JP2008309644A - タイヤの検査方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクロースコードの有無を正確に判定することができ、しかも検査に要する時間の短縮を図ることのできるタイヤの検査方法及びその装置を提供する。
【解決手段】画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するとともに、抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中に現れる各カーカスコード像の面積の平均値を算出するとともに、その平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出し、検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在するか否か判定することから、例えば2本のカーカスコードCCが交差してアクロースコードが生じている場合は、その2本のカーカスコードCCに対応するカーカスコード像が前述のように検出される。また、そのカーカスコード像に4本に枝別れしている分岐部が存在することになるので、アクロースコードが生じていると判定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばトラック用タイヤやバス用タイヤのように金属製のカーカスコードを有するタイヤのカーカスコードの状態を非破壊で検査するためのタイヤの検査方法及びその装置に関するものである。
一般に、この種のタイヤの検査方法としては、タイヤの内周面側からタイヤに向かってX線を照射するとともに、タイヤを周方向に回転させながら、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過X線像を撮像するとともに、撮像した画像を表示装置に表示し、表示装置によって表示されるカーカスコードの状態等を検査員が目視によって判定するようにしたものが知られている。
また、他のタイヤの検査方法としては、前述と同様に撮像装置によって透過X線像を撮像するとともに、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−15172号公報
ところで、前者の検査方法では、検査員が目視によってカーカスコードの状態等を判定していることから、判定精度を向上することが難しく、検査に要する時間の短縮を図ることも難しいという問題点があった。
また、後者の検査方法では、予め記憶されている基準データと撮像された画像とを比較し、基準データと撮像された画像との差異に基づきベルトコードの状態等を判定するようにしているが、基準データは複数個のタイヤを撮像して各画像を加算平均することにより作成されるので、例えばカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードの有無等の細かな判定を行うことができないという問題点があった。
また、タイヤの品種ごとに基準データを作成して記憶しておく必要があるので、基準データを作成する分だけ検査に要する時間が長くなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アクロースコードの有無を正確に判定することができ、しかも検査に要する時間の短縮を図ることのできるタイヤの検査方法及びその装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、二値化ステップによって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出ステップと、平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出ステップと、検出ステップによって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定ステップとを含むようにしている。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、二値化手段によって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出手段と、平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出手段と、検出手段よって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定手段とを備えている。
これにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中に現れる各カーカスコード像の面積の平均値を算出するとともに、その平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出し、検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分れしている分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定されることから、例えば2本のカーカスコードが交差してアクロースコードが生じている場合は、その2本のカーカスコードに対応するカーカスコード像が前述のように検出される。また、そのカーカスコード像に4本に枝別れしている分岐部が存在することになるので、アクロースコードが生じていると判定される。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、二値化ステップによって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出ステップと、平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出ステップと、検出ステップによって検出されたカーカスコード像に、3本に枝分れするとともにカーカスコード延設方向の一方から他方に向かって2本から1本に収束している第1モード分岐部と、第1モード分岐部よりもカーカスコード延設方向の他方に配置され、3本に枝分れするとともにカーカスコード延設方向の他方から一方に向かって2本から1本に収束している第2モード分岐部とが存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定ステップとを含むようにしている。
