JP2008182538A - 中継装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】送受信部が誤動作しうるような状態になった場合でも、そのような状態から正常な状態へと復帰させることができるようにする。
【解決手段】データ中継部から送受信部へのデータの転送が行われて以降、バッファ監視マップに登録されたタイマのカウント値に基づいて、この送受信部によるデータの送信が終了するまでの経過時間が監視される(s240)。こうして監視されているカウント値は、随時、しきい値(滞留限界時間)と対比され(s290)、そのしきい値を超えた回数が滞留カウンタによりカウントされる(s310)。そして、この滞留カウンタのカウント値が上限値を超えた場合に、その滞留カウンタと同じ送信バッファに対応する送受信部が初期化される(s320→s340)。これにより、レジスタの内容を含めて送受信部が初期状態へと戻される。
【選択図】図4

Description

本発明は、それぞれが異なるネットワークと接続される複数の送受信部と、該送受信部を介してネットワーク間のデータ通信を中継するデータ中継部と、からなる中継装置に関する。
近年では、上述したような中継装置が、ネットワークに対するデータの送信が正常にできない状態になってしまった場合に、そのようなエラー状態から正常な状態へと復帰させるための技術が種々提案されている。
例えば、データ中継部によるデータの送信が開始された以降、その送信が終了するまでの経過時間を監視しておき、その時間が所定時間を超えた場合に、送信用のバッファ(RAM)に蓄積されていたデータを削除(破棄)する、といった技術がある(特許文献1参照)。
特開2005−79888号
しかし、上述した技術においては、エラー状態となった場合にバッファに蓄積されたデータを削除しているだけであるため、中継装置に発生したエラーの種類によっては、そのようなエラー状態から正常な状態へと復帰させることができない恐れがある。
例えば、何らかの要因により送受信部内蔵のレジスタが書き換わってしまった場合のように、送受信部が誤動作しうるような状態になっていると、送受信部によるデータの送受信そのものが正常に行われなくなってしまう可能性がある。
このような状態でバッファに蓄積されたデータを削除したとしても、それ以降も送受信部が誤動作する可能性があることにかわりないため、結局、そのような誤動作により送受信が正常に行われない状態から復帰させることにはならない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、送受信部が誤動作しうるような状態になった場合であっても、そのようなエラー状態から正常な状態へと復帰させることができるようにするための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の中継装置は、それぞれが異なるネットワークと接続される複数の送受信部と、該送受信部を介してネットワーク間のデータ通信を中継するデータ中継部と、からなる中継装置である。
これらのうち、前記送受信部は、当該送受信部が接続されたネットワークからのデータを受信し、該受信したデータを前記データ中継部へと転送する受信転送手段と、前記データ中継部から転送されてくるデータを、当該送受信部が接続されたネットワークへと送信する送信手段と、を備えている。
そして、前記データ中継部は、いずれかの前記送受信部から転送されてきたデータを取得し、該取得したデータを、該データの宛先となるネットワークに接続された前記送受信部へ転送する取得転送手段と、該取得転送手段による前記送受信部へのデータの転送が開始された以降、該送受信部によるデータの送信が終了するまでの経過時間を、その送受信部と対応づけた状態で監視する経過監視手段と、該経過監視手段により監視されている経過時間が所定のしきい値を超えた場合に、少なくとも該経過時間に対応する送受信部を初期化する初期化手段と、を備えている。
このように構成された中継装置によれば、データ中継部から送受信部へのデータの転送が開始された以降、この送受信部によるデータの送信が終了するまでの経過時間がしきい値を超えた場合に、少なくともその送受信部が初期化される。
そのため、この経過時間のしきい値として、正常な状態においてデータの送信に要する経過時間として想定される値を設定しておけば、送受信部によるデータの送信が正常に行われなくなっていると想定される場合に、その送受信部を初期化することができる。
これにより、例えば、何らかの要因により送受信部内蔵のレジスタが書き換わってしまった場合のように、その送受信部が誤動作によりデータの送受信を正常に行えない状態になっていたとしても、レジスタの内容を含めて送受信部が初期状態へと戻される。こうして、その送受信部を誤動作しない正常な状態に復帰させることができる。
この構成におけるデータ中継部の取得転送手段は、送受信部から転送されるデータを取得し、これを該当する送受信部へ転送する手段であり、この転送すべき送受信部を決定するための具体的な構成については特に限定されない。
