JP2008200025A - Electric reel for fishing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを回転駆動する駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。 The present invention relates to an electric fishing reel provided with a drive motor that rotationally drives a spool that is rotatably supported by a reel body.
船釣り等、一般的に深場の魚層を対象とした魚釣りを行なう場合、魚釣用電動リール(以下では、電動リールとも称する)が多用されている。この種の電動リールは、リール本体に、スプールを巻取り駆動する駆動モータを組み込んでおり、駆動モータをスプールの内部空間に収容した、いわゆるスプールインタイプと、駆動モータをスプール前方のリール本体の側板間に形成した筒状のモータケース内に収容した、いわゆるスプールアウトタイプが知られている。 In general, when fishing for a deep fish layer such as boat fishing, an electric fishing reel (hereinafter also referred to as an electric reel) is frequently used. This type of electric reel incorporates a so-called spool-in type in which a drive motor for winding and driving the spool is incorporated in the reel body, and the drive motor is housed in the internal space of the spool, and the drive motor is mounted on the reel body in front of the spool. A so-called spool-out type housed in a cylindrical motor case formed between side plates is known.
いずれのタイプの電動リールも、駆動モータは、円筒のハウジング内に固定子と電機子を収容した構成となっており、このようにユニット化された駆動モータを、リール本体に設けられたモータケース内に収容している。 In any type of electric reel, the drive motor has a structure in which a stator and an armature are accommodated in a cylindrical housing, and the motor motor is provided in the reel body with the drive motor unitized in this way. Is housed inside.
ところで、このような駆動モータは、長時間にわたる駆動あるいは高負荷巻き取り駆動に伴う発熱によりその性能が低下したり、モータコイルが熱を持ち、焼損してしまう場合がある。 By the way, such a drive motor may be deteriorated in performance due to heat generated by driving for a long time or high load winding drive, or the motor coil may be heated and burned.
そのため、モータ交換や定期的なメンテナンスの作業性アップを実現すべく、リール本体の側板の開口部を介して開閉蓋を開閉可能に構成し、モータの着脱性の向上を図るようにした電動リールが特許文献1で提案されている。
しかしながら、特許文献1で提案されているリール構造では、例えば、長時間にわたる過酷な条件下での使用によってモータが焼損して動かなくなった場合や、性能が低下するなどしてモータを機能回復させる場合、あるいは、特性の異なるモータに変更する場合に、ユニット化されたモータ全体を交換もしくはメンテナンスしなければならないため、大変不経済である。
However, in the reel structure proposed in
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、駆動モータの部分的な交換やメンテナンス等を行なえる経済的な魚釣用電動リールを提供することである。 The present invention has been made paying attention to the above circumstances, and an object of the present invention is to provide an economical electric reel for fishing that can perform partial replacement or maintenance of the drive motor. .
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持されるスプールと、前記リール本体に設けられて前記スプールを回転駆動する駆動モータとを有する魚釣用電動リールにおいて、前記リール本体に凹所を形成して、前記凹所内に電機子を回転自在に設けるとともに、前記電機子に対向する前記凹所の内面に界磁を構成する磁石を配設することにより、前記スプールを回転駆動する駆動モータを構成し、前記凹所の開口部を覆うカバー体を着脱可能とすることにより、この凹所内に設けられる前記電機子または磁石等の前記駆動モータの構成部品を交換可能にしたことを特徴とする。 In order to achieve the above-described object, the present invention provides a fishing electric motor having a spool that is rotatably supported between side plates of a reel body, and a drive motor that is provided on the reel body and rotationally drives the spool. In the reel, a recess is formed in the reel body, and an armature is rotatably provided in the recess, and a magnet constituting a field is disposed on the inner surface of the recess facing the armature. By configuring the drive motor for rotationally driving the spool, and making the cover body covering the opening of the recess removable, the configuration of the drive motor such as the armature or magnet provided in the recess The feature is that parts can be exchanged.
上記構成では、従来のように駆動モータが一体のユニットとしてリール本体内に組み込まれているのではなく、駆動モータを構成する個々の部品がリール本体の凹所に個別に配設されるとともに、この凹所の開口部を覆うカバー体を着脱できる構成となっているため、例えば、長時間にわたる過酷な条件下での使用によってモータが焼損して動かなくなった場合や、性能が低下するなどしてモータを機能回復させる場合、あるいは、特性の異なるモータに変更する場合には、前記カバー体を外すだけで、モータを構成する最小単位の部品を交換することができ、また、良好なモータ維持機能を必要最小限のメンテナンスで行なうことができ、大変経済的である。 In the above configuration, the drive motor is not incorporated in the reel body as an integral unit as in the prior art, but the individual parts constituting the drive motor are individually disposed in the recess of the reel body, Since the cover that covers the opening of the recess can be attached and detached, for example, when the motor burns out due to use under severe conditions for a long time, or the performance deteriorates. When recovering the function of the motor, or when changing to a motor with different characteristics, it is possible to replace the minimum unit parts constituting the motor by simply removing the cover body, and to maintain a good motor. The function can be performed with the minimum necessary maintenance, and it is very economical.
