JP2008517135A5 - - Google Patents

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架橋ポリマー製造のためのモノマー
本発明は、架橋ポリマー製造のためのモノマーに関するものである。特に、本発明は、光学装置の使用に有用な架橋ポリマーの製造のためのモノマーに関する。
光学装置としては、有機発光ダイオード(OLED)、光検出器及び光起電装置(PV)が挙げられる。このような装置は、通常、電極間に1又は2以上の半導体ポリマー層を有する。半導体ポリマーは、主鎖又は側鎖が部分的に又は実質的にπ共役されていることを特徴とする。
半導体ポリマーは現在、WO90/13148に開示されている発光ダイオード、WO96/16449に開示されている光起電装置、及びUS5523555号明細書に開示されている光検出器のような多くの光学デバイスにしばしば使用されている。
典型的なLEDは、アノード、カソード及び前記アノードとカソードの間に配置され、少なくとも1つの発光材料を含む有機エレクトロルミネセント層を支持する基板を有する。発光材料は、しばしば、エレクトロルミネセント材料であり、しばしばポリマーである。動作においては、装置にアノードを通して正孔が注入され、カソードを通して電子が注入される。正孔と電子は有機エレクトロルミネセント層において結合し励起子を形成し、これが放射崩壊して光を放射する。他の層もLEDに存在することができる。例えば、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDT/PSS)のような有機正孔注入材料の層が前記アノードと前記有機エレクトロルミネセント層間に供給され、前記アノードから前記有機エレクトロルミネセント層への正孔の注入を促進する。
WO96/16499に開示されるように、典型的な光起電装置は、第1及び第2の主表面を有する光応答ゾーン、それぞれ前記光応答ゾーンの第1及び第2の主表面の1つに供給される第1及び第2電極を有する。光応答ゾーンは、分離された層又は混合層として供給される電子受容ポリマー及び電子供与ポリマーを有する。短絡状態では、内部電界は光応答ゾーン内に存在する。内部電界の配向は、電子が、一般的にはアルミニウム、マグネシウム又はカルシウム電極である最低仕事関数を有する接点に移動し集められ、一方正孔はインジウム錫酸化物電極のようなより高い仕事関数を有する電極に向かって移動するような配向である。したがって、光電流が生成され、例えば、太陽電池における電力供給、又は例えば、イメージセンサーに使用されるイメージのような光パターンの一部の検出を可能にすることに使用することができる。
半導体ポリマーは、広い範囲の光物理特性(例えば、π−πバンドギャップ及びフォトルミネセント収率)、光学特性(例えば、屈折率及びその分散)、電子特性(例えば、正孔及び電子輸送エネルギーレベル、並びに正孔及び電子移動度)及び処理特性(溶媒溶解性、相転移温度、結晶度及び相転移温度)を示すことができる。これら特性は、ポリマーの化学構造によって大きく制御される。この点において、これら特性は、ポリマーの主鎖単位及び側鎖の適切な選択によって範囲内に制御される。
ポリマーが光学装置に使用されるとき、ポリマーは、好ましくは装置の製造過程において堆積を容易化するために汎用有機溶媒に可溶性である。この溶解性の重要な利点の1つは、ポリマー層が溶液処理、例えば、スピンコート、インクジェット印刷、スクリーン印刷、ディップコート等によって製造できることである。
ある装置においては、複数層、すなわち、単一基板表面に異なる材料の積層体をキャスティングすることが好ましい場合がある。例えば、これによって、異なる機能、例えば、電子又は正孔電荷輸送、発光の制御、光子の閉じ込め、励起子の閉じ込め、光誘導電荷生成及び電荷遮断又は貯蔵の最適化を達成することが出来得る。
この点において、例えば、ポリマーの積層を横断して電気的及び光学的特性を制御するために複数のポリマーを形成することができることが有用であり得る。これは最適な装置特性のために有利であり得る。最適な装置特性は、例えば、電子及び正孔輸送レベルの相殺、光学的屈折率の不整合並びに境界に渡るエネルギーギャップの不整合の注意深い設計によって達成することができる。このようなヘテロ構造は、例えば、1つの担体の注入を容易にできるが、反対の電荷の担体の漏れを遮断し、及び/又はクエンチ境界への励起子の拡散を防止する。これによって、このようなヘテロ構造は有益な担体及び光子閉じ込め効果を提供することができる。
装置構造における保護層を提供するために、複数層を形成できることは有用であり得る。この点において、1つの例を挙げると、PEDT/PSSは、ポリマーOLED(P−OLED)のエレクトロルミネセント層に有害な影響を与え得ると考えられる。理論に拘束されないで言うならば、これは、PEDT:PSS層とエレクトロルミネセント層(すなわち、正孔及び電子が結合して励起子を形成する層)の間に電気化学反応によるものであり得ると考えられる。これは、発光のクエンチ及び必要な駆動電圧の漸増をもたらすものと考えられる。したがって、PEDT:PSSとエレクトロルミネセント層の間に保護層を供給することが望ましいと考えられる
しかしながら、ポリマーの積層の作成は簡単ではない。特に、次の層に使用される溶媒中への最初にキャスティング又は堆積した層の溶解性は問題である場合がある。これは、次のポリマー層の溶液堆積が前の層の完全性を消滅させ、破壊するからである。
この問題を解決するための1つの選択は、前駆体ポリマー系を利用することである。PPV(ポリフェニレンビニレン)及びPTV(ポリチエニレンビニレン)の前駆体系は当技術分野では公知である。
しかしながら、ポリマー装置のポリマーを溶解性の前駆体ポリマーから形成されるポリマーの種類に限定することは明らかに望ましくない。さらに、前駆体ポリマーに必要とされる化学的変換プロセスは、極端な処理条件、及び完成した装置の前の層の性能を害し得る反応性副生物をもたらす。
他の選択は、WO96/20253に開示されるような、架橋されている発光性の膜形成溶媒処理可能ポリマーの使用である。WO96/20253においては、薄膜は汎用溶媒中への溶解に抵抗するから、これは追加の層の堆積を可能にし、これによって装置の製造を容易にすることが述べられている。ポリマー主鎖に結合するアジド基の使用は、熱架橋の例として述べられている。
