JP2008227025A - ヒートシンクの支持構造及び該構造を備えた電子部品冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクと半導体素子とを確実に密着させる。
【解決手段】ヒートシンク5は、ヒートシンク5の重心位置を通る水平な軸上に設けられた固定用軸部11,11が、受け部15,15によって支持されていることにより、自重によって傾くように回転変位することがない。また、4つの固定用ボルト12,12,…の締付け力を調整することによって、ヒートシンク5の支持板14に直交する鉛直面に沿った前後の傾きと、鉛直線の周りの水平面に沿った左右の傾きが微調整される。
【選択図】図1

Description

この発明は、ヒートシンクの支持構造及び該構造を備えた電子部品冷却装置に係り、例えば、電子機器において用いられ、大規模集積回路(以下、LSI(large-scale integrated circuit)という。)等の発熱する半導体素子を冷却するためのヒートシンクの支持構造及び該構造を備えた電子部品冷却装置に関する。
従来より、例えばコンピュータや通信装置等の電子機器において用いられているLSI等の半導体素子は、近年、集積度の向上と共に、消費電力が増加して、その発熱量も増大化してきている。
このため、これに対応して、LSIの周辺温度を一定値以下に冷却するためのシートシンクも大型化し、重量も重くなってきている。
シートシンクによる冷却効率を向上させるためには、LSIとシートシンクとを均一に密着させる必要があるが、シートシンクの寸法が大きく、かつ、重くなるにつれて、調整が困難となっている。
特に、シートシンクを、基体の表面が鉛直方向に沿うように(すなわち、横倒状態で)実装し、LSIを、基体に起立状態で取り付けるような場合には、シートシンクの自重によって傾き易くなり、調整が非常に困難となる。
なお、例えば、ヒートシンクがプリント配線板に取り付けられているような場合に、プリント配線板の姿勢に関わらず、ヒートシンクの放熱用のフィンが鉛直方向に沿って配置されるように、ヒートシンクをプリント配線板に対して回動可能とした技術も提案されており(例えば、特許文献1等参照)、一般的に、部品を、例えばその重心を通る軸上で回転可能なように支持する技術は従来より知られている(例えば、特許文献2等参照)。
起立状態で配置されたLSI等の半導体素子を冷却する半導体冷却装置101は、図5及び図6に示すように、半導体素子101に、補助熱伝導体102を介して密着する放熱器としてのヒートシンク103と、半導体素子101が搭載されたプリント配線板104及びヒートシンク103を、鉛直方向(重力が働く方向)に沿って垂直に立てた状態で支持するための支持機構105とを備えて概略構成されている(例えば、特許文献3等参照)。
ヒートシンク103は、平板状の基体106と、基体106から立設された多数のフィン107,107,…とを有している。
基体106の周縁部の角部近傍には、固定用ボルト108を通すためにの貫通孔106aが形成されている。また、フィン107,107,…は、鉛直方向に沿って層状空間を形成するように、配列されている。
支持機構105は、固定用ボルト108を介してヒートシンク103が取り付けられると共に、半導体素子101がヒートシンク103側を向いた状態でプリント配線板104が取り付けられる支持板109を有している。
支持板109の周縁部の貫通孔106aに対応する部位には、固定用ボルト108と螺合する雌ねじ部109aが形成されている。
ヒートシンク103の基体106の表面側から貫通孔106aに固定用ボルト108が挿通され、固定用ボルト108の頭部と、基体106の表面との間の固定用ボルト108の軸部にワッシャ111と、ヒートシンク103を半導体素子101側に押し付けるように付勢される圧縮コイルばね112とが介挿されている(例えば、特許文献4等参照)。
ヒートシンク103の基体106の裏面と、支持板109の表面との間に、半導体素子101が搭載されたプリント配線板104が挟み込まれ、固定用ボルト108の締付け力によって、ヒートシンク103の基体106の裏面が、補助熱伝導体102を介して、半導体素子101に密着される。
ここで、上述したように、ヒートシンク103の形状や重量により、図6に示すように、ヒートシンク103が半導体素子101から離反するように傾いて、ヒートシンク103と半導体素子101との密着性が保たれなくなってしまい、ヒートシンク103の冷却性能が低下してしまう。
このため、図7及び図8に示すように、ヒートシンク115の基体106の両側部に、側板116,116を取り付け、かつ、支持機構117の支持板118の角部近傍にピン状部材119を立設し、側板116に形成した挿通孔116aにピン状部材119を挿通して、ヒートシンク115の自重による回転変位を抑制する半導体冷却装置121が提案されている(例えば、特許文献5等参照)。
