JP2008177030A - 圧着機及び端子金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧着時の端子金具の挙動を安定させて品質の向上を図ることができる圧着機及び端子金具を提供する。
【解決手段】電線50が載置される湾曲した基板部43及び基板部43の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片41を有する端子金具40を電線50に圧着する圧着機10であって、端子金具40の基板部43が載置されるアンビル20と、アンビル20との間で端子金具40を加圧して端子金具40の一対の圧着片41を電線50に加締めるクリンパ19と、を備え、アンビル20の載置面31に粗面加工が施されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、端子金具を電線に圧着する圧着機及び電線に圧着される端子金具に関する。
従来、端子金具を電線に圧着するにあたり、端子金具は、複数個が一定ピッチで帯板状のキャリアに片持ちに連結された連鎖端子の形態で順次送り爪によって圧着機に送り込まれ、電線に圧着された後にキャリアから切り離される。
そして、次の端子金具を送り込むために送り爪がキャリアの上面を摺動しながら送り方向とは反対方向に戻る際に、キャリアの下面に摺接する受け部材と受け部材との間でキャリアを挟む押圧部材とでキャリアを挟圧して摩擦力を生じさせ、送り爪とともにキャリアが逆行することを防止するようにしている。
ここで、キャリアの表面が平滑であると、上記摩擦力が得られずにキャリアが僅かに逆行する場合がある。その場合、圧着機に装填されている端子金具に位置ずれが生じることとなって、当該端子金具は圧着不良となる可能性がある。そこで、キャリアの狭圧される面に滑り止めのための線状溝を形成し、上記摩擦力を確実に得ることにより圧着機に装填された端子金具の圧着前における位置決め精度を向上させるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−77157号公報
ところで、電線に圧着される端子金具は、一般に、図6に示すように、電線90が載置される基板部81と基板部81の両側縁に立ち上げられた一対の圧着片82とを備え、基板部81が電線90の外形に添うように湾曲して形成されており、基板部81をアンビル101に載置されて圧着機100に装填される。そして、アンビル101に対向配置されたクリンパ102により加圧されて一対の圧着片82が電線90に加締められ、端子金具80は電線90に圧着される。
ここで、端子金具80は、基板部81が湾曲しており、さらに基板部81の一端においてキャリアに片持ちにて支持されているのみであるため、アンビル101とクリンパ102とによる加圧時に左右に傾き易い。傾いたまま圧着がなされると、一対の圧着片82が電線90に対して均等に加締められず、抵抗値の増大や固着力の低下など電気的・機械的性能の点で圧着不良となる虞がある。特に、芯線の断面積が0.13mm以下であるような極細の電線に圧着される小型の端子金具においては、圧着片も小さくなるため、圧着不良が顕著に起こりうる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧着時の端子金具の挙動を安定させて圧着の品質向上を図ることができる圧着機、及び圧着時の挙動を安定させて圧着の品質向上を図ることができる端子金具を提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)〜(3)の圧着機、下記(4)及び(5)の端子金具により達成される。
(1)電線が載置される湾曲した基板部及び当該基板部の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片を有する端子金具を電線に圧着する圧着機であって、前記端子金具の基板部が載置されるアンビルと、当該アンビルとの間で当該端子金具を加圧して前記端子金具の一対の圧着片を前記電線に加締めるクリンパと、を備え、前記アンビルの載置面に粗面加工が施されていることを特徴とする圧着機。
(2)前記アンビルの載置面が、表面粗さRy12μm〜17μmであることを特徴とする上記(1)に記載の圧着機。
(3)断面積が0.08mm〜0.13mmの銅合金製の前記電線に圧着することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の端子金具。
