JP2008280203A - 窒素ドープメソポーラスカーボン(n−kit−6)およびその製造方法 - Google Patents

窒素ドープメソポーラスカーボン(n−kit−6)およびその製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 高い比表面積および比孔容積を有する窒素をドープしたメソポーラスカーボンおよびその製造方法を提供すること
【解決手段】 本発明による窒素ドープメソポーラスカーボン(N−KIT−6)は、空間群が、立方晶Ia3dであり、sp2炭素に結合する窒素原子と、グラファイトメソポーラスカーボンに結合する窒素原子とを有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、窒素をドープしたメソポーラスラスカーボンおよびその製造方法に関し、より詳細には、高い比表面積および比孔容積を有する窒素をドープしたメソポーラスカーボンおよびその製造方法に関する。
メソポーラスカーボン、カーボンナノチューブに代表される次世代ナノカーボン材料は、触媒、吸着剤、エネルギー貯蔵におけるキャリア、テンプレート、電極材料として注目されている。近年、カーボンナノチューブへホウ素または窒素をドープすることによって、カーボンの構造および特性を変化させたカーボンナノチューブ材料が報告された(例えば、非特許文献1を参照。)。
非特許文献1によれば、BおよびNHそれぞれと混合したフェロセンを熱分解することにより、タングステンチップおよびシリコン基板上にホウ素または窒素をドープしたカーボンナノチューブを合成している。さらに、非特許文献1は、ホウ素または窒素のドープによって、カーボンナノチューブの電界放出特性が向上することを報告している。
カーボンナノチューブと同様に、メソポーラスカーボン材料においても、種々の元素を添加することによって、カーボンの構造および特性を変化させることが望まれる。特に、高い比表面積、比孔容積を有するメソポーラスカーボン材料において、カーボンの構造および特性を変化させることが期待される。
R. B. Sharma et al., Chem. Phys. Lett., 428, 2006, 102−108
したがって、本発明の目的は、高い比表面積および比孔容積を有する窒素をドープしたメソポーラスカーボンおよびその製造方法を提供することである。
発明1による窒素ドープメソポーラスカーボン(N−KIT−6)は、空間群が、立方晶Ia3dであり、sp2炭素に結合する窒素原子と、グラファイトメソポーラスカーボンに結合する窒素原子とを有することを特徴とし、これにより上記目的を達成する。
発明2による窒素ドープメソポーラスカーボンは、発明1において、前記空間群が、立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)と同一であることを特徴とする。
発明3による前記窒素ドープメソポーラスカーボンは、発明1において、比表面積が、4.5×10/g〜8.5×10/gの範囲であることを特徴とする。
発明4による窒素ドープメソポーラスカーボンは、発明1において、比孔容積が、0.5cm/g〜1.0cm/gの範囲であることを特徴とする。
発明5による窒素ドープメソポーラスカーボンは、平均孔径が、3.0nm〜5.5nmの範囲であることを特徴とする。
発明6による窒素ドープメソポーラスカーボンを製造する方法は、立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)とアニリンまたはジアミノナフタレンと過硫酸アンモニウムとを混合する工程と、前記混合する工程によって得られた混合物を低温加熱する工程と、前記低温加熱する工程によって得られた複合体を高温加熱する工程と、前記高温加熱する工程によって得られた反応物から前記立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)を除去する工程とからなることを特徴とし、これにより上記目的を達成する。
発明7による方法は、発明6において、前記低温加熱する工程が、1×10℃で24時間加熱することを特徴とする。
発明8による方法は、発明7において、前記低温加熱する工程が、前記過硫酸アンモニウムをさらに混合し、真空中室温で24時間乾燥する工程をさらに包含することを特徴とする。