特開平9−205165号公報 特開2001−117043号公報 特開2003−218299号公報 特開2001−77255号公報 特開平11−97594号公報
解決しようとする問題点は、上記従来技術では、ヒートシンクと半導体素子とを、確実に、密着させることが困難であるという点である。
すなわち、上記従来技術で、例えば、半導体素子がプリント配線板に傾いた状態で取り付けられている場合には、半導体素子の表面と、ヒートシンクの基体の裏面とが平行とならず、密着させることができない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ヒートシンクと半導体素子とを確実に密着させることができるヒートシンクの支持構造及び該構造を備えた電子部品冷却装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電子部品を冷却するために用いられるヒートシンクの支持構造に係り、上記ヒートシンクは、基体と、該基体の表面に設けられた複数の放熱フィンとを有すると共に、上記基体が略鉛直方向に沿って配置された状態で、上記ヒートシンクを通る略水平な所定の軸上で支持され、該軸として、上記ヒートシンクが、その自重によって上記軸の周りに略回転しない軸が選定されることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記ヒートシンクは、その表面が略鉛直方向に沿って配置された平板状の上記基体と、上記複数の放熱フィンと、上記基体の表面に平行な上記所定の軸上の両側部に配置された固定用軸部とを有すると共に、支持機構によって支持され、 該支持機構は、搭載された上記電子部品が上記ヒートシンク側を向いた状態で、かつ、略鉛直方向に沿って配置されるようにプリント配線板が取り付けられる支持板と、該支持板の両側部に設けられ、上記固定用軸部を受ける受け部とを有することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記ヒートシンクが、上記基体の表面が、略鉛直方向に沿って配置され、上記支持板との間に、上記プリント配線板を挟み込んだ状態で配置され、上記基体が上記電子部品に密着接合していることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記ヒートシンクが、上記基体の表面が、略鉛直方向に沿って配置され、上記支持板との間に、上記プリント配線板を挟み込んだ状態で配置され、上記ヒートシンクの上記基体と上記電子部品との間に、補助熱伝導体が挟み込まれ、上記電子部品に上記補助熱伝導体が密着接合し、かつ、該補助熱伝導体に上記基体が密着接合していることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記ヒートシンクが、固定具によって上記基体が略鉛直方向に沿って配置されるように、上記支持板に取り付けられていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記所定の軸として、上記ヒートシンクが、上記基体の表面が略鉛直方向に沿って配置されるように、上記支持機構によって支持されたときに、上記ヒートシンクの重心又は鉛直線に沿って上記重心の上方の位置を通る略水平な軸が選定されることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記固定具の締付け力をそれぞれ調整することによって、上記ヒートシンクの姿勢が微調整可能とされていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載のヒートシンクの支持構造に係り、上記固定具としての固定用ボルトを用いて、上記基体の隅部が締め付けられ、上記固定用ボルトによる締付け力をそれぞれ調整することによって、上記固定用軸部が上記受け部上で回転して、上記ヒートシンクが上記支持板に直交する鉛直面に沿って回転変位するように、又は/及び、上記固定用軸部が上記受け部上を摺動して、上記ヒートシンクが鉛直軸の周りに回転変位するように、上記ヒートシンクの姿勢が微調整されることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、電子機器に実装された電子部品を冷却するための電子部品冷却装置に係り、請求項1乃至8のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造を備えたことを特徴としている。