例えば、送受信部から転送されるデータのヘッダ情報と、そのヘッダ情報のデータを転送すべきネットワークまたは送受信部と、の対応関係を示すデータテーブルを参照して、該当するネットワークまたはそのネットワークに接続された送受信部を決定するように構成することが考えられる。
また、データ中継部の初期化手段は、経過監視手段により監視されている経過時間が所定のしきい値を超えた場合に、その経過時間に対応する送受信部のみを初期化するように構成してもよいし、この送受信部を含めた2以上の送受信部をまとめて初期化するように構成してもよい。
また、この初期化手段は、経過監視手段により監視されている経過時間が所定のしきい値を超えたことをもって、その経過時間に対応する送受信部を直ちに初期化するように構成すればよい。また、いずれかの送受信部について、データの送信が終了するまでの経過時間が所定のしきい値を繰り返し超えた場合に、送受信部の初期化を行うように構成してもよい。
この後者のためには、上記構成を、請求項2に記載の中継装置のように構成することが考えられる。請求項2に記載の中継装置のうち、前記データ中継部においては、前記送受信部毎に、前記経過監視手段により監視されている経過時間が前記しきい値を超えた回数をカウントするカウント手段,が備えられており、前記初期化手段が、少なくとも、前記カウント手段によりカウントされた回数が所定の上限値を超えている前記送受信部を初期化する、ように構成されている。
この構成では、経過監視手段により監視されている経過時間が所定のしきい値を超えた回数を送受信部毎にカウントしていき、その回数が上限値を超えた送受信部が初期化される。このように回数が上限値を超えるということは、データの送信が終了するまでの経過時間が所定のしきい値を繰り返し超えたということであるため、これにより、経過時間が所定のしきい値を繰り返し超えた送受信部を初期化することができる。
また、上述した各中継装置のデータ中継部においては、請求項3に記載のように、前記初期化手段により初期化される前記送受信部に対して前記取得転送手段が転送を開始したデータを削除するデータ削除手段,を備えているとよい。
このように構成すれば、送受信部が初期化された以降、初期化前に送信されなかったデータがその送受信部により送信されることがなくなるため、このデータを受信した受信側装置がそのように遅延したデータに基づいて誤動作してしまうことを防止することができる。
この構成において、データ中継部のデータ削除手段は、取得転送手段が転送を開始したデータを削除する手段であり、具体的には、取得転送手段により転送されるデータが一時記憶される記憶部から該当するデータを削除するように構成すればよい。
また、上述した各中継装置のデータ中継部においては、請求項4に記載のように、前記初期化手段により前記送受信部が初期化された際に、該送受信部を初期化した旨を通知するためのデータを、該初期化した以外の送受信部に転送する通知手段,を備えているとよい。
このように構成すれば、送受信部が初期化された際に、その旨を通知するためのデータを、初期化した以外の送受信部,つまり正常に機能していると推定される送受信部を介してネットワークへと送信するができる。これにより、このネットワークに接続された装置に対し、送受信部を初期化した旨を通知することができる。
また、請求項5に記載のプログラムは、請求項1から4のいずれかに記載のデータ中継部が備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム,あるいは,専用ハードウェアに実行させるためのハードウェア記述コードである。
このプログラムあるいはハードウェア記述コードにより制御されるコンピュータシステムあるいは専用ハードウェアは、請求項1から4のいずれかに記載の中継装置の一部を構成することができる。
なお、上述した各プログラムあるいはハードウェア記述コードは、各種記録媒体や通信回線を介して中継装置やこれを利用するユーザに提供することもできる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
中継装置1は、図1に示すように、それぞれが異なるネットワークに接続される複数(本実施形態では、2つ)の送受信部10と、送受信部10を介してネットワーク間のデータ通信を中継するデータ中継部20と、を備えている。このデータ中継部20は、周知のマイコンからなるものである。
なお、本実施形態においては、車両におけるネットワーク(CAN;Controller Area Network )間に中継装置1を介在させた構成について例示する。
送受信部10は、ネットワークと中継装置1とを物理層レベルで接続するトランシーバ12、ネットワークと中継装置1との間における通信を制御する通信制御部14などで構成される。
