JP2008513371A - 8−ハロ−1,7−ナフタピリジン誘導体と有機ボロン酸誘導体の反応による6,8−置換−1,7−ナフタピリジン誘導体の製造方法および該方法の中間体 - Google Patents

8−ハロ−1,7−ナフタピリジン誘導体と有機ボロン酸誘導体の反応による6,8−置換−1,7−ナフタピリジン誘導体の製造方法および該方法の中間体 Download PDF

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Abstract

式(I):
【化1】
Figure 2008513371

[式中、Rは、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;
およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;そして
Xは、NまたはCHである。]
の化合物またはその塩の製造方法であって、該方法が、式(VI)の化合物[ここで、Yはクロロまたはブロモである。]の化合物を、触媒および塩基の存在下、式(VII)の化合物[ここで、RおよびRは水素またはC−C−アルキルであるか、またはRおよびRは、結合してC−Cアルキレン{所望により1個もしくは2個のC−C−アルキルによって置換されている}となり、ホウ素および酸素原子と共に5員環もしくは6員環を形成している。]とカップリングさせることを含む方法。

Description

4型ホスホジエステラーゼ(PDE4)酵素の阻害は、慢性炎症性疾患、例えば喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)およびリウマチ性関節炎の処置のための有望な新規のアプローチを表している。
本発明は、特定のPDE4阻害剤の新規製造方法およびその中間体に関する。より特定的には、本発明は、イソキノリンおよび1,7−ナフチリジン誘導体、例えば国際特許出願 WO 03/039544、米国特許第5,747,506号、および米国特許第6,136,821号に開示されたものの製造方法を提供する。
それゆえに、本発明は、式(I):
Figure 2008513371
[式中、
は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;
およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;そして
Xは、NまたはCHである。]
の化合物またはその塩の製造方法であって、式:
Figure 2008513371
[式中、R、R、RおよびXは、式(I)で定義した意味を有し;RおよびRは、独立して、C−C−アルキルである。]の容易に入手し得る出発物質、または該出発物質から製造される化合物を用いる、実用的でかつ用途の広い製造方法を提供する。
本発明の他の目的、特徴、利点および態様は、下記の記載および添付の請求項から当業者に明らかである。しかし、下記の記載、添付の請求項、および実施例は、本発明の望ましい態様を示すものであるけれども、専ら例証のために示されていることが理解されるべきである。開示された発明の精神と範囲内での種々の変更および修飾は、下記の記載より当業者に明らかである。
本発明の化合物を記載するために用いられる種々の用語の定義を以下に示す。これらの定義は、特定の例で個々にもしくはより大きなグループの一部として別の方法で制限しない限り、本明細書の全体で用いられる用語に適用される。
本明細書中で用いられる“C−C20−アルキル”という用語は、1から20個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖の炭化水素基を言い、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、もしくはオクチルを言う。好ましくは、C−C20−アルキルは、C−C−アルキルである。C−C20−アルキルは、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換され得る。
本明細書中で用いられる“C−C12−シクロアルキル”という用語は、3から12個の環炭素原子を有するシクロアルキルを言う。これらは、単環式、二環式もしくは三環式炭化水素基であってもよい。“C−C12−シクロアルキル”は、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換され得る。
−C12−シクロアルキルが単環式であるとき、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシルもしくはシクロヘキセニルである。C−C12−シクロアルキルが二環式であるとき、好ましくは、ボルニル、インジル(indyl)、ヘキサヒドロインジル、テトラヒドロ−ナフチル、デカヒドロナフチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]−ヘプテニル、6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプチル、2,6,6−トリ−メチルビシクロ[3.1.1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチルである。C−C12−シクロアルキルが三環式であるとき、好ましくは、アダマンチルである。
−C12−シクロアルキルは、特に好ましくは、C−C−シクロアルキル(ここで、C−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている)である。
“ハロゲン”または“ハロ”という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を言う。