発明9による方法は、発明6において、前記高温加熱する工程が、9×10℃〜13×10℃の温度範囲で少なくとも5時間加熱することを特徴とする。
発明10による方法は、発明9において、前記高温加熱する工程が、窒素フローしながら加熱することを特徴とする。
発明11による方法は、発明6において、前記除去する工程が、前記反応物をフッ酸に溶解させ、エタノールで洗浄することを特徴とする。
本発明による窒素ドープメソポーラスカーボン(N−KIT−6)は、空間群が立方晶Ia3dであり、sp2炭素に結合する窒素原子と、グラファイトメソポーラスカーボンに結合する窒素原子とを有する。本発明によるN−KIT−6は、KIT−6と称されるメソポーラスシリカのレプリカであるため、高い比表面積および高い比孔容積が得られる。
図1は、メソポーラスシリカ(KIT−6)の模式図である。
本発明による窒素ドープメソポーラスカーボン(以降では簡単のためN−KIT−6と称する)は、図1に示されるKIT−6のレプリカである。したがって、N−KIT−6の空間群は、KIT−6の空間群である立方晶Ia3dと同様である。
本発明によるN−KIT−6は、KIT−6に由来するsp2炭素に結合する窒素原子と、KIT−6に由来するグラファイトメソポーラスカーボンに結合する窒素原子と有する。このような窒素原子と炭素原子との結合状態は、例えば、X線光電子分光法(XPS)で確認することができる。窒素原子が炭素原子と2種類の結合することによって、メソポーラスカーボンの機械的特性、導電性、電界放出特性、電子輸送特性が向上する。
本発明によるN−KIT−6の比表面積、比孔容積および孔径は、それぞれ、4.5×10/g〜8.5×10/g、0.5cm/g〜1.0cm/g、および、3.0nm〜5.5nmの範囲である。比表面積、比孔容積および孔径は、用いるKIT−6の製造条件に応じて制御することができる。特に、比表面積は、最大850m/gの極めて高い値が確認されている。
図2は、N−KIT−6を製造するステップを示すフローチャートである。
ステップごとに説明する。
ステップS110:立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)とアニリンまたはジアミノナフタレンと過硫酸アンモニウムとを混合する。KIT−6は、テンプレートである。アニリンまたはジアミノナフタレンは、ドープされるべき窒素源である。過硫酸アンモニウムは、重合剤である。本願発明者らは、KIT−6をテンプレートとする場合の窒素源としてアニリンまたはジアミノナフタレンが好適であることを見出した。特に、窒素源としてアニリンを用いた場合、ジアミノナフタレンを用いた場合に比べて、大きな比表面積が得られることが分かった。
KIT−6は、例えば、次のようにして合成される。界面活性剤P123と蒸留水と塩酸との混合水溶液に、n−ブタノールおよびTEOS(テトラエトキシシラン)を加え、加熱保持する。これにより白い析出物としてKIT−6が合成される。KIT−6は、加熱温度に依存して比表面積、比孔容積および孔径が異なる。したがって、最終的に得たいN−KIT−6の比表面積、比孔容積および孔径に応じて、適宜KIT−6を選択することが望ましい。
ステップS120:ステップS110で得られた混合物を低温加熱する。これにより混合物は、窒素源からなる誘導体(窒素源がアニリンの場合にはポリアニリン誘導体)をKIT−6のポアに含有する複合体となる。次式に、例示としてポリアニリン誘導体の化学式を示す。
ここで、低温加熱は、例えば、80℃〜2×10℃の温度範囲で5時間〜24時間の範囲行われる。より好ましくは、低温加熱は、1×10℃で24時間行われる。
低温加熱をした後に、過硫酸アンモニウムをさらに加え、真空中、室温で24時間保持してもよい。これにより、残留するアニリンまたはジアミノナフタレンを確実に重合させるとともに、複合体を確実にKIT−6のポア内に浸潤させることができる。
