JP2008198640A - リードフレーム型光モジュールとその製造方法 - Google Patents

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大 畠山
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Abstract

【課題】広帯域化と低ジッタ化を実現した差動入出力回路を内蔵したリードフレーム型光モジュールおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】差動の入出力部をもつLSIを内蔵したリードフレーム型光モジュールにおいて、高周波信号の入力および出力を行うリードのうち一方の伝搬距離を調整して、他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段を、少なくともいずれか一方のリードに設けられた分岐部であるオープンスタブ、あるいは、直線状のリードを所定の長さと所定の高さで折り曲げたコの字型の折曲げ部、あるいは、直線状のリード上に設けられた所定の断面と所定の高さの突起部によって構成することによって、両リードを等長化し、位相差をなくし、それによってジッタの少ない、高速動作が可能なリードフレーム型光モジュールが作製される。
【選択図】図1

Description

本発明は、リードフレーム型光モジュールとその製造方法に関し、特に高速動作が可能なリードフレーム型光モジュールおよびその製造方法に関する。
近年の、情報通信技術の発展に伴い、車の安全対策や車内でのマルチメディア端末の実用化が進み、その結果自動車内での情報通信速度の高速化が求められている。一方、家庭用としてもオーディオ・ビジュアル機器のデジタル化の進展により、高精細な画像信号や、高品質な音声信号をまとめて送信でき、かつ、簡易に使える高速なデジタルインターフェースが必要とされ、これまでは、主に電気信号のみで伝送できる形態が実用化されて普及が進んでいる。
こういった流れの中で、光伝送技術やその低コスト化が進展したことと、一方では電気伝送の速度に限界があることもあって、比較的扱いにくかったためにこれまでは主として業務用として高速なデータ通信用として使われてきた光伝送技術を、民生品用として簡便な形で使えるようにする模索と開発とが進んでいる。これまでのところ、民生用の光伝送装置としては、主にオーディオ信号の伝送を対象としていた。
この光伝送装置では、光通信で特に都市間などの長距離伝送に使われているようなシングルモードファイバや、データ通信に使われているようなマルチモードファイバなどの石英系のファイバではなく、コア径の大きなプラスチックファイバが使われている。光素子としては、発光ダイオードやシリコン製の受光素子を使った簡易で安価な光モジュールが使われてきた。
このような光モジュールの形態として、特許文献1(実開昭63−14212)には、導電性部材からなるフェルールが光モジュールの電磁シールド機能を有するケース内に収納され、耐ノイズ性に優れた光伝送装置が開示されている。特許文献2(実開昭63−24510)には、導電性部材からなるフェルールが光モジュールの電磁シールド機能を有するケースと同電位に設定されたケース内に収納され、外部雑音の影響を受けることがなく高感度な光伝送装置が開示されている。
これらの光モジュールは、プリント基板上への実装が容易であり、かつ安価に製造できるリードフレーム上に実装されたものを使うことが多い。その構成としては、送信用のモジュールであれば、LED(発光ダイオード)とそれを制御するLSI(大規模集積回路)、受信モジュールであれば、フォトダイオードと電流を電圧に変換して増幅するアンプとが内蔵されて、それを樹脂でモールドしたものが使われている。
また、自動車の車内ネットワークとして、リードフレーム型のLEDモジュールが実用化され、画像信号に代表されるマルチメディア信号の伝搬に使われている。このモジュールでは、20Mb/s程度のものが使われているが、近年、マルチメディアのみならず、パワートレイン系や安全面の用途でその伝送速度の向上が要望されている。しかし、この特許文献1や特許文献2に開示されたようなLEDを用いたリードフレーム型モジュールには、高速化をする上での課題がある。
このような光モジュールは、従来は速くても数十Mb/s程度の通信速度で使われている。しかし、近年、高精細な画像信号を扱うインターフェースとして、電気信号に比べると、高速伝送が可能な光伝送システムが注目されてきている。このような高速伝送が可能な光伝送システムでは、発光体として従来のLEDに代わって、面発光レーザ等の半導体レーザが使われる傾向にある。
面発光レーザは、LEDに比べると高速動作が可能であり、その中でも面発光レーザはLEDと同じように、基板方向に光を出射することができるため、従来から使っていたLEDとの共通性があり、かつ、端面出射型LDに比べると低消費電力での動作が可能であるといった利点がある。
これまでに、データコム用や大規模ストレージシステムのインターフェースに面発光レーザを使ったモジュールが実用化され、高精細な画像伝送システムなどに応用されてきている。
高速化する上で、リードフレーム型光モジュールとの間の電気信号の入出力部分の広帯域化が重要である。図7は従来例の光モジュールの形態を示す模式的上面図である。従来のLED 503を用いた光モジュール5では、図7に示すように、電気信号は、電圧振幅のシングルチャンネルのものが使われてきた。図7に示す光モジュール5は、複数のリード511〜514を有するリードフレーム501、LED 503の制御用や信号を増幅するためのLDドライバ502、ヒートシンクまたはキャリア上に実装されたLED 503、透明樹脂505、それぞれの素子を電気的に接続するための金ワイヤ506を主な構成要素とする。
