JP2008284097A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入球口に更なる工夫を凝らして遊技者を真に引き付けると共に、新たな機能を付加することにより遊技の興趣性を高めた技術の提供。
【解決手段】長手方向に伸長した中空部材50であって、前記長手方向の両端に配された球流入口及び球排出口と、前記球流入口と前記球排出口とを球流通可能に連絡する球通路と、前記球通路の所定箇所を遊技球が通過した場合に当該遊技球の通過を検知可能な遊技球通過検知手段と、を備えている、遊技領域内で回転変位可能に配されている中空部材50と、前記遊技球通過検知手段による遊技球検知に基づき、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段と、前記中空部材50を所定の変位態様で回転変位させるための中空部材変位手段と、を有することを特徴とする弾球遊技機。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール等の、遊技媒体として遊技球を使用した弾球遊技機に関するものである。特に、所定の入球口に遊技球が入球した際、当該入球に起因して、遊技者に対して特典を付与し得る弾球遊技機に関するものである。
現在まで様々な弾球遊技機が市場に登場してきたが、現在最も普及している弾球遊技機は、所定の入球口に遊技球が入球した際、当該入球に起因して、遊技者に対して特典を付与し得る弾球遊技機である。
例えば、弾球遊技機の一つであるパチンコ遊技機の中でも特に人気を博しているパチンコ遊技機は、従来の第1種遊技機(いわゆる「デジパチ」と称される機種)と称されるパチンコ遊技機である。ここで、従来の第1種遊技機は、主遊技用始動口(特図始動口)に遊技球が入球したことを契機として、液晶等のディスプレー上で、通常は三列の図柄列が上下又は左右に図柄変動を行い、所定時間後に停止した結果、有効ライン上に所定態様(例えば「777」)が揃った場合、通常遊技時には閉状態にある可変入賞口が開状態となる特別遊技に移行するタイプの機種である。そして、当該遊技機には、通常、前記主遊技用始動口に電動チューリップと称される可変部材が備えられている。そして、当該可変部材が開状態の場合には、前記始動口への入球がサポートされる一方、閉状態の場合には、(1)前記始動口への入球はサポートされないものの、当該始動口への入球自体は可能であるか、(2)前記始動口への入球自体が不可能である、よう構成されている。そして、当該可変部材の開閉は、通常、補助遊技用始動口(普図始動口)への遊技球の入球に基づく抽選により実行される。このように、前述の主遊技用始動口や補助遊技用始動口といった、遊技者に対して特典(前者であれば特別遊技に移行するという特典、後者であれば特別遊技移行抽選を受けることができるという特典)を付与し得る入球口を備えた遊技機が、享受される利益にメリハリがあるために人気を博している。
また、弾球遊技機の一つである雀球遊技機は、遊技領域下部等に麻雀牌の図柄を付した所定数の入球口を備えた遊技機である。そして、メダル投入口に遊技メダルが投入された後、例えば1ゲームあたり14個の遊技球が遊技領域に打ち出されて各遊技球が何れかの入球口に入球した際、当該入球口に対応する麻雀牌の図柄が、遊技盤上に配置された表示装置に表示されるように機能する。また近年では、メダル投入口に投入された遊技メダルを検知スイッチに基づいて検出した時点で、麻雀牌の図柄を表示装置に適宜の組合せで自動的に表示(自動配牌)する機能を備えた雀球遊技機も存在する。このような雀球遊技機では、表示装置に表示される手牌のうちから操作スイッチを操作して不要な牌が捨て牌された際、1個の遊技球を再度打ち出しし得る状態となり、これら捨て牌操作及び再打ち出し操作が所定回数繰り返し行われ、所定の上がり役が完成した時点で得点が計算され、その得点に応じた数の遊技メダルが払い出される。ところで、上記のような雀球遊技機において、特別遊技(ボーナスゲーム)としてチャンスゲームとビッグゲームの2種が設けられたものが知られている。チャンスゲームとは、例えば、ゲーム開始時に選定された特別役(チャンス役)で和了した場合、当該ゲーム(チャンス役成立時に進行中のゲーム)において、遊技盤面上のアタッカー作動口が有効となり、遊技球がアタッカー作動口を通過した場合、アタッカーが開口して所定数個(例えば5個)の入球が可能となり、その際、アタッカーに遊技球が入球する都度に、遊技者は牌選択ボタンの操作等により、例えば所望の牌を自摸牌として選択できるようになる。これによって、遊技者は、より得点の高い役を狙うことが可能となって、遊技メダルを多く獲得することが可能となる。また、ビックゲームとは、例えばゲーム開始時に選定された特別役の中の1つの特別継続役(ビッグ役)で和了した場合、上記当該ゲームのチャンスゲームの状態に引き続き、次回以降の複数回数のゲームについても、継続してチャンスゲームと同じ状態となるゲームである。これにより遊技者は、連続して高得点を狙うことが可能となって、遊技メダルの大量獲得が可能となる。このように、前述のアタッカー作動口のような、遊技者に対して特典(ボーナスゲーム中にアタッカーを開放させて所望の牌を自摸牌として選択できるという特典)を付与し得る入球口を備えた雀球遊技機も、前述のパチンコ遊技機同様、享受される利益にメリハリがあるために人気を博している。
ここで、所定の入球口への遊技球の入球に起因して遊技者に対して特典を付与し得る当該弾球遊技機においては、当該入球口への入球態様に工夫を凝らして遊技の興趣性を高める先行技術が幾つか存在する。例えば、特許文献1記載の遊技機は、遊技球の通過を検出する検出手段を備えたゲートの下側に、ゲートを通過した遊技球を上方に向けて跳ね上げ動作を行う跳上部材が設けられている(要約書の選択図参照)。これにより、遊技者が予測することができないような意外性のある複雑な動きを遊技球に付与することが可能となる。また、特許文献2記載の遊技機は、遊技盤上の入賞口が移動可能に構成されており、遊技者は当該入賞口を希望位置に移動させることにより、最適な流下経路に当該入賞口を配することを可能にしている(要約書、請求項6等)。
特開2003−180989 特開2002−355385
このように、遊技者に対して特典を付与し得る入球口に関する工夫は幾つか存在するものの、入球口に工夫を凝らし遊技者を真に引き付ける程度まで遊技の興趣性を高める技術は存在していない。更に、従来の入球口は、遊技領域という、遊技に直接関与する弾球接触可能エリアに配されているにもかかわらず、入球口としての機能しか基本的には無い。そこで、本発明は、入球口に更なる工夫を凝らして遊技者を真に引き付けると共に、新たな機能を付加することにより遊技の興趣性を高めた技術を提供することを目的とする。
本発明(1)は、長手方向に伸長した中空部材(円筒成形体50)であって、前記長手方向の両端に配された球流入口(球流入口51)及び球排出口(球排出口52)と、前記球流入口(球流入口51)と前記球排出口(球排出口52)とを球流通可能に連絡する球通路(球通路53)と、前記球通路(球通路53)の所定箇所を遊技球が通過した場合に当該遊技球の通過を検知可能な遊技球通過検知手段(遊技球検知センサ54)と、を備えている、遊技領域(遊技領域120)内で回転変位可能に配されている中空部材(円筒成形体50)と、
