JP2008263399A - 補間信号生成回路、補間信号生成方法、プログラムおよびビデオ信号処理装置 - Google Patents

補間信号生成回路、補間信号生成方法、プログラムおよびビデオ信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を防止する。
【解決手段】相関検出部121は、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する。補間角度決定部122は、各角度の相関検出結果に基づいて、補間対象画素Pi(画素Pixel(x+n,y))における相関角度を決定し、メモリ123に格納する。相関角度修正部124は、メモリ123に格納されている補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))およびその前後の所定数の補間対象画素の相関角度を読み出し、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の相関角度を他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正する。補間値生成部125は、相関角度修正部124で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の画素値を生成する。
【選択図】図5

Description

この発明は、例えば、インターレース信号をプログレッシブ信号に変換する際に適用して好適な補間信号生成回路、補間信号生成方法、プログラムおよびビデオ信号処理装置に関する。詳しくは、この発明は、各角度の相関検出結果に基づいて決定された所定の補間対象画素の相関角度を、他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正することにより、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を防止するようにした補間信号生成回路等に係るものである。
テレビ放送信号はインターレース信号であるものの、液晶、プラズマといったフラットパネルディスプレイの多くはプログレッシブ表示を行うようになっている。このようにプログレッシブ表示を行うディスプレイにインターレース信号による画像を表示する際には、インターレース信号をプログレッシブ信号に変換することが必要となる。
動き適応型IP変換では、インターレース信号をプログレッシブ信号に変換する際に、補間対象画素(補間すべき画素)において、その画素の位置や周辺の画素に表示すべき物体が動いているかどうかが判断され、その判断結果に応じて当該補間対象画素の画素値が生成されるようになっている。
この場合、動いていると判断された場合には、現フィールド内の画素の画素値から補間対象画素の画素値が生成される。一方、動いていない、すなわち静止していると判断された場合には、補間対象画素の画素値として前のフィールド、または後のフィールドの当該補間対象画素と同じ位置の画素の画素値が使用されるか、もしくは前後のフィールドの当該補間対象画素と同じ位置の画素値から補間対象画素の画素値が生成される。
動き適応型IP変換について、図13を用いて、さらに詳細に説明する。
IP変換回路に入力されるインターレース信号(インターレース入力)が静止画であった場合、例えば、図13(a)の静止画入力に示すように、球体が止まっている状態にあって、フィールド(n-1)およびフィールド(n)において同じ位置に球体が存在するとき、インターレース信号では、フィールド(n-1)およびフィールド(n)において、異なるラインで同位置に球体が表示される。
このインターレース信号をIP変換してプログレッシブ信号(プログレッシブ出力)に変換する場合、フィールド(n-1)およびフィールド(n)の各ラインを組み合わせて、図13(b)のAに示すように球体を表示する、プログレッシブ信号が生成される。また、この場合、フィールド(n-1)またはフィールド(n)のラインのみから補間ラインを生成することでも、図13(b)のBに示すように球体を表示する、プログレッシブ信号が生成される。しかし、この場合、フィールド(n-1)またはフィールド(n)のラインのみから補間ラインが生成されることから、上述したフィールド(n-1)およびフィールド(n)の各ラインを組み合わせた場合よりも画質が劣化する。
IP変換回路に入力されるインターレース信号(インターレース入力)が動画を含んでいる場合、例えば、図13(a)の動画入力に示すように、球体が動いている状態にあって、フィールド(n-1)およびフィールド(n)において異なる位置に球体が存在するとき、静止画の場合と同じ処理を行ってフィールド(n-1)およびフィールド(n)の各ラインを組み合わせてプログレッシブ信号が生成される場合には、図13(b)のCに示すように、鳥の羽のようなエラー(一般に「コーミングエラー」と呼ばれている)が発生してしまう。
そのため、このような動画入力の場合は、現フィールドであるフィールド(n)のラインのみから補間ライン生成することで、図13(b)のDに示すように球体を表示する、プログレッシブ信号が生成される。
このように、動き適応型のIP変換では、動画部分と静止画部分を常に判定しながら、動画部分と静止画部分とで補間処理方法を変えて、プログレッシブ信号が生成される。当然ながら、動画部分と静止画部分とは同一画面上に混在するので、動き適応型のIP変換では、画素毎に、静止しているか、または動いているかが判定され、その判定結果に応じた補間処方法が用いられるようになっている。
次に、動画画素部分などに使われる、インターレース信号の所定フィールドのラインのみからプログレッシブ信号を生成する面内IP変換について説明する。図14は、面内IP変換を行った場合の処理例を示している。図14(a)は、IP変換入力、つまり、IP変換される前のインターレース信号の各ラインを示している。図14(b),(c)は、IP変換出力、つまり、IP変換された後のプログレッシブ信号の各ラインを示している。なお、この図14において、各ラインの個々の「□」部分は画素に対応している。
面内IP変換において、最も簡単な処理として垂直補間がある。この垂直補間では、補間対象画素(補間すべき画素)の画素値を得る際に、当該補間対象画素の真上と真下に存在するインターレース信号のラインの画素の画素値が参照される。例えば、真上の画素の画素値がSu、真下の画素の画素値がSdである場合、補間対象画素の画素値は(Su+Sd)/2とされる。
しかし、この垂直補間では、例えば、図14(a)に示すような斜め線の画像を表示するインターレース信号に対して、図14(b)に示すようなプログレッシブ信号が生成され、このプログレッシブ信号による画像にギザギザ模様(ジャギー)が発生することが知られている。そのため、面内IP変換においては、一般的に、近傍の画素情報を利用して斜め方向の相関関係を検出し、ある角度の斜め方向に相関があると判定した場合は、当該斜め方向の画素から補間画素を生成する、斜め補間(異方性補間)が採用されている。この斜め補間では、例えば、図14(a)に示すような斜め線の画像を表示するインターレース信号に対して、図14(c)に示すようなプログレッシブ信号が生成され、プログレッシブ信号による画像に発生するギザギザ模様(ジャギー)が低減される。
次に、図15を用いて、斜め補間の手法を説明する。
図15(a)は、斜め補間との比較のために垂直補間を示している。この垂直補間では、ラインnとラインn+1の間に位置する補間ラインの信号を生成するものとし、その補間ラインの補間対象画素をPiとするとき、この補間対象画素Piの画素値は、図15(a)に矢印で示す方向にある当該補間対象画素Piの上下の画素Pu,Pdの画素値を用いて生成される。
斜め補間として、ピクセルベースの斜め補間、およびブロックベースの斜め補間が知られている。ピクセルベースの斜め補間では、補間対象画素Piに対する各角度において、各角度の方向の両側に存在する第1の画素と第2の画素との相関が検出される。つまり、このピクセルベースの斜め補間では、図15(b)に示すように、補間対象画素Piに対して、各角度の方向に存在するラインnとラインn+1の画素の相関が検出される。
そして、このピクセルベースの斜め補間では、相関のある角度に対して、さまざまな制約条件から最終的に採用すべきひとつの角度が相関角度として決定され、その相関角度の方向に存在するラインnとラインn+1の画素の画素値から、当該補間対象画素Piの画素値が生成される。
このピクセルベースの斜め補間では、相関ある角度が多く見つかり、ひとつの角度に絞り込むことが大変困難であり、いろいろな制約条件を必要とするものであり、補間できる角度も限られてしまい、水平に近い角度まで適正に斜め補間の処理を行うことが甚だ困難である。ブロックベースの斜め補間は、ピクセルベースの斜め補間において、ひとつの角度に絞込みにくい、より水平に近い角度(Low Angle)まで網羅できないといった課題を克服できる手法である。
