JP2008214589A - 樹脂の分解生成物の回収方法 - Google Patents

樹脂の分解生成物の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008214589A
JP2008214589A JP2007057773A JP2007057773A JP2008214589A JP 2008214589 A JP2008214589 A JP 2008214589A JP 2007057773 A JP2007057773 A JP 2007057773A JP 2007057773 A JP2007057773 A JP 2007057773A JP 2008214589 A JP2008214589 A JP 2008214589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
decomposition
decomposition tank
solid particles
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007057773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5196814B2 (ja
Inventor
Masahiro Hayashida
昌大 林田
Akinobu Sasaki
章亘 佐々木
Nobuyuki Kikuya
信之 菊屋
Takashi Okubo
貴史 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2007057773A priority Critical patent/JP5196814B2/ja
Priority to US12/529,725 priority patent/US8304573B2/en
Priority to PCT/JP2008/054153 priority patent/WO2008108461A1/ja
Priority to KR20147022740A priority patent/KR20140105618A/ko
Priority to KR1020097019447A priority patent/KR101593699B1/ko
Priority to EP20080721571 priority patent/EP2157075B1/en
Publication of JP2008214589A publication Critical patent/JP2008214589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196814B2 publication Critical patent/JP5196814B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

【課題】長期間安定した樹脂の熱分解による分解生成物の回収方法を提供する。
【解決手段】
樹脂を分解槽内で熱分解して生じる気体状の分解生成物を冷却して液体として回収する方法であって、下記条件(1)〜(4)を満たす樹脂の分解生成物の回収方法。(1)前記分解槽内に流動化ガス、加熱した固体粒子及び樹脂をそれぞれ連続的に供給し、該流動化ガスにより該固体粒子及び該樹脂を流動化。(2)静置した状態での前記分解槽内の固体粒子層高さの1/2以下の位置から分解槽内に連続的に樹脂を供給。(3)前記固体粒子を樹脂の供給位置の高さよりも下部の位置から連続的に排出。(4)排出した固体粒子を加熱炉内において加熱した後、該固体粒子を前記分解槽内に供給。
【選択図】図6

Description

本発明は、樹脂を分解することにより、その分解生成物を回収する方法に関する。特に、分解槽に樹脂、固体粒子、流動化ガスを連続的に供給する方法において、分解生成物を回収する方法に関する。
固体粒子を流動化ガスで流動化させながら樹脂を分解する方法が知られている。
また、樹脂を窒素などの不活性気体の雰囲気で分解を行う熱分解は一般に吸熱反応であり、その熱量を高温の固体粒子を利用して供給する方法が知られている。
特許文献1に記載の技術は、樹脂の供給装置においてスクリュー軸とスクリュー外塔間に冷却ガスを流して直接固体廃棄物と接触させることにより効果的に固体廃棄物を冷却して含有する熱溶融物による付着物による付着を防止し、かつ冷却ガスを流動層内へその接線方向に流すことにより流動媒体に回転運動力を与えて、固体廃棄物が作るブリッジを破壊し円滑な流動を図ることである。
この方法では、流動媒体(砂)を連続的に排出していない。従って、この特許文献は、固体粒子を連続的に排出する分解槽において、適切な固体粒子の排出場所や樹脂の供給位置を開示していない。
特許文献2は、廃プラスチック(樹脂)を熱分解により油を回収する技術において、高温砂とプラスチックを直接加熱して樹脂を分解する方法を開示している。
特許文献2の特徴は、機械的撹拌手段により、高温の砂及び/又は添加剤と混合、直接加熱して温度略350〜500℃に昇温・保持することにより固体状の分解残渣を処理しながら廃プラスチックの加熱分解を行うことである。
しかしながら、このような方法など機械的撹拌手段により砂を混合する方法は、流動化ガスを使用せず撹拌機だけで分解槽内を流動させているので、分解槽中の流動が不十分である。そのため、アクリル系ポリマーのように溶融しにくく、半溶融状態において熱分解する樹脂を処理した場合、樹脂同士が融着しやすく、さらには、砂とプラスチックが塊状となり安定運転が不能となる。