ステップS130:ステップS120で得られた複合体を高温加熱する。これにより、複合体中の誘導体が熱分解および炭化し、目的とするN−KIT−6が生成する。高温加熱は、誘導体が熱分解する温度以上であればよいが、好ましくは、9×10℃〜13×10℃の温度範囲で少なくとも5時間行われる。9×10℃より低温の場合、炭化が十分に生じない、または、加熱保持時間が長くなりコスト高となり、13×10℃より高温の場合、テンプレートとであるKIT−6が崩壊する恐れがある。大きな比表面積および比孔容積を得るためには、9×10℃〜11.5×10℃の温度範囲が好ましい。
高温加熱は、窒素をフローしながら行ってもよい。これにより、窒素ドープを促進させることができる。窒素のフローは、例えば、1×10mL/分で行われる。
ステップS140:ステップS130で得られた生成物からKIT−6を除去する。具体的には、生成物をフッ酸に浸漬させることにより、KIT−6のみ除去することができる。KIT−6が除去された生成物をエタノールで洗浄し、乾燥させ、目的とする最終生成物のN−KIT−6単体が得られる。
このようにして得られたN−KIT−6は、KIT−6の構造を維持しつつ、かつ、窒素がドーピングされているので、KIT−6に起因する高い比表面積および高い比孔容積を有するだけでなく、機械的特性、導電性、電界放出特性、エネルギー貯蔵能、電子輸送特性が向上する。その結果、N−KIT−6は、ナノカーボン材料に置き換わることができる。
次に具体的な実施例を用いて本発明を詳述するが、本発明がこれら実施例に限定されないことに留意されたい。
界面活性剤P123(4.0g)を、室温にて、蒸留水(144g)および35wt%塩酸(7.9g)に攪拌しながら溶解させた。完全に溶解した後、n−ブタノール(4.0g)を加え、1時間攪拌した。次いで、TEOS(8.6g)をさらに加え、均一な透明溶液を得、室温にて攪拌しながら24時間保持した。次に、透明溶液を100℃で24時間加熱保持した。加熱後、透明溶液中に白い析出物が生じた。析出物を洗浄することなくろ過し、大気中100℃で24時間乾燥させた。このようにしてKIT−6(100)を得た。
KIT−6(100)を用いて、N−KIT-6(100)を生成した。KIT−6(100)(6g)をアニリン(2.525g)に加え、混合した。さらに、この混合物に過硫酸アンモニウム(NH)(3.5g)を加えた(図2のステップS110)。得られた混合物は、緑がかった黒色であった。混合物を100℃で10時間加熱した(図2のステップS120)。次いで、混合物を粉末状にし、再度、過硫酸アンモニウム(3.0g)を加え、室温にて24時間真空中で乾燥させた。これにより、KIT−6(600)のポア内にポリアニリン誘導体を含有する複合体を得た。次に、複合体を、100mL/分の窒素流量で、3.0℃/分の昇温速度にて900℃まで昇温させ5時間加熱保持した(図2のステップS130)。これにより、複合体中のアニリン誘導体を炭化させた。得られた反応物を、5wt%フッ酸に浸漬させ、KIT−6(600)のみを除去し、エタノールで数回洗浄した後、100℃で乾燥させた。このようにしてN−KIT−6(100)@900を得た。
KIT−6(100)およびN−KIT−6(100)@900の結晶構造解析を、X線回折法(XRD, RINT 2200HF ULTIMA, Rigaku Co. Ltd., Tokyo, Japan)により行った。測定条件は、CuKα線(λ=1.540nm)を用い、加速電圧および電流はそれぞれ50kVおよび40mAであり、2θステップ角を0.01°およびステップ時間を10秒とした。測定結果を図3に示し、後述する。また、ピークから算出される単位格子長を表1に示す。
KIT−6(100)およびN−KIT−6(100)@900の窒素吸脱着等温線を、吸着装置(Quantachrome Autosorb 1,Quantachrome Instruments, Florida, USA)により−196℃にて測定した。KIT−6(100)およびN−KIT−6(100)を250℃で3時間デガスし、測定用試料とした。測定結果を図4に示し、後述する。また、N−KIT−6(100)@900について、窒素吸脱着等温線から比表面積および比孔容積を算出した結果を表1に示す。
KIT−6(100)およびN−KIT−6(100)@900の孔径分布をBrunauer−Emmett−Teller BET法を用いて算出した。算出結果を図5、図6および表1に示し後述する。