ブロックベースの斜め補間では、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックBLuと第2の画素ブロックBLdとの相関が検出される。つまり、このブロックベースの斜め補間では、図15(c)に示すように、補間対象画素Piに対して、各角度の方向の上側および下側に存在する2つの画素ブロックBLu,BLdが用いられて、各角度における2つの画素ブロックBLu,BLdの相関が検出される。この場合、上下の2個の画素ブロックBLu,BLdは補間対象画素を含むように左右対称方向にスライドしていき、最も相関のある角度が探し出される。この手法は、例えば、特許文献1に記載されている。
図16は、2個の画素ブロックBLu,BLdが、補間対象画素Piを含むように左右対称方向にスライドしていく状況を示している。図16において、各スライド位置で付されている数字は、画素ブロックBLu,BLdをスライドする画素数を示している。
このブロックベースの斜め補間では、2個の画素ブロックBLu,BLdのサイズを、図17に示すように変更することによって、水平に近い角度(Low Angle)でも、相関を検出することが可能となる。すなわち、より垂直に近い大きい角度の相関検出では、図17(a)に示すように、画素ブロックBLu,BLdのサイズを小さくする。これに対して、より水平に近い小さい角度の相関検出では、図17(b)に示すように、画素ブロックBLu,BLdのサイズを大きくする。
特開平2−293793号公報
上述の斜め補間(ピクセルベースの斜め補間、ブロックベースの斜め補間)では、補間対象画素に対する各角度において、上下ラインに存在する画素の画素値を画素単位(ピクセルベース)またはブロック単位(ブロックベース)で対角線上に比較して相関のある角度を探し、相関のある角度が検出された場合、その角度の方向にある画素の画素値を使用して補間対象画素の画素値を生成するが、相関のある角度(方向)をまったく発見できなかった場合、垂直方向の上下ラインの画素値を使用した垂直補間により補間対象画素の画素値を生成する。
しかし、このとき、相関のある角度が発見できなかった所定の補間対象画素に対して、当該補間対象画素の両隣にある他の補間対象画素では相関のある角度が見つかり、その角度で画素値を生成した場合、垂直補間により画素値が生成された所定の補間対象画素は孤立点となり、全体画像からみると、ノイズとなってしまう。
このような孤立点ノイズの発生についてさらに説明する。ここでは、斜め線の画像に係る信号を例とって説明する。
図18(a)は、IP変換入力、つまり、IP変換される前のインターレース信号の各ラインを示している。図18(b)は、期待されるIP変換出力、つまり、IP変換された後のプログレッシブ信号の各ラインを示している。この図18において、各ラインの個々の「□」部分はそれぞれ画素に対応している。
図18(a)に示すインターレース信号において、「○」で示す補間対象画素Piでは、相関のある角度が見つけにくい。例えば、上述のピクセルベースを使って相関検出を行う場合、垂直を含め、あらゆる角度に相関があるように見えてしまう。仮に、右斜め方向の角度に相関ありの判断がされずに、垂直または左斜め方向の角度に相関ありの判断がされて当該補間対象画素Piの画素値が生成されると、孤立点ノイズが発生する。なお、斜め線が背景と似た様な色(画素値)を持つ場合、ブロックベースでの相関検出でも、補間対象画素Piおける正しい相関角度を検出することが困難になってくる。
ここで、図19および図20を使用して、ブロックベースでの相関検出例を説明する。図19は斜め方向のある角度の相関検出の例を示し、図20は垂直方向の相関検出の例を示している。画素ブロックBLu,BLdのサイズは、垂直方向の相関検出時には小さくなり、斜め方向のある角度の相関検出時には大きくなるものとする。
図19、図20に示すブロックベースの相関検出では、画素ブロックBLu,BLdの対応する画素毎に絶対差分値を算出し、さらに、この絶対差分値を画素ブロックの画素数で除算して絶対差分平均値(NSAD)を求める。
図19、図20に示すように、画素ブロックBLu,BLdにおいて、水平方向に数字の番号を、ライン方向にA,B,Cのアルファベッドを振る。画素ブロックBLuの最上ラインの左端の画素の画素値をBLK_A(1,A)として、以下各画素の画素値を、BLK_A(2,A),BLK_A(3,A),BLK_A(4,A),BLK_A(5,A) ・・・とする。同様に、ブロックBLdの最上ラインの左端の画素の画素値をBLK_B(1,A)として、以下各画素の画素値を、BLK_B(2,A),BLK_B(3,A),BLK_B(4,A),BLK_B(5,A) ・・・とする。
画素ブロックBLu,BLdの対応する画素毎に絶対差分値を算出する。この絶対差分値を、AD(x,y)で示すと、以下のようになる。
AD(1,A)= | BLK_A(1,A) − BLK_B(1,A) |
AD(2,A)= | BLK_A(2,A) − BLK_B(2,A) |
AD(3,A)= | BLK_A(3,A) − BLK_B(3,A) |


AD(8,C)= | BLK_A(8,C) − BLK_B(8,C) |
図19の例では、これらAD(1,A)〜AD(8,C)で表した画素ごとの絶対差分値の総計をADとすると、絶対差分平均値(NSAD)は、(1)式のようになる。
NSAD=AD/(8画素×3ライン)=AD/24 ・・・(1)
いま、各画素の画素値が、図19の各画素に記載されている数字で示されるものとする。なお、図19において、数字が記載されていない画素の画素値は0であるとする。図19の例において、各画素の画素値を用いて、NSADを求めてみる。図19の例において、画素ブロックBLu,BLdの間で絶対差分値が発生する画素は、図19の比較結果に示す太枠で囲った画素であることから、NSADは、(2)式で示すように、1.25となる。
NSAD
=(2レベル×4画素+4レベル×4画素+6レベル×1画素)/(8画素×3ライン)
=30/24
=1.25 ・・・(2)
となる。
同様に、図20の例では、AD(1,A)〜AD(3,C)で表した画素ごとの絶対差分値の総計をADとすると、絶対差分平均値(NSAD)は、(3)式のようになる。
NSAD=AD/(3画素×3ライン)=AD/9 ・・・(3)
いま、各画素の画素値が、図20の各画素に記載されている数字(図19と同じ値)で示されるものとする。図20の例において、各画素の画素値を用いて、NSADを求めてみる。図20の例において、画素ブロックBLu,BLdの間で絶対差分値が発生する画素は、図20の比較結果に示す太枠で囲った画素であることから、NSADは、(4)式で示すように、2.66となる。
NSAD
=(2レベル×2画素+4レベル×2画素+6レベル×2画素)/(3画素×3ライン)
=24/9
=2.66 ・・・(4)
となる。
この場合、図19に示す斜め方向の角度のNSADが、図20に示す垂直方向のNSADよりも小さいことから、補間対象画素Piに対して、図19に示す斜め方向の角度は図20に示す垂直方向よりも相関があることになり、図19に示す斜め方向の角度を補間対象画素Piにおける相関角度として斜め補間を行うことになる。
以上は、図18(a)に示す補間対象画素Piよりも2画素だけ左側に位置する他の補間対象画素の画素値を得る場合の相関検出結果であり、この場合は正しく期待通りの相関角度を検出している。
次に、図18(a)に示す補間対象画素Piの画素値を得る場合における、ブロックベースでの相関検出例を、図21および図22を使用して説明する。図21は、上述の図19と同様に、斜め方向のある角度の相関検出の例を示し、図22は、上述の図20と同様に、垂直方向の相関検出の例を示している。
図21の例では、上述の図19の例と同様に、AD(1,A)〜AD(8,C)で表した画素ごとの絶対差分値の総計をADとすると、絶対差分平均値(NSAD)は、上述の(1)式のようになる。図21の例において、実際に各画素の画素値を用いて、NSADを求めてみる。図21の例において、画素ブロックBLu,BLdの間で絶対差分値が発生する画素は、図21の比較結果に示す太枠で囲った画素であることから、NSADは、(5)式で示すように、1.16となる。
NSAD
=(2レベル×6画素+4レベル×4画素)/(8画素×3ライン)
=28/24
=1.16 ・・・(5)
となる。
同様に、図22の例では、AD(1,A)〜AD(3,C)で表した画素ごとの絶対差分値の総計をADとすると、絶対差分平均値(NSAD)は、上述の(3)式のようになる。図22の例において、実際に各画素の画素値を用いて、NSADを求めてみる。図22の例において、画素ブロックBLu,BLdの間で絶対差分値が発生する画素は、図22の比較結果に示す太枠で囲った画素であることから、NSADは、(6)式で示すように、0.88となる。
NSAD
=(2レベル×4画素)/(3画素×3ライン)
=8/9
=0.88 ・・・(6)
となる。
この場合、図22に示す垂直方向のNSADが、図21に示す斜め方向の角度のNSADよりも小さいことから、補間対象画素Piに対して、図22に示す垂直方向は図21に示す斜め方向の角度よりも相関があることになり、補間対象画素Piにおける画素値を垂直補間で生成することになる。
以上のようにして、図19〜図22で示した補間対象画素Piを含む補間ラインにおける各画素の画素値を生成すると、各補間対象画素は図23に太枠で囲って示すようになり、垂直補間を選択した補間対象画素の部分で、孤立点ノイズが発生する。
この発明の目的は、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を防止することにある。