本明細書中で用いられる“C−C20−アルコキシ”という用語は、1から20個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルコキシを言う。好ましくは、C−C20−アルコキシはC−C−アルコキシであり、特にC−C−アルコキシである。
本明細書中で用いられる“C−C−アルキルチオ”という用語は、−S−に結合したC−C−アルキルを表す。
本明細書中で用いられる“C−C−アルキレン”という用語は、一重結合によって結合する2個もしくは3個の炭素原子の直鎖の架橋基(例えば、−(CH)−、ここでxは2もしくは3である)を言う。C−C−アルキレンは、1個もしくは2個のC−C−アルキルによって置換され得る。
本明細書中で用いられる“C−C12−アリール”という用語は、環中に6から12個の炭素原子を有する単環式もしくは二環式芳香族性炭化水素基、例えばフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ビフェニルおよびジフェニルを言う。C−C12−アリールは、C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換され得る。好ましくは、C−C12−アリールは、ハロによって置換されているフェニルである。
本明細書中で用いられる“単環式アリール”という用語は、アリールで記載されたフェニルを言う。
“ヘテロアリール”という用語は、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む、芳香族性複素環、例えば5員から10員の複素環式環を言う。ヘテロアリールは、例えば単環式もしくは二環式アリールであり、例えばピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリルもしくはベンゾフリルである。ヘテロアリールは、C−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されていてもよい。
本明細書および請求の範囲全てで、文脈上他の解釈が必要とされる場合を除き、“含む(comprise)”という用語またはその変形(例えば“comprises”もしくは“comprising”)は、記載した整数もしくは段階、または整数もしくは段階のグループを含むが、他の何れの整数もしくは段階、または整数もしくは段階のグループを除外しないことを意味すると理解される。
塩基性の基(例えばピリジル、イソキノリニルもしくはナフチリジニル)を有する本発明の化合物は、酸付加塩に変換され得る。酸付加塩は、鉱酸類、有機カルボン酸類もしくは有機スルホン酸類(例えば塩酸、マレイン酸およびメタンスルホン酸)と、それぞれ形成され得る。
同様に、塩基と形成される塩、例えばカチオン性塩、例えばアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩(例えばナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩)、ならびにアンモニウム塩(例えばアンモニウム塩、トリメチルアンモニウム塩、ジエチルアンモニウム塩およびトリス(ヒドロキシメチル)−メチル−アンモニウム塩)およびアミノ酸との塩は、酸性の基が構造の一部を構成するならば、可能である。
遊離化合物およびその塩の形態の化合物の間の密接な関係を考慮して、化合物を本明細書中で記載する際は常に、該状況下で可能であるかもしくは適切であるならば、対応する塩もまた意図される。
その塩を含む本化合物はまた、その水和物の形態で得られ、または結晶化のために用いられる他の溶媒を含む。
上記の通り、本発明は、式(I):
Figure 2008513371
[式中、
は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されている}であり;
およびRは、独立して、水素もしくはC−C20−アルコキシであり;
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されている}であり;そして
Xは、NもしくはCHである。]
の化合物またはその塩を製造する新規の方法を提供する。
第1の態様において、本方法は、式(VI):
Figure 2008513371
[式中、Rは、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されている}であり;
およびRは、独立して、水素もしくはC−C20−アルコキシであり;
Xは、NまたはCHであり;そして
Yは、クロロまたはブロモである。]の化合物を、触媒および塩基の存在下、式(VII):
Figure 2008513371
[式中、Rは、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されている}であり;そして
およびRは、水素またはC−C−アルキルであるか、または
およびRは、結合して、C−C−アルキレン{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキルによって置換されている}となり、ホウ素および酸素原子と共に5員環もしくは6員環を形成している。]の化合物と、カップリングさせることを含む方法を提供する。
第2の態様において、式(I)の化合物は、式(II):
Figure 2008513371
[式中、R、RおよびXは、上記で定義した意味を有し、そしてRはC−C−アルキルであり、好ましくはt−ブチルである]の化合物を、不活性溶媒中(例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ペンタン、もしくはヘキサン、またはそれらの溶媒の混合物)、塩基(例えばn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、n−ヘキシルリチウム、もしくはリチウム ジイソプロピルアミド(LDA)、またはそれらの塩基の混合物)で処理し、そして、得られたジアニオンを、式(III):