前記遊技球通過検知手段(遊技球検知センサ54)による遊技球検知に基づき、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段(電チュー開閉制御手段1160)と、
前記中空部材(円筒成形体50)を所定の変位態様で回転変位させるための中空部材変位手段(ステッピングモータ70)と
を有することを特徴とする弾球遊技機である。
本発明(2)は、前記中空部材(円筒成形体50)の前記変位態様を変更するための中空部材変位制御手段(円筒成形体駆動制御手段1400)を更に有する、前記発明(1)の弾球遊技機である。
ここで、本特許請求の範囲及び本明細書中の各用語の定義を記載する。まず、「中空部材」とは、中が空洞になっている限り特に限定されず、その断面は円形でも角形でもよく、また、長手方向に直線状であっても曲線状であってもよい。「回転」とは、自転でも公転でもよく、また、完全に一周回転する態様で無くとも、半回転や1/4回転等、振り子のように所定の円弧を反復する態様をも包含する。「特典」とは、遊技媒体の獲得に係るもの(例えば、主遊技用始動口への入球に基づく特別遊技移行抽選といった直接的利益だけでなく、補助遊技用始動口への入球に基づく主遊技用始動口の電動役物の開放抽選といった間接的利益を含む)に限定されず、遊技媒体の獲得に関わらないもの(例えば、通常は見ることができない演出を見ることができる等)をも包含する。「弾球遊技機」とは、遊技媒体が遊技球である限り特に限定されず、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール等を例示することができる。
ここで、本発明が化体した好適なパチンコ遊技機は、
遊技者にとって有利な特別遊技と、前記特別遊技への移行抽選が実行され得る移行抽選遊技と、を実行可能なパチンコ遊技機であって、
遊技球が入球可能な主遊技用始動口(特図始動口2110)と、
遊技球が入球可能な開状態と遊技球が入球不能な閉状態とに変位可能な可変入賞口(大入賞口2120)と、
前記移行抽選遊技時における前記主遊技用始動口(特図始動口2110)への遊技球の入球に基づき、前記特別遊技への移行抽選の実行制御を行う特別遊技移行決定手段(条件判定手段1171)と、
前記特別遊技移行決定手段(条件判定手段1171)により特別遊技への移行決定がされた場合、前記可変入賞口(大入賞口2120)を前記閉状態から前記開状態にする特別遊技の実行制御を行う特別遊技制御手段(特別遊技実行手段1172)と
を有する主遊技制御手段と、
遊技球が所定箇所を通過した際に当該通過を検知可能な補助遊技用遊技球通過検知手段と、
前記主遊技用始動口(特図始動口2110)に取り付けられており、遊技球の入球をサポートする開状態と遊技球の入球をサポートしない閉状態とに変位可能な可変部材(電動役物2112)と、
前記補助遊技用遊技球通過検知手段が遊技球の通過を検知したことに基づき、前記可変部材(電動役物2112)の変位抽選の実行制御を行う可変部材変位決定手段(条件判定手段1161)と、
前記可変部材変位決定手段(条件判定手段1161)により前記可変部材(電動役物2112)の変位決定がされた場合、前記可変部材(電動役物2112)を前記閉状態から前記開状態にする可変部材変位制御を行う可変部材変位制御手段(電チュー開閉制御手段1160)と
を有する補助遊技制御手段と
を有するパチンコ遊技機において、
前記補助遊技用遊技球通過検知手段は、前記中空部材(円筒成形体50)内の前記遊技球通過検知手段(遊技球検知センサ54)である
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、上記パチンコ遊技機における各用語の定義を記載する。尚、以下で述べる雀球遊技機に関しても、共通する用語についてはここで述べる定義が適用される。まず、「入球」とは、賞球が払い出させる入賞のみならず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」や入賞口を含む。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「識別情報」とは、視覚的に認識可能なものであれば特に限定されず、例えば、数字、文字、図柄等を挙げることができる(例えば特別図柄や装飾図柄)。「抽選」とは、例えば、取得した乱数に基づき、関連テーブルを参照することにより当否又は内容を決定することを指す。ここで、「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数(遊技内容決定乱数)であり、例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、主遊技の乱数に関しては、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」等、補助遊技の乱数に関しては、当たりか否かを決定する「当否決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数(例えば当選乱数)が、別の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。また、「乱数に基づき」とは、識別情報の変動内容や停止識別情報を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、当該乱数から直接決定された事項から間接的に決定する場合も包含する(例えば、停止図柄を乱数から直接決定し、当該停止図柄から変動内容を決定する場合、特別図柄を乱数から直接決定し、当該特別図柄から装飾図柄を決定する場合)。可変部材に係る「遊技球の入球をサポートする開状態」とは、遊技球が流入可能な状態や相対的に流入し易い状態を指し、「遊技球の入球をサポートしない閉状態」とは、遊技球が流入不能な状態や遊技球が相対的に流入困難な状態を指す。
また、本発明が化体した好適な雀球遊技機(1)は、
複数の牌種からなる麻雀牌の図柄に対応する複数の入球口を遊技領域に備え、それら各入球口への入球で得られた所定数の手牌図柄により、予め設定された複数の通常役及び特別役を含む上がり役のうちの少なくとも1つを成立させるように遊技し得る雀球遊技機において、
前記遊技領域に、
遊技球が通過した際に当該通過を検知可能な特別遊技用遊技球通過検知手段と、
遊技球が入球可能な開状態と遊技球が入球不能な閉状態を採り得ると共に、前記特別役の成立に基づく特別遊技中に遊技球が入球した場合には、前記複数の牌種から任意の一の牌をツモ牌として選択可能な、特別入球口と、
前記特別遊技中に前記特別遊技用遊技球通過検知手段が遊技球の通過を検知した場合、所定条件下(例えば遊技球が入球するまで)、前記特別入球口を前記閉状態から前記開状態とする、特別遊技制御手段と
を備え、
前記特別遊技用遊技球通過検知手段は、前記中空部材{円筒成形体50(2)}内の前記遊技球通過検知手段{遊技球検知センサ54(2)}である
ことを特徴とする雀球遊技機である。
更に、本発明が化体した好適な雀球遊技機(2)は、