米国特許6107452号明細書は、末端ビニル基を有するオリゴマーが溶液から堆積され、架橋されて不溶性のポリマーを形成し、その上に追加の層が堆積され得る複数層装置の形成方法を開示する。
Muller et al.,Nature,Volume 421,20th Feburuary 2003 829−832pは、フォトレジスト特性を有するエミッタポリマー、すなわち、不溶性の形(ポリマーネットワーク)を形成するために光化学的に硬化され得る可溶性ポリマーを使用する溶液処理による3色有機発光装置を示している。架橋は、ポリマー中にオキセタン−官能化スピロビフルオレン繰返し単位を組み込むことによって達成される。架橋されたポリマーは発光装置における発光材料として使用するためにのみ記載されている。
Feber et al.,J.Macro.Mol.SCI.−Pure Appl. Chem.,A38(4),353−364(2001)は、主鎖及びオキセタン側鎖におけるフルオレン/フェニレン交互繰返し単位を含む青色エレクトロルミネセント架橋性ポリマーについて報告している。ポリマーを形成するため、フルオレンコモノマーを有するオキセタン官能化フェニレンコモノマーを重合するためにスズキ重縮合法が適用される。この文献は、発光装置における青色発光用ポリマーに焦点を置いている。
Braig et al,Macromol.Rapid Commun.21,583−589,2000は、N,N’−ジフェニルベンジジンモノマーにオキセタン官能化モノマーを重合させて架橋性ポリマーを形成することを開示している。これらポリマーは、ポリマー主鎖にそって飽和部を有する。
Klarner et al.,Chem.Mater.1999,11,1800−1805は一連の架橋性オリゴとポリ(ジアルキルフルオレン)を開示している。スチリル−官能化オリゴマー及びポリマーはビニル末端基によって架橋される。スキーム1は、架橋性末端キャップの存在下での2,7−ジブロモ−9,9−ジ−n−ヘキシルフルオレンのヤマモト重合を示している。スキーム2は、フルオレン単位のいくつかの9,9位置において内部架橋性部位を含むフルオレンコポリマーを示している。スキーム1によって製造されたポリマーは耐変色性青色発光装置の製造を可能にする。
架橋された正孔輸送層を有する多層装置は公知である。Kim et al,Synthetic Metals 122(2001),363−368は、ポリマーの堆積後に架橋され得るトリアリールアミン基及びエチニル基を含むポリマーを開示している。エチニル基はポリマー主鎖に存在する。これは、架橋性エチニル基を有さない対応するポリマーと比較してポリマーの機能に変化をもたらす。特に、架橋性エチニル基の存在は、ポリマーの正孔輸送特性にマイナスの影響を与える。加えて、エチニル基の熱架橋は150℃を超える温度の必要性を要求する。これらの温度においてさえ、全てのエチニル基の完全な変換は達成しにくい。さらに、エチニル基は酸化を行うことができ末端部は弱酸性なので未反応のエチニル基は装置性能に悪影響を及ぼしそうである。また、エチニル官能基から導かれる化合物の架橋は、化学的不安定性の原因となり得、したがって装置性能に関して望ましくないビニル基の形成を含み、複雑である。
J.Appl.Phys.2003,94(5),3061−3068は、架橋性スチリル末端キャップ基を有するポリ(トリフェニルアミン)の正孔輸送層を開示する。結果としてポリマーを不溶性に変えるには十分でない可能性のあるポリマー当り2つの架橋性基のみが存在する
Chem.Mater.2003,15(7),1491−1496は、置換ビス(ジアリールアミノ)ビフェニルアクリレートモノマーとシンナメートアクリレートモノマーの共重合により製造される一連のコポリマーを開示する。ポリマーの架橋はシンナメート基の重合によって達成される。コポリマーは飽和され、したがって、非共役主鎖を有し、装置性能を劣化させる。
上記のことから、溶液処理による多層装置の形成を容易化するため、架橋性ポリマー正孔輸送及び/又はエレクトロルミネセント材料が報告されていることが分かる。架橋性正孔輸送材料については、架橋性基は末端キャップ基として又は非共役ポリマーの繰返し単位として提供されることがさらに分かる。
架橋性基をポリマー鎖に沿った側基として導入する場合、通常、前述した技術において、架橋性基で官能化されるフルオレンコモノマーのようなアリーレンコモノマーを使用して達成される。正孔輸送材料の場合、本発明者らは、材料の正孔輸送特性調整され、したがって最適化される範囲を有効に限定する官能化フルオレン単位を使用する必要性を認識した。これは、フルオレンは電子輸送基であり、正孔輸送材料におけるその存在は、最適な正孔輸送特性が望まれる装置構造によって望ましかったり望ましくなかったりすることがあるからである。
さらに、重要なことに、本発明者らは、このような官能化フルオレンは、どのような場合においても非常に効率的には架橋しないことを発見した。これは、実際にはポリマーが架橋後においてさえ部分的に可溶性を残し得ることを意味する。結果として、層の完全性は次の層がそこに堆積されるとき保持され得ない。
したがって、これら官能化フルオレンは共役ポリマー主鎖に沿って間隔をおいて選択された数の架橋性基を導入できることの利点を提案しているが、効率及び、ある場合においては機能性に関して十分な不利益が存在する。
国際公開96/16499号パンフレット 米国特許6107452号明細書
これに基づいて、本発明者らは、好ましくは、官能化フルオレン単位比較して、架橋性基の架橋効率が改良されるように、架橋性基をポリマー、特に、正孔輸送ポリマーに組み込む新しい手段を提供するという、本発明によって解決される技術的課題を組み立てた。
したがって、本発明の目的は、架橋されたポリマーを製造するための新しい架橋性モノマーを提供することであった
本発明者らは、本発明の第1の側面において、架橋されたポリマーを製造するための選択的に置換される架橋性モノマーであって、前記モノマーは、前記モノマーの同じか異なるアリール又はヘテロアリール基上に位置する反応性離脱基Y及びY 、及び一般式Iの構造単位を有する架橋性モノマーを提供することにより、上記の技術的課題を少なくとも部分的に解決した。
