JP2008178912A - スキンパスミルにおける板厚制御方法およびそれを用いた金属板の製造方法ならびにスキンパスライン - Google Patents

スキンパスミルにおける板厚制御方法およびそれを用いた金属板の製造方法ならびにスキンパスライン Download PDF

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康広 桜井
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Abstract

【課題】スキンパスミルの板厚制御において、十分な板厚精度を確保できるようにする。
【解決手段】スキンパスミル30にて金属板Sを圧延する際に、該金属板Sの板厚を板厚計15にて実測し、これを該スキンパスミル30における板厚制御に反映するスキンパスミルにおける板厚制御方法。このスキンパスミルにおける板厚制御方法を用いた金属板の製造方法。スキンパスミル30にて金属板Sを圧延する際の、金属板Sの搬送方向入側に板厚計15を設置したことを特徴とするスキンパスライン。スキンパスミル30にて金属板Sを圧延する際に、金属板Sの板厚を実測し、板厚目標値との偏差に基づいて、板厚制御を行うことを特徴とするスキンパスライン。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱延鋼板や冷延鋼板等の金属板(金属帯も含む)を製造するのに用いるスキンパスミルにおける板厚制御方法およびそれを用いた金属板の製造方法ならびにスキンパスラインに関するものである。
熱間圧延を経て製造された帯鋼等の金属板は、精製工程を経て出荷されたり、あるいは、さらに冷間圧延とその後の精製工程を経て出荷されたりする。
熱間圧延後の精製工程や冷間圧延後の精製工程のいずれにもスキンパスミルによる調質圧延が含まれる場合がある。
調質圧延は、圧下率や伸び率にして数%の軽い冷間圧延を施すことをいい、引張強さや硬さなどの機械的材質を需要家の要求する値の範囲にまで引き上げたり、熱間圧延後、あるいは、冷間圧延後の金属板の平坦でない形状の部分を平坦に矯正することを目的とする。
図4に、スキンパスミルによる調質圧延を行うスキンパスラインの例を示す。スキンパスミル30は、1のワークロール、2のバックアップロール、3の電動機および8の圧下装置からなり、付帯機器として、5のシャー、6の溶接機、12の巻出リール、13の巻取リール、14のデフレクタロールなどが備えられている。
図4(a)に示すものが最低限の機能を備えたものであるが、図4(b)に示すように、ブライドルロール7を設け、所望の張力が金属板に作用している状態でスキンパスミル30にて調質圧延できるようにしてもよい。また、図4(c)に示すように、テンションレベラ11を設け、所望の張力を金属板に作用させた状態でスキンパスミル30にて調質圧延できるようにし、かつ、テンションレベラで金属板Sに引っ張りのひずみを与えて機械的材質を付与したり、残留ひずみのばらつき起因の反りを抑えるようにしてもよい。このほか、図4(d)に示すように、ブライドルロール7とテンションレベラ11の両方を設けてもよい。近年では、図5に示すように、酸洗ライン200の中にスキンパスミル30を組み込んだものなどもある。40は酸洗槽である。
図4のスキンパスラインで調質圧延を行う際、ビジネスコンピュータ50内に記憶されている金属板S一本ごとの属性データが計算機20に送られて各機器の制御出力値が決められ、制御装置10を介して、スキンパスミル30での板厚制御が行われる。
具体的には、例えば特許文献1には、金属板Sが単位時間搬送されるごとに伸び率の実績を捉え、所望の伸び率との偏差が、ある一定の値を挟んで上下する回数に応じ、巻出リール12とスキンパスミル30との間の張力制御のゲインを減少または増加させることで、金属板の板厚精度を向上させることが記載されている。ここで、金属板Sの伸び率は2つのデフレクタロールの回転数の差から演算し、金属板Sの単位時間搬送長は2つのデフレクタロールの単位時間あたりの回転周長から演算するものである。
特開平08−052506号公報
板厚精度に関する需要家の要求は年々高まり、特に、板厚厳格材において要求を満足できない事態も生じているが、特許文献1のような巻出リールによるスキンパスミルとの間の張力制御では、板厚を直接測定していないため、十分な板厚精度が得られない場合があるという問題を有していた。
本発明は、スキンパスミルの板厚制御において、十分な板厚精度を確保できるようにすることを目的とする。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)スキンパスミルにて金属板を圧延する際に、該金属板の板厚を実測し、板厚目標値との偏差に基づいて、板厚制御を行うことを特徴とするスキンパスミルにおける板厚制御方法。
(2)(1)のスキンパスミルにおける板厚制御方法を用いた金属板の製造方法。
(3)スキンパスラインであって、スキンパスミルにて金属板を圧延する際の、該金属板の搬送方向入側に板厚計を設置したことを特徴とするスキンパスライン。
(4)スキンパスミルにて金属板を圧延する際に、該金属板の板厚を実測し、板厚目標値との偏差に基づいて、板厚制御を行うことを特徴とするスキンパスライン。
本発明によれば、スキンパスミルにおける板厚制御において、十分な板厚精度を確保できる。
以下、本発明のスキンパスミルにおける板厚制御方法の一つの実施の形態について、適宜図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一つの実施の形態であるスキンパスラインを示す概略構成図である。図5に示した、酸洗ライン200の中に、図4(d)に示した従来のスキンパスミル30を組み込んだものである。付帯機器として、制御装置10、計算機20等もそのまま用いられている。
本発明の実施の形態では、板厚計15は、図1(a)に示すように、金属板Sの搬送方向Aにみてスキンパスミル30の入側に設置しているが、図1(b)に示すように、同出側に設置しても良いし、図1(c)に示すように、両側に設置しても良い。