複数の牌種からなる麻雀牌の図柄に対応する複数の入球口を遊技領域に備え、それら各入球口への入球で得られた所定数の手牌図柄により、予め設定された複数の通常役及び特別役を含む上がり役のうちの少なくとも1つを成立させるように遊技し得る雀球遊技機において、
前記遊技領域に、
遊技球が通過した際に当該通過を検知可能な得点増加用遊技球通過検知手段と、
前記得点増加用遊技球通過検知手段が遊技球の通過を検知した場合、上がり役の得点を増加させる得点増加手段と
を備え、
前記得点増加用遊技球通過検知手段が、前記中空部材{円筒成形体50(2)}内の前記遊技球通過検知手段{遊技球検知センサ54(2)}である
ことを特徴とする雀球遊技機である。
本発明(1)によれば、遊技者に対する利益付与と関係する中空部材が回転変位するよう構成されているので、変位態様を適宜設定することにより入球の困難性(入球容易状態、入球困難状態)や入球可能性(入球可能状態、入球不能状態)を簡単に調整できると共に、回転変位であるが故に、これら状態を周期的に遷移させることが可能になる、という効果を奏する。更に、当該中空部材は長手方向に延伸しているので、回転により当該中空部材が成す角度が変化する結果、単なる入球口だけでなく障害部材としても機能し、当該遊技領域における遊技球の流下方向を大きく変化させることが可能になると共に、当該角度を適宜設定することにより、中空部材をスベリ台のごとく所定の入球口への誘導部材として機能させることも可能になる、という効果を奏する。
本発明(2)によれば、前記効果に加え、中空部材の回転変位(変位の有無、変位の程度等)を制御するよう構成されているので、低利益付与遊技状態においては、入球が困難な状態又は不能な状態に回転変位させ、高利益付与遊技状態においては、入球容易な状態に回転変位させる、という極めて簡単な構成で、異なる利益状態を構築することが可能になるという効果を奏する。
以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第一種パチンコ遊技機(第一最良形態)と雀球遊技機(第二最良形態)に関するものであるが、これに限定されず、例えば他の弾球遊技機{例えば、従来の第二種や第三種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第一種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第一種の機能と従来の第二種の機能を一つ有する遊技機)等のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機の弾球遊技機}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、第一最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、本発明の特徴的要素である円筒成形体50を説明する前に、他の要素について簡単に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図入賞口として機能する円筒成形体50、大入賞口2120、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、入球検出装置2111は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、特図始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、大入賞口2120は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置2121と、電動役物2122と、電動役物2122を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330とを備える。ここで、入球検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、特別図柄表示装置2130は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及び「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、当該変動表示の際の予告表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2220は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2220は、普図表示部2221と、普図保留表示部2222とを備える。ここで、普図保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄の変動数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出及びエラー報知の役割を果たす。
次に、図2〜図5を参照しながら、本発明の特徴部分である円筒成形体50について詳述する。まず、図2を参照しながら、円筒成形体50の構造及びその駆動機構を詳述する。まず、図2(1)に示すように、円筒成形体50は、遊技領域120からの遊技球を内部に入球させるための球流入口51と、内部に入球した遊技球を再び遊技領域120に排出するための球排出口52と、球流入口51と球排出口52とを球流通可能に連絡する球通路53と、球通路53内に備えられており、球通路53を遊技球が通過した場合に当該遊技球の通過を検知する遊技球検知センサ54と、を有している。ここで、図2に示すように、球流入口51は、上部からの遊技球の入球をアシストするために、当該上部でテーパー状に拡開している(例えば最上部における内径は13mm)。他方、球排出口52は、円筒成形体50内を落下してきた遊技球を放出可能であれば特に限定されず、揺動角度に対応した方向への遊技球放出の観点からは、遊技球の大きさと略同等の径(僅かに大きい程度の径)に設定することが好適である。次に、遊技球検知センサ54は、遊技球の通過を検知して処理用信号を出力する限り特に限定されず、例えば光センサや近接スイッチ等の非接触動作型でも、マイクロスイッチのような接触動作型でもよい。そして、当該遊技球検知センサ54での遊技球検知は、特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
更に、図2(2)に示すように、円筒成形体50は、ハーネス60の両端に備えられた一方のコネクタ61を受入れて係合可能な収容部55を更に有している。尚、ハーネス60の他方のコネクタ62は、遊技盤を前後に貫通してメイン制御基板側に接続されている。尚、本最良形態では、時計回りと反時計回りを交互に行うよう構成されているが、一方向(時計回り、反時計回り)の回転であってもよい{但し、この場合には、遊技球感知センサから主制御基板側への信号伝達のためにハーネスのような配線形態とすると絡みが発生するので、接触型の配線形態(例えば、特開2006−87739、特開2006−191991、特開2006−6645、特開2005−329085)や無線での情報伝達形態とする必要がある}。
