JP2008190640A - 多段式調節装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で、限られた大きさの部材内で回転操作される回転体の節度を細かくすることができ、特に油圧緩衝器の減衰力調整に好適に利用可能な多段式調節装置を提供する。
【解決手段】 筒体2と、当該筒体2の内壁面に形成された複数個の溝4と、前記筒体2内に配設され、前記筒体2の内周方向に回転可能な調節体38とを備えた装置本体1からなり、前記溝4は前記筒体2の長手方向に沿って連続又は断続的に形成され、前記調節体38には、長手方向に沿って調節部材3が複数個配設され、前記調節部材3には、前記調節体38の側面から突出し、前記溝4に係合するように付勢されたボール5が備わり、調節部材3aに備わる前記ボール5が前記溝4に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材3bに備わる前記ボール5は隣り合う前記溝4,4の間に位置する。
【選択図】 図1
【解決手段】 筒体2と、当該筒体2の内壁面に形成された複数個の溝4と、前記筒体2内に配設され、前記筒体2の内周方向に回転可能な調節体38とを備えた装置本体1からなり、前記溝4は前記筒体2の長手方向に沿って連続又は断続的に形成され、前記調節体38には、長手方向に沿って調節部材3が複数個配設され、前記調節部材3には、前記調節体38の側面から突出し、前記溝4に係合するように付勢されたボール5が備わり、調節部材3aに備わる前記ボール5が前記溝4に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材3bに備わる前記ボール5は隣り合う前記溝4,4の間に位置する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、回転操作量の調節を行うための多段式調節装置、より詳しくは、鞍乗車両のショックアブソーバに備わるダンパー機構の、減衰力調整のためのニードルバルブの開度調節機構として用いられる多段式調節装置に関するものである。
従来、油圧緩衝器の減衰力調整として、シリンダ内の圧力差による抵抗を利用したものが用いられている。この圧力差は、シリンダ内を移動するピストンロッドの先端に備わるピストンを境にして圧側と伸側の室で生じる。このとき、ピストンロッドの軸心には、減衰力調整ロッドが軸方向に移動可能に挿入される。減衰力調整ロッドの先端には、円錐状のニードルバルブが備わる。圧側にピストンが移動した際に、オイルが、ピストンロッドの通路を通るため、ニードルバルブの開度により減衰力の調整を行うことができる。
このようなニードルバルブを用いて減衰力の調整を行っている油圧緩衝器の減衰力調整装置が特許文献1に開示されている。この減衰力調整装置は、バイパス流路の開口面積の絞り度を微調整するように、調整ロッドの進退量を調整するものである。この微調整のために、アジャスタホルダ内のアジャスタを回転操作させるものである。このアジャスタを回転操作して、アジャスタに備わるボールを、アジャストホルダの周方向複数位置に配置されている係合凹部に係合させて、それらの回転操作停止位置に節度感をもって設定される(段落0019)。
しかしながら、特許文献1に記載の減衰力調整装置において、アジャスタの節度間隔を細かくしたい場合には、この係合凹部を増やす必要がある。自動二輪車等の車体に備わる油圧緩衝器の大きさには限度があるため、限られた大きさのアジャスタホルダに係合凹部を増設することはできない。このため、細かい調節節度を有するアジャスタを形成することは困難である。
一方、アジャスタの回転により調整ロッドを移動させる際に、調整ロッドに対して垂直なネジ部材を介して調整ロッドの端部を、ネジ部材下端のテーパ面で押圧する構成が採用されている。この場合において、細かい節度感を生じさせるために、ネジ山の間隔を小さくして微量調整可能としている。しかし、この場合においても、自動二輪車等の車体に備わる油圧緩衝器の大きさには限度があるため、構造上あるいは強度上の面からネジ山間隔をある程度の大きさにする必要がある。
さらに一方で、ニードルバルブの先端角度を鋭角にして微量な開度調整を実現する方法がある。しかし、あまりにニードルバルブの先端を鋭角にしてしまうと、ニードルバルブが食いついてしまうおそれがある。
