JP2008267900A - 反射鏡アイソレータを有するキャビティリングダウン分光計 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料サブキャビティ内の試料物質が反射鏡サブキャビティに入ること、および反射鏡サブキャビティ内の反射鏡に影響を及ぼすことを低減、抑制、あるいは防止する。
【解決手段】光搬送構造体、反射鏡、およびアイソレータを有するキャビティリングダウン分光計である。この構造体は共振器キャビティを形成ができる。反射鏡は反射鏡サブキャビティ内にあり、反射鏡サブキャビティおよび試料サブキャビティを通して光を導くことができる。アイソレータは、試料サブキャビティ内の試料物質が反射鏡サブキャビティに入ること、および反射鏡サブキャビティ内の反射鏡に影響を及ぼすことを低減、抑制、あるいは防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は検出器に関し、詳細には分光計に関する。より詳細には、本発明はキャビティリングダウン分光計に関する。
本出願は、2006年4月18日出願の米国仮特許出願第60/793279号の利益を主張するものである。
本発明は、分光計内に、物質標本化キャビティから反射鏡を隔離する反射鏡アイソレータを有するリングダウン分光計である。
キャビティリングダウン分光計(CRDS)は、複数の反射鏡によって画定された光路を保持する共振器キャビティを備えることがある。この反射鏡は、レーザ、例えば波長可変ポンプレーザから供給される光を光路に沿って導くことができる。ガスや、例えば戦場のようなある環境からの空気などの試験物質または試料物質、すなわち検体は、共振器キャビティ内に導入される。光のパルス、または光の連続波である光は、検出されるべき試料物質の特性によって決まるある比率で減衰し、その減衰の比率が経時的に測定される。
本発明の一態様は、ガス試料中の低蒸気圧ガスおよび微粒子が光学部品を被覆しないようにすることを含むことができる。光学部品が被覆されると、光学キャビティリングダウン分光計のベースリングダウン時間が劣化することがある。
空のキャビティにおいて、キャビティ内の光の強度は、反射鏡の反射率、反射鏡間の離隔距離、およびキャビティ内の光の速度によって決まるリングダウン速度で幾何級数的に減少する。試料物質が共振器キャビティ内に導入されたときに、リングダウン速度が加速することがある。試料物質の吸収スペクトルは、入射光の波長に対するリングダウン速度の逆数をグラフ化することによって得られる。この吸収スペクトルを、試料物質および/または少なくともその特性の一部を特定し、かつ/または分析するために使用することができる。
共振器キャビティ内に導入される試料物質は、光路を画定する反射鏡を被覆することがある。リングダウン速度は少なくとも部分的に反射鏡の反射率によって決まるので、反射鏡の被覆がその反射率を変化させ、したがってリングダウン速度を変化させることがあり、この変化は、試料物質および/またはその特性の特定に誤りを生じさせる。
本発明は、この反射鏡の被覆を低減させ、したがって、試料物質、属性および/またはその特性を特定する精度を改善することができる。
本発明の一態様によれば、キャビティリングダウン分光計は、構造体、反射鏡、およびアイソレータを有することができる。この構造体は、共振器キャビティを形成することができ、共振器キャビティは、試料サブキャビティおよび反射鏡サブキャビティを備えることができる。分光計は、試料サブキャビティ内に存在する、または入ってくる物質を検知することができる。反射鏡を反射鏡サブキャビティ内に配置することができ、この反射鏡は、試料サブキャビティおよび反射鏡サブキャビティを通して光を導くことができる。アイソレータは、試料サブキャビティ内の物質が反射鏡サブキャビティに入ることを低減、抑制、あるいは防止することができる。
本発明の別の態様によれば、キャビティリングダウン分光計システムは、構造体、第1、第2および第3の反射鏡、ならびに第1、第2および第3のアイソレータを有することができる。この構造体は、少なくとも第1、第2および第3のキャビティ区域を備える共振器キャビティを形成することができる。第1のキャビティ区域は第1の試料サブキャビティを備えることができ、第2のキャビティ区域は第2の試料サブキャビティを備えることができ、第3のキャビティ区域は第3の試料サブキャビティを備えることができる。共振器キャビティはさらに、第1、第2および第3の反射鏡サブキャビティを備えることができる。第1の反射鏡サブキャビティは第1の試料サブキャビティと第2の試料サブキャビティとの間に、第2の反射鏡サブキャビティは第2の試料サブキャビティと第3の試料サブキャビティとの間に、また第3の反射鏡サブキャビティは第3の試料サブキャビティと第1の試料サブキャビティとの間に配置することができる。
分光計は、第1、第2および第3の試料サブキャビティ間にそれぞれ入ってくる対応する第1、第2および第3の物質を検知する。第1の反射鏡は第1の反射鏡サブキャビティ内に、第2の反射鏡は第2の反射鏡サブキャビティ内に、第3の反射鏡は第3の反射鏡サブキャビティ内に配置することができる。第1、第2および第3の反射鏡は、第1、第2および第3の試料サブキャビティ、ならびに第1、第2および第3の反射鏡サブキャビティを通して光を導くことができる。