更に、図2(2)に示すように、円筒成形体50は、遊技盤裏側に配されたステッピングモータ70の駆動軸71を受け入れると共に摺動不能に固定した軸受部56を更に有している。これにより、ステッピングモータ70の駆動軸71の回転に追従して、円筒成形体50は回転することができる。
次に、図3を参照しながら、遊技領域120内における円筒成形体50周辺の盤面構成を詳述する。まず、円筒成形体50は、遊技領域120における特図始動口2110の左上に配置されている。ここで、図3に示すように、遊技領域120には、特図始動口2110の真上に向けて遊技球を誘導する第一道釘121と、特図始動口2110の左側から当該始動口に向けて遊技球を誘導する第二道釘122と、が右下がりに設けられている。そして、第一道釘121からの遊技球は、特図始動口2110の電動役物2112が「閉状態」のときでも特図始動口2110に入球可能である{図3(1)参照}のに対して、第二道釘122からの遊技球は、特図始動口2110の電動役物2112が「開状態」のときにのみ当該電動役物2112の左羽根部を介して特図始動口2110に入球可能である{図3(2)参照}。
次に、図4及び図5を参照しながら、円筒成形体50の回転変位による遊技球の軌跡の変化の様子を説明する。まず、図4に示すように、円筒成形体50は、第一道釘121と第二道釘122の左側に配置されており、第一道釘121と略平行となるX位置{図4(1)参照}と、直立したY位置{図4(2)参照}に変位可能に構成されている。
ここで、図4(1)に示すように、円筒成形体50がX位置に配されている状態で、上方から遊技球が流下して当該円筒成形体50上に落下した場合、当該遊技球は、円筒成形体50の側面に沿って右側に移動した後、第一道釘121を沿って更に右側に移動し、特図始動口2110の真上まで誘導される。その結果、特図始動口2110への真上からの入球が可能となる。
他方、図4(2)に示すように、円筒成形体50がY位置に配されている状態で、上方から円筒成形体50内に遊技球が侵入した場合、当該遊技球は、第二道釘122上に落下し、そのまま右側に移動し、特図始動口2110の左側部まで誘導される。この際、特図始動口2110の電動役物2110が「開状態」の場合、当該電動役物2110の左羽根部からの特図始動口2110への遊技球の入球をアシストする。他方、特図始動口2110の電動役物2110が「閉状態」の場合、当該遊技球は、第二道釘121の最も右に配された釘と特図始動口2110との間の隙間から下方に落下する。このように、当該ルートを辿って特図始動口2110に近づいた遊技球は、電動役物2110が「閉状態」の場合にはほぼ死に球となる。但し、円筒成形体50内に侵入した遊技球がどこに落下するかは、当該遊技球が円筒成形体50の球排出口に差し掛かる時点での円筒成形体50の位置に依存するので、例えば、図5に示すように、円筒成形体50内の遊技球が当該成形体50内を通過中に円筒成形体50が変位してX位置に配された場合には、円筒成形体50内を通過したにもかかわらず、第一道釘121に誘導される。また、図4(2)に示すように、円筒成形体50がY位置に配されている状態で、上方からの遊技球が円筒成形体50内に侵入しなかった場合、多くの遊技球は、円筒成形体50と第一道釘121との間のスペースから第二道釘122上に落下し、そのまま右側に移動し、特図始動口2110の左側部まで誘導される。このように、第一道釘121へは、円筒成形体50が横向き(Y位置)にならないと行き難い状況が構築される。
次に、図6を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2150と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図7のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と、円筒成形体50を駆動するためのステッピングモータ70と、情報伝達可能に接続されている。尚、主制御装置1000は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。ここで、ROM(例えばメインROM)には、当該パチンコ遊技機に対応した機種情報(識別情報)としての機種コードが、外部から呼び出し可能な状態で記憶されている。尚、同じシリーズであっても、異なるスペック(大当たり確率や賞球払出個数等が異なるのみの別機種)毎に別の機種コードが記憶されている。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、円筒成形体50を変位させるための駆動に係る一切の制御を司る円筒成形体駆動制御手段1400と、遊技周辺機器2000側への各種情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動当たり、回数制限付き時間短縮当たり、通常当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報、エラー情報等}の送信制御を司る情報送信制御手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関連した状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関連した状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図入賞口として機能する円筒成形体50内に遊技球が流入したか否か(遊技球検知センサ54が遊技球を検知したか否か)を判定する普図始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶するための特図保留手段1131と、取得した普通図柄当選乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aに記憶するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを当たり・ハズレ毎に別テーブルとして有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル1141aは、遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、確率変動遊技→特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、時間短縮遊技→特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)。更に、普図内容決定手段1142は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2)。
また、図示しないが、上記における特図内容決定用抽選テーブル1141aの各抽選テーブル(特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)は、変動態様を決定するに際し、夫々が複数の抽選テーブルを有しており、所定条件を充足した場合(例えば保留球が所定数以上)では、短い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択され、他方、所定条件を充足しない場合(例えば保留球が所定数未満)では、長い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択されるように構成されている。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。
ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段1171と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1172と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1173とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段1173は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1173aを有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、本最良形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、円筒成形体駆動制御手段1400は、円筒成形体50の駆動態様を決定するための駆動態様決定手段1401を更に有している。ここで、駆動態様決定手段1401は、駆動態様を決定する際に参照される駆動態様決定テーブル1401aと、決定した駆動態様を一時記憶する駆動態様一時記憶手段1401bとを更に有している。
ここで、表1は、駆動態様決定テーブル1401aの一例である。本最良形態においては、後述するように、駆動態様決定手段1401が、所定タイミングで乱数を取得した上で、現在の遊技状態を踏まえ、駆動状態を決定する。本最良形態においては、駆動態様として、X位置とY位置を一定周期で変位する第一態様と、X位置に固定したままの第二態様と、Y位置に固定したままの第三態様、の三パターンが準備されている。ここで、どの態様が選択されると遊技者にとって高利益となるかは、遊技状態によって異なる。即ち、通常遊技状態においては、普通図柄の当選による電動役物2112の開状態に起因した特図始動口2110への入球は殆ど期待できないので、遊技球は第一道釘121に沿って特図始動口2110の真上に誘導される機会が多い方が遊技者にとって好ましい。したがって、通常遊技状態においては、X位置に固定したままの第二態様が選択されることが最も利益状態が高く、次いで、X位置とY位置を一定周期で変位する第一態様、そして、Y位置に固定したままの第三態様、の順で利益状態が低くなる。他方、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)においては、普通図柄の当選による電動役物2112の開状態に起因した特図始動口2110への入球が期待できるので、円筒成形体50内の遊技球検知センサ54の検知機会が多く、かつ、遊技球は第二道釘122に沿って特図始動口2110の左側に誘導される機会が多い方が遊技者にとって好ましい。したがって、通常遊技状態においては、Y位置に固定したままの第三態様が選択されることが最も利益状態が高く、次いで、X位置とY位置を一定周期で変位する第一態様、そして、X位置に固定したままの第二態様、の順で利益状態が低くなる。
Figure 2008284097
尚、本最良形態においては、前記のように、抽選により変位態様を決定するように構成しているが、これには限定されず、例えば、遊技状態にかかわらず常時一定の変位をするよう構成したり、或いは、例えば、通常遊技時には球流入口51が真上で停止しない一方、特定遊技時(確率変動遊技時、時間短縮遊技時)には真上で一度停止する、といった、遊技状態により異なる変位態様となるように構成してもよい。
次に、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示・特別遊技移行を示唆する予告表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150とを有している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140での演出表示制御を行う表示制御手段2153とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2153は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2153aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2153bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2153dとを有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2153a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2153a−2とを更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2153a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2153bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2153b−1を更に有している。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2200は、前述したように、本発明の特徴的要素である、内部に遊技球検知センサ54が組み込まれた円筒成形体50と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2220とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2140が、演出表示制御手段2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図8〜図21のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図8〜図17のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図8は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。はじめに、ステップ1050で、主制御装置1000は、後述の円筒成形体駆動態様決定・駆動制御処理を実行する。次に、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図9は、図8におけるステップ1050のサブルーチンに係る、本発明の特徴的な処理である円筒成形体駆動態様決定・駆動制御処理のフローチャートである。はじめに、ステップ1052で、円筒成形体駆動制御手段1400は、抽選条件を充足したか否かを判定する。