Figure 2008517135
Arはアリール又はヘテロアリール基を表す。Ar及びArは、それぞれ独立して、置換又は未置換のアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar、Ar及びArのいずれか2つは選択的に結合され得る。Spは選択的なスペーサー基を表し、Xは架橋性基を表す。架橋性基Xは典型的には末端基であり、より好ましくは、Xが二重結合を有するとき架橋性基Xは=CH基において終結することが分かるであろう
典型的には、Xは、モノマーが架橋の前に重合されるとき、Xはポリマー主鎖からの分岐となるように位置することが分かるであろう。典型的には、Ar及びArは、モノマーが重合されるとき、Ar及びAr ポリマー主鎖に組み込まれるように位置する。
1つの実施態様において、−(−Ar−Sp−Xがポリマー主鎖からの分岐であるとき、−(−Ar−Sp−Xは、ベンゾシクロブタン、アジド、オキシラン、ジ(ヒドロカルビル)アミノ、シアネートエステル、ヒドロキシ、グリシジルエーテル 1〜10 アルキルアクリレート、 1〜10 アルキルメタクリレート、エテニル、エテニルオキシ、ペルフルオロエテニルオキシ、エチニル、マレイミド、ナジイミド、トリ(C 1〜4 )−アルキルシルオキシ、トリ(C 1〜4 アルキルシリル及びこれらのハロゲン化誘導体からなる群より選ばれる1又は2以上の置換基を含むベンゾシクロブタニル基又は置換された 6〜12 アリーレン基を表さないことが好ましい。
本発明の第1の側面のモノマーは、共役ポリマーを作製するのに適している。反応性離脱基Y及びYは重合の過程で離脱する。したがって、モノマーにおいてY及びYが位置するアリール又はヘテロアリール基は、隣接する繰返し単位の炭素−炭素二重結合、アリール基又はヘテロアリール基に直接結合することによって、ポリマー主鎖の隣接する繰返し単位に共役的に結合することができる。このようにして、共役ポリマー形成することができる。
アリール又はヘテロアリール基にY及びY が位置することによって、モノマーから形成されるポリマーの主鎖はY及びYが位置していたアリール又はヘテロアリール基を含むことになる
モノマーの重合後、繰返し単位としてポリマーに組み込まれたモノマーの残部は、一般式Iを有することがわかる。
本発明のモノマーは、架橋性基が効率的に架橋されるので、有利である。特に、本発明のモノマーにおける架橋性基は、架橋性基によって官能化されるフルオレン基を含むモノマーにおける架橋より効率的に架橋されることが見出された。しかも、本発明のモノマーは、1つのモノマーにおいて正孔輸送機能と架橋性機能を組み合わせる。これは、ポリマーの正孔輸送機能が本発明のモノマーに組み込まれることによってマイナスの影響を受けないことを意味する。したがって、ポリマーの正孔輸送特性は広い範囲にわたって調整することができる。
本発明のモノマーは、重合に加わる2以上の反応性離脱基を含む。好ましくは、本発明のモノマーは2つの反応性離脱基(Y及びY)を含む。より好ましくは、少なくとも1つの反応基(Y及び/又はY)はAr、Ar又はArに直接位置する。しかしながら、下記の本発明の第5の実施態様に見られるように、これは必須ではない。
好ましくは、Y及びYはそれぞれ独立して、金属媒介クロスカップリング反応され得る離脱基である。
より好ましくは、Y及びYは、ボロン酸、ボロン酸エステル(好ましくはC1〜C6)、ボラン(好ましくはC1〜C6)、ハロゲン化物又はトリフラートからなる群よりそれぞれ独立して選択される。
最も好ましくは、Y及びYは臭素及びボロン酸エステルからなる群よりそれぞれ独立して選択される。
Y及びYは同じか、又は異なる。
Ar、Ar及びArの1つが他のAr、Ar及びArの1つに結合する場合、好ましい結合は直接結合である。
Xは好ましくはスチレン基を表す。他の可能なX基としては、アセチレン、アジド、オキセタン及び例えば、ベンゾシクロブタンにおけるフェニルのような、芳香族又は複素芳香族基に縮合するC4環のような4員環を含む基が挙げられる。Spが存在しない実施態様においては、XはArに縮合してもよく、例えば、Xは、Ar、好ましくはフェニルに縮合するC4環のような4員環を表すことができる。
好ましくは、Ar及び/又はArは置換又は未置換のフェニル基を表す。他の可能なAr及び/又はAr としては、置換フェニル、置換又は未置換のフルオレン、置換又は未置換のビフェニル、置換又は未置換のチオフェン、及び置換又は未置換のピリジンが挙げられる。
本発明のモノマーの選択的な置換基は架橋性基を含む。しかしながら、1つだけの架橋性基を含むモノマーが好ましい。
スペーサー基(Sp)は、存在する場合、n−アルキル又は分岐アルキル若しくはアルコキシ基のようないかなる適当な基でよい。さらに、スペーサー基は適切な長さのポリエチレングリコール鎖、すなわち、−(CHCHO)−(nは、整数)であることができる。さらに、スペーサー基は、フェニル又は置換フェニル又はフェノキシ基であることができる。1つの好ましいスペーサー基は、架橋効率を改良する芳香族基である。芳香族スペーサー基は、芳香族スペーサー基と共役することができる、例えば、ビニル基のような未飽和架橋基と共に使用することが好ましい。他の好ましいスペーサー基は、n−アルキル又は分岐アルキルである。柔軟なスペーサー基、特に、これらアルキル基の存在は、架橋性基Xを最適な架橋立体構造にそれ自体を配向させることを可能にする。柔軟なスペーサー基は飽和及び不飽和架橋性基Xと共に使用することができる。柔軟なスペーサーと共に使用される1つの特に好ましい架橋性基Xは、ベンゾシクロブタンである。
合成の容易化のために、Arは不飽和のフェニル基を表すことが好ましい。他の可能なAr基は、置換フェニル、置換又は未置換フルオレン、置換又は未置換ビフェニル、置換又は未置換チオフェン、及び置換又は未置換ピリジンを含む。
Arがフェニルである場合、好ましくは、XはArのパラの位置に供給される。
第1の側面における第1の好ましい実施態様において、本発明のモノマーは一般式IIを有する。
Figure 2008517135
Y、Y、ArAr、Ar、Sp及びXは上記で定義される。