この発明の構成によれば、ヒートシンクは、基体が略鉛直方向に沿って配置された状態で、ヒートシンクを通る略水平な所定の軸上で支持され、該軸として、ヒートシンクが、その自重によって軸の周りに回転しない軸が選定されるので、ヒートシンクと半導体素子とを確実に密着させることができる。
ヒートシンクは、基体が略鉛直方向に沿って配置された状態で、ヒートシンクを通る略水平な所定の軸上で支持され、該軸として、ヒートシンクが、その自重によって軸の周りに回転しない軸が選定されることによって、 ヒートシンクと半導体素子とを確実に密着させるという目的を実現した。
図1は、この発明の第1の実施例である半導体冷却装置の構成を示す斜視図、また、図2は、同半導体冷却装置の構成を示す側面図である。
この例の半導体冷却装置1は、図1及び図2に示すように、コンピュータや通信装置等の電子機器に実装されるプリント配線板2に搭載された発熱部品である大規模集積回路(LSI)等の半導体素子3を冷却するために用いられ、半導体素子3が、平板状の補助熱伝導体4を介して取り付けられる放熱器としてのヒートシンク5と、半導体素子3が搭載されたプリント配線板2及びヒートシンク5を支持するための支持機構6とを備えて概略構成されている。
補助熱伝導体4は、例えばモリブデンや高熱伝導セラミックス等のシリコン半導体と熱膨張率が略等しい材料からなり、半導体素子3の表面及びヒートシンク5の基体8の裏面に密着接合している。
ヒートシンク5は、その裏面が補助熱伝導体4の表面に密着接合する平板状の基体8と、基体8の表面にこの表面に対して直角に、かつ、互いに平行となるように形成された複数の薄板状の放熱用のフィン9,9,…と、基体8に平行でヒートシンク5の重心位置を通る水平な軸上に設けられた固定用軸部11,11とを有している。
この重心位置を通る上記軸の周りには、ヒートシンク5は、その自重によって回転せず、かつ、基体8の表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置される姿勢を保持する。
また、ヒートシンク5は、正面から見て、互いに直交する2つの対称軸に対して対称となるように、すなわち、上下左右に対称な形状を有している。
また、ヒートシンク5は、基体8の表面及び裏面が鉛直方向(すなわち、重力が働く方向)に沿って配置されるように、かつ、フィン9,9間に層状空間が鉛直方向に沿って形成されるように、支持機構6によって支持される。
また、基体8やフィン9,9,…は、例えば、銅やアルミニウム等の熱伝導率の高い材料からなっている。
また、基体8の周縁部の角部近傍には、固定用ボルト12を通すためにの貫通孔8aが形成されている。
また、この例では、固定用軸部11は、最外側の放熱用のフィン9に固定されている。
支持機構6は、半導体素子3がヒートシンク5側を向いた状態で、かつ、その表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるようにプリント配線板2が取り付けられると共に 固定用ボルト12を介してヒートシンク5が、基体8の表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるように取り付けられる支持板14と、支持板14の両側部に設けられ、固定用軸部11,11を受ける受け部15,15とを有している。
支持板14の周縁部の貫通孔8aに対応する部位には、固定用ボルト12と螺合する雌ねじ部14aが形成されている。
ヒートシンク5の基体8の表面側から貫通孔8aに固定用ボルト12が挿通され、固定用ボルト12の頭部と、基体8の表面との間の固定用ボルト12の軸部に、ワッシャ16と、ヒートシンク5を半導体素子3側に均一に押し付けるように付勢される圧縮コイルばね17とが介挿されている。
ここで、ヒートシンク5の固定用軸部11が支持機構6の受け部15によって支持された状態で、4つの固定用ボルト12の締付け力をそれぞれ調整することによって、固定用軸部11を受け部15上で回転させて、支持板14に直交する鉛直面に対して回転変位させるように(ヒートシンク5の正面から見て前後に倒すように)、または、固定用軸部11を受け部15上を摺動させて、鉛直軸の周りに回転変位させるように(ヒートシンク5の正面から見て水平面上で左右に回すように)、ヒートシンク5の姿勢が微調整される。
ヒートシンク5の基体8の裏面と、支持板14の表面との間に、半導体素子3が搭載されたプリント配線板2と、補助熱伝導体4とが挟み込まれ、固定用ボルト12の締付け力によって、半導体素子3の表面に補助熱伝導体4の裏面が密着接合し、補助熱伝導体4の表面に基体8の裏面が密着接合して、半導体素子3で発生した熱は、補助熱伝導体4を介して、ヒートシンク5のフィン9へ伝導する。