また、上記構成では、リール本体の構成部材が駆動モータの構成部材の一部(従来の駆動モータのモータケース)を兼ねている。すなわち、スプールを回転駆動する駆動モータは、その構成部材である界磁を構成する磁石が、リール本体に形成されている凹所の内面に配設され、かつ凹所内に電機子を配設した構造となっている。したがって、少なくとも、従来の駆動モータを構成しているハウジング部分が省略され、その分、出力を維持したままリール本体の小型化が図れるか、リール本体の大きさを維持したまま、駆動モータの出力を向上することが可能となる。なお、上記したリール本体に形成される凹所は、その内面に界磁を構成する磁石が配設される部分であり、その形状や大きさ、設置箇所については、適宜変形することが可能である。 Further, in the above configuration, the constituent member of the reel body also serves as a part of the constituent member of the drive motor (the motor case of the conventional drive motor). That is, in the drive motor that rotates the spool, the magnet constituting the field member, which is a constituent member, is disposed on the inner surface of the recess formed in the reel body, and the armature is disposed in the recess. It has a structure. Therefore, at least the housing portion constituting the conventional drive motor is omitted, and accordingly, the reel body can be reduced in size while maintaining the output, or the output of the drive motor can be maintained while maintaining the size of the reel body. Can be improved. The recess formed in the reel body described above is a portion in which the magnet constituting the field is disposed on the inner surface, and the shape, size, and installation location can be appropriately modified. is there.
本発明によれば、駆動モータの部分的な交換やメンテナンス等を行なえる経済的な魚釣用電動リールを提供できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the economical electric reel for fishing which can perform partial replacement | exchange, maintenance, etc. of a drive motor can be provided.
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1から図4は、本発明に係る電動リールの第1の実施形態を示しており、図1は、内部構造を示した断面図、図2は、図1に示した電動リールの主要部の分解図、そして、図3および図4は、駆動モータ部分の構成を示す分解図である。 1 to 4 show a first embodiment of an electric reel according to the present invention, FIG. 1 is a sectional view showing an internal structure, and FIG. 2 is a main part of the electric reel shown in FIG. FIG. 3 and FIG. 4 are exploded views showing the configuration of the drive motor portion.
本実施形態の電動リール1は、後述する駆動力伝達機構等を装着したフレーム3と、このフレーム3を覆うように配設される外側板4とを備えたリール本体5を有している。
The
リール本体5を構成する前記フレーム3は、本実施形態では、左フレーム3a、右フレーム3b、及びスプールの前方側に配設される前フレーム3cとを有しており、これらのフレーム3a,3b,3cは、全体として一体化されている(本実施形態のフレームは、図2に示すように、左フレーム3a,右フレーム3b及び前フレーム3cは一体形成されている)。もちろん、これらのフレーム3a,3b,3cは、個々の部材が一体形成され、固定手段等によって一体化されていても良いし、部分的に一体形成されて、全体として一体化されていても良く、その構造についても、特定の形状に限定されることはない。
In the present embodiment, the frame 3 constituting the
前記リール本体5を構成する外側板4は、前記左フレーム3aを覆う左外側板4a、前記右フレーム3bを覆う右外側板4b、及び前記前フレーム3cを覆う前外側板4cを備えており、駆動力伝達機構等の構成部材を覆うと共に、釣人の手によって握持、保持される部分(釣人の手が接触する部分)となる。これらの外側板4a,4b,4cは、個々に一体形成されており、全体として一体化されているが、上記したフレームと同様、各外側板4a,4b,4cは一体形成されていても良いし、部分的に一体形成されて、全体として一体化されていても良い。また、一部において、前記フレームを露出させた構成であっても良い。
The
リール本体5を構成する一方の側板(右側板4b)側には、巻取り操作される手動ハンドル6が設けられており、リール本体5を構成する左右のフレーム3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が回転自在に支持されている。また、前記スプール7の前方側には、後述するように構成される駆動モータ30が設置されており、前記スプール7は、前記手動ハンドル6の巻取り操作、及び駆動モータ30の回転駆動によって、後述する駆動力伝達機構を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
On one side plate (right side plate 4b) side that constitutes the