この発明の概念は、
入力インターレース信号の所定フィールドの信号に基づき、該所定フィールドの各ラインの間に位置する補間ラインの信号を生成する補間信号生成回路であって、
補間対象画素に対する各角度において、該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する相関検出部と、
上記相関検出部の検出結果に基づいて、上記補間対象画素における相関角度を決定する相関角度決定部と、
上記相関角度決定部で決定された上記補間対象画素における相関角度を格納する格納部と、
上記格納部に格納されている所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記所定の補間対象画素の相関角度を修正する相関角度修正部と、
上記相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する補間値生成部と
を備えることを特徴とする補間信号生成回路にある。
この発明において、補間ラインの信号は、基本的には、斜め補間により生成される。ここで、斜め補間とは、ピクセルベースによる斜め補間、ブロックベースによる斜め補間のいずれであってもよい。この発明において、各補間対象画素の画素値は、以下のようにして生成される。すなわち、相関検出部により、補間対象画素に対する各角度において、各角度の方向の両側に存在する画素の相関が検出される。例えば、ピクセルベースの場合、各角度の方向の両側に存在する第1の画素と第2の画素との相関が検出される。また、例えば、ブロックベースの場合、各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックと第2の画素ブロックとの相関が検出される。
そして、相関角度決定部により、相関検出部の検出結果に基づいて、補間対象画素における相関角度が決定される。例えば、相関角度決定部では、相関検出部で最も相関があるとされた角度が、補間対象画素における相関角度に決定される。なお、相関角度決定部では、相関検出部の検出結果の他に、その他の種々の制約条件を含めて、補間対象画素における相関角度が決定されるようにしてもよい。
相関角度決定部により決定された補間対象画素における相関角度は格納部に格納される。所定の補間対象画素の画素値を生成する際に使用する相関角度は、格納部に格納されている当該所定の補間対象画素の相関角度が、相関角度修正部により修正されたものとされる。すなわち、相関角度修正部により、格納部に格納されている所定の補間対象画素の相関角度および当該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、所定の補間対象画素の相関角度が修正される。
相関角度修正部では、例えば、90度の角度を0の角度とし、0度から90度の間の角度を正の角度とし、90度から180度の間の角度を負の角度とし、所定の補間対象画素の相関角度および他の所定数の補間対象画素の相関角度を0の角度、正の角度または負の角度のいずれかに分類して得られる角度情報に基づいて、所定の補間対象画素の相関角度が修正されるようにしてもよい。このように、0、正、負の角度に分類された角度情報に基づいて所定の補間対象画素の相関角度が修正されるようにすることで、相関角度修正部における処理パターンを少なくでき、処理動作の簡略化が可能となる。
また、補間値生成部により、相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、所定の補間対象画素の画素値が生成される。この場合、例えば、修正された相関角度の方向の、補間対象画素に対して上下に位置する画素の画素値が平均されて、当該補間対象画素の画素値が求められる。
このようにこの発明においては、各角度の相関検出結果に基づいて決定された所定の補間対象画素の相関角度を、他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正するものであり、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生が防止される。
なお、この発明においては、例えば、補間値生成部は、相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値と共に、格納部に格納されている所定の補間対象画素の相関角度の方向に存在する画素の画素値をさらに用いて、所定の相関対象画素の画素値を生成するようにされてもよい。これにより、相関角度修正部の修正が不適当であった場合に、その影響を軽減することが可能となる。
この発明によれば、各角度の相関検出結果に基づいて決定された所定の補間対象画素の相関角度を他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正するものであり、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を防止できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての画像表示装置100の構成例を示している。この画像表示装置100は、IP変換回路101と、高域補正回路102と、ガンマ補正回路104と、LCD(Liquid Crystal Display)103とを有している。
IP変換回路101は、入力インターレース信号であるビデオ信号S1を、インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する。このIP変換回路101は、動き適応型のIP変換処理を行う。このIP変換回路101の詳細については後述する。高域補正回路102は、IP変換回路101で得られるビデオ信号(プログレッシブ信号)S2の高域成分を強調する。この高域補正回路102は、図示しないが、水平方向および垂直方向のハイパスフィルタを有した構成とされる。
ガンマ補正回路104は、高域補正回路102から出力されるビデオ信号S3に対して、表示デバイス、この実施の形態ではLCD103の特性に対応したガンマ補正を行う。LCD103は、固定画素表示素子を構成している。このLCD103は、ガンマ補正回路104から出力されるビデオ信号に基づいて画像を表示する。
図1に示す画像表示装置100の動作を説明する。
ビデオ信号S1は、IP変換回路101に供給され、インターレース信号からプログレッシブ信号に変換される。このIP変換回路101から出力されるビデオ信号S2は、高域補正回路102に供給され、高域成分が強調される。この高域補正回路102から出力されるビデオ信号S3は、ガンマ補正回路104でガンマ補正された後に、LCD103に供給される。このLCD103には、プログレッシブ信号とされ、かつ高域成分が強調されたビデオ信号S3による画像が表示される。
図2は、IP変換回路101の構成例を示している。このIP変換回路101は、補間信号生成回路111と、Nフィールドメモリ112と、動き判定回路113と、補間画素選択回路114とにより構成されている。
補間信号生成回路111には、ビデオ信号(インターレース信号)S1が入力される。この補間信号生成回路111は、動画用の補間信号(補間ラインの信号)Sipを、ビデオ信号S1の現フィールドの信号から生成する。この補間信号生成回路111は、基本的には、上述した斜め補間(異方性補間)によって補間信号Sipを生成する。
斜め補間では、補間画素の近傍の画素情報を利用して斜め方向に存在する画素の相関が検出され、ある角度の斜め方向の画素に相関があると判定された場合、その斜め方向にある上下の画素から補間対象画素が生成される。以下の説明では、補間信号生成回路111はブロックベースによる斜め補間を行うものとして説明する。ただし、この補間信号生成回路111は、ピクセルベースによる斜め補間を行うものであってもよい。
この補間信号生成回路111の詳細については後述するが、この補間信号生成回路111においては、所定の補間対象画素の画素値を生成する際に使用される相関角度は、各角度の相関検出結果に基づいて決定された相関角度そのものではなく、他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正されたものとされ、孤立点ノイズの発生が防止されるようになっている。
Nフィールドメモリ112には、ビデオ信号S1が入力される。このNフィールドメモリ112は、現フィールドより前のN個のフィールドの信号を格納して保持する。動き判定回路113には、ビデオ信号S1が入力されると共に、Nフィールドメモリ112から過去のフィールドの信号が入力される。動き判定回路113は、現フィールドの信号および過去のフィールドの信号を用いて、画素単位で、動画であるか静止画であるかを判定する。
補間画素選択回路114は、ビデオ信号S1(現フィールドの信号)、Nフィールドメモリ112から出力される1フィールド前の信号、補間信号生成回路111で生成された補間ラインの信号Sipに基づいて、ビデオ信号(プログレッシブ信号)S2を生成して出力する。この場合、補間画素選択回路114は、ビデオ信号S2のうち、ビデオ信号S1(現フィールドの信号)の各ラインに対応したラインの信号として、当該ビデオ信号S1の各ラインの信号をそのまま出力する。また、補間画素選択回路114は、補間ラインの信号として、動き判定回路113で動画であると判定されたときは補間信号生成回路111で生成された信号Sipを出力し、動き判定回路113で静止画であると判定されたときは、1フィールド前の信号を出力する。
