JP2008287700A - 機能試験項目展開支援システム、機能試験項目展開支援方法および機能試験項目展開支援プログラム - Google Patents

機能試験項目展開支援システム、機能試験項目展開支援方法および機能試験項目展開支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を、抜けや誤りを生じすることなく、効率よく容易に確認できるように展開するのを支援できるようにする。
【解決手段】製品名検索処理S1では、品質機能展開作業時において参考にする製品の製品名を品質機能展開データから検索する。機能・品質特性抽出処理S2では、製品名検索処理S1にて検索された製品名をもとに機能・品質特性の項目を品質機能展開データから検索する。確認項目抽出処理S3では、機能・品質特性抽出処理S2にて検索された製品名・機能・品質特性をもとに確認項目を品質機能展開データから抽出する。試験項目抽出処理S4では、確認項目抽出処理S3にて抽出された確認項目に関連付けられた試験項目を品質機能展開データから抽出する。
【選択図】図3

Description

本発明は機能試験項目展開支援システム、機能試験項目展開支援方法および機能試験項目展開支援プログラムに関し、特に、ソフトウェアの機能ごとに要求品質の機能等への展開およびその機能等を確認するための確認項目とその試験項目への展開を支援する方法に適用して好適なものである。
新製品を企画したり開発したりする場合、製品の品質特性の側面から製品仕様を決定する手法の一つとして、品質機能展開手法が知られている。この品質機能展開手法では、顧客からの製品に対する要求品質を把握および分析することで、その製品に対する要求品質が製品の機能に変換される。
一方、ソフトウェアを開発する場合においても、顧客からのソフトウェアに対する要求品質をソフトウェアの機能に正しく変換する必要がある。ソフトウェアの製品品質の評価方法として、JIS X0129:2003の品質特性(機能性、信頼性、使用性、効率性、保守性、移植性)およびその副特性がある。そして、顧客からのソフトウェアに対する要求品質を機能に展開し、その機能が要求品質を満たしているかどうかを、そのソフトウェアの品質特性の視点から確認することにより、そのソフトウェア製品の品質を評価することができる。
ここで、顧客からの要求品質を機能に変換するために、品質機能展開手法を用いた場合、ユーザが要求品質の表示のみを参照しながら顧客からの要求品質に関係する重要な機能を漏れなく抽出するのは容易ではなく、重要な機能の抜けや誤りが発生する可能性が高い。
このような重要な機能の抜けや誤りが発生するのを防止するために、特許文献1には、過去に作成された品質機能展開データに基づいて顧客からの要求品質と品質特性との関連度合いを検索し、それをもとに縦方向が要求品質、横方向が品質特性を示す表を作成する方法が開示されている。そして、製品企画の際に、この表に要求品質への各種評価値を入力しながら各品質特性の目標値を定め、これを製品の目標スペック(設計品質)とすることができる。
例えば、特許文献1には、「旅行好きな家族をターゲットとしたファミリーカーの製品企画」において、品質特性の一例として「乗り心地がよい」が挙げられている。製品をソフトウェアにした場合には、ここで言う「品質特性」は「機能」に読み替えることができ、過去に作成された品質機能展開データに基づいて製品の機能の抜けや誤りの発生を防止することができる。
ここで、過去に作成された品質機能展開データに基づいて製品の品質特性を検索する場合、予め抽出された品質特性が格納された品質特性データベースが用いられる。そして、品質特性データベースの検索に当たっては、要求品質との関連度合い、品質特性ごとに登録されたキーワード、その品質特性を評価する尺度である品質要素の3種類の検索種別が単独にまたは組み合わせて用いられる。
その他の手法としては、要求分析段階において、品質機能展開で抽出された製品の品質特性や機能を確認するための試験項目を作成し、この試験項目の抜けや誤りをレビューなどで確認し、その結果を製品の機能にフィードバックすることにより、製品の機能の抜けや誤りの発生を防止する方法もある。
特開2004−362480号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、製品の品質特性を検索するために、3種類の検索種別を組み合わせて使用した場合においても、検索して得られた品質特性の良し悪しを判断するのは人間であるため、ユーザの経験の度合いによっては、重要な品質特性の抜けや誤りが発生するという問題があった。
例えば、同じ製品系列の製品の品質特性は類似したものが多い。このため、顧客からの要求品質に基づいて品質特性を検索した場合においても、様々の製品系列の製品の品質特性が出力され、ユーザが品質特性を選択する時の判断に誤りが生じやすい。また、品質要素をもとに検索しても同様である。
一方、キーワードをもとに品質特性を検索する場合に、製品系列や製品名を使用できれば品質特性の候補を絞り込むことができるが、特許文献1に開示された方法では、品質特性データベースのキーワードに製品系列や製品名を登録することができない。
すなわち、品質特性データ登録処理では、過去の品質機能展開データから品質特性データを抽出して登録が行われるが、品質特性データとして登録されるのは、要求品質との関連度合いと改善方向のみである。
また、品質特性データ編集処理では、登録されている品質特性データ上のキーワードが入力および編集されるが、この処理は品質特性データごとのメンテナンスとして位置付けられており、元の製品との結びつきを追加することはできない。
さらに、新規データ登録支援処理では、未登録の品質特性データが入力された場合に品質特性データベースに登録されるが、登録済の品質特性データ上のキーワードに製品系列や製品名を追加することができない。
たとえ、製品系列や製品名などをキーワードに追加できるように拡張された場合においても、絞り込まれた複数の品質特性の候補から、当該製品に相応しい品質特性を選択するのは人間であるため、選択の妥当性を評価することはできないし、選択の際の品質特性の抜けや誤りを排除することはできない。
また、製品の品質特性や機能を確認するための試験項目を使うことで製品の機能の抜けや誤りの発生を防止する方法では、試験項目レビューのフィードバックにより機能などの妥当性は評価することができるが、最初に抽出された機能などの抜けや誤りが多ければ、試験項目の作成とフィードバックを何度も繰り返す必要があり、効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明の第1の目的は、顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を、抜けや誤りを生じることなく、効率よく容易に確認できるように展開するのを支援することが可能な機能試験項目展開支援システム、機能試験項目展開支援方法および機能試験項目展開支援プログラムを提供することである。
また、過去の品質機能展開データから新製品の試験項目を抽出できたとしても、その試験項目を変更した場合の影響範囲が分からないという問題もある。
例えばAという製品を開発し、その品質機能展開データをもとに製品Aのある機能の確認項目や試験項目を抽出して製品Bを開発したとする。開発後しばらくして製品Aに不具合が見つかり、その原因が製品Aの品質機能展開データにおける“ある機能を確認するための試験不足”だったとする。製品Aに関してはその品質機能展開データ内の試験項目を修正すれば良い。しかし、その派生製品である製品Bの品質機能展開データは不具合発見前に作成済みであり、製品Aの品質機能展開データの変更は反映されない。
逆に、製品Bの品質機能展開データ内の試験項目の変更を行っても、元になった製品Aの品質機能展開データに遡って変更内容が反映されない。
この例では、製品AとBとの関係が明確なので、変更内容を反映すべき製品を見つけるのは容易である。しかし、影響範囲が製品数世代に渡れば、変更内容を反映すべき製品を見つけることは困難になる。
一方で、製品Aの変更内容を製品Bに「自動的に反映する」方法もある。ところが、この方法では製品Bの品質保証上問題がある。「自動的に反映する」ということは、誰もその是非を確認しないのに変更内容が反映されてしまうため、製品Bの品質を保証できなくなるからである。製品Bの変更内容を製品Aに反映する場合も同様である。
そこで、本発明の第2の目的は、試験項目の変更にあたり、その影響範囲を特定可能な情報を提示する機能試験項目展開支援システム、機能試験項目展開支援方法および機能試験項目展開支援プログラムを提供することである。