(4)電線が載置される湾曲した基板部及び当該基板部の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片を有し、圧着機のアンビルに前記基板部を載置され、当該アンビルと当該圧着機のクリンパとの間で加圧されて前記一対の圧着片が前記電線に加締められて当該電線に圧着される端子金具であって、前記基板部における前記アンビルとの接触面に粗面加工が施されていることを特徴とする端子金具。
(5)前記基板部の接触面が、表面粗さRy12μm以上であることを特徴とする(4)に記載の端子金具。
本発明に係る圧着機によれば、端子金具の基板部が載置されるアンビルの載置面に粗面加工が施されているために、端子金具の基板部とアンビルの載置面との摩擦が大きくなり、圧着時の端子金具の傾きを防止することができる。それにより、一対の圧着片を電線に対して均等に加締めることができ、品質の向上を図ることができる。
また、本発明に係る端子金具によれば、アンビルに載置される基板部の当該アンビルとの接触面に粗面加工が施されているために、基板部とアンビルの載置面との摩擦が大きくなり、圧着時の端子金具の傾きを防止することができる。それにより、一対の圧着片を電線に対して均等に加締めることができ、圧着の品質向上を図ることができる。
以下、図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る圧着機の正面図、図2は図1の圧着機に用いるクリンパ及びアンビルとこれらクリンパ及びアンビルで圧着される端子金具及び電線の外観斜視図、図3は図2のクリンパ及びアンビル並びに電線及び端子の圧着時における拡大正面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態である圧着機10は、フロアに設置されたベース11と、駆動源12と、端子金具40と電線50とを圧着する圧着用アプリケータ13と、から構成されている。
ベース11は、水平方向に沿って略平坦な平坦部14を備えている。圧着用アプリケータ13は、ベース11に載置されて支持されている。
駆動源12は、図示しないサーボモータと、駆動力を伝達する駆動軸15と、シャンク16の不図示の円板部に掛止されるフック17と、からなる。サーボモータの回転運動は、ピストン・クランク機構を介して直線運動に変換され、ラム18を昇降動作させる構造になっている。駆動源12としては、サーボモータの代わりに、ダイレクトドライブ方式でシャンク16に連結するピストンロッドを備えた油圧シリンダなどを用いてもよい。
圧着用アプリケータ13は、クリンパ19と、アンビル20とを備え、クリンパ19の昇降動作により端子金具40の圧着片41を電線50に加締めて端子金具40を電線50に圧着する構造になっている。
端子金具40としては、少なくとも電線の芯線に加締められる一対の圧着片を有しているものであれば種々の形態の端子金具が適用可能である。例えば、箱状の電気接触部を有する雌型の端子金具や、タブ状の電気接触部を有する雄型の端子金具や、双方の電線を繋ぐジョイント用の端子金具などが適用可能である。
端子金具40は、導電性金属板の母材を所定形状に打ち抜き加工、折り曲げ加工して成形されたものであり、複数個が一定ピッチで帯板状のキャリア42に片持ちに連結された連鎖端子の形態で圧着用アプリケータ13に供給される。
クリンパ19の昇降動作により一対の圧着片41が内向きに変形されて芯線52に加締められ、端子金具40は電線50に圧着される。クリンパ19の昇降動作は、サーボモータの回転運動を、ピストン・クランク機構により直線運動に変換し、クリンパ19を保持するラム18を昇降動作させることにより行われる。
圧着用アプリケータ13は、フレーム21と、アンビル20を保持するホルダ22と、フレーム21に続くラム18と、ラム18に螺合して昇降動作するラムボルト23と、ラムボルト23が螺合するシャンク16と、端子送りユニット24と、から構成されている。
フレーム21は、側方からみてコ字状に形成されており、ホルダ22の取付部25と、上方に延在する支柱部26と、ラム支持部27と、から構成されている。フレーム21は、ベース11の平坦部14に載置されており、不図示のボルトとナット等により締結固定されている。なお、フレーム21をベース11に一体的に固定してもよい。
ラム支持部27は、ホルダ22の取付部25から上方に延在する支柱部26の上端部に連結されている。ラム支持部27には、ラム18をガイドする空間が設けられており、ラム18がスライド自在に嵌入できるようになっている