データ中継部20は、各送受信部10から転送されてくるデータをそれぞれ一時記憶する複数の受信バッファ22、送受信部10を介してネットワーク間におけるデータ通信を中継する中継制御部24、各送受信部10へと転送するデータをそれぞれ一時記憶する複数の送信バッファ26、中継装置1の状態を監視する状態監視部32、状態監視部32に参照される複数のタイマからなる監視タイマ34などで構成される。
このような構成の中継装置1は、あるネットワークに接続されたネットワークデバイス(本実施形態では、ECU)から送信されたデータを受信した際、そのデータを送信すべき宛先となるネットワークを特定し、そうして特定したネットワークに対してデータを送信することにより、データ通信の中継を行う。
これについて、ネットワークデバイスから送信されたデータに着目して説明すると、このデータは、まず、そのネットワークに接続された送受信部10のトランシーバ12に受信される。送受信部10は、このトランシーバ12により受信されたデータを通信制御部14へと出力し、この通信制御部14からデータ中継部20へとそのデータを転送する。
こうして送受信部10から転送されたデータを受けたデータ中継部20では、そのデータが受信バッファ22に格納され、この受信バッファ22から、ここに格納されているデータが順次中継制御部24へと入力される。
このデータを入力した中継制御部24は、後述する中継処理によって、そのデータの宛先となるネットワークを特定し、こうして特定したネットワークへとデータを送信すべく、そのネットワークに至る送受信部10に対応する送信バッファ26へとデータを出力する。これにより、そのデータが送信バッファ26に格納され、この送信バッファ26から、ここに格納されているデータが順次送受信部10へと転送される。
なお、送信バッファ26は、送受信部10へのデータの転送が終了した際に、その旨を通知するための終了通知を、状態監視部32へと出力するように構成されている。この終了通知は、送受信部10へと転送したデータの識別部と、送信バッファ26自身に割り当てられたバッファ番号と、を特定可能な情報である。
そして、データ中継部20(の送信バッファ26)から転送されたデータを受けた送受信部10では、そのデータが通信制御部14およびトランシーバ12を介してネットワークに対して送信される。
(2)データ中継部20の中継制御部24による中継処理
以下に、中継装置1が起動した以降、データ中継部20の中継制御部24により繰り返し実行される中継処理の処理手順を図2に基づいて説明する。
この中継処理が起動されると、まず、いずれかの受信バッファ22を介して送受信部10からデータが転送されてくるまで待機状態となる(s110:NO)。
その後、データが転送されてきたら(s110:YES)、そのデータを送信すべき宛先となるネットワークが転送テーブルに基づいて特定される(s120)。
ここでは、図3に示すように、データのヘッダ情報に含まれる識別部と、その識別部をヘッダ情報とするデータを転送すべき経路(「転送必要」となっている転送経路)と、の対応関係を示すデータテーブルである転送テーブルに基づいて、s110にて入力されたデータの宛先となるネットワークが特定される。具体的な例として、データの識別部が「ID1」である場合には、「転送必要」となっている転送経路として「CAN1→CAN2」が特定され、これに基づいて「CAN2」がデータの宛先となるネットワークとして特定される。
なお、上記転送テーブルには、各識別部に対し、後述する状態監視処理において状態監視部32が参照する滞留限界時間も対応付けられている。この滞留限界時間は、送信バッファ26から送受信部10へのデータの転送が終了した以降(または転送が開始された以降)、この送受信部10によるネットワークへのデータの送信が終了するまでに要する最大時間として想定される時間であって、この送受信部10が正常な場合におけるしきい値として定められたものである。
次に、s120にて宛先となるネットワークが特定できたか否かがチェックされ(s130)、特定できたと判定されたら(s130:YES)、そうして特定されたネットワークへとデータを送信すべく、s110にて転送されてきたデータが、そのネットワークに至る送受信部10に送信バッファ26を介して転送される(s140)。
ここでは、複数の送信バッファ26のうち、上記s120にて特定されたネットワークに至る送受信部10に対応する送信バッファ26に対し、s110にて転送されてきたデータが出力され、このデータを入力,格納した送信バッファ26から、ここに格納されているデータが順次送受信部10へと転送される。
次に、s140にてデータを転送した旨を通知するための転送通知が状態監視部32へと出力される(s150)。この転送通知は、少なくとも、s140にて転送されたデータの識別部と、その転送に際して経由した送信バッファ26のバッファ番号と、を特定可能な情報である。この転送通知を入力した状態監視部32は、後述する状態監視処理において、データの転送が開始された以降の経過時間を監視するための処理を行う。
こうして、s150が行われた後、または、上記s130にて宛先となるネットワークが特定されなかった場合(s130:NO)、プロセスがs110へと戻る。