上述した第1、第2の目的を達成するために、請求項1記載の機能試験項目展開支援システムによれば、ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データを登録する品質機能展開データベースと、指定された過去の製品の製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出する機能・品質特性抽出手段と、前記機能・品質特性抽出手段にて抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出する確認項目抽出手段と、前記確認項目抽出手段にて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を前記品質機能展開データから抽出する試験項目抽出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、新製品と同一の製品系列や同一の製品分類に属する全ての製品の機能と品質特性の組み合わせごとの確認項目を漏れなく抽出して一覧表示させながら、その確認項目を確認するための試験項目を選択することが可能となり、顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を、抜けや誤りを生じすることなく、効率よく容易に確認できるように展開するのを支援することができる。
また、請求項2記載の機能試験項目展開支援システムによれば、前記試験項目抽出手段により抽出された前記試験項目と、該試験項目を使用する前記新製品の確認項目と、の関連付けを、新製品の情報として前記品質機能展開データベースに登録する登録手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、新製品の情報として試験項目と確認項目との関連付けを品質機能展開データベースに登録できるので、同じ作業を繰り返す手間を省き、また新製品を用いて抽出することができる。
また、請求項3記載の機能試験項目展開支援システムによれば、指定された過去の製品の製品名を前記品質機能展開データから検索する製品名検索手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、機能と品質特性を抽出する製品の製品名が明白でない場合においても、過去に作成された品質機能展開データを検索することができる。
また、請求項4記載の機能試験項目展開支援システムによれば、前記品質機能展開データベースに登録されている前記試験項目は、他の試験項目を参照しているときには引用元を特定する第1の情報を、他の試験項目から参照されているときには派生先を特定する第2の情報を、さらに保持し、前記第1の情報、前記第2の情報より形成される前記試験項目のリンク関係に基づいて、任意の製品の試験項目を変更したときの影響がその他の製品の試験項目に与える範囲を特定する影響先特定手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、各製品ごとに試験項目と他の製品の試験項目との関係を品質機能展開データベースに保持し、品質機能展開データベースからこれらの相関関係の範囲を特定することができる。
また、請求項5記載の機能試験項目展開支援システムによれば、前記影響先特定手段は、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲すべての試験項目を変更することを特徴とする。
これにより、ユーザより試験項目の変更の指示があったとき、必要な範囲すべてに関して変更することができる。
また、請求項6記載の機能試験項目展開支援システムによれば、前記影響先特定手段は、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲のうち前記任意の製品の派生先側すべての試験項目を変更し、前記任意の製品のおける前記第1の情報を削除することを特徴とする。
これにより、ユーザより試験項目の変更の指示があったとき、ユーザ指定の範囲に関してのみ変更することができる。
また、請求項7記載の機能試験項目展開支援方法によれば、ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データから、指定された過去の製品の製品名を検索するステップと、前記検索された製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出するステップと、前記抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出するステップと、前記確認項目抽出手段にて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を、新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出するステップとを備えることを特徴とする。
これにより、ソフトウェアの機能と品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、その確認項目を確認するための試験項目が設定されている過去に作成された品質機能展開データを読み込み、製品系列や製品名などによって品質機能展開データベースに登録されている機能や品質特性を検索して表示させることができ、新たに作成する品質機能展開データの機能や品質特性に抜けや誤りが発生するのを防止することができる。
この場合、機能と品質特性の組み合わせごとの確認項目の検索・表示・選択を可能とすることで、過去に作成された品質機能展開データを有効利用しながら、新たに作成する品質機能展開データの確認項目を効率よく容易に抽出することができる。
さらに、抽出された確認項目を確認するための試験項目の検索・表示・選択を可能とすることで、過去に作成された品質機能展開データを有効利用しながら、新たに作成する品質機能展開データの試験項目を効率よく容易に抽出することができる。
そして、抽出された試験項目を要求分析段階でレビューして抜けや誤りの有無を確認し、その結果を確認項目、ソフトウェアの機能や品質特性の内容にフィードバックすることにより、品質機能展開データの機能や品質特性に抜けや誤りが発生するのを防止することができる。
また、新たに作成する品質機能展開データの確認項目を効率よく容易に抽出できるようにするために、確認項目を抽出する際に、指定できる過去の製品の製品名を一つ以上、その中から選択できる確認項目を一つ以上とすることができる。そして、新たに作成する品質機能展開データの確認項目が、過去の一つの製品の確認項目と同じであるとは限らないので、複数の製品を指定し、それらの製品の品質機能展開データの検索結果から最適の確認項目を選択することができる。また、最適の確認項目は一つであるとは限らないので、過去の製品の品質機能展開データから複数の確認項目を選択することができる。
さらに、新たに作成する品質機能展開データの試験項目を効率よく容易に抽出できるようにするために、試験項目を抽出する際に、指定できる確認項目を一つ以上、その中から抽出される試験項目を一つ以上、その中から選択できる試験項目を一つ以上とすることができる。そして、複数の製品をもとに複数の確認項目を選択した場合、複数の試験項目が抽出されうるので、複数の試験項目を選択することができる。
また、請求項8記載の機能試験項目展開支援方法によれば、前記新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出した試験項目と、該試験項目を使用する新製品の確認項目と、を関連付けて前記品質機能展開データベースに登録するステップをさらに備えることを特徴とする。
これにより、新製品の情報として試験項目と確認項目との関連付けを品質機能展開データベースに登録できるので、同じ作業を繰り返す手間を省き、また新製品を用いて抽出することができる。
また、請求項9記載の機能試験項目展開支援方法によれば、前記過去の製品の製品名は、製品名の一部、IDまたはキーワードを用いて検索することを特徴とする。
これにより、製品名の一部などの曖昧な入力やキーワードを用いて過去の製品の製品名を検索することが可能となり、この製品名をもとに、過去に作成された品質機能展開データを検索することができる。
キーワードには、型式名、製品系列、製品分類、仕様、通称などや自由記述などを用いることができる。
そして、新たに作成する製品の品質機能展開データに近いものが特定の製品系列にあるならば、製品系列を指定して得られる一つ以上の製品名から最適な製品名を一つ以上選ぶことができる。また、製品系列も必ずしも一つである必要はないので、複数の製品系列を指定することができる。すなわち、複数の製品系列をもとにさらに複数の製品名を検索し、さらにその中から複数の製品名を選択して、過去に作成された品質機能展開データを検索することができる。
同様に、製品分類や通称などの他のキーワードから検索対象を絞り、最適な製品名を選択するようにしてもよい。
また、請求項10記載の機能試験項目展開支援方法によれば、機能と品質特性の組み合わせごとに異なった過去の製品の製品名をもとに確認項目を抽出することを特徴とする。