図2に示すIP変換回路101の動作を説明する。
ビデオ信号(インターレース信号)S1は、補間信号生成回路111、Nフィールドメモリ112および動き判定回路113に供給される。補間信号生成回路111では、ビデオ信号S1の現フィールドの信号が使用され、斜め補間(異方性補間)により、補間信号(補間ラインの信号)Sipが生成される。この補間信号Sipは補間画素選択回路114に供給される。
Nフィールドメモリ112では、ビデオ信号S1の書き込みが行われる。これにより、Nフィールドメモリ112は、常に、現フィールドより前のN個のフィールドの信号が格納された状態とされる。このNフィールドメモリ112から1フィールド前の信号が読み出され、補間画素選択回路114に供給される。また、このNフィールドメモリ112から、動き判定に必要とされる過去のフィールドの信号が読み出されて動き判定回路113に供給される。
動き判定回路113では、現フィールドの信号および過去のフィールドの信号を用いて、画素単位で、動画であるか静止画であるかが判定される。この動き判定回路113で得られる判定結果は、補間画素選択回路114に供給される。補間画素選択回路114では、ビデオ信号S1(現フィールドの信号)、Nフィールドメモリ112から供給される1フィールド前の信号、補間信号生成回路111から供給される補間ラインの信号Sipに基づいて、ビデオ信号(プログレッシブ信号)S2が生成される。
この場合、補間画素選択回路114では、ビデオ信号S2のうち、ビデオ信号S1(現フィールドの信号)の各ラインに対応したラインの信号として、当該ビデオ信号S1の各ラインの信号がそのまま用いられる。また、補間画素選択回路114では、補間ラインの信号として、動き判定回路113で動画であると判定された画素(補間対象画素)では、補間信号生成回路111で生成された補間信号Sipが用いられ、一方、動き判定回路113で静止画であると判定された画素(補間対象画素)では、1フィールド前の信号が用いられる。
図3は、動き判定回路113における動き判定(動画判定の場合)と、その場合に生成されるビデオ信号(プログレッシブ信号)S2の一例を示している。動き判定回路113は、図3(a)に示すように、ビデオ信号(インターレース信号)S1におけるmフィールド(現フィールド)とm−2フィールドの信号が同一でないこと等から動画と判定する。この場合、図3(c)に示すビデオ信号(プログレッシブ信号)S2は、ビデオ信号S1のmフィールドの信号と、補間信号生成回路111でmフィールドの信号から生成された補間信号Sip(図3(b))とから構成されたものとなる。
図4は、動き判定回路113における動き判定(静止画判定の場合)と、その場合に生成されるビデオ信号(プログレッシブ信号)S2の一例を示している。動き判定回路113は、図4(a)に示すように、ビデオ信号(インターレース信号)S1におけるmフィールド(現フィールド)とm−2フィールドの信号が同一であること等から静止画と判定する。この場合、図4(b)に示すビデオ信号(プログレッシブ信号)S2は、ビデオ信号S1のmフィールドおよびm−1フィールドの信号により構成されたものとなる。
次に、補間信号生成回路111の詳細を説明する。図5は、補間信号生成回路111の構成例を示している。この補間信号生成回路111は、相関検出部121と、相関角度決定部122と、格納部を構成するメモリ123と、相関角度修正部124と、補間値生成部125とを有している。
相関検出部121は、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する。すなわち、この相関検出部121は、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックBLuと第2の画素ブロックBLdとの相関を検出する。
上述した図15(c)は、矢印で示す角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出するための第1の画素ブロックBLuおよび第2の画素ブロックBLdの一例を示している。これらの画素ブロックBLu,BLdは、上述の図16に示すように角度に応じて補間対象画素Piを含むように左右対称方向にスライドしていき、また、上述の図17に示すように角度に応じてサイズが変更される。相関検出部121は、例えば、各角度において、画素ブロックBLu,BLdの間の画素毎の絶対差分値の平均、つまり絶対差分平均値NSADを求める。
相関角度決定部122は、相関検出部121の検出結果に基づいて、補間対象画素Piにおける相関角度を決定する。上述したように、相関検出部121では、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する画素の相関が検出される。相関角度決定部122は、例えば、相関検出部121で最も相関があるとされた角度、つまり、上述の絶対差分平均値NSADが最も小さな角度を、補間対象画素Piにおける相関角度に決定する。
メモリ123は、相関角度決定部122で決定された補間対象画素Piにおける相関角度を格納する。メモリ123は、後述する相関角度修正部124で使用する、所定の補間対象画素、およびその前後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度を格納できるだけの容量があればよい。なお、このメモリ123の代わりに、同様の格納機能を持っているその他のデータ記憶素子を用いることもできる。
相関角度修正部124は、メモリ123に格納されている所定の補間対象画素Piの相関角度および当該所定の補間対象画素Piに対して前後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、当該所定の補間対象画素Piの相関角度を修正する。この実施の形態において、相関角度修正部124は、図6に示すように、所定の補間対象画素PiをPixel(x,y)で表し、その前に位置する2個の補間対象画素をPixel(x-2,y),Pixel(x-1,y)で表し、その後に位置する2個の補間対象画素をPixel(x+1,y),Pixel(x+2,y)で表す場合、画素Pixel(x,y)の相関角度を、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度を用いて修正する。
この場合、相関角度修正部124で、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度の修正処理が行われているとき、上述の相関検出部121および相関角度決定部122では補間対象画素Pixel(x+n,y)について処理されていることになる。ここで、nの値は、相関角度修正部124で使用する画素の個数による。例えば、上述したように、相関角度検出部124で画素Pixel(x,y)の後に位置する2個の画素Pixel(x+1,y),Pixel(x+2,y)までを使用する
ものにあっては、nは2より大きい値をとればよい。
相関角度修正部124は、まず、メモリ123から、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度を読み出す。そして、相関角度修正部124は、図7(b)に矢印で示す90度の角度を0の角度とし、図7(a)に矢印で示すような0度から90度の間の角度を正(+)の角度とし、図7(c)に矢印で示すような90度から180度の間の角度を負(−)の角度とし、メモリ123から読み出した各画素の相関角度を、0の角度、正の角度または負の角度に分類して角度情報を得る。
例えば、相関角度修正部124は、図8に示す「+1」、「+2」等のスライド位置の相関角度を正の角度に分類し、図8に示す「0」のスライド位置の相関角度を0の角度に分類し、図8に示す「−1」、「−2」等のスライド位置の相関角度を負の角度に分類する。
また、相関角度修正部124は、上述の5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度の分類結果である角度情報に基づいて、所定の補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を修正する。ここで、相関角度修正部124は、第1〜第3のパターンに分け、各パターンに対応した修正処理を行う。
相関角度修正部124は、上述の5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度の分類結果である角度情報に基づいて、正の角度の個数Plus_Count、負の角度の個数Minus_count、および0の角度の個数Zero_Countを求め、いずれのパターンに属するか等の判別に使用する。
相関角度修正部124における第1〜第3のパターンおよびその修正処理について説明する。
A.「第1のパターン」
相関角度修正部124は、Plus_Count≧3、かつ、Pixel(x,y)≦0であるとき、第1のパターンであると認識する。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が0の角度または負の角度であり、正の角度に分類された相関角度の個数が3以上である場合には、第1のパターンの修正処理を行う。なお、この第1のパターンの修正処理は、さらに、以下の第1〜第3の状態の処理に分類される。