また、装置を大型化した場合、分解槽内の混合状態を良好に保つには、多大な撹拌トルクを必要とし、その結果、装置コスト、運転コストが高くなる問題が生じる。
樹脂の供給位置については、熱分解装置が縦型(特許文献2の図3)の場合には、樹脂は装置の上部から供給している。また、熱分解装置が横型(特許文献2の図5)の場合には、樹脂は装置の最も上流側の上部から供給している。前記図3において樹脂を上部から供給する理由は、樹脂と高温砂を上部から下部へ移動させながら樹脂を分解させるからである。また、前記図5において樹脂を上流から供給する理由は、樹脂と高温砂を上流から下流へ移動させながら樹脂を分解させるからである。この熱分解装置に流動化ガスを連続的に供給する場合には、樹脂や高温砂の流動状態が異なるので、特許文献2が示す樹脂の供給位置や固体粒子の排出場所では問題が生じる。
特許文献3は、廃プラスチック(樹脂)を熱分解により油を回収する技術において、高温砂とプラスチックを直接加熱して樹脂を分解する方法がある。
特許文献3に記載の技術の特徴は、反応器の内部に蓄熱熱媒体からなる移動床を形成する工程、前記反応器に廃プラスチックを導入し、前記移動床とともに同伴移動させながら、前記蓄熱熱媒体の熱により前記廃プラスチックを分解する工程、前記廃プラスチックの揮発性分解物を前記反応器の上部に取り出して回収する工程、前記反応器の前記移動床の下層部に高温水蒸気を導入し、前記廃プラスチックの分解物の系外排出用のキャリアーガスとして作用させ、かつ、高温水蒸気の熱エネルギーによって、より軽質化のために再分解する工程、前記反応器の下部から、分解生成物、不揮発性未分解物および蓄熱熱媒体を排出する工程を有することである。
しかしながら、このような方法など分解槽内に熱媒体が積層されている方法を実施すると、分解槽内の流動が不十分であり、また、分解槽内の温度分布や樹脂の分布が不均一である。そのため、装置内容積を効率的に使用することができない。
また、供給された樹脂が塊状になり易く、その結果、廃プラスチックに分解熱が効率的に伝わらず、処理量の低下を招く問題が生じる。さらに塊が大きくなれば、装置内を閉塞させてしまい安定運転が困難になる。
樹脂の供給位置については、反応器の上部から供給すると記載されている。樹脂を反応器の上部から供給する理由は、移動床においては、上部から下部へ向かって樹脂や熱媒体が層を形成させながら樹脂を分解させるからである。その様子が、特許文献3の図1、2、3に記載されている。この熱分解装置に流動化ガスを連続的に供給する場合には、樹脂や高温砂の流動状態が異なるので、特許文献3に記載されている樹脂の供給位置や固体粒子の排出場所では問題が生じる。
特開昭51−42374号公報 特開平9−235563号公報 特開平6−228569号公報
本発明の目的は、分解槽において流動化ガスが下部から供給され、また、樹脂分解に必要な熱量を与えるための加熱された固体粒子が連続的に供給される方法において、工業的規模で長期連続運転が可能な方法を提供することである。特に、分解槽における適切な樹脂の供給位置、固体粒子の排出位置を提供することである。
本発明は、
樹脂を分解槽内で熱分解して生じる気体状の分解生成物を冷却して液体として回収する方法であって、下記条件(1)〜(4)を満たす樹脂の分解生成物の回収方法である。
(1)前記分解槽内に流動化ガス、加熱した固体粒子及び樹脂をそれぞれ連続的に供給し、該流動化ガスにより該固体粒子及び該樹脂を流動化させる。
(2)静置した状態での前記分解槽内の固体粒子層高さの1/2以下の位置から分解槽内に連続的に樹脂を供給する。
(3)前記固体粒子を樹脂の供給位置の高さよりも下部の位置から連続的に排出する。
(4)排出した固体粒子を加熱炉内において加熱した後、該固体粒子を前記分解槽内に供給する。
本発明によれば、工業的規模で長期にわたり安定に樹脂の分解を連続的に実施でき、効率的に樹脂の分解生成物を得ることができる。
本発明の方法を実施するための設備は、樹脂を分解するための分解槽、固体粒子を加熱するための加熱炉、分解生成物を回収するための冷却装置からなる。
分解槽には加熱炉で加熱された固体粒子が連続的に供給される。また、分解槽下部からは、固体粒子と樹脂を混合しながら流動化させるための流動化ガスが連続的に供給される。
分解槽内の温度は、樹脂の供給速度、その供給温度、樹脂の分解に要する熱量、固体粒子の供給速度、その供給温度、流動化ガスの供給速度、その供給温度、分解槽からの放熱量、等の熱収支によって決まる。分解槽内の温度は、350〜500℃が好ましい。分解槽内の温度を、350℃以上とすることにより樹脂の分解速度を大きくすることができ、また、500℃以下とすることで樹脂の分解により回収される液の品質が向上するので好ましい。
本発明において、分解槽の外側側面であって、静置した状態での分解槽内の固体粒子層高さの下半分の位置から分解槽内に連続的に樹脂を供給する。静置した状態とは、樹脂を供給する前に状態において、分解槽内の流動化ガスと樹脂の供給を停止し、固体粒子の排出と供給を停止した状態をいう。なお、攪拌機を使用する場合は、前記状態でさらに該攪拌機を停止した状態をいう。
固体粒子層高さとは、分解槽の最下面が平板上の場合には、分解槽の最下面から固体粒子層の最上面までの距離を示す(図7)。分解槽の最下面が円錐状の場合には、該円錐状の頂点相当位置(以下、「円錐の頂点」という。)から固体粒子層の最上面までの距離を示す(図8)。
