JP2008275022A - ハブユニット軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受の耐久性を向上することができると共に、修理及び組み付けの容易化を図ることができるハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】ハブユニット軸受10は、外側部材12とアクスル軸11との間に配置される2列の軸受部を備え、2列の軸受部の一方は、外側部材12の内周面の車幅方向内側に形成される外輪軌道面21と、外輪軌道面12の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面22を有する両鍔付の内輪23と、外輪軌道面21と内輪軌道面22との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころ24と、外輪軌道面21の車幅方向内側に着脱自在に設けられ、円筒ころ24の軸方向の移動を規制する規制部材26と、を有する単列円筒ころ軸受20であり、2列の軸受部の他方は、外側部材12の内周側の車幅方向外側に組み付けられる単列深溝玉軸受30である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハブユニット軸受に関し、例えば、小型貨物車等の後輪に用いられる半浮動式のハブユニット軸受に関する。
従来の半浮動式のハブユニット軸受としては、例えば、図4に示すものが知られている。このハブユニット軸受100は、図4に示すように、ハウジング101の車幅方向内側端にアクスル管102が固定され、ハウジング101内にはホイール軸受103が圧入等により組み付けられる。ホイール軸受103の内輪104はアクスル管102内を挿通するアクスル軸105に外嵌され、アクスル軸105のホイール軸受103から車幅方向外側に突出する部分には、ハブナット106によりハブフランジ107が締結される。
ところで、ハブユニット軸受100では、ラジアル荷重とアキシアル荷重とをホイール軸受103が支持し、モーメント荷重をアクスル軸105が支持しているが、ホイール軸受103には、単列深溝玉軸受、単列円すいころ軸受、及び内外輪両鍔付きの単列円筒ころ軸受などが使用されるため、小型貨物車等で積載量が大きくなると、軸受の耐久性が低下するという問題がある。
即ち、路面反力が大きくなるとモーメント荷重が増し、アクスル軸105のたわみが増えると、玉軸受にあっては、玉の溝肩への乗り上げが発生し、ころ軸受にあっては、ころと軌道面との間にエッジロードが発生してしまい、軸受寿命が低下してしまう。
また、ハブユニット軸受100では、ホイール軸受103として内外輪両鍔付きの単列円筒ころ軸受を例示しているが、この円筒ころ軸受では、内輪104、円筒ころ108、及び鍔輪109の3部品を容易に分解することができるので、組み付けが煩瑣である。さらに、ホイール軸受として円錐ころ軸受を用いた場合では、左右輪がアクスル軸とセンタブロックを介してDF組み合わせになるため、隙間調整を行わなければならないと共に、同様に、組み付けが煩瑣である。
このような事情から、ホイール軸受として、単列軸受に代えて複列軸受を用いるソリッドリアアクスル方式のハブユニット軸受も普及してきたが、複列軸受ではモーメント荷重も支持することになるので軸受の負荷が増して大型化し、コスト高になってしまう傾向がある。また、複列軸受では、予圧の調整などの専門知識が必要になってくる。
特に、修理工場が未整備で専門知識を持たないユーザが自ら修理することが多い地域では、補修部品が低コストで、組み付けが容易なハブユニット軸受が求められる。
そこで、ホイール軸受として単列玉軸受を用い、この玉軸受の外輪にアクスル管とフランジ結合されるフランジ部を設けたハブユニット軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、上記特許文献1に記載のハブユニット軸受では、玉軸受の内輪へのアクスル軸の圧入と外輪に設けたフランジ部とアクスル管側のフランジ部とをねじにより結合するので組付け性が改善され、しかも、通常の単列深溝玉軸受と比較して負荷容量も上げやすい。