前記スプール7は、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部7aを備えており、その両端には、巻回される釣糸を規制するフランジ7b,7cが形成されている。また、スプール7は、スプール軸7sに軸受を介して回転可能に支持されており、左右側板間に回転可能に支持されている。なお、スプール軸7sの両端側は、リール本体5に対して軸受10を介して支持されている。
The
前記スプール7には、駆動動力伝達機構12を介して、前記手動ハンドル6及び駆動モータ30からの回転駆動力が入力されるようになっている。以下、駆動力伝達機構12の概略構成について説明する。
A rotational driving force from the manual handle 6 and the
本実施形態の駆動力伝達機構12は、左フレーム3a及び右フレーム3bに振分け配置された構成となっており、左フレーム3a側には、駆動モータ30の出力を減速する第1減速機構15、及び第1減速機構15によって減速された回転駆動力をスプール軸7sに伝達する電動動力伝達部16が配設されている。また、右フレーム3b側には、スプール軸7sの回転駆動力を減速してスプール7に伝達する第2減速機構17、及び手動ハンドル6の駆動軸(ハンドル軸)6aの回転駆動力を前記第2減速機構17を介してスプール7に伝達する手動動力伝達部18が配設されている。
The driving
この場合、前記第1減速機構15は、駆動モータ30の出力軸(駆動軸)31と前フレーム3cとの間に設置される公知の遊星歯車機構、具体的には出力軸31に回り止め支持される(出力軸31と一体回転する)太陽歯車15aと太陽歯車15aと噛合した状態で太陽歯車15aの周囲を自転しつつ公転する遊星歯車15bとによって構成され、電動動力伝達部16は、前記出力軸31と一体回転するプーリ16aとスプール軸7sと一体回転するプーリ16bと、これらプーリ16a,16bに巻回される動力伝達ベルト16cとを備えて構成されている。また、前記第2減速機構17は、スプール軸7sとスプール7との間に設置される公知の遊星歯車機構によって構成され、手動動力伝達部18は、ハンドル軸6aに回転可能に装着される駆動歯車18aと、これに噛合するピニオンギヤ18bとを備えて構成されている。
In this case, the first
前記ハンドル軸6aと駆動歯車18aとの間には、公知のドラグ機構20が配設されており、ハンドル軸6a上に設置されたドラグノブ20aを回転操作することで、スプール7の回転に所望の制動力が付与される。また、ハンドル軸6aには、逆転防止機構6bが設けられており、駆動モータ30が回転駆動された際、手動ハンドル6の連動回転を阻止する。
A known
前記ピニオンギヤ18bは、スプール軸7sの右側板側の延出部分に回転可能、かつ軸方向に移動可能に配設されると共に、その外周部分には、公知のクラッチ機構22が係合している。ピニオンギヤ18bは、クラッチ作動部材22aが操作レバー(図示せず)の操作によって軸方向に摺動するようになっており、これによって、第2減速機構(遊星歯車機構)のキャリヤに係合/非係合となって、前記スプール7に対する駆動力の伝達が継脱されるようになっている。
The pinion gear 18b is rotatably disposed in an extending portion on the right side plate side of the
次に、上記した駆動モータ30の構成について詳細に説明する。
Next, the configuration of the
本発明に係る駆動モータ30は、リール本体5を構成する部材に凹所を形成し、この凹所の内面に界磁を構成する磁石を取り外し可能に配設し、かつその内側に電機子を取り外し可能に配設して構成されている。すなわち、リール本体に形成される凹所は、駆動モータの構成部材となる界磁を発生する磁石を配設したケーシングとしての機能を有する。
In the
具体的に、本実施形態では、リール本体5を構成している前記前フレーム3c(スプール7の前方側に位置するリール本体)に、円筒状の空間を規定する凹所32を形成し、その内面32aに界磁を構成する磁石33を周方向に沿って配設している。この場合、磁石33は、内面32aに対して取り外し可能に取り付けられていれば良く、例えば保持手段によって係止するようにしても良い。また、磁石33は、周方向に沿って所定間隔おいて配設されていても良い。また、磁石33については、その外側に磁気回路を構成して磁力の漏洩を防止する円筒状の継鉄(ヨーク)33aを取着しているが、前記フレーム3cにそのようなヨークとしての機能を持たせても良い。
Specifically, in the present embodiment, a
前記凹所32が形成された前フレーム3cは、右側板側がそのまま開口すると共に、左側板側に底壁3dを形成しており、底壁3dの中心部分に軸受34を介して前記駆動軸31を回転可能に支持している。
The
この駆動軸31には、前記凹所32の内面32aに取着された磁石33に対向して駆動モータ30の構成部材である電機子35(磁石33に対向するコイル)が装着されており、かつ電機子35の軸方向右側板側に、電機子35に電流を供給する整流子37が装着されている。
The
前記整流子37は、前フレーム3cの右側板側の開口(凹所32の開口)から突出しており、この開口部分には、前フレーム3c近傍の右フレーム3bに螺着される固定ネジ39によって前フレーム3cに着脱可能となるようにカバー体としての端部カバー40が装着される。この端部カバー40は、予め一つのユニットとして構成されており(例えば図3参照)、その径方向内側には、前記整流子37に接触して電流を流すブラシ41と、このブラシを保持するブラシホルダ42が組み込まれてネジ39で前フレーム3cに取付け固定されている。そして、このブラシホルダ42には、端子43が一体的に組み込まれており、リード線44を介して外部電源に接続されるようになっている。
The
また、端部カバー40には、軸方向内側から順に、前記駆動軸31を回転可能に支持する一方向クラッチ46と、駆動軸を回転可能に支持する軸受47とを保持した保持体48が組み込まれている。この場合、一方向クラッチ46は、手動ハンドル6を巻取り操作した際に空回りすることなく、かつ駆動モータが駆動された際、スプール7側に動力を伝達するように、駆動軸31を一方向のみに回転することを許容するものである。
The
上記した遊星歯車機構によって構成される第1減速機構15は、前記底壁3dに対して軸方向外側に設置されており、前フレーム3cに対して装着される端部カバー50によって閉塞されている。
The first