静置状態の固体粒子層高さには特に制限は無いが、静置状態の固体粒子層高さ/分解槽の代表長さの比を0.5〜3.5とすることが好ましい。分解槽の代表長さは、分解槽の断面形状が円の場合にはその円の直径とし、分解槽の水平断面形状が正方形の場合にはその一辺の長さとし、分解槽の水平断面形状が長方形の場合には短辺と長辺の和の2分の1とする。それ以外の断面形状の場合にはまず断面積を算出し、その断面積と同じ面積を有する円の直径とする。
静置状態の固体粒子層高さ/分解槽の代表長さの比を0.5以上とすることにより固体粒子の流動の斑が小さくなるので好ましい。また。静置状態の固体粒子層高さ/分解槽の代表長さの比を3.5以下とすることにより、固体粒子層の圧力損失が小さくなり、流動化ガスの供給に必要な動力を小さくすることができるので好ましい。
固体粒子層の上部には、空間部を設けることが好ましい。ここで空間部とは、固体粒子層最上面から分解槽の最上面までの空間をいう。静置状態での空間部の長さは、静置状態での空間部の長さ/分解槽の代表長さの比を0.5〜5とすることが好ましい。分解槽の代表長さは、上記の通りである。
静置状態での空間部の長さ/分解槽の代表長さの比を0.5以上とすることにより、分解槽から冷却装置に行く流動化ガスと樹脂の分解生成物の混合物に同伴する固体粒子の量を減少されることができるので好ましい。また。静置状態での空間部の長さ/分解槽の代表長さの比を5以下とすることにより、分解槽の全高を低くすることができので分解槽の設備コストを安くできるので好ましい。
分解槽の全高は、分解槽の全高/分解槽の代表長さの比を1〜8.5とするのことが好ましい。分解槽の全高は、分解槽の最下面が円錐状の場合には、円錐の頂点から分解槽の最上面までの距離とし、分解槽の最下面が平面状の場合には、分解槽の最下面から分解槽の最上面までの距離とする。分解槽の全高/分解槽の代表長さの比を1以上とすることにより、固体粒子の流動の斑が小さくなり、また空間部を確保することができるので好ましい。分解槽の全高/分解槽の代表長さの比を8.5以下とすることにより、固体粒子層の圧力損失を小さくでき、また分解槽の全高が低くなり分解槽の設備コストを安くできるので好ましい。
分解槽内に流動化ガスが供給される際、樹脂の比重が固体粒子の比重よりも小さいため、樹脂は分解槽内において上方へ移動する。分解槽の外側側面であって、樹脂を静置した状態での固体粒子層高さの下半分の位置から分解槽内に供給することにより、樹脂は分解槽内を上部へ移動しながら、固体粒子中に分散する。その結果、樹脂と固体粒子の良好な分散状態が達成され、分解槽における樹脂の安定な分解が進行する。一方、樹脂を静置した状態での固体粒子層高さの上半分の位置から分解槽内に樹脂を供給すると、樹脂は分解槽の上部のみに存在することになり、上部の流動が悪くなり、その結果温度が低下し、樹脂が分解しないで長時間滞在することになる。
樹脂はペレット状(固体の粒子状)で供給することが好ましい。樹脂をペレット状で供給することにより、分解槽内の樹脂の分散が良好であるので好ましい。樹脂ペレットの大きさは、特に限定ないが、取り扱い性、供給安定性、分解槽内で分散性の観点から、平均粒径が1〜20mmとするのが好ましい。平均粒径を1mm以上とすることにより、樹脂同士の付着や融着を防ぐことができるので好ましく、20mm以下とすることにより樹脂ペレットと固体粒子の分散が良好となるので好ましい。特に、樹脂の大きさを平均粒径が3〜10mmとするのが好ましい。
分解槽内に供給する樹脂の温度は、樹脂がペレット状であれば、特に制限はないが、0℃〜(Tg−50)℃、或いは0〜(Tm−50)℃とすることが好ましい。但し、Tgはメタクリル樹脂のガラス転移温度を、Tmはメタクリル樹脂の融点を表す。分解槽内の温度低下の防止や分解槽内の流動性保持の観点から、0℃以上とすることが好ましい。また、樹脂同士の融着を防ぎ、固体粒子と樹脂の混合が良好となる観点から、(Tg−50)℃以下、或いは、(Tm−50)℃以下とすることが好ましい。
本発明では、分解槽内の固体粒子を樹脂の供給位置の高さよりも下部の位置から連続的に排出する。樹脂の供給位置の高さよりも下部から排出される固体粒子には樹脂は殆ど無く、固体粒子の流動性が確保でき、また、回収する分解生成物の量が増える。一方、固体粒子を樹脂の供給位置と同じ高さ、あるいはそれよりも上部から排出すると固体粒子に樹脂が多く混合されているので、その流動性が悪く、固体粒子の排出性に問題があり、また、回収される回収物の量が低減する。
分解槽内へ連続的に供給する固体粒子の供給場所は特に制限されない。分解槽内は流動化ガスにより流動化されているので、固体粒子はどこから供給しても分解槽内では均一に流動化し易い。
分解槽に撹拌機を備えると、樹脂と固体粒子の流動状態がさらに向上するので好ましい。撹拌機は、撹拌するための回転体、軸、撹拌翼からなる。撹拌翼の形状は特に限定されず、パドル翼、アンカー翼、リボン翼、ヘリカル翼、プロペラ翼、タービン翼、等が例示される。
分解槽内は高温に保たれており、分解槽内に供給した樹脂は熱分解する。流動化ガス及び固体粒子が連続的に供給、及び排出される分解槽においては、樹脂は熱分解し、気体状の分解生成物は流動化ガスと一緒に冷却装置に導かれ、一方、未分解物がある場合は固体粒子と一緒に加熱炉に導入される。気体状の分解生成物とは、分解槽の温度において気体状であるものである。この気体状の分解生成物を冷却装置に送り冷却することで、液体として回収することができる。気体状の分解生成物の一部は冷却しても液体として回収できない物がある。その例として二酸化炭素が例示される。