N−KIT−6(100)@900の組成分析を行った。組成分析は、Yanaco MT−5 CHN分析装置によって行った。結果を表2に示す。
N−KIT−6(100)@900の窒素原子の結合状態を、光源としてMg Kαを用いたX線光電子分光(Fisons Instruments, California, USA)によって測定した。測定結果を図7および図8に示し、後述する。
N−KIT−6(100)@900を高解像度透過型電子顕微鏡(HRTEM, JEOLJEM2000EX2, JEOL Ltd., Tokyo, Japan)を用いて観察した。N−KIT−6(100)@900を2〜5分間エタノールで超音波洗浄し、銅製グリッド上に堆積させ、HRTEM用試料とした。観察結果を図9に示し、後述する。
テンプレートを合成する温度を130℃とした以外は、実施例1と同様にして、窒素ドープメソポーラスカーボンを得た。得られた窒素ドープメソポーラスカーボンをN−KIT−6(130)@900と称する。N−KIT−6(130)@900について、粉末X線回折、窒素吸脱着等温線、および、それらから得られる単位格子定数、比表面積、比孔容積、孔径分布について測定・算出した。これらの結果を、図10〜図13および表1に示し、詳述する。
テンプレートを合成する温度を150℃とした以外は、実施例1と同様にして、窒素ドープメソポーラスカーボンを得た。得られた窒素ドープメソポーラスカーボンをN−KIT−6(150)@900と称する。N−KIT−6(150)@900について、粉末X線回折、窒素吸脱着等温線、それらから得られる単位格子定数、比表面積、比孔容積、孔径分布、および、組成分析について測定・算出した。これらの結果を、図10〜図13、表1および表2に示し、詳述する。
複合体の加熱温度を1000℃にした以外は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。得られた生成物をN−KIT−6(100)@1000と称する。N−KIT−6(100)@1000について、粉末X線回折および窒素吸脱着等温線を測定し、単位格子定数、比表面積、比孔容積および孔径を算出した。結果を表1に示し詳述する。
複合体の加熱温度を1150℃にした以外は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。得られた生成物をN−KIT−6(100)@1150と称する。N−KIT−6(100)@1150について、粉末X線回折および窒素吸脱着等温線を測定し、単位格子定数、比表面積、比孔容積および孔径を算出した。結果を表1に示し詳述する。
複合体の加熱温度を1300℃にした以外は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。得られた生成物をN−KIT−6(100)@1300と称する。N−KIT−6(100)@1300について、粉末X線回折および窒素吸脱着等温線を測定し、単位格子定数、比表面積、比孔容積および孔径を算出した。結果を表1に示し、詳述する。
窒素源としてジアミノナフタレンを用いた以外は、実施例3と同様にして、窒素ドープメソポーラスカーボンを得た。得られた窒素ドープメソポーラスカーボンをN−KIT−6(150)@900Dと称する。N−KIT−6(150)@900Dについて、粉末X線回折、窒素吸脱着等温線、それらから得られる単位格子定数、比表面積、および、比孔容積について測定・算出した。これらの結果を、図14、図15および表1に示し、詳述する。
図3は、実施例1のXRDパターンを示す図である。
図3には、テンプレートとして用いたKIT−6(100)のXRDパターンも合わせて示す。KIT−6(100)のXRDパターンは、(211)、(220)、(321)および(420)の回折ピークを示した。これらのピークは、立方晶Ia3d空間対称性に起因する。一方、N−KIT−6(100)@900のXRDパターンは、2θ=0.8°に明瞭なピークを示した。これは、N−KIT−6(100)@900が、良好に配向した構造を有することを示すとともに、KIT−6(100)の構造配向性が、N−KIT−6(100)@900においても反映されていることを示唆する。より詳細には、N−KIT−6(100)@900のピーク強度は低いものの、高温加熱による炭化後においても、テンプレートであるKIT−6(100)の枠組が維持されている(すなわち、N−KIT−6(100)@900は、KIT−6(100)のレプリカである)ことが確認された。ピーク強度の低下は、窒素原子に起因するものと考えられる。なお、N−KIT−6(100)@900の(211)回折ピークから算出された単位格子定数は、18.45nmであった。