第1のアイソレータは、第1および第2の試料サブキャビティ内の第1および第2の物質が第1の反射鏡サブキャビティに入ることを低減、抑制、あるいは防止することができ、第2のアイソレータは、第2および第3の試料サブキャビティ内の第2および第3の物質が第2の反射鏡サブキャビティに入ることを低減、抑制、あるいは防止することができ、また第3のアイソレータは、第3および第1の試料サブキャビティ内の第3および第1の物質が第3の反射鏡サブキャビティに入ることを低減、抑制、あるいは防止することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、一手法として、光を共振器キャビティの試料サブキャビティおよび反射鏡サブキャビティに通して伝搬させることができ、この場合、反射鏡サブキャビティは、試料サブキャビティおよび反射鏡サブキャビティを通って伝搬する光を誘導する反射鏡を備え、試料サブキャビティ内に存在する、または入ってくる物質に応じた光のリングダウン速度を検知し、また、その物質の試料サブキャビティから反射鏡サブキャビティへの移行を低減、抑制、または防止する。
図1に示されているように、キャビティリングダウン分光計10は、ガラス容器などの構造体12を備えることができ、この構造体12は、3つの区域14、16、18を有し、共振器キャビティ20を画定するように中空になっている。反射鏡22は区域14と18との交差部に配置され、反射鏡24は区域16と18との交差部に配置される。反射鏡22および24は、実質的に完全反射型である。半透過型反射鏡26は、区域14と16との交差部に配置される。
光源28、例えばポンプレーザは、光29を半透過型反射鏡26を通して供給することができ、その結果、光源28からの光29が共振器キャビティ20に入り、反射鏡22、24、26によって共振器キャビティ20内の光路に沿って誘導される。共振器キャビティ内の光29の一部は、半透過型反射鏡26を通り抜け出て検出器30により検出され、検出器30は、それが検出する光を電子機器32によって適切に処理されるべき電気信号に変換する。
試料物質を吸収するために、前濃縮媒体34が共振器キャビティ20の区域14の試料サブキャビティ54内に配置され、あるいは設けられる。媒体すなわち吸着材34は、例えば、吸着されるべき特定の試料物質を標的にした材料を含有することができる。試料がサブキャビティ54に入ったときに、それを媒体34によって吸着することができる。媒体34は、カーボンナノチューブ(CNT)、被覆ナノワイヤ、ゼオライト、および/またはその他のものから成るものでよい。マイクロヒータなどのヒータ36が媒体34に隣接しており、ヒータ36は、媒体すなわち吸着材34から出るガスなどの試料を脱離させるように媒体34を加熱するために、前濃縮媒体34に取り付け、あるいはその上またはその中に設けることができる。ヒータがオンである区域は、活性化区域とみなすことができる。試料の一部または全部が脱離すると、光29は、光源28からキャビティ20内に、サブキャビティ54内の脱離された試料中を通って伝搬し、キャビティ20から光の一部が検出器30に戻ってきて、サブキャビティ54内の試料から影響を受けた光29のリングダウン特性を考慮して試料の素性または属性を決定する電子機器32が処理すべき電気信号31に変換される。ヒータ36は、蛇行またはその他のパターンで構成されてよい。様々な前濃縮媒体/ヒータの組合せおよびパターンを、サブキャビティ54内の試料を吸着および脱離するために使用することができる。
試料物質を吸収するために、前濃縮媒体38が共振器キャビティ20の区域16の試料サブキャビティ58内に配置され、あるいは設けられる。媒体すなわち吸着材38は、例えば、吸着されるべき特定の試料物質を標的にした材料を含有することができる。試料がサブキャビティ58に入ったときに、それを媒体38によって吸着することができる。媒体38は、カーボンナノチューブ(CNT)、被覆ナノワイヤ、ゼオライト、および/またはその他のものから成るものでよい。マイクロヒータなどのヒータ40が媒体34に隣接しており、ヒータ40は、媒体すなわち吸着材38から出るガスなどの試料を脱離させるように媒体38を加熱するために、前濃縮媒体38に取り付け、あるいはその上またはその中に設けられる。試料の一部または全部が脱離すると、光29は、光源28からキャビティ20内に、サブキャビティ58内の脱離した試料中を通して伝搬し、キャビティ20から光の一部が検出器30に戻ってきて、サブキャビティ58内の試料から影響を受けた光29のリングダウン特性を考慮して試料の素性または属性を決定する電子機器32が処理すべき電気信号31に変換される。ヒータ40は、蛇行またはその他のパターンで構成されてよい。様々な前濃縮媒体/ヒータの組合せおよびパターンを、サブキャビティ58内の試料を吸着および脱離するために使用することができる。
試料物質を吸収するために、前濃縮媒体42が共振器キャビティ20の区域18の試料サブキャビティ66内に配置され、あるいは設けられる。媒体すなわち吸着材42は、例えば、吸着されるべき特定の試料物質を標的にした材料を含むことができる。試料がサブキャビティ66に入ったときに、それを媒体42によって吸着することができる。媒体42は、カーボンナノチューブ(CNT)、被覆ナノワイヤ、ゼオライト、および/またはその他のものから成るものでよい。マイクロヒータなどのヒータ44が媒体42に隣接しており、このヒータ44は、媒体すなわち吸着材42から出るガスなどの試料を脱離させるように媒体42を加熱するために、前濃縮媒体42に取り付け、あるいはその上またはその中に設けることができる。試料の一部または全部が脱離すると、光29は、光源28からキャビティ20内に、サブキャビティ66内の脱離した試料中を通して伝搬し、キャビティ20から光の一部が検出器30に戻ってきて、サブキャビティ66内の試料から影響を受けた光29のリングダウン特性を考慮して試料の素性または属性を決定する電子機器32が処理すべき電気信号31に変換される。ヒータ44は、蛇行またはその他のパターンで構成されてよい。様々な前濃縮媒体/ヒータの組合せおよびパターンを、サブキャビティ66内の試料を吸着および脱離するために使用することができる。