これにより、機能と品質特性の組み合わせごとに、他の組み合わせとは異なった過去の製品の製品名をもとに確認項目を抽出することができる。
すなわち、ある機能と品質特性の組み合わせの確認項目を検索するための製品群が、他の組み合わせと同じ製品群であるとは限らない場合においても、機能と品質特性の組み合わせごとに最適の製品名を選択することができ、その製品の品質機能展開データを有効利用しながら、新たに作成する品質機能展開データの確認項目を効率よく容易に抽出することができる。
また、請求項11記載の機能試験項目展開支援方法によれば、前記品質機能展開データベースに登録されている前記試験項目が他の試験項目を参照しているときには引用元を特定する第1の情報を、他の試験項目から参照されているときには派生先を特定する第2の情報を、保持するステップと、前記第1の情報、前記第2の情報より形成される前記試験項目のリンク関係に基づいて、任意の製品の試験項目を変更したときの影響がその他の製品の試験項目に与える範囲を特定するステップと、をさらに備えることを特徴とする。
これにより、各製品ごとに試験項目と他の製品の試験項目との関係を品質機能展開データベースに保持し、品質機能展開データベースからこれらの相関関係の範囲を特定することができる。
また、請求項12記載の機能試験項目展開支援方法によれば、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲すべての試験項目を変更するステップをさらに備えることを特徴とする。
これにより、ユーザより試験項目の変更の指示があったとき、必要な範囲すべてに関して変更することができる。
また、請求項13記載の機能試験項目展開支援方法によれば、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲のうち前記任意の製品の派生先側すべての試験項目を変更するステップと、前記任意の製品のおける前記第1の情報を削除するステップとをさらに備えることを特徴とする。
これにより、ユーザより試験項目の変更の指示があったとき、ユーザ指定の範囲に関してのみ変更することができる。
また、請求項14記載の機能試験項目展開支援プログラムによれば、ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データから、指定された過去の製品の製品名を検索するステップと、前記検索された製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出するステップと、前記抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出するステップと、前記確認項目抽出手段にて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を前記品質機能展開データから抽出するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
これにより、機能試験項目展開支援プログラムをコンピュータに実行させることにより、過去の製品の品質機能展開データから、機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、その確認項目を確認するための試験項目を抽出することができる。
また、請求項15記載の機能試験項目展開支援プログラムによれば、前記新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出した試験項目と、該試験項目を使用する新製品の確認項目と、を関連付けて前記品質機能展開データベースに登録するステップをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
これにより、新製品の情報として試験項目と確認項目との関連付けを品質機能展開データベースに登録できるので、同じ作業を繰り返す手間を省き、また新製品を用いて抽出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、品質機能展開作業時において、顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を抜けや誤りを生じることなく、ユーザが効率よく容易に確認できるように、品質特性や機能などの確認項目およびその試験項目への展開を支援することができる。
そして、これをさらにレビュー等で確認し、その結果を製品の機能等にフィードバックすることにより、品質機能展開時の品質特性や機能の選択の妥当性の確認や、品質特性や機能等の抜けや誤りのフォローをすることができ、顧客からの要求品質を機能に正しく変換することができる。
さらに、試験項目を変更した場合の影響範囲を特定し、変更後に他の製品の品質に対して影響が波及するか否かの判断材料となる情報をユーザに提示し、ユーザが効率よく試験項目を変更できるように支援することができる。
以下、本発明の実施形態に係る機能試験項目展開支援装置について図面を参照しながら説明する。
[1.処理全体の概要(第1の実施例)]
図1は、本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、品質機能展開データベース2には品質機能展開データが過去の製品ごとに登録され、品質機能展開データには、ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、その確認項目を確認するための試験項目を関連付けて製品名ごとにそれぞれ記述することができる。
そして、品質機能展開データベース2には、品質機能展開データを参照しながら、顧客からの要求品質に関係する品質特性や機能などの確認項目およびその試験項目への展開を支援する機能試験項目展開支援装置1が接続されている。
ここで、機能試験項目展開支援装置1には、指定された過去の製品の製品名を品質機能展開データから検索する製品名検索手段11、製品名検索手段11にて検索された製品名に基づいて、品質機能展開データから機能と品質特性を抽出する機能・品質特性抽出手段12、機能・品質特性抽出手段にて抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を品質機能展開データから抽出する確認項目抽出手段13および確認項目抽出手段13にて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を品質機能展開データから抽出する試験項目抽出手段14が設けられている。なお特に図示しないが、試験項目抽出手段14によって抽出した試験項目と、これを用いる新製品の確認項目との関連付けを登録する登録手段15も有している。
図2は、本発明の一実施形態に係る品質機能展開データの構造を示す図である。
図2において、品質機能展開データD0は、ID、製品名、キーワード、確認項目表、試験項目表から構成することができる。確認項目表は、過去の製品のソフトウェアの機能(縦軸)、品質特性(横軸)およびその機能と品質特性の組み合わせごとの確認項目から構成することができる。また、試験項目表の試験項目は、確認項目表の確認項目と関連付けられている。なお細かくは説明しないが、ID、製品名、キーワード、確認項目表、試験項目表は周知の一般的な記載方法やデータベースの正規化(標準化)手法を用いても構わない。例えば、IDは通例的に一意に特定される番号あるいは文字列であり、キーワードは単なる文字列の羅列であっても良い。一方で、キーワードは単語ごとにインデックス番号を用いて構成しても構わない。同様に試験項目表においても、各試験項目に対しインデックス番号を用いて構成しても構わない。
また、特に図示していないが、品質機能展開データD0には、製品の各種情報、例えば、製品コード、開発時期、売上高、生産期間、在庫量などの諸データを含んでいても構わない。
なお、キーワードは過去の製品の製品名を品質機能展開データD0から検索するために使われるものであり、品質機能展開データD0に含まれていてもよいし、製品名もしくは品質機能展開データD0のIDと関連付けられたデータとして、過去の製品の検索用に別途記憶するようにしてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置の動作を示すフローチャートである。
図3において、機能試験項目展開支援装置1は、品質機能展開データベース2に格納された品質機能展開データD0を参照しながら、製品名検索処理S1、機能・品質特性抽出処理S2、確認項目抽出処理S3および試験項目抽出処理S4を順次実行することができる。なお特に図示しないが、試験項目抽出処理S4の後に、登録処理S5を実行してもよい。