Figure 2008513371
[式中、Rは上記で定義した意味を有し、そしてRはC−C−アルキルであり、好ましくはメチルである]のエステルと反応させ、式(IV):
Figure 2008513371
[式中、R、R、R、RおよびXは、上記で定義した意味を有する。]の化合物を得ることによって製造され得る。好ましくは、ジアニオンは、THF中のn−ヘキシルリチウムおよびLDAの混合物を用いて、約−78℃から約−30℃の範囲の温度で製造される。より好ましくは、約−55℃から約−35℃の範囲の温度である。好ましくは、当初反応混合物中に存在するn−ヘキシルリチウムとLDAのモル比は、約1:1から約1:1.5の範囲であり、そして塩基と式(II)の化合物の初期モル比は、約2:1から約5:1の範囲である。次の式(III)の化合物との発熱縮合反応は、好ましくは、約−15℃から約10℃の範囲の初期反応温度で行われる。より好ましくは、初めの温度は約−5℃から5℃の範囲である。元の反応混合物中に存在する式(III)の化合物と式(II)の化合物のモル比は、約2:1から約1:1の範囲である。好ましくは、モル比は、約1.3:1である。
式(II)および式(III)の化合物は、既知であるか、または当業界で周知の方法によってもしくは本明細書中の実施例で記載された方法を用いて製造され得る。例えば、Rがt−ブチルである式(II)の化合物は、式(VIII):
Figure 2008513371
[式中、R、RおよびXは、上記で定義した意味を有する。]の化合物を、酸触媒および不活性溶媒の存在下で、イソブチレンもしくはその等価物(例えばt−ブタノールもしくは酢酸t−ブチル、好ましくは酢酸t−ブチル)と反応させることによって得られる。従って、上記の Ritter 反応は、酸触媒として濃硫酸を、そして溶媒として酢酸を用いて、約0℃から約50℃の範囲の温度で、好ましくは約20℃から約30℃の範囲の温度で行われ得る。好ましくは、酸触媒と式(VIII)の化合物の初期モル比は、約0.5:1から約5:1の範囲であり、イソブチレンもしくはその等価物と式(VIII)の化合物との初期モル比は、約1:1から約5:1の範囲である。より好ましくは、酸触媒と式(VIII)の化合物との初期モル比は約2.25:1であり、イソブチレンもしくはその等価物と式(VIII)の化合物との初期モル比は約2:1である。
次に、式(IV)の化合物を、アンモニウム塩(例えば酢酸アンモニウム)および適当な溶媒(例えば酢酸)の存在下で環化させ、式(V):
Figure 2008513371
[式中、R、R、RおよびXは上記で定義した意味を有する。]の化合物を得る。環化は、過剰のアンモニウム塩を用いて、室温(RT)から約150℃の範囲の温度で行われ得る。好ましくは、反応は、約100℃から約115℃の範囲の温度で行われる。当初反応混合物中に存在するアンモニウム塩と式(IV)の化合物とのモル比は、約5:1から約20:1の範囲であってもよい。好ましくは、アンモニウム塩と式(IV)の化合物とのモル比は約10:1である。
式(V)の化合物は、有機溶媒中(例えばアセトニトリル、DCMもしくはトルエン、好ましくはトルエン)、ハロゲン化剤(例えばオキシ塩化リン、五塩化リン、オキシ臭化リンもしくは五臭化リン、好ましくはオキシ塩化リンもしくはオキシ臭化リン)で処理し、式(VI):
Figure 2008513371
[式中、R、R、RおよびXは、上記で定義した意味を有し、そしてYはクロロもしくはブロモである。]の化合物を得る。反応は、過剰のハロゲン化剤の存在下、RTから約150℃の範囲の温度で行われ得る。好ましくは、反応は、約100℃から約115℃の範囲の温度で行われる。当初反応混合物中に存在するハロゲン化剤と式(V)の化合物とのモル比は、約3:1から約15:1の範囲であってもよい。好ましくは、ハロゲン化剤と式(V)の化合物とのモル比は約10:1である。
最後に、式(VI)の化合物は、触媒、好ましくはパラジウム触媒(例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)もしくは臭化 パラジウム(I)トリ−t−ブチル−ホスフィン 二量体)、および塩基(例えば水酸化ナトリウム(NaOH)もしくは炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウム)の存在下、適当な溶媒中(例えば水、アセトニトリル、メタノール、エタノールもしくはTHF、またはその溶媒の混合物)、式(VII):
Figure 2008513371
[式中、Rは式(I)で定義した意味を有し、そしてRおよびRは水素もしくはC−C−アルキルであるか、またはRおよびRは、結合してC−C−アルキレン(所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキルによって置換されている)となり、ホウ素原子および酸素原子と共に5員環もしくは6員環を形成している。]の化合物とカップリングさせ、式(I)の化合物[式中、R、R、R、RおよびXは上記で定義した意味を有する。]を得る。好ましくは、RおよびRが水素であり、そして上記の Suzuki 反応は、水中で、RTから約100℃の範囲の温度で行われる。より好ましくは、反応は約80℃から約85℃の範囲の温度で行われる。当初反応混合物中に存在する式(VII)の化合物と式(VI)の化合物とのモル比は、約1:1から約2:1の範囲であってもよく、好ましくはモル比は約1.2:1である。当初反応混合物中に存在する塩基と式(VI)の化合物とのモル比は、約1:1から約5:1の範囲であってもよく、好ましくは、モル比は約2.5:1である。パラジウム触媒と式(VI)の化合物とのモル比は約0.001:1から約0.01:1の範囲であってもよく、好ましくは、モル比は約0.004:1である。
本発明は、さらに、上記の方法の何れかの変法、すなわち何れかの段階で得られた中間体生成物、例えば式(IV)および式(V)の化合物を出発物質として用いて、残りの段階を行う方法、または中間体を本発明の方法によって互いに変換する方法、または反応成分をその塩の形態で用いる方法を含む。