ホルダ22には、端子金具40が載置されるアンビル20が埋設されている。ホルダ22は、クリンパ19とラム18の下端面28との双方に対向する平坦面29を備えている。
アンビル20は、ホルダ22に収納保持された状態で、フレーム21の取付部25に装着される。アンビル20は、その底板30をホルダ22の底壁に密着させた状態で保持されており、ぐらつかない状態で端子金具40が上面に載置されるようになっている。
ラム18は、方形体状に形成されている。ラム18は、鉛直方向に沿って昇降自在にラム支持部27に支持されている。また、ラム18は、その長手方向が昇降方向即ち鉛直方向に沿っている。ラム18の下端面28は、昇降方向に対し直交する方向に沿って平坦に形成されている。
ラム18の下半部に、アンビル20に対して対向するようにクリンパ19が配置されている。クリンパ19は、方形板状をなしており、アンビル20との対向面にはアーチ形状に溝32が形成されている。クリンパ19が降下するとアンビル20の上部が溝32内に進入する。溝32の内面は、端子金具40の圧着片41を所定の形状に加締めることができるような曲面形状に成形されている。
ラムボルト23は、ラム18の上端面33のねじ孔に螺合して取り付けられている。ラムボルト23がラム18に取り付けられることで、ラム18は、昇降動作するようになる。
シャンク16は、中空の円柱状に形成されている。シャンク16は、一方の側の円板部が駆動源12のフック17に結合され、他方の側のねじ部がラムボルト23のねじ孔に螺合するようになっている。すなわち、シャンク16は、駆動源12の駆動力を、ラムボルト23を介してラム18に伝達して、クリンパ19を昇降させる。
また、シャンク16は、ラムボルト23のねじ孔に対するねじ込み量が調整されることによって、ラムボルト23との間の相対位置が変更可能にラムボルト23に取り付られている。ラムボルト23のねじ孔に対するねじ込み量を調整して、シャンク16のラムボルト23に対する相対位置が変更されると、アンビル20とクリンパ19との間の間隔も変更される。
シャンク16には、ねじ溝に螺合するナット34が備わっており、シャンク16がラムボルト23のねじ孔にねじ込まれた際に、ナット34を締結することによって、ラムボルト23とシャンク16とが互いに固定される。
端子送りユニット24は、ラム18の側部に備わる不図示のカムと、カムに当接して水平方向に移動する同じく不図示の連接棒と、連接棒を内部に収容するレバー支持部35と、レバー支持部35に嵌入されるクランク状のレバー36と、レバー36を回動自在に支持する枢軸37と、レバー36の先端部に備わる端子送り爪38と、から構成されている。
端子送りユニット24は、カムが駆動源12の駆動力によって降下し、その際に連接棒の一側の端部がカムに当接して水平方向に押され、連接棒の他側の端部がレバー36に当接して、枢軸37を回動中心としてレバー36が回動し、そして、キャリア42の送り孔に引っかかった端子送り爪38がキャリア42を一端子毎に端子送り方向に送り出す。
さらに図3を参照して、電線50の芯線52は、複数の素線が撚りあわされて構成されている。端子金具40は、電線50の被覆部51を除去した端末部に露出されている芯線52が載置される基板部43と、基板部43の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片41と、を備えている。基板部43は、芯線52の外形に添うように湾曲して形成されている。
アンビル20は、その上端に、端子金具40の基板部43が載置される載置面31が形成されている。載置面31は、芯線52の軸方向に垂直なアンビル20の断面において、基板部43よりも大きい曲率半径に設定された円弧状の輪郭をなす凹曲面に成形されている。
クリンパ19におけるアンビル20の載置面31との対向面に形成された溝32は、アンビル20の上部が進入可能な開口幅に形成されており、開口から続く溝32の内面は、面対称に相隣接した二つのアーチ形の湾曲面で構成されている。
クリンパ19の降下に伴って、アンビル20の載置面31に載置された端子金具40がクリンパ19の溝32内に進入し、溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面に一対の圧着片41をそれぞれ当接させる。端子金具40はクリンパ19とアンビル20との間で加圧され、一対の圧着片41は、溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面をそれぞれ摺動して内方に湾曲され、芯線52に加締められる。