この発明は、上記従来技術を考慮したものであって、簡単な構造で、限られた大きさの部材内で回転操作される回転体の節度を細かくすることができ、特に油圧緩衝器の減衰力調整に好適に利用可能な多段式調節装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、筒体と、当該筒体の内壁面に形成された複数個の溝と、前記筒体内に配設され、前記筒体の内周方向に回転可能な調節体とを備えた装置本体からなり、前記溝は前記筒体の長手方向に沿って連続又は断続的に形成され、前記調節体には、長手方向に沿って調節部材が複数個配設され、前記調節部材には、前記調節体の側面から突出し、前記溝に係合するように付勢されたボールが備わり、前記調節部材に備わる前記ボールが前記溝に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材に備わる前記ボールは隣り合う前記溝の間に位置することを特徴とする多段式調節装置を提供する。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記ボールは、一の調節部材に複数個備わり、前記溝に同時に係合することを特徴としている。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記装置本体は、鞍乗車両のフレームと車輪との間に配設される油圧緩衝器に備わり、当該油圧緩衝器の減衰力調整に用いるニードルバルブの開度調節機構として用いられることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、調節体に調節部材が複数個配設され、これらの調節部材は調節体とともに同軸で回転可能である。このように、調整部材を複数個並べて多段構造とし、さらに、調節部材に備わるボールが溝に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材に備わるボールが溝の間に位置するので、溝に係合していた調節部材を回転させて、ボールが次の溝に係合するまでの間に、他の一の調節部材のボールが溝に係合する。これにより、筒体に形成される溝の数を増やすことなく、調節部材による調節節度を細かくすることができる。したがって、筒体の大きさを変更できない場合等、大きさが限られている場合に、簡単な構造で、低コストで調節節度を細かくすることができる。また、ボールが溝に係合して調節されるため、調節時にノッチ感を感じることができ、特に微量な回転量で調節する場合においては、利用者にとって分かりやすいものとなる。
請求項2の発明によれば、ボールが、溝に同時に係合するように、一の調節部材に複数個備わるため、複数個のボールを溝に係合させることができ、ボールが溝から外れることを抑制できる。
請求項3の発明によれば、装置本体が、鞍乗車両の油圧緩衝器に備わるため、このような限られた大きさで、比較的小型の部材に対して容易に適用することができるとともに、従来の仕様を変更することなく調節節度を細かくすることができる。すなわち、節度増加のための溝を形成するスペースがない場合においても容易に適用することができる。したがって、鞍乗車両の油圧緩衝器の減衰力調整機構として好適に利用可能である。
この発明は、筒体と、当該筒体の内壁面に形成された複数個の溝と、前記筒体内に配設され、前記筒体の内周方向に回転可能な調節体とを備えた装置本体からなり、前記溝は前記筒体の長手方向に沿って連続又は断続的に形成され、前記調節体には、長手方向に沿って調節部材が複数個配設され、前記調節部材には、前記調節体の側面から突出し、前記溝に係合するように付勢されたボールが備わり、前記調節部材に備わる前記ボールが前記溝に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材に備わる前記ボールは隣り合う前記溝の間に位置させて、簡単な構造で、限られた大きさの部材内で回転操作される回転体の節度を細かくすることができ、特に油圧緩衝器の減衰力調整に好適に利用可能な多段式調節装置である。
図1はこの発明に係る多段式調節装置の断面図である。