ここで、製品名検索処理S1では、品質機能展開作業時において参考にする製品の製品名を品質機能展開データD0から検索する。機能・品質特性抽出処理S2では、製品名検索処理S1にて検索された製品名をもとに機能・品質特性の項目を品質機能展開データD0から検索する。確認項目抽出処理S3では、機能・品質特性抽出処理S2にて検索された製品名・機能・品質特性をもとに確認項目を品質機能展開データD0から抽出する。試験項目抽出処理S4では、確認項目抽出処理S3にて抽出された確認項目に関連付けられた試験項目を品質機能展開データD0から抽出する。登録処理S5では、試験項目抽出処理S4にて抽出された試験項目と、これを用いる新製品の確認項目との関連付けを、品質機能展開データベース2に登録する。
なお、製品名検索処理S1は、機能・品質特性抽出処理S2および確認項目抽出処理S3の際の製品名の入力を補完する処理であり、入力する製品名が明白である場合には、製品名検索処理S1は必須ではない。
これにより、新製品と同一の製品系列や同一の製品分類に属する全ての製品の機能と品質特性の組み合わせごとの確認項目を品質機能展開データD0から漏れなく抽出して一覧表示させながら、その確認項目を確認するための試験項目を選択することが可能となり、顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を、抜けや誤りを生じすることなく、効率よく容易に確認できるように展開するのを支援することができる。
なお、製品名検索手段11、機能・品質特性抽出手段12、確認項目抽出手段13および試験項目抽出手段14は、これらの手段で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。また、必要に応じて登録手段15を実施することにより、抽出された試験項目と、新製品の確認項目との関連付けを品質機能展開データベース2に登録し、後から参照することが可能となる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、コンピュータに記憶媒体を装着し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、製品名検索手段11、機能・品質特性抽出手段12、確認項目抽出手段13および試験項目抽出手段14で行われる処理を実現することができる。また、必要なときは登録手段15で行われる処理も実現することができる。
また、製品名検索手段11、機能・品質特性抽出手段12、確認項目抽出手段13および試験項目抽出手段14で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。登録手段15で行われる処理についても同様である。
以下、図3の処理の流れについて順次説明する。
[1−1.製品名検索処理]
製品名検索処理S1においては、ユーザの指示に応じて、これ以降の機能・品質特性抽出処理S2や確認項目抽出処理S3の検索のもとになる過去の製品の製品名を検索する。この製品名検索処理S1では、製品名の一部やキーワードから過去の製品の製品名を検索することができる。キーワードには、型式名、製品系列、製品分類、仕様、通称などや自由記述などを用いることができる。
図2の品質機能展開データD0にキーワードが含まれている場合は、検索して抽出された品質機能展開データD0に含まれている製品名を抽出する。品質機能展開データD0とは別に製品名が記憶されている場合は、それを検索して関連付けられた製品名を抽出する。ここで、製品名検索処理S1にて抽出される製品名は複数でもよく、一つとは限らない。
そして、この抽出された製品名を以降の検索処理に用いる場合、製品名を検索キーとして手入力してもよいが、抽出された製品名にチェックボックスをつけて一覧形式で表示し、チェックをつけられた製品名が以降の検索処理の検索キーとして自動的に読み込まれるようにしてもよい。
[1−2.機能・品質特性抽出処理]
機能・品質特性抽出処理S2は、過去の製品の品質機能展開データD0を参考にしながら、新製品の品質機能展開データD0に含まれる確認項目表の機能および品質特性を決定するためのものである。そして、機能・品質特性抽出処理S2においては、指定された過去の製品の製品名を含む品質機能展開データD0を検索し、その品質機能展開データD0に含まれる確認項目表を構成する機能および品質特性を抽出する。
なお、過去のデータを参考に同じような体裁の新規のデータを作成することは一般的な手法であるが、図1の機能試験項目展開支援装置1では、機能・品質特性抽出処理S2で検索された機能および品質特性を次の確認項目抽出処理S3で用いることに特徴がある。
[1−3.確認項目抽出処理]
確認項目抽出処理S3においては、指定された製品名、機能、品質特性の全てに合致する品質機能展開データD0内の確認項目を抽出する。この確認項目抽出処理S3は、新製品の品質機能展開データD0内にある確認項目表の機能と品質特性の組み合わせごとに、過去の類似の製品の品質機能展開データD0内にある確認項目表の機能と品質特性の組み合わせごとの確認項目を抽出することにより、新製品の確認項目を導き出すためのものである。
この確認項目抽出処理S3で抽出される確認項目は組み合わせごとに一つとは限らない。検索する過去の製品名が複数であれば、確認項目も複数になりうる。この場合、確認項目抽出処理S3で抽出された確認項目にチェックボックスをつけて一覧形式で表示し、チェックをつけられた確認項目が、検索する過去の製品の確認項目として自動的に取り込まれるようにしてもよい。
なお、確認項目抽出処理S3で用いられる製品名は、機能・品質特性抽出処理S2で用いた製品名と必ずしも同じである必要はない。例えば、機能および品質特性の組み合わせごとに、製品名を追加、削除、変更できるようにすれば、より相応しい確認項目を抽出することができる。
[1−4.試験項目抽出処理]
図2に示すように、機能および品質特性の組み合わせごとの確認項目と、それを確認するための試験項目は互いに関連付けられて品質機能展開データD0に記述されている。
そこで、確認項目抽出処理S3で選択された確認項目をもとに試験項目を品質機能展開データD0から検索することにより、過去の製品の確認項目に関連付けられた試験項目を抽出することができる。
[1−5.登録処理]
特に図示しないが、試験項目抽出処理S4の後に、この処理の結果を反映する登録処理S5を実施しても良い。図2で示されるように、機能および品質特性の組み合わせごとの確認項目と、それを確認するための試験項目は互いに関連付けられて品質機能展開データD0に記述されている。新製品の機能および品質特性の組み合わせごとの確認項目と、試験項目抽出処理S4により抽出された試験項目と、の関連付けを新製品の品質機能展開データとして、品質機能展開データベース2に登録することができる。
なお、以上のような検索・抽出処理ができるように、上記関連付けのみならず、新製品の品質機能展開データD0に関連する情報(図2参照;ID、製品名、キーワード等)を品質機能展開データベース2に記憶すれば、次の機会にはこの新製品の品質機能展開データD0も過去の製品の品質機能展開データD0として利用することができる。
[2.機能試験項目展開支援の具体例(第1の実施例)]
以下、機能試験項目展開支援の具体例として、「カップ自動販売機の開発」において、過去のカップ自動販売機の品質機能展開データをもとに、新規なカップ自動販売機についての確認項目や試験項目を抽出する場合における具体的なデータ構成の詳細と機能試験項目展開支援処理について順次説明する。
[2−1.データ構成]
本実施形態において、図2の品質機能展開データD0の具体的なデータ構成は、データの利用状況に応じて様々な形態が考えられうるが、ここでは、一例として、次のようなデータ構成を想定することができる。
まず、品質機能展開データベース2に登録されている品質機能展開データD0は、ID、製品名、キーワード、確認項目表、試験項目表から構成される。
図4は、本発明の一実施形態に係る品質機能展開データの製品の特定項目の一例を示す図である。
図4において、品質機能展開データベース2には、過去の製品の「カップ自動販売機」について、3つの品質機能展開データD1〜D3が登録されているものとし、製品名をそれぞれA01、A02、B01とする。そして、これらの製品名A01、A02、B01にそれぞれ対応して、各製品についてのIDやキーワードなどが品質機能展開データD1〜D3にそれぞれ登録されている。
例えば、製品名A01のキーワードとして、製品系列として「Aシリーズ」、製品分類として「自動販売機、飲料用、カップ」、その他として「押しボタン」が品質機能展開データD1に登録されている。
また、製品名A02のキーワードとして、製品系列として「Aシリーズ」、製品分類としてはA01と同じもの、その他として「押しボタン」が品質機能展開データD2に登録されている。
また、製品名B01のキーワードとして、製品系列として「Bシリーズ」、製品分類としてはA01と同じもの、その他として「タッチパネル」が品質機能展開データD3に登録されている。
