JP2008195350A - 車両挙動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両において、車両の慣性主軸傾角に係わらず、所望の操舵応答性が得られるようにすること。
【解決手段】車両挙動制御装置は、車両に搭載され、車両の挙動制御を行う。車両挙動制御装置では、操舵角センサが車両におけるハンドルの操舵角δHを検出し、設定部が検出された操舵角δHと車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて、車両に加える目標ヨーモーメントMを設定する。挙動制御部が、設定部が設定した目標ヨーモーメントMになるよう挙動制御を行う。
【選択図】図5
【解決手段】車両挙動制御装置は、車両に搭載され、車両の挙動制御を行う。車両挙動制御装置では、操舵角センサが車両におけるハンドルの操舵角δHを検出し、設定部が検出された操舵角δHと車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて、車両に加える目標ヨーモーメントMを設定する。挙動制御部が、設定部が設定した目標ヨーモーメントMになるよう挙動制御を行う。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両の挙動制御を行う車両挙動制御装置に関する。
下記特許文献1には、ハンドルの操舵角に対する車両のヨーレートの応答性が実際の車両より高い応答性を示す伝達関数と、ハンドルの操舵角とから目標ヨーモーメントを演算し、その目標ヨーモーメントに相当するヨーモーメントを車両に加える制御装置について開示されている。
特開2001−225733号公報
ハンドルの操舵角に対する車両のヨーレートの操舵応答性は、より高いものが求められているが、車種によって求められるレベルが異なる。例えば、スポーツタイプの車両では、求められる操舵応答性は比較的高く、ミニバン又はSUVタイプの車両においては、操舵初期のロール角が小さい方が望ましいので、求められる操舵応答性は比較的低い。
本発明者らは、車両の慣性主軸傾角を加味して操舵応答性について解析研究を行った結果、車両の慣性主軸傾角によって操舵応答性が変化することを見出した。しかしながら、慣性主軸傾角は、車両の形状又はエンジン等の重量物の配置等によって依存する値であるため、操舵応答性に合わせて慣性主軸傾角を設定するのは困難である。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、車両の慣性主軸傾角に係わらず、所望の操舵応答性が得られる車両挙動制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両挙動制御装置は、車両に搭載され、車両の挙動制御を行う車両挙動制御装置において、車両におけるハンドルの操舵角を検出する検出手段と、検出手段によって検出された操舵角と車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて、車両に加える目標ヨーモーメントを設定する設定手段と、設定手段によって設定された目標ヨーモーメントになるよう挙動制御を行う挙動制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の車両挙動制御装置では、操舵角と車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて設定される目標ヨーモーメントを車両に加える。例えば、車両の慣性主軸傾角に起因して低下する操舵応答性に応じて、目標ヨーモーメントを付加する。すなわち、ステアリング系の操舵応答性をフィードフォワード制御によって補うように、目標ヨーモーメントを車両に加える。よって、車両の慣性主軸傾角に係わらず、所望の操舵応答性が得られる。つまり、ソフトを変更することにより、車種に応じて望まれる操舵応答性を得ることができる。
好ましくは、設定手段は、検出手段によって検出された操舵角と、車両のステアリング系における操舵角に対する車両のヨーレートの操舵応答性を示す第1の伝達関数と、目標ヨーモーメントに対する車両のヨーレートの応答性を示す第2の伝達関数と、操舵角に対する車両のヨーレートの目標とする操舵応答性を示す目標伝達関数とを用いて、目標ヨーモーメントを設定し、第1の伝達関数は、車両の慣性主軸傾角に依存するデータを含む。このようにすることにより、目標ヨーモーメントを的確に設定することができる。
挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪へ伝達する駆動力を制御することにより、車両に目標ヨーモーメントを加えてもよい。また、挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪へ伝達する制動力を制御することにより、車両に目標ヨーモーメントを加えてもよい。また、挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪それぞれに舵角を加えることにより、車両に目標ヨーモーメントを加えてもよい。
本発明の車両挙動制御装置によれば、車両の慣性主軸傾角に係わらず、操舵応答性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の車両挙動制御装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本実施形態の車両挙動制御装置が搭載される車両において、車両の慣性主軸傾角が操舵応答性へ与える影響について説明する。図1は、本実施形態の車両挙動制御装置が搭載される車両の慣性主軸配置を示す図である。図1では、車両の前後方向をX軸方向とし、車両の車幅方向をY軸方向とし、車両の高さ方向をZ軸方向とした、XYZ直交座標系をとる。
車両における慣性主軸は、図1に示すように、ロール方向慣性主軸、ヨー方向慣性主軸、及びピッチ方向慣性主軸の3軸からなる。一般的に、車両は左右対称となっているので、ピッチ方向慣性主軸はY軸方向に平行であり、慣性主軸傾角αが車両によって変化する。慣性主軸傾角αは、路面に対するロール方向慣性主軸の角度αであり、ロール方向慣性主軸が路面に対して前上がりになっている場合をα>0とする。慣性主軸傾角αは、主に車両形状や重量物の配置に依存する。
本発明者らは、慣性主軸傾角αの変化が車両の操舵応答性に及ぼす影響について研究を行った。図2は、慣性主軸傾角が操舵応答性に及ぼす影響を示すグラフである。図2のグラフにおいて、横軸はハンドルの操舵角の周波数を示す。ハンドルの操舵角の周波数とは、運転者によってハンドルの操舵が開始されてから元の位置に戻るまでを1周期としたものである。すなわち、ハンドルの操舵角の周波数が高いということは、ハンドルの操舵速度が速いことを示す。
図2のグラフにおいて、縦軸は、車両の操舵応答性を示す第1の伝達関数G1のゲインである。操舵応答性とは、ハンドルの操舵角に対する車両のヨーレートである。車両は、ハンドルの操舵角に応じて、パワーステアリング装置によって車輪が操舵されることにより旋廻する。
図2のグラフにおいて、実線の曲線D1は、慣性主軸傾角αが0度の場合(車両のロール角方向慣性主軸が水平の場合)の第1の伝達関数G1のゲインを示す。一点鎖線の曲線D2は、慣性主軸傾角αが+5度の場合(車両のロール角方向慣性主軸が前上がりの場合)の第1の伝達関数G1のゲインを示す。破線の曲線D3は、慣性主軸傾角αが−5度の場合(車両のロール角方向慣性主軸が前下がりの場合)の第1の伝達関数G1のゲインを示す。グラフによれば、ゲインの大きさは、慣性主軸傾角αが+5度のもの、慣性主軸傾角αが0度のもの、慣性主軸傾角αが−5度ものの順に大きい。
本発明者らは、慣性主軸傾角αの変化が車両の操舵応答性に及ぼす影響について、以下のように理論的な解析を行った。ハンドルの操舵角に対してパワーステアリング装置によって旋回する車両のヨーレートの操舵応答性を示す第1の伝達関数G1(s)は、次のように示すことができる。
式(1)において、sはラプラス演算子である。各係数Nx2〜Nx0、D4〜D1は、重量等の車両のデータによって定まる定数である。式(1)の分子多項式と分母多項式それぞれについて、慣性主軸傾角αが正の値をとる場合と負の値をとる場合とを比較して解析を行ったところ、図2に示したように、慣性主軸傾角αが正の値をとる場合にゲインが大きくなるのは、分子多項式の係数Nx2の影響が大きいことが分かった。
係数Nx2は、慣性主軸傾角αに応じて変化するパラメータである慣性乗積Ixzを含む。慣性乗積Ixzは、X−Z軸慣性乗積である。慣性乗積Ixzが正の値の場合に、第1の伝達関数G1のゲインが大きくなる。すなわち、慣性主軸傾角αが正の値をとる場合(車両のロール方向慣性主軸が前上がりの場合)に、第1の伝達関数G1のゲインが大きくなる。慣性主軸傾角αが正になると、特に、2[Hz]以上の高周波領域において第1の伝達関数G1のゲインが大きくなる。
