JP2008284728A - ブロー成形方法及びブロー成形金型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1分割金型4においてピン8を筒状キャビティ7から突出させた状態として、第1,第2分割金型4,5の型締めを行う。型締めの途中でプリブローしたパリソン11を挟んで前記ピンの先端面でパリソンを内側に押し込み、ピンの周囲にパリソンを集める。続いて型締め完了前後のタイミングでピンを筒状キャビティの底面まで後退させ、ピンの周囲に集められたパリソンを筒状キャビティの中に引き込んだ後、本ブローする。
【選択図】 図2
Description
さらに、筒状部の外周に雄ねじ等を形成する場合、ブロー圧のみでは正確な形状を作ることができないという問題もある。
一方、特許文献2には、ねじ山を形成した筒状部をインサートとして金型にセットし、ブロー成形により中空体を製造すると同時にその本体部に溶着させている。この場合、筒状部の薄肉化及びねじ山の精度についての問題は生じないが、インサートの部品コストが高く、またブロー成形のたびに金型にセットすることに伴う生産性の低下及び労働コストの問題がある。
このブロー成形方法において、前記第1分割金型として、前記筒状部を形成する筒状キャビティと、前記筒状キャビティ内に進退可能に配置されたピンを有し、前記ピンは後退したとき先端面が前記筒状キャビティの底面の一部をなし、前進したとき前記先端面が前記筒状キャビティの開口より内側に突出するようになったものが使用される。
このブロー成形方法において、前記第1分割金型として、前記筒状部を形成する筒状キャビティと、前記筒状キャビティ内にその内壁面から所定の隙間をおいて進退可能に配置されたスリーブと、前記スリーブ内に進退可能に配置されたピンを有し、前記スリーブは後退したとき先端面が前記筒状キャビティの底面をなし、前記ピンは後退したとき先端面が前記スリーブの先端面とともに前記筒状キャビティの底面をなし、前進したとき前記先端面が前記筒状キャビティの開口より内側に突出するようになったものが使用される。
図1〜図4に示すブロー成形方法は、略レーストラック形断面(パーティングラインに略垂直な断面において)を有する本体部11と、本体部11の壁面のパーティングラインから最も外れた平坦部から外向きに略垂直に突出する筒状部12を有するブロー成形体13を成形するもので、ブロー成形金型は第1分割金型14と第2分割金型15からなり、第1分割金型14に、本体部11を形成する本体部キャビティ16の一部(16aで示す)と、筒状部12を形成する筒状キャビティ17が形成され、第2分割金型15に、本体部11を形成する本体部キャビティ16の一部(16bで示す)が形成されている(この例では16aと16bで本体部キャビティ16の全部を構成する)。第1分割金型14には、筒状キャビティ17内に円柱状のピン18が設置され、ピン18は両分割金型14,15の進退方向と同一方向に進退可能とされ、後退したとき(図4参照)、先端面が筒状キャビティ17の底面の一部をなし、前進したとき(図1参照)、先端面が筒状キャビティ17の開口より内側(本体部キャビティ16内)に突出する。
(1)図1に示すように、両分割金型14,15を型開きした状態で、パリソンヘッド19からパリソン21を押し出し、ブローノズル22を上昇させ、パリソン21の下端をプリピンチ装置23でプリピンチする。このとき、ピン18は前進位置にあり、その先端面は筒状キャビティ17の開口より内側(本体部キャビティ16内)に突出している。
(2)両分割金型14,15の型締めを開始するとともに、ブローノズル22からエアを導入してパリソン21のプリブローを行う。図2に示すように、両分割金型14,15の型締まり途中でパリソン21はピン18の先端面に押されて内側に押し込まれる。これにより、パリソン21の一部(図2に21aで示す)がピン18に被さり、ピン18の周囲にパリソン21(21a)が集められた形となる。
(4)ピン18が後退して先端面が筒状キャビティ17の底部に達した後、本ブローを行う。これにより、図4に示すように、パリソンが本体部キャビティ16及び筒状キャビティ17の内面に密着し、ブロー成形体13が製造される。
(5)ブロー成形後は両分割金型14,15を型開きし、ブロー成形体13を取り出す。
なお、ピン18の突出長さにより、筒状キャビティ17内に引き込まれるパリソン21の分量(面積)が決まる。この突出長さは、筒状キャビティ17の深さに応じて適宜設定すればよいが、ピン18が後退位置にきたとき(図4に示す位置)、引き込まれたパリソン21が筒状キャビティ17内をほぼ充塞する程度に設定することが、薄肉化抑制の観点からは望ましい。
図5〜図9には、第1分割金型34(図1〜図4に示すブロー成形金型の第1分割金型14に相当するもの)の筒状キャビティ36近傍のみ示す。
スリーブ41は、スライド金型38,39の中央部に配置され、周囲が丸く面取りされた先端部41aと、先端部に続く小径部41bと、小径部41bに続く大径部41cを備え、小径部41bは筒状キャビティ36の内壁面36aとの間に所定の間隔を有し、大径部41cは筒状キャビティ36の内壁面36aの内径とほぼ等しい外径に形成されている。
(1)図1に示す手順と同様に、両分割金型を型開きした状態で、パリソンヘッドからパリソンを押し出し、ブローノズルを上昇させ、パリソンの下端をプリピンチ装置でプリピンチする。このとき、スライド金型38,39は前進位置にあり、これにより筒状キャビティ36(内壁面36a)が画定され、スリーブ41は後退位置にあり、ピン42は前進位置にあり、ピン42の先端面は筒状キャビティ36の開口より内側(本体部キャビティ36内)に深く突出している(図5参照)。