未分解物とは、樹脂そのもの、低分子量化した樹脂、或いは炭化物である。未分解物は固体粒子の表面に付着しているものや、固体粒子とは別の粒子として存在しそれらが混合しているものである。固体粒子と樹脂の未分解物の混合物は加熱炉に送られ、そこで、未分解物は加熱され分解あるいは燃焼することにより除去される。また、固体粒子の温度は加熱炉内で上昇され、再度、分解槽に供給される。
加熱炉で使用する燃料に、特に制限はないが、例えば、重油、軽油、灯油、或いは樹脂を分解して回収した液、等が例示される。
固体粒子としては特に制限はないが例えば、砂、セラミクス粒子、金属粒子、金属酸化物粒子、金属水酸化物粒子、金属ハロゲン化物粒子、等が例示される。固体粒子は1種類であっても良いし、2種類以上の物を混合して使用してもよい。固体粒子は、樹脂の分解に不活性なものであってもよいし、樹脂の分解を促進するような触媒であってもよいし、樹脂から生成する有害な物質を吸収するようなものであってもよい。例えば、ポリ塩化ビニル樹脂などのようにその分子中に塩素原子を含む樹脂を加熱分解すると塩素、塩化水素、塩素含有物質等が生成する。固体粒子として酸化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム等を利用して、生成した塩素、塩化水素、塩素含有物質等を中和、或いは吸収するのが好ましい。
前記固体粒子の大きさは特に制限はないが、その取り扱い性、固体粒子と樹脂の流動・混合、等の観点から、平均粒径は0.01mm〜1mmが好ましく、0.05mm〜0.8mmがより好ましい。
分解槽に供給する固体粒子の温度は、分解槽内の温度+50℃以上、分解槽内の温度+250℃以下とするのが好ましい。分解槽に供給する固体粒子の温度を、分解槽内の温度+50℃以上とすることにより、樹脂の分解速度を大きくすることができるので好ましい。分解槽に供給する固体粒子の温度を、分解槽内の温度+250℃以下とすることにより、樹脂の分解により回収する液の品質を向上することができるので好ましい。
固体粒子により分解槽内に供給される熱量は固体粒子の温度が高いほど、また固体粒子の供給速度が大きいほど増加する。樹脂を安定に分解するためには、固体粒子の供給速度(kg/hr)/樹脂の供給速度(kg/hr)で表される比を、1〜20とすることが好ましい。固体粒子の供給速度(kg/hr)/樹脂の供給速度(kg/hr)で表される比が低すぎる場合には、固体粒子の供給速度を低くできるため、それに関わる設備費が抑えられるが、固体粒子の供給温度を極端に高くしなければならず、運転コストの観点で不利である。また、前記比が高すぎる場合には、固体粒子の供給温度を極端に高くする必要はないが、固体粒子の供給速度を大きくする必要があり、それに関わる設備費の観点で不利である。
本発明において、分解槽内の固体粒子及び樹脂を流動化させるために使用する流動化ガスは、樹脂分解の安定性確保や分解生成物の収率の観点から酸素を実質的に含まないガスとする。流動化ガスとして使用できるガスの種類は、窒素、二酸化炭素、水蒸気、樹脂の分解による生成物の内、冷却装置で液体にならなかったガス等が例示される。流動化ガスは1種類のガスであっても良いし、2種類以上のガスの混合ガスであってもよい。流動化ガス中の酸素濃度は、樹脂分解の安定性確保や回収する液量の増加、その液の品質向上の観点から、3体積%以下とすることが好ましく、1体積%以下とするのが特に好ましい。
分解槽に供給する流動化ガスの温度は、分解槽に供給される樹脂の温度以上、500℃以下とすることが好ましい。流動化ガスの温度を、供給される樹脂の温度以上とすることで分解槽内の過度な温度低下を防止できるので好ましく、500℃以下とすることで、樹脂の分解により回収される液の品質を向上できるので好ましい。
分解槽における流動化ガスの供給場所として、分解槽の下部とすることが好ましい。分解槽の下部とは、分解槽の最下端から樹脂の供給位置の間を意味する。分解槽の最下端とは、分解槽の最下面が円錐状の場合には該円錐の頂点相当位置であり、分解槽の最下面が平板状の場合には分解槽の最下面の位置である。
流動化ガスを分解槽の最下部から樹脂の供給位置の間に供給することにより、固体粒子や樹脂を流動化させ、両者を均一に分散させることができる。分解槽内の良好な流動性の観点から、流動化ガスは、ガス分散器を使用して、分散させながら分解槽内に供給することが好ましい。ガス分散器として、多孔板、スリット板、メッシュ板、焼結フィルター、ノズル、キャップ付きノズル等が例示される。
流動化ガスの供給速度(kg/hr)/樹脂の供給速度(kg/hr)で表される比を、0.4〜3.0とすることが好ましい。流動化ガスの供給速度(kg/hr)/樹脂の供給速度(kg/hr)で表される比を、0.4以上とすることにより、分解槽内の流動性を保つことができるので好ましく、この比を、3.0以下とすることにより冷却装置の負荷を低減することができるので好ましい。
本発明の方法が適用できる樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、(メタ)アクリル樹脂等が例示され、これらは単一の樹脂であってもよいし、2種類以上の混合物であってもよい。なお、ここで(メタ)アクリルとは、アクリルあるいはメタクリルのことをいう。
分解生成物の主成分として、ポリエチレンやポリプロピレンからはパラフィンやワックスが、ポリエチレンテレフタレートからはテレフタル酸が、ポリカーボネートからはフェノール類が、ポリスチレンからはスチレンモノマーが、(メタ)アクリル樹脂からは(メタ)アクリルモノマーが得られる。
本発明で使用する樹脂としては、分解生成物のモノマーの収率の観点から(メタ)アクリル樹脂が好ましい。従って、本発明の方法を(メタ)アクリル樹脂に適用することは、工業的に価値が非常に高い。