好ましくは、式(I)の化合物は、Rがt−ブチルである本発明の方法によって製造される。
より好ましくは、式(I)の化合物は、RがC−C12−シクロアルキル(所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている)であり;RおよびRが水素であり;Rが、フェニル(所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている)であり;Rがメチルであり;RおよびRが水素であり;そしてXがNである、本発明の方法によって製造される。
最も好ましくは、式(I)の化合物は、Rが4−カルボキシシクロヘキシルであり、そしてRが3−フルオロフェニルである、本発明の方法によって製造される。
特定の態様において、本発明の方法は、4−[8−(3−フルオロフェニル)−[1,7]−ナフチリジン−6−イル−trans−シクロヘキサンカルボン酸である、式(I)の化合物の製造のために用いられる。
式(IV)、式(V)および式(VI)の化合物は、式(I)の化合物の製造のための中間体として有用である。式(I)の化合物は、PDE4酵素の阻害剤であり、従って、慢性炎症性疾患(例えば喘息、COPDおよびリウマチ性関節炎)の処置に用いられ得る。
式(IV)の化合物[ここで、Rはt−ブチルであり、RはC−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であり;RおよびRは水素であり;そしてXはNである。]が望ましい。式(IV)の化合物[ここで、Rは、4−カルボキシシクロヘキシルである。]がより望ましい。
式(V)の化合物[ここで、RはC−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であり;RおよびRは水素であり;そしてXはNである。]が望ましい。式(V)の化合物[ここで、Rは4−カルボキシシクロヘキシルである。]がより望ましい。
式(VI)の化合物[ここで、RはC−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であり;RおよびRは水素であり;Yはクロロであり;そしてXはNである。]が望ましい。式(VI)の化合物[ここで、Rは4−カルボキシシクロヘキシルである。]がより望ましい。
上記の方法は、好ましくは、不活性雰囲気下で行われ、より好ましくは窒素雰囲気下で行われる。
必要な時は、存在する官能基が、本発明の特定の化学変換を行うために用いられる条件下で、反応成分と望ましくない反応を起こすことを防ぐために、保護基を導入してもよい。特定の反応のための保護基の必要性および選択は、当業者に既知であり、保護される官能基(ヒドロキシル、チオールなど)の性質、該置換基がその一部である分子の構造および安定性、ならびに反応条件によって変化する。
これらの条件に合う周知の保護基、およびその導入および脱保護は、例えば、McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London, NY (1973); Greene and Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley and Sons, Inc., NY (1999) に記載されている。
本発明の化合物は、当業者に既知の慣用の方法、例えば抽出および濾過を用いて単離され得る。さらに、該方法は、例えば未反応出発物質もしくは副反応生成物を除くための固相スカベンジャーの使用と組み合わされ得る。例えば、本明細書の実施例で記載されている通りに、Suzuki カップリングにおいて SMOPEX ファイバーを用いて、反応混合物からパラジウムを除去し得る。
出発物質の選択に依存して、式(I)の化合物およびその中間体は、可能な異性体の1つか、またはそれらの混合物の形態で、例えば実質的に純粋な幾何異性体(例えばcis異性体およびtrans異性体)、光学異性体(対掌体)、ラセミ体、もしくはそれらの混合物として存在し得る。前述の可能な異性体またはその混合物は、全て本発明の範囲である。
得られた何れの異性体混合物も、その物理化学的性質の違いに基づいて、慣用の方法、例えばクロマトグラフィーおよび/または結晶化によって、好ましくは結晶化によって、純粋な、例えば幾何異性体に分離され得る。例えば、式(I)の化合物、特に4−[8−(3−フルオロフェニル)−[1,7]−ナフチリジン−6−イル−trans−シクロヘキサン−カルボン酸は、本明細書中で実施例に記載されている通りに、アセトニトリルおよび水の混合物で結晶化し、次にエタノールおよび水の混合物で再結晶することによって、高い幾何異性体純度で得られる。
得られた何れの最終生成物もしくはその中間体のラセミ体も、既知の方法によって、例えば光学活性な酸もしくは塩基で得られたジアステレオマーの塩を分割して、その後光学活性な酸性もしくは塩基性の元の化合物を遊離することによって、光学的対掌体に分割され得る。ラセミ生成物はまた、キラルクロマトグラフィーを用いて、例えばキラルな吸着体を用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分割してもよい。
下記の実施例は、本発明を例示することを意図しており、それに制限されると解釈されるべきではない。特記しない限り、全ての蒸発は、減圧下で、好ましくは約7.5から112.5mmHg(=10〜150mbar)の間で行われる。最終生成物、中間体、および出発物質の構造は、標準的な分析方法、例えば微量分析、融点(mp)、ならびに分光学的特性、例えばMS、IR、NMRによって確認される。用いられる略号は、当業界で慣用のものである。
