JP2008181858A - 角形電池の短絡検査方法、角形電池の製造方法および集電板整形装置 - Google Patents

角形電池の短絡検査方法、角形電池の製造方法および集電板整形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 角形電池の集電板における短絡不良を容易に検出すると共に、切断時のバリや、集電板と極板との溶接時に生じるスパッタの存在を原因とする短絡を未然防止する。
【解決手段】 角形電池用の極板群10における向かい合う面に、両側縁に折曲部21を有する集電板20を固着した電池ユニットを金属製の電槽30に収納し、その後、電槽30の厚さ方向にて向かい合う折曲部21の対応箇所を挟むように加圧する。その加圧下において、電槽30と電池ユニットにおける集電板20との短絡検査を実行する。折曲部21に突起異物が存在する場合には、加圧することにより、電槽30と集電板20とが短絡するため、集電板20の形状を要因とする短絡不良を検出できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正極板、負極板およびセパレータを備えて形成される極板群を備える角形電池の集電板の形状を要因とする短絡検査を角形電池の製造過程の中で実施する短絡検査方法、前記短絡検査工程を含んだ角形電池の製造方法、および、集電板の形状を要因とする短絡を防止するため、角形電池の製造過程の中で用いられる集電板整形装置に関する。
近年、携帯電話、ノート型コンピュータなどの携帯情報機器が普及した。そして、それらの機器は更なる高性能化、軽量化、小型化を目指している。そのため、それら携帯情報機器の電源として用いられている二次電池についても、小型軽量化、エネルギー密度の高度化などが要求されている。また、電気自動車やハイブリッド車の駆動用電源としても、二次電池が用いられている。
これら携帯情報機器、電気自動車またはハイブリッド車とも、電池の収納スペースが限られている。一方、従来の二次電池は円筒形をなしたものが多く、限られた収納スペースに収納するには隙間が生じてしまい、結果的に収納スペースを多く必要としてしまうので好ましくない。
そこで、これらの用途に用いる二次電池としては、円筒形電池に代わって角形電池が主流となっている。この角形電池は、図11(a),(b)に示すように、方形に形成された複数の正極板18および負極板19を、セパレータ17を介して互いに反対側の側縁部が両極板18,19の対向部分から突出するようにして極板群10を形成する。そして、その極板群10の側部に位置する突出部(リード部18a,19a)に、集電板20を固着する。具体的には、集電板20のリード部接合面24をリード部18a,19aの端部に対面させ、該リード部接合面24の両側縁から折り曲げた折曲部21を、極板群10の積層方向の外表面に重なるようにし、リード部接合面24の少なくとも一部をリード部18a,19aに溶接して固着している。また、折曲部21に挟まれた正極板18および負極板19の外表面には、電槽30との絶縁のため、外周絶縁テープ16を貼付する。
集電板20が取り付けられた極板群10は、電池ユニットとして、電槽30に収納される。この電槽30の寸法は角形電池の外形寸法に影響を与えるため、できるだけ極板群10の外形寸法に近づけて設計される。
さて、この角形電池の場合、集電板20を含む極板群10内に短絡(ショート)が発生していないかどうかについては、特許文献1に示されているように、極板群10を電槽30に収納する前に検査するのが通常であった。
特開2001−236985号公報
特許文献1には、「正極板と負極板を、セパレータを介して積層して構成した極板群を電槽内に挿入して成る電池の短絡検査方法であって、極板群を電槽に挿入する前に極板群を加圧しながら短絡不良を検査する」という技術が記載されている。この技術は、二次電池の充放電において極板群10が膨潤することに起因した短絡不良が発生することに鑑み、極板群10の中央付近を正極板および負極板の積層方向に加圧した状態にて膨潤状態を仮想的に作り出し、短絡検査を実行するものである。
また、特許文献2においては、短絡の原因となるバリの発生を抑制するため、切断した各極板の周囲を薄く加工する技術が提案されている。
特開平8−45500号公報
前述したように、角形電池用の極板群10には、その端部に集電板20を設けており、極板群10のリード部18a,19aと集電板20のリード部接合面24とが、電子ビームによる溶接によって固着される。通常、集電板20の長手方向(図11(a)に示した集電板20の上下方向に相当)に、適宜間隔ごとに該集電板20の幅方向に沿って溶接される。その後、折曲部21には集電板絶縁テープ40を貼付して、電槽30に収められる。
図10(a)に示したように、集電板20の折曲部21が平坦面であればよいが、図10(b)に示したように、溶接時に付着するスパッタや、その前工程である集電板20の切断時に発生したバリなどの突起異物29が存在していることがある。集電板20の折曲部21に残存する突起異物29は、電槽30と集電板20における折曲部21との間を絶縁する集電板絶縁テープ40を突き破ることがあり、その場合には集電板20と電槽30との間に短絡が発生してしまう。