一般式IIにおいて、合成の容易化のため、Arは未置換のフェニル基を表すことが好ましい。他の可能なAr基は、置換フェニル、置換又は未置換フルオレン、置換又は未置換ビフェニル、置換又は未置換チオフェン、及び置換又は未置換ピリジンを含む。
Arがフェニルである場合、好ましくは、XはArのパラの位置に供給される。
最も好ましくは、本発明のモノマーは一般式IIIを有する。
Figure 2008517135
Ar、Ar、Y、Y,Sp及びXは上記で定義される。
本発明の第1の側面における第1の実施態様の好ましい架橋性モノマーは一般式IV又は一般式Vを有する
Figure 2008517135
Sp、Y及びYは上記で定義される。
本発明の第1の側面における第1の実施態様のさらに好ましいモノマーは一般式VI又は一般式VIIを有する
Figure 2008517135
Y及びYは上記で定義される。
第1の側面における第2の好ましい実施態様において、本発明のモノマーは一般式VIIIを有する。
Figure 2008517135
ArAr、Ar、Sp、X、Y及びYは上記で定義される。
本発明の第2の好ましい実施態様のモノマーは第2の架橋性基(X’)を含むことができる。
第1の側面の第2の実施態様の好ましいモノマーは一般式IXを有する。
Figure 2008517135
Y及びYは上記で定義され、Rは、選択的に置換されるアルキル、アルコキシ、アルキルチオール、アリール又はヘテロアリール、好ましくはアルキル又はアルキルフェニルのような置換基を表す。
本発明の第1の側面の第3の好ましい実施態様において、本発明のモノマーは一般式XVIIIを有する。
Figure 2008517135
Ar、Ar、Ar、Sp、X、Y及びYは上記で定義される。
本発明の第3の実施態様の好ましいモノマーは一般式XI又はXIIを有する。
Figure 2008517135
Y及びYは上記で定義される。
本発明の第1の側面の第4の好ましい実施態様において、本発明のモノマーは一般式XIIIを有する。
Figure 2008517135
Ar、Ar、Ar、Sp、X、Y及びYは上記で定義される。
本発明の第4の実施態様の好ましいモノマーは一般式XIV又は一般式XVを有する。
Figure 2008517135
Y及びYは上記で定義され、Rは、選択的に置換されるアルキル、アルコキシ、アルキルチオール、アリール又はヘテロアリール、好ましくはアルキル又はアルキルフェニルのような置換基を表す。各Rは、同じであっても異なっていてもよい。
本発明の第1、2、3及び4の実施態様において、反応性基Y及びYはAr及び/又はArに直接位置するので、一般式Iを有するモノマーはポリマー主鎖に共役的に結合することができる。
本発明の第1の側面の第5の好ましい実施態様において、本発明のモノマーは一般式XVIを有する。
Figure 2008517135
Ar、Ar、Ar、Sp、Y及びXは上記で定義され、Sp及びSpはそれぞれ独立して選択的なスペーサー基を表し、Arはアリール又はヘテロアリール基を表し、Arはアリール又はヘテロアリール基を表す。
本発明の第5の実施態様において、一般式Iはポリマー主鎖に共役又は非共役的に結合することができる。Ar及びAr の間の共役部に中断部がない場合、一般式Iはポリマー主鎖に非共役的に結合される。Ar 及びAr の間の共役部に中断部がない場合、一般式Iはポリマー主鎖に共役的に結合される。
本発明の第5の実施態様の好ましいモノマーは一般式XVIIを有する。
Figure 2008517135
Y及びYは上記で定義される。
本発明の第1の側面の第1、2、3、4及び5の実施態様の好ましいAr、Ar、ArY、Y 、Sp、及びX基は上記で定義されるものである。
本発明の第2の側面は、架橋性ポリマーの製造方法において、本発明の第1の側面に関連して定義される架橋性モノマーの使用を提供する。
本発明の第3の側面は次の工程を含む架橋性ポリマーを製造する方法を提供する。
(1)本発明の第1の側面に関連して定義される架橋性モノマー少なくとも1モル%含む複数のモノマーを供給する工程、及び
(2)前記複数のモノマーを重合してポリマーを形成する工程
工程(1)において、複数のモノマーは、本発明の第1の側面に関連して定義されるモノマー好ましくは1〜25モル%、より好ましくは5〜25モル%含む。より好ましくは、複数のモノマーは、本発明の第1の側面に関連して定義されるモノマー1〜15モル%、より好ましくは1〜10モル%又は5%〜15モル%、さらにより好ましくは5〜10モル%含む。本発明の第1の側面に関連して定義されるモノマーの濃度は、複数のモノマーが最終的に架橋されたモノマーにおいて望まれる架橋度によって選択されるべきである。
一般的に、工程(2)において形成されたポリマー基板上に膜として堆積させた後に架橋工程(3)が生じる。架橋性基を含むポリマーは典型的には、溶液処理によって基板上に堆積させることができる直鎖が伸びた溶液溶解性ポリマーとして工程(2)において作製される。工程(2)における架橋は、通常、薄膜として装置内で操作できない3次元(架橋)の処理しにくい又はゲル様材料をもたらすので好ましくない。
本発明の第3の側面の方法において、好ましくは、複数のモノマーは工程(1)において溶液供給される。
さらに、本発明の第3の側面の方法において、複数のモノマーは、好ましくは、複数の非架橋性モノマーであって、繰返し単位としてポリマー中に組み込まれた非架橋性モノマーの各残部がアリール又はヘテロアリール基を含むように、それぞれがアリール又はヘテロアリールを含むモノマーをさらに含む。
適切なアリール及びヘテロアリール基(共繰返し単位に存在する)は、次のものを含む。
−選択的に置換されるヒドロカルビルアリール繰返し単位、特に、フルオレン(特に、2,7−結合フルオレン)、スピロフルオレン、インデノフルオレン及びフェニル
−選択的に置換されるヘテロアリール基
−選択的に置換されるトリアリールアミン又はカルバゾール
好ましいフルオレン基は、9,9−置換フルオレンである。1つの好ましいフルオレン基は選択的に置換される9,9−ジアリールフルオレンである。他の好ましいフルオレン基は、選択的に置換される9,9−ジアルキルフルオレン、より好ましくはジオクチルフルオレンである。架橋機能は本発明の第1の側面のモノマーから導かれる繰返し単位によって提供されるので、フルオレン基の置換位置はポリマーの電子及び物理的特性の制御(すなわち、可溶性、ガラス転移温度及び電子親和力)のために利用できる。
