JP2008201475A - 多列スティック自動包装機のスライド計量機構の補強 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多列スティック自動包装機のスライド計量機構4において、シャッター板21の下には補強部材22が掛け渡され、このシャッター板21と補強部材22の間には、垂直方向に伸び縮み自在の押圧部材23、24、25が設置されている。そして、スライド供給盤5と、この直下に押接されているシャッター板21との隙間増加を抑えるために、シャッター板21と補強部材22の間に設けられた押圧部材23と押圧部材24と押圧部材25を垂直上方に向かって延伸調整し、シャッター板21で発生した重力による歪みを矯正している。
【選択図】 図3
Description
(1)粉末原料はホッパー102の中に入っており、ホッパー102の下部出口とスライド供給盤107の間には隙間が開いている。そして、この隙間からホッパー102の中に入っている粉末原料が徐々にスライド供給盤107に送り出される。
(2)スライド供給盤107の上部には、ホッパー102をはさんで前スクレイパー104と後スクレイパー105が備えられている。
(3)スライド供給盤107には、計量マス118が調節可能に開孔されており、スライド供給盤107の下には、計量マス118の下部を塞ぐためのシャッター板108が設けられている。
(4)スライド供給盤107のシャッター板108の下には、接続シュート109と充填パイプ110が設置されている。
(1)ホッパー102に入っている粉末原料を計量し、計量済みの粉末原料を充填パイプ110内に投入するまでの一連の動作は、スライド供給盤107とシャッター板108のみを前後に動かすことで実現しており、他の構成部分は固定されている。
(2)まず、スライド供給盤107は側面より見て一番右側に来るように駆動されており、ホッパー102の下部出口の直下に計量マス118が位置している。また、計量マス118の下側はシャッター板108により塞がれている。
(3)この結果、計量マス118内には粉末原料が山盛りで入ることになり、この状態からスライド供給盤107とシャッター板108を側面より見て左側に駆動する。
(4)そして、この駆動途中においてスライド供給盤107の計量マス118は前スクレイパー104により、マス切りされる。即ち、この前スクレイパー104によるマス切り動作により、計量マス118に入っている粉末原料の山盛り部分は押し除かれ、計量マス118の容積値に計量される。
(5)また、シャッター板108の動きはスライド供給盤107の動きに比べて少なく設定されており、スライド供給盤107が側面より見て左方向に移動途中で停止状態となる。このため、スライド供給盤107が側面より見て一番左側に位置した際は、計量マス118の下側を塞いでいたシャッター板108は開放状態となる。
(6)そして、スライド供給盤107が側面より見て一番左側に来た時点の計量マス118の真下には、接続シュート109と充填パイプ110が位置しており、正しい値に計量された計量マス118内の粉末原料は、この接続シュート109内に落下し、充填パイプ110を経由して包装袋内に充填される。
(2)スライド供給盤5の直下には、計量マス20の下蓋となるシャッター板21が正面視前後方向にスライド可能に押接されている。
(3)このシャッター板21の下には、シャッター板21とほぼ同じ寸法の補強部材22が掛け渡され、この補強部材22の両端部分はシャッター板21の右側駆動部材26と左側駆動部材27に固定されている。
(4)シャッター板21と補強部材22の間には、垂直方向に伸び縮み自在の押圧部材23、24、25が設置されている。
(5)また、図3には図示されていないが、スライド供給盤5とシャッター板21には正面視前後方向に動かすための駆動部が連結されており、同じく図3には図示されていないが、スライド供給盤5の上には中間ホッパーを挟んでマス切り動作を行う前スクレイパーと後スクレイパーが配備されている。
(1)本発明の多列スティック自動包装機は、同時に製造できる列数を増やした構成となっており、列数を増やした分だけ自動包装機全体の横幅は通常より大きい値が採用されている。
(2)従って、スライド計量機構4の正面より見た横幅は大きくなっており、図3に示す中間ホッパー3、スライド供給盤5、シャッター板21も正面より見た横幅は通常の寸法より大きくなっている。
(3)この内、スライド供給盤5とシャッター板21は水平方向に板状延在しており、しかも正面視前後方向に駆動可能の構造となっている。
(4)そして、スライド計量機構4は、充填する原料の種類が変わった時や定期的に行うメンテナンス時において、包装機本体より取り外して洗浄する作業が発生するため、スライド計量機構全体の重量を軽くする必要がある。このため、正面より見た横幅が大きくなってもスライド供給盤5及びシャッター板21の板厚寸法は従来の厚さ寸法を採用して設計している。
