JP2008231916A - 杭頭結合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フーチングと基礎杭の杭頭との結合構造であって、外径が前記杭頭よりも小さい1本または複数本の鋼製結合部材の上半部および下半部を、それぞれ前記フーチングの下端部および前記杭頭の上端部を構成するコンクリート中に埋設するとともに、前記鋼製結合部材の中央部の外周面と該外周面に対向する前記コンクリートとの間および前記フーチングの下端面と前記杭頭の上端面との間にそれぞれ所定の隙間を設けたことを特徴とする杭頭結合構造。
【選択図】図3
Description
この結合構造は、現在、土木・建築分野において最も一般的な杭頭結合構造である。
図12は、杭体を直接フーチング内に埋め込むことにより定着する方法を示している。
EI:杭の曲げ剛性
β:杭の特性値で、杭の径Dと曲げ剛性EIと地盤バネ定数kとにより、
(kD/4EI)1/4で決定される係数
Kp:杭頭部の回転バネ剛性
(2)杭頭固定度をピン結合に近くする結合構造
杭頭部に生じる曲げモーメントを低減するため、上部構造物に対して杭頭が回転できるように結合し、杭頭の曲げモーメントを開放するようにした図14(a)に示すようなピン結合構造(例えば、特許文献1参照。)や、上部構造物に対して杭頭がすべり移動できるように結合し、杭頭の曲げモーメントを開放するようにした図14(b)に示すようなローラー結合構造(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
前述のようなピン結合構造に対して、より安定でかつシンプルな杭頭結合構造を得るため、杭の上端部を1本または複数本の細径の棒状体に置き換え、杭頭結合部を剛結合とピン結合の中間の状態(半剛結合)として支持する結合構造である(例えば、特許文献3または特許文献4参照。)。
また、この構造では、鋼管杭31と結合棒状体32とは直接接合されており、結合棒状体32の端部は回転固定条件となることから、鋼管杭31本体と同等の支持力を維持させ、かつ杭頭結合部の固定度を図13に示した半剛結合に近くするためには、結合棒状体32の露出部35を相当長くする必要がある。そのため、大規模地震時等において結合棒状体32の部分で破壊が発生した場合、構造物の転倒等の致命的な被害を招くおそれがある。
[1]フーチングと基礎杭の杭頭との結合構造であって、外径が前記杭頭よりも小さい1本または複数本の鋼製結合部材の上半部および下半部を、それぞれ前記フーチングの下端部および前記杭頭の上端部を構成するコンクリート中に埋設するとともに、前記鋼製結合部材の中央部の外周面と該外周面に対向する前記コンクリートとの間および前記フーチングの下端面と前記杭頭の上端面との間にそれぞれ所定の隙間を設けたことを特徴とする杭頭結合構造。
[2]鋼製結合部材の両端もしくは一端に、外径が該鋼製結合部材よりも大きく、かつ杭頭よりも小さい鋼製端板を装着したことを特徴とする前項[1]に記載の杭頭結合構造。
[3]鋼製結合部材の上端部上方のフーチングコンクリート中に、該鋼製結合部材よりも断面積が大きい補強鋼板を埋設したことを特徴とする前項[1]に記載の杭頭結合構造。
[4]鋼製結合部材の周囲のコンクリート中に、鉄筋を配設したことを特徴とする前項[1]〜[3]のいずれかに記載の杭頭結合構造。
[5]所定規模以上の地震発生時に、杭頭結合部に大きな変形が生じたとき、フーチングの下端面と杭頭の上端面とが接触するように、隙間を設定したことを特徴とする前項[1]〜[4]のいずれかに記載の杭頭結合構造。
[6]フーチングの下端面と杭頭の上端面との間の隙間に、弾性係数がコンクリートの1/10以下で、かつ難透水性の材料を充填したことを特徴とする前項[1]〜[4]のいずれかに記載の杭頭結合構造。
(1)本発明に係るフーチングと杭との結合構造では、従来の剛結合に比較して杭頭部での作用曲げモーメントを大幅に低減することができる。
(2)鋼製結合部材に防食兼緩衝材を巻き設けることにより、埋込み部コンクリートの破壊を防止し、良好な耐久性を得ることができる。
(3)鋼製結合部材の周囲に空隙を形成しながらフーチングコンクリートを下方まで打設し、フーチングと杭との隙間を極力小さくすることにより、大規模地震時においても構造物の転倒等の致命的な被害を受けない、安定性の高い構造を得ることができる。
(4)鋼製結合部材の両端もしくは一端に鋼製端板を固定することにより、コンクリートに作用する鉛直方向応力を緩和できる。さらに、鋼製結合部材の周囲に鉄筋かごを配設することにより、鋼製結合部材周辺のコンクリート強度が高まり、曲げ応力に対する抵抗が増大する。
(5)鋼製結合部材と杭本体との結合において、杭頭内に中詰コンクリートを打設し、コンクリートを介して水平せん断力を伝達することにより、鋼製結合部材と杭本体の局部破壊を防止することができる。
図1は本発明の実施形態1の説明図である。本実施形態では、杭体を鋼管杭とした場合を示す。
図3は本発明の実施形態2の説明図である。
フーチングコンクリート6に作用する支圧力およびせん断力に対し、発生応力度を低減する構造の実施例を図5に示す。
本発明では、複数本の鋼製結合部材21を離散配置することも可能である。
3 フーチング
5 杭
6 フーチングコンクリート
8 鋼製端板
9 フーチング配筋
10 防食・緩衝材
11 ずれ止め部材
13 中詰コンクリート
14 ずれ止め部材
21 鋼製結合部材
22 隙間
25 隙間充填材
27 鉄筋かご
28 補強鋼板
Claims (6)
- フーチングと基礎杭の杭頭との結合構造であって、外径が前記杭頭よりも小さい1本または複数本の鋼製結合部材の上半部および下半部を、それぞれ前記フーチングの下端部および前記杭頭の上端部を構成するコンクリート中に埋設するとともに、前記鋼製結合部材の中央部の外周面と該外周面に対向する前記コンクリートとの間および前記フーチングの下端面と前記杭頭の上端面との間にそれぞれ所定の隙間を設けたことを特徴とする杭頭結合構造。
- 鋼製結合部材の両端もしくは一端に、外径が該鋼製結合部材よりも大きく、かつ杭頭よりも小さい鋼製端板を装着したことを特徴とする請求項1に記載の杭頭結合構造。
- 鋼製結合部材の上端部上方のフーチングコンクリート中に、該鋼製結合部材よりも断面積が大きい補強鋼板を埋設したことを特徴とする請求項1に記載の杭頭結合構造。
- 鋼製結合部材の周囲のコンクリート中に、鉄筋を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の杭頭結合構造。
- 所定規模以上の地震発生時に、杭頭結合部に大きな変形が生じたとき、フーチングの下端面と杭頭の上端面とが接触するように、隙間を設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の杭頭結合構造。
- フーチングの下端面と杭頭の上端面との間の隙間に、弾性係数がコンクリートの1/10以下で、かつ難透水性の材料を充填したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の杭頭結合構造。
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2008
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