本発明の第3の側面の方法において、複数の非架橋性モノマーは2又は3以上の異なるタイプの非架橋性モノマーを含むことができる。例えば、複数の非架橋性モノマーは、カルバゾール基を含む第1の非架橋性モノマー及び第1のモノマーと異なる第2の非架橋性モノマーを含むことができる。第2非架橋性モノマーは、例えば、フルオレン基を含むことができる。複数の非架橋性モノマーが、カルバゾール基を含む第1の非架橋性モノマー及びフルオレン基を含む第2のモノマーを含むとき、複数の架橋性モノマーは本発明の第1の側面の第3の実施態様のモノマーを好ましくは含む。
あるいは、第3の側面の方法において、複数の非架橋性モノマーは本明細書において記載される1つのタイプの非架橋性モノマーからなることができる。
本発明の第3の側面の1つの実施態様において、複数のモノマーは架橋性モノマーと異なる発光モノマー及び/又は正孔輸送モノマーをさらに含む。発光モノマーは、下記に例示される単位7〜21のような発光単位を含み、正孔輸送モノマーは、トリアリールアミン基又はカルバゾール基のような正孔輸送単位を含む。
好ましいカルバゾール含有モノマーは一般式22を有する
Figure 2008517135
反応性離脱基Yを含み、Z’は反応性離脱基Yを含む。Y及びYは独立して本明細書で定義されるものであることができる。Rは水素又は置換基を表す。
好ましい置換カルバゾール基は式23に示されるR’によって置換されている
Figure 2008517135
適切なR’置換基は、アルキル、アリール及びヘテロアリールを含む。
好ましいトリアリールアミン繰返し単位は式1〜6の繰返し単位から選択される。
Figure 2008517135
A、B、C及びDはH又は置換基から独立して選択される。好ましい置換基は、選択的に置換される、分岐状又は直鎖アルキル、アリール、ペルフルオロアルキル、チオアルキル、シアノ、アルコキシ、ヘテロアリール、アルキルアリール及びアリールアルキル基を含む。最も好ましくは、A、B、C及びDはそれぞれ1−10アルキル基を表す式1の繰返し単位最も好ましい。
特に好ましいヘテロアリール共繰返し単位は式7〜21の単位を含む。
Figure 2008517135
及びRは同じか異なり、それぞれ独立して水素又は置換基、好ましくは、アルキル、アリール、ペルフルオロアルキル、チオアルキル、シアノ、アルコキシ、ヘテロアリール、アルキルアリール又はアリールアルキルである。製造の容易化のためには、R及びRは好ましくは同じである。より好ましくは、これらは同じであり、それぞれフェニル基である。
Figure 2008517135
Figure 2008517135
Figure 2008517135
さらに適切なアリーレン繰返し単位は当技術分野では公知であり、例えば、WO00/55927及びWO00/46321に開示されている。これらの内容は、参照として本明細書に組み込まれる。
複数のモノマーがさらに、それぞれフルオレン基を含む複数の非架橋性モノマーを含む場合、複数のモノマーは、好ましくは1〜25モル%、より好ましくは5〜25モル%又は1〜15モル%、さらにより好ましくは1〜10モル%又は5〜15モル%、さらにより好ましくは5〜10モル%の本発明の第1の側面に関連して定義されたモノマーを含む。
本発明の第3の側面の他の実施態様において、複数のモノマーは本発明の第1の側面に関連して定義されるモノマーからなる。
工程(2)については、重合は、適切には、例えば、WO00/53656に開示されるスズキ重合、又は例えば“Macromolecules”,31,1099−1103(1998)に開示されるヤマモト重合のような金属媒介交差カップリング反応によって実行される。スズキ重合はハロゲン及びボロン誘導官能基のカップリングを含み、ヤマモト重合はハロゲン官能基のカップリングを含む。したがって、各モノマーには2つの反応性官能基であって、各官能基は(a)ボロン酸、ボロンエステル基及びボラン基から選択されるボロン誘導基、(b)ハロゲン化物基及び(c)トリフレート基からなる群より独立して選択される反応性官能基が供給されることが好ましい。
本発明の第3の側面の方法は、工程(2)からのポリマーを架橋して架橋ポリマーを形成するさらなる工程(3)を含むことができる。工程(3)は、通常、架橋を実行するためのポリマーの加熱を含む。このように、好ましい架橋技術は熱架橋である。
熱架橋の間適切な温度及び加熱時間が使用される。加熱温度は通常70℃を超える。一般に、適切な温度約180℃〜200℃の範囲であり、この範囲の高い温度が好ましい。下記に例示したフルオレン含有ポリマーについて200℃で1時間の加熱条件を使用すれば、当業者は他のポリマーの架橋ができる適切な加熱温度及び時間を決めることができよう
他の可能な架橋技術はUV架橋である。
本発明の第3の側面の方法において、複数の架橋モノマーにおけるY及び/又はY 反応性離脱基が配置される各アリール又はヘテロアリール基は、工程(b)の重合において他のモノマーの炭素−炭素2重結合、アリール基又はヘテロアリール基に直接結合することによって共役的に結合することが好ましい。
第3の側面の方法は、架橋された共役ポリマーを製造する方法がさらに好ましい
本発明の第4の側面は、本発明の第3の側面に関連して定義される方法によって製造可能な架橋されたポリマーを提供する。このポリマーの好ましい特徴は、第1、2及び3の側面に関連して上記に説明したとおりである。
架橋されたポリマーは、好ましくは、−5.5eV以下、より好ましくは、−4.8〜−5.5eVのHOMOレベルを有する。
通常、架橋されたポリマーは半導体である。
好ましくは、架橋されたポリマーは共役ポリマーを含む。
好ましい正孔輸送ポリマーは、カルバゾール繰返し単位及び本発明の第1の側面に関連して開示されるモノマーの残部に対応する繰返し単位を含む。この好ましいポリマーは、さらにフルオレン繰返し単位、好ましくは、1フルオレン繰返し単位:2カルバゾール繰返し単位の比のフルオレン繰返し単位を含むことができる。本発明の第1の側面に関連して開示されるモノマーの残部はポリマー中の濃度が、好ましくは1〜25モル%、より好ましくは5〜25モル%又は1〜15モル%、さらにより好ましくは1〜10モル%又は5〜15モル%、さらにより好ましくは5〜10モル%で存在する