(2)両分割金型の型締めを開始するとともに、ブローノズルからエアを導入してパリソン43のプリブローを行う。図5に示すように、両分割金型(第1分割金型34のみ示す)の型締まり途中でパリソン43はピン42の先端面に押されて内側に押し込まれる。これにより、パリソン43の一部(図5に43aで示す)がピン42に被さり、ピン42の周囲にパリソン43(43aで示す)が集められた形となる。
(4)続いて本ブローを行う。これにより、図7に示すように、パリソン43が本体部キャビティ35の内面に密着し、筒状キャビティ36内では、パリソン43(43b)が内壁面36aに密着し(ただしパリソン43内の内圧だけではねじ溝内に密着しない)、パリソン43(43b)の一部が筒状キャビティ36の内壁面36aと底面(スリーブ41とピン42の先端面)の隙間から膨出し、筒状キャビティ36内からはみ出している。
(7)ブロー成形後はスライド金型38,39を斜めに後退させて筒状部32を開放し、続いて両分割金型を型開きし、ブロー成形体を取り出す。
12,32 筒状部
13 ブロー成形体
14,34 第1分割金型
15 第2分割金型
17,36 筒状キャビティ
36a 筒状キャビティの内壁面
18,42 ピン
11,43 パリソン
41 スリーブ
Claims (4)
- 一対の分割金型でパリソンを挟んで型締めした後パリソン内に加圧気体を吹き込み、本体部壁部のパーティングラインから外れた箇所に外向きに突出する筒状部を有する中空体を製造するブロー成形方法において、前記一対の分割金型が、前記筒状部を形成する筒状キャビティを有するとともに、前記筒状キャビティ内に進退可能に配置され、後退したとき端面が前記筒状キャビティの底面の一部をなすピンを有する第1分割金型と、前記第1分割金型に対向する第2分割金型からなり、第1分割金型において前記ピンを前進させその先端面を前記筒状キャビティの開口より内側に突出させた状態として、プリブローしたパリソンを第1,第2分割金型で挟んで前記ピンの先端面でパリソンを内側に押し込み、続いて前記ピンを後退させて押し込んだパリソンを前記筒状キャビティの中に引き込んだ後、本ブローすることを特徴とするブロー成形方法。
- 一対の分割金型でパリソンを挟んで型締めした後パリソン内に加圧気体を吹き込み、本体部壁部のパーティングラインから外れた箇所に外向きに突出する雄ねじ付き筒状部を有する中空体を製造するブロー成形方法において、前記一対の分割金型が、前記筒状部を形成する筒状キャビティを有するとともに、前記筒状キャビティ内にその内壁面から所定の隙間をおいて進退可能に配置され、後退したとき先端面が前記筒状キャビティの底面をなすスリーブと、前記スリーブ内に進退可能に配置され、後退したとき先端面が前記スリーブの先端面とともに前記筒状キャビティの底面をなすピンを有する第1分割金型と、前記第1分割金型に対向する第2分割金型からなり、第1分割金型において前記スリーブを後退させ、かつ前記ピンを前進させその先端面を前記筒状キャビティの開口より内側に突出させた状態として、プリブローしたパリソンを第1,第2分割金型で挟んで前記ピンの先端面で前記パリソンを内側に押し込み、続いて前記ピンを後退させて押し込んだパリソンを前記筒状キャビティの中に引き込んだ後、本ブローするとともに前記スリーブを前進させて前記筒状キャビティ内のパリソンを前記筒状キャビティの内壁面に押し付け、前記筒状部に雄ねじを形成することを特徴とするブロー成形方法。
- 本体部壁部のパーティングラインから外れた箇所に外向きに突出する筒状部を有する中空体を製造するブロー成形金型において、前記筒状部を形成する側の分割金型が、前記筒状部を形成する筒状キャビティと、前記筒状キャビティ内に進退可能に配置されたピンを有し、前記ピンは後退したとき先端面が前記筒状キャビティの底面の一部をなし、前進したとき前記先端面が前記筒状キャビティの開口より内側に突出することを特徴とするブロー成形金型。
- 本体部壁部のパーティングラインから外れた箇所に外向きに突出する雄ねじ付き筒状部を有する中空体を製造するブロー成形金型において、前記筒状部を形成する側の分割金型が、前記筒状部を形成する筒状キャビティと、前記筒状キャビティ内にその内壁面から所定の隙間をおいて進退可能に配置されたスリーブと、前記スリーブ内に進退可能に配置されたピンを有し、前記スリーブは後退したとき先端面が前記筒状キャビティの底面をなし、前記ピンは後退したとき先端面が前記スリーブの先端面とともに前記筒状キャビティの底面をなし、前進したとき前記先端面が前記筒状キャビティの開口より内側に突出することを特徴とするブロー成形金型。
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JP2017100456A (ja) * | 2011-05-26 | 2017-06-08 | ティーアイ オートモーティヴ テクノロジー センター ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングTI Automotive Technology Center GmbH | 取付部を備えた容器 |
Citations (3)
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JPH01225529A (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-08 | Nippon Plast Co Ltd | ブロー成形装置 |
JPH02113919A (ja) * | 1988-10-24 | 1990-04-26 | Mazda Motor Corp | ブロー成形装置 |
JP2003062897A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Honda Motor Co Ltd | ブロー成形方法 |
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