図示したように、多段式調節装置1は、筒体2と調節部材3を供えた調節体38で構成される。筒体2の内壁面には、軸心から放射状の位置に溝4が複数個形成される(図では45°間隔で8個)。この溝4は、筒体2の長手方向に沿って連続するように形成される(図5参照)。調節部材3の両端にはボール5が備わる。このボール5は、バネ6により外側に、すなわち溝4に係合するように付勢される。調節部材3はボール5を筒体2の内壁面に当接させながら筒体2の軸心を中心に回転可能である。したがって、調節部材3の回転とともに、ボール5が溝4に係合し、さらに回転させるとボール5は次の溝4に係合する。このように、ボール5を両端に備えることにより、溝4に対して同時に2個のボール5が係合することになり、調節部材3の位置ずれ、すなわちボール5が溝4から外れることを抑制できる。この調節部材3の回転軸を他の機械部材に接続すれば、種々の調節機構として用いることができる。
図示したように、多段式調節装置1は、筒体2と調節部材3を供えた調節体38で構成される。筒体2の内壁面には、軸心から放射状の位置に溝4が複数個形成される(図では45°間隔で8個)。この溝4は、筒体2の長手方向に沿って連続するように形成される(図5参照)。調節部材3の両端にはボール5が備わる。このボール5は、バネ6により外側に、すなわち溝4に係合するように付勢される。調節部材3はボール5を筒体2の内壁面に当接させながら筒体2の軸心を中心に回転可能である。したがって、調節部材3の回転とともに、ボール5が溝4に係合し、さらに回転させるとボール5は次の溝4に係合する。このように、ボール5を両端に備えることにより、溝4に対して同時に2個のボール5が係合することになり、調節部材3の位置ずれ、すなわちボール5が溝4から外れることを抑制できる。この調節部材3の回転軸を他の機械部材に接続すれば、種々の調節機構として用いることができる。
この調節部材3は、調節体38の長手方向に沿って複数個配設される(図では2個)。手前側の調節部材3aのボール5が溝4に係合している場合に、奥側の調節部材3bのボール5は隣り合う溝4,4の間に位置するように配設される。また、調節部材3a、3bは、互いの位置関係を固定され、同軸で回転可能である。このような構成により、調節部材3を回転させて手前側の調節部材3aのボール5が次の溝4に移るまでの間に、奥側の調節部材3bのボール5が先に溝4に係合することになる。したがって、調節部材3を一個、すなわち一段で調節機構を構成するよりも、調節節度を細かくすることができる。なお、上記構成に加えて、一の調節部材3のボール5が溝4に係合している状態で、他の調節部材3のボール5も溝4に係合するように配設すれば、多数のボール5が溝4に同時に係合することになるので、調節部材3の位置ずれ、すなわちボール5が溝4からずれることをさらに抑制できる。
調節部材3を調節体38に複数個備えて多段とすることにより、筒体2に形成される溝4の数を増やすことなく、調節部材3による調節節度を細かくすることができる。したがって、筒体2の大きさを変更できない場合や、筒体2の大きさが限られている場合に、簡単な構造で、低コストで調節節度を細かく、すなわち増やすことができる。つまり、図1でいえば、手前側の調節部材3aのみでは8段階の節度の調節装置となるが、奥側の調節部材3bを設けることにより、特に溝4を新たに設けたり、内筒2の大きさを変えることなく、16段階の節度を得ることができる。
また、外方に向けて付勢されたボール5が溝4に係合するため、調節時にノッチ感を感じることができ、特に微量な回転量で調節する場合においては、利用者にとって分かりやすいものとなる。例えば、自動二輪車の懸架装置における減衰力調整機構(図3〜図9)や、ステアリングダンパーの弁の開度の調整機構、あるいは船外機の開弁圧調整機構として好適に用いることができる。
図2はこの発明に係る別の多段式調節装置の断面図である。
この多段式調節装置1は、溝4を60°間隔で6個形成し、調節部材3にボール5が1個備わったものである。また、この調節部材3を相互に90°となるように調節体38に対して二段設けたものである。このような構成としても、内筒2の大きさを変えたり、溝4を新たに設けなくても調節節度を倍に細かくすることができる。その他の構成、作用、効果は図1と同様である。
この多段式調節装置1は、溝4を60°間隔で6個形成し、調節部材3にボール5が1個備わったものである。また、この調節部材3を相互に90°となるように調節体38に対して二段設けたものである。このような構成としても、内筒2の大きさを変えたり、溝4を新たに設けなくても調節節度を倍に細かくすることができる。その他の構成、作用、効果は図1と同様である。