このことから、操舵初期のロール角が小さい方が望ましいミニバン又はSUVタイプの車両においては、慣性主軸傾角αが比較的小さく設定されることが好ましく、操舵応答性がより求められるスポーツタイプの車両では、慣性主軸傾角αが比較的大きく設定されることが好ましい。しかしながら、慣性主軸傾角αは、車両の形状や重量物の配置等によって決まってしまうので、制御することが困難である。
そこで、本実施形態に係る車両挙動制御装置は、車両に搭載されて、慣性主軸傾角αに応じて変化する操舵応答性を所望のものに設定するように、目標ヨーモーメントを車両に加える。図3は、本実施形態の車両挙動制御装置を搭載した車両を示す概念図である。
本実施形態の車両1は、左右のフロント側の車輪3FL,3FRと左右のリア側の車輪3RL,3RRとを有する。車輪3FL,3FRは、ハンドル5の操舵に応答して駆動されるラック・アンド・ピニオン式のパワーステアリング装置7によりタイロッド9L,9Rを介して操舵される。
車両挙動制御装置11は、操舵角センサ13と、ECU(電子制御ユニット)15と、挙動制御部17(17FL,17FR,17RL,17RR)とを備える。操舵角センサ13は、ハンドル5の操舵角δHを検出する。ECU15は、操舵角センサ13によって検出された操舵角δHを入力して車両1に加える目標ヨーモーメントを設定する。挙動制御部17は、ECU15によって設定された目標ヨーモーメントになるよう挙動制御を行う。
図4は、本実施形態の車両挙動制御装置の機能ブロック図である。ECU15は、目標ヨーモーメントを設定する設定部19、メモリ21、及び駆動制御部23を備える。設定部19は、操舵角センサ13によって入力された操舵角δHと、メモリ21内に記憶された車両1のデータとに基づいて、車両1に加える目標ヨーモーメントを設定する。設定部19は、設定した目標ヨーモーメントを駆動制御部23へ出力する。駆動制御部23は、設定部19によって設定された目標ヨーモーメントを車両1に加えるように、挙動制御部17を駆動制御する。
図5は、本実施形態の車両における操舵角と操舵角に応じて発生するヨーレートとの関係を示す。運転者によって操舵角δHが入力されると、パワーステアリング装置7によって第1の伝達関数G1(s)で示される操舵応答性で車両1にヨーレートが発生する。同時に、操舵角δHに応じてゲインK(s)の目標ヨーモーメントM(s)が挙動制御部17によって車両1に加えられる。そして、車両1に加えられる目標ヨーモーメントM(s)に対して第2の伝達関数G2(s)で示される応答性で車両1に発生するヨーレートが、パワーステアリング装置7によって発生するヨーレートに加算される。
式(2),(3)により、車両1においてパワーステアリング装置7及び車両挙動制御装置11を含めた操舵応答性を示す伝達関数は、{G1(s)+G2(s)K(s)}と示される。よって、目標となる操舵応答性を示す目標伝達関数をGaimとすると、ゲインK(s)は、以下のように示される。
目標伝達関数Gaimは、車種に応じた所望の操舵応答性を示すように設定される。式(4)において、第2の伝達関数G2(s)は、慣性主軸傾角α(慣性乗積Ixz)を含まない車両1のデータから決まる値である。第1の伝達関数G1(s)は、上述したように、慣性主軸傾角α(慣性乗積Ixz)及び車両1のデータで決定される。よって、設定部19が、式(3)で決まる目標ヨーモーメントM(s)を設定することにより、慣性主軸傾角αの影響を考慮した目標ヨーモーメントを車両に付加することとなる。
設定部19によって設定された目標ヨーモーメントが、挙動制御部17によって車両1に加えられる。本実施形態では、挙動制御部17は、フロント側の車輪3FL,3FRそれぞれの挙動を制御する前輪制御部17FL,17FRと、リア側の車輪3RL,3RRそれぞれの挙動を制御する後輪制御部17RL,17RRとを備える。前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとがそれぞれ4つの車輪3FL,3FR,3RL,3RRの挙動を制御することにより、車両1に直接的に目標ヨーモーメントを加える。