本発明のスキンパスミルのように、金属板Sを圧延する際の、金属板Sの搬送方向入側に板厚計を設置したり、出側に設置したり、両側に設置したりしたスキンパスミルによれば、以下に説明するように、良好に板厚を制御することができる。
特に、入側に設置した場合は、両側に設置した場合も含め、出側に設置した場合のような制御応答の遅れによる板厚目標値からの板厚実績の偏差が比較的小さくて済むためより好ましい。
図2に、本発明を実施するための制御回路を示す。制御装置10内に設けた制御回路の内容は、次に説明するよう構成されている。
板厚計15より入力のあった金属板Sの板厚実績は、ビジネスコンピュータ50から計算機20を経て得られるその金属板Sの板厚目標値と比較され、その偏差が計算される。
ここで、本実施の形態に用いる一つの方法は、(i)該偏差に適宜なゲインを乗じたものを、スキンパスミル30のワークロール周速として出力することで、入側ブライドルロール7との間またはテンションレベラ11との間で金属板Sにはたらく張力を制御し、それにより板厚を制御するものである。
具体的には、板厚計15にて実際に測定した板厚実績が、板厚目標値よりも厚かった場合には、ワークロール周速を上げることで、金属板Sにはたらく張力を上げ、金属板Sの伸び率を上昇させて、その分、金属板Sの板厚を薄くし、板厚目標値に近づけるものである。
適宜なゲインαは、板厚実績と板厚目標値の偏差をΔh、ワークロール周速の制御前に対する制御後の比をΔVとして、α=ΔV/Δhの関係になる。
本実施の形態に用いる別の方法は、(ii)該偏差に適宜なゲインを乗じたものを、スキンパスミル30の上下ワークロール間隙として出力することで、板厚を制御するようにするものである。
具体的には、板厚計15にて実際に測定した板厚実績が、板厚目標値よりも厚かった場合には、ワークロール間隙を小さくすることで、金属板Sの板厚を薄くし、板厚目標値に近づけるものである。
適宜なゲインβは、板厚実績と板厚目標値の偏差をΔh、ワークロール間隙の制御前に対する制御後の比をΔSとして、β=−ΔS/Δhの関係になる。
本実施の形態に用いるさらに別の方法は、(iii)該偏差に適宜なゲインを乗じたものを、テンションレベラ11に出力することで、スキンパスミル30のワークロールとテンションレベラ11との間で金属板Sにはたらく張力を制御し、それにより板厚を制御する。
具体的には、板厚計15にて実際に測定した板厚実績が、板厚目標値よりも厚かった場合には、テンションレベラーのインターメッシュを大きくすることで、金属板Sにはたらく張力を上げ、金属板Sの伸び率を上昇させて、その分、金属板Sの板厚を薄くし、板厚目標値に近づけるものである。
適宜なゲインγは、板厚実績と板厚目標値の偏差をΔh、テンションレベラーのインターメッシュの増加分をΔIとして、γ=ΔI/Δhの関係になる。
上記3つの方法をどのように使い分けるかは、例えば、金属板Sの圧延前あるいは圧延後の予定板厚がある値以上か未満か、などの条件により自動的に切り替えるようにする。あるいは、状況により人為的に切り替えるようにしても良い。また、上記3つの方法は、2つ以上を同時に使うようにしても良い。
以上、図2を用いて説明した各制御は、図1(a)のように、スキンパスミル30の入側に設置した板厚計15による実測値を入力としてフィードフォワード的に行っても良いし、図1(b)のように、スキンパスミル30の出側に設置した板厚計15による実測値を入力としてフィードバック的に行っても良いし、図1(c)のように、両者の併用によっても良い。
図3に本発明の効果を示す。対象とする金属板SはSPHC、熱間圧延後の板厚の目標値は3.2mm、板幅は1040mmである。図2にてスキンパスミル30の入側に設置した板厚計15より入力のあった金属板Sの実績板厚をもとに、スキンパスミルのワークロールの周速だけをフィードフォワード的に制御するようにした例であるが、本発明を実施しない従来例(a)に対し、実施例(b)では、著しく板厚精度が改善されているのがわかる。
本発明によれば、一般的な鋼の他、ステンレス鋼板、アルミニウム板、銅板等、各種の
金属板をスキンパスミルにて冷間圧延するにあたり、良好な板厚精度の確保が可能となり、産業上格段の効果を有する。
本発明の実施の形態を説明するための線図 本発明の実施の形態を説明するための線図 本発明の効果を説明するための線図 従来技術を説明するための線図 従来技術を説明するための線図
符号の説明
1 ワークロール
2 バックアップロール
3 電動機
4 張力検出器
5 シャー
6 溶接機
7 ブライドルロール
8 圧下装置
9 リミット
10 制御装置
11 テンションレベラ
12 巻出リール
13 巻取リール
14 デフレクタロール
20 計算機
30 スキンパスミル
40 酸洗槽
50 ビジネスコンピュータ
100 スキンパスライン
200 酸洗ライン
S 金属板

Claims (4)

  1. スキンパスミルにて金属板を圧延する際に、該金属板の板厚を実測し、板厚目標値との偏差に基づいて、板厚制御を行うことを特徴とするスキンパスミルにおける板厚制御方法。
  2. 前記請求項1のスキンパスミルにおける板厚制御方法を用いた金属板の製造方法。
  3. スキンパスラインであって、スキンパスミルにて金属板を圧延する際の、該金属板の搬送方向入側に板厚計を設置したことを特徴とするスキンパスライン。
  4. スキンパスミルにて金属板を圧延する際に、該金属板の板厚を実測し、板厚目標値との偏差に基づいて、板厚制御を行うことを特徴とするスキンパスライン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102343368A (zh) * 2011-10-26 2012-02-08 北京科技大学 一种单张板精密冷轧厚度测量装置

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