JP2008202829A - ドレンパン及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレン水の排水性を向上させることにより、カビ等の発生を抑制することのできるドレンパン及びこれを備える空気調和機を提供する。
【解決手段】熱交換器6、7の下に配置され、熱交換器6、7で発生するドレン水を受けるためのドレンパン9、10であって、ドレンパン9、10の露受面12に排水口13を形成し、露受面12に、排水口13まで連続する複数の凹溝14を形成する。この構成により、水滴の表面張力が破壊され、凹溝14が水滴をつなぐ導水経路となり、水滴を形成することなく排水口13から排水することができる。このように、ドレン水の排水を促進することにより、本体内部のカビ発生を抑制し、衛生的に保つことができる。
【選択図】図3
【解決手段】熱交換器6、7の下に配置され、熱交換器6、7で発生するドレン水を受けるためのドレンパン9、10であって、ドレンパン9、10の露受面12に排水口13を形成し、露受面12に、排水口13まで連続する複数の凹溝14を形成する。この構成により、水滴の表面張力が破壊され、凹溝14が水滴をつなぐ導水経路となり、水滴を形成することなく排水口13から排水することができる。このように、ドレン水の排水を促進することにより、本体内部のカビ発生を抑制し、衛生的に保つことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、熱交換器で発生するドレン水を受けるためのドレンパン、及びこれを備えた空気調和機に関するものである。
冷凍サイクルを構成する空気調和機では、熱交換器から発生するドレン水を処理する必要がある。そこで、ドレン水をドレンパンの露受面に受けた後、露受面に形成された排水口からドレンホースを通して室外に排水することにより、排水処理を行っている。
図5は従来のドレンパンの要部拡大断面図、図6は従来のドレンパンの要部拡大平面図である。図5及び図6に示すように、従来のドレンパン16は、ドレンパン16の露受面17が凹凸の無い平面形状であるため、ドレン水が少量の場合には表面張力により水溜りを形成しやすく、排水口(図示せず)までの導水が困難となる。したがって、自然乾燥するまでの間、水分が本体内部に残留してしまうため、カビや菌類等の発生、さらにはそれに伴う悪臭の原因となり、衛生的ではなかった。
そこで、特許文献1には、ドレンパンの表面に抗菌層を設けることにより、カビ等の発生を防止する技術が開示されている。
特開2005−308356号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、時間の経過とともに抗菌層の抗菌効果が減衰し、十分にカビ等の発生を防止することができない。
そこで、本発明は、ドレン水の排水性を向上させることにより、カビ等の発生を抑制することのできるドレンパン及びこれを備える空気調和機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、熱交換器の下に配置され、熱交換器で発生するドレン水を受けるためのドレンパンであって、ドレン水を受ける露受面に、排水口と、排水口まで連続する複数の凹溝とが形成されたことを特徴とするドレンパンである。複数の凹溝により水滴の表面張力が破壊され、凹溝が各水滴をつなぐ導水経路となる。したがって、水滴を形成することなく、排水口へ流れ、排水することができる。このように、ドレン水の水溜り形成を防ぎ、排水を促進することができる。
凹溝は、排水口まで連続していれば、他の凹溝と交わらないように並列して形成してもよいし、網の目や碁盤の目状等のように他の溝と合流したり分岐したりするように形成してもよい。
また、凹溝は、シボ加工により形成することができる。シボ加工とは、モザイク模様、皮革模様(皺状模様)、木目模様、岩目模様、砂目模様、梨地模様、幾何学模様等の凹凸状の加工のことをいう。なお、シボ加工に限らず、排水口まで連続する凹溝を形成可能であれば、ビーズ加工等の他の加工方法を用いてもよい。
シボ加工は、ドレンパンの表面に直接施したり、ドレンパンの金型に施したりしてもよいし、表面にシボ加工を施したシート材をドレンパン表面又はドレンパンの金型に貼着してもよい。いずれの方法によっても、ドレンパンに凹溝を有する露受面を形成することができる。
排水性をより良好にするために、凹溝は、凹溝間に形成される凸部と同一か、それよりも幅狭に形成するのが好ましい。具体的には、凹溝の幅及び深さを0.1〜2mm、より好ましくは0.3〜0.5mmに設定するのがよい。凹溝の幅及び深さが0.1mmよりも狭い(浅い)場合には、水滴の表面張力をうまく破壊することができない。また、凹溝の幅及び深さが2mmよりも広い(深い)場合には、凹溝内で水滴を形成しやすくなるので好ましくない。
また、露受面に親水性処理を施すことができる。露受面で水滴を形成しにくくなるため、より排水性を高めることができる。親水性処理は、露受面に親水性膜を形成する方法、すなわち露受面に親水性の物質を塗装する方法がある。親水性の物質としては、公知のものを使用することができる。
さらにまた、露受面は、排水口に向けて低くなるように傾斜して形成することができる。傾斜により、より排水性を高めることができる。
本発明のドレンパンは、熱交換器を有する電気機器に用いることができるが、室内に吹出される空気を衛生的に保つことができるため、特に空気調和機に好適である。
本発明によると、ドレンパンの露受面に、排水口まで連続する複数の凹溝が形成されているため、半永久的にドレン水の排水性を高めることができる。したがって、本体内部のカビ発生を抑制し、常に衛生的に保つことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のセパレート型空気調和機の室内ユニットを示す断面図であり、図2は本実施形態のドレンパンの要部拡大断面図、図3は本実施形態のドレンパンの要部拡大平面図、図4は本実施形態のドレンパンの概略構成図である。