本発明の第5の側面は、光学装置中の正孔輸送材料及び/又は発光材料として第4の側面に関連して定義される架橋されたポリマーの使用を提供する。
本発明の第5の側面においては、好ましくは、光学装置は発光装置を含む。より好ましくは、発光装置はエレクトロルミネセント装置を含む。
エレクトロルミネセント装置は、蛍光及び/又は燐光によって発光することができる。
架橋されたポリマーが発光材料として使用されるとき、装置の発光層は前記架橋されたポリマーを含む。装置の発光層が架橋されたポリマーを含むとき、エレクトロルミネセント輸送層は溶媒中の溶液から発光層上に堆積され得る。好ましい溶液堆積技術は、スピンコート及びインクジェット印刷を含む。インクジェット印刷が特に好ましい。
架橋されたポリマーが正孔輸送材料として使用されるとき、装置の発光層及び/又は正孔輸送層は架橋されたポリマーを含むことができる。
装置の正孔輸送層が架橋されたポリマーを含むとき、発光層は溶媒中の溶液から正孔輸送層の上に堆積させることができる。好ましい溶液堆積技術は、スピンコート及びインクジェット印刷を含む。インクジェット印刷が特に好ましい。
その使用は限定されないが、本発明の正孔輸送ポリマー及び特に本発明の第4の側面に関連して記載された好ましい正孔輸送ポリマーは、有利には、燐光によって発光するエレクトロルミネセント装置の正孔輸送層に使用されることができる。この場合、正孔輸送層は、このエレクトロルミネセント装置に使用される燐光性材料より広いT−Tエネルギーギャップを有すべきである。これは、特に緑色の燐光に有利であり得る。緑色の燐光のクエンチは光学装置に使用されるとき既存の正孔輸送材料のいくつかに関する問題になる
本発明の第6の側面は、次の工程を含む光学装置の層を作製する方法を提供する。
(a)本発明の第1の側面に関連して定義される架橋性モノマーを少なくとも1モル%含有する複数のモノマーを供給する
(b)複数のモノマーを重合してポリマーを形成する
(c)基板上に工程(b)からポリマーを堆積させる
(d)堆積後ポリマーを架橋して架橋されたポリマーを形成する
本発明の第6の側面の方法において、好ましくは、本発明の第1の側面に関連して定義される複数の架橋性モノマーにおいてY及び/又はY反応離脱基が位置するアリール又はヘテロアリール基のそれぞれは、工程(b)の重合過程において2重結合又は他のアリール若しくはヘテロアリール基への直接結合によって共役的に結合される。このようにして、工程(b)において共役ポリマーを形成することが可能である。
本発明の第6の側面の方法の工程(b)において形成されるポリマーは共役ポリマーであることがさらに好ましい。
どちらの場合においても、アノードは通常ガラス又はプラスチック基板上に支持される。この実施態様において、架橋されたポリマーが光学装置における発光材料として使用されることになる場合、通常、工程(c)における基板は正孔輸送層である。
本発明の第7の側面は、本発明の第1の側面に関連して定義される架橋されたポリマーを含む層を含む光学装置を提供する。
本発明の第7の側面において、好ましくは光学装置は発光装置を含む。より好ましくは、発光装置はエレクトロルミネセント装置を含む。
第7の側面においては、通常、架橋されたポリマーを含む層は、正孔輸送層である。アノード、カソード及びアノードとカソードの間に位置する発光層を有する発光装置の場合、正孔輸送層はアノードと発光層の間に位置する。
本発明の第8の側面は、カルバゾール繰返し単位を含む架橋性ポリマーを提供する。
架橋性ポリマー中の繰返し単位のある部分は架橋性基を含むことが分かる。架橋性ポリマー中の繰返し単位の好ましくは1〜25モル%、より好ましくは5〜25モル%又は1〜15モル%、さらにより好ましくは1〜10モル%又は5〜15モル%、さらにより好ましくは5〜10モル%が架橋性基を含む。架橋性基はポリマー主鎖からの分岐であり得る。架橋性基は末端基であり得る。適切な架橋基は本明細書で定義されるものである。
カルバゾール繰返し単位の一部又は全部はそれぞれ、例えば、本発明の第1の側面の第3の実施態様に関連して例証されるように1又は2以上の架橋性基を含むことができる。好ましい非架橋性カルバゾール繰返し単位は上記で定義される一般式23を有する
架橋性ポリマーは、さらに非カルバゾール共繰返し単位を含むことができる。非カルバゾール共繰返し単位は1又は2以上の架橋性基を含むことができる。1又は2以上の架橋性基を含む非カルバゾール共繰返し単位の例は、本発明の第1の側面の第1、2及び4の実施態様に関連して定義されるトリアリールアミン繰返し単位である。
本発明の第8の側面のポリマーは、例えば、本明細書に開示されるような、非架橋性共繰返し単位をさらに含むことができる
本発明の第8の側面のポリマーは、共役され得る。通常、本発明の第8の側面のポリマーは半導体である。本発明の第8の側面のポリマーは、好ましくは、本明細書で定義される汎用有機溶媒に可溶性であり得る
本発明の第9の側面は、本発明の第8の側面に関連して定義される架橋性ポリマーの製造方法を提供する。
本発明の第8の側面に関連して定義される架橋性ポリマーは適切なモノマーの重合によって製造される。適切なモノマーは、ポリマー主鎖における繰返し単位の末端になることになるものに結合される反応性離脱基(Y及びY)を有するポリマーの繰り返し単位を含むモノマーを含む
Y−繰返し単位−Y
Y及びYは本明細書で定義されるものであることができる。適切な重合技術は、本発明の第3の側面に関連して本明細書に記載されている。
本発明の第10の側面は、カルバゾール繰返し単位を含む架橋されたポリマーを提供する。本発明の第10の側面の架橋されたポリマーは本発明の第8の側面に関連して定義されるポリマーから製造される。第8の側面に関連して定義されるポリマーの架橋は、架橋性基に応じて適切な手段により開始され得る。適切な手段としては、化学的、熱的又はUV架橋が挙げられる。通常、装置の製造過程において、第8の側面に関連して定義される架橋性ポリマーが、例えば、溶液処理によって薄膜として堆積された後、架橋は開始される。
本発明の第10の側面の架橋されたポリマーは有機発光装置において、正孔輸送及びホスト材料に関して有用であることが予想される。