図4は、実施例1の窒素吸脱着等温線を示す図である。
図4には、テンプレートとして用いたKIT−6(100)の窒素吸脱着等温線も合わせて示す。N−KIT−6(100)@900の窒素吸脱着等温線は、多孔体材料の特性であるIV型を示した。窒素吸脱着等温線から得られるN−KIT−6(100)@900の比表面積および比孔容積は、それぞれ、726.2m/gおよび0.8212cm/gであった。
図5は、実施例1の窒素吸着量微分係数の孔径分布を示す図である。
図5には、テンプレートとして用いたKIT−6(100)の窒素吸着量微分係数の孔径分布も合わせて示す。KIT−6(100)の孔径分布は、8.0nmを中心とする、狭いピークを示した。一方、N−KIT−6(100)@900の孔径分布は、4.6nmを中心とするブロードなピークを示した。
図6は、実施例1の窒素脱着量微分係数の孔径分布を示す図である。
図6には、テンプレートとして用いたKIT−6(100)の窒素脱着量微分係数の孔径分布も合わせて示す。KIT−6(100)の孔径分布は、6.5nmを中心とする、狭いピークを示した。一方、N−KIT−6(100)@900の孔径分布は、4.0nmを中心とするブロードなピークを示した。図5および図6より、N−KIT−6(100)@900の孔径が、KIT−6(100)の孔径よりも小さいのは、熱分解および炭化の間に構造の収縮が生じたためと理解される。
図7は、実施例1のC1sのXPSスペクトルを示す図である。
図7のスペクトルは、289.40eV、284.92eVおよび283.70eVを中心とする3つのピークを示した。283.70eVを中心とするピークは、多孔体カーボンにおける純粋なグラファイトに相当する。284.92eVを中心とするピークは、芳香族構造内に位置する窒素原子に結合したsp2炭素原子に相当する。289.4eVを中心とするピークは、NH基に結合した芳香環内に位置するsp混成炭素に相当する。
図8は、実施例1のN1sのXPSスペクトルを示す図である。
図8のスペクトルは、397.34eVおよび399.98eVを中心とする2つのピークを示した。397.34eVおよび399.98eVのピークは、それぞれ、sp2炭素原子に結合した窒素原子、および、グラファイトメソポーラスカーボンに結合した窒素原子に相当する。ドープされた窒素が、2種類の結合状態を有することを確認した。
図9は、実施例1のTEM像を示す図である。
図から、N−KIT−6(100)@900が、良好に配向、配列している様子を確認される。
図10は、実施例1〜3のXRDパターンを示す図である。
図10は、テンプレートKIT−6の合成温度がN−KIT−6に及ぼす影響を示す。KIT−6の合成温度が100℃〜150℃の温度範囲であれば、N−KIT−6はいずれも、KIT−6の空間群Ia3dを反映し、良好に配向した構造を維持することが分かった。各XRDパターンの(211)回折ピークから単位格子定数を算出した。N−KIT−6(100)@900、N−KIT−6(130)@900、および、N−KIT−6(150)@900の単位格子定数は、それぞれ、18.45nm、19.45nmおよび18.45nmであり、ほぼ一定であった。
図11は、実施例1〜3の窒素吸脱着等温線を示す図である。
図11は、テンプレートKIT−6の合成温度がN−KIT−6に及ぼす影響を示す。KIT−6の合成温度が100℃〜150℃の温度範囲であれば、N−KIT−6はいずれもIV型を示し、多孔体材料であることが確認された。窒素吸脱着等温線から得られる、N−KIT−6(100)@900、N−KIT−6(130)@900およびN−KIT−6(150)@900の比表面積および比孔容積は、それぞれ、726.2m/gおよび0.8212cm/g、683.3m/gおよび1.027cm/g、および、580.07m/gおよび0.8154cm/gであった。これにより、KIT−6の合成温度が低い方が、比表面積が大きくなることが分かった。