この電圧振幅の回路はLSIの入出力部分の構成が簡単であり、また、消費電力が小さいなどの利点があって使われてきた。しかし、高速動作には向かない上に、一般の電気信号においても伝搬する距離が伝送する周波数の波長レベルになってきた場合は、その伝搬する線路の特性インピーダンス等を考慮する必要が生じるため、LSIの入出力回路と伝送線路の間ではインピーダンス整合を取る必要が生じる。このような用途には、通常50オームから75オームのものが多く使われている。
また、高速な電気信号は、振幅を大きくとるのが難しくなることと、インピーダンス整合するのに合わせて電流駆動方式になるため、消費電力の観点から振幅が小さいものが使われる。その場合、雑音に対する許容度が小さくなるため、差動線路が使われることが多い。この場合、差動の振幅の差で信号を伝えることができるため雑音、特に同じ位相のコモンモード雑音に対する許容度が大きくなるといった利点がある。しかし、このような差動線路では、それぞれの伝送線路の長さを等しくする必要がある。
一方、リードフレーム型光モジュールでは、プリント基板上に立てて配置する都合があることから、電子回路のLSIパッケージと異なって、LSIのバイアス用のリードのアクセスは一方向になる。また、LSIの排熱やLSIのレイアウトの都合から、LSIはモジュールの中央部に配置することが望ましい。また、LSIの高周波信号のIO部分は対称性から同じ対のリードに配置するのが望ましい。その場合、光半導体素子との配置の都合から光モジュールとの電気信号のやり取りのリードとしては、両端のリードを使用することになり、その両端のリードと接続されるLSIとの間において、それぞれの差動線路を等長化することが難しかったため、高速動作時にジッタが発生するなどの原因になっていた。
特許文献3(特開2000−150767)には、リードフレーム上に実装されたパッケージにおいて、差動信号ではなく、パラレル信号のスキューを減らすために、リードフレームの形状を直線状ではなく、非直線的にすることによって、それぞれの配線を等長化するものがある。
実開昭63−14212号公報 実開昭63−24510号公報 特開2000−150767号公報
特許文献1や特許文献2に開示されたLEDを用いたリードフレーム型モジュールには、高速化をする上での課題がある。
特許文献3に開示される技術は、それぞれのパラレル信号のスキューを減らすためのものであって、差動線路のそれぞれを等長化するものではない。また光素子の入出力端子がモジュールに対して一方側にあることと、リードフレームは加工の制約から、それぞれのリードの間隔を厚さ程度広げる必要があること、またその厚さも放熱や強度の面で薄くすることが難しいため、特許文献3で公開されている方法をリードフレーム型光モジュールに適用すると、このようなモジュールに求められる小型化が困難となるので、リードフレーム型光モジュールに用いることは難しい。
本発明の目的は、広帯域化と低ジッタ化を実現可能なリードフレーム型光モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
本発明のリードフレーム型光モジュールは、
光半導体素子と、その光半導体素子を駆動するLSIと、その光半導体素子およびLSIと接続する複数のリードを備えるリードフレームとが樹脂で封止された光モジュールであって、LSIの入出力信号を伝送するリードには一対を成す差動線路が用いられ、その差動線路の一方のリードの伝搬距離を調整して他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段が設けられていることを特徴とする。
差動線路を用いた差動信号を使うことにより、コモンモードノイズを抑圧することができる。等長化手段を設けたことで差動線路の線路長の差で発生したLSIとの間の信号の時間ずれを減少させることができる。その結果、高速動作時において問題になるジッタを減らすことができる。さらに、等長化手段を設けたことで固定のための透明樹脂モールドとの接触面積を増やすことで強度を増すことができる。
等長化手段が、リードに設けられて先端が開放された分岐部(オープンスタブ構造)であってもよく、リードの分岐部における分岐点から終端する先端までの距離が2mm以下であることが望ましい。
また、等長化手段が、いずれかの直線状のリードを所定の長さと所定の高さで折り曲げたコの字型の折曲げ部であってもよく、折曲げ部の所定の高さが1mm以下であってもよい。
また、等長化手段が、いずれかの直線状のリード上に設けられた所定の断面と所定の高さの突起部であってもよく、突起部の所定の高さが1mm以下であってもよい。
リードフレームは、銅を含む材質からなるリードフレーム材で構成されてもよく、リードフレームは、銅を80%以上含むリードフレーム材で構成され、その一部、または全面に金メッキが施されていてもよい。
さらに、チップコンデンサが光モジュール内部のLSIの近傍のリードフレーム上に実装されていてもよい。
光半導体素子が面発光レーザであり、LSIがLDドライバであってもよく、光半導体素子が、発振波長が850nmから1200nmの面発光レーザであってもよい。
発光素子には、LEDよりも高速動作が可能で、LEDと同じ面出射型の面発光レーザを用いることにより、従来使われてきたLEDを使ったリードフレーム型光モジュールの置き換えが容易にできるといった利点がある。
光半導体素子が半導体受光素子であり、LSIがトランスインピ−ダンスアンプであってもよい。
本発明のリードフレーム型光モジュールの製造方法は、