上記したように、スプール7を回転駆動する駆動モータ30は、従来のように駆動モータが一体のユニットとしてリール本体5内に組み込まれているのではなく、その構成部材である界磁を構成する磁石33が、リール本体5に形成されている凹所32の内面に取り外し可能に配設され、かつ、その凹所32内に電機子35を取り外し可能に配設した構造となっており、しかも、この凹所32の開口部を覆う端部カバー40を着脱できる構成となっている。そのため、例えば、長時間にわたる過酷な条件下での使用によってモータが焼損して動かなくなった場合や、性能が低下するなどしてモータを機能回復させる場合、あるいは、特性の異なるモータに変更する場合には、図3および図4に示されるように端部カバー40を外すだけで、駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外して交換することができ、また、良好なモータ維持機能を必要最小限のメンテナンスで行なうことができるため、大変経済的である。
As described above, the
なお、本実施形態の構成では、側板4b全体を取り外した後(図2参照)、端部カバー40を取り外すことにより、磁石33や電機子35をリール本体5側から取り出せるようになっているが、端部カバー40が側板4bに覆われることなく外部に露出された形態とし、側板4bを取り外すことなく、端部カバー40を外部から直接に着脱操作できるような構造としても良い。そのようにすれば、駆動モータ30の構成部品の交換およびメンテナンスが更に楽になる。あるいは、外側板4bに開閉蓋を別個に設け、この開閉蓋を取り外すことにより端部カバー40にアクセスできるようにしても良い。
In the configuration of the present embodiment, the
また、本実施形態では、リール本体5の構成部材(フレーム3)を、駆動モータ30の構成部材の一部(界磁を発生するケーシング)としている。このため、従来の電動リールに用いられる駆動モータを構成するハウジング部分が省略され、その分、出力を維持したままリール本体5の小型化が図れるか、リール本体5の大きさを維持したまま、駆動モータ30を構成する電機子35を大型化して出力を向上することが可能となる。また、ケーシングがフレームと一体化されることで、軽量、コンパクトな電動リールとすることができ、釣場での操作性や取扱性の向上が図れるようになる。
In the present embodiment, the constituent member (frame 3) of the
また、従来の電動リールでは、ハウジングを有する駆動モータを、リール本体に形成したケース内に収容する構成であったため、いわゆる二重構造となっていたが、上記したような構造を採用することで駆動モータ部分は単一構造となり、放熱作用する部分(モータハウジングを構成しているフレーム部分)の外気に直接触れる領域を多くすることができ、放熱性の向上が図れるようになる。これにより、熱がこもることによる不具合が回避され、駆動モータの耐久性、及び巻上げ効率の向上が図れるようになる。特に、スプールアウトタイプの電動リールでは、ハウジングとなる凹所が形成されている部分を、直接外気に触れるように構成することが容易となり、より放熱性の向上が図れ、発熱による不具合を確実に防止することが可能になる。 In addition, the conventional electric reel has a so-called dual structure because the drive motor having the housing is housed in a case formed in the reel body. However, by adopting the structure as described above, The drive motor part has a single structure, and the area that directly contacts the outside air of the part that acts to dissipate heat (the frame part that constitutes the motor housing) can be increased, so that the heat dissipation can be improved. As a result, problems due to heat accumulation can be avoided, and the durability and winding efficiency of the drive motor can be improved. In particular, in the spool-out type electric reel, it becomes easy to configure the portion where the recess that becomes the housing is directly in contact with the outside air, and it is possible to improve the heat dissipation and to ensure the trouble due to heat generation. It becomes possible to prevent.
なお、上記した凹所32は、その内面に、界磁を構成する磁石33が取着される部分となっていれば良く、その形状や大きさ、設置箇所については、適宜変形することが可能である。また、凹所を形成する部分は、上記したフレーム以外にも、外側板に一体形成しても良いし、フレーム3と外側板4に亘って形成しても良い。
In addition, the above-mentioned
上記した構成では、リール本体5に、駆動モータ30の水密性の向上が図れるように、シール部材52を各所に設置しておくことが好ましい。このようなシール部材52は、例えば、ゴム系やシリコン系の材料で形成されるOリングやカバー体などによって構成することが可能である。本実施形態においては、シール部材52は、端部カバー40と前フレーム3cとの間、端部カバー40とリード線44との間、端部カバー50と前フレーム3cとの間、端部カバー50と駆動軸31との間などに設置されている。
In the above-described configuration, it is preferable that the
このようなシール部材52については、駆動モータ30の電機子部分が設置される凹所内が水密に維持できるように適所に配設されるのであり、凹所の形成位置や大きさ、形状、駆動モータの構成部材の設置態様等に応じて適宜変形される。
Such a
次に、本発明の第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。これらの図の内、図5は、後方側から内部構造を示した断面図、図6は、駆動モータ部分の構成を示す分解図である。 Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Among these drawings, FIG. 5 is a sectional view showing the internal structure from the rear side, and FIG. 6 is an exploded view showing the configuration of the drive motor portion.