図12は、実施例1〜3の窒素吸着量微分係数の孔径分布を示す図である。
図12は、テンプレートKIT−6の合成温度がN−KIT−6に及ぼす影響を示す。いずれもの孔径分布も、4.6nmを中心とするピークを示した。
図13は、実施例1〜3の窒素脱着量微分係数の孔径分布を示す図である。
図13は、テンプレートKIT−6の合成温度がN−KIT−6に及ぼす影響を示す。いずれもの孔径分布も、4.0nmを中心とするピークを示した。図12および図13から、テンプレートの合成温度が孔径分布に及ぼす影響は見られなかった。
図14は、実施例3および実施例7のXRDパターンを示す図である。
図14には、テンプレートとして用いたKIT−6(150)のXRDパターンも合わせて示す。窒素源としてアニリンを用いた場合(実施例3)も、ジアミノナフタレンを用いた場合(実施例7)も、低角側にピークを示し、良好に配向した構造を有することが分かった。この低角側のピークは、KIT−6(150)に起因するIa3d空間対称に一致した。低角側のピークから得られるN−KIT−6(150)@900およびN−KIT−6(150)@900Dそれぞれの単位格子定数は、18.45nmおよび19.00nmであった。なお、N−KIT−6(150)@900Dの格子面間隔は7.757nmであった。
図15は、実施例3および実施例7の窒素吸脱着等温線を示す図である。
図15には、テンプレートとして用いたKIT−6(150)の窒素吸脱着等温線も合わせて示す。N−KIT−6(150)@900およびN−KIT−6(150)@900Dのいずれの窒素吸脱着等温線も、多孔体材料の特性であるIV型を示した。窒素吸脱着等温線から得られるN−KIT−6(150)@900およびN−KIT−6(150)@900Dの比表面積および比孔容積は、それぞれ、580.07m/gおよび0.8154cm/g、および、493.2m/gおよび0.5125cm/gであった。これより、窒素源としてジアミノナフタレンよりもアニリンを用いた方がより大きな比表面積が得られることが分かった。
以上の結果を表1にまとめる。
表1は、実施例1〜実施例7の単位格子定数、比表面積、比孔容積および平均孔径を示す。

表1から、N−KIT−6の格子定数、比孔容積および平均孔径は、KIT−6の合成温度の依存性がないことが分かる。一方、N−KIT−6の比表面積は、KIT−6の合成温度が低いほど、大きくなることが分かった。このように、窒素源を適宜選択することにより、得られるN−KIT−6の比表面積を調整することができる。
さらに、表1から、N−KIT−6の比表面積および比孔容積は、炭化温度(すなわち、図2のステップS130)が1150℃においてもっとも大きかった。炭化温度が1500℃になると、N−KIT−6の比表面積および比孔容積は大きく減少した。このように、N−KIT−6の比表面積および比孔容積は、炭化温度に敏感であり、大きな比表面積および比孔容積を得るためには、900℃〜1150℃の炭化温度が望ましい。
また、N−KIT−6の比表面積、比孔容積および平均孔径は、それぞれ、450m/g〜850m/g、0.5cm/g〜1.0cm/g、および、3.0nm〜5.5nmの範囲であることが確認された。
表2は、実施例1および実施例3の元素分析の結果を示す。

組成分析によれば、N−KIT−6(100)@900における炭素と窒素との割合は、76.92:5.79であった。一方、N−KIT−6(150)@900における炭素と窒素との割合は、75.4:5.69であった。いずれもほぼ仕込み組成の窒素が含有されることを確認した。
以上より、テンプレートの合成温度、複合体の炭化温度、窒素源の種類を適宜変更することにより、窒素ドープメソポーラスカーボンの単位格子定数、比表面積、比孔容積を調整することができる。また、得られた比表面積および比孔容積は、Ia3d空間対称性を有する窒素ドープメソポーラスカーボンにおいて従来知られるよりも大きいことが分かった。さらにドープされた窒素の結合状態から、機械的特性、導電性、電界放出特性、エネルギー貯蔵能、電子輸送特性の向上が期待される。