また、本発明は、タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、二値化手段によって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出手段と、平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出手段と、検出手段によって検出されたカーカスコード像に、3本に枝分かれするとともにカーカスコード延設方向の一方から他方に向かって2本から1本に収束している第1モード分岐部と、第1モード分岐部よりもカーカスコード延設方向の他方に配置され、3本に枝分かれするとともにカーカスコード延設方向の他方から一方に向かって2本から1本に収束している第2モード分岐部とが存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定手段とを備えている。
これにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中に現れる各カーカスコード像の面積の平均値を算出するとともに、その平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出し、検出されたカーカスコード像に前記第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定されることから、例えば2本のカーカスコードが互いに接触して平行に延びる部分を有するように交差してアクロースコードが生じている場合は、その2本のカーカスコードに対応するカーカスコード像が前述のように検出される。また、そのカーカスコード像に第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在することになるので、アクロースコードが生じていると判定される。
本発明によれば、アクロースコードの有無を正確に判定することができるので、タイヤ品質の向上を図る上で極めて有利である。また、目視によらず自動で判定を行うことも可能であり、タイヤの品種ごとに基準データを作成する必要もないことから、検査に要する時間の短縮を図る上で極めて有利である。
図1乃至図18は本発明の一実施形態を示すもので、図1は照射装置及び撮像装置の概略図、図2はタイヤ検査装置のブロック図、図3は第2制御装置の制御部の動作を示すフローチャート、図4乃至図13は第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図、図14は第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート、図15乃至図18は第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図である。
本実施形態のタイヤ検査装置は、タイヤTの内周面側に配置され、X線をタイヤTに向かって照射する照射装置10と、タイヤTの外周面側に配置され、タイヤTを透過した透過電磁波像としての透過X線像を撮像する撮像装置20と、撮像装置20に接続された検査装置本体30とを備えている。また、タイヤTは図示しない支持装置によって回転自在に支持されるようになっている。タイヤTは複数の金属製のカーカスコードCCがラジアル方向に延びるように配置されたラジアルタイヤである。また、タイヤTの外周面側には複数のベルト部材が設けられ、各ベルト部材は金属製のベルトコードBCを有する。各カーカスコードCCはタイヤTの周方向に略等間隔で配置されているが、各カーカスコードCCのうち一部のカーカスコードCC同士が互いに交差する場合がある。このようにカーカスコードCC同士が互いに交差する現象はアクロースコードと称されている。
照射装置10はX線を放射状に照射する周知のX線管から成り、支持装置によって支持されたタイヤTの内周面側に配置されるようになっている。尚、X線の代わりにγ線を照射するように構成することも可能である。
撮像装置20は、支持装置に支持されたタイヤTの上側に配置された上方カメラ21と、支持装置に支持されたタイヤTの幅方向両側に配置された一対の側方カメラ22とを有する。各カメラ21,22は周知のラインセンサカメラから成り、各カメラ21,22はタイヤTを透過した透過X線像を線状に撮像するようになっている。即ち、支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像される。
検査装置本体30は、図2に示すように、第1乃至第3制御装置31,32,33を備えている。また、各制御装置31,32,33はそれぞれ制御部31a,32a,33a、液晶表示画面等の表示部31b,32b,33b及びハードディスク等の記憶部31c,32c,33cを有する。制御部31a,32a,33aは演算装置、記憶装置、入力装置等を有する周知のマイクロコンピュータである。さらに、撮像装置20における上方カメラ21によって撮像された画像が第1制御装置31の制御部31aに送信され、各側方カメラ22のうち一方の側方カメラ22によって撮像された画像が第2制御装置32の制御部32aに送信され、各側方カメラ22のうち他方の側方カメラ22によって撮像された画像が第3制御装置33の制御部33aに送信される。
以上のように構成されたタイヤ検査装置では、前述のように図示しない支持装置によってタイヤTを所定速度で周方向に回転させながら、各カメラ21,22によって所定時間おきに撮像を行うことにより、タイヤTの一周分の透過X線像が撮像され、各カメラ21,22によって撮像された画像がデジタル画像として各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aにそれぞれ送信される。尚、各カメラ21,22で撮像された線状の撮像データを各制御装置31,32,33内で繋ぎ合わせてタイヤTの一周分の画像を作成することも可能である。
続いて、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきアクロースコードの有無を判定する。この時の各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aの動作について以下に説明する。