上記した実施形態では、駆動モータ30は、リール本体5のスプール7の前方側に配設した構成となっていたが、本実施形態では、スプール7の内部に設置した構成(いわゆる、スプールインタイプ)となっている。なお、この図では、上記した実施形態と同様な機能を有する部分については、同一の参照符号を付してある。
In the above-described embodiment, the
本実施形態では、リール本体を構成しているフレーム3の内、左フレーム3a部分に、右側板側に向けて突出する円筒状の突出部3eを一体形成し、この突出部に凹所32を形成している。この突出部3eは、釣糸が巻回されるスプール7に形成された内部空間に配置できる大きさに設定されており、その凹所32の内面32aに、界磁を構成する磁石33を周方向に沿って取り外し可能に配設している。この場合、磁石33は、内面32aに対して取り外し可能に取り付けられていれば良く、例えば保持手段によって係止するようにしても良く、また、周方向に沿って所定間隔おいて配設されていても良い。また、磁石33については、その外側に磁気回路を構成する継鉄(ヨーク)が取着されていても良いし、前記突出部3eにそのようなヨークとしての機能を持たせても良い。
In the present embodiment, a
前記凹所32が形成された突出部3eは、左側板側がそのまま開口すると共に、右側板側には底壁3fが形成されており、底壁3fの中心部分に軸受34を介して駆動モータ30の駆動軸31を回転可能に支持している。
The
この駆動軸31には、前記凹所32の内面32aに取り外し可能に配設された磁石33に対向して駆動モータ30の構成部材である電機子35(磁石33に対向するコイル)が取り外し可能に装着されており、かつ電機子35の軸方向外側に、電機子35に電流を供給する整流子37が装着されている。突出部3eが形成された前記左フレーム3aには、整流子37に接触して電流を流すブラシ41と、このブラシを保持するブラシホルダ42が組み込まれてネジ39aで取付け固定されている。そして、このブラシホルダ42には、端子43が一体的に組み込まれており、リード線44を介して外部電源に接続されるようになっている。
An armature 35 (coil facing the magnet 33), which is a component of the
また、前記突出部3eの開口部分には、左フレーム3aに螺着される固定ネジ39によって突出部3eに着脱可能となるように端部カバー40が装着される。この端部カバー40は、予め一つのユニットとして構成されており、軸方向内側から順に、前記駆動軸31を回転可能に支持する一方向クラッチ46と、駆動軸31を回転可能に支持する軸受47とが組み込まれている。この場合、一方向クラッチ46は、手動ハンドル6を巻取り操作した際に空回りすることなく、かつ駆動モータが駆動された際、スプール7側に動力を伝達するように、駆動軸31を一方向のみに回転することを許容するものである。
An
また、前記突出部3eの右側板側には、前記スプール7と駆動軸31との間に、減速機構15(遊星歯車機構)を具備した公知の駆動力伝達機構60が配設されており、前記スプール7に対して前記手動ハンドル6、及び駆動モータ30からの回転駆動力を入力できるようになっている。
A known driving
したがって、本実施形態においても、端部カバー40を外すだけで、駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外して交換することができ、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、このような駆動モータ30をスプールインタイプとした電動リールでは、モータハウジング部分が単一構造となることによって、スプールの釣糸巻回胴部7aの小径化が可能となり、同一の大きさのリール本体でありながら、糸巻き容量を多くしたスプールを採用することが可能となる。
Therefore, also in this embodiment, the
上述した実施形態のように、駆動モータ30の設置部分については、適宜変形することが可能であり、それに応じてリール本体の構成についても、適宜変形することが可能である。
As in the above-described embodiment, the installation portion of the
図7および図8は本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態は前述した第1の実施形態の変形例であり、したがって、第1の実施形態と共通する構成要素については同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。 7 and 8 show a third embodiment of the present invention. Note that this embodiment is a modification of the above-described first embodiment, and therefore, the same reference numerals are given to components common to the first embodiment, and detailed description thereof is omitted.
第1の実施形態では、端部カバー40を外して駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外す際に、減速機構(遊星歯車機構)15の太陽歯車15aおよび軸受34はリール本体5側に取り残された状態となるが、本実施形態では、軸受34および太陽歯車15aが出力軸31と一体となっており、端部カバー40を外せば軸受34および太陽歯車15aを出力軸31と共にリール本体5側から取り外せるようになっている。
In the first embodiment, when the
具体的には、本実施形態では、太陽歯車15aおよび軸受34が出力軸31に対して抜け止め装着されており、電機子35を有する出力軸31と軸受34および太陽歯車15aとを一体化させて成るモータコアユニットを前記凹所32から着脱できる構成となっている。また、前フレーム3cの底壁3dから出力軸31と共に軸受34および太陽歯車15aを引く抜くことができるように、太陽歯車15aの外径Aは軸受34の外径Bよりも小さく設定されている。
Specifically, in the present embodiment, the
なお、太陽歯車15aおよび軸受34を出力軸31に対して抜け止め装着する方法としては、例えば図8(b)に示されるように出力軸31に対して太陽歯車15aを回り止め支持させた状態で太陽歯車15aを出力軸31に対してカシメ固定(カシメ部120が図8(b)に示されている)したり、あるいは、図8(c)に示されるように太陽歯車15aを出力軸31の外周に圧入または接着等により固着することが考えられる。無論、軸受34に関しても同様な手法で抜け止め装着可能である。また、カシメ固定する場合には、回り止めするために必要な太陽歯車15a(または軸受34)と出力軸31との非円形嵌合部分を必要最小限に抑えて円形嵌合部分を多くとるようにすることで、太陽歯車15a(または軸受34)と出力軸31との同芯度を向上させることが望ましい。
As a method for preventing the
以上のように、軸受34および太陽歯車15aを出力軸31と一体で凹所32から着脱できる構成にすると、すなわち、太陽歯車15aおよび軸受34を出力軸31に対して抜け止め装着すると、遊星歯車15bと噛合する太陽歯車15aの出力軸31に対するガタ付き発生を防止することができ、太陽歯車15aと遊星歯車15bとの噛合時における異音発生を防止できる。すなわち、太陽歯車15aを出力軸31に対して着脱可能に回り止め嵌合する場合(第1の実施形態の場合)には、太陽歯車15aと出力軸31との間にガタが発生して(嵌合して着脱する必要上、当然のことながら、太陽歯車15aと出力軸31との間に僅かなクリアアランスが存在するため)噛合時に異音が発生することが懸念されるが、本実施形態の構成によればそのような問題が生じることがない。また、本実施形態によれば、太陽歯車15aおよび軸受34を出力軸31(電機子35を含む)と共にモータコアユニットとしてリール本体5側に組み込めるため、組み込み順の制約(電機子35をフレーム3にセットした後、太陽歯車を組み込むなどといった組み込み順序の制約)がなくなり、作業性・メンテナンス性が向上する。
As described above, when the
図9は本発明の第4の実施形態を示している。なお、本実施形態は前述した第2の実施形態の変形例であり、したがって、第2の実施形態と共通する構成要素については同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。 FIG. 9 shows a fourth embodiment of the present invention. Note that this embodiment is a modification of the above-described second embodiment, and therefore, the same reference numerals are given to components common to the second embodiment, and detailed description thereof is omitted.