しかし、前述した特許文献1に記載された技術は、極板群の中央付近を極板の積層方向に加圧することによる短絡検査であり、極板群の端部に位置する集電板の折曲部はあまり加圧されない。この結果、バリやスパッタなどの突起異物が集電板の折曲部に存在していたとしても、集電板絶縁テープが突き破られず、短絡不良とみなされない場合があった。
一方、前述した特許文献2に記載された技術は、各極板の周囲を薄く加工することが記載されているものの、極板群に溶接される集電板に生じたバリやスパッタ等の突起異物を処理する手段についての開示はない。また、各極板の周囲を溶接前に薄く加工するものであるため、溶接によって付着するスパッタに対しては効果がない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、集電板における切断時のバリ、集電板と極板との溶接時に生じるスパッタ、このほか金型劣化によって生じた膨出部等、集電板の折曲部にこれらの突起異物が存在することにより発生する短絡不良を検出する角形電池の短絡検査方法を提供することを課題とする。また、本発明は、かかる短絡検査工程を備え、さらには、短絡不良を低減するための集電板の整形工程をも備えた角形電池の製造方法を提供することを課題とする。また、本発明は、このような集電板の形状を要因とする短絡を防止するのに適する集電板整形装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する手段として、本願では、以下の発明を開示する。すなわち、本発明の角形電池の短絡検査方法は、極板群と、前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板とを有してなる電池ユニットを備えた角形電池に短絡検査を施す角形電池の短絡検査方法であって、前記電池ユニットを電槽に収納した状態で、前記電槽の外面における、前記極板群を挟んで向かい合う前記折曲部に対応する箇所を、前記極板群の積層方向に加圧し、加圧下において、前記電槽と前記集電板との短絡検査を実行することを特徴とする。
前記短絡検査は、前記折曲部の形成位置に対応した加圧部を備えた押圧板を、前記電槽を挟んで両側に配置し、各押圧板を互いに接近させて前記電槽の外面から加圧し、前記短絡検査を実行することが好ましい。
また、本発明の角形電池の製造方法は、極板群と、前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板とを有してなる電池ユニットを備えた角形電池の製造方法であって、前記電池ユニットを電槽に収納し、しかる後、前記電槽の外面における、前記極板群を挟んで向かい合う前記折曲部に対応する箇所を、該電槽の厚み方向に加圧し、加圧下において、前記電槽と前記集電板との短絡検査を実行する短絡検査工程を具備することを特徴とする。
前記短絡検査工程では、前記折曲部の形成位置に対応した加圧部を備えた押圧板を、前記電槽を挟んで両側に配置し、各押圧板を互いに接近させて前記電槽の外面から加圧し、短絡検査を実行することが好ましい。
前記電槽としては、幅の狭い短側面と幅の広い長側面とを有する直方体状のものを用い、前記極板群としては、前記電槽の長側面に略平行な多数の前記正極板および前記負極板がセパレータを介して積層され、前記正極板および前記負極板の互いに反対側の側縁部を、両極板の対向部分よりも外側に突出させて前記リード部としたものを用いることができる。
前記正極板および負極板の各リード部に対応して設けられる前記集電板のうち、少なくとも前記電槽とは逆の極性を有する集電板に、集電板絶縁テープを貼付し、しかる後、前記電槽に収納する構成とすることが好ましい。
前記電池ユニットを電槽に収納した後に、前記電槽へ電解液を注液する注液工程を含む構成とすることもできる。前記注液工程の後に、電池を活性化させる活性化工程を含む構成とすることもできる。前記電池ユニットを電槽に収納した後に、前記電槽を組み合わせてモジュールを組み上げるモジュール組み立て工程を含み、前記短絡検査を、組み上がったモジュールに実行する構成とすることもできる。
また、本発明の角形電池の製造方法は、前記電池ユニットを電槽に収納する前に、前記集電板の折曲部を整形する整形工程を含む構成とすることが好ましい。前記整形工程では、前記折曲部に生じた突起異物を、前記電池ユニットの厚み方向両側から、前記集電板の折曲部を押圧して潰す工程を有していることがより好ましい。
また、前記整形工程後、前記突起異物の高さを計測する計測工程と、前記計測工程により得られた前記突起異物の高さが許容範囲を超える高さか否かを判定する判定工程とを備えることが好ましい。前記判定工程では、前記突起異物の高さの平均値を求め、その平均値を中心とした許容範囲に、判定対象となっている突起異物の高さが収まっているか否かを判定する構成とすることがより好ましい。