すなわち、この例のヒートシンク支持構造18は、ヒートシンク5の固定用軸部11,11が受け部15,15によって支持されることによって、ヒートシンク5が、基体8の表面及び裏面が略鉛直方向に沿って配置される所定の姿勢を保ち、かつ、固定用ボルト12,12,…の締付け力をそれぞれ調整することによって、ヒートシンク5の姿勢が微調整可能とされていると共に、ヒートシンク5の基体8の裏面と、支持板14の表面との間に、半導体素子3が搭載され、その表面及び裏面が略鉛直方向に沿って配置されたプリント配線板2と、補助熱伝導体4とが挟み込まれ、調整された固定用ボルト12の締付け力によって、半導体素子3の表面に補助熱伝導体4の裏面が密着接合し、補助熱伝導体4の表面に基体8の裏面が密着接合して、概略構成されている。
ここで、ヒートシンク5は、ヒートシンク5の重心位置を通る水平な軸上に設けられた固定用軸部11,11が、受け部15,15によって支持されていることによって、自重によって傾くように回転変位することがない。
このため、半導体素子3と補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4とヒートシンク5との良好な密着性を維持し、熱抵抗の悪化が防止される。
また、4つの固定用ボルト12,12,…の締付け力を調整することによって、ヒートシンク5の支持板14に直交する鉛直面に沿った前後の傾きと、水平面に沿った左右の傾きが微調整され、半導体素子3のプリント配線板2への取付誤差等に関わらず(例えば、プリント配線板2が半導体素子3に傾いた状態で取り付けられていても)、半導体素子3と補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4とヒートシンク5との良好な密着性が維持される。
次に、図1及び図2を参照して、上記構成のヒートシンク支持構造の機能について説明する。
まず、表面及び裏面が略鉛直方向に沿って配置されるように、ヒートシンク5の固定用軸部11を受け部15に載せ、半導体素子3が搭載されたプリント配線板2を、表面及び裏面が略鉛直方向に沿って配置されるように、かつ、ヒートシンク5と支持板14との間に挟み込むように、固定用ボルト12を用いて、ヒートシンク5と、半導体素子3が搭載されたプリント配線板2とを、支持板14に取り付ける。ここで、ヒートシンク5の基体8と半導体素子3との間に補助熱伝導体4を介挿させる。
次に、ヒートシンク5の固定用軸部11が支持機構6の受け部材15によって支持された状態で、4つの固定用ボルト12の締付け力をそれぞれ調整することによって、固定用軸部11を受け部15上で回転させて、ヒートシンク5を、支持板14に直交する鉛直面に対して回転変位させるように(ヒートシンク5の正面から見て前後に倒すように)、または、固定用軸部11を受け部15上を摺動させて、ヒートシンク5を、鉛直軸の周りに回転変位させるように(ヒートシンク5の正面から見て左右に回すように)、ヒートシンク5の姿勢を微調整する。
ここで、ヒートシンク5は、ヒートシンク5の重心位置を通る水平な軸上に設けられた固定用軸部11,11が、受け部15,15によって支持されていることによって、自重によって傾くように回転変位することがない。
このため、半導体素子3と補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4とヒートシンク5との良好な密着性を維持し、熱抵抗の悪化が防止される。
半導体素子3で発生した熱は、補助熱伝導体4を介して、ヒートシンク5のフィン9,9,…へ伝導する。フィン9,9,…では、高温となった放熱フィン9と層状空間の空気との間で熱交換が行われ、フィン9が冷却されると共に、空気が熱せられ、密度の低下によって浮力を生じて上昇し、鉛直方向(重力が働く方向)に沿って下から上へ向って気流が発生する。この気流によって、ヒートシンク5から熱が外部へ運ばれる。
このように、この例の構成によれば、ヒートシンク5は、ヒートシンク5の重心位置を通る水平な軸上に設けられた固定用軸部11,11が、受け部15,15によって支持されているので、自重によって傾くように回転変位することがなく、ヒートシンク5の基体8を、均一で一定の圧力で半導体素子3及び補助熱伝導体4に押し付けることができ、半導体素子3と補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4とヒートシンク5との良好な密着性を維持することができ、熱抵抗の悪化を防止し、良好な放熱特性を維持することができる。