ここで、「抽選条件」は、特には限定されず、例えば、モード移行抽選に当選した場合(例えば、特別図柄が特定図柄で停止した場合)や、遊技状態が変わった場合(例えば、特別遊技状態から非特別遊技状態に移行した場合)を挙げることができる。そして、ステップ1052でYesの場合、ステップ1054で、円筒成形体駆動制御手段1400は、駆動態様決定用乱数を取得する。次に、ステップ1056で、駆動態様決定手段1401は、遊技状態一時記憶手段1190を参照して現在の遊技状態に関する情報を取得した上で、当該遊技状態と取得乱数に基づき、駆動態様決定テーブル1401aを参照して駆動態様を決定する。そして、ステップ1058で、円筒成形体駆動制御手段1400は、駆動態様一時記憶手段1401bを参照し、決定した駆動態様が現在セットされている駆動態様と相違するか否かを判定する。ステップ1058でYesの場合、ステップ1060で、円筒成形体駆動制御手段1400は、決定した駆動態様を駆動態様一時記憶手段1401bにセットする。そして、ステップ1062で、円筒成形体駆動制御手段1400は、ステッピングモータ70を駆動し(又は駆動を停止し)、円筒成形体50が決定した駆動態様となるよう制御し、次の処理(普通図柄当選乱数取得処理1100)に移行する。尚、ステップ1052及びステップ1058でNoの場合にも、次の処理(普通図柄当選乱数取得処理1100)に移行する。
次に、図10は、図8におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図入賞口2210に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図11は、図8におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1142は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1142は、普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1142は、普図通常用抽選テーブル1142a−1をセットする。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1152aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2221上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1152は、普図表示部2221上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図12は、図8におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1308で、情報送信手段1200は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。
次に、図13は、図8におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特図内容決定手段1141は、変動開始条件(特別遊技中でないこと+特別図柄変動中でないこと)が成立しているか否かを判定する。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1をセットし、ステップ1414に移行する。
次に、ステップ1414で、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。そして、ステップ1416で、特図内容決定手段1141は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。そして、ステップ1417で、遊技制御手段1100は、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、遊技制御手段1100は、フラグ一時記憶手段1191a中の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。次に、ステップ1419で、情報送信手段1200は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1420で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1422で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、特図変動時間管理手段1151aが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1438で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図14は、図13におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図15は、図8におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図16は、図8でのステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1606及びステップ1608で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1604で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1172は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1623に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをゼロクリアすると共に所定値(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば30秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば0.8秒)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ1618で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1623に移行する。
次に、ステップ1623で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1624で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ1630で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば15R、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば2R)であるか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ1638で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、図17は、図16におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時間短縮変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1662でYesの場合、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。尚、ステップ1662でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