また、本発明の集電板整形装置は、極板群と、前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板とを有してなる角形電池用の電池ユニットにおける前記集電板を整形する集電板整形装置であって、前記電池ユニットが配置されるワーク配置部と、前記ワーク配置部に配置された電池ユニットの集電板の折曲部を厚み方向両側から加圧して変形させるため、前記電池ユニットの厚み方向両側に位置するように設けられる一対の押さえピースと、前記各押さえピースを固定して支持する一対のピース固定板と、前記一対のピース固定板を、押さえピースと共に、前記ワーク配置部に配置された電池ユニットに接近する方向に移動させる移動機構と、を備えたことを特徴とする。
前記押さえピースは、前記集電板の折曲部に当接するヘッド部と、前記ピース固定板に固定される本体部と、前記ヘッド部と本体部との間に配設される弾性部材とを備えて構成されていることが好ましい。
本発明の角形電池の短絡検査方法および製造方法では、極板群と集電板とを備えた電池ユニットを電槽に収納した状態で、電槽の外面における、極板群を挟んで向かい合う集電板の折曲部に対応する箇所を、極板群の積層方向に加圧し、加圧下において短絡検査を実行する。折曲部に突起異物が存在する場合には、加圧することにより、該突起異物によって集電板絶縁テープが突き破られるため、電槽と集電板とが短絡する。これにより、集電板の形状を要因とする短絡不良を検出できる。
また、集電板の折曲部に生じた突起異物を変形させる整形工程を備えた構成とすることにより、短絡不良の発生を抑制でき、製品の歩留まりの向上に資する。
さらに、本発明の集電板整形装置によれば、集電板の折曲部に生じた突起異物を加圧して変形させることができるため、電池ユニットを電槽に収納する前に、この集電板整形装置を用いて集電板を整形すれば、短絡不良の発生を抑制でき、製品の歩留まりの向上に資する。
以下、本発明の実施形態について、ニッケル水素電池を例として、図面を参照しながら説明する。ここで、図1は、短絡検査の方法を示す図であり、図2は、角形電池の組立手順を説明するための図である。図3から図5は、短絡を未然防止するための集電板整形装置を説明するための図である。図6から図8は、バリやスパッタ等の突起異物の存在を検査する計測装置、該計測装置に備えられた寸法測定器を説明するための図である。図9は判定工程を説明するための図である。
(第1の実施形態)
図1(a)および(b)に示したように、集電板20(材質はニッケルメッキ鋼板)は、直方体状の角形電池用の極板群10の各側部に位置する各リード部18a,19a(図11参照)に対応させて設けられている。各集電板20は、いずれも、極板群10のリード部18a,19aの端部に対面するリード部接合面24と、該リード部接合面24の両側縁から極板群10の積層方向(厚み方向)に向かい合う外表面に重なるように折り曲げられた折曲部21を備えている。そして、リード部接合面24が、各リード部18a,19aの端部に溶接される。なお、図1(a)に示した符号24aが、リード部接合面24に形成される溶接ラインである。
正極板のリード部に溶接される正極側の集電板20上には、図1(b)および図2(a)に示したように、集電板絶縁テープ40が貼付される。集電板絶縁テープ40は、少なくとも正極側の集電板20に貼付する構成とする必要があるが、負極側の集電板20に貼付してもよい。
極板群10の外表面には、図1(a),(b)および図2(a),(b)に示したように、外周絶縁テープ16が貼付される。具体的には、外周絶縁テープ16は、まず、極板群10における最外に位置する正極板18および負極板19の全面を覆うように周回させて貼付される。また、外周絶縁テープ16を貼付した極板群10において、上記のように少なくとも正極側の集電板20に、その折曲部21も含めて集電板絶縁テープ40が貼付される。なお、図1(a)の符号40aは、集電板20の端子部20aを露出させるための孔部である。
極板群10は、上記したように、方形に形成された複数の正極板18および負極板19を、セパレータ17を介して互いに反対側の側縁部を両極板18,19の対向部分から突出させて形成している(図11参照)。そして、極板群10と集電板20との固着時には、極板群10のリード部18a,19aを、折曲部21によって挟んで保持できるため、両極板18,19が集電板20の外側に広がってはみ出す、ということがなくなるという利点を有する。
折曲部21に挟まれた正極板18および負極板19の外表面には、電槽30との絶縁のため、上記のように、外周絶縁テープ16が貼付され、また、集電板20には折曲部21も含めて集電板絶縁テープ40が貼付された状態で、図1(c)に示すように電槽30に収納される。電槽30(材質はニッケルメッキ鋼板)は、正極板18および負極板19に略平行な幅の広い長側面と、集電板20に対向する幅の狭い短側面とを有し、負に帯電している。