特許第2621335号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のハブユニット軸受では、ホイール軸受として単列玉軸受を用いているため、負荷容量を向上することはできるものの、積載量が過大になりやすい小型貨物車などに用いた場合には十分な耐久性が確保されない可能性があった。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、軸受の耐久性を向上することができると共に、修理及び組み付けの容易化を図ることができるハブユニット軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) アクスル軸の端部に外挿される外側部材と、外側部材とアクスル軸との間に配置される2列の軸受部と、を備えるハブユニット軸受であって、外側部材の車幅方向内側の外周部に、アクスル軸が挿通するアクスル管とフランジ結合されるフランジ部が設けられ、2列の軸受部の一方の軸受部は、外側部材の内周面の車幅方向内側に形成される外輪軌道面と、外輪軌道面の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面を有する両鍔付の内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころと、外輪軌道面の車幅方向内側に着脱自在に設けられ、円筒ころの軸方向の移動を規制する規制部材と、を有する単列円筒ころ軸受であり、2列の軸受部の他方の軸受部は、外側部材の内周側の車幅方向外側に組み付けられる単列深溝玉軸受であることを特徴とするハブユニット軸受。
(2) 単列深溝玉軸受は、外側部材の内周面の車幅方向外側に形成される外輪軌道溝と、外輪軌道溝の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、外輪軌道溝と内輪軌道溝との間に円周方向に転動可能に配設される玉と、を有することを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(3) 単列深溝玉軸受は、外側部材の内周面の車幅方向外側に嵌め込まれ、内周面に外輪軌道溝を有する外輪と、外輪の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、外輪軌道溝と内輪軌道溝との間に円周方向に転動可能に配設される玉と、を有し、外側部材の内周面の車幅方向外側に、外輪が嵌め込まれる段付凹部が設けられることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(4) 単列深溝玉軸受の車幅方向外側にシール部材が装着されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のハブユニット軸受。
本発明のハブユニット軸受によれば、外側部材の車幅方向内側の外周部に、アクスル軸が挿通するアクスル管とフランジ結合されるフランジ部が設けられ、2列の軸受部の一方の軸受部は、外側部材の内周面の車幅方向内側に形成される外輪軌道面と、外輪軌道面の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面を有する両鍔付の内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころと、外輪軌道面の車幅方向内側に着脱自在に設けられ、円筒ころの軸方向の移動を規制する規制部材と、を有する単列円筒ころ軸受であり、2列の軸受部の他方の軸受部は、外側部材の内周側の車幅方向外側に組み付けられる単列深溝玉軸受であるため、軸受の耐久性を向上することができると共に、修理及び組み付けの容易化を図ることができる。
以下、本発明に係るハブユニット軸受の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第1実施形態について説明する。
図1は本発明に係るハブユニット軸受の第1実施形態を説明するための断面図である。
本実施形態のハブユニット軸受10は、小型貨物車などの後輪に用いられる半浮動式のものであり、図1に示すように、アクスル軸11の端部に外挿される円筒状の外側部材12と、外側部材12とアクスル軸11との間に配置される2列の軸受部である単列円筒ころ軸受20及び単列深溝玉軸受30と、を備える。
また、アクスル軸11が挿通するアクスル管13の車幅方向外端部には、外側部材12を取り付けるためのフランジ部14が固定されており、外側部材12の車幅方向内側(図1の右側)の外周部には、不図示のボルトによりフランジ部14と締結されるフランジ部12aが設けられる。また、フランジ部14の内周面の車幅方向外側寄りには、フランジ部14とアクスル軸11との間をシールするシール部材15が装着される。
単列円筒ころ軸受20は、外側部材12の内周面の車幅方向内側に形成される鍔無しの外輪軌道面21と、外輪軌道面21の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面22を有する両鍔付の内輪23と、外輪軌道面21と内輪軌道面22との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころ24と、を備える。また、外輪軌道面21の円筒ころ24の端面から車幅方向内側に隙間を隔てた位置には、凹溝状の装着溝25が形成されており、この装着溝25には、円筒ころ24の軸方向の移動を規制する止め輪(規制部材)26が着脱自在に装着される。なお、単列円筒ころ軸受20が保持器を備える場合、装着溝25及び止め輪26は、保持器の端面から隙間を隔てた位置に設けられる。