Cuを含むリードフレーム材から、所定のパターンと等長化手段が形成されたリードフレームをエッチング、および/またはプレス加工法で形成し、表面にAgまたはZrメッキを施すリードフレーム作製ステップと、光半導体素子およびその光半導体素子を駆動するLSIをリードフレームの所定のリードに低融点金属を用いて融着する素子取付けステップと、LSIの入出力端子を所定のリードに金ワイヤでボンディングする配線接続ステップと、光半導体素子およびLSIが配線接続されたリードフレームを金型の中に入れて透明樹脂を充填して固化し、窓部を有する光モジュールの原型を形成する光モジュール原型形成ステップと、光モジュール原型のリードの先端を切り離して光モジュールを完成させる光モジュール完成ステップとを含むことを特徴とする。
リードフレーム作製ステップにおける等長化手段の形成が、直線状のリードに対する先端が開放された所定の形状の分岐部の形成であってもよく、直線状のリードを所定の長さと所定の高さで折り曲げたコの字型の折り曲げ部の形成であってもよく、直線状のリード上への所定の断面と所定の高さの突起部の形成であってもよく、素子取付けステップに、さらにチップコンデンサの取付けが含まれ、配線接続ステップに、さらにチップコンデンサの所定のリードへの金ワイヤによるボンディングが含まれてもよい。
本発明は、高周波信号を伝搬させるリードフレームの一対のリードのうち少なくとも一方にオープンスタブ構造、折曲げ部、あるいは突起部などの等長化手段を設けることで、広帯域化と低ジッタを実現したリードフレーム型光モジュールを提供することができるという効果がある。
次に、本発明の第1、第2、および第3の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式的上面図である。このリードフレーム型光モジュール1は、短距離の光通信用に用いられるものである。
図1に示す光モジュール1は、リードフレーム101、光半導体素子制御や信号を増幅するためのLSI 102、ヒートシンクまたはキャリア上に実装された光半導体素子103、LSI 102のバイパス用のチップコンデンサ104、透明樹脂105、それぞれの素子を電気的に接続するための金ワイヤ106を主な構成要素とする。
本発明のリードフレーム型光モジュールと図7に示した従来型のリードフレーム型光モジュールとの違いは、先ず、本発明では光モジュールの出入力インターフェースに差動信号を用いたことである。差動信号を使うことにより、コモンモードノイズを抑圧することができる。一方、差動信号を使う場合は、それぞれの信号の電気長を等長化、すなわち、位相ずれがないようにする必要がある。
本発明のリードフレーム型光モジュールでは、図1の例の場合、左から2番目の第2のリード112と3番目の第3のリード113とが高周波差動線路に相当している。そのうち、第3のリード113のリードフレームにおける等価的な電気長(伝搬定数の複素数部にリードフレームの長さをかけたもの)が、第2のリード112に比べて短くなる。
そこで第1の実施の形態では第3のリード113のリードの一部に、先端が開放された分岐部であるオープンスタブ108を導入することにより、第3のリード113の等価的な電気長を調整し、第2のリード112と第3のリード113とを伝搬する差動信号のそれぞれの位相差を調整することができる。
ただし、オープンスタブ108の長さは、伝播する所定の最高動作信号周波数の信号波長の1/4波長以下にする必要がある。その波長に相当する周波数成分は、スタブの終端部との反射波と打ち消しあうため伝搬しなくからである。しかし、本発明に示した光モジュール構造で使われる伝送速度としては、せいぜい数Gbps程度に相当するものが使われるため、そのビットレートでの1/4波長は、10GHzにおいて。約7.5cmに相当する。誘電体媒質中では実効的な波長が短くなるとはいえ、このタイプのモジュールの横幅は、1cm以下と小さく、このオープンスタブの長さもせいぜい1mm程度しか取れないため、影響はないといえる。
一方、図1で示される第2のリード112と第3のリード113との差動線路の線路長差は、せいぜい2mm程度にすぎない。また、オープンスタブ長が長くなると周波数特性が劣化するとういことも考慮にいれても2mm以下がよい。したがって、補正するために設けるオープンスタブ108の長さも2mm程度以下で十分であるといる。
一方、このようなリードフレーム型光モジュールでは、従来は光半導体素子として赤色のLEDが専ら用いられてきた。それは扱いやすいプラスチックファイバにおいて損失がもっとも小さい波長に相当することと、可視波長であることで扱いやすいためである。しかし、数百Mから数Gといった高速な信号では、モード分散の影響と受光素子の受光径の制約からコアの小さいファイバを用いなければならないので、損失の小さいガラス系のファイバが使われる。ガラス系のファイバの損失は、可視帯から赤外にわたって、損失が小さいといった利点がある。
また、LEDは数百M以上の高速動作が困難なため、高速動作を行わせるためにはLEDと同様な扱いができる面発光レーザを用いるほうがよい。面発光レーザは通常850nmのものが最も多く使われる。しかし、活性層にAlを含まない信頼性に期待ができるInGaAs系の量子井戸を使った980nmから1100nmのものなども最近使われるようになってきている。このようにGaAs基板上に作製容易な波長帯として850nmから1200nm程度の波長があげられる。それ以上の波長ではGaAs上に良好な活性層をつくることが現在のところ比較的困難であり、またこのような用途では、長距離通信などで使われているような波長分散や損失の影響をうけるような距離では用いられないため、波長に対する制約は少ない。