極板群10および集電板20を備えた電池ユニットは、電槽30に収納された状態で、短絡検査が行われる。このとき、本実施形態では、集電板20の折曲部21を加圧するため、図1(d)および(e)に示すように、断面をコ字形とした押圧板60の端部である加圧部61,61を、前記折曲部21,21に対応する個所にある、電槽30の外面に当接させる。そして、その加圧中に、短絡検査装置(MΩテスター)50の端子を正極板18のリード部18aに接合された正極側の集電板20の端子部20aと電槽30とに接触させることによって絶縁抵抗を測定する短絡検査を実行する。
集電板20の折曲部21には、集電板20を所定寸法に裁断する際に発生するバリ、極板群10に対して集電板20を溶接したときに付着するスパッタ、あるいは、集電板20を形成する金型の劣化による膨出部などの突起異物29が存在する場合がある(図10(b)参照)。特に、スパッタは、リード部18a,19aと集電板20のリード部接合面24とを、集電板20の幅方向に沿って溶接するため、折曲部21のうち、溶接ライン24aの延長上に位置する部位(溶接ライン相当部)22に付着しやすい。
このようなバリやスパッタ等の突起異物29が存在すると、押圧板60における加圧部61を電槽30の外面に当接して加圧していくと、集電板絶縁テープ40が突起異物29によって突き破られ、この短絡検査の段階で短絡が発生する。したがって、従来の短絡検査方法(たとえば、特許文献1:特開2001−236985号公報に記載された技術)では不良品として位置づけられにくかった電池ユニットが、不良品として選別されることになる。
なお、上記の実施形態では、少なくとも正極側の集電板20に集電板絶縁テープ40を貼付した例を示している。これに対し、集電板20に集電板絶縁テープ40を貼付する替わりに、金属製の電槽30の内側に絶縁コーティングを施す場合もあるが、この場合にも、上記の短絡検査は適用できる。
本実施形態の短絡検査は、上記したように、電池ユニットを電槽30に収納後、電解液を注液することなく行っているが、電池ユニットを電槽30に収納した後、さらに、電槽30へ電解液を注液し、その後に短絡検査を実行することもできる。これによれば、電解液を注液せずに行う場合よりも、より実装に近い状態で短絡検査を実行できる。
また、電解液の注液工程の実施後に、電池を活性化させる活性化工程と、その活性化工程の後に、図2(c)に示すような電槽30を組み合わせたモジュールを組み上げるモジュール組み立て工程とを実施し、短絡検査を、組み上がったモジュールに実行することとしてもよい。この場合、注液工程、活性化工程に先だってモジュールを組み上げ、その後、注液工程、活性化工程を経て、短絡検査を実行することとしても良い。なお、モジュールを組み上げた場合、短絡検査工程において、検査前後の内部抵抗値または端子電圧の変化を比較することとすれば、性能試験の一部を兼ねることができる。
(第2の実施形態)
上記した第1の実施形態は、角形電池を製造する過程において実施される短絡検査を、集電板20の折曲部21を加圧しながら行うことによって、該折曲部21に生じた突起異物29を要因とする短絡不良を検出するものであるが、歩留まりの向上のためには、突起異物29を有する集電板20を備えた電池ユニットを不良品として扱うだけでなく、該突起異物29を短絡検査前に所定以下の寸法となるように変形させる構成とすることが好ましい。これにより、突起異物29が集電板絶縁テープ40を突き破ることによる短絡不良が生じにくくなる。
整形工程は突起異物29の有無に拘わらず、全ての集電板20の折曲部21を対象に行ってもよいが、突起異物29が確認されたものに対して行うようにしてもよい。また、突起異物29の存在が確認された場合でも、該突起異物29の高さが許容範囲を超える場合のみ、整形工程を実施する構成としてもよい。従って、この場合には、整形前に、突起異物29の高さが許容範囲内か否かを計測する必要がある。なお、この計測は、通常、整形後に行う突起異物29の高さ確認検査の際に用いられる計測装置90を用いて行うことができるが、計測方法の詳細については後述する。
整形工程は、集電板20の折曲部21の形状を整える工程であり、図3から図5に示した集電板整形装置70によって、極板群10と集電板20とを備えてなる電池ユニットを電槽30に収納する前に、好ましくは、集電板絶縁テープ40を貼付前に行われる。集電板整形装置70は、ワーク配置部71、押さえピース72、ピース固定板73、および移動機構を備えて構成されている。
ワーク配置部71は、集電板20が付設された極板群10を備えてなる電池ユニットを置くための台状部材から形成される。押さえピース72は、ワーク配置部71に配置される電池ユニットを挟むように、該電池ユニットの厚み方向両側に位置するように設けられる。また、押さえピース72は、電池ユニットの厚み方向両側において、それぞれ複数個並列に配置される。配置数は限定されるものではないが、例えば、図4(a)に示したように、集電板20の折曲部21における溶接ライン相当部22の位置に合わせて、それぞれ複数配設される。折曲部21のうち、溶接ライン相当部22に隣接した溶接ライン隣接部23に対応する部位にも押さえピース72を配設する構成としてもよい。スパッタは、上記のように、溶接ライン相当部22に付着しやすいが、溶接ライン隣接部23にもスパッタが付着する場合があり、また、金型劣化によって生じた膨出部等は、溶接ライン相当部22に限らず、溶接ライン隣接部23にも生じる場合がある。