ここで、製品名A01と製品名A02の違いは、製品名A02が製品名A01の同一の製品系列で後継機種であることである。また、製品系列のAシリーズとBシリーズの違いは、Aシリーズが押しボタン式、Bシリーズがタッチパネル式であることである。
図5は、本発明の一実施形態に係る各製品の品質機能展開データの確認項目表の一例を示す図である。
図5において、品質機能展開データD1〜D3の確認項目表の縦軸にある「機能」は、製品ごとに必要とする機能が異なり、また通常は多数の機能を必要とするが、ここでは一例として、「人間が製品選択ボタンを押したことを機械が受け付けたことを人間に知らせる機能」を「押釦受付表示機能」と呼んでそれについて述べる。この機能は、製品名A01、A02、B01のすべての製品に共通して必要な機能である。
品質機能展開データD1〜D3の確認項目表の横軸にある「品質特性」は、JIS X0129−1:2003の品質特性および副特性であるが、ここでは一例として、品質特性「使用性」の副特性「理解性」について述べる。
以上のように、品質機能展開データD1〜D3の確認項目表内の「確認項目」として、機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目を例にとって説明する。
そして、品質機能展開データD1では、製品名A01のソフトウェアの機能「押釦受付表示機能」を品質特性「理解性」の視点で要求品質を満たしているかを確認するための確認項目は、「選択された製品のボタンのみが点灯していること」とすることができる。
また、品質機能展開データD2では、製品名A02のソフトウェアの機能「押釦受付表示機能」を品質特性「理解性」の視点で要求品質を満たしているかを確認するための確認項目は、「選択された製品のボタンが点滅していること」とすることができる。
また、品質機能展開データD3では、製品名B01のソフトウェアの機能「押釦受付表示機能」を品質特性「理解性」の視点で要求品質を満たしているかを確認するための確認項目は、「選択された製品のボタンのみが明るく点灯していること」とすることができる。
そして、品質機能展開データD1〜D3において、試験項目表内の「試験項目」は、各製品の各確認項目にそれぞれ関連付けて記述することができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る各製品の品質機能展開データの確認項目表と試験項目表との対応関係を示す図である。
図6において、品質機能展開データD1では、製品名A01の機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目「選択された製品のボタンのみが点灯していること」に関連付けられた試験項目は、「選択された製品のボタンが点灯していること。残りの製品のボタンが消灯していること。」とすることができる。
また、品質機能展開データD2では、製品名A02の機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目「選択された製品のボタンが点滅していること」に関連付けられた試験項目は、「選択された製品のボタンが点滅していること。残りの製品のボタンが消灯していること。」とすることができる。
また、品質機能展開データD3では、製品名B01の機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目「選択された製品のボタンのみが明るく点灯していること」に関連付けられた試験項目は、「選択された製品のボタンが点灯していること。残り部分のパネルの明るさが落ちていること。」とすることができる。
[2−2.製品名検索処理の具体例]
さて、新しいカップ自動販売機を開発するにあたり、図3の製品名検索処理S1において、過去の類似製品の名前を図1の品質機能展開データベース2から検索する。
この新製品が製品系列Aシリーズに近いものであれば、品質機能展開データベース2からキーワード「Aシリーズ」をもとに製品名を検索する。すると、図4に示すように、「Aシリーズ」というキーワードが登録されているのは、品質機能展開データD1、D2であるので、品質機能展開データD1、D2から製品名A01、A02がそれぞれ抽出される。
また、製品系列ではなくキーワード「カップ、自動販売機」で検索すれば、「カップ、自動販売機」というキーワードが登録されているのは、品質機能展開データD1〜D3であるので、品質機能展開データD1〜D3から製品名A01、A02、B01がそれぞれ抽出される。
[2−3.機能・品質特性抽出処理の具体例]
次に、機能・品質特性抽出処理S2において、製品名検索処理S1で抽出された製品名をもとに、過去の製品の機能と品質特性を検索する。
ここでは、製品名検索処理S1で抽出された製品名をA01とA02とし、これをもとに品質機能展開データD1、D2から機能と品質特性を検索する。
新製品の機能については、もともと製品系列Aシリーズの製品に近いとしているので、機能・品質特性抽出処理S2にて抽出された機能をそのまま使うことができる。なお、新製品用に機能を追加、削除、変更してもよい。
新製品の品質特性については、JISの品質特性と副特性がもとになっているので、機能・品質特性抽出処理S2にて抽出された品質特性をそのまま使うことができる。なお、新製品用に品質特性を追加、削除、変更してもよい。
このようにして、過去の製品の品質機能展開データD1、D2から検索された機能と品質特性をもとに、新製品の品質機能展開データの確認項目表を作成することができる。
[2−4.確認項目抽出処理の具体例]
次に、確認項目抽出処理S3において、新製品の確認項目表の機能と品質特性の組み合わせごとに、過去の製品ごとの確認項目を抽出し、その中から最適なものを選択する。
通常は、製品の機能と品質特性の組み合わせは多数であり、その組み合わせごとに確認項目を抽出する必要があるが、ここでは一例として、機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせで、指定されている製品名A01、A02ごとの確認項目を品質機能展開データD1、D2からそれぞれ抽出する。
前述のように、この組み合わせでは、製品名A01の確認項目は「選択された製品のボタンのみが点灯していること」、製品名A02の確認項目は「選択された製品のボタンが点滅していること」である。
そして、図7に示すように、これらの確認項目の一覧表D12が生成されるとともに、この一覧表D12には、その確認項目がどの製品のものだったかを表す製品名の欄、確認項目を選択するためのチェックボックスも追加することができる。
そして、この確認項目一覧表D12から、今回開発する新製品に相応しい確認項目を選択する。今回は、選択されたボタンが点灯のままよりも点滅していたほうが「理解性」が高いと判断して、製品名A02の確認項目のほうを選択する。この確認項目の選択に際しては、確認項目の一覧表D12のチェックボックスをチェックすることで指定することができる。
さて、ここまでは機能・品質特性抽出処理S2で選択した製品名A01、A02が選択範囲になっている。これは製品名検索処理S1で、製品系列Aシリーズをキーワードとして検索したからである。
しかしながら、特定の確認項目ではさらに広い範囲で候補を挙げたほうがよい場合がある。例えば、新製品は基本的にAシリーズの製品の機能や品質特性を踏襲するが、製品選択のボタンだけがタッチパネルになっている場合である。この場合は、全体的にはAシリーズの製品の機能と品質特性の組み合わせの確認項目でよいが、一部の確認項目はタッチパネルを使う製品の確認項目の方がよい。従って、製品の機能と品質特性の組み合わせごとに、製品名を設定できるようにする。ここでは、Aシリーズの製品の製品名A01、A02の他に、タッチパネルを持つ製品の製品名B01を設定する。そのために、この確認項目抽出処理S3において、製品名検索処理S1を用いてキーワード「タッチパネル」で追加の製品名を検索する。すると、図4に示すように「タッチパネル」というキーワードが登録されているのは、品質機能展開データD3であるので、品質機能展開データD3から抽出した製品名B01を追加する。
そして、製品名A01、A02、B01の確認項目を品質機能展開データD1〜D3からそれぞれ抽出すると、機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせでは製品名A01の確認項目は「選択された製品のボタンのみが点灯していること」、製品名A02の確認項目は「選択された製品のボタンが点滅していること」、製品名B01の確認項目は「選択された製品のボタンのみが明るく点灯していること」であるので、図8に示すように、これらの確認項目の一覧表D13が生成される
そして、この一覧表D13から、今回開発する新製品に相応しい確認項目を選択する。今回は、Aシリーズの製品の確認項目を参考にしつつ、タッチパネルの製品であるB01の確認項目のほうを選択する。この確認項目の選択に際しては、一覧表D13のチェックボックスをチェックすることで指定することができる。