端子金具40の基板部43が載置されるアンビル20の載置面31には全体にわたり粗面加工が施されている。載置面31の表面粗さはRy12μm〜17μmが好ましい。かかる粗面加工は、例えば放電加工や溶射のコーティングなどにより行うことができる。尚、溶射材料としては、端子材料より硬いものが好ましく、例えばニッケルなどが好ましい。
アンビル20の載置面31に粗面加工が施されることにより、載置面31と基板部43との間の摩擦力が大きくなる。それにより、クリンパ19の降下に伴って一対の圧着片41が芯線52に加締められる際に、端子金具40が傾くことがなく、一対の圧着片41は、クリンパ19の溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面にそれぞれ均等に当接し、湾曲されて芯線52に加締められる。
以上説明したように、本実施形態の圧着機10によれば、端子金具40の基板部43が載置されるアンビル20の載置面31に粗面加工が施されているために、端子金具40の基板部43とアンビル20の載置面31との摩擦が大きくなり、圧着時の端子金具40の傾きを防止することができる。それにより、一対の圧着片41を電線50に対して均等に加締めることができ、圧着の品質向上を図ることができる。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態に係る端子金具と当該端子金具が圧着される電線並びにこれら端子金具と電線とを圧着する圧着機のクリンパ及びアンビルの圧着時における拡大正面図である。
図4に示すように、本実施形態の端子金具140は、電線50の被覆部51を除去した端末部に露出されている芯線52が載置される基板部143と、基板部143の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片141と、を備えている。基板部143は、芯線52の外形に添うように湾曲して形成されている。
端子金具140を電線50に圧着する圧着機は、アンビルの載置面に粗面加工が施されていない点で上述した第1実施形態の圧着機10と相違するのみであり、他の構成は圧着機10と共通しており、共通する構成要素には同一の符号を付することにより説明を省略する。
アンビル20は、その上端に、端子金具140の基板部143が載置される載置面31が形成されている。載置面31は、芯線52の軸方向に垂直なアンビル20の断面において、基板部143よりも大きい曲率半径に設定された円弧状の輪郭をなす凹曲面に成形されている。
クリンパ19におけるアンビル20の載置面31との対向面に形成された溝32は、アンビル20の上部が進入可能な開口幅に形成されており、開口から続く溝32の内面は、面対称に相隣接した二つのアーチ形の湾曲面で構成されている。
クリンパ19の降下に伴って、アンビル20の載置面31に載置された端子金具140がクリンパ19の溝32内に進入し、溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面に一対の圧着片141をそれぞれ当接させる。端子金具140はクリンパ19とアンビル20との間で加圧され、一対の圧着片141は、溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面をそれぞれ摺動して内方に湾曲され、芯線52に加締められる。
そして、アンビル20の載置面31に載置された際に載置面31に接触する端子金具140の基板部143の接触面139には全体にわたり粗面加工が施されている。接触面139の表面粗さはRy12μm以上が好ましい。かかる粗面加工は、例えばローレット加工やプレス加工などにより行うことができる。尚、接触面139の表面粗さの上限は特に制限されないが、典型的には、ローレット加工やプレス加工により接触面139に設けられる凹部の深さが基板部143の板圧の1/4程度である場合の表面粗さに設定される。
端子金具140の基板部143の接触面139に粗面加工が施されることにより、アンビル20の載置面31と基板部143の接触面139との間の摩擦力が大きくなる。それにより、クリンパ19の降下に伴って一対の圧着片141が芯線52に加締められる際に、端子金具140が傾くことがなく、一対の圧着片141は、クリンパ19の溝32の内面を構成するアーチ形の湾曲面にそれぞれ均等に当接し、湾曲されて芯線52に加締められる。