ピース固定板73は、電池ユニット(ワーク配置部71)を挟んで配置される押さえピース72を固定して支持するものであり、同じくワーク配置部71を挟んで一対配設される。各ピース固定板73は、移動機構により支持されており、移動機構によってワーク配置部71に配置された電池ユニットに接近する方向に移動し、各押さえピース72によって折曲部21を押圧する。移動機構は、各ピース固定板73の下面に設けられたスライダ73Aと、各スライダ73Aが係合してスライドするレール74と、各ピース固定板73の後端縁73Bを電池ユニットに接近する方向に押圧するため、各ピース固定板73に対応して設けられた略L字状の一対の加圧アーム75と、ピストン部76Aとシリンダ部76Bとを備え、ピストン部76Aが一方の加圧アーム75に、シリンダ部76Bが他方の加圧アーム75にそれぞれ連結された加圧シリンダ76とを備えて構成されている。ピストン部76Aがシリンダ部76Bに相対的に進退動作することにより、各加圧アーム75間の間隔が調整される。従って、各加圧アーム75が相互に接近方向に移動すると、各ピース固定板73に支持された各押さえピース72が電池ユニットに接近する方向に移動することになる(図5(b)参照)。
ここで、押さえピース72は、図4および図5に示すように、先端に鉄鋼製のヘッド72Aを備えるとともに、ヘッド部72Aは、ピース固定板73に固定される本体部72Cに、弾性部材としてのスプリング72Bを介して支持されている。従って、図5(c)に示したように、押さえピース72は、片側にのみ突起異物29が存在する折曲部21,21を電池ユニットの両側から加圧しても、互いに対向する押さえピース72に設けられた各スプリング72Bによって加圧時の反力が調整されるため、両方の折曲部21が、両側から均等に加圧されることとなる。
次に、集電板整形装置70の作用を説明する。例えば、図5(c)に示すように、集電板20の折曲部21の溶接ライン相当部22にスパッタからなる突起異物29が付着していたとする。まず、ワーク配置部71にこの突起異物29を有する電池ユニットをセッティングし、加圧シリンダ76を駆動させる。加圧シリンダ76は、加圧アーム75を介してピース固定板73を前方に押すため、図5(b)の想像線で示したように、ピース固定板73に固定されている押さえピース72が、前記電池ユニットの集電板20の折曲部21を両側から加圧する。これによって、前記突起異物29が潰されて変形する。この結果、突起異物29が無くなるため、あるいは、高さが所定寸法以下になるため、集電板絶縁テープ40を貼付しても、該突起異物29によって突き破られる可能性が低くなり、集電板20と電槽30との短絡不良が抑制される。
集電板整形装置70により集電板20の折曲部21を整形したならば、整形後の折曲部21に許容範囲を超える突起異物29が残存しているか否かを確認する検査を行う。この検査は、折曲部21における突起異物29の高さを計測することにより行われる。突起異物29の高さは、図6に示した計測装置90によって行われる。この計測装置90は、極板群10と集電板20とを備えた電池ユニットを配置するための配置部(図示せず)を有し、この配置部を挟んで、寸法測定器80が配設されている。寸法測定器80は、図6(a),(b)に示したように、集電板20の折曲部21のうち、片側5個所(両側で10個所)に形成された溶接ライン相当部22に対応して、電池ユニットを挟んで、A−EおよびA’−E’で示した各位置に設けられている。また、各寸法測定器80により計測されたデータは、判定装置87に送られ、突起異物29が残存するか否か、および残存する場合に突起異物29の高さが許容範囲か否かが判定される。
各寸法測定器80は、図7(a),(b)に示したように、レール部材81に沿ってスライド可能なスライダ82と、スライダ82に固定される水平断面形状がコ字形の基準ブロック83と、基準ブロック83における開口部分に収納される円筒状の測定ベース84と、測定ベース84における筒の軸方向において基準ブロック83の開口部分から突出可能で、軸方向に進退する測定子85とを備えて形成されている。
寸法測定器80は、図6(a)の状態から図6(b)に示したよう状態のように、A−Eに位置するものとA’−E’に位置するものとが、レール部材81(図6では図示せず)に沿って一緒に相互に接近する方向に移動し、折曲部21にある程度近接すると一旦停止し、その後、A−EおよびA’−E’に位置する各寸法測定器80によって、各溶接ライン相当部22に関する測定が行われる。なお、この動きはあくまで一例であり、A−Eに位置するものとA’−E’に位置するものとが、一緒に移動せずに、個別に移動する構成としてもよい。