面発光レーザは、共振器と分布型ブラック反射鏡(DBR)とで構成されている。DBRは、主に屈折率の異なる組成を組み合せることによって実現できるが、その実現方法として、半導体の組成を変えたものか、または誘電体を組み合わせたもののいずれかを使うことが多い。
面発光レーザは構造的に活性層で発生した熱がこもりやすいため、素子の熱抵抗を下げる必要がある。そのため、DBRの少なくとも一方は、誘電体にくらべ熱抵抗の高い半導体で構成する必要がある。
また、DBRは屈折率差の大きい組成で作製したほうが、必要な反射率を得るために必要なDBRのペア数が少なくすむといった利点がある。このような屈折率差のとれる組成としては、アルミニウムガリウム砒素のアルミニウム組成を変えたものが、ガリウム砒素基板と格子定数が近く、かつ屈折率を大きく変えられるため、面発光レーザのDBRに使われることが多い。このときに、発振波長としては、シングルモードファイバを使った長距離伝送に適した波長である1.31μm帯や1.55μm帯で発光する活性層を構成するのが難しいため、短距離用途に使われることの多い面発光レーザはそれよりも短い波長のもが使われることが多い。一方、波長が850nm以下においてもDBRの屈折率の高い方の組成で吸収が生じるためにAlの組成を増やす必要が生じるなどといった欠点があるため、簡易に作れる面発光レーザとしては850nmから1200nmの波長を使うのが望ましい。850nm以下の波長では、ブラッグ反射鏡のうち高屈折率層の作製が困難になることから適さない。
また、リードフレーム101の材料としては、光半導体素子103とLSI 102とから発生する熱を効果的に排熱するために、熱伝導性の高い材質で作製することが望ましい。リードフレーム材として主に使われるものとして、Fe−Ni系のものとCuにFeやSnなどを添加したものがある。Fe−Ni系は安価なので専ら各種LSIやIC用のリードフレームとして使われてきた。
しかし、光半導体素子103を実装する上では、封止するプラスチック素材は透明で、かつ低損失のものでなければならないなどの制約条件から、熱伝導性を高くすることが難しく、またリードフレーム101の実装の都合からヒートシンクを実装するのも困難である。そのため、このような光モジュール1の排熱は、リードフレーム101からのみとなるため、熱伝導性の高いCuを含むリードフレーム材で作製することが望ましい。
しかし、銅100%では、軟化点が低いことと、強度が不足するためにこの目的には適さない。一方、銅成分が少なくなると、熱および電気伝導性が悪くなるためにこれも適さない。そのため銅成分が80%以上あることが望ましい。
また、一般にリードフレーム材にはAgメッキまたは、Zrなどをメッキすることが多いが、高周波特性のすぐれた光半導体素子103(面発光レーザ、または受光素子)は、広帯域化のためにパッド容量を減らす必要があるので、パッド面積が小さいことや、パッドの下地に誘電体膜などを使うなど、耐久性が弱いことがある。そのときに、超音波ボンディングなどを使ったボンディングの工程において、少なくともボンディングするエリアだけでもAuでメタライズされていることによって、ボンドプル強度を増すことができる。
なお、リードフレーム101の高周波信号入出力用以外のリードの端子は、LSI 102の電源やグランド、駆動条件をコントロールする端子として用いられる。
また、高速化にあたって、LSI部の電源部のバイパス部にインダクタンス成分を持たせないことが必要となる。これまでこのようなリードフレーム型光モジュールではモジュール外部に実装することが多かったが、広帯域化のためには光モジュール内部に実装することが望ましい。
次に、本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製造方法について図面を参照して説明する。図2は本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製造工程の前半を説明するための模式図であり、(a)はリードフレームの上面図、(b)は光半導体素子とLSIとバイパス用チップコンデンサとを第4のリードに搭載した状態の上面図である。図3は本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製造工程の後半を説明するための模式図であり、(a)は電子部品を対応するリードにワイヤ接続した状態の上面図、(b)は電子部品と電子部品が接続されたリードの部分を窓部を有する透明樹脂で固化した状態の上面図である。
図2(a)に示されるリードフレーム101は、上述のように熱伝導性のすぐれたCuを含む材料で作られることが望ましい。一般的にはCuにSnやFeそれに酸化防止剤としてPなどを添加したリードフレーム材が多く使われる。
先ず、図2(a)に示されるように、リードフレーム101をエッチング、またはプレス加工法によって所定のパターンに作製する。図の左端の上部に設けられた穴は、このモジュールを固定するための固定穴109である。このときに、リードフレーム101はオープンスタブ108を含むパターンで加工される。
リードフレーム101の表面に、AgまたはZrメッキを施し、リードフレーム101上のLSI 102との間でワイヤボンディングされる箇所にAuメッキを施す。Auメッキは全面に施してもよい。
次に、図2(b)に示すようにLSI 102、光半導体素子103(面発光レーザ、または受光素子)、およびチップコンデンサ104を半田などの低融点金属を用いて第4のリード114上に融着する。LSI 102には、送信モジュールであればLDドライバを、受信モジュールであれば、トランスインピーダンスアンプ、およびそれにリミティングアンプなどを集積したものを用いる。光半導体素子103には、面発光レーザ、または半導体の受光素子を用いる。