本最良形態によれば、遊技者に対する利益付与と関係する中空部材が回転変位するよう構成されているので、変位態様を適宜設定することにより入球の困難性(入球容易状態、入球困難状態)や入球可能性(入球可能状態、入球不能状態)を簡単に調整できると共に、回転変位であるが故に、これら状態を周期的に遷移させることが可能になる、という効果を奏する。更に、当該中空部材は長手方向に延伸しているので、回転により当該中空部材が成す角度が変化する結果、単なる入球口だけでなく障害部材としても機能し、当該遊技領域における遊技球の流下方向を大きく変化させることが可能になると共に、当該角度を適宜設定することにより、中空部材をスベリ台のごとく所定の入球口への誘導部材として機能させることも可能になる、という効果を奏する。
更に、中空部材の回転変位(変位の有無、変位の程度等)を制御するよう構成されているので、低利益付与遊技状態においては、入球が困難な状態又は不能な状態に回転変位させ、高利益付与遊技状態においては、入球容易な状態に回転変位させる、という極めて簡単な構成で、異なる利益状態を構築することが可能になるという効果を奏する。
次に、本最良形態に係る変更例を説明する。図18(a)に示すように、当該変更例に係る円筒成形体50’の球流入口51’側には、上から落下した遊技球を当該口51’に誘導するための球誘導機構57’が配置されている(尚、当該機構は存在していてもいなくともよい)。そして、図18(b)〜(d)に示すように、円筒成形体50’は、所定条件を充足した場合(例えば抽選に当選した場合)、シーソーのような動きをする。これにより、円筒成形体50’に侵入した遊技球は、タイミングが合えば円筒成形体50’から排出されることなく、内部の遊技球検知センサ54’を複数回通過する。その結果、円筒成形体50’への一球のみの入球に基づき、複数回の普通図柄に関する当否抽選契機を付与することが可能となる。尚、この場合、当該シーソーのような動きに起因した、複数回の当否抽選契機の機会を高頻度で付与するために、例えば、図18に示すように、円筒成形体50’の形状を一旦入球した遊技球が容易には排出されないような弓状にし、通常時は当該弓を寝かした状態に配置し{図18(a)}、当該状態で球流入口から遊技球が内部に侵入した場合{当該侵入の検知は、普通図柄に係る始動口として機能する遊技球検知センサ54’が行っても、或いは、別のセンサが当該侵入を検知してもよい}、当該円筒成形体50’をシーソー状に(揺りかごを揺らすように)変位させる。そして、所定回数又は所定時間変位させた後、寝かせた状態の円筒成形体50’を起こし{図18(e)}、内部に滞留していた遊技球を排出する。このような構成を採ることにより、円筒成形体50’内に侵入した遊技球が所定時間排出されないことを担保しつつ、遊技球感知センサによる複数回検知をより確実に可能にすることができる。
更に、図19〜図21は、本最良形態に係る第二変更例の正面図である。前述のように、本最良形態においては、円筒成形体50は遊技領域120の左下側に配置されていたが、本変更例においては、円筒成形体は左右2箇所に配置されている(円筒成形体50−1’’、円筒成形体50−2’’)。ここで、円筒成形体50−1’’及び円筒成形体50−2’’の両方又はいずれか一方は、本最良形態における円筒成形体と同様、遊技球検知センサを内部に有している。そして、円筒成形体50−1’’及び円筒成形体50−2’’の両方は、本最良形態における円筒成形体と同様、回転変位可能に構成されている。ここで、図20及び図21は、これら円筒成形体50−1’’及び円筒成形体50−2’’の回転変位例を示した図である。まず、図20は、円筒成形体50−1’’がY位置(傾斜位置)に変位している様子を示した図である。この状況においては、弱め打ちした遊技球が、スベリ台のように当該円筒成形体の側面に沿って、特図始動口2110の真上方向に誘導される。他方、図21は、円筒成形体50−2’’がY位置(傾斜位置)に変位している様子を示した図である。この状況においては、強め打ちした遊技球が、スベリ台のように当該円筒成形体の側面に沿って、特図始動口2110の真上方向に誘導される。このように、いずれの円筒成形体が傾斜状態にあるかにより強弱いずれの発射強度で発射すれば特図始動口へ入賞し易くなるかが変わる状況が構築することが可能となる。したがって、例えば、通常時はこれら円筒成形体の変位態様を遊技者に分からせないようにしておき、所定条件を充足した場合に、当該変位態様を遊技者に分からせる(報知する)ようにすれば、当該報知時には、遊技者は報知内容に従い遊技球の発射強度を変更するといった、利益状態を高める技術介入的操作を実行するので、遊技の興趣性をより高めることが可能となる。
次に、本発明の第二最良形態を説明する。ここで、前述の第一最良形態は、パチンコ遊技機に係るものであるが、当該第二最良形態は、雀球遊技機に係るものである。ここで、本最良形態に係る雀球遊技機の基本構成は、下記で述べる特徴点を除き、基本的には公知構成と同じ(例えば、特開2007−61160)である。尚、特開2007−61160の記載は、本明細書の内容に取り込まれるものとする。そこでまず、遊技の概要を以下で説明する。
雀球遊技機は、アレンジボールと類似の遊技性を持ち、数字表示の代わりに麻雀牌の入賞で当たり役を作り、得点に応じてメダルが払い出されるという遊技内容である。ここで、予め定められた入賞役の内、特定の役(BIG役、チャンス役)が揃うことで、以後の所定数のゲーム(例えば14ゲーム)において、連続して開放条件装置が作動する(BIGゲーム、チャンスゲームと称される)。
このBIGゲームやチャンスゲームのときのように開放条件装置が連続作動している状況下、遊技球が遊技領域内の所定ゲートを通過した場合、当該ゲートの真横に配されている特別入球口(アタッカー)が開放する。そして、開放状態にある当該特別入球口に遊技球を入賞させることで、遊技者が所望の牌をツモ牌として任意に選択することができる。このように、一発ずつ遊技球を発射させるため、(1)特別入球口開放のために所定ゲートを通過させる遊技球、(2)開放した特別入球口内に入賞させるための遊技球、の二球が必要となる。以上が遊技の概要であり、ここまでが従来技術である。