(3)データ中継部20の状態監視部32による状態監視処理
以下に、中継装置1が起動した以降、データ中継部20の状態監視部32により繰り返し実行される状態監視処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
この状態監視処理が起動されると、まず、複数の送信バッファ26それぞれに対応するカウンタとして用意された滞留カウンタT_CTR1〜nがそれぞれ初期化される(s210)。ここでは、滞留カウンタT_CTR1〜nそれぞれに初期値である「0」をセットすることにより、各カウンタが初期化される。
次に、中継制御部24から転送通知を入力したか否かがチェックされる(s220)。この転送通知は、図2のs150において中継制御部24から出力される情報である。
このs220で、転送通知を入力したと判定された場合(s220:YES)、監視タイマ34におけるいずれか使用されていないタイマが起動され(s230)、その転送通知で特定される識別部と、s230にて起動したタイマのカウント値と、がバッファ監視マップに登録される(s240)。
このバッファ監視マップは、送信バッファ26毎に用意されたものであって、図5に示すように、識別部およびタイマのカウント値が対応づけられたデータレコードとして登録されるデータテーブルである。そして、このs240では、転送通知にて特定されるバッファ番号につき、このバッファ番号の割り当てられた送信バッファ26に対応するバッファ監視マップに対し、その転送通知で特定される識別部と、s230にて起動されたタイマのカウント値とが登録される。
なお、このバッファ監視マップにおけるタイマのカウント値については、タイマによるカウントに伴ってその値が更新されるものであるが、このカウント値の代わりに、s230にて起動したタイマを特定可能な情報を登録しておき、その情報から該当するタイマのカウント値を特定できるようにしてもよい。
こうして、s240が行われた後、または、s220にて転送通知を入力していないと判定された場合(s220:NO)、送信バッファ26から終了通知を入力したか否かがチェックされる(s250)。この終了通知は、送受信部10へのデータの転送が終了した送信バッファ26から出力される情報である。
このs250で、終了通知を入力したと判定した場合(s250:YES)、その終了通知にて特定されるバッファ番号の送信バッファ26に対応するバッファ監視マップから、その終了通知にて特定される識別部と同一の識別部となっているデータレコードが削除される(s260)。
次に、s260にてバッファ監視マップから削除されたデータレコードにつき、このデータレコードにおけるタイマのカウント値に対応するタイマが初期化(ストップおよびリセット)される(s270)。
こうして、s270が行われた後、または、s250にて終了通知を入力していないと判定された場合(s250:NO)、以降の処理(s280〜s360)にて参照されていない未処理のバッファ監視マップが存在しているか否かがチェックされる(s280)。
このs280で未処理のバッファ監視マップが存在していると判定された場合(s280:YES)、そのバッファ監視マップに登録されている識別部に対応する「タイマのカウント値」それぞれが、その識別部に対応づけて上述した転送テーブルに登録されている「滞留限界時間」と対比される(s290)。
次に、s290による対比の結果、「滞留限界時間」を超えている「タイマのカウント値」が存在していた場合(s300:YES)、その対比に用いられたバッファ監視マップ(以降、「使用バッファ監視マップ」という)と同じ送信バッファ26に対応する滞留カウンタT_CTRi(1≦i≦n)に、「滞留限界時間」を超えている「タイマのカウント値」の数が加算される(s310)。
こうして、s310が行われた後、または、s300にて「滞留限界時間」を超えている「タイマのカウント値」が存在していなかった場合(s300:NO)、使用バッファ監視マップと同じ送信バッファ26に対応する滞留カウンタT_CTRiにつき、そのカウント値が所定の上限値(例えば、10)を超えているか否かがチェックされる(s320)。
このs320で、該当する滞留カウンタT_CTRiのカウント値が所定の上限値を超えていると判定された場合(s320:YES)、使用バッファ監視マップに対応する送信バッファ26に格納されているデータが削除される(s330)。
次に、s330にてデータが削除された送信バッファ26に対応する送受信部10(のトランシーバ12および通信制御部14)が再起動により初期化させられる(s340)。
次に、s320にて所定の上限値を超えていると判定された滞留カウンタT_CTRiが初期化される(s350)。