はじめに、第2制御装置32の制御部32aの動作について図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。第3制御装置33の制御部33aの動作も制御部32aの動作と同様である。また、各カーカスコードCCの延設方向と画像幅方向は一致している。ここで、第2制御装置32の制御部32aに送信されるタイヤTの一周分の画像はタイヤTの幅方向外側から撮像したものであり、この画像の幅方向中央側にはカーカス部材を構成する複数の金属製のカーカスコードCCが撮像され、各カーカスコードCCは画像幅方向に延びるように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている(図4参照)。図4はタイヤTの一周分の画像の一部を示すものである。また、画像の幅方向一方側にはビードコアBが撮像され、ビードコアBの近傍には補強部材を構成する複数の金属製の補強コードRCが撮像されている。各補強コードRCは画像の幅方向に対して所定の角度で傾斜するとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。さらに、画像の幅方向他方側には各ベルト部材を構成する複数の金属製のベルトコードBCが撮像され、各ベルトコードBCは画像の幅方向に対して所定の角度で傾斜するとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。尚、側方カメラ22から送信された画像中に例えば背景が撮像されている場合には、送信された画像から背景単独の画像を差分処理する等により、側方カメラ22から送信された画像中から各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、補強コードRC及びビードコアB以外のものを除去することが好ましい。
先ず、側方カメラ22から第2制御装置32の制御部32aにタイヤTの一周分の画像が送信されると(SA1)、その画像のコントラストを強調する(SA2)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、各補強コードRC及びビードコアBが明確になる(図5参照)。尚、ステップSA2を行わずにステップSA3以降の処理を行うことも可能である。
続いて、コントラストが強調された画像において画像上下方向(各カーカスコードCCが延びる方向と略直行する方向)の成分を強調する(SA3)。画像上下方向の成分の強調は、例えば画像上下方向のシフト処理及び差分処理を用いる周知の方法によって行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各補強コードRC及びビードコアBが強調され、各カーカスコードCCが薄くなるか除去される(図6参照)。
続いて、画像上下方向の成分が強調された画像のコントラストを強調する(SA4)。このコントラストの強調は、例えば線形変換処理、二値化処理、輝度スライシング処理等の周知の処理を用いて行われる。これにより、画像中の各ベルトコードBC、各補強コードRC及びビードコアBが明確になる(図7参照)。
続いて、ステップSA4によってコントラストが強調された画像においてステップSA3によって強調された成分(各ベルトコードBC、各補強コードRC及びビードコアB)が集合している領域を確定する(SA5)。この領域確定は、例えば画像上下方向のシフト処理及び加算処理を適宜行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰した後(図8参照)、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを用いてエッジ強調処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域のうち最も大きな面積を有する領域及び次に大きな面積を有する領域の輪郭線OLを作成する(図9参照)。この場合、2つの輪郭線OLの内側がステップSA3によって強調された成分が集合している確定領域となる。尚、前記シフト処理及び加算処理の代わりに膨張処理を行うことにより、ステップSA3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰すことも可能である。また、単位面積当たり(例えば数画素×数画素の範囲)の平均濃度に基づき前記領域確定を行うことも可能である。
続いて、ステップSA2によってコントラストを強調する前の画像から各輪郭線OLによって囲われている確定領域以外の領域のみを抽出する(SA6)。ここで、コントラストを強調する前の画像中に各ベルトコードBC、各カーカスコードCC、各補強コードRC及びビードコアB以外のものが撮像されていなければ、各輪郭線OLの外側の範囲のみを抽出した抽出画像は各カーカスコードCCが撮像された領域を抽出したものとなる(図10参照)。尚、ステップSA2でコントラストを強調した画像やその他の画像から抽出画像を作成することも可能である。
続いて、ステップSA6で抽出された抽出画像を二値化処理する(SA7)。ここで、抽出画像をそれぞれ所定面積(例えば15画素×15画素)の複数の範囲に分けるとともに、各範囲ごとにその範囲内における画素の階調の平均値を算出し、各平均値をそれぞれ閾値に用いて各範囲ごとに二値化する動的二値化処理を行う。これにより、抽出画像中で各カーカスコードCCが明確になる(図11参照)。例えば抽出画像の各画素がそれぞれ256階調を有している場合に、各カーカスコードCCが0階調(黒色)になるとともに、各カーカスコードCC以外の部分が255階調(白色)となる。尚、動的二値化処理の代わりに通常の二値化処理を行うことも可能である。
続いて、二値化処理された抽出画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で減算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する(SA8)。ここで、抽出画像の一部を示す図12の中には14本のカーカスコードCCが撮像されているが、2箇所においてカーカスコードCC同士が互いに交差するアクロースコードが生じているので、互いに離れて存在するカーカスコード像は10個となる。
続いて、前記平均値に対して所定倍率(例えば1.5倍)以上の面積を有するカーカスコード像を検出する(SA9)。
続いて、ステップSA9で平均値に対して所定倍率以上の面積に該当するカーカスコード像が検出された場合は(SA10)、二値化処理された抽出画像中に現れている各線を細線化処理する(SA11)。この細線化処理は、例えば周知の収縮処理を用いて行われる。これにより、各カーカスコード像を構成する各線はその中心線と一致する線に細線化される(図13参照)。尚、ステップSA11を行わずにステップSA12以降を行うことも可能である。