前濃縮媒体34、38、42は、同一の試料物質を標的にしてもよく、あるいは異なる試料物質を個々に標的にしてもよい。キャビティリングダウン分光計10に関して、媒体34、38、42のうちの1つだけが必要である。しかし、キャビティリングダウン分光計10に関して、媒体34、38、42の数よりも多い、または少ない媒体を備えてもよい。
バッフル50は、共振器キャビティ20の反射鏡サブキャビティ52と試料サブキャビティ54とを互いに隔離することができる。反射鏡サブキャビティ52は半透過型反射鏡26を含むことができ、試料サブキャビティ54は媒体34を含むことができる。バッフル50は、例えば、1つまたは複数のバッフル板を有することができる。
バッフル56は、共振器キャビティ20の反射鏡サブキャビティ52を共振器キャビティ20の試料サブキャビティ58から隔離することができる。試料サブキャビティ58は、媒体38を含むことができる。バッフル60は、共振器キャビティ20の試料サブキャビティ58を共振器キャビティ20の反射鏡サブキャビティ62から隔離することができる。反射鏡サブキャビティ62は、反射鏡24を含むことができる。各バッフル56、60は、例えば、1つまたは複数のバッフル板を有することができる。
バッフル64は、共振器キャビティ20の反射鏡サブキャビティ62を共振器キャビティ20の試料サブキャビティ66から隔離することができる。試料サブキャビティ66は、媒体42を含むことができる。バッフル68は、共振器キャビティ20の試料サブキャビティ66を共振器キャビティ20の反射鏡サブキャビティ70から隔離することができる。反射鏡サブキャビティ70は、反射鏡22を含むことができる。各バッフル64、68は、例えば、1つまたは複数のバッフル板を有することができる。
追加バッフル(区域14の図示のための切取り部95により図1には示されていない)が、共振器キャビティ20の試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70とを互いに隔離することができる。この追加バッフルは、例えば、1つまたは複数のバッフル板を有することができる。サブキャビティ54の追加バッフルは、サブキャビティ58、66の別のバッフルと同様でよい。区域14は、構成要素と共に区域16、18と類似の外部および内部構造を有することができる。
各バッフル50、56、60、64、68、および試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70を隔離するバッフル(図示せず)は、(例えば、図2のバッフル50の)窓72を有することができ、そこを通って光源28からの光29が伝搬する。各バッフル50、56、60、64、68の窓72、および試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70との間のバッフル(図示せず)の窓72は、開口としてよい。あるいは、各サブキャビティの隔離をよりよくするために、各バッフル50、56、60、64、68の窓72、および試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70の間のバッフル(図示せず)の窓72は、光源28からの光29を通過させるようにガラスまたは他の透明部材としてもよい。
試料サブキャビティ54は、試料物質81がサブキャビティ54に入ることができるようにするための入口ポート80と、試料物質が試料サブキャビティ54から出ることができるようにするための出口ポート(図示せず)とを有することができる。サブキャビティ54は、試料物質81にさらされる。試料物質81を入口ポート80から試料サブキャビティ54を経由し、出口ポートに通して外へ循環させたいという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。
同様に、試料サブキャビティ58は、試料物質83がサブキャビティ58に入ることができるようにするための入口ポート82と、試料物質83がサブキャビティ58から出ることができるようにするための出口ポート84とを有することができる。試料サブキャビティ58は、試料物質83にさらされる。試料物質83を入口ポート82から試料サブキャビティ58を経由し、出口ポート84に通して外へ循環させたいという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。
また、試料サブキャビティ66は、試料物質85がサブキャビティ66に入ることができるようにするための入口ポート86と、試料物質85がサブキャビティ66から出ることができるようにするための出口ポート88とを有することができる。試料サブキャビティ66は、試料物質85にさらされる。試料物質85を入口ポート86から試料サブキャビティ66を経由し、出口ポート88に通して外へ循環させるという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。