幾何異性体(例えばcis異性体およびtrans異性体)の場合において、下記HPLC方法はまた、その保持時間によって本発明の化合物を同定するために用いてもよい:DYNAMAX Model SD-200, symmetry Column (C18, 5μm, 250mm×4.6mm, Waters)で、流速 1.0ml/分で、そして0.05%のトリフルオロ酢酸(TFA, v/v)を含む水、および0.05%のTFA(v/v)を含むアセトニトリルの混合物を、90/10から10/90の濃度勾配で、溶出液として、UV検出を波長210nmとして用いて;あるいは、アセトニトリル中のpH 3緩衝溶液を溶出液として用いる。
実施例1
3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸 t−ブチルアミド
Figure 2008513371
1Lの4つ口LabMax(メカニカル・スターラーおよび250mlの目盛り付き添加用漏斗および窒素バブラーを備えた)に、2−シアノ−3−メチルピリジン(0.8mol, 94.4g)、および酢酸(2.62mol, 150.0ml)を入れる。白色の懸濁液を、室温で、250rpmの速度で撹拌する。濃硫酸(1.8mol, 96.0ml)を、温度を30℃未満に保つよう冷却しながら、0.5時間に亘って反応混合物に加える。添加の際には、溶液は初め不透明な白色の溶液であり、次に透明となり、添加完了までに無色となる。一定の穏やかなN気流下、反応物の温度を25±4℃に保ちながら、酢酸t−ブチル(1.6mol, 215.6ml)を、45分に亘って滴下する。添加後、得られた澄明な無色の溶液を、メカニカル・スターラーで、室温で4時間撹拌する。次に、反応の完了を確実にするために、反応混合物を室温でさらに8時間保つ。9.0%NaOH水溶液(8±4℃まで氷冷, 3.64kgの水中の360gのNaOH)を含む5Lの丸底フラスコに、メカニカル・スターラーで撹拌しながら、40分に亘って、反応物を滴下することによってクエンチする。添加完了までに、反応液の温度は27℃まで上昇し、大量の固体が観察される。混合物を、室温で、さらに1.5時間撹拌し、反応容器を撹拌しながら排液し、固体を濾過によって集める。集めた固体を水(600g)に懸濁し、0.5時間撹拌し、次に濾過によって集め、真空下(44±5℃, 25mbar)、14時間乾燥し、3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸 t−ブチルアミドを白色の結晶性固体として得る。
実施例2
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 モノメチル エステル
Figure 2008513371
5Lの4つ口丸底フラスコ(メカニカル・スターラー、窒素注入口、還流冷却器およびデジタル温度コントローラー/プローブを備える)に、1,4−シクロヘキサン−ジカルボン酸ジメチルエステル(4.792mol, 1.01kg)を入れ、添加用漏斗をメタノール(79g, 100ml)で1回洗う。均一な溶液を、16±3℃で、15分に亘って冷却する。メタノール(1.343kg, 1.70L)中の水酸化カリウム(2.396mol, 158.2g)の温かい(47±3℃)溶液を、16℃から19℃で、1時間に亘って加える。添加用漏斗をメタノール(158g, 200ml)で1回洗う。薄黄色の均一な混合物(pH〜14)を、65℃まで1.5時間に亘ってゆっくりと昇温し、次に65±3℃で2時間還流する(pH〜8.5)。反応混合物を35±3℃まで冷却する。内容物を35±3℃で(15〜150mbar)濃縮し、濁った粘稠な油状物を得る。これを、ヘプタンで(240g, 350ml)、38±3℃で(15〜150mbar)、1回洗浄し、撹拌可能なペーストを得る。水(2.50kg)およびヘプタン(686g, 1.0L)を加え、混合物を22±3℃で15分間撹拌し、2つの澄明な層を得る(pH〜8.5)。次に、水(100g)中の炭酸カリウム(20g)の溶液を加え、混合物を15分間撹拌し、溶液のpHを10.5に調節する。層を15分間放置し、次に層を分離する。有機層を水(100g)で1回洗浄し、先に分離した水層および水性洗浄液を合わせる。この水溶液をヘプタン(686g, 1.0L)で1回抽出し、層を分離する。有機層を水(100g)で1回洗浄し、先に分離した水層および水性洗浄液を再度合わせる(容積〜3.3L)。塩化ナトリウム(250g)を加え、混合物を、22±3℃で、15分間撹拌し、次に水溶液を12Lの分離フラスコに移す。メチル−t−ブチル エーテル(MTBE, 2.34kg, 3.16L)および水(174ml)中の濃塩酸(HCl, 37wt%, 209g)の溶液を、22±3℃で、混合物に加え、pHを5.50±0.1に調節する(総量〜6.5L)。水層を分離し、有機層を水(100g)で1回洗浄する。層を3時間もしくは終夜(可能な時間)放置し、次に分離する。有機溶液を、5Lの4つ口丸底フラスコ(メカニカル・スターラー、窒素注入口、還流冷却器、およびデジタル温度コントローラー/プローブを備えた)に移し、次に50±3℃で30分に亘って加熱し、MTBEを、50℃から71℃で(反応器温度)、大気圧下で蒸発させ、粘稠な油状物を得る(体積〜300ml)。効果的に撹拌しながら(400rpm)、ヘプタン(997g)を15から30分に亘って加え、ポットの温度を60±3℃に保つ。濁った内容物を約56℃までゆっくり冷却し、懸濁液を54±3℃で1時間保つ。スラリーを、1.5時間に亘って9±3℃までゆっくり冷却し、30分間この温度に保つ。ポリプロピレン・フィルター・パッドおよびブフナー漏斗で、9±3℃で濾過することによって、固体を集め、次にフラスコとフィルター・ケーキを元のろ液(9±3℃)で洗浄する。ケーキを1時間空気乾燥し(〜150mbar)、次に、真空オーブン中で(60±3℃, 15mbar)、18時間乾燥し、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸モノメチルエステルを、白色の固体として得る。
mp 85〜87℃.