続いて、ステップSA9で検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分れしている分岐部が存在すると、その透過X線像を撮像したタイヤTにアクロースコードが生じていると判定する(SA12)。この判定は、例えばステップSA11によって細線化処理された図13に示すような抽出画像において、前記検出されたカーカスコード像を画像幅方向の一方から他方に向かって走査することにより行われる。また、互いに上下方向に間隔をおいて配置された2本の線が1本の線に収束する収束位置P1と、1本の線が2本の線に分岐する分岐位置P2とがあり、且つ、収束位置P1と分岐位置P2が一致するか所定画素(例えば本実施形態では10画素)以内の範囲にあれば、4本以上に枝分れしている分岐部が存在し、アクロースコードが生じていると判定される。ここで、ステップSA9で複数のカーカスコード像が検出された場合は、各カーカスコード像を1つずつ前述のように走査し、各カーカスコード像ごとにアクロースコードの有無を判定する。尚、複数のカーカスコード像を同時に走査してアクロースコードの有無を判定することも可能である。
続いて、ステップSA9で検出されたカーカスコード像に、3本に枝分れするとともに画像幅方向の一方から他方に向かって2本から1本に収束している第1モード分岐部と、第1モード分岐部よりも画像幅方向の他方に配置され、3本に枝分れするとともに画像幅方向の他方から一方に向かって2本から1本に収束している第2モード分岐部とが存在すると、その透過X線像を撮像したタイヤTにアクロースコードが生じていると判定する(SA13)。この判定は、例えばステップSA11によって細線化処理された図13に示すような抽出画像において、前記検出されたカーカスコード像を画像幅方向の一方から他方に向かって走査することにより行われる。また、互いに上下方向に間隔をおいて配置された2本の線が1本の線に収束する1つの収束位置P1と、1本の線が2本の線に分岐する3つの分岐位置P2とがあり、且つ、少なくとも1つの分岐位置P2が収束位置P1よりも画像幅方向の他方に配置されている場合は、第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在し、アクロースコードが生じていると判定される。ここで、収束位置P1は第1モード分岐部に相当しており、収束位置P1よりも画像幅方向の他方に配置されている分岐位置P2は第2モード分岐部に相当している。また、ステップSA9で複数のカーカスコード像が検出された場合は、各カーカスコード像を1つずつ前述のように走査し、各カーカスコード像ごとにアクロースコードの有無を判定する。尚、複数のカーカスコード像を同時に走査してアクロースコードの有無を判定することも可能である。
続いて、ステップSA12においてアクロースコードが生じていると判定された場合は(SA14)、表示部32bにステップSA2でコントラストを強調する前の画像及び前記分岐部を表示する表示処理を行い、また、記憶部32cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA15)。また、ステップSA13においてアクロースコードが生じていると判定された場合は(SA16)、表示部32bにステップSA2でコントラストを強調する前の画像及び前記第1モード及び第2モード分岐部を表示する表示処理を行い、また、記憶部32cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA17)。さらに、平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像が検出されない場合や(SA10)、ステップSA13においてアクロースコードが生じていると判定されなかった場合は(SA16)、記憶部31cに測定日時、測定したタイヤTの品種、判定結果等を記憶する記憶処理を行う(SA18)。
次に、第1制御装置31の制御部31aの動作について図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここで、第1制御装置31の制御部31aに送信されるタイヤTの一周分の画像はタイヤTの径方向外側から撮像したものであり、この画像の幅方向中央側には各ベルト部材を構成する複数の金属製のベルトコードBCが撮像され、そのベルトコードBCの幅方向両側にはカーカス部材を構成する複数の金属製のカーカスコードCCが撮像されている(図15参照)。各カーカスコードCCは画像幅方向に延びるように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。各ベルトコードBCはカーカスコードCCと所定の角度をなすように配置されるとともに、互いに画像上下方向に間隔をおいて配置されている。ここでは、上方カメラ21から送信された画像中には各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものは撮像されていない。尚、上方カメラ21から送信された画像中に例えば背景が撮像されている場合には、送信された画像から背景単独の画像を差分処理する等により、上方カメラ21から送信された画像中から各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものを除去することが好ましい。
先ず、上方カメラ21から第1制御装置31の制御部31aにタイヤTの一周分の画像が送信されると(SB1)、制御部32aのステップSA2と同様にコントラストの強調を行う(SB2)。これにより、画像中の各ベルトコードBC及び各カーカスコードCCが明確になる。
続いて、制御部32aのステップSA3と同様に画像上下方向の成分を強調する(SB3)。これにより、画像中の各ベルトコードBCが強調され、各カーカスコードCCが薄くなるか除去される。
続いて、制御部32aのステップSA4と同様にコントラストの強調を行う(SB4)。これにより、画像中の各ベルトコードBCが明確になる。
続いて、制御部32aのステップSA5と同様に領域確定を行う(SB5)。この領域確定は、例えば画像上下方向のシフト処理及び加算処理を適宜行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰した後(図16参照)、例えばPrewittフィルタやSobelフィルタを用いてエッジ強調処理を行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域のうち最も大きな面積を有する領域の輪郭線OLを作成する(図17参照)。この場合、輪郭線OLの内側がステップSB3によって強調された成分が集合している確定領域となる。尚、前記シフト処理及び加算処理の代わりに膨張処理を行うことにより、ステップSB3によって強調された成分が集合している領域を塗り潰すことも可能である。また、単位面積当たり(例えば数画素×数画素の範囲)の平均濃度に基づき前記領域確定を行うことも可能である。