反射鏡サブキャビティ52は、不活性ガスなどの隔離物質87が反射鏡サブキャビティ52に入ることができるようにするための入口ポート90と、隔離物質87が反射鏡サブキャビティ52から出ることができるようにするための出口ポート92、94とを有することができる。隔離物質87を入口ポート90から反射鏡サブキャビティ52を経由し、出口ポート92、94に通して外へ循環させたいという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。隔離物質87は、例えばアルゴン(Ar)でよい。要望に応じて、出口ポート92を、バッフル56の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができ、出口ポート94を、バッフル50の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができる。バッフル50、56と、反射鏡サブキャビティ52を通る隔離物質87の流れとは、アイソレータとして働くことができ、これは、反射鏡サブキャビティ52を試料サブキャビティ54、58内の物質から隔離して、試料物質81、83が反射鏡サブキャビティ52内に侵入すること、および半透過型反射鏡26を被覆することを低減、抑制、あるいは防止する。
本発明の説明的な例では、例えば不活性ガスなどの隔離物質87、89、91は、それぞれ反射鏡サブキャビティ52、62、70を通して注入または吸引される。別の説明的な例では、反射鏡サブキャビティ52、62、70内の隔離物質の圧力は、対応する反射鏡サブキャビティ52、62、70と試料サブキャビティ54、58、66との間の隔離を助長するために、試料サブキャビティ54、58、66中のそれぞれの試料物質81、83、85の圧力よりも高い圧力によって制御される。
反射鏡サブキャビティ62は、不活性ガスなどの隔離物質89が反射鏡サブキャビティ62に入ることができるようにするための入口ポート96と、隔離物質89が反射鏡サブキャビティ62から出ることができるようにするための出口ポート98、100とを有することができる。隔離物質89を入口ポート96から反射鏡サブキャビティ62を経由し、出口ポート98、100に通して外へ循環させたいという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。隔離物質89は、例えばアルゴンでよい。要望に応じて、出口ポート98を、バッフル60の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができ、出口ポート100を、バッフル64の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができる。バッフル60、64と、反射鏡サブキャビティ62を通る隔離物質89の流れとは、アイソレータとして働くことができ、これは反射鏡サブキャビティ62を試料サブキャビティ58、66それぞれの中の試料物質83、85から隔離して、試料物質83、85が反射鏡サブキャビティ62内に侵入すること、および反射鏡24を被覆することを低減、抑制、あるいは防止する。
反射鏡サブキャビティ70は、不活性ガスなどの隔離物質91が反射鏡サブキャビティ70に入ることができるようにするための入口ポート102と、隔離物質91が反射鏡サブキャビティ70から出ることができるようにするための出口ポート104などの出口ポートとを有することができる。隔離物質91を入口ポート102から反射鏡サブキャビティ70を経由し、出口ポート104や他の出口ポート(図示せず)などの出口ポートに通して外へ循環させたいという要望に応じて、ファン、インペラ、またはその他の機構(図示せず)を使用することができる。隔離物質91は、例えばアルゴンでよい。要望に応じて、出口ポート104を、バッフル68の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができ、その他の出口ポート(図示せず)を、反射鏡サブキャビティ70を試料サブキャビティ54から分離する他のバッフル(図示せず)の底部に沿って、かつ/または近くに配置することができる。反射鏡サブキャビティ70を画定するバッフルと、反射鏡サブキャビティ70を通る隔離物質91の流れとは、アイソレータとして働くことができ、これは、反射鏡サブキャビティ70を試料サブキャビティ66、54それぞれの中の試料物質85、81から隔離して、試料物質85、81が反射鏡サブキャビティ70内に侵入すること、および反射鏡22を被覆することを低減、抑制、あるいは防止する。
図2に示されているように、区域14の内壁を貫通する開口を覆うようにカバー110を設けることができる。この開口は、反射鏡サブキャビティ52と試料サブキャビティ54を分離するバッフル50を挿入するために、また試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70を分離するバッフル(図示せず)を挿入するために使用することができる。これらのバッフルは、接合剤を用いることなどによって共振器キャビティ20の壁に適切に取り付けることができる。媒体34は、そのヒータ36と共に、これらのバッフルまたはカバー110に、あるいはその両方に適切に取り付けることができる。カバー110は、試料サブキャビティ54を封止するように区域14に取り付けられる。また、類似のカバーを、構造体12の区域16、18に同様に設けることもできる。
説明的な一例では、カバー110を、構造体12に使用されるものと同じ材料で製作することができる。この材料は、耐熱ガラスなどのガラスとすることができる。別の説明的な例では、カバー110を、構造体12に使用されるものとは異なる材料で製作してもよい。必ずしも必要ではないが、その異なる材料は、膨張および/または他の特性に関連して、構造体12に使用される材料と熱的に適合的である。