次に、s340にて送受信部10が初期化された旨を通知するための初期化通知が、この送受信部10以外の送受信部10へと送信バッファ26を介して転送される(s360)。ここでは、複数の送信バッファ26のうち、s340にて初期化されていない1以上の送受信部10それぞれに対応する送信バッファ26に対して初期化通知が出力され、この初期化通知を入力,格納した送信バッファ26から、この格納された初期化通知が送受信部10へと転送される。
こうして、s360が行われた後、または、s320で該当する滞留カウンタT_CTRiのカウント値が上限値を超えていないと判定された場合(s320:NO)、プロセスがs280へと戻る。
以降、未処理のバッファ監視マップが存在しなくなるまでs280〜s360が繰り返されたら、未処理のバッファ監視マップが存在しないと判定され(s280:NO)、その後、プロセスがs220へと戻る。
(4)作用,効果
このように構成された中継装置1によれば、データ中継部20から送受信部10へのデータの転送が行われて以降、この送受信部10によるデータの送信が終了するまでの経過時間が、バッファ監視マップにおけるタイマのカウント値として登録され、これにより、その経過時間が監視される(図2のs240,s290)。
こうして監視されているカウント値は、随時、所定のしきい値(滞留限界時間)と対比され(同図s290)、そのしきい値を超えた回数が滞留カウンタによりカウントされる(同図s310)。ここで、この滞留カウンタのカウント値が大きくなるということは、データの送信が終了するまでの経過時間が所定のしきい値を繰り返し超えるということである。
そして、この滞留カウンタのカウント値,つまりタイマのカウント値がしきい値を超えた回数が、所定の上限値を超えた場合には(同図s320「YES」)、その滞留カウンタと同じ送信バッファ26に対応する送受信部10が初期化される(図2のs320→s340)。
このしきい値として定められた「滞留限界時間」は、送信バッファ26から送受信部10へのデータの転送が終了した以降、この送受信部10によるネットワークへのデータの送信が終了するまでに要する最大時間として想定される時間であって、この送受信部10が正常な場合におけるしきい値として定められたものである。
そのため、上記構成では、送受信部10によるデータの送信が繰り返し正常に行われなくなっていると想定される場合に、その送受信部10を初期化することになる。
これにより、例えば、何らかの要因により送受信部10内蔵のレジスタが書き換わってしまった場合のように、その送受信部10が誤動作によりデータの送受信を正常に行えない状態になっていたとしても、レジスタの内容を含めて送受信部10が初期状態へと戻される。こうして、その送受信部10を誤動作しない正常な状態に復帰させることができる。
また、上記構成では、送受信部10が初期化された際、その送受信部10に対応する送信バッファ26に格納されているデータが削除される(図4のs330)。そのため、送受信部10が初期化された際に、初期化前に送信されなかったデータがその送受信部10により送信されることがなくなるため、このデータを受信したネットワークデバイスがそのように遅延したデータに基づいて誤動作してしまうことを防止することができる。
また、上記構成では、送受信部10が初期化された際に、この送受信部10を初期化した旨を通知するための初期化通知を、この送受信部10以外の送受信部10,つまり正常に機能していると推定される送受信部10を介してネットワークへと送信することができる(図4のs360)。これにより、このネットワークに接続されたネットワークデバイスに対し、送受信部10を初期化した旨を通知することができる。
(5)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、車両におけるネットワーク間に中継装置1を介在させた構成を例示したが、本発明の中継装置は、車両におけるネットワーク以外のネットワーク間に介在させることができることはいうまでもない。
また、上記実施形態では、データ中継部20が単一のマイコンからなるものを例示したが、このデータ中継部20は、各部(例えば、中継制御部24,状態監視部32)それぞれが別体のマイコンからなり、各マイコンが協調して処理を行うように構成してもよいし、専用ハードウェアで構成してもよい。
また、上記実施形態では、図2のs120において、データを転送すべき宛先を転送テーブルに基づいて特定するように構成されたものを例示したが、この宛先を特定するための構成としては、転送テーブルに基づく以外の方法により実現してもよい。
また、上記実施形態では、タイマのカウント値がしきい値を超えた回数が所定の上限値を超えた場合に、送受信部10によるデータの送信が繰り返し正常に行われなくなっているとみなして、その送受信部10を初期化するように構成されている。
しかし、送受信部10の初期化については、タイマのカウント値がしきい値を超えたことをもって、該当する送受信部10を直ちに初期化するように構成してもよい。このためには、図4の状態監視処理を、s220から開始し、s300にて「YES」と判定された場合に直ちにs330へとプロセスが移行するように構成すればよい。