続いて、ステップSB2によってコントラストを強調する前の画像から輪郭線OLで囲われている確定領域以外の領域のみを抽出する(SB7)。ここで、画像中に各ベルトコードBC及び各カーカスコードCC以外のものが撮像されていなければ、輪郭線OLの外側の範囲のみを抽出した抽出画像は各カーカスコードCCが撮像された領域を抽出したものとなる(図18参照)。尚、ステップSB2でコントラストを強調した画像やその他の画像から抽出画像を作成することも可能である。
続いて、制御部32aのSA7〜SA18と同様に、二値化処理(SB7)、平均値の算出(SB8)、平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像の検出(SB9)、該当するカーカスコード像がある場合に(SB10)、細線化処理(SB11)、4本に枝分かれしている分岐部が存在に基づくアクロースコードの有無の判断(SB12)、第1モード分岐部及び第2モード分岐部の有無に基づくアクロースコードの有無の判断(SB13)、ステップSB12でアクロースコードが生じていると判断された場合や(SB14)、ステップSB13でアクロースコードが生じていると判断された場合に(SB16)、表示処理及び記憶処理を行い(SB15,SB17)、該当するカーカスコード像がない場合や(SB10)、ステップSB13でアクロースコードが生じていると判断されない場合に(SB16)、記憶処理を行う(SB18)。
このように、本実施形態によれば、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中に現れる各カーカスコード像の面積の平均値を算出するとともに、その平均値に対して所定倍率(例えば1.5倍)以上の面積を有するカーカスコード像を検出し、検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、その透過X線像を撮像したタイヤTにアクロースコードが生じていると判定することから、例えば2本のカーカスコードが交差してアクロースコードが生じている場合は、その2本のカーカスコードに対応するカーカスコード像が前述のように検出される。また、そのカーカスコード像に4本に枝分かれしている分岐部が存在することになるので、アクロースコードが生じていると判定される。即ち、アクロースコードの有無を正確に判定することができるので、タイヤ品質の向上を図る上で極めて有利である。
また、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出するとともに、抽出された抽出画像を二値化処理し、二値化処理された画像中に現れる各カーカスコード像の面積の平均値を算出するとともに、その平均値に対して所定倍率(例えば1.5倍)以上の面積を有するカーカスコード像を検出し、検出されたカーカスコード像に第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在すると、その透過X線像を撮像したタイヤTにアクロースコードが生じていると判定することから、例えば2本のカーカスコードが互いに接触して平行に延びる部分を有するように交差してアクロースコードが生じている場合は、その2本のカーカスコードに対応するカーカスコード像が前述のように検出される。また、そのカーカスコード像に第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在することになるので、アクロースコードが生じていると判定される。即ち、アクロースコードの有無を正確に判定することができるので、タイヤ品質の向上を図る上で極めて有利である。
さらに、検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、アクロースコードが生じていると判定するとともに、検出されたカーカスコード像に第1モード分岐部及び第2モード分岐部が存在すると、アクロースコードが生じていると判定することから、アクロースコードの有無をより正確に判定することができる。
また、各カメラ21,22で撮像した画像に各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによって前述のような画像処理を行うとともに、アクロースコードの有無を自動で検査するようにしたので、各カメラ21,22で撮像した画像を検査員が目視で確認してアクロースコードの有無を検査する場合と比較し、検査速度を向上することができる。
また、撮像装置20によって撮像された画像のコントラストを強調するとともに(ステップSA2,SB2)、コントラストが強調された画像中のカーカスコードCCが延びる方向と略直交する方向の成分を強調し(ステップSA3,SB3)、ステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域を確定し(ステップSA5,SB5)、撮像装置20によって撮像された画像から前記確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置20によって撮像された画像からカーカスコードCCが撮像された領域を抽出している(ステップSA6,SB6)。これにより、タイヤTの品種に応じて各カーカスコードCCが撮像される領域が変化する場合でも、撮像装置20によって撮像された画像においてカーカスコードCCが撮像された領域を確実に自動認識することができる。従って、ステップSA7〜SA13,SB7〜SB13を容易且つ確実に行うことができ、アクロースコードの有無の判定を正確に行う上で極めて有利である。
また、ステップSA7、SB7において動的二値化処理を行うようにしたので、撮像装置20によって撮像された画像に光量の差やタイヤTの部材厚によって明暗が生じていても、明暗に拘わらずにカーカスコードCCを明確にすることができ、アクロースコードの有無を正確に判定する上で極めて有利である。