図3および図4は、本発明の別の説明的な例としてのキャビティリングダウン分光計200を示す。このキャビティリングダウン分光計200は、本質的にキャビティリングダウン分光計10と同じであり、各試料物質がそれらの対応する試料サブキャビティ54、58、66に入出できるようにする入口および出口ポート80、84、82、86、88と、図示されていないキャビティ54のポートとを、各試料物質がそれぞれの試料サブキャビティの内外へ双方向に流れることを可能にする透過膜202、208、210と取り替えることができることだけが異なっている。
透過膜202は、それが試料サブキャビティ54の壁を形成するように、区域14に適切に固定することができる。図3および図4に示されるように、透過膜202は、カバー110と向い合わせでよいが、構造体12の他のどの側面に装着されてもよい。図4に示されるように、透過膜202は、試料サブキャビティ54の天井部の溝204、およびサブキャビティ54の床部の溝206に固定することができる。試料サブキャビティ58には透過膜208が同様に設けられており、試料サブキャビティ66には透過膜210が同様に設けられている。
本発明のいくつかの改変をここで論議する。例えば、図面に示されているように、構造体12の断面は中空の四辺形とすることができ、その結果、試料サブキャビティ54、58、66の断面もまた中空の四辺形になる。しかし、これらの断面は、他の形状としてもよい。
また、本明細書に開示されているように、バッフル50、56、60、64、68、ならびに試料サブキャビティ54と反射鏡サブキャビティ70との間のバッフル(図示せず)は、反射鏡サブキャビティ52、62、70を通る不活性ガスなどの隔離物質87、89、91の流れと共にアイソレータを形成することができ、アイソレータは、反射鏡サブキャビティ52、62、70を試料サブキャビティ54、58、66の中のそれぞれの試料物質81、83、85から隔離する。反射鏡サブキャビティ52、62、70を試料サブキャビティ54、58、66の中のそれぞれの試料物質81、83、85から隔離するために、他の種類のアイソレータが代わりに使用されてもよい。例えば、バッフルの周りを密封することができ、これらの封止を強化する材料で窓72を製作することができる。様々な手法の組合せが、反射鏡サブキャビティを試料サブキャビティから隔離するために使用されてもよい。
キャビティリングダウン分光計10、200は、説明的な例として3つの区域14、16、18を備えて示されている。しかし、キャビティリングダウン分光計10または200は、ただ1つの区域を含めて、任意の数の区域を用いて実施することができる。
本明細書で述べたように、試験されるべきガスは、キャビティリングダウン分光計10、200の吸収領域(54、58、66)に導入される。清浄なアルゴンまたはその他の不活性ガスは、反射鏡領域(52、62、70)に導入される。この2つの領域は一連のバッフルによって分割することができ、それぞれのバッフルに、キャビティリングダウン分光計を放射が通過できるようにするための(気密窓による)単数または複数の穴がある。バッフルからのガスは、分光計ブロックの底部を通り抜けて流れ出ることができる。試料物質すなわちガスは、出口を通ってかなり流れることができるが、バッフルの下の開口を通過することもできる。このような構造は、光学部品が被覆されるおそれのある反射鏡領域内に微粒子および低蒸気圧ガスが移動することを防止できる。しかし、分光計の反射鏡光学部品への影響を低減させるために、いくつかの機構111(図5)を導入することができる。例えば、ある機構を開口領域に導入して微粒子を収集することができる。1つの機構111は、ある電圧により微粒子が出口に向かって誘導されるようになる静電集塵器を備えることができる。別の機構111は、低蒸気圧ガスの収集を含み、これは凝縮器でよく、これによりほとんどの低蒸気圧反射鏡ガスが凝縮によって収集され、次いでもとの反射鏡キャビティへ循環されるようになる。さらに別の機構111は、ガスが存在する後で、かつキャビティがレーザ放射で励起される準備ができたときにキャビティを開くためだけに、作動可能なMEMS(微小電子機械システム)光学弁を経路長内に有することを含めることができる。露出デューティサイクルが低減されると、分光計の寿命が改善される。
本明細書では、一部の事柄は、別の形または意味で述べられてはいるものの、仮定的または予言的な性質のものである。
本発明を少なくとも1つの説明的な例に関して説明してきたが、多くの変形および修正が本明細書を読めば当業者には明らかになるであろう。したがって、添付の請求項の範囲は、従来技術を考慮してこのような変形および修正を含むように可能な限り広く解釈されるものである。
本発明の説明的な例によるキャビティリングダウン分光計の等角図である。 図1のキャビティリングダウン分光計の1区域の断面図である。 本発明の別の説明的な例によるキャビティリングダウン分光計の等角図である。 図3のキャビティリングダウン分光計の1区域の断面図である。 キャビティリングダウン分光計の光学部品への影響を低減させるための様々な手法に関連する図である。

Claims (30)

  1. キャビティリングダウン分光計であって、
    共振器キャビティと、
    前記共振器キャビティ内に配置された第1のサブキャビティと、
    前記共振器キャビティ内に配置された第2のサブキャビティと、
    前記第1のサブキャビティ内に配置された反射鏡と、
    前記第2のサブキャビティ内に配置された、試料物質用の空間と、