以下は、この発明に係る多段式調節装置が好適に適用できる例を示す。
自動二輪車の車両本体には、路面の凹凸による車体の姿勢変化を抑制するために油圧緩衝器が設けられる。この油圧緩衝器は、前輪及び後輪と車体の間に取り付けられる。
自動二輪車の車両本体には、路面の凹凸による車体の姿勢変化を抑制するために油圧緩衝器が設けられる。この油圧緩衝器は、前輪及び後輪と車体の間に取り付けられる。
図3はこの発明に係る多段式調節装置を適用した油圧緩衝器の概略図であり、図4はその側面図である。なお、図3、図4ともに一部を断面図にて示している。また、図5はニードルバルブ周辺の拡大断面図である。
7は、自動二輪車の後輪側に取り付けられる油圧緩衝器である。この油圧緩衝器7は、シリンダ8内を移動するピストンロッド9で構成される。シリンダ8内は、ピストンロッド9の先端に位置するピストン10によって圧縮側油室Aと伸張側油室Bに分けられる。ピストン10には、圧縮側油室Aと伸張側油室Bとを連通する第1通路11及び第2通路12が形成される。第1通路11には、ピストンロッド9の伸張時に開く伸び側リーフバルブ13が備わり、第2通路12には、ピストンロッド9の圧縮時に開く圧側リーフバルブ14が備わる。これにより、路面の凹凸によりピストン10がシリンダ8内を軸方向に相対移動する際に、シリンダ8内のオイルが第1通路11又は第2通路12を通り、減衰力が発生する。なお、車体と車輪との緩衝作用は、シリンダ8内に備わるガス室19に充填された高圧の例えば窒素ガスや、コイルスプリング20(図3参照)によっても実現される。ガス室19と圧縮側油室Aは、フリーピストン21で仕切られる。
ピストンロッド9の軸心には、ピストンロッド9に対して軸方向に相対移動可能な減衰力調整ロッド15が備わる。この調整ロッド15の先端には、略円錐状のニードルバルブ16が備わる。ニードルバルブ16は、調整ロッド15の進退により、ピストンロッド9内の小孔17の開口面積を変更する。ピストンロッド9の圧縮時、圧縮側油室A内のオイルは、ピストンロッド9の先端から浸入し、小孔17を通ってバイパス流路18から伸張側油室Bに移動する。従って、このニードルバルブ16の進退量を調節することによっても減衰力を発生させることができる。ニードルバルブ16は、ガス室19のガス圧で常に伸張側に押圧されている。
このニードルバルブ16の進退量の調節は、上述した、この発明に係る多段式調節装置1で行われる。多段式調節装置1は、油圧緩衝器7の端部に備わる。
図6は図4の油圧緩衝器に適用したこの発明に係る多段式調節装置の周辺の拡大断面図である。
上述したように、油圧緩衝器7の端部には、この発明に係る多段式調節装置1が備わる。多段式調節装置1は、筒体2と、調節部材3を備えたアジャスタ(調節体)22で構成される。図では、2個の調節部材3が直交した位置で配設されたアジャスタ22を示す。調節部材3は、アジャスタ22とともに筒体2内を回転する。アジャスタ22の回転は、アジャスタ22の一方の端部に備わる切欠き凹部23にマイナスドライバー等の工具を係合して行う。筒体2には、溝4が長手方向に沿って連続して形成される。なお、この溝4は、複数段の各調節部材3のボール5が係合する位置であれば、筒体2の長手方向に沿った位置に断続的に設けてもよい。
上述したように、油圧緩衝器7の端部には、この発明に係る多段式調節装置1が備わる。多段式調節装置1は、筒体2と、調節部材3を備えたアジャスタ(調節体)22で構成される。図では、2個の調節部材3が直交した位置で配設されたアジャスタ22を示す。調節部材3は、アジャスタ22とともに筒体2内を回転する。アジャスタ22の回転は、アジャスタ22の一方の端部に備わる切欠き凹部23にマイナスドライバー等の工具を係合して行う。筒体2には、溝4が長手方向に沿って連続して形成される。なお、この溝4は、複数段の各調節部材3のボール5が係合する位置であれば、筒体2の長手方向に沿った位置に断続的に設けてもよい。