第2の実施形態では、端部カバー40を外して駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外す際に、減速機構(遊星歯車機構)15の太陽歯車15aおよび軸受34はリール本体5側に取り残された状態となるが、本実施形態では、軸受34および太陽歯車15aが出力軸31と一体となっており、端部カバー40を外せば軸受34および太陽歯車15aを出力軸31と共にリール本体5側から取り外せるようになっている。このような構造を実現するために必要な構成は第3の実施形態と同じであり、したがって、その詳細な説明は省略する。このような構成においても第3の実施形態と同様の作用効果が得られる。
In the second embodiment, the
図10および図11本発明の第5の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成要素については同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。 10 and 11 show a fifth embodiment of the present invention. In the present embodiment, the same reference numerals are assigned to components common to the first embodiment, and detailed description thereof is omitted.
図10に示されるように、本実施形態の魚釣用電動リール1は、左右のフレーム3a,3bに外側板4a,4bを取着して構成されるリール本体5を備えている。リール本体5を構成する一方の側板(右側板4b)側には、巻取り操作される手動ハンドル6が設けられており、リール本体5を構成する左右のフレーム3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が回転可能に支持されている。また、前記スプール7の前方側における左右のフレーム間には、駆動モータ30が保持されており、前記スプール7は、前記手動ハンドル6の巻取り操作、及び駆動モータ30の回転駆動によって、後述する動力伝達機構を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
As shown in FIG. 10, the fishing
前記スプール7は、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部7aを備えており、その両端には、巻回される釣糸を規制するフランジ7b,7cが形成されている。また、スプール7は、スプール軸7sに固着されており、スプール軸7sの両端側が、各フレーム3a,3bに対して軸受10を介して支持されることで、フレーム間に回転可能に支持されている。さらに、スプール軸7sの右側板側の端部には、後述するクラッチ機構のクラッチ作動部材141の係合部141aが係脱されるように、断面非円形状の係止部7hが形成されている。この場合、係止部7hは、クラッチ作動部材141とスプール7が一体回転するように動力伝達部としての機能を備えたものであれば良く、例えば、断面非円形状の凹部、凸部、凹凸部等によって構成される。
The
前記スプール7には、動力伝達機構12を介して、前記手動ハンドル6及び駆動モータ30からの回転駆動力が入力されるようになっている。この場合、動力伝達機構12は、駆動モータ30の回転駆動を減速する遊星歯車機構15、及び動力伝達機構12における動力伝達を、動力伝達状態と動力遮断状態に切り換えるクラッチ機構22を備えた構成となっている。以下、これら動力伝達機構12、遊星歯車機構15及びクラッチ機構22の構成について説明する。
A rotational driving force from the manual handle 6 and the
本実施形態の動力伝達機構12は、リール本体5の手動ハンドル6が装着される側の右フレーム3b側に集約して設置されており、前記手動ハンドル6を回転可能に支持するハンドル軸6a、ハンドル軸6aに装着される駆動歯車18a、駆動歯車18aに噛合すると共に前記遊星歯車機構15に連結される連結歯車120、遊星歯車機構15に噛合する第1回転体135、スプールに回転駆動力を与える第2回転体139、及び各回転体135,139間に巻回されるベルト150(歯付きベルトであることが好ましい)を備えている。
The
なお、前記連結歯車120は、後述する支持ケース80と右外側板4bとの間で、軸受21a,21bを介して回転自在に支持される支軸21に回り止め固定されている。また、前記ハンドル軸6aと駆動歯車18aとの間には、公知のドラグ機構20が配設されており、ハンドル軸6a上に設置されたドラグノブ20aを回転操作することで、スプール7の回転に所望の制動力が付与されるようになっている。
The connecting
前記遊星歯車機構15は、遊星歯車によって駆動モータ30の回転駆動力を減速するように構成されており、駆動モータ30の出力軸31に並設される第1太陽歯車130及び第2太陽歯車131と、これらにそれぞれ噛合する第1遊星歯車132及び第2遊星歯車133を備えている。この場合、第1太陽歯車130は出力軸31に固定され、第2太陽歯車131は、フリー回転可能となっている。各遊星歯車132,133は、右フレーム3bに回転自在に支持された第1回転体135に形成される内歯135aに噛合している。そして、第1遊星歯車132を支持する第1キャリヤ132aは、前記第2太陽歯車131に連結固定され、前記第2遊星歯車133を支持する第2キャリヤ133aは、右外側板側に向けて突出する前記支軸21と一体化されて前記連結歯車120に連結固定されている。
The
前記ハンドル軸6aには、逆転防止機構6bが設けられており、駆動モータ30が回転駆動された際、手動ハンドル6の連動回転を阻止するようになっている。なお、本実施形態の逆転防止機構6bは、ハンドル軸6aに装着される逆転防止用ラチェットとして構成されているが、一方向クラッチによって構成しても良い。また、前記駆動モータ30の出力軸31の左側板側の突出部分には、手動ハンドル6を巻取り操作した際に空回りしないように、かつスプール7側に動力が伝達されるように一方向クラッチ46が装着されている。
The handle shaft 6a is provided with a reverse
前記遊星歯車機構15に噛合する第1回転体135の回転駆動力は、前記スプール7と同軸上に設置され、リール本体である右フレーム3bに回転自在に支持された第2回転体139に伝達されるようになっており、両者間における回転駆動力の伝達は、動力伝達用のベルト150を介して行なわれるようになっている。すなわち、第1回転体135、及び第2回転体139の外周面には、夫々前記ベルト150の内側に連続形成される歯(凹部)が嵌り込む凹凸が形成されており、この部分にベルト150を巻回することで、動力伝達するように構成されている。