[2−5.試験項目抽出処理の具体例]
次に、試験項目抽出処理S4において、確認項目抽出処理S3で選択された確認項目に関連付けられた試験項目を抽出する。
上述した確認項目抽出処理S3では、図7の例では製品名A02の確認項目「選択された製品のボタンが点滅していること」が選択され、図8の例では製品名B01の確認項目「選択された製品のボタンのみが明るく点灯していること」が選択されている。
そして、図7の製品名A02の確認項目が一覧表D12から選択された場合は、図9に示すように、製品名A02に対応する品質機能展開データD2の試験項目表から、確認項目に関連付けられた試験項目「選択された製品のボタンが点滅していること。残りの製品のボタンが消灯していること。」が抽出される。そして、製品名がA02の商品の品質機能展開データD2から抽出された試験項目を、新製品の機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目に関連付けられる品質機能展開データD4の試験項目に格納することができる。
一方、図8の製品名B01の確認項目が一覧表D13から選択された場合は、図10に示すように、製品名B01に対応する品質機能展開データD3の試験項目表から、確認項目に関連付けられた試験項目「選択された製品のボタンが点灯していること。残り部分のパネルの明るさが落ちていること。」が抽出される。そして、製品名がB01の商品の品質機能展開データD3から抽出された試験項目を、新製品の機能「押釦受付表示機能」と品質特性「理解性」の組み合わせの確認項目に関連付けられる品質機能展開データD5の試験項目に格納することができる。
このようにして、確認項目抽出処理S3で選択された製品名A02、B01の確認項目に関連付けられた試験項目から新製品の試験項目を抽出できる。
なお、確認項目抽出処理S3で選択された確認項目が複数の場合は、試験項目抽出処理S4で検索される試験項目も複数になり得る。その場合は、すべての試験項目を新製品の試験項目としてもよいし、試験項目を一覧表形式で表示し、その中から適したものを選択してもよい。
以上のようにして、過去の製品の品質機能展開データから、新製品の機能と品質特性の組み合わせを作成し、その組み合わせごとに最適の確認項目を選択し、確認項目に関連付けられた試験項目の中から最適の試験項目を選択することができ、顧客からの要求品質に関係する重要な全ての品質特性や機能を、抜けや誤りを生じすることなく、効率よく容易に確認できるように展開するのを支援することができる。
[3.処理全体の概要と具体例(第2の実施例)]
図11は、本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置のその他の概略構成を示すブロック図である。
図11の機能試験項目展開支援装置1および品質機能展開データベース2は、図1の各部と同等な機能を有しているので同じ符号とする。ここでは、図1では説明しなかったその他の機能について説明する。
図11における機能試験項目展開支援装置1には、任意の過去の製品の試験項目を変更するときに、品質機能展開データベース2からその影響範囲を特定する影響先特定手段31が設けられている。
図12は、本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置のその他の動作を示すフローチャートである。
図11の機能試験項目展開支援装置1は、品質機能展開データベース2に格納された品質機能展開データを参照しながら、図12の試験項目リンク処理S11、トレース処理S12、提示処理S13を順次実行することができる。
試験項目リンク処理S11では、同じ試験項目を使用している品質機能展開データ間における相関関係をリンク情報として品質機能展開データベース2に登録する。トレース処理S12では、任意の製品の任意の試験項目に関して、リンク情報を基に相関関係を特定する。提示処理S13では、相関関係をユーザに分かり易い方法で提示する。
なお、試験項目リンク処理S11は、既に品質機能展開データベース2にその情報があれば、再度実行しなくて構わない。
これら一連の処理により、任意の製品の任意の試験項目の指定を受ければ、該当する試験項目を変更したときに、変更の影響を受ける範囲をユーザに提示できる。
なお、影響先特定手段31は、この手段で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、コンピュータに記憶媒体を装着し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、影響先特定手段31で行われる処理を実現することができる。
また、影響先特定手段31で行われる処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させる場合、スタンドアロン型コンピュータで実行させるようにしてもよく、ネットワークに接続された複数のコンピュータに分散処理させるようにしてもよい。
以下、図12の処理の流れと具体例について、図13〜17を用いて順次説明する。
[3−1.試験項目リンク処理]
試験項目リンク処理S11においては、任意の製品の任意の試験項目をユーザから指定されたときに、該当する試験項目と他の製品の試験項目との関係を品質機能展開データベース2に登録する。
ところで、任意の製品と他の製品との関係において、過去の製品の試験項目を新製品の試験項目に適用する場合、新製品からみると過去の試験項目は引用元となる。逆に過去の製品からみると新製品の試験項目は派生先となる。このような関係を概略的に示したのが図13であり、本発明の一実施形態に係る製品間における相関関係の一例を示す図である。
これらの派生先・引用元の相関関係を、リンク情報として品質機能展開データベース2に登録する。具体的には、該当する製品の品質機能展開データに情報を追加すれば良いが、一例として試験項目表を拡張する方法について説明する。
先述の図9では、製品名A02に対応する品質機能展開データD2の試験項目を新製品名A04の品質機能展開データD4の試験項目として登録している。
一方で、図14は、本発明の一実施形態に係る新製品の試験項目表と抽出元となった試験項目表とをリンク設定する方法を示した図であり、製品名A02と新製品名A04との場合を説明するものである。試験項目表には、引用元・派生先の欄を設け、リンク情報を格納する。リンク情報は、引用元・派生先の製品名における試験項目を特定できる情報であれば形式を問わない。ここでは製品名のIDと、試験項目のインデックス(No.)とからなる情報をリンク情報として用いた。
始めに、製品名A02に対応する品質機能展開データD2の試験項目表において、派生先に“A04−7”を格納する。これは、IDがA04である製品のインデックスNo.7に格納されている項目内容に適用したことを示す。
同様に、製品名A04に対応する品質機能展開データD4の試験項目表において、引用元に“A02−5”を格納する。これは、IDがA02である製品のインデックスNo.5に格納されている項目内容から引用したことを示す。
これらのリンク情報を品質機能展開データベース2に登録するタイミングとしては、先述の登録手段15において実施しても構わないし、品質機能展開データベース2を作成する際に一括登録しても構わない。
なお、ここでは引用元・派生先の欄を設け相互リンクとしたが、必要性に応じて、引用元あるいは派生先の片方だけのリンクで構成しても構わない。
[3−2.トレース処理]
トレース処理S12においては、任意の製品の任意の試験項目をユーザから指定されたときに、該当する試験項目と他の製品の試験項目との相関関係の範囲を品質機能展開データベース2のリンク情報から特定する。
図15は、本発明の一実施形態に係る試験項目表の相関関係の一例を示す図である。ここでは、製品名A06の試験項目のインデックスNo.8をユーザが変更しようとする場合について説明する。
ここで、図15におけるP1〜P8は、品質機能展開データベース2のリンク情報を基に構築した製品間における試験項目の相関関係に相当し、この相関関係を品質機能展開データベース2から構築(トレース)することになる。
図16は、本発明の一実施形態に係る試験項目表の相関関係のトレースを示すフローチャートであり、これにより相関関係を構築する。以下に、図15、図16を用いて具体的な処理について説明する。
始めに、ユーザ指定の製品名と試験項目より、リンク先確認リストを作成する。リンク先確認リストとは、相関関係を構築するための作業用ファイルであり、リンク情報である引用元・派生先に関して相関を構築したかのチェック一覧表である。ここでは、製品名A06の試験項目のインデックスNo.8が指定されているので、品質機能展開データD6を参照し、引用元・派生先の情報を抽出する。
そして、リンク先確認リストには、“引用元、A04−7、未確認”と“派生先、A07−8、未確認”とを登録したファイルを作成する(図16のS21)。