(1)「第1の状態」
相関角度修正部124は、Zero_Count=2の場合、つまり、0の角度に分類された相関角度の個数が2である第1の状態では、以下のように処理をする。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を、そのまま当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。
(2)「第2の状態」
相関角度修正部124は、Pixel(x-1,y)>0、かつ、Pixel(x+1,y)>0の場合、つまり、補間対象画素Pixel(x,y)に隣接した前後の2個の他の補間対象画素Pixel(x-1,y),Pixel(x+1,y)の相関角度がいずれも正の角度に分類された第2の状態では、以下のように処理をする。
この第2の状態では、図9(a)に示すように、画素Pixel(x-1,y), Pixel(x+1)の相関角度の他に、画素Pixel(x-2,y)または画素Pixel(x+2,y)の相関角度が正の角度であることを意味している。この場合、相関角度修正部124は、画素Pixel(x-1,y)および画素Pixel(x+1,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、0の角度または負の角度から、正の角度に変更されることになる。
ここで、画素Pixel(x,y)の相関角度をPixel(x,y)で表すとすると、修正された補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、以下の(7)式で表される。なお、この(7)式において、Pixel(x,y)の値は、四捨五入により整数値で求められる。
Pixel(x,y)=(Pixel(x+1,y)+Pixel(x-1,y))/2 ・・・(7)
(3)「第3の状態」
上述の第1の状態および上述の第2の状態のいずれにも該当しない状態が、第3の状態である。
この第3の状態では、図9(b)に示すように、画素Pixel(x-2,y), Pixel(x+2)の相関角度がいずれも正の角度であり、同時に、画素Pixel(x-1,y)または画素Pixel(x+1,y)の相関角度が正の角度であることを意味している。この場合、相関角度修正部124は、画素Pixel(x-2,y)および画素Pixel(x+2,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、0の角度または負の角度から、正の角度に変更されることになる。
ここで、画素Pixel(x,y)の相関角度をPixel(x,y)で表すとすると、修正された補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、以下の(8)式で表される。なお、この(8)式において、Pixel(x,y)の値は、四捨五入により整数値で求められる。
Pixel(x,y)=(Pixel(x+2,y)+Pixel(x-2,y))/2 ・・・(8)
B.「第2のパターン」
相関角度修正部124は、Minus_Count≧3、かつPixel(x,y)≧0であるとき、第2のパターンであると認識する。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が正の角度または0の角度であり、負の角度に分類された相関角度の個数が3以上である場合には、第2のパターンの修正処理を行う。なお、この第2のパターンの修正処理は、さらに、以下の第1〜第3の状態の処理に分類される。
(1)「第1の状態」
相関角度修正部124は、Zero_Count=2の場合、つまり、0の角度に分類された相関角度の個数が2である第1の状態では、以下のように処理をする。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を、そのまま当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。
(2)「第2の状態」
相関角度修正部124は、Pixel(x1,y)<0、かつ、Pixel(x+1,y)<0の場合、つまり、補間対象画素Pixel(x,y)に隣接した前後の2個の他の補間対象画素Pixel(x-1,y),Pixel(x+1,y)の相関角度がいずれも負の角度に分類された第2の状態では、以下のように処理をする。
この第2の状態では、図9(c)に示すように、画素Pixel(x-1,y), Pixel(x+1)の相関角度の他に、画素Pixel(x-2,y)または画素Pixel(x+2,y)の相関角度が負の角度であることを意味している。この場合、相関角度修正部124は、画素Pixel(x-1,y)および画素Pixel(x+1,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、正の角度または0の角度から、負の角度に変更されることになる。
ここで、画素Pixel(x,y)の相関角度をPixel(x,y)で表すとすると、修正された補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、以下の(9)式で表される。なお、この(9)式において、Pixel(x,y)の値は、四捨五入により整数値で求められる。
Pixel(x,y)=(Pixel(x+1,y)+Pixel(x-1,y))/2 ・・・(9)
(3)「第3の状態」
上述の第1の状態および上述の第2の状態のいずれにも該当しない状態が、第3の状態である。
この第3の状態では、図9(d)に示すように、画素Pixel(x-2,y), Pixel(x+2)の相関角度がいずれも負の角度であり、同時に、画素Pixel(x-1,y)または画素Pixel(x+1,y)の相関角度が負の角度であることを意味している。この場合、相関角度修正部124は、画素Pixel(x-2,y)および画素Pixel(x+2,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、正の角度または0の角度から、負の角度に変更されることになる。
ここで、画素Pixel(x,y)の相関角度をPixel(x,y)で表すとすると、修正された補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、以下の(10)式で表される。なお、この(10)式において、Pixel(x,y)の値は、四捨五入により整数値で求められる。
Pixel(x,y)=(Pixel(x+2,y)+Pixel(x-2,y))/2 ・・・(10)
C.「第3のパターン」
相関角度修正部124は、上述の第1のパターンおよび上述の第2のパターンのいずれにも該当しないとき、第3のパターンであると認識する。そして、相関角度修正部124は、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度のうち、最大値と最小値とを除いた残りの3つの相関角度に基づいて、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を修正する。
すなわち、相関角度修正部124は、まず、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度を小さい順に並べ替える。例えば、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)の相関角度が、図9(e)に示すように、Pixel(x-2,y)=6、Pixel(x-1,y)=10、Pixel(x,y)=−10、Pixel(x+1,y)=−1、Pixel(x+2,y)=−5である場合を考える。この場合、小さい順に並べ替えると{6,10,−10,−1,−5}は、{−10,−5,−1,6,10}となる。
相関角度修正部124は、次に、最大値と最小値を除く3つの相関角度に基づいて、補間対象画素Pixel(x,y)を得る。相関角度修正部124は、まず、3つの相関角度を使用して、平均値と差分値を、下記の通り算出する。例えば、3つの相関角度を、小さい値からSort[1],Sort[2],Sort[3]とする。この場合、図9(e)に示す例では、Sort[1]=−5、Sort[2]=−1、Sort[3]=6となる。
相関角度修正部124は、以下の(11)式および(12)式により、平均値(Mean)および差分値(Diff)を算出する。
Mean=(Sort[1]+Sort[2]+Sort[3])/3 ・・・(11)
Diff=(|Sort[1]−Sort[2]|+|Sort[2]−Sort[3]|)/2 ・・・(12)
相関角度修正部124は、次に、以下の(13)式の条件を満たすか否かを判定する。
(|Pixel(x,y)|−|Mean|)>Diff ・・・(13)