(5)また、スライド供給盤5は正面より見た横幅寸法が大きくなっても正面より見た奥行き寸法も大きい値を採用できるが、シャッター板21はスライド供給盤5の計量マス20の下蓋部分のみを構成するため小さい奥行き寸法となっている。
(6)この結果、スライド供給盤5を正面視前後方向に駆動可能に構成した際の重量による歪み量より、シャッター板21を正面視前後方向に駆動可能に構成した際の重量による歪み量の方が多く発生することになり、スライド供給盤5の直下に押接されているシャッター板21との隙間が増えることになる。
(7)上記スライド供給盤5と、この直下に押接されているシャッター板21との隙間増加を抑えるために、シャッター板21と補強部材22の間に設けられた押圧部材23と押圧部材24と押圧部材25を垂直上方に向かって延伸調整し、シャッター板21で発生した重力による歪みを矯正している。
(8)なお、スライド供給盤5とシャッター板21間の隙間は、両端部分が正面視前後方向に駆動可能に支えられた構造のため、スライド供給盤5とシャッター板21中央部分において最も隙間が増えることになり、この部分の歪み矯正量が最も多くなるように調整されている。
(9)さらに、押圧部材の数が多い程重力による歪みは細かく矯正することが可能となり、複数の押圧部材の延伸調整量はこの押圧部材の設置場所に発生するスライド供給盤5とシャッター板21の隙間増加量に応じて微調整されている。
(2)スライド供給盤5の直下には、計量マス20の下蓋となるシャッター板21が正面視前後方向にスライド可能に押接されている。なお、このスライド供給盤5とシャッター板21の間にはテフロン板30が挟み込まれており、このテフロン板30はシャッター板21に貼り付けられて固定されている。
(3)このシャッター板21の下には、シャッター板21とほぼ同じ寸法の補強部材22が掛け渡され、この補強部材22の両端部分はシャッター板21の右側駆動部材26と左側駆動部材27に固定されている。
(4)シャッター板21と補強部材22の間には、常に反発力を発生させているバネ部材31、32、33が設置されており、このバネ部材31とバネ部材32とバネ部材33を支えるために、ボルトナット部材34とボルトナット部材35とボルトナット部材36がそれぞれのバネ部材に嵌め込まれている。
(5)また、図4には図示されていないが、スライド供給盤5とシャッター板21には正面視前後方向に動かすための駆動部が連結されており、同じく図4には図示されていないが、スライド供給盤5の上には中間ホッパーを挟んでマス切り動作を行う前スクレイパーと後スクレイパーが配備されている。
(1)本発明の多列スティック自動包装機は、同時に製造できる列数を増やした構成となっており、列数を増やした分だけ自動包装機全体の横幅は通常より大きい値が採用されている。
(2)従って、スライド計量機構4の正面より見た横幅は大きくなっており、図4に示す中間ホッパー3、スライド供給盤5、シャッター板21、テフロン板30も正面より見た横幅は通常の寸法より大きくなっている。
(3)この内、スライド供給盤5とシャッター板21とテフロン板30は水平方向に板状延在しており、しかも正面視前後方向に駆動可能の構造となっている。
(4)そして、スライド計量機構4は、充填する原料の種類が変わった時や定期的に行うメンテナンス時において、包装機本体より取り外して洗浄する作業が発生するため、スライド計量機構全体の重量を軽くする必要がある。このため、正面より見た横幅が大きくなってもスライド供給盤5及びシャッター板21の板厚寸法は従来の厚さ寸法を採用して設計している。
(5)また、スライド供給盤5は正面より見た横幅寸法が大きくなっても正面より見た奥行き寸法も大きい値を採用できるが、テフロン板30とシャッター板21はスライド供給盤5の計量マス20の下蓋部分のみを構成するため小さい奥行き寸法となっている。
(6)この結果、スライド供給盤5を正面視前後方向に駆動可能に構成した際の重量による歪み量より、テフロン板30とシャッター板21を正面視前後方向に駆動可能に構成した際の重量による歪み量の方が多く発生することになり、スライド供給盤5の直下に押接されているテフロン板30との隙間が発生することになる。
(7)上記スライド供給盤5と、この直下に押接されているテフロン板30との隙間発生を抑えるために、シャッター板21と補強部材22の間に設けられたバネ部材31とバネ部材32とバネ部材33が常に反発力を発生させているように設置されている。この結果、シャッター板21とテフロン板30は、垂直上方に向かって押し付けられ、シャッター板21とテフロン板30で発生した重力による歪みを矯正しており、同時にスライド供給盤5の直下に押接されているシャッター板21とテフロン板30は、スライド供給盤5との隙間そのものの発生を抑えるように働いている。