図6は、本実施形態の車両挙動制御装置に含まれる挙動制御部が車両に目標ヨーモーメントを加える方法を説明する図である。図6に示すように、挙動制御部17は、左側の車輪3FL,3RLと右側の車輪3FR,3RRとへ伝達する駆動力を制御する。例えば、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとは、4つの車輪3FL,3FR,3RL,3RRに対してそれぞれ駆動力を付加する。前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとは、それぞれモータとクラッチとで構成されている。
前輪制御部17FR,17FLは、矢印T1,T2で示す駆動力をフロント側の車輪3FR,3FLにそれぞれ付加し、後輪制御部17RR,17RLは、矢印T3,T4で示す駆動力をリア側の車輪3RR,3RLにそれぞれ付加する。駆動制御部23は、前輪制御部17FR,17FLと後輪制御部17RR,17RLとが付加する駆動力によって、設定部19が設定した目標ヨーモーメントMを発生するように、駆動力T1,T2,T3,T4を設定する。
前輪のドレット長及び後輪のドレット長をそれぞれdf,drとすると、駆動力T1,T2,T3,T4は、式(5)の関係を満たすように、駆動制御部23によって設定される。
駆動制御部23が、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとを制御することにより、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとは、設定された駆動力T1,T2,T3,T4を車輪3FL,3FR,3RL,3RRへ伝達する。
駆動制御部23が、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとを制御することにより、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとは、設定された駆動力T1,T2,T3,T4を車輪3FL,3FR,3RL,3RRへ伝達する。
駆動制御部23が式(5)の関係を満たすような制動力−T1,−T2,−T3,−T4を設定し、挙動制御部17は、左側の車輪3FL,3RLと右側の車輪3FR,3RRとへ伝達する制動力を制御することとしてもよい。
図7は、本実施形態の車両挙動制御装置に含まれる挙動制御部が車両に目標ヨーモーメントを加えるその他の方法を説明する図である。図7に示すように、前輪制御部17FR,17FL及び後輪制御部17RR,17RLは、車輪3FL,3FR,3RL,3RRそれぞれに舵角を加えることにより、車両1へ目標ヨーモーメントを加えてもよい。
前輪制御部17FR,17FLは、車輪3FR,3FLを操舵して矢印F1,F2で示すコーナリングパワーを発生させる。後輪制御部17RR,17RLは、車輪3RR,3RLを操舵して矢印F3,F4で示すコーナリングパワーを発生させる。駆動制御部23は、前輪制御部17FR,17FLと後輪制御部17RR,17RLが付加するコーナリングパワーによって、設定部19が設定した目標ヨーモーメントMを発生するように、コーナリングパワーF1,F2,F3,F4を設定する。
車両1前後方向の重心から前輪までの距離と重心から後輪までの距離をそれぞれlf,lrとすると、コーナリングパワーF1,F2,F3,F4は、式(6)の関係を満たすように、駆動制御部23によって設定される。
駆動制御部23は、設定したコーナリングパワーF1,F2,F3,F4が得られるように、前輪制御部17FL,17FRと後輪制御部17RL,17RRとが、車輪3FL,3FR,3RL,3RRに対して加える舵角を制御する。以上のような方法を用いて、目標ヨーモーメントを車両1に加える。
本実施形態の車両挙動制御装置11では、操舵角と車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて設定される目標ヨーモーメントを車両1に加える。すなわち、操舵角Hδ、車両1のパワーステアリング装置7による操舵角に対する車両のヨーレートの操舵応答性を示す第1の伝達関数G1と、目標ヨーモーメントに対する車両1のヨーレートの応答性を示す第2の伝達関数G2と、操舵角に対する車両のヨーレートの目標とする操舵応答性を示す目標伝達関数Gaimとを用いて目標ヨーモーメントが設定される。そして、第1の伝達関数G1は、車両の慣性主軸傾角αに関するデータ(慣性乗積Ixz)を含む。
これにより、車両1の慣性主軸傾角αに起因して低下する操舵応答性に応じて、目標ヨーモーメントを付加する。すなわち、パワーステアリング装置7の操舵応答性をフィードフォワード制御によって補うように、目標ヨーモーメントを車両1に加える。よって、車両の慣性主軸傾角に係わらず、所望の操舵応答性が得られる。また、ソフトを変更することにより、車種に応じて望まれる操舵応答性を得ることができる。