また、4つの固定用ボルト12,12,…の締付け力を調整することによって、ヒートシンク5の支持板14に直交する鉛直面に沿った前後の傾きと、鉛直線の周りの水平面に沿った左右の傾きが微調整され、半導体素子3のプリント配線板2への取付誤差等に関わらず(例えば、プリント配線板2が半導体素子3に傾いた状態で取り付けられていても)、半導体素子3と補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4とヒートシンク5との良好な密着性が維持される。
また、固定用軸部11を受け部15によって支持するので、例えば、固定用ボルト12に対する負荷を低減し、固定用ボルト12の緩み等を抑制することができる。
図3は、この発明の第2の実施例である半導体冷却装置の構成を示す斜視図である。
この例が上述した第1の実施例と大きく異なるところは、受け部(支持部)をレール状として上方からも押える構成とした点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図3において、図1で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。
この例の半導体冷却装置1Aの支持機構6Aは、図3に示すように、半導体素子3がヒートシンク5側を向いた状態で、かつ、その表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるようにプリント配線板2が取り付けられると共に 固定用ボルト12を介してヒートシンク5が、基体8の表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるように取り付けられる支持板14と、支持板14の両側部に設けられ、固定用軸部11を受ける受け部21,21とを有している。
この例の受け部21は、固定用軸部11を挟み込むように二股状に形成され、固定用軸部11を載せて摺動可能なように支持する支持部21aと、上方から押える押え部21bとを有している。
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、固定用軸部11が重心位置を通り、かつ、上方及び下方から押さえられているので、半導体冷却装置1Aは、上下反転した状態でも用いることができる。
図4は、この発明の第3の実施例である半導体冷却装置の構成を示す側面図である。
この例が上述した第1の実施例と大きく異なるところは、ヒートシンクを、吊り下げるように支持する構成とした点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図4において、図2で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。
この例の半導体冷却装置1Bのヒートシンク5Bは、図4に示すように、その裏面が補助熱伝導体4の表面に密着接合する平板状の基体8と、基体8の表面にこの表面に対して直角に、かつ、互いに平行となるように形成された複数の薄板状の放熱用のフィン9,9,…と、基体8に平行でヒートシンク5の重心位置から鉛直線に沿って上方に所定の距離離れた位置を通る水平な軸に沿って設けられた固定用軸部31,31とを有している。
また、支持機構6Bは、同図に示すように、半導体素子3がヒートシンク5側を向いた状態で、かつ、その表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるようにプリント配線板2が取り付けられると共に 固定用ボルト12を介してヒートシンク5が、基体8の表面及び裏面が鉛直方向に沿って配置されるように取り付けられる支持板14と、支持板14の両側部の上部に設けられ、固定用軸部31を載せて、固定用軸部31の上記水平な軸の周りの回転及び摺動が可能なように支持する受け部32,32とを有している。
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、一段と確実にヒートシンク5Bと補助熱伝導体4、及び補助熱伝導体4と半導体素子3との密着性を保つことができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、ヒートシンクを構成するフィンとして、薄板状のものを用いる場合について述べたが、これに限らず、例えば、円柱状(ピン状)のものを用いて良い。また、冷却対象として複数の半導体素子を配置しても良い。
また、ヒートシンクを半導体素子に押し付けるように付勢された弾性部材として、圧縮ばねに代えて、引っ張りばねを例えば、基体と支持板との間に配置しても良いし、弾性部材として、ばね以外にゴム等を用いても良い。
また、固定用軸部は、最外側のフィンにのみ取着するようにしても良いし、貫通させても良い。また、例えば、最外側のフィンに挿通孔を形成して、この挿通孔に挿通される固定用軸部を受け部に形成しても良い。