アジャスタ22の切欠き凹部23に対する反対側の端部には、角柱状のボス24が形成される。このボス24は、スクリューアジャスティング25に設けられたボス24と同形状の挿入孔26に挿入される。スクリューアジャスティング25は、油圧緩衝器7の端部のネジ部27で螺着され、回転することにより調整ロッド15に対して垂直方向に移動可能である。スクリューアジャスティング25の先端はテーパ状に形成され、調整ロッド15の下端は球面状に形成される。したがって、スクリューアジャスティング25が回転して移動することにより、テーパ面に沿って調整ロッド15が上側に押し上げられる。したがって、ニードルバルブ16の進退量を調整して減衰力を発生させたい場合は、アジャスタ22を軸方向に回転させ、これとともに、ボス24が挿入されたスクリューアジャスティング25を回転させる。
ボス24は、上述したように、角筒状であるため、挿入孔26と回転方向に係合するので、アジャスタ22の回転とともにスクリューアジャスティング25の回転が可能である。これにより、スクリューアジャスティング25は、ネジ部27に沿って移動する。このとき、ボス24と挿入孔26は摺動するので、アジャスタ22は回転するのみで移動しない。スクリューアジャスティング25が回転移動することにより、上述したような調整ロッド15をテーパ面に沿って押し上げることができる。すなわち、スクリューアジャスティング25の回転量により、ニードルバルブ16の開度調整を行うことができる。このスクリューアジャスティング25の回転量の調整は、この発明に係る多段式調節装置1で行われる。
このように、この発明に係る多段式調節装置では、限られた大きさの自動二輪車の油圧緩衝器に対して取り付けることが可能であり、筒体に溝等を新たに形成することなく調節節度を細かくすることができる。したがって、ニードルバルブ16の進退量を微調整するとともに、減衰力の調整を微調整できる。
図7はこの発明に係る多段式調節装置を図4の油圧緩衝器に適用した際の、減衰力の特性を示すグラフ図である。
図において、横軸はピストンの移動速度を示し、縦軸上側は伸側の減衰力、下側は圧側の減衰力を示す。また、実線は、従来の調節部材3が一つの一段の調節装置を用いたときを示し、一点鎖線は、二段目の調節部材3で調節したときの特性を示す。図示したように、二段の調節装置を用いれば、一段目の調節部材3が溝に係合する位置の間で、二段目の調節部材3が溝に係合するので、一段に比べて調節節度が増加する。したがって、自動二輪車の油圧緩衝器に適用することにより、より細かな性能セッティングをすることができる。
図において、横軸はピストンの移動速度を示し、縦軸上側は伸側の減衰力、下側は圧側の減衰力を示す。また、実線は、従来の調節部材3が一つの一段の調節装置を用いたときを示し、一点鎖線は、二段目の調節部材3で調節したときの特性を示す。図示したように、二段の調節装置を用いれば、一段目の調節部材3が溝に係合する位置の間で、二段目の調節部材3が溝に係合するので、一段に比べて調節節度が増加する。したがって、自動二輪車の油圧緩衝器に適用することにより、より細かな性能セッティングをすることができる。
図8はこの発明に係る多段式調節装置を適用した別の油圧緩衝器の概略図である。
図は自動二輪車の前輪側に取り付けられる倒立型のフロントフォークを示す。フロントフォーク28は、アクスルブラケット29、インナーチューブ30及びアウターチューブ31で構成される。略円筒状のインナーチューブ30内には、オイルが充填された内筒シリンダ32が備わる。内筒シリンダ32内に、インナーロッド33が軸方向に移動可能に配設される。インナーロッド33の下端部にはピストン10が備わり、このピストン10が上下移動することにより、内筒シリンダ32内に充填されたオイルを圧縮又は伸張させてダンパー(減衰)機構を形成する。
図は自動二輪車の前輪側に取り付けられる倒立型のフロントフォークを示す。フロントフォーク28は、アクスルブラケット29、インナーチューブ30及びアウターチューブ31で構成される。略円筒状のインナーチューブ30内には、オイルが充填された内筒シリンダ32が備わる。内筒シリンダ32内に、インナーロッド33が軸方向に移動可能に配設される。インナーロッド33の下端部にはピストン10が備わり、このピストン10が上下移動することにより、内筒シリンダ32内に充填されたオイルを圧縮又は伸張させてダンパー(減衰)機構を形成する。
インナーロッド33の上端には、この発明に係る多段式調節装置1が備わる。インナーロッド33の下端には、減衰力を調整するためのニードルバルブ16が備わる。
図9は図8のニードルバルブ周辺の拡大断面図であり、図10は図8の多段式調節装置周辺の拡大断面図である。