図8は、本実施形態の車両挙動制御装置によって得られる操舵応答性を示すグラフである。図8において、横軸はハンドルの操舵角の周波数を示し、縦軸は、操舵応答性を示す伝達関数のゲインを示す。車両挙動制御装置11を搭載しない車両における、パワーステアリング装置7による操舵応答性(車両挙動制御装置11による制御なしの操舵応答性)を破線で示す。車両挙動制御装置11を搭載した車両1における、パワーステアリング装置7及び車両挙動制御装置11による操舵応答性(車両挙動制御装置11によるフィードフォワード制御ありの操舵応答性)を実線で示す。
図8に示されるように、車両挙動制御装置11を搭載した車両1においては、操舵応答性が改善されている。特に、5[Hz]付近のゲインが向上している。すなわち、ハンドルの操舵角の高周波領域における操舵応答性が向上している。
1…車両、3FL,3FR,3RL,3RR…車輪、5…ハンドル、7…パワーステアリング装置(ステアリング系)、11…車両挙動制御装置、13…操舵角センサ、17…挙動制御部(挙動制御手段)、19…設定部(設定手段)、α…慣性主軸傾角、δH…操舵角。
Claims (5)
- 車両に搭載され、前記車両の挙動制御を行う車両挙動制御装置において、
前記車両におけるハンドルの操舵角を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された操舵角と前記車両の慣性主軸傾角を含む車両データとに基づいて、前記車両に加える目標ヨーモーメントを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された目標ヨーモーメントになるよう挙動制御を行う挙動制御手段と、
を備えることを特徴とする車両挙動制御装置。 - 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された操舵角と、前記車両のステアリング系における前記操舵角に対する前記車両のヨーレートの操舵応答性を示す第1の伝達関数と、前記目標ヨーモーメントに対する前記車両のヨーレートの応答性を示す第2の伝達関数と、前記操舵角に対する前記車両のヨーレートの目標とする操舵応答性を示す目標伝達関数とを用いて、前記目標ヨーモーメントを設定し、
前記第1の伝達関数は、前記車両の慣性主軸傾角に依存するデータを含むことを特徴とする請求項1記載の車両挙動制御装置。 - 前記挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪へ伝達する駆動力を制御することにより、前記車両に目標ヨーモーメントを加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置。
- 前記挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪へ伝達する制動力を制御することにより、前記車両に目標ヨーモーメントを加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置。
- 前記挙動制御手段は、車両が有する複数の車輪それぞれに舵角を加えることにより、前記車両に目標ヨーモーメントを加えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置。
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JP2007035316A JP2008195350A (ja) | 2007-02-15 | 2007-02-15 | 車両挙動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5126357B2 (ja) * | 2009-03-25 | 2013-01-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の操舵装置 |
-
2007
- 2007-02-15 JP JP2007035316A patent/JP2008195350A/ja active Pending
Cited By (1)
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