相関角度修正部124は、(13)式を満たすとき、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が正しいものとはかなり違っているものと推定し、Meanを、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。逆に、(13)式を満たさないとき、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が正しいものとそれほど違わないものと推定し、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を、そのまま当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。
図5に戻って、補間値生成部125は、ビデオ信号S1の現フィールドの信号に基づいて、補間信号(補間ラインの信号)Sipを生成して出力する。すなわち、補間値生成部125は、相関角度修正部124で修正されれた相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、所定の補間対象画素Pi(Pixel(x,y))の画素値を生成する。例えば、補間値生成部125は、従来周知の斜め補間の手法と同様に、修正された相関角度の方向に存在する補間対象画素Piの上下の画素Pu,Pdの画素値を用いて、当該補間対象画素Piの画素値を生成する。
図5に示す補間信号生成回路111の動作を説明する。
ビデオ信号(インターレース信号)S1は、相関検出部121および補間値生成部125に供給される。相関検出部121では、補間対象画素Piに対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する画素の相関が検出される。この場合、各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックBLuと第2の画素ブロックBLdとの相関が検出される。この場合、相関検出部121では、例えば、各角度において、画素ブロックBLu,BLdの間の画素毎の差分値の平均、つまり絶対差分平均値NSADが求められる。
相関検出部121で得られる各角度における検出結果は相関角度決定部122に供給される。相関角度決定部122では、相関検出部121の検出結果に基づいて、補間対象画素Piにおける相関角度が決定される。この場合、相関角度決定部122では、例えば、相関検出部121で最も相関があるとされた角度(絶対差分平均値NSADの最も小さい角度)が、補間対象画素Piにおける相関角度に決定される。このように相関角度決定部122で決定された補間対象画素Piにおける相関角度は、メモリ123に格納される。
相関角度修正部124では、メモリ123に格納されている所定の補間対象画素Piの相関角度および当該所定の補間対象画素Piに対して前後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、当該所定の補間対象画素Piの相関角度が修正される。例えば、相関角度修正部124では、所定の補間対象画素Piの相関角度が、当該所定の補間対象画素Pi、およびその前後にそれぞれ位置する2個の他の補間対象画素の相関角度が使用されて修正される。このように相関角度修正部124で修正された所定の補間対象画素Piの相関角度は、補間値生成部125に供給される。
補間値生成部125では、相関角度修正部124で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、所定の補間対象画素Piの画素値が生成される。この場合、補間値生成部125では、例えば、修正された相関角度の方向に存在する補間対象画素Piの上下の画素Pu,Pdの画素値を用いて、当該補間対象画素Piの画素値が生成される。この補間値生成部125では、各補間対象画素Piの画素値が順次生成され、したがって、この補間値生成部125からは、ビデオ信号S1の現フィールドの信号から生成された補間信号(補間ラインの信号)Sipが得られる。
上述したように、図1に示す画像表示装置100において、IP変換回路101を構成する補間信号生成回路111(図5参照)では、各角度の相関検出結果に基づいて決定された所定の補間対象画素Piの相関角度が、他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正される。したがって、補間信号生成回路111では、所定の補間対象画素の相関角度が誤った角度に決定された場合であっても、その修正が行われるため、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を良好に防止できる。
また、補間信号生成回路111の相関角度修正部124では、所定の補間対象画素Piの相関角度および他の所定数の補間対象画素の相関角度が0の角度、正の角度または負の角度のいずれかに分類して得られる角度情報に基づいて、所定の補間対象画素Piの相関角度が修正されるものであり、処理パターンを少なくでき、処理動作の簡略化を図ることができる。
また、上述したように補間角度修正部124では、5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)を用いて補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度の修正を行っている。しかし、修正に使用する画素を、例えば、Pixel(x-1,y)〜Pixel(x+1,y)の3個の画素、あるいはPixel(x-3,y)〜Pixel(x+3,y)の7個の画素とする等、5個以外の個数としてもよい。
相関角度修正部124は、例えば、3個の画素Pixel(x-1,y)〜Pixel(x+1,y)を使用する場合には、以下の第1〜第3のパターンに応じた修正処理を行う。
A.「第1のパターン」
相関角度修正部124は、Plus_Count=2、かつ、Pixel(x,y)≦0であるとき、第1のパターンと認識する。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が0の角度または負の角度であり、正の角度に分類された相関角度の個数が2である場合には、第1のパターンの修正処理を行う。
この第1のパターンでは、上述した5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)を使用する場合における、第1のパターンの第2の状態と同様の修正処理が適用される。すなわち、相関角度修正部124は、上述した(7)式に基づいて、画素Pixel(x-1,y)および画素Pixel(x+1,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、0の角度または負の角度から、正の角度に変更されることになる。
B.「第2のパターン」
相関角度修正部124は、Minus_Count=2、かつ、Pixel(x,y)≧0であるとき、第2のパターンと認識する。すなわち、相関角度修正部124は、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度が0の角度または正の角度であり、負の角度に分類された相関角度の個数が2である場合には、第2のパターンの修正処理を行う。
この第2のパターンでは、上述した5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)を使用する場合における、第2のパターンの第2の状態と同様の修正処理が適用される。すなわち、相関角度修正部124は、上述した(9)式に基づいて、画素Pixel(x-1,y)および画素Pixel(x+1,y)の相関角度の平均値を、当該補間対象画素Pixel(x,y)の修正された相関角度とする。この場合、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度は、0の角度または正の角度から、負の角度に変更されることになる。
C.「第3のパターン」
相関角度修正部124は、上述の第1のパターンおよび上述の第2のパターンのいずれにも該当しないとき、第3のパターンであると認識する。そして、相関角度修正部124は、3個の画素Pixel(x-1,y)〜Pixel(x+1,y)の相関角度に基づいて、補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を修正する。
すなわち、相関角度修正部124は、まず、3個の画素Pixel(x-1,y)〜Pixel(x+1,y)の相関角度を小さい順に並べ替える。その後、相関角度修正部124は、上述の5個の画素Pixel(x-2,y)〜Pixel(x+2,y)を使用する場合の第3のパターンと同様に、上述した(11)式、(12)式に基づいて平均値と差分値の演算を行うと共に、上述した(13)式を満たすか否かの判定を行い、この判定結果に基づいて補間対象画素Pixel(x,y)の相関角度を修正する。
なお、上述した画像表示装置100において、LCD103に供給されるビデオ信号の処理をハードウェアで行うものを示したが、同様の処理をソフトウェアで行うこともできる。図10は、ソフトウェアで処理を行うコンピュータ装置100Aの構成例を示している。このコンピュータ装置100Aは、CPU(Central Processing Unit)181、ROM(Read OnlyMemory)182、RAM(Random Access Memory)183、データ入出力部(データI/O)184および画像メモリ185により構成されている。