The rotational driving force of the first
本実施形態における第2回転体139は、スプール側に円形の凹所139aが形成されており、その周壁の内面と右フレーム3bに突出形成された円筒部3gとの間に設置される軸受139bによって、右フレーム3bに回転可能に支持されている。すなわち、第2回転体139の支持部となる軸受139bの径方向内側に、クラッチ機構22のクラッチ作動部材141の係合部141aが重合して配設されるよう構成されている。
The second
これにより、クラッチ係合部を有するスプール軸方向の短縮化が可能となり、リール本体5の小型・コンパクト化を図ることが可能となる。なお、上記した係合部141aは、少なくともその一部が軸受139bに対して重合していれば良い。すなわち、第2回転体139に凹所を形成し、この部分に係合部141aの少なくとも一部が位置するような構成であっても良い。
As a result, the spool shaft direction having the clutch engaging portion can be shortened, and the
また、本実施形態では、右フレーム3bと右外側板4bとの間に、右フレーム3bに取着される支持ケース(セットプレート)80が設置されている。この支持ケース80の内部には、前記動力伝達機構12が収容されており、好ましくは、駆動音が大きい部材である遊星歯車機構15(遊星歯車132,133)、及びこれらが噛合する第1回転体135を収容するものであれば良く、更には、第2回転体139、及びベルト150が収容されている。このため、前記第1回転体135は、支持ケース80と、右フレーム3bとの間の収容空間内で、夫々軸受136a,136bを介して回転可能に支持されている。
In the present embodiment, a support case (set plate) 80 attached to the
前記クラッチ機構22は、スプール軸7sと同軸上で、右フレーム3b及び右側板4b間に配設される支軸140と、この支軸140を囲繞し一対の軸受142を介して右フレーム3b及び右側板4b間に回転可能、かつ軸方向に移動可能に設置されるクラッチ作動部材141と、このクラッチ作動部材141に係合する作動板144と、作動板144に係合してクラッチ作動部材141を軸方向に移動させるクラッチ切換部材145と、クラッチ切換部材145を駆動するスプール7の後方の側板4a,4b間に上下動可能に設けた操作レバー146とを備えている。なお、前記第2回転体139の中心部分には、クラッチ作動部材141が軸方向に移動可能で回り止め嵌合される。
The
前記クラッチ作動部材141のスプール側には、スプール軸7sに形成されている断面非円形状の係止部7hに嵌合する係合部141aが形成されている。係合部141aと係止部7hとは、係脱可能で上述したように断面非円形状の嵌合関係となっており、両者の嵌合時においては、クラッチ作動部材141が第2回転体139によって回転駆動することで、スプール7は、スプール軸7sを介して一体回転する。
On the spool side of the
前記作動板144は、クラッチ作動部材141の外周で支持プレート80の外側に配置された円周溝141cに係合されており、クラッチ作動部材141は常時スプール側に向けて付勢されている。この状態で、クラッチ作動部材141の係合部141aは、スプール軸7sの係止部7hに嵌合されており、動力伝達状態となっている(クラッチON)。そして、操作レバー146を移動操作すると、前記クラッチ切換部材145及び作動板144を介して、クラッチ作動部材141は、右外側板4b側に向けてスライド駆動される。この状態でクラッチ作動部材141の係合部141aは、係止部7hから外れ、動力伝達遮断状態となる(クラッチOFF)。
The
なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、公知の復帰機構によって手動ハンドル6の巻取り操作、或いは操作レバー146の移動操作等によって成される。
The return from the clutch OFF state to the clutch ON state is performed by a winding operation of the manual handle 6 or a movement operation of the
次に、上記した動力伝達機構12による、手動ハンドル6及び駆動モータ30の駆動力の動力伝達経路について説明する。
Next, the power transmission path of the driving force of the manual handle 6 and the
手動ハンドル6を巻取り操作すると、その回転駆動力は、駆動歯車18a、連結歯車120及び支軸21(第2キャリヤ133a)を介して遊星歯車機構15に入力される。そして、遊星歯車機構15に入力された回転駆動力は、第2太陽歯車131、第1キャリヤ132a、及び一方向クラッチ46によって固定状態にある第1太陽歯車130の回りを公転しながら自転する第1遊星歯車132を介して、減速された状態で第1回転体135に伝達される。
When the manual handle 6 is wound up, the rotational driving force is input to the
この第1回転体135の回転方向は、反時計回り方向であり、前記ベルト150を介して第2回転体139を、同様に反時計回り方向に回転させる。これにより、前記スプール7は、第2回転体139に回り止めされるクラッチ作動部材141を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
The rotating direction of the first
一方、駆動モータ30を回転駆動すると、第1太陽歯車130は、時計回り方向に回転駆動され、この回転駆動力により、第1キャリヤ132aは時計回り方向に回転駆動される。このとき第2太陽歯車131も時計回り方向に回転駆動され、これに伴って第2キャリヤ133aも時計回り方向に回転駆動しようとするが、第2キャリヤ133aは、連結歯車120を介して、駆動歯車18aに装着された逆転防止機構6bによって時計回り方向に回転することはできず、結果として、第2遊星歯車133は反時計回り方向に自転する。これにより、第1回転体135は、各第2遊星歯車133の自転によって減速された状態で反時計回り方向に回転駆動される。
On the other hand, when the
