド(0.05mol)および6.720gのエタノールアミンの処理を、環流下において、5時間にわたり30mlのオルトキシレン中、140℃にて行った。冷却した後、粘稠液体が底に沈殿したところ、この液体を分液漏斗を用いて分離した。この粘稠液体を40mlのNaOH(10%)に溶解した。次に生成物の沈殿を濃塩酸を用いて行い、分液漏斗中において分離した。50mlのアセトンを生成物に添加し、生成物を濾別した(0.7μm)。アセトンの除去を回転式エバポレータによって、減圧下において行った。生成物を水で洗浄した(3×5ml)。
Figure 2008528647
高精度質量決定 (HR-EI-MS):
計算値: 219.0365 for [M+]
実測値: 219.0367
例14:ペンチルベンゼンスルホンアミド(=S9)の合成

IUPAC:N−ペンチルベンゼンスルホンアミド
実験式:C1117NOS(MW=227.10)

合成:
17.66gのベンゼンスルホン酸クロリド(0.01mol)の滴下添加を1.744gのペンチルアミン(0.02mol)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、10mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×20ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について227.0976
実測値:227.0980
例15:ブチル−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(=S10)の合成

IUPAC:N−ブチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド
実験式:C1114NOSF(MW=281.07)

合成:
978mgの3−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸クロリド(4mmol)の滴下添加を585mgのブチルアミン(8mmol)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、20mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について281.0697
実測値:281.0705
例16:ゲラニル−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(=S11)の合成

IUPAC:N−[(2E)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエン−1−イル]−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド
実験式:C1722NOSF(MW=361.13)

合成:
1.233gの3−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸クロリド(5mmol)のドリップを40mlのジクロロメタン中の919mgゲラニルアミン(6mmol)に、攪拌しながら行った。反応が完結した後、過剰であったアミンの振盪抽出を塩酸(0.1mM)によって行った(3×10ml)。ジクロロメタンの除去を回転式エバポレータによって、減圧下において行い、生成物を得た。
Figure 2008528647
高精度質量決定:(HR−EI−MS):
計算値:[M]について361.1323
実測値:361.1333
例17:ラウリルベンゼンスルホンアミド(=S12)の合成

IUPAC:N−ドデシルベンゼンスルホンアミド
実験式:C1831NOS(MW=325.21)

合成:
177gのベンゼンスルホン酸クロリド(1mmol)のドリップを10mlのジクロロメタン中のドデシルアミン(2mmol)に、攪拌しながら行った。10mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について325.2076
実測値:325.2080
例18:ブチル−4−ニトロ−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(=S13)の合成

IUPAC:N−ブチル−4−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド
実験式:C1113SF(MW=326.05)

合成:
290mgの4−ニトロ−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸クロリド(1mmol)として10mlのジクロロメタン中のもののドリップを、146mgのブチルアミン(2mmol)に、攪拌しながら行った。反応混合物を冷却した後、20mlの水を添加し、反応生成物の振盪抽出をジクロロメタン(3×10ml)によって行った。有機層を合わせ、水で洗浄し(3×5ml)、回転式エバポレータによって減圧下にて濃縮を行った。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について326.0548
実測値:326.0553
例19:ゲラニル−4−ニトロ−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド(=S14)の合成

IUPAC:N−[(2E)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエン−1−イル]−4−ニトロ−3−(トリフルオロメチル)−ベンゼンスルホンアミド
実験式: C1721SF (MW = 406.12)

合成:
290mgの4−ニトロ−3−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸クロリド(1mmol)として20mlのジクロロメタン中のもののドリップを、307mgのゲラニルアミン(2mmol)に、攪拌しながら行った。反応が完結した後、過剰であったアミンの振盪抽出を塩酸(0.1mM)によって行った(3×10ml)。ジクロロメタンの除去を回転式エバポレータによって、減圧下において行い、生成物を得た。
Figure 2008528647
高精度質量決定(HR−EI−MS):
計算値:[M]について406.1174
実測値:406.1175
P.africanaの異なる抽出物による、アンドロゲン活性の阻害を示す図である。 P.africanaの選択的な塩化メチレン抽出物の画分の、抗アンドロゲン効果を示す図である。 P.africanaに含有されている化合物の抗アンドロゲン効果の対比を示す図である。 ヒト前立腺悪性腫瘍細胞の増殖に対するNBBSによる阻害を図解する図である。 合成ベンゼンスルホンアミド誘導体の構造式を表す図である。 合成ベンゼンスルホンアミド誘導体の抗アンドロゲン効果を示す図である。

Claims (14)


  1. Figure 2008528647
    のベンゼンスルホンアミド誘導体であって、式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であるものの、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための医薬の製造における使用。

  2. Figure 2008528647
    のベンゼンスルホンアミド誘導体であって、式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であるものの、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための使用。
  3. 前立腺悪性腫瘍がアンドロゲンアンタゴニストによる治療に対して耐性である、請求項1または2に記載の使用。
  4. アンドロゲンアンタゴニストがビカルタミド、フルタミド、ヒドロキシフルタミド、ニルタミドおよび酢酸シプロテロンを含む群から選択されるものである、請求項3に記載の使用。

  5. Figure 2008528647
    のベンゼンスルホンアミド誘導体であって、式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を示し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であるものの、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のための活性物質を開発するためのリード物質としての使用。
  6. 良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍のための医薬製剤であって、少なくとも1種の下式のベンゼンスルホンアミド誘導体を含む前記医薬製剤:
    Figure 2008528647
    式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基である。
  7. 以下の工程を含む、N−ブチルベンゼンスルホンアミド生物材料から単離する方法:
    a. 前記生物材料を小片に砕く工程;
    b. 前記生物材料からの抽出を一価のC〜Cアルコール類および高揮発性で(部分的に)ハロゲン化されているC炭化水素類を含む群から選択される溶媒によって行う工程;
    c. 前記抽出物を分画する工程、
    d. N−ブチルベンゼンスルホンアミドを含む画分からN−ブチルベンゼンスルホンアミドを単離する工程。
  8. 生物材料がアフリカンプラムツリーP.africanaの樹皮であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 抽出が、極性を増大する一連の連続的な溶媒によって行われる選択的抽出であることを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
  10. 抽出物の分画が、溶離液の極性が増大する勾配エクストログラフィを用いて行われることを特徴とする、請求項7〜9のいずれかに記載の方法。
  11. N−ブチルベンゼンスルホンアミドの画分からの単離が調製HPLCを用いて行われることを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 下記式を特徴とする、良性前立腺過形成および/または前立腺悪性腫瘍の処置のためのベンゼンスルホンアミド誘導体:
    Figure 2008528647
    式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基である。
  13. 下式のベンゼンスルホンアミド誘導体の製造方法であって、
    Figure 2008528647
    式中、Rは脂肪族のC〜C12炭化水素を表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり;そしてRは水素またはニトロ基であって、下式のベンゼンスルホン酸誘導体の変換を、脂肪族第一級アミンによって行い、反応生成物をジクロロメタンまたはエーテルによって振盪抽出することを特徴とする、前記製造方法:
    Figure 2008528647
    式中、Rはハロゲンを表し、Rは水素または完全にハロゲン化されているか部分的にハロゲン化されているC残基であり、そしてRは水素またはニトロ基である。
  14. 脂肪族第一級アミンが、C〜C12脂肪族炭化水素類および好ましくはブチルアミンまたはゲラニルアミンを含む群から選択される請求項13に記載の製造方法。
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