    1つのサブキャビティから別のサブキャビティへの物質の移動を低減させるための前記共振器キャビティ内に配置されたアイソレータとを備えることを特徴とするキャビティリングダウン分光計。
  2. 請求項1に記載の分光計であって、
    前記反射鏡は、前記第1および第2のサブキャビティを通して光を導くように配置され、
    前記第2のサブキャビティは、光の経路内に試料物質を有するように構成可能であることを特徴とする分光計。
  3. 請求項1に記載の分光計であって、前記アイソレータが、前記第1のサブキャビティを通る隔離物質の流れをもたらすことを特徴とする分光計。
  4. 請求項1に記載の分光計であって、前記アイソレータが、前記第1のサブキャビティと前記第2のサブキャビティとの間にバッフルを備えることを特徴とする分光計。
  5. 請求項4に記載の分光計であって、
    前記第1のサブキャビティは入口ポートおよび出口ポートを備え、
    前記入口ポートは、前記第1のサブキャビティに前記隔離物質が流入できるように配置され、
    前記出口ポートは、前記第1のサブキャビティから前記隔離物質が流出できるように配置されることを特徴とする分光計。
  6. 請求項4に記載の分光計であって、
    前記バッフルは、前記第1および第2のサブキャビティを通って光が伝搬できるようにするための窓を含むことを特徴とする分光計。
  7. 請求項1に記載の分光計であって、前記第2のサブキャビティは、前濃縮媒体およびヒータを備えることを特徴とする分光計。
  8. 請求項2に記載の分光計であって、前記第2のサブキャビティは、前記第2のサブキャビティに前記試料物質が入ることができるようにするための透過膜を含むことを特徴とする分光計。
  9. 請求項2に記載の分光計であって、前記第1のサブキャビティ内の圧力は、前記第2のサブキャビティ内の圧力よりも大きいことを特徴とする分光計。
  10. 検知方法であって、
    共振器キャビティの反射鏡サブキャビティおよび試料サブキャビティを通して光を伝搬させるステップと、
    前記試料サブキャビティに入ってくる試料物質に応じた光のリングダウン速度を検知するステップと、
    前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させるステップとを含むことを特徴とする検知方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させるステップは、前記反射鏡サブキャビティを通して隔離物質を流すステップを含むことを特徴とする。
  12. 請求項10に記載の方法であって、前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させる前記ステップは、前記試料サブキャビティ内の圧力よりも大きい圧力を前記反射鏡サブキャビティ内に与えるステップを含むことを特徴とする方法。
  13. 請求項10に記載の方法であって、
    前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させる前記ステップは、前記試料サブキャビティと前記反射鏡サブキャビティとを互いに隔離するバッフルによって提供され、
    前記バッフルは、前記試料サブキャビティと前記反射鏡サブキャビティとの間の光の伝搬を可能にするための、および前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を防止するための窓を有することを特徴とする方法。
  14. 請求項10に記載の方法であって、前記試料サブキャビティに入ってくる試料物質に応じた光のリングダウン速度を検知するステップは、前濃縮媒体およびヒータを使用することによって前記試料サブキャビティ内に現れる試料物質に応じた光のリングダウン速度を検知するステップを含むことを特徴とする方法。
  15. 少なくとも、第1のキャビティ区域、第2のキャビティ区域および第3のキャビティ区域を備える共振器キャビティを形成する構造体を備える分光計システムであって、
    前記第1のキャビティ区域は第1の試料サブキャビティを含み、
    前記第2のキャビティ区域は第2の試料サブキャビティを含み、
    前記第3のキャビティ区域は第3の試料サブキャビティを含み、
    前記共振器キャビティはさらに少なくとも、第1の反射鏡を有する第1の反射鏡サブキャビティと、第2の反射鏡を有する第2の反射鏡サブキャビティと、第3の反射鏡を有する第3の反射鏡サブキャビティとを有し、
    前記第1の反射鏡サブキャビティは、前記第1の試料サブキャビティと前記第2の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第2の反射鏡サブキャビティは、前記第2の試料サブキャビティと前記第3の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第3の反射鏡サブキャビティは、前記第3の試料サブキャビティと前記第1の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第1、第2および第3の試料サブキャビティは、対応する第1、第2および第3の物質を提供するように配置され、
    前記第1、第2および第3の反射鏡は、前記第1、第2および第3の試料サブキャビティと、前記第1、第2および第3の反射鏡サブキャビティとを通して光を導くように配置され、
    第1のアイソレータが、前記第1および第2の試料サブキャビティから前記第1の反射鏡サブキャビティへの前記第1および/または第2の物質の移動を低減させるように配置され、