(8)このように、スライド供給盤5における計量マス20の下蓋(シャッター板21とテフロン板30)は、隙間なしの状態で押接されているため、粉漏れ現象は発生しないが、スライド供給盤5と計量マス20の下蓋(シャッター板21とテフロン板30)は、スライド供給盤5が正面視前後方向に駆動されているため、互いにすり合わせた状態で動いている。
(9)このため、スライド供給盤5若しくは計量マス20の下蓋自身に対して、すり合わせ動作に伴うキズ(擦過条痕)が付く恐れがあり、これを防ぐためにスライド供給盤5とシャッター板21の間にテフロン板30が挟み込まれている。
2、102 ホッパー
3 中間ホッパー
4 スライド計量機構
5、107 スライド供給盤
6、109 接続シュート
7、110 充填パイプ
8 フォーマーリング
9 縦シール装置
10 横シール装置
11 カッター装置
12 すべり台
13 操作パネルボックス
15 ダンサーローラ
16 繰り出しローラ
17 スリッター装置
20、118 計量マス
21、108 シャッター板
22 補強部材
23、24、25 押圧部材
26 右側駆動部材
27 左側駆動部材
30 テフロン板
31、32、33 バネ部材
34、35、36 ボルトナット部材
104 前スクレイパー
105 後スクレイパー
F 包装フィルム
F’ 切り分けられた包装フィルム
FH 包装フィルムを巻いた原反ロール
Claims (4)
- 幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、
この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入するスライド計量機構と、
この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に搬送する横シール装置と、
この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋にするカッター装置とを備えた多列スティック自動包装機であって、
前記スライド計量機構は、粉末原料を各列毎に配分するホッパーと、このホッパーからの粉末原料を受け取る計量マスが穿孔されたスライド供給盤と、スライド供給盤の上に設置されてマス切り動作を行う前後スクレイパーと、この計量マスの下蓋となるシャッター板と、このスライド供給盤及びシャッター板を正面視前後方向に動かして計量動作を行う駆動部で構成され、
前記シャッター板の直下に補強部材が掛け渡され、この補強部材とシャッター板の間に延伸自在の押圧部材が複数設置されていることを特徴とする多列スティック自動包装機のスライド計量機構。 - 前記押圧部材の伸び具合を調節することにより、シャッター板の重力による歪みを矯正し、以ってスライド供給盤とシャッター板の隙間増加を抑えることを特徴とする請求項1記載の多列スティック自動包装機のスライド計量機構。
- 幅の広いフィルムを複数条の包装フィルムにスリットするスリッター装置と、
この複数条の包装フィルムを筒状にフォーミングしながら縦シール及び横シールして包装袋にする縦シール装置及び横シール装置と、
この包装袋内に粉末原料(内容物)を投入するスライド計量機構と、
この粉末原料(内容物)が投入された包装袋の充填口を封止すると共にこの包装袋を下方に搬送する横シール装置と、
この搬送された連続包装袋の横シール部分に対してカットを施して個別包装袋にするカッター装置とを備えた多列スティック自動包装機であって、
前記スライド計量機構は、粉末原料を各列毎に配分するホッパーと、このホッパーからの粉末原料を受け取る計量マスが穿孔されたスライド供給盤と、スライド供給盤の上に設置されてマス切り動作を行う前後スクレイパーと、この計量マスの下蓋となるシャッター板と、このスライド供給盤及びシャッター板を正面視前後方向に動かして計量動作を行う駆動部で構成され、
前記スライド供給盤と接触するシャッター板上側にはテフロン板(テフロンは登録商標)が貼り付けられ、シャッター板の直下には補強部材が掛け渡され、この補強部材とシャッター板の間に常に反発力を発生させているバネ部材が複数設置されていることを特徴とする多列スティック自動包装機のスライド計量機構。 - 前記バネ部材の反発力により、シャッター板の重力による歪みを矯正すると共に、シャッター板をスライド供給盤の方に常に押圧付勢してこの間に発生する隙間を抑え、
前記スライド供給盤とシャッター板の間にテフロン板を挟み込むことにより、隙間のないスライド供給盤が前後駆動することに伴うスライド供給盤自身に発生する擦過条痕の付着を抑えることを特徴とする請求項3記載の多列スティック自動包装機のスライド計量機構。
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