面発光レーザは、熱伝導性の高いヒートシンクの上に実装し、その実装されたヒートシンクをリードフレーム101上に実装する。受光素子の場合は、自己発熱をしないので、リードフレーム101と絶縁するために、絶縁性を有する、例えばAl2 3製のキャリアに実装したものを、リードフレーム101上に実装する。
実装後に、図3(a)に示すように超音波ボンディング装置でLSI 102のそれぞれの端子を、リードフレーム101の所定のリード111、112、113にワイヤボンディングして電気的に接続する。このとき通常のリードフレームではAgメッキされたものを使うことが多いが、光半導体素子、特に高周波特性のすぐれる素子はパッド面積が小さいことなどで強度が弱く、強い超音波を用いることができない場合がある。そのときは、リードフレーム101の一部にAuメッキを施し、弱い超音波また超音波を使わないでもボンディング強度を得られるようにすることが望ましい。
また、LSI 102が乗っている第4のリード114をグランド端子とし、LSI 102の近傍にチップコンデンサ104を載せてその端子を第5のリード115に接続する。その容量は、使用する周波数の下限の周波数でもほぼインピーダンスがなくなる程度の容量が望ましい。本発明で使用されるような数百MHzから数GHzの周波数帯であれば0.1μFから0.01μF程度を用いるのがよい。
その後に図3(b)に示すように、リードフレーム101を金型の中にいれ、そこに透明樹脂105を充填し、トランスファーモールド法で固化する。このときに同時に窓部107を作製する。そのあと、リードの先端を切り離して図1に示す光モジュール1が完成する。
次に第2の実施の形態の光モジュールについて図面を参照して説明する。第2の実施の形態の光モジュールは第1の実施の形態の光モジュールと同じく、リードフレーム型光モジュールであり、短距離の光通信用に用いられるものである。
図4は本発明の第2の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式図であり、(a)は光モジュールの構成を示す模式的上面図であり、(b)は(a)の断面A−Aの側面図である。
図4に示す第2の実施の形態の光モジュール2は、第1の実施の形態の光モジュール1と同様に、リードフレーム201、光半導体素子の制御用や信号を増幅するためのLSI 202、ヒートシンクまたはキャリア上に実装された光半導体素子203、LSI 202のバイパスコンデンサ204、透明樹脂205、それぞれの素子を電気的に接続するための金ワイヤ206を主な構成要素とする。
第2の実施の形態の光モジュール2は、第1の実施の形態の光モジュール1と等長化手段の構造が異なるだけで、その他の構成は第1の実施の形態の光モジュール1と同じなので、等長化手段の構造を詳細に説明し、同じ構成の部分いついては説明を省略する。
ここで、本発明の第2の実施の形態のリードフレーム型光モジュール2でも、第1の実施の形態のリードフレーム型光モジュール1と同様に、図4の例の場合左から2番目の第2のリード212と3番目の第3のリード213とが高周波差動線路に相当している。そのうち、第3のリード213の等価的な電気長(伝搬定数γの複素数部に実際のリードフレームの長さをかけたもの)が、第2のリード212に比べて短くなる。
そこで本発明の第2の実施の形態の光モジュール2では、第3のリード213の一部に、図4(b)の側面図に示されるように、リード213の一部を所定の長さと高さで折り曲げたコの字型の折曲げ部208を加工することによって、第3のリード213の等価的な電気長を調整し、第2のリード212と第3のリード213を伝搬する差動信号のそれぞれの位相差を調整することができる。ただし、湾曲させる長さは、モジュールのサイズと強度によって制限される。モジュールサイズが3mm以下に制限されていることと、リードの強度の観点から湾曲部の長さはせいぜい1mm以下にする必要がある。もともと電気長の差が短いのでこの長さでも十分な効果が得られる。
次に、第2の実施の形態で示した光モジュールの製造方法について図面を参照して説明する。第2の実施の形態で示した光モジュールの製造方法は、等長化手段の形成方法が第1の実施の形態と異なるだけなので、等長化手段の形成方法以外については説明を省略する。
リードフレーム201は、熱伝導性のすぐれたCuを含む材料で作られることが望ましい。一般的にはCuにSnやFeそれに酸化防止剤としてPなどを添加したものが多く使われが、強度の面で、湾曲時の応力がかかるため、強度を増すために、添加しているSnやFeの量を少なくすることが望ましい。先ず、第1の実施の形態で示したのと同様に、リードフレーム201を所定のパターンにエッチング、またはプレス加工法によって作製する。この場合第3のリード213は次の工程の折曲げ代だけ長く形成する。端にある穴は、本モジュールを固定するための固定穴209である。
次に、高周波信号を伝搬させるリードのうち、電気長が短くなるほうの第3のリード213の一部をプレス加工により、図4(b)を参照して説明したように鉛直方向先端が円形のコの字型に湾曲させて折曲げ部208を形成する。これにより第3のリード213の先端は所定の位置となる。リード上に、AgまたはZrメッキを施し、LSI 202との間でワイヤボンディングする箇所にAuメッキを施す。Auメッキは全面に施してもよい。
それ以降の工程は、第1の実施の形態で、図2(b)、図3(a)、および図3(b)を参照して説明した工程と同じなので説明を省略する。最終工程でリードの先端を切り離すと、図4に示す光モジュール2が完成する。