    第2のアイソレータが、前記第2および第3の試料サブキャビティから前記第2の反射鏡サブキャビティへの前記第2および/または第3の物質の移動を低減させるように配置され、
    第3のアイソレータが、前記第3および第1の試料サブキャビティから前記第3の反射鏡サブキャビティへの前記第3および/または第1の物質の移動を低減させるように配置されることを特徴とするシステム。
  16. 請求項15に記載のシステムであって、
    前記第1のアイソレータは、前記第1の反射鏡サブキャビティを前記第1および第2の試料サブキャビティから隔離する第1のバッフルおよび第2のバッフルを備え、
    前記第2のアイソレータは、前記第2の反射鏡サブキャビティを前記第2および第3の試料サブキャビティから隔離する第3のバッフルおよび第4のバッフルを備え、
    前記第3のアイソレータは、前記第3の反射鏡サブキャビティを前記第3および第1の試料サブキャビティから隔離する第5のバッフルおよび第6のバッフルを備え、
    各バッフルが、光の伝達のための、および物質移動の防止のための窓を有することを特徴とするシステム。
  17. 請求項15に記載のシステムであって、
    前記第1の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第1の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第1の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第1の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートは、前記第1の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置され、
    前記第2の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第2の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第2の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第2の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートは、前記第2の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置され、
    前記第3の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第3の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第3の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第3の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートが、前記第3の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置されることを特徴とするシステム。
  18. 請求項15に記載のシステムであって、さらに
    光源と、
    光検出器とを備え、
    前記第1の反射鏡は半透過型反射鏡を含み、
    前記光源は、前記半透過型反射鏡を通って光を前記共振器キャビティ内に導くように配置され、
    前記光検出器は、前記半透過型反射鏡を通って前記共振器キャビティから出てくる光を検出するように配置されることを特徴とするシステム。
  19. 請求項15に記載のシステムであって、前記第1、第2および第3の試料サブキャビティの各々は、それぞれの前濃縮媒体、およびそれぞれのヒータを備えることを特徴とするシステム。
  20. 請求項15に記載のシステムであって、
    前記第1の試料サブキャビティは、前記第1の試料サブキャビティに前記第1の物質が入ることができるようにするための透過膜を含み、
    前記第2の試料サブキャビティは、前記第2の試料サブキャビティに前記第2の物質が入ることができるようにするための透過膜を含み、
    前記第3の試料サブキャビティは、前記第3の試料サブキャビティに前記第3の物質が入ることができるようにするための透過膜を含むことを特徴とするシステム。
  21. キャビティリングダウン分光計であって、
    共振器キャビティと、
    前記共振器キャビティ内に配置された第1のサブキャビティと、
    前記共振器キャビティ内に配置された第2のサブキャビティと、
    前記第1のサブキャビティ内に配置された反射鏡と、
    前記第2のサブキャビティ内に配置された、試料物質用の空間と、
    1つのサブキャビティから別のサブキャビティへの物質の移動を低減させるための前記共振器キャビティ内に配置されたアイソレータとを備え、
    前記反射鏡は、前記第1および第2のサブキャビティを通して光を導くように配置され、
    前記第2のサブキャビティは、光の経路内に試料物質を有するように構成可能であることを特徴とする分光計。
  22. 請求項21に記載の分光計であって、前記アイソレータが、前記第1のサブキャビティを通る隔離物質の流れをもたらすことを特徴とする分光計。
  23. 請求項21に記載の分光計であって、前記第2のサブキャビティは、前濃縮媒体およびヒータを備えることを特徴とする分光計。