本実施形態における室内ユニット1は、図1及び図2に示すように、ケーシング2の前面開口を開閉自在に支持された前面パネル3が設けられ、ケーシング2の上面に空気の吸込口4が形成され、ケーシング2の前面下部に空気の吹出口5が形成されている。そして、吸込口4から吹出口5に至るケーシング2の内部空気流通路には、前面熱交換器6と後面熱交換器7とが逆V字状に配置され、これらの熱交換器6、7に囲まれて、その吹出口5側にクロスフローファンからなる室内ファン8が内蔵されている。
前面熱交換器6及び後面熱交換器7のそれぞれの下には、冷房運転時や除湿運転時に熱交換器6、7で発生するドレン水を受け止めるためのドレンパン9、10が配置される。
ドレンパン9、10は、ポリプロピレンにより金型成形され、左右方向に長く形成される。ドレンパン9、10は、断面略凹状に形成され、側壁11に囲まれたその底面がドレン水を受ける露受面12とされる。露受面12の左右いずれか一方の端部には排水口13が開口形成され、図4に示すように、その排水口13に向けて低くなるように、露受面12の水平面に対する角度(θ)が1〜2度に設定される。この傾斜により、ドレンパン9、10の排水性を高めることができる。また、排水口13には、図示しないドレンホースが接続され、ドレン水を室外に排水することができる。なお、ドレンパンの素材はポリプロピレンに限定されるものではなく、ポリスチレン、ABS樹脂等の他の合成樹脂を用いてもよい。また、排水口13を露受面12の左右両端部に設け、露受面12の中間位置から左右に向けて低くなるように、断面山状に傾斜させてもよい。
また、図2及び図3に示すように、露受面12には、ほぼ全域に亘ってシボ加工によりモザイク模様が施され、複数の凹溝14が形成される。凹溝14は、排水口13まで連続して形成される。凹溝14は、凹溝14とこれに隣接する凹溝14との間に形成される凸部15よりも幅狭に形成される。具体的には、凹溝14の幅は平均0.4mm、深さは平均0.4mmとされ、凸部の幅は0.4〜1.5mmに設定されるがこれに限定されるものではない。なお、モザイク模様に限定されるものではなく、梨地模様等の他の模様を施してもよい。
露受面12にシボ加工を施す工程について詳述すると、まず、ドレンパン9、10の露受面12に対応する金型表面にエッチングを施して凹凸を食刻し、成形時にその凹凸面を転写させることにより、露受面12に複数の凹溝14を形成することができる。なお、金型ではなく、ドレンパン9、10に直接シボ加工を施してもよい。または、表面にシボ加工を施したシート材を貼着することにより、凹溝14を有する露受面12を形成してもよい。
以上の構成によると、熱交換器6及び7で発生し滴下するドレン水は、ドレンパン9、10に受け止められる。ドレンパン9、10上のドレン水は、複数の凹溝14によって表面張力が破壊され、凹溝14が水滴をつなぐ導水経路となり、水滴を形成することなく排水口13へ流れ、排水される。このように、ドレン水の水溜り形成を防ぎ、排水を促進するため、本体内部のカビ発生を抑制し、衛生的な空気調和機を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、前面熱交換器6の下に設けられたドレンパン9と、後面熱交換器7の下に設けられたドレンパン10の両方にシボ加工を形成したが、そのいずれか一方のみにシボ加工を施すようにしてもよいのは勿論である。また、上記実施形態では、ドレンパンをセパレート型の空気調和機の室内ユニット1に搭載したが、本発明は、一体型空気調和機に適用してもよいし、冷蔵庫などの熱交換器を有するその他の電気機器にも適用することができる。
1 室内ユニット
2 ケーシング
3 前面パネル
4 吸込口
5 吹出口
6 前面熱交換器
7 後面熱交換器
8 室内ファン
9、10 ドレンパン
11 側壁
12 露受面
13 排水口
14 凹溝
15 凸部
2 ケーシング
3 前面パネル
4 吸込口
5 吹出口
6 前面熱交換器
7 後面熱交換器
8 室内ファン
9、10 ドレンパン
11 側壁
12 露受面
13 排水口
14 凹溝
15 凸部
Claims (7)
- 熱交換器の下に配置され、熱交換器で発生するドレン水を受けるためのドレンパンであって、ドレン水を受ける露受面に、排水口と、該排水口まで連続する複数の凹溝とが形成されたことを特徴とするドレンパン。
- 前記凹溝は、シボ加工により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のドレンパン。
- 前記凹溝は、表面にシボ加工を施したシート材を貼着することにより形成されたことを特徴とする請求項1に記載のドレンパン。
- 前記シボ加工は、モザイク模様または梨地模様を施すことを特徴とする請求項2または3に記載のドレンパン。
- 前記凹溝の幅及び深さが、0.1〜2mmに設定されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドレンパン。
- 前記露受面に親水性処理が施されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のドレンパン。
- 熱交換器の下に、請求項1〜6のいずれかに記載のドレンパンが配置されたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007037659A JP2008202829A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | ドレンパン及びこれを備えた空気調和機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007037659A JP2008202829A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | ドレンパン及びこれを備えた空気調和機 |
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Family Applications (1)
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2007
- 2007-02-19 JP JP2007037659A patent/JP2008202829A/ja active Pending
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