また、ステップSA12〜SA13,SB12〜SB13の判定の前に、ステップSA7,SB7によって二値化処理された画像中のカーカスコードCCにステップSA11,SB11において細線化処理を行うようにしたので、カーカスコードCCの太さに拘わらず収束位置P1及び分岐位置P2を正確に検出することができ、アクロースコードの有無を正確に判定する上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、ステップSA5,SB5においてステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域を確定し、ステップSA6、SB6において確定領域以外の領域のみを抽出するようにしたものを示した。これに対し、ステップSA5,SB5においてステップSA3,SB3によって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定し、ステップSA6、SB6において確定領域のみを抽出することも可能である。この場合でも、本実施形態と同等の範囲が抽出される。
また、本実施形態では、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一周分の画像の画像処理を行い、画像処理された画像に基づきアクロースコードの有無を判定するものを示した。これに対し、各制御装置31,32,33の制御部31a,32a,33aによってタイヤTの一部を撮像した画像の画像処理を行い、その画像処理が行われた画像に基づきアクロースコードの有無を判定することも可能である。
尚、本実施形態では、ステップSA9,SB9において、平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出するとともに、検出されたカーカスコード像を画像幅方向の一方から他方に向かって走査することにより、検出されたカーカスコード像にアクロースコードが生じているか否か判定するようにしている。これに対し、ステップSA9,SB9を行わずに、各カーカスコードCCが撮像された領域を抽出した抽出画像において、各カーカスコード像をそれぞれ画像幅方向の一方から他方に向かって走査するとともに、各カーカスコード像に4本以上に枝分れしている分岐部が存在すると、アクロースコードが生じていると判定され、各カーカスコード像に第1モード分岐部及び第2モード分岐部とが存在すると、アクロースコードが生じていると判定されるようにすることも可能である。この場合でも、ステップSA9,SB9を行う場合と同様の作用効果を達成することが可能である。
尚、本実施形態では、ステップSA1〜SA18を第2制御装置32及び第3制御装置33の制御部32a,33aによって行い、ステップSB1〜SB18を第1制御装置31の制御部31aによって行うようにしたものを示したが、ステップSA1〜SA18,SB1〜SB18のうち任意のステップを例えば検査員による各制御部31a,32a,33aの操作によって行うことも可能である。
本発明における一実施形態を示す照射装置及び撮像装置の概略図 タイヤ検査装置のブロック図 第2制御装置の制御部の動作を示すフローチャート 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第2制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部の動作を示すフローチャート 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図 第1制御装置の制御部によって処理される画像の概略図
符号の説明
10…照射装置、20…撮像装置、21…上方カメラ、22…側方カメラ、30…検査装置本体、31…第1制御装置、31a…制御部、31b…表示部、31c…記憶部、32…第2制御装置、32a…制御部、32b…表示部、32c…記憶部、33…第3制御装置、33a…制御部、33b…表示部、33c…記憶部、CC…カーカスコード、BC…ベルトコード、RC…補強コード、T…タイヤ、B…ビードコア。

Claims (14)

  1. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、
    抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、
    二値化ステップによって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出ステップと、
    平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出ステップと、
    検出ステップによって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定ステップとを含む
    ことを特徴とするタイヤの検査方法。
  2. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射するとともに、タイヤの外周面側に配置された撮像装置によってタイヤを透過した透過電磁波像を撮像し、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査方法において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出ステップと、
    抽出ステップによって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化ステップと、
    二値化ステップによって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出ステップと、
    平均値算出ステップによって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出ステップと、
    検出ステップによって検出されたカーカスコード像に、3本に枝分れするとともにカーカスコード延設方向の一方から他方に向かって2本から1本に収束している第1モード分岐部と、第1モード分岐部よりもカーカスコード延設方向の他方に配置され、3本に枝分れするとともにカーカスコード延設方向の他方から一方に向かって2本から1本に収束している第2モード分岐部とが存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定ステップとを含む。
    ことを特徴とするタイヤの検査方法。
  3. 前記判定ステップを、検出ステップによって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在するか否か判定するように構成した
    ことを特徴とする請求項2記載のタイヤの検査方法。