  24. 請求項21に記載の分光計であって、前記第2のサブキャビティは、前記第2のサブキャビティに前記試料物質が入ることができるようにするための透過膜を含むことを特徴とする分光計。
  25. 請求項21に記載の分光計であって、前記第1のサブキャビティ内の圧力は、前記第2のサブキャビティ内の圧力よりも大きいことを特徴とする分光計。
  26. 検知方法であって、
    共振器キャビティの反射鏡サブキャビティおよび試料サブキャビティを通して光を伝搬させるステップと、
    前記試料サブキャビティに入ってくる試料物質に応じた光のリングダウン速度を検知するステップと、
    前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させるステップとを含むことを特徴とする検知方法。
  27. 請求項26に記載の方法であって、前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させるステップは、前記反射鏡サブキャビティを通して隔離物質を流すステップを含むことを特徴とする。
  28. 請求項26に記載の方法であって、前記試料サブキャビティから前記反射鏡サブキャビティへの前記試料物質の移動を低減させる前記ステップは、前記試料サブキャビティ内の圧力よりも大きい圧力を前記反射鏡サブキャビティ内に与えるステップを含むことを特徴とする方法。
  29. 少なくとも、第1のキャビティ区域、第2のキャビティ区域および第3のキャビティ区域を備える共振器キャビティを形成する構造体を備える分光計システムであって、
    前記第1のキャビティ区域は第1の試料サブキャビティを含み、
    前記第2のキャビティ区域は第2の試料サブキャビティを含み、
    前記第3のキャビティ区域は第3の試料サブキャビティを含み、
    前記共振器キャビティはさらに少なくとも、第1の反射鏡を有する第1の反射鏡サブキャビティと、第2の反射鏡を有する第2の反射鏡サブキャビティと、第3の反射鏡を有する第3の反射鏡サブキャビティとを有し、
    前記第1の反射鏡サブキャビティは、前記第1の試料サブキャビティと前記第2の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第2の反射鏡サブキャビティは、前記第2の試料サブキャビティと前記第3の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第3の反射鏡サブキャビティは、前記第3の試料サブキャビティと前記第1の試料サブキャビティとの間にあり、
    前記第1、第2および第3の試料サブキャビティは、対応する第1、第2および第3の物質を提供するように配置され、
    前記第1、第2および第3の反射鏡は、前記第1、第2および第3の試料サブキャビティと、前記第1、第2および第3の反射鏡サブキャビティとを通して光を導くように配置され、
    第1のアイソレータが、前記第1および第2の試料サブキャビティから前記第1の反射鏡サブキャビティへの前記第1および/または第2の物質の移動を低減させるように配置され、
    第2のアイソレータが、前記第2および第3の試料サブキャビティから前記第2の反射鏡サブキャビティへの前記第2および/または第3の物質の移動を低減させるように配置され、
    第3のアイソレータが、前記第3および第1の試料サブキャビティから前記第3の反射鏡サブキャビティへの前記第3および/または第1の物質の移動を低減させるように配置されることを特徴とするシステム。
  30. 請求項29に記載のシステムであって、
    前記第1の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第1の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第1の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第1の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートは、前記第1の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置され、
    前記第2の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第2の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第2の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第2の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートは、前記第2の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置され、
    前記第3の反射鏡サブキャビティは、少なくとも1つの入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを備え、
    前記第3の反射鏡サブキャビティの前記入口ポートは、前記第3の反射鏡サブキャビティに不活性ガスが流入できるように配置され、
    前記第3の反射鏡サブキャビティの前記出口ポートが、前記第3の反射鏡サブキャビティから不活性ガスが流出できるように配置されることを特徴とするシステム。
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