(メタ)アクリル樹脂を構成するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらのエステルである。アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が挙げられる。メタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。
(メタ)アクリル樹脂は、上記以外の他のモノマーを共重合成分として含んでいてもよい。他のモノマーとしては、無水マレイン酸、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
(メタ)アクリル樹脂は架橋した樹脂であってもよい。架橋した(メタ)アクリル樹脂とは多官能性モノマー単位および前記(メタ)アクリル樹脂を構成するモノマー単位を含むものである。多官能モノマーとして、多官能(メタ)アクリル酸エステルが例示される。多官能(メタ)アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、 エチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、が例示される。
(メタ)アクリル樹脂には、モノマーを高収率で回収する観点から、(メタ)アクリル樹脂を構成する全モノマー100質量%中、メタクリル酸メチルを50質量%以上、構成単位として含んでいることが好ましく、メタクリル酸メチルを70質量%以上、構成単位として含んでいることがより好ましい。
(メタ)アクリル樹脂は、他のポリマーと混合されていてもよい。また、(メタ)アクリル樹脂は、充填剤を含む複合体であってもよい。充填剤としては、水酸化アルミニウム、シリカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維、タルク、クレイ等が挙げられる。
また、(メタ)アクリル樹脂は、充填剤以外の各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、顔料、染料、補強剤、酸化防止剤、各種安定剤等が挙げられる。
樹脂の熱分解により生じる気体状の分解生成物は流動化ガスと一緒に分解槽から取り出され、冷却装置に送られる。分解槽における流動化ガスと気体状の分解生成物の混合物の取り出し場所は、分解槽の空間部が好ましい。該空間部から前記混合物を取り出すことにより、流動化ガスと樹脂の気体状生成物の混合気体に含まれる固体粒子の量を低減できるので好ましい。
使用する冷却装置に特に制限はないが、例えば、管式熱交換器、プレート式熱交換器、スクラバー、スプレー塔、等が例示される。
冷却装置により液化した一部が流動化ガス中にミストとして存在することがあるため、冷却装置の後にミスト回収装置を設置するのが好ましい。
冷却装置やミスト回収装置には、回収器が設置され、そこに樹脂の熱分解により生じた分解生成物を液体として回収する。ミスト回収装置からは流動化ガスと液体にならなかった樹脂の分解生成物の混合気体が排出される。この混合気体は、除害処理後系外に排気しても良いし、分解槽に再度供給してもよい。ミスト回収装置から出てくる混合気体を分解槽に再度供給するときには、別の工程から供給されるガスを混合しても良い。供給されるガスの種類は、回収する液の収率の向上、品質の向上の観点から、窒素、二酸化炭素、水蒸気が好ましい。ミスト回収装置から出てくる混合気体に対する別の工程から供給されるガスの質量比は、0〜5とするのが好ましい。この比が0とは、樹脂の分解生成物の内、冷却装置で液化しなかったガスを分解槽の流動化ガスとして使用することである。また、この比を5以下とすることにより別の工程から供給するガスの量を低減することができるので、ガスの使用に伴う費用を削減できるので好ましい。このように混合されたガスは、流量制御装置やコントロールバルブ等により、分解槽へ行くガスと、除害処理後系外に排気するガスに分けられる。分解槽に再度供給される流動化ガスの温度を、分解槽に供給される樹脂の温度以上、500℃以下とすることが好ましい。混合気体の温度を、供給される樹脂の温度以上とすることで分解槽内の過度な温度低下を防止できるので好ましく、500℃以下とすることで、樹脂の分解により回収される液の品質を向上できるので好ましい。
以下、実施例を示すが、本発明は実施例により限定されるものではない。
[樹脂A]
樹脂A:メタクリル酸メチル(以下、「MMA」と略記する。)100%からなる樹脂。質量平均分子量40万である。平均粒径が5mmのペレット状の物(目開き5.6mmの篩いを通過し、目開き4.75mmの篩いを通過しなかった物)である。ガラス転移温度は100℃である。

[固体粒子と樹脂の未分解物の混合物中の、樹脂の未分解物の比率の測定]
未分解物と固体粒子の混合物(質量W1)を、800℃の熱風炉中(空気雰囲気)に1時間置き、未分解物を完全に分解しきる。完全分解後の質量W2を測定し、以下の式から未分解物の比率を算出する。
未分解物の比率(%)=(W1−W2)/W1×100
[供給する樹脂の内、未分解物として分解槽から加熱炉に送られる比率の算出方法]
供給する樹脂の内、未分解物として分解槽から加熱炉に送られる比率(%)
=分解槽から排出する未分解物と固体粒子の混合物の排出速度(kg/hr)×未分解物の比率(%)/樹脂の供給速度(kg/hr)
[供給する樹脂の内、気体状の分解生成物として分解槽から冷却装置に送られる比率の算出方法]
供給する樹脂の内、気体状の分解生成物として分解槽から冷却装置に送られる比率(%)