ROM182には、CPU181の処理プログラム等が格納されている。RAM183は、CPU181のワークエリアとして機能する。CPU181は、ROM182に格納されている処理プログラムを必要に応じて読み出し、読み出した処理プログラムをRAM183に転送して展開し、当該展開された処理プログラムを読み出して、ビデオ信号の処理を実行する。
このコンピュータ装置100Aにおいては、ビデオ信号S1は、データI/O184を介して入力され、画像メモリ185に蓄積される。この画像メモリ185に蓄積されたビデオ信号S1の出力信号に対して、CPU181により、図1の画像表示装置100におけるIP変換回路101および高域補正回路102の処理に対応した処理が行われる。そして、処理後の信号(ビデオ信号S3)は、画像メモリ185からデータI/O184を介して外部に出力される。
図11のフローチャートは、CPU181による補間信号生成処理の処理手順を示している。なお、このフローチャートは1個の補間対象画素Piに対する処理であり、当該処理が各補間対象画素に対して順次行われることになる。
CPU181は、まず、ステップST1において、処理を開始し、その後に、ステップST2に移る。このステップST2において、CPU181は、補間対象画素Pi(画素Pixel(x+n,y))に対する各角度において、当該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する。例えば、CPU181は、各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックと第2の画素ブロックとの相関を検出する。
次に、CPU181は、ステップST3において、ステップST2における各角度の相関検出結果に基づいて、補間対象画素Pi(画素Pixel(x+n,y))における相関角度を決定する。例えば、CPU181は、ステップST2で最も相関があるとされた角度を、補間対象画素Pi(画素Pixel(x+n,y))における相関角度に決定する。そして、CPU181は、ステップST4において、ステップST3で決定された補間対象画素Pi(画素Pixel(x+n,y))における相関角度を、例えばRAM183に格納する。
次に、CPU181は、ステップST5において、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))における相関角度を修正する。この場合、CPU181は、RAM183に格納されている当該所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))およびその前後の所定数の補間対象画素の相関角度を読み出し、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の相関角度を他の所定数の補間対象画素の相関角度を参照して修正する。
次に、CPU181は、ステップST6において、ステップST5で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の画素値を生成し、その後、ステップST7において、処理を終了する。この場合、CPU181は、例えば、相関角度の方向に存在する補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の上下の画素Pu,Pdの画素値を用いて、当該補間対象画素Piの画素値を生成する。
このように、コンピュータ装置100Aで処理をするものにあっても、上述の図1に示す画像表示装置100と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の図5に示す補間信号生成回路111においては、補間値生成部125では、相関角度修正部124で修正された相関角度に基づいて、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の画素値が生成されるものを示した。
しかし、図12に示すように、補間正生成部125では、相関角度修正部124で修正された相関角度と共に、メモリ123から読み出された修正前の相関角度とに基づいて、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の画素値が生成されるようにしてもよい。この場合、補間値生成部125では、例えば、修正後の相関角度を用いて生成された画素値と修正前の相関角度を用いて生成された画素値とが所定の比率で混合されて、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の画素値が得られる。
図12に示すように、補間値生成部125において、修正された相関角度の他に、修正前の相関角度を用いるものにあっては、相関角度修正部124の修正が不適当であった場合に、その影響を軽減することが可能となる。
また、上述実施の形態においては、所定の補間対象画素Pi(画素Pixel(x,y))の相関角度を修正する際に、その前後に位置する2個ずつの他の補間対象画素の相関角度を使用するものを示したが、他の補間対処画素は所定の補間対象画素Piの前または後に位置するものだけでもよく、また、その個数も2個に限定されない。
この発明は、誤った角度で斜め補間をすることによる孤立点ノイズの発生を防止できるものであり、IP変換回路を持つ液晶表示装置等に適用できる。
実施の形態としての画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 画像表示装置を構成するIP変換回路の構成例を示すブロック図である。 動き判定回路における動き判定(動画判定の場合)と、その場合に生成されるビデオ信号(プログレッシブ信号)の一例を示す図である。 動き判定回路における動き判定(静止画判定の場合)と、その場合に生成されるビデオ信号(プログレッシブ信号)の一例を示す図である。 IP変換回路を構成する補間信号生成回路の構成例を示すブロック図である。 補間対象画素の相関角度の修正に使用する画素例を示す図である。 相関角度と角度情報(0の角度、正の角度、負の角度)との関係を示す図である。 相関角度の一例を示す図である。 補間対象画素の相関角度の修正時における各パターンを説明するための図である。 ビデオ信号処理をソフトウェアで行うコンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。 CPUによる補間信号生成処理の処理手順を示すフローチャートである。 IP変換回路を構成する補間信号生成回路の他の構成例を示すブロック図である。 動き適応型IP変換を説明するための図である。 インターレース信号の所定フィールドのラインのみからプログレッシブ信号を生成する面内IP変換(垂直補間、斜め補間)を説明するための図である。 面内IP変換における斜め補間(ピクセルベース、ブロックベース)の手法を説明するための図である。 ブロックベースの斜め補間における2ブロックの左右方向へのスライド例を示す図である。 ブロックベースの斜め補間における角度に応じたブロックサイズの変更を説明するための図である。 斜め線に係るインターレース信号と、期待されるプログレッシブ信号とを示す図である。 斜め方向のある角度における、ブロックベースでの相関検出例を示す図である。 垂直方向における、ブロックベースでの相関検出例を示す図である。 斜め方向のある角度における、ブロックベースでの相関検出例を示す図である。 垂直方向における、ブロックベースでの相関検出例を示す図である。 補間処理による孤立点ノイズの発生を示す図である。
符号の説明
100・・・画像表示装置、100A・・・コンピュータ装置、101・・・IP変換回路、102・・・高域補正回路、103・・・LCD、104・・・ガンマ補正回路、111・・・補間信号生成回路、112・・・Nフィールドメモリ、113・・・動き判定回路、114・・・補間画素選択回路、121・・・相関検出部、122・・・相関 角度決定部、123・・・メモリ、124・・・相関角度修正部、125・・・補間値生成部

Claims (12)

  1. 入力インターレース信号の所定フィールドの信号に基づき、該所定フィールドの各ラインの間に位置する補間ラインの信号を生成する補間信号生成回路であって、
    補間対象画素に対する各角度において、該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する相関検出部と、
    上記相関検出部の検出結果に基づいて、上記補間対象画素における相関角度を決定する相関角度決定部と、
    上記相関角度決定部で決定された上記補間対象画素における相関角度を格納する格納部と、
    上記格納部に格納されている所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記所定の補間対象画素の相関角度を修正する相関角度修正部と、
    上記相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する補間値生成部と
    を備えることを特徴とする補間信号生成回路。
  2. 上記相関検出部は、
    上記各角度の方向の両側に存在する第1の画素と第2の画素との相関を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補間信号生成回路。