実施例3
4−[2−(2−t−ブチルカルバモイル−ピリジン−3−イル)−アセチル]−シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2008513371
5Lの4つ口フラスコ(メカニカル・スターラー、ガス排出口、ガス注入口、および熱電対、添加用漏斗を備える)に、THF(1.9L)およびジイソプロピルアミン(1.25mol, 126.5g)を入れる。溶液を約−40℃から−50℃まで冷却する。ヘキサン中n−ヘキシルリチウム(4.54mol, 645g)の溶液をゆっくりと加え(30から40分)、混合物をこの温度で30分間撹拌する。約−40℃から−50℃の温度を保ちながら、THF(300ml)中の、実施例1の3−メチル−ピリジン−2−カルボン酸 t−ブチルアミド(0.5mol, 96g)の溶液を加える(30分間)。反応物をさらに30分間撹拌し、次に約0℃から3℃まで温める。THF(300ml)中の、実施例2のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸 モノメチル エステル(0.644mol, 120g)の溶液を、可能な限り速く加える(7から10分)。添加中に、内部温度を約3℃から約36℃に上げる。この段階で固体が分離しやすいので、激しく撹拌する必要がある。反応物をこの温度で1.5時間撹拌し、次に約−5℃から−20℃まで冷却する。水(1.25L)をゆっくりと加え、混合物を約10℃から20℃まで温める。層を分離し、水層をt−ブチル メチル エーテル(500ml)で抽出し、水溶液を約20℃から2℃で少なくとも12時間保つ。6N 水性HCl(365ml)を、10±3℃で、pHを約5.8±0.2に調節する。固体の形成が観察されるまで、混合物をこのpHで30分間撹拌する。6N 水性HClをゆっくりと加え、pHを約5.0とした。懸濁液を約0℃から5℃で1時間撹拌し、固体を、ブフナー漏斗と濾布を用いて濾過することによって集める。固体を水(300ml)で洗浄し、オーブン中50℃で(25mbar)、14時間乾燥し、4−[2−(2−t−ブチルカルバモイル−ピリジン−3−イル)−アセチル]−シクロヘキサン−カルボン酸を灰白色の粉末として、trans異性体およびcis異性体の約85:15混合物として得る。
mp 〜160℃;
MS 347.1 [M+1]+.
実施例4
4−(8−オキソ−7,8−ジヒドロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2008513371
3Lの4つ口丸底フラスコ(メカニカル・スターラーおよび還流冷却器を備える)に、実施例3の4−[2−(2−t−ブチルカルバモイル−ピリジン−3−イル)−アセチル]−シクロヘキサン−カルボン酸(0.393mol, 0.136kg)、酢酸アンモニウム(3.93mol, 303g)、および酢酸(275g)を入れる。反応物が濃厚で均一なスラリーとなるまで、白色の懸濁液を、室温で、速度250rpmで10分間撹拌する。反応物を、108±3℃で、40分に亘って加熱し、得られた透明な暗黄褐色の反応混合物を、この温度で、さらに12時間撹拌する。混合物を50℃まで冷却し、水(1.5L)を加え、混合物をさらに約10℃まで冷却する。1.5時間後、反応容器から排液する。沈殿した固体を濾過によって集める。集めた固体を水(600ml)およびメタノール(76ml)の冷却(10±5℃)した混合物で洗浄し、次に真空下(60±5℃, 25mbar)、14時間乾燥し、4−(8−オキソ−7,8−ジヒドロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸を、灰白色の粉末として、trans異性体とcis異性体の約93:7混合物として得る。
mp >270℃;
MS 273.3 [M+1]+.
実施例5
4−(8−クロロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2008513371
2Lの4つ口丸底フラスコ(メカニカル・スターラー、窒素注入口、還流冷却器およびデジタル温度コントローラー/プローブを備える)に、実施例4の4−(8−オキソ−7,8−ジヒドロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸(0.257mol, 70.9g)、トルエン(770ml)、およびオキシ塩化リン(2.671mol, 247ml)を入れる。懸濁液を1時間に亘って106℃までゆっくりと加熱し、次に108±3℃で6.5時間穏やかに還流し、暗色の均一な混合物を得る。反応物を20±3℃まで30分に亘って冷却し、次に、5Lの4つ口丸底フラスコ中の、冷却(約2℃)した水(3.03L)に、ゆっくりと注ぐ。温度を5±3℃で1時間保つ。2Lのフラスコをトルエン(350ml)で1回洗浄し、洗浄液を冷却した反応混合物と合わせる。合わせた混合物を5±3℃で1.5時間撹拌する。反応温度を5±3℃に保ちながら、水(413ml)中の水酸化ナトリウム(413g)の溶液を、30から60分に亘って加え、混合物のpHを3.1±0.2に調節する(最終体積〜4.7L)。懸濁液を7±3℃で10分に亘って温め、固体をポリプロピレン濾布およびブフナー漏斗で濾過することによって集め、次に水(2×250ml)で2回洗浄する。固体を200mbarで1時間空気乾燥し、次に真空オーブン中(50±3℃, 15mbar)、18時間乾燥し、4−(8−クロロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸を、黄褐色の固体として、trans異性体およびcis異性体の約81:19混合物として得る。
mp 213〜214℃(分解を伴う);
MS 291.08 [M+1]+.
