JP2008501085A - ディーゼル内燃機関用燃料フィルター - Google Patents

Abstract

外部ケーシング（２、３）を有し、その内部はフィルターバッフル（７）により２つの別々のチャンバーに分離され、その一方が燃料入口導管（４）と、もう一方が燃料出口導管（５）へとそれぞれ接続されていて、上記ケーシングが正常なエンジン動作のために特性パラメータを測定するセンサー（１６）を備えた装置（１２）と組み合わされて成るディーゼル内燃機関用改良型フィルターユニット。

Description

本発明は、ディーゼル内燃機関に組み合わされるフィルターユニットに関するものであり、特に内燃機関の機能特性をモニターし及び／又は調整できるにする所定のパラメータを測定する装置を結合したフィルターユニットに関する。

ディーゼル内燃機関の正常な動作のために、最新のディーゼルエンジンは、例えばディーゼル燃料の温度や或いは又燃料フィルターにおける水分の存在の可能性のような測定すべき多数のパラメータを必要している。

従来技術においては、計測されるべきいくつかのパラメータは燃料フィルターに関連する複数の個別の装置によって測定されている。

例えば、フィルター内の水分の存在を感知するための装置、燃料温度を測定するための装置、さらには好ましくない気候条件下でエンジンのスタートを助けるフィルター内の燃料温度を調整するための装置は公知である。

現在、これらのすべての装置は個々にフィルターと組合わされ、多くの場合、使い捨て可能な測定及び／又はチェッキング要素で構成されており、即ち、それらはフィルターと共に交換されるため、必然的に低品質の要素である。特にフィルター交換時に、ユーザーは個々の装置にあるそれぞれのセンサーの接続プラグを、すべて取り外さなければならず、その後新しいフィルターに搭載されているセンサーとそれらを再接続しなければならない。センサーの数が多いことから見れば、そうすることは相当な時間を費やししかも接続エラーが起こり得る原因となっている。

従って、エンジン操作用パラメータを測定するために必要とされるすべてのセンサーを有する装置を結合し、且つフィルター交換時に簡単に装着できるフィルターユニットの必要性が生じている。

本発明の目的は、簡単で、合理的で且つ低コストでの解決手段で、上記の要求を満たすことである。

本発明は、請求項１に記載のフィルターユニットによって、上記の目的を達成するものである。

特に、本発明は、外部ケーシングを有し、その内部が濾過バッフルによって２つの別々のチャンバーに分離され、その一方が燃料入口導管ともう一方が燃料出口導管にそれぞれ接続され、上記ケーシングの内部に、正常なエンジン動作のために所定の特性パラメータを測定するためのセンサーを備えた、ケーシングの外側から取り外し可能な装置を、収容して成るディーゼル内燃機関用フィルターユニットを提供することである。

本発明のフィルターユニットによる特に有利な実施形態は従属請求項に記載される。

本発明の特徴と構造上の利点は、本発明を制限しない例として特に好ましい実施形態を例示した添付図面を参照してなされた以下の記載から更に明らかになるであろう。

図面はフィルターユニット１を示し、フィルターユニット１はカップ形外部ケーシング２を備え、このカップ形外部ケーシング２はカバー３によって上部を閉じられておりカバー３には燃料入口導管５及び燃料出口導管５が配置されている。

中央に配置されている入口導管４はカバーの下に伸長してステム６を画定しており、ステム６の機能については以下に説明する。

ケーシング２の内部には環状形態の濾過バッフル７を収容しており、この環状形態の濾過バッフル７は下方端部８と、カバー３から分岐しているステム６との間に支持されている。

上記濾過バッフル７は、実質的に、ケーシング２の内部を２つの分離したチャンバー９及びチャンバー１０に分割している。一方のチャンバー９は濾過しようとする燃料用の入口導管４に接続され、他方のチャンバー１０は濾過された燃料用の出口導管５へ接続されている。

ケーシング２は管状孔２０を下部に備え、管状孔２０は、フィルターユニット１を備えた、エンジンの正常な動作のために必要な或数のパラメータを測定するためのセンサー(図示していない)を担持する装置１２を受けている。

図示した実施形態では、装置１２は温度測定センサーと燃料加熱装置とケーシング２の底部に集められた水分を感知するためのセンサーとを収容している。

特に図２及び図３を参照すると、装置１２は、外見上異なる断面を有するシャフトの形態であって、ガスケット１００がケーシング２へ、及びガスケット１０１が濾過バッフル７へ、密封状態で挿差され、ステム６近くまで伸長している。上記の装置１２及び濾過バッフル７は、共に上記チャンバー９及びチャンバー１０を画定している。