以上説明したように、本実施形態の端子金具140によれば、アンビル20に載置される基板部143の当該アンビル20との接触面139に粗面加工が施されているために、基板部143とアンビル20の載置面31との摩擦が大きくなり、圧着時の端子金具140の傾きを防止することができる。それにより、一対の圧着片141を電線50に対して均等に加締めることができ、圧着の品質向上を図ることができる。
(実施例)
図5には、芯線の断面積が0.08mm及び0.13mmの二種の電線に対して、アンビルの載置面の表面粗さを種々に変更して端子金具の圧着を行った後の端子金具及び電線の芯線の形状が正面図において示されている。芯線の材料には、錫(Sn)を成分(含有率:約0.3%)とする銅合金が用いられている。
図5から明らかなように、アンビルの載置面の表面粗さがRy0.12μm未満であると、一対の圧着片の芯線への加締めが均等になされておらず、一方の圧着片の先端は、芯線にではなく他方の圧着片に食い込んでいる。
また、アンビルの載置面の表面粗さがRy0.17μmを超えていると、アンビルの載置面に接触する端子金具の基板部に傷がつき、外観不良となる。
一方、アンビルの載置面の表面粗さがRy0.12μm〜0.17μmの範囲であると、一対の圧着片の芯線への加締めが均等になされ、また端子金具の基板部に傷も見受けられず、電気的・機械的性能の点でも、また外観上も良好な圧着がなされている。
以上の実施例は圧着機のアンビルの載置面に粗面加工を施した場合のものであるが、端子金具の基板部とアンビルの載置面との摩擦を得るという点で、アンビルの載置面に粗面加工を施すこととアンビルの載置面に接触する端子金具の基板部の接触面に粗面加工を施すことは等価である。よって、端子金具の基板部の接触面に粗面加工を施す場合に、その表面粗さは、上記実施例からRy0.12μm以上であることが好ましいと言える。尚、端子金具の基板部の接触面に粗面加工を施す場合には、相互の接触によってアンビルの載置面が基板部の接触面を傷つけることはなく、よって、表面粗さの上限は特に制限されない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の第1実施形態に係る圧着機の正面図である。 図1の圧着機に用いるクリンパ及びアンビルとこれらクリンパ及びアンビルで圧着される端子金具及び電線の外観斜視図である。 図2のクリンパ及びアンビル並びに電線及び端子金具の圧着時における拡大正面図である。 本発明の第2実施形態に係る端子金具と当該端子金具が圧着される電線並びにこれら端子金具と電線とを圧着する圧着機のクリンパ及びアンビルの圧着時における拡大正面図である。 実施例及び比較例の圧着後の端子金具及び電線の芯線の形状を示す正面図である。 従来の圧着機の概略構成を示す正面図である。
符号の説明
10 圧着機
19 クリンパ
20 アンビル
31 載置面
40 端子金具
41 圧着片
43 基板部
50 電線

Claims (5)

  1. 電線が載置される湾曲した基板部及び当該基板部の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片を有する端子金具を電線に圧着する圧着機であって、
    前記端子金具の基板部が載置されるアンビルと、当該アンビルとの間で当該端子金具を加圧して前記端子金具の一対の圧着片を前記電線に加締めるクリンパと、を備え、
    前記アンビルの載置面に粗面加工が施されていることを特徴とする圧着機。
  2. 前記アンビルの載置面が、表面粗さRy12μm〜17μmであることを特徴とする請求項1に記載の圧着機。
  3. 断面積が0.08mm〜0.13mmの銅合金製の前記電線に圧着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端子金具。
  4. 電線が載置される湾曲した基板部及び当該基板部の両側縁にそれぞれ立ち上げられた一対の圧着片を有し、
    圧着機のアンビルに前記基板部を載置され、当該アンビルと当該圧着機のクリンパとの間で加圧されて前記一対の圧着片が前記電線に加締められて当該電線に圧着される端子金具であって、
    前記基板部における前記アンビルとの接触面に粗面加工が施されていることを特徴とする端子金具。
  5. 前記基板部の接触面が、表面粗さRy12μm以上であることを特徴とする請求項4に記載の端子金具。
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