上記のように、寸法測定器80が折曲部21に近接したならば、図8(a)に示したように、折曲部21の溶接ライン相当部22の両側部に基準ブロック83の先端面83aを当接させる。そして、測定子85を動作させる。図8(a)に示したように、バリやスパッタ等の突起異物29が存在しない場合には、測定子85は、基準ブロック83の先端面83aと同じ位置まで突出し、移動を停止するため、測定子85の当接面と基準ブロック83の先端面83aとの間での位置の差はない。このデータは、判定装置87に送信されるが、差異が0であるため、当該測定個所における突起異物29の高さは許容範囲内と判定されるか、あるいは、突起異物29は存在しないと判定される。
これに対し、図8(b)に示したように、集電板20の溶接ライン相当部22における折曲部21に、スパッタが付着して突起異物29が形成されていた場合には、測定子85は、スパッタからなる突起異物29に接するため、基準ブロック83の先端面83aと同じ位置まで突出することができない。このため、両者間に差異が存在することになる。この差異の大きさは、判定装置87に送信され、許容範囲内か否かが判定され、許容範囲内の場合のみ、そのまま次工程に送られる。許容範囲外の場合には、該電池ユニットを廃棄するか、あるいは、許容範囲内に収まるまで、上記した集電板整形装置70によって集電板20の整形を繰り返すようにしてもよい。
図8(c)は、折曲部21のうち、溶接ライン相当部22に隣接する溶接ライン隣接部23に突起異物29が存在する場合である。溶接ライン隣接部23にも溶接時のスパッタが付着する場合もあるし、バリが残存している場合もあるし、また、集電板20を製造する金型の経年劣化による膨出部が生じている場合もある。溶接ライン隣接部23にこのような突起異物29が存在する場合には、基準ブロック83の先端面83aが溶接ライン隣接部23における突起異物29に接するため、測定子85との間に差異が生じ、この差異が許容範囲内か否かを判定装置87により判定することになる。
なお、溶接ライン隣接部23に存在する突起異物29について、図8(c)に示したように測定することもできるが、基準ブロック83、測定ベース84および測定子85をレール部材81に直交する方向に移動可能に設けることで、図8(b)と同様に、測定子85を溶接ライン隣接部23に存在する突起異物29に当接して基準ブロック83の先端面83aとの差異を測定する構成とすることもできる。また、図6に示したA−Eの列の5個の寸法測定器80、これに対向するA’−E’の列の5個の寸法測定器80を、それぞれ、電池ユニットに接近する方向に対して直交する方向にも動作可能に設け、溶接ライン隣接部23における突起異物29の高さを測定するようにしてもよい。
次に、寸法測定器80からの計測結果を受信する判定装置87の高さ判定工程について図9を用いて説明する。まず、折曲部21のうち溶接ライン相当部22における突起異物29の高さを測定する。例えば、図6に示したように、10個所の溶接ライン相当部22において測定し(S101)、これらのうち、E’に配置された寸法測定器80からの測定値をA1とする(S102)。この測定値A1は、図8(b)に示した測定子85と基準ブロック83の先端面83aとの差異に相当するが、この測定値A1をそのまま使用し、例えば、その値が予め定めた上限値と下限値の間に収まっていれば、許容範囲と判定することもできる。この場合、折曲部21が、いずれの電池ユニットにおいても全く同じに成形されているならば、それで問題ない。しかしながら、測定値A1は、測定子85と基準ブロック83の先端面83aとの差異、つまり、両者の相対変位量であるため、集電板20を製造する金型に経年劣化等が生じていることにより、突起異物29以外の折曲部21自体の表面に凹凸やゆがみなどの変形があると、ある一つの電池ユニットにおける突起異物29と他の電池ユニットにおける突起異物29を比較した場合、各突起異物29の高さ自体が本来同じであったとしても、測定子85と基準ブロック83の先端面83aとの相対変位量である測定値A1は、電池ユニットによって異なる値になってしまう。これでは、許容範囲の上限値、下限値を一律に決めてしまうと、却って判定結果の正確性に欠けることになる。
そこで、図9(c)に示したように、溶接ライン相当部22における測定値を複数回平均して平均値を求め、その平均値に対して、測定値A1が許容範囲に収まっているか否かを判定する構成とすることが好ましい。平均する回数は任意であるが、新たに測定値が得られたならば、例えば、測定値A1が得られたならば、その新たな測定値A1も含んで平均値を算出する構成とすることが好ましい。具体的には、仮に平均する回数を15回分とした場合、上記測定値A1が新たに得られたならば(S301)、それまでの15回のうち、最も古いデータを削除し(S302)、新たな測定値A1を加えて(S303)、15回分の平均値B1を算出する(S304)。そして、図9(a)のS103に示したように、この平均値B1に対して、上限値C1(例えば、B1+80μm)、下限値D1(例えば、B1−80μm)を求め、許容範囲を決定し、そこで、改めて、測定値A1がこの許容範囲か否かを判定する(S104)。許容範囲内の場合には、続いて溶接ライン隣接部23の検査工程に移行し、許容範囲外の場合には、不良品として排出される。