  3. 上記相関検出部は、
    上記各角度の方向の両側に存在する第1の画素ブロックと第2の画素ブロックとの相関を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補間信号生成回路。
  4. 上記相関角度修正部は、
    90度の角度を0の角度とし、0度から90度の間の角度を正の角度とし、90度から180度の間の角度を負の角度とし、
    上記所定の補間対象画素の相関角度および上記他の所定数の補間対象画素の相関角度を、上記0の角度、上記正の角度または上記負の角度のいずれかに分類して得られる角度情報に基づいて、上記補間対象画素の相関角度を修正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補間信号生成回路。
  5. 上記相関角度修正部は、
    上記所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素の前後に位置するそれぞれ2個の他の補間対象画素の相関角度を使用し、
    上記所定の補間対象画素の相関角度が上記0の角度または上記負の角度であり、上記正の角度に分類された相関角度の個数が3以上である場合、
    上記0の角度に分類された相関角度の個数が2である第1の状態では、上記所定の補間対象画素の相関角度をそのまま修正された相関角度とし、
    上記所定の補間対象画素に隣接した前後の2個の他の補間対象画素の相関角度がいずれも正の角度に分類された第2の状態では、上記2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とし、
    上記第1の状態および上記第2の状態のいずれにも該当しない第3の状態では、上記所定の補間対象画素から1画素だけ離れた前後の2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の補間信号生成回路。
  6. 上記相関角度修正部は、
    上記所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素の前後に位置するそれぞれ2個の他の補間対象画素の相関角度を使用し、
    上記所定の補間対象画素の相関角度が上記0の角度または上記正の角度であり、上記負の角度に分類された相関角度の個数が3以上である場合、
    上記0の角度に分類されている相関角度の個数が2である第1の状態では、上記所定の補間対象画素の相関角度をそのまま修正された相関角度とし、
    上記所定の補間対象画素に隣接した前後の2個の他の補間対象画素の相関角度がいずれも負の角度に分類されている第2の状態では、上記2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とし、
    上記第1の状態および上記第2の状態のいずれにも該当しない第3の状態では、上記所定の補間対象画素から1画素だけ離れた前後の2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の補間信号生成回路。
  7. 上記相関角度修正部は、
    上記所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素の前後に位置するそれぞれ2個の他の補間対象画素の相関角度を使用し、
    上記所定の補間対象画素の相関角度が上記0の角度または上記負の角度であり、上記正の角度に分類された相関角度の個数が3以上である第1の場合、および上記所定の補間対象画素の相関角度が上記0の角度または上記正の角度であり、上記負の角度に分類された相関角度の個数が3以上である第2の場合に該当しない第3の場合、
    上記所定の補間対象画素および該所定の補間対象画素の前後に位置するそれぞれ2個の他の補間対象画素の相関角度のうち、最大値と最小値とを除いた残りの3つの相関角度に基づいて、上記補間対象画素の相関角度を修正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の補間信号生成回路。
  8. 上記相関角度修正部は、
    上記所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に隣接した前後の2個の他の補間対象画素の相関角度を使用し、
    上記2個の他の補間対象画素の相関角度がいずれも正の角度に分類された第1のパターンでは、上記2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とし、
    上記2個の他の補間対象画素の相関角度がいずれも負の角度に分類されている第2のパターンでは、上記2個の他の補間対象画素の相関角度の平均値を、修正された相関角度とし、
    上記所定の補間対象画素に隣接した前後の2個の他の補間対象画素の相関角度が上記第1のパターンおよび上記第2のパターンのいずれにも該当しない場合、上記所定の補間対象画素および上記2個の他の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記補間対象画素の相関角度を修正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の補間信号生成回路。
  9. 上記補間値生成部は、
    上記相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値と共に、上記格納部に格納されている上記所定の補間対象画素の相関角度の方向に存在する画素の画素値をさらに用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の補間信号生成回路。
  10. 入力インターレース信号の所定フィールドの信号に基づき、該所定フィールドの各ラインの間に位置する補間ラインの信号を生成する補間信号生成方法であって、
    補間対象画素に対する各角度において、該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する相関検出ステップと、
    上記相関検出ステップの検出結果に基づいて、上記補間対象画素における相関角度を決定する相関角度決定ステップと、
    上記相関角度決定ステップで決定された上記補間対象画素における相関角度をメモリに格納する格納ステップと、
    上記メモリに格納されている所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記所定の補間対象画素の相関角度を修正する相関角度修正ステップと、
    上記相関角度修正ステップで修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する補間値生成ステップと
    を備えることを特徴とする補間信号生成方法。
  11. 入力インターレース信号の所定フィールドの信号に基づき、該所定フィールドの各ラインの間に位置する補間ラインの信号を生成するために、
    コンピュータを、
    補間対象画素に対する各角度において、該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する相関検出手段と、
    上記相関検出手段の検出結果に基づいて、上記補間対象画素における相関角度を決定する相関角度決定手段と、
    上記相関角度決定手段で決定された上記補間対象画素における相関角度をメモリに格納する格納手段と、
    上記メモリに格納されている所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記所定の補間対象画素の相関角度を修正する相関角度修正手段と、
    上記相関角度修正手段で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する補間値生成手段と
    して機能させるためのプログラム。
  12. 入力インターレース信号の所定フィールドの信号に基づき、該所定フィールドの各ラインの間に位置する補間ラインの信号を生成する補間信号生成回路を有し、上記入力インターレース信号をプログレッシブ信号に変換して出力するビデオ信号処理装置であって、
    上記補間信号生成回路は、
    補間対象画素に対する各角度において、該各角度の方向の両側に存在する画素の相関を検出する相関検出部と、
    上記相関検出部の検出結果に基づいて、上記補間対象画素における相関角度を決定する相関角度決定部と、
    上記相関角度決定部で決定された上記補間対象画素における相関角度を格納する格納部と、
    上記格納部に格納されている所定の補間対象画素の相関角度および該所定の補間対象画素に対して少なくともライン方向の前または後に位置する他の所定数の補間対象画素の相関角度に基づいて、上記所定の補間対象画素の相関角度を修正する相関角度修正部と、
    上記相関角度修正部で修正された相関角度の方向に存在する画素の画素値を用いて、上記所定の補間対象画素の画素値を生成する補間値生成部とを備える
    ことを特徴とするビデオ信号処理装置。
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