=100−供給する樹脂の内、未分解物として分解槽から加熱炉に送られる比率(%)
[樹脂Aの分解生成物の評価]
(1)回収液の収率(%)
回収液の収率(%)=液の回収速度(kg/hr)/樹脂の供給速度(kg/hr)×100
(2)回収液中のMMA濃度(質量%)
ガスクロマトグラフィー((株)島津製作所製、GC−17A)で測定した。溶媒にはN,N−ジメチルホルムアミドを使用した。予め検量線を作成しておき、回収した液のガスクロマトグラフィーのピーク比の結果から、液中のMMA濃度を算出した。
[実施例1]
図6に示す装置を用いて実施した。使用した分解槽は図1に示すものである。分解槽は上部が円柱状であり、下部が円錐状で、その直径は350mmで、円錐の頂点から分解槽の最上面までの高さは1400mmである。撹拌翼は二枚の傾斜パドル翼を5段にしたものである。パドル二枚の直径は310mm、幅20mm、傾斜角度45度、パドル間のピッチは140mmとした。上下の段のパドル翼は直交するようにした。撹拌速度は毎分25回転(25rpm)とした。
分解槽の下部には、気体を分散させるために焼結金属フィルター(富士フィルター工業株式会社)からなる分散器(厚さ1.6mm、ステンレス製)を円錐状に配置した。円錐の底面の直径は350mm、円錐高さは100mmとした。前記分散器の円錐状のフィルター中央(円錐の頂点)に、固体粒子の排出用の配管を設置した。
まず、分解槽内に、天然川砂(株式会社昌栄マテリアル、商品名:エバラロズナ、平均粒子径(直径)0.3mm、かさ密度は1600kg/m)を100kg入れ、分解槽の側面の電気ヒーターにより約420℃に予熱をしておいた。砂の静置状態での高さは、円錐の頂点から720mmであった。
樹脂Aを10.0kg/hrで分解槽に、円錐の頂点から200mm上の位置に連続的に供給した。供給には一軸スクリューを使用した。その供給温度は20℃とした。分解槽の円錐の頂点から樹脂の未分解物と砂の混合物を100kg/hrで一軸スクリューにより連続的に排出し、加熱炉に送り、未分解物を燃焼させると共に砂の温度を上げた。使用した加熱炉は、熱風で砂を流動化させる流動層を使用した。流動層下部から供給される熱風の温度を制御することにより加熱炉から排出直後の砂の温度を610℃とした。分解槽に供給される直前の砂の温度は600℃であった。加熱炉から分解槽への砂の供給速度は100kg/hrとした。分解槽への加熱砂の供給位置は分解槽の円錐頂点から850mm上とし、一軸スクリューにより供給した。樹脂の供給を開始した時点で分解槽の側面の電気ヒーターは停止した。
分解槽の流動化ガスとしてミスト回収装置から出てくるガスと、流動化ガス供給ブロワーから供給される窒素ガスを混合したガスを使用した。
ミスト回収装置からガス約20kg/hrが排出される。このガスには樹脂の分解生成物の内、液化しなかったガスが含まれるので、排出量は分解槽に供給する流動化ガス20kg/hrよりやや多い。ミスト回収装置から排出されるガスに、ガス供給用ブロワーから供給される窒素ガス2kg/hrを混合した後、流量制御装置(渦式流量計とコントロールバルブからなる)により、約22kg/hrの内、約2kg/hrを除害処理後系外に排出し、20kg/hrを分解槽へ供給した。ミスト回収装置から排出されたガス中の酸素濃度を磁気式酸素濃度計で測定したところ、0.0体積%であった。
流動化ガスの供給速度(kg/hr)と樹脂の供給速度(kg/hr)の比は、20.0/10.0=2.0である。また窒素ガスを主成分とする流動化ガスの分解槽への供給温度は30℃とした。定常状態での分解槽内の温度は400℃であった。
分解槽から排出される未分解物と砂の混合物を一部サンプリングして、未分解物の比率を測定したところ0.08%であった。従って、排出した100.0kg/hrの内、未分解物は0.08kg/hrと計算される。また、供給した樹脂の内、加熱炉に行った比率は0.08/10.0×100=0.8%となる。この計算結果から、供給した樹脂の内、冷却装置に行った比率は100−0.8=99.2%と計算される。
冷却装置に送られてきた気体状の分解生成物を冷却して液体として回収した。冷却装置は多管式コンデンサーであり、そのジャケットに−10℃の冷媒を流した。多管式コンデンサーから出てくる流体の温度は3℃であり、それをミスト回収装置に送った。ミスト回収装置はサイクロン式であり、窒素中に含まれる液体ミストを回収した。ミスト回収装置にはジャケットがついており、0℃の冷媒を流した。冷却装置の下、及び、ミスト回収装置の下にそれぞれ液体を回収するための容器を設置した。
この操作を樹脂を供給開始してから24時間連続して行った結果、運転は安定していた。冷却装置の下に設置した容器及びミスト回収装置の下に設置した容器に回収した液の合計は、227.5kgであった。平均すると液を9.48kg/hrで回収できた。回収液の収率は9.48/10.0×100=94.8%と計算される。回収した液中のMMA濃度は96.2%であった。
[実施例2]
樹脂Aの供給位置を、円錐の頂点から300mm上とした以外は実施例1と同様な操作を実施した。この操作を樹脂を供給開始してから24時間連続して行った結果、運転は安定していた。回収液の収率は94.2%であった。回収した液中のMMA濃度は96.6%であった。
[比較例1]
実施例1で使用した図1の分解槽を図2の分解槽に替え、樹脂Aの供給位置を、円錐の頂点から400mm上とした以外は実施例1と同様な操作を実施した。樹脂を供給開始してから3時間の時点までは運転ができたが、その後は、徐々に撹拌翼の回転が不安定になった。運転を停止して分解槽内部を確認したところ、分解槽の上部に砂と樹脂が塊状になっていた。