単列深溝玉軸受30は、外側部材12の内周側の車幅方向外側に組み付けられており、外側部材12の内周面の車幅方向外側(図1の左側)に形成される外輪軌道溝31と、外輪軌道溝31の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝32を有する内輪33と、外輪軌道溝31と内輪軌道溝32との間に円周方向に転動可能に配設される玉34と、を備える。また、外側部材12の内周面の車幅方向外端部には、外側部材12と内輪33との間をシールするシール部材35が装着される。なお、本実施形態では、単列深溝玉軸受30の外輪軌道溝31の肩径と単列円筒ころ軸受20の外輪軌道面21の内径とを同一にしているが、異なっていてもよい。
本実施形態のハブユニット軸受10を組み立てる際には、まず、単列深溝玉軸受30を外側部材12に組み付ける。即ち、通常の単列深溝玉軸受と同様に、内輪33を片側に寄せた状態で軌道溝31,32間に玉34を入れて玉分けを行う。なお、単列円筒ころ軸受20が保持器を備える場合は、この段階で保持器を組み込む。
次に、単列深溝玉軸受30の組み付けが完了した後、単列円筒ころ軸受20を外側部材12に組み付ける。即ち、円筒ころ24を組み込んだ内輪23を車幅方向内側から外側部材12の内周部に挿入する。この際、外側部材12の内周面の車幅方向内側に案内用のテーパ面を形成しておく方が好ましい。内輪23の挿入後、装着溝25に止め輪26を装着することにより、単列円筒ころ軸受20が非分離となる。
そして、単列円筒ころ軸受20の内輪23及び単列深溝玉軸受30の内輪33をアクスル軸11に嵌合することにより、ハブユニット軸受10をアクスル軸11に組み付けた後、アクスル軸11の車幅方向外端部に形成されるスプライン軸11aにハブフランジ16をスプライン結合させ、ハブナット17によりハブフランジ16をスプライン軸11aに締結する。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、半浮動式の構造を保ちながら軸受部を2列にするため、軸受の定格荷重を向上することができる。また、2列の軸受部の一方の軸受部を単列円筒ころ軸受20とし、他方の軸受部を単列深溝玉軸受30とするため、ラジアル荷重を定格荷重の高い単列円筒ころ軸受20で支持し、アキシアル荷重を単列深溝玉軸受30で支持することができる。これにより、荷重の分散を図ることができ、アクスルとしての負荷容量を向上することができるので、ハブユニット軸受10の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、定格荷重が高く、径方向高さが小さい単列円筒ころ軸受20をラジアル負荷軸受に用いるため、玉軸受を用いる場合と比較して、同じ外径で内径を大きくすることができる。これにより、モーメント荷重を支持するアクスル軸11を大径にすることができるので、ハブユニット軸受10の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、単列円筒ころ軸受20の内輪23及び単列深溝玉軸受30の内輪33をアクスル軸11に圧入等により嵌合するだけで、組み付けることができるため、軸受10の組付け性を向上することができる。
さらに、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、外側部材12の装着溝25から止め輪26を外すだけで、単列円筒ころ軸受20及び単列深溝玉軸受30を外側部材12から取り外すことができるので、いずれかの軸受が損傷したとしても、損傷した軸受のみを交換することができる。これにより、修理の容易化を図ることができ、修理コストも低減することができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第2実施形態について説明する。
図2は本発明に係るハブユニット軸受の第2実施形態を説明するための断面図である。
本実施形態のハブユニット軸受50は、小型貨物車などの後輪に用いられる半浮動式のものであり、図2に示すように、アクスル軸51の端部に外挿される円筒状の外側部材52と、外側部材52とアクスル軸51との間に配置される2列の軸受部である単列円筒ころ軸受60および単列深溝玉軸受70と、を備える。
また、アクスル軸51が挿通するアクスル管53の車幅方向外端部には、外側部材52を取り付けるためのフランジ部54が固定されており、外側部材52の車幅方向内側(図2の右側)の外周部には、不図示のボルトによりフランジ部54と締結されるフランジ部52aが設けられる。また、フランジ部54の内周面の車幅方向外側寄りには、フランジ部54とアクスル軸51との間をシールするシール部材55が装着される。