本発明によれば、比表面積および比孔容積の大きな窒素ドープしたメソポーラスカーボンが得られるので、触媒、吸着剤、エネルギー貯蔵におけるキャリア、テンプレート、電極材料に好ましい。また、窒素ドープによりメソポーラスカーボンの機械的特性、導電性、電界放出特性、エネルギー貯蔵能、電子輸送特性等を向上させることができるので、新規デバイスへの応用が期待される。
メソポーラスシリカ(KIT−6)の模式図 N−KIT−6を製造するステップを示すフローチャート 実施例1のXRDパターンを示す図 実施例1の窒素吸脱着等温線を示す図 実施例1の窒素吸着量微分係数の孔径分布を示す図 実施例1の窒素脱着量微分係数の孔径分布を示す図 実施例1のC1sのXPSスペクトルを示す図 実施例1のN1sのXPSスペクトルを示す図 実施例1のTEM像を示す図 実施例1〜3のXRDパターンを示す図 実施例1〜3の窒素吸脱着等温線を示す図 実施例1〜3の窒素吸着量微分係数の孔径分布を示す図 実施例1〜3の窒素脱着量微分係数の孔径分布を示す図 実施例3および実施例7のXRDパターンを示す図 実施例3および実施例7の窒素吸脱着等温線を示す図

Claims (11)

  1. 窒素ドープメソポーラスカーボン(N−KIT−6)であって、
    前記窒素ドープメソポーラスカーボンの空間群は、立方晶Ia3dであり、
    前記窒素ドープメソポーラスカーボンは、sp2炭素に結合する窒素原子と、グラファイトメソポーラスカーボンに結合する窒素原子とを有することを特徴とする、窒素ドープメソポーラスカーボン。
  2. 前記空間群は、立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)と同一であることを特徴とする、請求項1に記載の窒素ドープメソポーラスカーボン。
  3. 前記窒素ドープメソポーラスカーボンの比表面積は、4.5×10/g〜8.5×10/gの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の窒素ドープメソポーラスカーボン。
  4. 前記窒素ドープメソポーラスカーボンの比孔容積は、0.5cm/g〜1.0cm/gの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の窒素ドープメソポーラスカーボン。
  5. 前記窒素ドープメソポーラスカーボンの平均孔径は、3.0nm〜5.5nmの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の窒素ドープメソポーラスカーボン。
  6. 窒素ドープメソポーラスカーボンを製造する方法であって、
    立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)とアニリンまたはジアミノナフタレンと過硫酸アンモニウムとを混合する工程と、
    前記混合する工程によって得られた混合物を低温加熱する工程と、
    前記低温加熱する工程によって得られた複合体を高温加熱する工程と、
    前記高温加熱する工程によって得られた反応物から前記立方晶メソポーラスシリカ(KIT−6)を除去する工程と
    からなることを特徴とする、方法。
  7. 前記低温加熱する工程は、1×10℃で24時間加熱することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記低温加熱する工程は、前記過硫酸アンモニウムをさらに混合し、真空中室温で24時間乾燥する工程をさらに包含することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記高温加熱する工程は、9×10℃〜13×10℃の温度範囲で少なくとも5時間加熱することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  10. 前記高温加熱する工程は、窒素フローしながら加熱することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記除去する工程は、前記反応物をフッ酸に溶解させ、エタノールで洗浄することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
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