実施例6
4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2008513371
500mlの4つ口フラスコ(メカニカル・スターラー、ガス排出口、ガス注入口、熱電対、および還流冷却器を備える)に、水(400ml)、炭酸カリウム(0.499mol, 69g)、実施例5の4−(8−クロロ−[1,7]ナフチリジン−6−イル)−シクロヘキサンカルボン酸(0.2mol, 58.2g)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.24mol, 33.6g)、および臭化 パラジウム(I) トリ−t−ブチルホスフィン 二量体(0.809mmol, 629mg)を入れる。得られた溶液を83±3℃に加熱し、この温度で2時間維持する。反応物をHPLCによってモニターする。反応完了後、水(400ml)を加え、反応混合物をMBTE(3×240ml)で抽出する。HCl(700ml, 37重量%)を10℃から30℃で水相に加え、次に SMOPEX 110 (7.0g)を添加し、混合物を60℃で1時間加熱する。熱溶液を Celite(商標)濾材および活性炭を詰めたカラムに通して濾過する。カラムを水性HCl(6N, 422.4g)の熱溶液(40℃から50℃)で洗浄し、ろ液を、<20℃で、水性NaOH(727.2g, 50%)でpH 9まで中性にする。混合物を、この温度で3時間撹拌し、次に水性HCl(6N, 37.0g)を加えてpHを約2から3に調節し、約0℃から5℃で3時間撹拌を続ける。固体を濾過によって集め、水(200ml)で洗浄し、60℃で14時間乾燥し、4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−シクロヘキサンカルボン酸を、明黄色の固体として、trans異性体およびcis異性体の約82:18混合物として得る。
MS 351.16 [M+1]+.
実施例7
4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−trans−シクロヘキサンカルボン酸
Figure 2008513371
1Lの4つ口フラスコ(メカニカル・スターラー、ガス排出口、ガス注入口、熱電対、還流冷却器、および添加用漏斗を備える)に、実施例6の4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−シクロヘキサンカルボン酸(0.217mol, 76.0g)、アセトニトリル(660ml)、水(53ml)を入れる。混合物を約30℃から40℃で加熱し、水性NaOH(2N, 18ml)を添加することによって、pHを2.0±0.5に調節する。NaOHの体積が18ml(2N)未満であれば、水を加えて、アセトニトリル:水性NaOHの比を約10:1(v/v)に調節する。SMOPEX 110 (7.6g)を加え、混合物を約70℃で4時間加熱する。熱溶液を濾過し、熱アセトニトリル(50ml)で洗浄する。ろ液を、実施例5の4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−シクロヘキサン−カルボン酸で植晶し、次に18±3℃で4時間撹拌する。固体を濾過によって集め、水(110ml)で洗浄し、オーブンで50℃で14時間乾燥し、4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−trans−シクロヘキサンカルボン酸(trans>98%)を白色の固体として得る。
実施例8
4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−trans−シクロヘキサンカルボン酸
1Lの4つ口フラスコ(メカニカル・スターラー、ガス排出口、ガス注入口、および熱電対、還流冷却器、および添加用漏斗を備える)に、実施例7の4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−シクロヘキサンカルボン酸(0.097mol, 34.0g)、SMOPEX 110 (3.4g)、エタノール(268.6g)を入れ、混合物を70℃に加熱する。この温度で3時間後、熱溶液を濾過し、反応器をエタノール(39.5g)で洗浄する。輸送する前に放置している間に固体が形成したならば、ろ液を60℃に加熱し、固体を溶解する。温度を50℃以上に保ちながら、ろ液を別の反応器に移す。輸送ラインをエタノール(39.5g)で洗浄し、溶液を約60℃に加熱する。55±5℃の温度で維持しながら、水(440g)をゆっくりと加える(このスケールでは添加時間は30分である)。添加中に固体が形成する。添加後、温度を50℃でさらに30分間保つ。混合物を13±3℃まで2時間に亘って冷却し、この温度でさらに2時間保つ。固体を濾過によって集め、前もって冷却(約10℃から15℃)したエタノール/水(25ml/25ml)で洗浄し、オーブン中、50℃で14時間乾燥し、4−[8−(3−フルオロ−フェニル)−[1,7]ナフチリジン−6−イル]−trans−シクロヘキサンカルボン酸(trans>99%)を白色の固体として得る。

Claims (14)

  1. 式(I):
    Figure 2008513371
    [式中、
    は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;
    およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;そして
    Xは、NまたはCHである。]
    の化合物またはその塩の製造方法であって、
    式(VI):
    Figure 2008513371
    [式中、Rは、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;
    およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;
    Xは、NまたはCHであり;そして
    Yは、クロロまたはブロモである。]の化合物を、触媒および塩基の存在下、式(VII):
    Figure 2008513371
    [式中、Rは、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;そして
    およびRは、水素またはC−C−アルキルであるか、または