次に第3の実施の形態の光モジュールについて図面を参照して説明する。第1、第2の実施の形態の光モジュールと同じく、第3の実施の形態のリードフレーム型光モジュールは、短距離の光通信用に用いられるものである。
図5は本発明の第3の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式図であり、(a)は光モジュールの構成を示す模式的上面図であり、(b)は(a)の断面B−Bの側面図である。
図5に示す第3の実施の形態の光モジュール3は、第1の実施の形態の光モジュール1と同様に、リードフレーム301、光半導体素子の制御用および信号を増幅するためのLSI 302、ヒートシンクまたはキャリア上に実装された光半導体素子303、LSI 302のバイパスチップコンデンサ304、透明樹脂305、それぞれの素子を電気的に接続するための金ワイヤ306を主な構成要素とする。
第3の実施の形態の光モジュール3は、第1の実施の形態の光モジュール1と等長化手段の構造が異なるだけで、その他の構成は第1の実施の形態の光モジュール1と同じなので、等長化手段の構造を詳細に説明し、同じ構成の部分いついては説明を省略する。
ここで、本発明の第3の実施の形態のリードフレーム型光モジュール3でも、第1の実施の形態のリードフレーム型光モジュール1と同様に、図5の例の場合左から2番目の第2のリード312と3番目の第3のリード313とが高周波差動線路に相当している。そのうち、第3のリード313の等価的な電気長(伝搬定数γの複素数部に実際のリードフレームの長さをかけたもの)が、第2のリード312に比べて短くなる。
そこで本発明の第3の実施の形態の光モジュールでは、第3のリード313の一部に、図5(b)の側面図で示されるように、リードフレーム301に対して鉛直方向に突出する突起物308を取り付けることによって、第3のリード313の等価的な電気長を調整し、第2のリード312と第3のリード313を伝搬する差動信号のそれぞれの位相差を調整することができ、第1の実施の形態のオープンスタブ108と同様な効果が得られる。
ただし、突起物308の幅と高さは、モジュールのサイズと、突起物308とリードフレーム301との接合強度とに制限される。モジュールサイズが3mm以下に制限されていることと、リードの強度の観点から突起物の高さは高くても1mm以下にする必要がある。もともと電気長の差が短いのでこの高さでも十分な効果が得られる。
次に、第3の実施の形態で示した光モジュールの製造方法について図面を参照して説明する。第3の実施の形態で示した光モジュールの製造方法は、等長化手段の形成方法が第1の実施の形態と異なるだけなので、等長化手段の形成方法以外については説明を省略する。
先ず、第1の実施の形態で示したのと同様に、リードフレーム301を所定のパターンにエッチング、またはプレス加工法によって作製する。その上に、AgまたはZrメッキを施し、リードのLSI 302との間でワイヤボンディングする箇所にAuメッキを施す。Auメッキは全面に施してもよい。
次に、図5(a)に示すようにLSI 302、光半導体素子303(面発光レーザ、または受光素子)、チップコンデンサ304、および銅またはステンレスなどの金属で作製された突起物308を半田などの低融点金属を用いて第3のリード313に融着する。突起物308は融点の高いAuGeなどの高融点半田を用いて予め第3のリード313に取り付けておいもよい。
それ以降の工程は、第1の実施の形態で、図2(b)、図3(a)、および図3(b)を参照して説明した工程と同じなので説明を省略する。最終工程でリードの先端を切り離すと、図5に示す光モジュール3が完成する。
これまで、差動線路のそれぞれの信号を伝搬するリードフレームのリードの一方の伝搬距離を調整して、他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段として、第1の実施の形態ではリードの片方にオープンスタブを設け、第2の実施の形態ではリードの片方に折曲げ部を設け、第3の実施の形態ではリードの片方に突起部を設ける形態で説明したが、この形態に限定されるものではなく他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段であればよい。また、実施の形態1、2、3を組み合わせることによっても、同じ効果を得ることができる。
次に、具体的な実施例を用いてリードフレーム型光モジュールを詳細に説明する。第1の実施の形態を実際に光モジュールに適用した実施例として、送信モジュールを例として説明する。図6は、画像伝送に適用可能な動作速度3Gb/sを目標とした面発光レーザを内蔵したリードフレーム型光モジュールの構成を示す模式的上面図である。
この送信用の光モジュール4は、リードフレーム401、LDドライバ402、面発光レーザ403、0.1μFのチップコンデンサ404、透明樹脂405、金ワイヤ406から構成されている。LDドライバ402は、差動入力した信号の振幅を調整し、面発光レーザ403の最適な動作条件の振幅レベルやバイアスレベルを設定するためのものである。
第1の実施の形態で説明した通り、左から2番目の第2のリード412と3番目の第3のリード413とが5Gb/sの差動伝送線路に相当する。この光モジュール4の横幅は1cm程度であり、差動線路の線路長の差は約2mmに程度に相当する。この線路長の差に対して、信号の伝搬距離の差、すなわち電気長は、大体その線路長の長さに誘電体の√比誘電率 を乗じたものになる。このような光モジュール4で使われる透明樹脂405は、誘電率が大体3〜4と低いため、実際の電気長の差は、長くても4mm程度である。そのときの時間ずれは、約13psとなる。配線の形状によっては、それが3〜4mm程度となることもあり、その場合時間ずれは、最大で27ps程度になる。