次に、リンク先確認リストに未確認な情報があるか否かを確認する。先述のリンク先確認リストに登録された引用元・派生先の情報が未確認なので、2つある(S22)。
次に、未確認な引用元があるか否かを確認する。ここでは、“引用元、A04−7、未確認”が該当する(S23)。
“引用元、A04−7、未確認”を基に、現製品A06から引用元A04への相関関係をメモリに格納する。この関係は、図15のP1に相当する(S24)。なお、一時的にメモリに格納し後から展開しても良いし、後述する提示処理S13を用いて、確定した情報から順次表示しても構わない。
次に引用元A04のリンク情報を確認する。品質機能展開データD4を参照すると、引用元A04にも引用元・派生先があるので、リンク先確認リストに、“引用元、A02−5、未確認”と“派生先、A05−6、未確認”と“派生先、A06−8、未確認”をリンク先確認リストに追加する(S25)。
以上で、“引用元、A04−7、未確認”の相関関係は確立されたので“未確認”を“確認済”に変更し、“引用元、A04−7、確認済”となる。あるいは削除しても構わない(S26)。
S22に戻る。この段階で、リンク先確認リストは、
“引用元、A04−7、確認済”
“派生先、A07−8、未確認”
“引用元、A02−5、未確認”
“派生先、A05−6、未確認”
“派生先、A06−8、未確認”
となっている。そこで、未確認な引用元があるので、S22、S23を経て、“引用元、A02−5、未確認”を基に、製品A04から引用元A02への相関関係をメモリに格納する。この関係は、図15のP2に相当する(S24)。
次に引用元A02のリンク情報を確認する。引用元A02には派生先があるので、リンク先確認リストに、“派生先、A04−7、未確認”をリンク先確認リストに追加する(S25)。その後、“引用元、A02−5、確認済”とし(S26)、S22に戻る。この段階で、リンク先確認リストは、
“引用元、A04−7、確認済”
“派生先、A07−8、未確認”
“引用元、A02−5、確認済”
“派生先、A05−6、未確認”
“派生先、A06−8、未確認”
“派生先、A04−7、未確認”
となっている。ここで、未確認な引用元は無いので、S22、S23を経て、“派生先、A07−8、未確認”を基に、現製品A06から派生先A07への関係をメモリに格納する。この関係は、図15のP3に相当する(S27)。なお、S24と同様に、一端メモリに格納しても良いし、後述する提示処理S13を用いて、確定した情報から順次表示しても構わない。
次に派生先A07のリンク情報を確認する。派生先A07には引用元があるので、リンク先確認リストに、“引用元、A06−8、未確認”をリンク先確認リストに追加する(S28)。
以上で、“派生先、A07−8、未確認”の相関関係は確立されたので“未確認”を“確認済”に変更し、“派生先、A07−8、確認済”となる。あるいは削除しても構わない(S29)。
S22に戻る。この段階で、リンク先確認リストは、
“引用元、A04−7、確認済”
“派生先、A07−8、確認済”
“引用元、A02−5、確認済”
“派生先、A05−6、未確認”
“派生先、A06−8、未確認”
“派生先、A04−7、未確認”
“引用元、A06−8、未確認”
となっている。ここで、未確認な引用元があるので、同様な処理を行う。すると、“引用元、A06−8、未確認”の処理により、P4が確立される。その後、“派生先、A05−6、未確認”の処理により、P5が確立される。このとき、“引用元、A04−7、未確認”がリンク先確認リストに追加される。その後、
“引用元、A04−7、未確認”の処理・・・P6
“派生先、A06−8、未確認”の処理・・・P7
“派生先、A04−7、未確認”の処理・・・P8
の順に処理され、全てのリンク先確認リストが確認完了となる。このときのリンク先確認リストは、
“引用元、A04−7、確認済” (P1を構築。)
“派生先、A07−8、確認済” (P3を構築。)
“引用元、A02−5、確認済” (P2を構築。)
“派生先、A05−6、確認済” (P5を構築。)
“派生先、A06−8、確認済” (P7を構築。)
“派生先、A04−7、確認済” (P8を構築。)
“引用元、A06−8、確認済” (P4を構築。)
“引用元、A04−7、確認済” (P6を構築。)
となる。未確認な引用元・派生先が無いので、これまでにメモリに格納した上記P1〜P8に相当する情報が相関関係に相当する。ここで、単に相関関係だけでよければメモリに蓄積された情報を使用すれば良いし、必要ならば関連する製品の情報(例えば、製品コード、開発時期、売上高、生産期間、在庫量など)を付加したテーブルを用意しても良い(S30)。
以上、一連のトレース処理により、品質機能展開データベース2から、ユーザの指定した製品の試験項目に関わる試験項目の範囲を特定できる。
[3−3.提示処理]
提示処理処理S13においては、トレース処理12によって特定された相関関係(および製品の情報)を、ユーザに提示する。例えば、図15のように、トレース処理12により特定された範囲を表示や印刷しても良いし、さらに簡略化し図14のような概略図で示しても良い。
その後、ユーザから変更の指示があった場合、これらの相関関係に基づいて該当箇所の試験項目を変更する。
図17は、本発明の一実施形態に係る相関関係の表示の一例を示す図である。ここでは、図14や図15のような、リンク情報に基づく情報に付加情報を加える事により、ユーザの判断をさらに支援する方法を示している。一例として、基準情報、引用元情報、派生先情報、相関模式表示(概略)、相関模式表示(時系列/製品世代/売り上げ規模)の情報を提示している。
基準情報とはユーザが変更する対象とした製品名と、その製品の試験項目に関する情報である。
引用元情報とは、基準情報の製品から見て引用元、あるいは引用元の引用元・派生先となる一連の製品群の情報を指す。
派生先情報とは、基準情報の製品から見て派生先、あるいは派生先の引用元・派生先となる一連の製品群の情報を指す。
相関模式表示(概略)とは、図14と同等で、製品間の引用元・派生先の相関関係を簡易に表示したものである。
相関模式表示(時系列/製品世代/売り上げ規模)とは、製品間の引用元・派生先の相関関係に加えて、付加情報として製品の情報を加味したものである。この例では、横軸に製品の製造・販売時期を、縦軸に製品間の世代情報を、楕円の大きさで製品の売り上げ規模を示している。
上記、ユーザに提示する情報において、基準情報、引用元情報、派生先情報は基本的な情報しか表示させず、下線した箇所を指定することにより更なる製品の詳細情報を表示するように構成しても良い。
また、各相関模式表示において、製品群が多いときは、相関関係が複雑になり、分かり難くなる。この場合、任意の製品を指定し、その製品からみて引用元となる製品群全て、あるいは派生先となる製品群全てを不可視情報にしても構わない。また、この動作を繰り返したり、必要な範囲だけを抜き出しても構わない。
このような情報よりユーザが試験項目の変更の可否を判定する。変更に際しては、相関関係を有する全ての範囲について変更する。あるいは、ユーザが変更を確定した範囲に関して試験項目の変更を反映しても構わない。この場合、変更する前に、ユーザが変更を確定した範囲から漏れた相関関係については、該当するリンク情報を削除する。具体的には、品質機能展開データベース2から該当製品の試験項目表の引用元・派生先の情報を削除すれば良い。このことにより、相関関係と試験項目の整合性が担保される。
以上のようにして、品質機能展開データベースに、引用元・派生先の情報を追加することにより、ユーザが指定する製品の試験項目に関する相関関係の範囲を特定できる。また、この範囲に製品の情報を付加してユーザに示すことにより、ユーザの判断し易い環境を提供する。