    およびRは、結合してC−C−アルキレン{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキルによって置換されている}となり、ホウ素および酸素原子と共に5員環もしくは6員環を形成している。]の化合物と、カップリングさせることを含む方法。
  2. が、C−C12−シクロアルキル{所望によりC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であり;RおよびRが、水素であり;Rが、フェニル{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であり;Rがメチルであり;RおよびRが水素であり;Yがクロロであり;そしてXがNである、請求項1に記載の方法。
  3. が、カルボキシによって置換されているC−C−シクロアルキルであり;そして、Rが、ハロによって置換されているフェニルである、請求項1もしくは2に記載の方法。
  4. が、4−カルボキシシクロヘキシルであり;そしてRが、3−フルオロフェニルである、請求項3に記載の方法。
  5. 式(I)の化合物が、4−[8−(3−フルオロフェニル)−[1,7]−ナフチリジン−6−イル−trans−シクロヘキサンカルボン酸である、請求項1から4の何れか1項に記載の方法。
  6. 請求項1で定義した式(VI)の化合物を、
    (a) 式(II):
    Figure 2008513371
    [式中、RはC−C−アルキルであり;そしてR、RおよびXは、請求項1で定義した通りである。]の化合物を、不活性溶媒中、塩基で処理し;そして得られたジアニオンを、式(III):
    Figure 2008513371
    [式中、Rは請求項1で定義した通りであり;そしてRはC−C−アルキルである。]のエステルと反応させ、式(IV):
    Figure 2008513371
    [式中、R、R、R、RおよびXは、請求項1で定義した通りである。]の化合物を得ること;
    (b) 式(IV)の化合物を、アンモニウム塩および適当な溶媒の存在下で環化させ、式(V):
    Figure 2008513371
    [式中、R、R、RおよびXは、請求項1で定義した通りである。]の化合物を得ること;および
    (c) 式(V)の化合物を、有機溶媒中、ハロゲン化試薬で処理し、式(VI):
    Figure 2008513371
    [式中、R、R、RおよびXは、請求項1で定義した通りであり;そして、Yは、クロロまたはブロモである]の化合物を形成させること;
    からなる工程によって製造する、請求項1に記載の方法。
  7. Rがt−ブチルである、請求項6に記載の方法。
  8. が、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であり;RおよびRが、水素であり;Rが、フェニル{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であり;Rがメチルであり;RおよびRが、水素であり;Yがクロロであり;そしてXがNである、請求項6もしくは7に記載の方法。
  9. が、カルボキシによって置換されているC−C−シクロアルキルであり、そしてRが、ハロによって置換されているフェニルである、請求項6から8の何れか1項に記載の方法。
  10. が4−カルボキシシクロヘキシルであり;そしてRが3−フルオロフェニルである、請求項9に記載の方法。
  11. 式(I)の化合物が、4−[8−(3−フルオロフェニル)−[1,7]−ナフチリジン−6−イル−trans−シクロヘキサンカルボン酸である、請求項6から10の何れか1項に記載の方法。
  12. 式(IV):
    Figure 2008513371
    [式中、
    Rは、C−C−アルキルであり;
    は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている}であり;
    およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;そして
    Xは、Nである。]
    の化合物、またはその塩。
  13. 式(V):
    Figure 2008513371
    は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、もしくはハロによって置換されている} (ただし、Rはフェニル、4−メトキシフェニル、または3−メチル−2−ピリジニルではない)であり、
    およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;そして
    Xは、Nである。]
    の化合物、またはその塩。
  14. 式(VI):
    Figure 2008513371
    [式中、
    は、C−C20−アルキル{所望により、1個もしくは2個のヒドロキシ、C−C12−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アルコキシ、チオール、C−C−アルキルチオ、もしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−シクロアルキル{所望により、1個もしくは2個のC−C−アルキル、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオもしくはカルボキシによって置換されている}であるか、または
    は、C−C12−アリール{所望によりC−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオおよびニトロから選択される、1個、2個、3個もしくは4個の置換基によって置換されている}であるか、または
    は、ヘテロアリール{所望によりC−C−アルキル、C−C−アルコキシもしくはハロによって置換されている}であり (ただし、(a) Yがブロモであるとき、Rは4−カルボキシフェニルではなく、(b) Yがクロロであるとき、Rは3−メチル−2−ピリジニルではない);
    およびRは、独立して、水素またはC−C20−アルコキシであり;
    Xは、Nであり;そして
    Yは、クロロもしくはブロモである。]
    の化合物、またはその塩。
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