それがジッタ等になって、伝送特性を悪化させることになる。それらのジッタを低減させるために、オープンスタブ構造を取り入れることによって、実効的に伝搬距離が長くなり、ジッタ等の特性の改善につながる。残りのリードは、LDドライバ402の電源、GNDおよび、面発光レーザ403の振幅およびバイアス点のコントロール端子に相当する。
次に、本実施例の光モジュール4の作製方法について、詳細に説明する。図2(a)に示した第1の実施の形態と同様に、先ず、燐青銅(CuSnP)製のリードフレーム材を所定の形状に加工してリードフレーム401を作製する。そのとき差動線路の線路長差を補正するために第3のリード413にオープンスタブ408を作り込んでおく。その後、リードフレーム401の全面にAuメッキを施す。
次に、850nmで発振する面発光レーザ403をAlN性の絶縁性のヒートシンクにAuSn半田を用いて実装する。LDドライバ402と、ヒートシンクに乗せた面発光レーザ403、および0.1μFのチップコンデンサ404をSnAgCu半田を使用して第4のリード414に固定する。
次に、超音波ボンダーを用いて、それぞれの素子とリードフレーム401のリードとの間を金ワイヤ406で接続する。
その後、トランスファーモールド法で、透明樹脂405によってリードフレーム401全体を固定し、光出射部にはレンズ形状をした窓部407を形成する。最後にリードフレーム401のリードの先端を切り離すことによって、光モジュール4が完成する。
このようにオープンスタブ構造を採用することによって、従来のLEDタイプのモジュールのアップグレードに適した高速動作が可能なリードフレーム型光モジュールを提供することができる。
実施例としては、他に受信モジュールがある。これは、LDドライバの代わりにトランスインピーダンスアンプ、面発光レーザの代わりに受光素子を使ったものであり、構成は送信モジュールと同様なので説明を省略する。トランスインピーダンスアンプは、光入力によって発生した光電流を増幅して電圧信号に変換する素子である。
本発明のリードフレーム型光モジュールは、高速動作を必要とする、音声や映像信号を伝送させるような光インターコネクションに使用することができる。
本発明の第1の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式的上面図である。 本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製造工程の前半を説明するための模式図であり、(a)はリードフレームの上面図、(b)は光半導体素子とLSIとバイパス用チップコンデンサとを第4のリードに搭載した状態の上面図である。 本発明の第1の実施の形態の光モジュールの製造工程の後半を説明するための模式図であり、(a)は電子部品を対応するリードにワイヤ接続した状態の上面図、(b)は電子部品と電子部品が接続されたリードの部分を窓部を有する透明樹脂で固化した状態の上面図である。 本発明の第2の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式図であり、(a)は光モジュールの構成を示す模式的上面図であり、(b)は(a)の断面A−Aの側面図である。 本発明の第3の実施の形態における光モジュールの構成を示す模式図であり、(a)は光モジュールの構成を示す模式的上面図であり、(b)は(a)の断面B−Bの側面図である。 画像伝送に適用可能な動作速度3Gb/sを目標とした面発光レーザを内蔵したリードフレーム型光モジュールの構成を示す模式的上面図である。 従来例の光モジュールの形態を示す模式的上面図である。
符号の説明
1 第1の実施の形態の光モジュール
2 第2の実施の形態の光モジュール
3 第3の実施の形態の光モジュール
4 実施例の光モジュール
5 従来例の光モジュール
101、201、301、401、501 リードフレーム
102、202、302 LSI
103、203、303 光半導体素子
104、204、304、404 チップコンデンサ
105、205、305、405、505 透明樹脂
106、206、306、406、506 金ワイヤ
107、207、307、407、507 窓部
108、408 オープンスタブ
109、209、309 固定穴
111、511 第1のリード
112、212、312、412、512 第2のリード
113、213、313、413、513 第3のリード
114,214、414、514 第4のリード
115 第5のリード
116 第6のリード
208 折曲げ部
308 突起部
402、502 LDドライバ
403 面発光レーザ
503 LED

Claims (18)

  1. 光半導体素子と、該光半導体素子を駆動するLSIと、該光半導体素子および該LSIと接続する複数のリードを備えるリードフレームと、が樹脂で封止された光モジュールであって、
    前記LSIの入出力信号を伝送するリードには一対を成す差動線路が用いられ、該差動線路の一方のリードの伝搬距離を調整して他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段が設けられていることを特徴とするリードフレーム型光モジュール。
  2. 請求項1に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記等長化手段が、前記リードに設けられて先端が開放された分岐部である、リードフレーム型光モジュール。