[比較例2]
実施例1で使用した図1の分解槽を図3の分解槽に替え、樹脂Aを分解槽の円錐の頂点から850mm上から供給した以外は実施例1と同様な操作を実施した。樹脂を供給開始してから1時間の時点までは運転ができたが、その後は、徐々に撹拌翼の回転が不安定になった。運転を停止して分解槽内部を確認したところ、分解槽の上部に砂と樹脂が塊状になっていた。
[比較例3]
実施例1で使用した図1の分解槽を図4の分解槽に替えた以外は実施例1と同様な操作を実施した。分解槽下部に配設したガス分散板は平板状の物を使用した。分散板から分解槽の最上面までの高さは1400mmであった。砂を100kg充填し、静置した状態での砂の高さは650mmであった。樹脂Aを分散板から200mm上の所に供給し、加熱砂を分散板から300mmの所に供給し、砂を砂層の最上面から排出した。分解槽からの砂の排出にはスクリューを使用せず、自重による落下方式とした。
樹脂を供給開始してから1時間の時点で、分解槽から砂が排出されなくなった。排出口を確認したところ、樹脂と砂が混在した物が排出口を塞いでいた。
[実施例3]
実施例1で使用した図1の分解槽を図5の分解槽に替えた以外は、実施例1と同様な操作を行った。樹脂の供給位置は円錐の頂点から200mm上の所であり、砂の供給位置は円錐の頂点から400mm上の所である。
樹脂を供給開始後24時間問題なく運転することができた。回収液の収率は、94.5%、回収した液中のMMA濃度は96.4%であった。
上記実施例1〜3、比較例1〜3の結果を表1に示す。
Figure 2008214589
本発明によれば、樹脂を熱分解して、その分解生成物を回収する方法として、広く適用できる。
本発明で使用した分解槽の第一例 比較例1で使用した分解槽 比較例2で使用した分解槽 比較例3で使用した分解槽 本発明で使用した分解槽の第二例 本発明を実施するための装置の全体図 固体粒子層高さ、空間部の長さ、分解槽の全高の第一例 固体粒子層高さ、空間部の長さ、分解槽の全高の第二例
符号の説明
A 流動化ガス
B 固体粒子(砂)
C 樹脂
D 流動化ガスと分解生成物の混合物
1 樹脂ホッパー
2 樹脂の供給装置
3 分解槽
4 撹拌機
5 分散板
6 固体粒子供給装置
7 固体粒子排出装置
8 加熱炉
9 冷却装置
10 回収器
11 ミスト回収装置
12 回収器
13 循環用ブロワー
14 ガス供給用ブロワー
15 流量制御装置
16 流動化ガス温度制御装置
17、20 固体粒子層高さ
18、21 空間部の長さ
19,22 分解槽の全高

Claims (3)

  1. 樹脂を分解槽内で熱分解して生じる気体状の分解生成物を冷却して液体として回収する方法であって、下記条件(1)〜(4)を満たす樹脂の分解生成物の回収方法。
    (1)前記分解槽内に流動化ガス、加熱した固体粒子及び樹脂をそれぞれ連続的に供給し、該流動化ガスにより該固体粒子及び該樹脂を流動化させる。
    (2)静置した状態での前記分解槽内の固体粒子層高さの1/2以下の位置から分解槽内に連続的に樹脂を供給する。
    (3)前記固体粒子を樹脂の供給位置の高さよりも下部の位置から連続的に排出する。
    (4)排出した固体粒子を加熱炉内において加熱した後、該固体粒子を前記分解槽内に供給する。
  2. 分解槽内の固体粒子及び樹脂が撹拌機で攪拌されている請求項1に記載の方法。
  3. 樹脂が(メタ)アクリル樹脂である請求項1または2に記載の方法。
JP2007057773A 2007-03-07 2007-03-07 樹脂の分解生成物の回収方法 Active JP5196814B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007057773A JP5196814B2 (ja) 2007-03-07 2007-03-07 樹脂の分解生成物の回収方法
US12/529,725 US8304573B2 (en) 2007-03-07 2008-03-07 Recovery method of pyrolysis product of resin
PCT/JP2008/054153 WO2008108461A1 (ja) 2007-03-07 2008-03-07 樹脂の分解生成物の回収方法
KR20147022740A KR20140105618A (ko) 2007-03-07 2008-03-07 수지의 분해 생성물의 회수 방법
KR1020097019447A KR101593699B1 (ko) 2007-03-07 2008-03-07 수지의 분해 생성물의 회수 방법
EP20080721571 EP2157075B1 (en) 2007-03-07 2008-03-07 Method of recovering resin decomposition product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007057773A JP5196814B2 (ja) 2007-03-07 2007-03-07 樹脂の分解生成物の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008214589A true JP2008214589A (ja) 2008-09-18