単列円筒ころ軸受60は、外側部材52の内周面の車幅方向内側に形成される鍔無しの外輪軌道面61と、外輪軌道面61の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面62を有する両鍔付の内輪63と、外輪軌道面61と内輪軌道面62との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころ64と、を備える。また、外輪軌道面61の円筒ころ64の両端面から車幅方向両側に隙間を隔てた位置には、凹溝状の装着溝65,65が形成されており、この装着溝65,65には、円筒ころ64の軸方向の移動を規制する止め輪(規制部材)66,66が着脱自在に装着される。なお、単列円筒ころ軸受60が保持器を備える場合、装着溝65及び止め輪66は、保持器の端面から隙間を隔てた位置に設けられる。
単列深溝玉軸受70は、内周面に外輪軌道溝71aを有する外輪71と、外輪71の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝72を有する内輪73と、外輪軌道溝71aと内輪軌道溝72との間に円周方向に転動可能に配設される玉74と、を備える。また、外輪71の内周面の車幅方向外側には、外輪71と内輪73との間をシールするシール部材75が装着される。そして、単列深溝玉軸受70は、その外輪71が外側部材52の内周面の車幅方向外側に形成される段付凹部76に嵌め込まれることにより、外側部材52に組み付けられる。また、段付凹部76の内周面の車幅方向外側には、凹溝状の装着溝77が形成されており、この装着溝77には、外輪71の軸方向の移動を規制する止め輪78が着脱自在に装着される。
本実施形態のハブユニット軸受50を組み立てる際には、まず、単列円筒ころ軸受60を外側部材52に組み付ける。即ち、円筒ころ64を組み込んだ内輪63を車幅方向内側から外側部材52の内周部に挿入する。この際、外側部材52の内周面の車幅方向内側に案内用のテーパ面を形成しておく方が好ましい。内輪63の挿入後、装着溝65,65に止め輪66,66をそれぞれ装着することにより、単列円筒ころ軸受60が非分離となる。なお、車幅方向内側の止め輪66を装着するだけでも軸受の非分離は可能であるが、車幅方向外側の止め輪66も装着することで両方向において軸受が非分離となり、組立作業が容易になる。
単列円筒ころ軸受60の組み付けが完了した後、単列深溝玉軸受70を外側部材52に組み付ける。即ち、組立状態の単列深溝玉軸受70の外輪71を外側部材52の段付凹部76に嵌め込み、装着溝77に止め輪78を装着する。なお、シール部材75は、軸受70の嵌め込み後に装着してもよい。
そして、単列円筒ころ軸受60の内輪63及び単列深溝玉軸受70の内輪73をアクスル軸51に嵌合することにより、ハブユニット軸受50をアクスル軸51に組み付けた後、アクスル軸51の車幅方向外端部に形成されるスプライン軸51aにハブフランジ56をスプライン結合させ、ハブナット57によりハブフランジ56をスプライン軸51aに締結する。なお、ハブフランジ56には、止め輪78を挟むための止め輪挟み用穴56aが形成される。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受50によれば、半浮動式の構造を保ちながら軸受部を2列にするため、軸受の定格荷重を向上することができる。また、2列の軸受部の一方の軸受部を単列円筒ころ軸受60とし、他方の軸受部を単列深溝玉軸受70とするため、ラジアル荷重を定格荷重の高い単列円筒ころ軸受60で支持し、アキシアル荷重を単列深溝玉軸受70で支持することができる。これにより、荷重の分散を図ることができ、アクスルとしての負荷容量を向上することができるので、ハブユニット軸受50の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態のハブユニット軸受50によれば、定格荷重が高く、径方向高さが小さい単列円筒ころ軸受60をラジアル負荷軸受に用いるため、玉軸受を用いる場合と比較して、同じ外径で内径を大きくすることができる。これにより、モーメント荷重を支持するアクスル軸51を大径にすることができるので、ハブユニット軸受50の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態のハブユニット軸受50によれば、単列円筒ころ軸受60の内輪63及び単列深溝玉軸受70の内輪73をアクスル軸51に圧入等により嵌合するだけで、組み付けることができるため、軸受50の組付け性を向上することができる。
さらに、本実施形態のハブユニット軸受50によれば、外側部材52の車幅方向内側の装着溝65から止め輪66を外すだけで、単列円筒ころ軸受60及び単列深溝玉軸受70を外側部材52から取り外すことができるので、いずれかの軸受が損傷したとしても、損傷した軸受のみを交換することができる。これにより、修理の容易化を図ることができ、修理コストも低減することができる。