  3. 請求項2に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記リードの分岐部における分岐点から終端する先端までの距離が2mm以下である、リードフレーム型光モジュール。
  4. 請求項1に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記等長化手段が、いずれかの直線状の前記リードを所定の長さと所定の高さで折り曲げたコの字型の折曲げ部である、リードフレーム型光モジュール。
  5. 請求項4に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記折曲げ部の前記所定の高さが1mm以下である、リードフレーム型光モジュール。
  6. 請求項1に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記等長化手段が、いずれかの直線状の前記リード上に設けられた所定の断面と所定の高さの突起部である、リードフレーム型光モジュール。
  7. 請求項6に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記突起部の前記所定の高さが1mm以下である、リードフレーム型光モジュール。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記リードフレームは、銅を含む材質からなるリードフレーム材で構成される、リードフレーム型光モジュール。
  9. 請求項8に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記リードフレームは、銅を80%以上含むリードフレーム材で構成され、その一部、または全面に金メッキが施されている、リードフレーム型光モジュール。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    チップコンデンサが前記光モジュール内部の前記LSIの近傍の前記リードフレーム上に実装されている、リードフレーム型光モジュール。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記光半導体素子が面発光レーザであり、前記LSIがLDドライバである、リードフレーム型光モジュール。
  12. 請求項11に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記光半導体素子が、発振波長が850nmから1200nmの面発光レーザである、リードフレーム型光モジュール。
  13. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のリードフレーム型光モジュールにおいて、
    前記光半導体素子が半導体受光素子であり、前記LSIがトランスインピ−ダンスアンプである、リードフレーム型光モジュール。
  14. リードフレームと該リードフレーム上に実装された光半導体素子および該光半導体素子を駆動するLSIが樹脂で封止され、前記LSIの入出力信号には差動線路が用いられ、該差動線路のそれぞれの信号を伝搬する前記リードフレームのリードの一方の伝搬距離を調整して、他方のリードの伝搬距離と等価的に等長化する等長化手段が設けられているリードフレーム型光モジュールの製造方法であって、
    Cuを含むリードフレーム材から、所定のパターンと前記等長化手段が形成されたリードフレームをエッチング、および/またはプレス加工法で形成し、表面にAgまたはZrメッキを施すリードフレーム作製ステップと、
    光半導体素子および該光半導体素子を駆動するLSIを前記リードフレームの所定のリードに低融点金属を用いて融着する素子取付けステップと、
    前記LSIの入出力端子を所定の前記リードに金ワイヤでボンディングする配線接続ステップと、
    前記光半導体素子および前記LSIが配線接続された前記リードフレームを金型の中に入れて透明樹脂を充填して固化し、窓部を有する光モジュールの原型を形成する光モジュール原型形成ステップと、
    前記光モジュール原型の前記リードの先端を切り離して光モジュールを完成させる光モジュール完成ステップと、を含むことを特徴とするリードフレーム型光モジュールの製造方法。
  15. 請求項14に記載のリードフレーム型光モジュールの製造方法において、
    前記リードフレーム作製ステップにおける前記等長化手段の形成が、直線状の前記リードに対する先端が開放された所定の形状の分岐部の形成である、リードフレーム型光モジュールの製造方法。
  16. 請求項14に記載のリードフレーム型光モジュールの製造方法において、
    前記リードフレーム作製ステップにおける前記等長化手段の形成が、直線状の前記リードを所定の長さと所定の高さで折り曲げたコの字型の折り曲げ部の形成である、リードフレーム型光モジュールの製造方法。
  17. 請求項14に記載のリードフレーム型光モジュールの製造方法において、
    前記リードフレーム作製ステップにおける前記等長化手段の形成が、直線状の前記リード上への所定の断面と所定の高さの突起部の形成である、リードフレーム型光モジュールの製造方法。
  18. 請求項14から請求項17のいずれか1項に記載のリードフレーム型光モジュールの製造方法において、
    前記素子取付けステップに、さらにチップコンデンサの取付けが含まれ、
    前記配線接続ステップに、さらに前記チップコンデンサの所定の前記リードへの金ワイヤによるボンディングが含まれる、リードフレーム型光モジュールの製造方法。
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