インナーロッド33の先端には、オリフィス部材34が備わり、ここに配設されるピストン10によって内筒シリンダ32は、圧縮側油室Aと伸張側油室Bに分けられる。フロントフォーク28においても、ピストン10を用いた減衰力機構は、図3で示した後輪側の油圧緩衝器と同様である。
インナーロッド33の先端には、オリフィス部材34が備わり、ここに配設されるピストン10によって内筒シリンダ32は、圧縮側油室Aと伸張側油室Bに分けられる。フロントフォーク28においても、ピストン10を用いた減衰力機構は、図3で示した後輪側の油圧緩衝器と同様である。
インナーロッド33の軸心には、インナーロッド33に対して軸方向に相対移動可能な減衰力調整ロッド15が備わる。この調整ロッド15の先端には、略円錐状のニードルバルブ16が備わる。ニードルバルブ16は、調整ロッド15の進退により、オリフィス部材34の小孔17の開口面積を変更する。インナーチューブ30の圧縮時、圧縮側油室A内のオイルは、オリフィス部材34の先端から浸入し、小孔17を通ってバイパス流路18から伸張側油室Bに移動する。従って、このニードルバルブ16の進退量を調節することによっても減衰力を発生させることができる。ニードルバルブ16は、スプリング35により付勢され、常に伸張側に押圧されている。
このニードルバルブ16の進退量の調節は、上述した、この発明に係る多段式調節装置1で行われる。多段式調節装置1は、油圧緩衝器7の端部に備わる。図10では、二段に形成され、互いに直交して配設された調節部材3を示す。また、一方の端部のみにボール5が備わる調節部材3を示す。これらの調節部材3と一体化されたアジャスタ22は、溝4が形成された筒体2に対してネジ結合される。アジャスタ22は、筒体2内を回転し、軸方向に相対移動可能である。
このアジャスタ22の下端は、調整ロッド15と接合される。したがって、アジャスタ22と調整ロッド15は同軸で回転し、調整ロッド15も軸方向に移動可能である。このため、調整ロッド15の先端に備わるニードルバルブ16も軸方向に移動可能となり、これを進退させることにより、小孔17の開口面積を変更可能となる。これにより、ニードルバルブ16による減衰力調整が可能となる。このニードルバルブ16の進退量は、この発明に係る調節装置1で行うため、微調整が可能である。したがって、減衰力調整も微調整が可能となり、より細かな性能セッティングをすることができる。その他の作用、効果は、図3から6の油圧緩衝器7に適用した例と同様である。
1:多段式調節装置、2:内筒、3:調節部材、4:溝、5:ボール、6:バネ、7:油圧緩衝器、8:シリンダ、9:ピストンロッド、10:ピストン、11:第1通路、12:第2通路、13:伸び側リーフバルブ、14:厚側リーフバルブ、15:減衰力調整ロッド、16:ニードルバルブ、17:小孔、18:バイパス流路、19:ガス室、20:コイルスプリング、21:フリーピストン、22:アジャスタ、23:切欠き凹部、24:ボス、25:スクリューアジャスティング、26:挿入孔、27:ネジ部、28:フロントフォーク、29:アクスルブラケット、30:インナーチューブ、31:アウターチューブ、32:内筒シリンダ、33:インナーロッド、34:オリフィス部材、35:スプリング、38:調節体
Claims (3)
- 筒体と、
当該筒体の内壁面に形成された複数個の溝と、
前記筒体内に配設され、前記筒体の内周方向に回転可能な調節体とを備えた装置本体からなり、
前記溝は前記筒体の長手方向に沿って連続又は断続的に形成され、
前記調節体には、長手方向に沿って調節部材が複数個配設され、
前記調節部材には、前記調節体の側面から突出し、前記溝に係合するように付勢されたボールが備わり、
前記調節部材に備わる前記ボールが前記溝に係合している際に、少なくとも他の一の調節部材に備わる前記ボールは隣り合う前記溝の間に位置することを特徴とする多段式調節装置。 - 前記ボールは、一の調節部材に複数個備わり、前記溝に同時に係合することを特徴とする請求項1に記載の多段式調節装置。
- 前記装置本体は、鞍乗車両のフレームと車輪との間に配設される油圧緩衝器に備わり、当該油圧緩衝器の減衰力調整に用いるニードルバルブの開度調節機構として用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の多段式調節装置。
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