なお、図3に示すように、本実施形態のハブユニット軸受50に、単列円筒ころ軸受60の代わりに、外輪81、内輪82、及び円筒ころ83を備える単列円筒ころ軸受80を配設する変形例も考えられるが、この場合、ハブユニット軸受の着脱時に単列円筒ころ軸受80の内輪82が抜けやすいため、軸受の組み付けが困難になってしまう。また、この変形例では、単列深溝玉軸受70及び単列円筒ころ軸受80は、外側部材52の内周面に形成される段付凹部84に組み付けられ、シール部材55は、外側部材52とアクスル軸51との間に配置される。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、半浮動式のハブユニット軸受に本発明を適用した場合を例示したが、これに限定されず、高度な操縦安定性を要求されず、大きな荷重を支承するホイール軸受に本発明を適用してもよい。
本発明に係るハブユニット軸受の第1実施形態を説明するための断面図である。 本発明に係るハブユニット軸受の第2実施形態を説明するための断面図である。 比較例として単列軸受を2列配置したハブユニット軸受を説明するための断面図である。 従来のハブユニット軸受を説明するための断面図である。
符号の説明
10,50 ハブユニット軸受
11,51 アクスル軸
12,52 外側部材
13,53 アクスル管
14,54 フランジ部
15,55 シール部材
16,56 ハブフランジ
17,57 ハブナット
20,60 単列円筒ころ軸受(軸受部)
21,61 外輪軌道面
22,62 内輪軌道面
23,63 内輪
24,64 円筒ころ
25,65 装着溝
26,66 止め輪(規制部材)
30,70 単列深溝玉軸受(軸受部)
31,71a 外輪軌道溝
32,72 内輪軌道溝
33,73 内輪
34,74 玉
35,75 シール部材
71 外輪
76 段付凹部
77 装着溝
78 止め輪

Claims (4)

  1. アクスル軸の端部に外挿される外側部材と、前記外側部材と前記アクスル軸との間に配置される2列の軸受部と、を備えるハブユニット軸受であって、
    前記外側部材の車幅方向内側の外周部に、前記アクスル軸が挿通するアクスル管とフランジ結合されるフランジ部が設けられ、
    前記2列の軸受部の一方の軸受部は、前記外側部材の内周面の車幅方向内側に形成される外輪軌道面と、前記外輪軌道面の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道面を有する両鍔付の内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に円周方向に転動可能に配設される円筒ころと、前記外輪軌道面の車幅方向内側に着脱自在に設けられ、前記円筒ころの軸方向の移動を規制する規制部材と、を有する単列円筒ころ軸受であり、
    前記2列の軸受部の他方の軸受部は、前記外側部材の内周側の車幅方向外側に組み付けられる単列深溝玉軸受であることを特徴とするハブユニット軸受。
  2. 前記単列深溝玉軸受は、前記外側部材の内周面の車幅方向外側に形成される外輪軌道溝と、前記外輪軌道溝の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、前記外輪軌道溝と前記内輪軌道溝との間に円周方向に転動可能に配設される玉と、を有することを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
  3. 前記単列深溝玉軸受は、前記外側部材の内周面の車幅方向外側に嵌め込まれ、内周面に外輪軌道溝を有する外輪と、前記外輪の径方向内側に配置され、外周面に内輪軌道溝を有する内輪と、前記外輪軌道溝と前記内輪軌道溝との間に円周方向に転動可能に配設される玉と、を有し、前記外側部材の内周面の車幅方向外側に、前記外輪が嵌め込まれる段付凹部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
  4. 前記単列深溝玉軸受の車幅方向外側にシール部材が装着されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハブユニット軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103352916A (zh) * 2013-06-28 2013-10-16 沈阳罕王精密轴承有限公司 一种圆柱与钢球滚动体交叉分布的交叉滚子轴承
CN111619288A (zh) * 2020-06-05 2020-09-04 江西江铃底盘股份有限公司 一种基于半轴轴承新式安装系统的驱动桥
CN114738381A (zh) * 2022-04-21 2022-07-12 人本股份有限公司 轮毂轴承结构

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