本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る品質機能展開データの構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る品質機能展開データの製品の特定項目の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る各製品の品質機能展開データの確認項目表の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る各製品の品質機能展開データの確認項目表と試験項目表との対応関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る新製品の確認項目表の機能と品質特性の組み合わせごとに抽出された過去の製品の確認項目の一覧表示の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る新製品の確認項目表の機能と品質特性の組み合わせごとに抽出された過去の製品の確認項目の一覧表示のその他の例を示す図である。 図7の過去の製品の確認項目の一覧表示から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を新製品の試験項目として展開する方法を示す図である。 図8の過去の製品の確認項目の一覧表示から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を新製品の試験項目として展開する方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置のその他の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る機能試験項目展開支援装置のその他の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る製品間における相関関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る新製品の試験項目表と抽出元となった試験項目表とをリンク設定する方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係る試験項目表の相関関係の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る試験項目表の相関関係のトレースを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る相関関係の表示の一例を示す図である。
符号の説明
1 機能試験項目展開支援装置
2 品質機能展開データベース
11 製品名検索手段
12 機能・品質特性抽出手段
13 確認項目抽出手段
14 試験項目抽出手段
31 影響先特定手段

Claims (15)

  1. ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データを登録する品質機能展開データベースと、
    指定された過去の製品の製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出する機能・品質特性抽出手段と、
    前記機能・品質特性抽出手段にて抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出する確認項目抽出手段と、
    前記確認項目抽出手段にて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を、新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出する試験項目抽出手段とを備えることを特徴とする機能試験項目展開支援システム。
  2. 前記試験項目抽出手段により抽出された前記試験項目と、該試験項目を使用する前記新製品の確認項目と、の関連付けを、新製品の情報として前記品質機能展開データベースに登録する登録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の機能試験項目展開支援システム。
  3. 指定された過去の製品の製品名を前記品質機能展開データから検索する製品名検索手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の機能試験項目展開支援システム。
  4. 前記品質機能展開データベースに登録されている前記試験項目は、他の試験項目を参照しているときには引用元を特定する第1の情報を、他の試験項目から参照されているときには派生先を特定する第2の情報を、さらに保持し、
    前記第1の情報、前記第2の情報より形成される前記試験項目のリンク関係に基づいて、任意の製品の試験項目を変更したときの影響がその他の製品の試験項目に与える範囲を特定する影響先特定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の機能試験項目展開支援システム。
  5. 前記影響先特定手段は、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲すべての試験項目を変更することを特徴とする請求項4記載の機能試験項目展開支援システム。
  6. 前記影響先特定手段は、前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲のうち前記任意の製品の派生先側すべての試験項目を変更し、前記任意の製品のおける前記第1の情報を削除することを特徴とする請求項5記載の機能試験項目展開支援システム。
  7. ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データから、指定された過去の製品の製品名を検索するステップと、
    前記検索された製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出するステップと、
    前記抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出するステップと、
    前記確認項目を抽出手段するステップにて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を、新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出するステップとを備えることを特徴とする機能試験項目展開支援方法。
  8. 前記新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出した試験項目と、該試験項目を使用する新製品の確認項目と、を関連付けて前記品質機能展開データベースに登録するステップをさらに備えることを特徴とする請求項7記載の機能試験項目展開支援方法。
  9. 前記過去の製品の製品名は、製品名の一部、IDまたはキーワードを用いて検索することを特徴とする請求項7または8記載の機能試験項目展開支援方法。
  10. 機能と品質特性の組み合わせごとに異なった過去の製品の製品名をもとに確認項目を抽出することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一つに記載の機能試験項目展開支援方法。
  11. 前記品質機能展開データベースに登録されている前記試験項目が他の試験項目を参照しているときには引用元を特定する第1の情報を、他の試験項目から参照されているときには派生先を特定する第2の情報を、保持するステップと、
    前記第1の情報、前記第2の情報より形成される前記試験項目のリンク関係に基づいて、任意の製品の試験項目を変更したときの影響がその他の製品の試験項目に与える範囲を特定するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一つに記載の機能試験項目展開支援方法。
  12. 前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲すべての試験項目を変更するステップをさらに備えることを特徴とする請求項11記載の機能試験項目展開支援方法。
  13. 前記任意の製品の試験項目を変更すると、前記範囲のうち前記任意の製品の派生先側すべての試験項目を変更するステップと、前記任意の製品のおける前記第1の情報を削除するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項11記載の機能試験項目展開支援方法。
  14. ソフトウェアの機能、品質特性、それらの組み合わせごとの確認項目、前記確認項目を確認するための試験項目が関連付けられて製品名ごとにそれぞれ記述された品質機能展開データから、指定された過去の製品の製品名を検索するステップと、
    前記検索された製品名に基づいて、前記品質機能展開データから機能と品質特性を抽出するステップと、
    前記抽出された機能と品質特性ごとの確認項目を前記品質機能展開データから抽出するステップと、
    前記確認項目を抽出手段するステップにて抽出された確認項目から選択された確認項目に関連付けられた試験項目を、新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする機能試験項目展開支援プログラム。
  15. 前記新製品の試験項目として前記品質機能展開データから抽出した試験項目と、該試験項目を使用する新製品の確認項目と、を関連付けて前記品質機能展開データベースに登録するステップをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項14記載の機能試験項目展開支援プログラム。
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