また、例えば、基体が若干斜めに配置されている場合や、電子部品が若干斜めに取り付けられているような場合には、固定用軸部は、必ずしも重心位置を通さなくても良い。 また、補助熱伝導体を廃して、ヒートシンクを半導体素子に直接密着させてるようにしても良い。
ヒートシンクによる冷却対象として、LSI等の半導体素子のほか、一般に、電子部品の冷却に適用できる。
この発明の第1の実施例である半導体冷却装置の構成を示す斜視図である。 同半導体冷却装置の構成を示す側面図である。 この発明の第2の実施例である半導体冷却装置の構成を示す斜視図である。 この発明の第3の実施例である半導体冷却装置の構成を示す側面図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。 従来技術を説明するための説明図である。
符号の説明
1,1A,1B 半導体冷却装置(電子部品冷却装置)
2 プリント配線板
3 半導体素子(電子部品)
4 補助熱伝導体
5,5B ヒートシンク
6,6A,6B 支持機構
8 基体
9 フィン(放熱フィン)
11,31 固定用軸部
12 固定用ボルト(固定具)
14 支持板
15,32 受け部
18 ヒートシンク支持構造

Claims (9)

  1. 電子部品を冷却するために用いられるヒートシンクの支持構造であって、
    前記ヒートシンクは、基体と、該基体の表面に設けられた複数の放熱フィンとを有すると共に、前記基体が略鉛直方向に沿って配置された状態で、前記ヒートシンクを通る略水平な所定の軸上で支持され、該軸として、前記ヒートシンクが、その自重によって前記軸の周りに略回転しない軸が選定されることを特徴とするヒートシンクの支持構造。
  2. 前記ヒートシンクは、その表面が略鉛直方向に沿って配置された平板状の前記基体と、前記複数の放熱フィンと、前記基体の表面に平行な前記所定の軸上の両側部に配置された固定用軸部とを有すると共に、支持機構によって支持され、
    該支持機構は、搭載された前記電子部品が前記ヒートシンク側を向いた状態で、かつ、略鉛直方向に沿って配置されるようにプリント配線板が取り付けられる支持板と、該支持板の両側部に設けられ、前記固定用軸部を受ける受け部とを有することを特徴とする請求項1記載のヒートシンクの支持構造。
  3. 前記ヒートシンクが、前記基体の表面が、略鉛直方向に沿って配置され、前記支持板との間に、前記プリント配線板を挟み込んだ状態で配置され、前記基体が前記電子部品に密着接合していることを特徴とする請求項2記載のヒートシンクの支持構造。
  4. 前記ヒートシンクが、前記基体の表面が、略鉛直方向に沿って配置され、前記支持板との間に、前記プリント配線板を挟み込んだ状態で配置され、
    前記ヒートシンクの前記基体と前記電子部品との間に、補助熱伝導体が挟み込まれ、前記電子部品に前記補助熱伝導体が密着接合し、かつ、該補助熱伝導体に前記基体が密着接合していることを特徴とする請求項2記載のヒートシンクの支持構造。
  5. 前記ヒートシンクが、固定具によって前記基体が略鉛直方向に沿って配置されるように、前記支持板に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造。
  6. 前記所定の軸として、前記ヒートシンクが、前記基体の表面が略鉛直方向に沿って配置されるように、前記支持機構によって支持されたときに、前記ヒートシンクの重心又は鉛直線に沿って前記重心の上方の位置を通る略水平な軸が選定されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造。
  7. 前記固定具の締付け力をそれぞれ調整することによって、前記ヒートシンクの姿勢が微調整可能とされていることを特徴とする請求項5又は6記載のヒートシンクの支持構造。
  8. 前記固定具としての固定用ボルトを用いて、前記基体の隅部が締め付けられ、前記固定用ボルトによる締付け力をそれぞれ調整することによって、前記固定用軸部が前記受け部上で回転して、前記ヒートシンクが前記支持板に直交する鉛直面に沿って回転変位するように、又は/及び、前記固定用軸部が前記受け部上を摺動して、前記ヒートシンクが鉛直軸の周りに回転変位するように、前記ヒートシンクの姿勢が微調整されることを特徴とする請求項7記載のヒートシンクの支持構造。
  9. 電子機器に実装された電子部品を冷却するための電子部品冷却装置であって、請求項1乃至8のいずれか1に記載のヒートシンクの支持構造を備えたことを特徴とする電子部品冷却装置。
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