JP5196814B2 JP5196814B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=39835016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007057773A Active JP5196814B2 (ja) 2007-03-07 2007-03-07 樹脂の分解生成物の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196814B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010215676A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology ポリブチレンテレフタレートの高温水による分解法
JP2011236342A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂の熱分解方法
JP2011236338A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂の熱分解方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002526466A (ja) * 1998-09-21 2002-08-20 メタルゲゼルシャフト・アクチエンゲゼルシャフト ポリメタクリル酸メチルの解重合方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002526466A (ja) * 1998-09-21 2002-08-20 メタルゲゼルシャフト・アクチエンゲゼルシャフト ポリメタクリル酸メチルの解重合方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010215676A (ja) * 2009-03-12 2010-09-30 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology ポリブチレンテレフタレートの高温水による分解法
JP2011236342A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂の熱分解方法
JP2011236338A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Rayon Co Ltd アクリル系樹脂の熱分解方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5196814B2 (ja) 2013-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8304573B2 (en) Recovery method of pyrolysis product of resin
JP5128150B2 (ja) メタクリル酸メチルの回収方法
CN87106305A (zh) 用固态碳质还原剂还原细粒含铁矿料的方法
CN1993390A (zh) 能量有效的聚烯烃方法
CN1249300A (zh) 由丙烯生产丙烯酸功效改进的单反应器法
WO2007069317A1 (ja) 気泡塔型フィッシャー・トロプシュ合成スラリー床反応システム
JP5196814B2 (ja) 樹脂の分解生成物の回収方法
KR20040014281A (ko) 아크릴산의 제조방법
WO2007058472A1 (en) Apparatus for preparing vinyl chloride by pyrolysis of 1,2-dichloroethane and method of preparing vinyl chloride using the same
CN1819869A (zh) 氧化方法和具有改良进料系统的反应器
KR20180044953A (ko) 반응기 내 올레핀 단량체의 연속 중합 방법
WO2018114071A1 (en) Process for obtaining low volatile plastomers
CN1068062C (zh) 从金属氧化物化合物生产铝镁硅等金属的方法
WO2007026918A1 (ja) 混合プラスチックの微粉およびその製造方法
KR20130138820A (ko) 사이클론 반응기 및 사이클론 반응기를 사용하여 유용한 부산물을 제조하는 방법
JP5678400B2 (ja) 流動槽、流動槽からの固体粒子の排出方法および被処理物の処理方法
US6682705B1 (en) Method for conducting reactions in fluidized particle layers
JP2007056124A (ja) 樹脂の分解装置及び分解方法
JP5593819B2 (ja) アクリル系樹脂の熱分解方法
JP2010043165A (ja) 樹脂の分解生成物の回収方法、および樹脂の分解生成物の回収システム
JP2011021144A (ja) 有機性廃棄物の回収方法
JP2010195916A (ja) 樹脂の分解生成物の回収方法
JP2011236342A (ja) アクリル系樹脂の熱分解方法
JP2010043164A (ja) 樹脂の分解生成物の回収方法、および樹脂の分解生成物の回収システム
JP2011236391A (ja) 樹脂の処理装置および処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5196814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250