本発明の第11の側面は、本発明の第10の側面の架橋されたポリマーを含む層を有する光学装置を提供する。通常、本発明の第10の側面の架橋されたポリマーを含む層は正孔輸送層である。光学装置は発光装置を含むことができる。アノード、カソード、及びアノードとカソードの間に位置する発光層を有する発光装置の場合、正孔輸送層はアノードと発光層の間に位置する。
本発明は、本発明の第7及び11の側面の光学装置のための適切な装置構造を示す図1を参照してより詳細に説明される。
実施例1
(A)架橋性モノマーの製造
i)モノマーN1
モノマーN1は下記の反応スキームによって製造された。
Figure 2008517135
当業者であれば、本発明の他の架橋性モノマーを製造するために上記の反応スキームを利用できよう
ii)モノマーN2
Figure 2008517135
(B)ポリマーの製造
N1として引用される架橋性アミンモノマーは、ポリフルオレン系ポリマーに、5%、7%及び10%の組み込み率で重合した
一般的な手法は、N1モノマーの7モル%の組み込みについて下記に記載する
一般的な重合プロセス
以下のモノマー、(3.819g,7.2mmol)、9,9’−ジオクチルフルオレン−2,7−ジエチルジボロネート(0.996g,1.8mmol)、ビス(4−ブロモフェニル)−4−セク−ブチルフェニルアミン(3.554g,7.7mmol)及びビス(4−ブロモフェニル)−4−ビニルフェニルアミン(0.5407g、1.26mmol)が有機パラジウム触媒(0.027mmol)と共に100mlのトルエン中に溶解された。撹拌している反応混合物に0.0423mmolの水酸化物塩基が加えられた。次いで、反応混合物は撹拌され、還流温度まで加熱され、12〜24時間保持された。その後、反応混合物は、1mlのブロモベンゼンを加え、続いて還流下で撹拌することにより、連続的に末端キャップされ、次いで、1gのフェニルボロン酸が加えられ、反応混合物は再度還流下で撹拌された。
次いで、反応混合物は冷却されメタノール中への沈殿によって精製され、約4.0gのポリマーを生成し、それはポリスチレン標準を使用して、THF中でのGPCによって解析された。ピークの分子量は約67,000であった。
(C)発光装置の製造
上記の(B)で製造されたポリマーの1つの正孔輸送層3をそれぞれ有する発光装置が製造される。ポリマーは溶液処理により膜として配される。ポリマーの膜は、堆積後、窒素グローブボックス中で200℃、1時間の加熱により架橋される
装置の構造は、図1に示される。アノード2は、ガラス又はプラスチック基板1上に支持される透明インジウム−錫酸化物(ITO)層である。アノード2の層は1000〜2000Å、通常約1500Åの厚さを有する。カソード5は厚さ約1500Åを有するCa層である。電極の間には、約1000Åまでの厚さを有する発光層4がある。正孔輸送層3は、厚さ約1000Åを有する。層6は適切な厚さの封止剤層である。
比較例
本発明のポリマーP1が上記の方法に沿って製造された。ポリマーP1は、フルオレンとアミンの交互繰返し単位のABコポリマーであり、5%のアミン単位はスチリル架橋基を含む。
Figure 2008517135
比較の目的のため、比較例のポリマーC1が上記方法に沿って製造された。ポリマーC1は、フルオレンとアミンの交互繰返し単位のABコポリマーであり、5%のフルオレン単位はスチリル架橋基を含む。
Figure 2008517135
ポリマーP1及びポリマーC1の膜が、ITOアノード及びPEDOT層を有するガラス基板上にキシレン溶液からスピンコートにより堆積された。次いで、堆積されたポリマーの膜は180℃又は200℃で加熱され、次いでキシレンで洗浄された。各ポリマーの加熱及び洗浄の前と後の厚さを測定した。
Figure 2008517135
上記の例から分かるように、架橋された比較例のポリマーC1の層は、架橋及び溶媒洗浄の後、十分により薄くなり、これはポリマーの大きな部分が不溶性に変えられていないことを示している。これに対して、架橋された本発明のポリマーP1の層は溶媒に対してはるかにより強い耐性があり、架橋度が高いことを示している。
理論に拘束されたくないが、本発明者らはポリマーP1の優れた架橋は、窒素原子上の孤立電子対による架橋性スチリル基の活性化によるものであり得ると考える。
Figure 2008517135
実施例2
架橋性モノマーの製造
Figure 2008517135
本発明のモノマーは実施例1(B)に関連して記載した一般的な重合方法にしたがって重合されることができる。
本発明の方法で作成したポリマーを使用する装置の構造を示す。
1 基板
2 アノード
3 正孔輸送層
4 発光層
5 カソード
封止剤層

Claims (35)

  1. 架橋されたポリマーを製造するための架橋性モノマーであって、前記モノマーは、前記モノマーの同じか異なるアリール又はヘテロアリール基上に位置する反応性離脱基Y及びY、及び一般式Iの構造単位を有し、
    Figure 2008517135
    Arはアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar及びArは、それぞれ独立して、置換又は未置換のアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar、Ar及びArのいずれか2つは選択的に結合されることができ、Spは選択的なスペーサー基を表し、Xは架橋性基を表す架橋性モノマー。
  2. Xはスチレン基を表す請求項1に記載の架橋性モノマー。
  3. 前記モノマーは一般式IIを有する請求項1又は2に記載の架橋性モノマー。
    Figure 2008517135
    Ar、Ar、Y、Y、Sp及びXは請求項1又は2で定義されるものである。
  4. 一般式IIIを有する請求項3に記載の架橋性モノマー。
    Figure 2008517135
    Y、Y及びSpは請求項1で定義されるものである。
  5. 前記モノマーは一般式VIIIを有する請求項1又は2に記載のモノマー。
    Figure 2008517135
    ArAr、Ar、Sp、X、Y及びYは請求項1又は2で定義されるものである。
  6. 前記モノマーは一般式XVIIIを有する請求項1又は2に記載のモノマー。
    Figure 2008517135