そして、第1回転体135の反時計回り方向の回転は、上記した手動ハンドル6の場合と同様、ベルト150を介して第2回転体139を反時計回り方向に回転させ、前記スプール7は、第2回転体139に回り止めされるクラッチ作動部材141を介して釣糸巻取り方向に回転駆動される。
Then, the counterclockwise rotation of the first
また、上記したこのような構造(第1の実施形態のビルトインモータ構造の左右を反転させた構造)においては、図10に示すように前述した第3の実施形態の構造が採用されている。すなわち、図11に示されるように、端部カバー40を外すだけで、駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外して交換することができるだけでなく、軸受34および太陽歯車130が出力軸31と一体となっており、端部カバー40を外せば軸受34および太陽歯車130を出力軸31と共にリール本体5側から取り外せるようになっている。したがって、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施形態では、図11(b)に明確に示されるように、減速機構15側に位置する前フレーム3cの開口部(出力軸31が減速機構15に対して脱着される側の開口部)に、凹所32を外部に対して水密に保持するための防水パッキン99が配設されている。この防水パッキン99は、端部カバー40を外して駆動モータ30を構成する最小単位の部品33,35を個別に取り外す際に図11(b)に示されるようにリール本体5側に取り残された状態となっても良いが、出力軸31上の軸受34と太陽歯車130との間に位置して出力軸31と一体でリール本体5側から取り外されるようになっていても良い。
Further, in such a structure (a structure in which the left and right of the built-in motor structure of the first embodiment are reversed), the structure of the third embodiment described above is adopted as shown in FIG. That is, as shown in FIG. 11, by simply removing the
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の構成に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した駆動力伝達機構12,60については、ギヤトレインによる動力伝達構造にしたり、駆動力伝達系を一方の側板側に集約配置する等、種々変形することが可能である。また、駆動モータについては、界磁を発生する磁石がリール本体に形成された凹所内に配設されていれば良く、それ以外の構成部品の構成や配置方法については、適宜変形することが可能である。また、ドラグ機構20やクラッチ機構22の構成、及びその配置態様については適宜変形することが可能である。
As mentioned above, although several embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the structure of above-described embodiment, It can change variously. For example, the above-described driving
1 魚釣用電動リール
3 フレーム
3a 左フレーム
3b 右フレーム
3c 前フレーム
4 外側板
4a 左外側板
4b 右外側板
4c 前外側板
5 リール本体
6 手動ハンドル
7 スプール
7s スプール軸
12,60 駆動力伝達機構
15 遊星歯車機構
20 ドラグ機構
22 クラッチ機構
30 駆動モータ
32 凹所
32a 内面
33 磁石
35 電機子
40 端部カバー(カバー体)
52 シール部材
DESCRIPTION OF
52 Sealing member
Claims (5)
前記リール本体に凹所を形成して、前記凹所内に電機子を回転自在に設けるとともに、前記電機子に対向する前記凹所の内面に界磁を構成する磁石を配設することにより、前記スプールを回転駆動する駆動モータを構成し、前記凹所の開口部を覆うカバー体を着脱可能とすることにより、この凹所内に設けられる前記電機子または磁石等の前記駆動モータの構成部品を交換可能にしたことを特徴とする魚釣用電動リール。 In the fishing electric reel having a spool rotatably supported between the side plates of the reel body, and a drive motor provided on the reel body and driving the spool to rotate,
A recess is formed in the reel body, and an armature is rotatably provided in the recess, and a magnet constituting a field is disposed on an inner surface of the recess facing the armature, A drive motor that rotationally drives the spool is configured, and a cover body that covers the opening of the recess is made detachable, so that the components of the drive motor such as the armature or magnet provided in the recess are replaced. An electric reel for fishing, which is made possible.
前記凹所は、前記フレームと共に一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。 The reel body has a frame on which a driving force transmission mechanism is mounted and the side plate mounted on the frame.
The fishing reel according to claim 1, wherein the recess is formed integrally with the frame.
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