そこで、図22〜図24を参照しながら、本発明の特徴要素を説明する。まず、図22に示すように、円筒成形体50(2)は、遊技領域2(2)におけるアタッカー9(2)の真上に配されている。ここで、図23に示すように、円筒成形体50(2)は、第一最良形態のそれと同一構造を採り、内部に遊技球感知センサ54(2)を備えている。ここで、当該遊技球感知センサ54(2)は、そこへの通過が、BIGゲームやチャンスゲーム中におけるアタッカー9(2)の開放条件となるセンサである。このように、アタッカー9(2)の真上に遊技球感知センサ54(2)が配置されている構成を採る。したがって、BIGゲームやチャンスゲーム中に、円筒成形体50(2)内に遊技球が入球して遊技球感知センサ54(2)が遊技球の通過を感知すればアタッカー9(2)が開放し、円筒成形体50(2)から排出された遊技球は、当該開放したアタッカー9(2)にそのまま入賞することが可能になる。このように、一球のみの遊技球でアタッカー9(2)の開放から入賞までを行えるため、遊技球を一発も無駄にせずに済む。
そして、図24に示すように、円筒成形体50(2)は、左に傾斜した位置αと、右に傾斜した位置βと、直立した位置γに変位可能である。このように円筒成形体50(2)を変位させることにより、タイミングによってはアタッカー9(2)に入賞できない場合も生じ、よって遊技者の技術介入性が高まり、面白みがある雀球遊技機を提供することができる。
尚、当該変位態様に関しては、遊技状態に関わらず同一としてもよいが、例えば、通常遊技状態時には、円筒成形体50(2)は、位置αと位置βとの間を停止することなく揺動するよう変位し、特別遊技状態時には、円筒成形体50(2)は、位置αと位置βとの間を揺動するが、位置γで一旦停止するように変位するように構成してもよい。
次に、本最良形態の変更例を説明する。本最良形態においては、円筒成形体50(2)内の遊技球感知センサ54(2)による遊技球の検知をアタッカーの開放契機としたが、遊技球感知センサの機能はこれに限定されず、どのような当該検知をどのような契機として利用してもよい。例えば、雀球遊技機には、入賞役が成立した際に払い出されるメダルの数を増加させる得点増加装置を備えている機種が存在する。そこで、円筒成形体50(2)内の遊技球感知センサ54(2)による遊技球の検知を、当該得点増加装置の作動契機としてもよい。例えば、枚数が加算させる例としては、入賞役が一気通貫の場合にメダルの払出が6枚であるとき、得点増加装置が作動していれば3枚増加し、合計9枚の払出となる。また、枚数を倍増させる例としては、入賞役が二盃口の場合にメダルの払出が9枚であるとき、得点増加装置が作動していれば倍増(2倍)し18枚の払出となる。このように構成することにより、遊技者の技術介入性が高まり、面白みがある雀球遊技機を提供することができる。
図1は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図2は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。 図3は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。 図4は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。 図5は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。 図6は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図7は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図8は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図9は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での円筒成形体駆動態様決定・駆動制御処理のフローチャートである。 図10は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図11は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図12は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図13は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。 図14は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図15は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図16は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行処理のフローチャートである。 図17は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図18は、本発明の最良形態(変更例)に係るパチンコ遊技機における、円筒成形体の拡大図である。 図19は、本発明の最良形態(変更例)に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図20は、本発明の最良形態(変更例)に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図21は、本発明の最良形態(変更例)に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図22は、本発明の第二最良形態に係る雀球遊技機の正面図である。 図23は、本発明の第二最良形態に係る雀球遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。 図24は、本発明の第二最良形態に係る雀球遊技機における、円筒成形体の拡大図(斜視図)である。
符号の説明
50 円筒成形体
51 球流入口
52 球排出口
53 球通路
54 遊技球検知センサ
1160 電チュー開閉制御手段
1161 条件判定手段
1171 条件判定手段
1172 特別遊技実行手段
1180 特定遊技制御手段
1400 円筒成形体駆動制御手段
1401 駆動態様決定手段
2110 特図始動口
2112 電動役物
2120 大入賞口

Claims (2)

  1. 長手方向に伸長した中空部材であって、前記長手方向の両端に配された球流入口及び球排出口と、前記球流入口と前記球排出口とを球流通可能に連絡する球通路と、前記球通路の所定箇所を遊技球が通過した場合に当該遊技球の通過を検知可能な遊技球通過検知手段と、を備えている、遊技領域内で回転変位可能に配されている中空部材と、
    前記遊技球通過検知手段による遊技球検知に基づき、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段と、
    前記中空部材を所定の変位態様で回転変位させるための中空部材変位手段と
    を有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記中空部材の前記変位態様を変更するための中空部材変位制御手段を更に有する、請求項1記載の弾球遊技機。
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