    ArAr、Ar、Sp、X、Y及びYは請求項1又は2で定義されるものである。
  7. 前記モノマーは一般式XIIIを有する請求項1又は2に記載のモノマー。
    Figure 2008517135
    Ar、Ar、Ar、Sp、X,Y及びYは請求項1又は2で定義されるものである。
  8. 前記モノマーは一般式XVIを有する請求項1又は2に記載のモノマー。
    Figure 2008517135
    Ar、Ar、Ar、Sp、Y、Y及びXは請求項1又は2で定義され、Sp及びSpはそれぞれ独立して選択的なスペーサー基を表し、Arはアリール又はヘテロアリール基を表し、Arはアリール又はヘテロアリール基を表す。
  9. Y及びYは、ボロン酸、ボロン酸エステル、ボラン、ハロゲン化物又はトリフラートからなる群よりそれぞれ独立して選択される請求項1ないし8のいずれかに記載の架橋性モノマー。
  10. Y及びYは、臭素及びボロン酸エステルからなる群よりそれぞれ独立して選択される請求項9に記載の架橋性モノマー。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の架橋性モノマーを架橋されたポリマーの製造方法に使用する方法。
  12. 架橋性ポリマーを製造する方法であって、
    (1)架橋性モノマーを少なくとも1モル%含む複数のモノマーを供給する工程、及び(2)前記複数のモノマーを重合してポリマーを形成する工程
    を含み、
    各架橋性モノマーは、前記モノマーの同じか異なるアリール又はヘテロアリール基上に位置する反応性離脱基Y及びY、及び一般式Iの構造単位を有し、
    Figure 2008517135
    Arはアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar及びArは、それぞれ独立して、置換又は未置換のアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar、Ar及びArのいずれか2つは選択的に結合されることができ、Spは選択的なスペーサー基を表し、Xは架橋性基を表すことを特徴とする架橋性ポリマーを製造する方法。
  13. 各架橋性モノマーは請求項2ないし10のいずれかにおいて定義される請求項12に記載の方法。
  14. 前記複数のモノマーは工程(1)において溶液で供給される請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記複数のモノマーは非架橋性モノマーをさらに含む請求項12ないし14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記複数のモノマーはそれぞれフルオレン基を含む複数の非架橋性モノマーさらに含む請求項15に記載の方法。
  17. 前記フルオレン基は9,9ジオクチルフルオレンである請求項16に記載の方法。
  18. 前記複数のモノマーは5〜25モル%の架橋性モノマーを含む請求項16又は17に記載の方法。
  19. 前記複数のモノマーは架橋性モノマーからなる請求項12ないし14のいずれかに記載の方法。
  20. 前記複数の架橋性モノマーにおけるY及び/又はY 反応性離脱基が配置される各アリール又はヘテロアリール基は、工程(b)の重合において他のモノマーの炭素−炭素2重結合、アリール基又はヘテロアリール基に直接結合することによって共役的に結合する請求項12ないし19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記方法は工程(2)から前記ポリマーを架橋して架橋されたポリマーを形成する工程をさらに含む請求項12ないし20のいずれかに記載の方法。
  22. 工程(3)は前記ポリマーを加熱して架橋を実行することを含む請求項21に記載の方法。
  23. 請求項12ないし21のいずれかで定義される方法によって製造される架橋性ポリマー。
  24. 共役ポリマーを含む請求項23に記載の架橋性ポリマー。
  25. 請求項21又は22で定義される方法によって製造される架橋性ポリマーを光学装置における正孔輸送材料又は発光材料として使用する方法。
  26. 前記光学装置が発光装置を含む請求項25に記載の使用方法。
  27. 前記発光装置はエレクトロルミネセント装置を含む請求項26に記載の使用方法。
  28. 光学装置の層を作製する方法であって、
    (a)架橋性モノマーを少なくとも1モル%含有する複数のモノマーを供給する工程であって、
    各架橋性モノマーは、前記モノマーの同じか異なるアリール又はヘテロアリール基に位置する反応性離脱基Y及びY 、及び一般式Iの構造単位を有し
    Figure 2008517135
    Arはアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar及びArは、それぞれ独立して、置換又は未置換のアリール又はヘテロアリール基を表し、Ar、Ar及びArのいずれか2つは選択的に結合されることができ、Spは選択的なスペーサー基を表し、Xは架橋性基を表す工程、
    (b)前記複数のモノマーを重合してポリマーを形成する工程、
    (c)基板上に工程(b)から前記ポリマーを堆積させる工程、
    (d)堆積後前記ポリマーを架橋して架橋されたポリマーを形成する工程を含む光学装置の層を作製する方法。
  29. 各架橋性モノマーは請求項2ないし10のいずれかで定義される請求項28に記載の方法。
  30. 前記ポリマーは工程(c)において溶液で堆積される請求項28又は29に記載の方法。
  31. 工程(c)における前記基板はアノードである請求項28ないし30のいずれかに記載の方法。
  32. 請求項21又は22で定義される方法によって製造される架橋されたポリマーを含む層を有する光学装置。
  33. 前記光学装置は発光装置を含む請求項32に記載の光学装置。
  34. 前記発光装置はエレクトロルミネセント装置を含む請求項33に記載の光学装置。
  35. 前記架橋されたポリマーを含む層は正孔輸送層又は発光層である請求項32ないし34のいずれかに記載の光学装置。
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