  4. 前記抽出ステップに、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調ステップと、強調ステップによってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調ステップと、直交成分強調ステップによって強調された成分が集合している領域を確定する領域確定ステップと、撮像装置によって撮像された画像から領域確定ステップによって確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域外抽出ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のタイヤの検査方法。
  5. 前記抽出ステップに、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調ステップと、強調ステップによってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調ステップと、直交成分強調ステップによって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定する領域確定ステップと、撮像装置によって撮像された画像から領域確定ステップによって確定された確定領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域内抽出ステップとを含めた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のタイヤの検査方法。
  6. 前記二値化ステップを、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のタイヤの検査方法。
  7. 前記判定ステップの前に行われ、二値化ステップによって二値化処理された画像中のカーカスコードを細線化処理する細線化ステップを含む
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のタイヤの検査方法。
  8. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、
    抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、
    二値化手段によって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出手段と、
    平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出手段と、
    検出手段よって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤの検査装置。
  9. タイヤの内周面側からX線やγ線等の電磁波をタイヤに向かって照射する照射装置と、タイヤの外周面側に配置され、タイヤを透過した透過電磁波像を撮像する撮像装置とを備え、透過電磁波像を撮像したタイヤにカーカスコード同士が互いに交差するアクロースコードが生じているか否か検査するタイヤの検査装置において、
    撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する抽出手段と、
    抽出手段によって抽出された抽出画像を二値化処理する二値化手段と、
    二値化手段によって二値化処理された画像中に現れる全てのカーカスコード像の面積を加算するとともに、その面積を前記画像中に互いに離れて存在するカーカスコード像の個数で除算することにより、各カーカスコード像の面積の平均値を算出する平均値算出手段と、
    平均値算出手段によって算出された平均値に対して所定倍率以上の面積を有するカーカスコード像を検出する検出手段と、
    検出手段によって検出されたカーカスコード像に、3本に枝分かれするとともにカーカスコード延設方向の一方から他方に向かって2本から1本に収束している第1モード分岐部と、第1モード分岐部よりもカーカスコード延設方向の他方に配置され、3本に枝分かれするとともにカーカスコード延設方向の他方から一方に向かって2本から1本に収束している第2モード分岐部とが存在すると、透過電磁波像を撮像したタイヤにアクロースコードが生じていると判定する判定手段とを備えた
    ことを特徴とするタイヤの検査装置。
  10. 前記判定手段を、検出手段によって検出されたカーカスコード像に4本以上に枝分かれしている分岐部が存在するか否か判定するように構成した
    ことを特徴とする請求項9記載のタイヤの検査装置。
  11. 前記抽出手段に、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調手段と、強調手段によってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調手段と、直交成分強調手段によって強調された成分が集合している領域を確定する領域確定手段と、撮像装置によって撮像された画像から領域確定手段によって確定された確定領域以外の領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域外抽出手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項8、9または10記載のタイヤの検査装置。
  12. 前記抽出手段に、撮像装置によって撮像された画像のコントラストを強調する強調手段と、強調手段によってコントラストが強調された画像中のカーカスコードが延びる方向と略直交する方向の成分を強調する直交成分強調手段と、直交成分強調手段によって強調された成分が集合している領域以外の領域を確定する領域確定手段と、撮像装置によって撮像された画像から領域確定手段によって確定された確定領域を抽出することにより、撮像装置によって撮像された画像からカーカスコードが撮像された領域を抽出する確定領域内抽出手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項8、9または10記載のタイヤの検査装置。
  13. 前記二値化手段を、動的二値化処理を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11または12記載のタイヤの検査装置。
  14. 前記判定手段による判定の前に行われ、二値化手段によって二値化処理された画像中のカーカスコードを細線化処理する細線化手段を備えた
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11、12または13記載のタイヤの検査装置。
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