一方、金型の経年劣化等による集電板20、特に折曲部21の成形精度が著しく劣ることもあり、新たな測定値を加えて算出した新たな平均値B1が、それ以前に得られた平均値B1から大きくずれる場合もある。そこで、図9(c)のS305に示したように、新たに算出される平均値B1が所定の基準値範囲に収まっているかどうかも判定し、収まっていない場合には、当該電池ユニットを採用しないようにする構成とすることが好ましい。基準値範囲は、予め、いくつかの電池ユニットについて測定して、それらから平均値B1とその標準偏差σを求めて決めることができる。また、新たな測定値を得て新たな平均値を求めたならば、改めてその標準偏差σを求め、基準値範囲を次々に更新していくようにすることもできる(S306)。そして、新たな平均値B1が基準値範囲に収まっていることを確認後、図9(a)のS103のステップに移行する。なお、平均値B1が基準値範囲から外れた場合には、集電板20の形状変化が著しいことから、新たな基準値範囲を計算することなく、設備を停止するなどの対策がとられる(S307,S308)。
図9(a)のS104において、溶接ライン相当部22の全ての測定値が許容範囲内に収まっている場合には、溶接ライン隣接部23(図6の例では、溶接ライン相当部22間に位置する8個所)について、寸法測定器80により、突起異物29の高さを測定する(S201)。これにより、例えば、測定値A2が得られたとすると(S202)、その測定値A2は、溶接ライン相当部22の測定値A1の場合と同様に、図9(c)のS301〜S305の工程が実行され、溶接ライン隣接部23における突起異物についての平均値B2が求められると共に、この平均値B2が基準値範囲に収まっているか否かが判定される。平均値B2が求められ、かつ、その平均値B2が基準値範囲に収まっている場合には、上限値C2(例えば、B2+80μm)、下限値D2(例えば、B2−80μm)が計算され(S203)、測定値A2がこの上限値C2と下限値D2の範囲内か否かが判定される(S204)。許容範囲内の場合には、次工程に送られ、集電板絶縁テープ40の貼付、電槽30への収納等が行われる。許容範囲外の場合には、不良品として排出される。
本発明は、主に角形電池の製造分野、および角形電池の検査分野において利用することができる。二次電池としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などに利用することができる。また、一次電池であっても角形電池であれば、利用することができる。
図1(a)〜(e)は、短絡検査の方法を説明するための図である。 図2(a)〜(c)は、角形電池の組み立て手順を示す図であって、図2(a)は集電板絶縁テープを貼付した方向から見た斜視図であり、図2(b)は集電板絶縁テープを貼付していない方向から見た斜視図であり、図2(c)は3つの電槽を組み合わせたモジュールにした状態を示す斜視図である。 図3は、集電板整形装置の斜視図である。 図4(a)は、集電板整形装置の平面図であり、図4(b)はその側面図である。 図5は、集電板整形装置の作用を説明するための図であって、図5(a)は平面方向から見た押さえピース等の動きを示す図であり、図5(b)は側面方向から見た押さえピース等の動きを示す図であり、図5(c)は押さえピースの要部の部分拡大図である。 図6(a),(b)は、計測装置の概要を説明するための図である。 図7(a)は、計測装置に用いられる寸法測定器を示す平面図であり、図7(b)は、その斜視図である。 図8(a)〜(c)は、寸法測定器の使用状態を示す平面図である。 図9(a)〜(c)は、寸法測定器からの計測結果を受信する判定装置における高さ判定工程を説明するためのフローチャートである。 図10は、角形電池における集電板と電槽とスパッタとの関係を示す断面図であって、図10(a)は正常な状態を示す図であり、図10(b)は折曲部に突起異物が存在する状態を示す図である。 図11(a)は、角形電池の極板群の一般的な構成を示す斜視図であり、図11(b)は、その平面図である。
符号の説明
10 極板群
16 外周絶縁テープ 17 セパレータ
18 正極板 18a 正極リード部
19 負極板 19a 負極リード部
20 集電板 21 折曲部
22 溶接ライン相当部 23 溶接ライン隣接部
24 リード部接合面 24a 溶接ライン
29 突起異物
30 電槽
40 集電板絶縁テープ
50 短絡検査装置
60 押圧板 61 加圧部
70 整形装置 71 ワーク配置部
72 押さえピース 72A ヘッド
72B スプリング 72C 本体部
73 ピース固定板 75 加圧アーム
76 加圧シリンダ
80 寸法測定器 81 ベース部材
82 スライダ 83 基準ブロック
84 測定ベース 85 測定子
87 判定装置 90 計測装置

Claims (15)