装置１２は、示されていないが、ペグ又は止めネジのような普通の固定手段によりケーシング２に堅固に設けられている。

装置１２の内部は空洞であって、２つの分離した部分に分割されている。それらの上方部分１３はチャンバー９の内部に位置決めされ、下方部分１４はチャンバー１０の内部に位置決めされている。

上方部分１３は、その上部が開かれていて、カップ形を成し、その側面に２つの長方形の開口１５を備えている。

上方部分１３はその内部に、燃料温度を測定するためのセンサー１６を上記開口１５の近くに収容し、上記センサーは装置の下方部分１４に収容されている電子制御カード１７に接続している。

また、上方部分１３はその内部に、公知の形態の加熱装置１８を収容し、この加熱装置１８は電子制御カード１７に接続している。

装置１２はまた、ケーシング１の底部に貯まった過度の量の水の存在を感知するセンサーを備えている。図示された実施形態では、上記センサーは装置１２の下方部分１４の外部表面から分岐している２つの誘導電極２４を備え、これらの電極２４は上記の制御カード１７に接続している。

制御カード１７は、データ転送ケーブル１９によって車両制御システムに接続している。

このように装置１２の中にすべてのセンサーを組込むことにより、フィルターは簡単にしかも迅速に交換することができるようになる。この目的のために、図示されていない固定手段を取り外した後、オペレーターは単にケーシング２から装置１２を引き出し、それを新しいフィルターユニットのケーシングの中へ再度挿差するだけであり、よって、より高品質の構成要素を使用できるようになる。

又、注目すべきは、従来技術で起こっていたようなセンサーの使い捨てはなくなり、装置１２のシャフト状の構造が更なる有意性を提供し、よって、フィルターユニットの全コストを大幅に削減することができる。

最後に、他の実施形態において、装置１２は説明してきたものと数及び／又は機能に関して異なるセンサーを組込むことも可能である。

本発明のフィルターユニットを示す断面図。 本発明のユニットを備えた結合装置の、図１の線ＩＩ−ＩＩに沿った概略断面図。 図２の断面ＩＩＩ−ＩＩＩを示す断面図。

Claims (11)

1. 外部ケーシングを有し、その内部が濾過バッフルによって２つの別々のチャンバーに分離され、その一方が燃料入口導管ともう一方が燃料出口導管にそれぞれ接続されているディーゼル内燃機関用改良型フィルターユニットにおいて、
   上記ケーシングが、正常なエンジン動作のために所定の特性パラメータを測定するためのセンサーを備えた、ケーシングの外側から取り外し可能な装置を、内部に収容していることを特徴とするディーゼル内燃機関用改良型フィルターユニット。
2. 上記装置が取り外し可能に上記ケーシングの底部にある孔と関連していることを特徴とする請求項１に記載のユニット。
3. 上記装置が上記濾過バッフルの内部に部分的に挿差されていることを特徴とする請求項２に記載のユニット。
4. シールガスケットが上記装置と上記濾過バッフルの間に挿差されていることを特徴とする請求項３に記載のユニット。
5. 上記装置が異なったいくつかの断面を備えるシャフトのような形態であることを特徴とする請求項３に記載のユニット。
6. 上記装置が内部的に空洞であって、上記濾過バッフルの内部で受ける上方部分と、ケーシングの中で受ける分離された下方部分とを備えていることを特徴とする請求項１に記載のユニット。
7. 上記上方部分がその外部表面に燃料供給のための少なくとも１つの開口を備えていることを特徴とする請求項６に記載のユニット。
8. 上記下方部分が上記装置と関連するセンサーのための制御カードを収容していることを特徴とする請求項６に記載のユニット。
9. 上記装置がディーゼル燃料の温度を測定するための少なくとも１台のセンサーと、少なくとも１台の加熱装置とを備えていることを特徴とする請求項１に記載のユニット。
10. 上記装置が上記ケーシングの底部に貯まる水位を測定するための少なくとも１台のセンサーを備えていることを特徴とする請求項１に記載のユニット。
11. 上記装置が固定手段によって取り外し可能にケーシングと関連されていることを特徴とする請求項１に記載のユニット。

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