また、上記実施形態では、図4の状態監視処理において、監視タイマ34のカウント値に基づいて経過時間を監視するように構成されたものを例示した。しかし、この経過時間の監視については、タイマ以外により実現するように構成してもよい。
具体的な例としては、転送通知が入力された時刻を示すタイムスタンプに基づいて、経過時間の監視を実現することが考えられる。このためには、まず、タイマの起動および初期化に関する同図s230,s270を行わないようにすると共に、同図s240にて該当するバッファ監視マップに対し、その時点の時刻を示すタイムスタンプを、タイマのカウント値の代わりに登録するようにする。そして、同図s290では、バッファ監視マップにおけるタイムスタンプで示される時刻と現在時刻との差を、滞留限界時間と対比する値として使用するように構成すればよい。
また、上記実施形態においては、図4のs220で「NO」と判定された場合、および、同図s240を終えた場合に、プロセスが同図s250へと移行するように構成されたものを例示した。しかし、このs220で「YES」と判定されるまで待機状態となるように構成し、s240を終えた場合にのみ、プロセスがs250へと移行するように構成してもよい。
(6)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、送受信部10の通信制御部14が本発明における受信転送手段,送信手段であり、図2のs120〜s140が本発明における取得転送手段であり、図4のs230,s240が本発明における経過監視手段であり、同図s340が本発明における初期化手段であり、同図s310が本発明におけるカウント手段であり、同図s330が本発明におけるデータ削除手段であり、同図s260が本発明における通知手段である。
中継装置の全体構成を示すブロック図 中継処理を示すフローチャート 転送テーブルのデータ構造を示す図 状態監視処理を示すフローチャート バッファ監視マップのデータ構造を示す図
符号の説明
1…中継装置、10…送受信部、12…トランシーバ、14…通信制御部、20…データ中継部、22…受信バッファ、24…中継制御部、26…送信バッファ、32…状態監視部、34…監視タイマ。

Claims (5)

  1. それぞれが異なるネットワークと接続される複数の送受信部と、該送受信部を介してネットワーク間のデータ通信を中継するデータ中継部と、からなる中継装置であって、
    前記送受信部は、
    当該送受信部が接続されたネットワークからのデータを受信し、該受信したデータを前記データ中継部へと転送する受信転送手段と、
    前記データ中継部から転送されてくるデータを、当該送受信部が接続されたネットワークへと送信する送信手段と、を備えており、
    前記データ中継部は、
    いずれかの前記送受信部から転送されてきたデータを取得し、該取得したデータを、該データの宛先となるネットワークに接続された前記送受信部へ転送する取得転送手段と、
    該取得転送手段による前記送受信部へのデータの転送が開始された以降、該送受信部によるデータの送信が終了するまでの経過時間を、その送受信部と対応づけた状態で監視する経過監視手段と、
    該経過監視手段により監視されている経過時間が所定のしきい値を超えた場合に、少なくとも該経過時間に対応する送受信部を初期化する初期化手段と、を備えている
    ことを特徴とする中継装置。
  2. 前記データ中継部においては、
    前記送受信部毎に、前記経過監視手段により監視されている経過時間が前記しきい値を超えた回数をカウントするカウント手段,が備えられており、
    前記初期化手段が、少なくとも、前記カウント手段によりカウントされた回数が所定の上限値を超えている前記送受信部を初期化する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記データ中継部においては、
    前記初期化手段により初期化される前記送受信部に対して前記取得転送手段が転送を開始したデータを削除するデータ削除手段,を備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記データ中継部においては、
    前記初期化手段により前記送受信部が初期化された際に、該送受信部を初期化した旨を通知するためのデータを、該初期化した以外の送受信部に転送する通知手段,を備えている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の中継装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の前記データ中継部が備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム,あるいは,専用ハードウェアに実行させるためのハードウェア記述コード。
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