  1. 極板群と、
    前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板と
    を有してなる電池ユニットを備えた角形電池に短絡検査を施す角形電池の短絡検査方法であって、
    前記電池ユニットを電槽に収納した状態で、前記電槽の外面における、前記極板群を挟んで向かい合う前記折曲部に対応する箇所を、前記極板群の積層方向に加圧し、加圧下において、前記電槽と前記集電板との短絡検査を実行することを特徴とする角形電池の短絡検査方法。
  2. 前記折曲部の形成位置に対応した加圧部を備えた押圧板を、前記電槽を挟んで両側に配置し、各押圧板を互いに接近させて前記電槽の外面から加圧し、前記短絡検査を実行する請求項1記載の角形電池の短絡検査方法。
  3. 極板群と、
    前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板と
    を有してなる電池ユニットを備えた角形電池の製造方法であって、
    前記電池ユニットを電槽に収納し、
    しかる後、前記電槽の外面における、前記極板群を挟んで向かい合う前記折曲部に対応する箇所を、該電槽の厚み方向に加圧し、
    加圧下において、前記電槽と前記集電板との短絡検査を実行する短絡検査工程を具備することを特徴とする角形電池の製造方法。
  4. 前記短絡検査工程では、前記折曲部の形成位置に対応した加圧部を備えた押圧板を、前記電槽を挟んで両側に配置し、各押圧板を互いに接近させて前記電槽の外面から加圧し、短絡検査を実行する請求項3記載の角形電池の製造方法。
  5. 前記電槽として、幅の狭い短側面と幅の広い長側面とを有する直方体状のものを用い、
    前記極板群として、前記電槽の長側面に略平行な多数の前記正極板および前記負極板がセパレータを介して積層され、前記正極板および前記負極板の互いに反対側の側縁部を、両極板の対向部分よりも外側に突出させて前記リード部としたものを用いる請求項3に記載の角形電池の製造方法。
  6. 前記正極板および負極板の各リード部に対応して設けられる前記集電板のうち、少なくとも前記電槽とは逆の極性を有する集電板に、集電板絶縁テープを貼付し、しかる後、前記電槽に収納することを特徴とする請求項3記載の角形電池の製造方法。
  7. 前記電池ユニットを電槽に収納した後に、前記電槽へ電解液を注液する注液工程を含む請求項3記載の角形電池の製造方法。
  8. 前記注液工程の後に、電池を活性化させる活性化工程を含む請求項7記載の角形電池の製造方法。
  9. 前記電池ユニットを電槽に収納した後に、前記電槽を組み合わせてモジュールを組み上げるモジュール組み立て工程を含み、
    前記短絡検査を、組み上がったモジュールに実行する請求項3記載の角形電池の製造方法。
  10. 前記電池ユニットを電槽に収納する前に、前記集電板の折曲部を整形する整形工程を含む請求項3記載の角形電池の製造方法。
  11. 前記整形工程では、前記折曲部に生じた突起異物を、前記電池ユニットの厚み方向両側から、前記集電板の折曲部を押圧して潰す工程を有している請求項10記載の角形電池の製造方法。
  12. 前記整形工程後、前記突起異物の高さを計測する計測工程と、前記計測工程により得られた前記突起異物の高さが許容範囲を超える高さか否かを判定する判定工程とを備える請求項11記載の角形電池の製造方法。
  13. 前記判定工程では、前記突起異物の高さの平均値を求め、その平均値を中心とした許容範囲に、判定対象となっている突起異物の高さが収まっているか否かを判定する請求項12記載の角形電池の製造方法。
  14. 極板群と、
    前記極板群の側部に位置する正極板および負極板の各リード部にそれぞれ対応して設けられ、前記リード部の端部に対面し、少なくとも一部が該リード部に溶接されて固着されるリード部接合面、及び該リード部接合面の両側縁から前記極板群の積層方向の外表面に重なるように折り曲げられた折曲部を備えた集電板と
    を有してなる角形電池用の電池ユニットにおける前記集電板を整形する集電板整形装置であって、
    前記電池ユニットが配置されるワーク配置部と、
    前記ワーク配置部に配置された電池ユニットの集電板の折曲部を厚み方向両側から加圧して変形させるため、前記電池ユニットの厚み方向両側に位置するように設けられる一対の押さえピースと、
    前記各押さえピースを固定して支持する一対のピース固定板と、
    前記一対のピース固定板を、押さえピースと共に、前記ワーク配置部に配置された電池ユニットに接近する方向に移動させる移動機構と、を備えたことを特徴とする集電板整形装置。
  15. 前記押さえピースは、前記集電板の折曲部に当接するヘッド部と、前記ピース固定板に固定される本体部と、前記ヘッド部と本体部との間に配設される弾性部材とを備えて構成される請求項14記載の集電板整形装置。
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