JP2008170482A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射表示と透過表示の双方で明るく広視野角の表示を得ることができる半透過反射型の液晶装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶装置は、TFTアレイ基板10の液晶層50側に形成された画素電極9及び共通電極19を備え、1サブ画素領域内に反射表示領域Rと透過表示領域Tとが設けられるとともに、前記液晶層50の層厚が前記透過表示領域Tと前記反射表示領域Rとで異ならされ、前記反射表示領域Rに位相差層26を有しており、画素電極9の帯状電極部9c、9d電極幅と、隣接して配置された帯状電極部9c、9dの間隔とが、前記反射表示領域Rにおいて前記透過表示領域Tよりも狭く形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶装置及び電子機器に関するものである。
携帯電話等の表示部として半透過反射型の液晶装置を用いることがよく知られている。また特許文献1には、広視野角のFFS(Fringe Field Switching)モードを用いて半透過反射型の液晶装置を構成することが記載されている。
特開2005−338256号公報
特許文献1記載の半透過反射型液晶装置では、反射表示領域(反射層の形成領域)と透過表示領域とで液晶層厚を異ならせた、いわゆるマルチギャップ構造を採用している。このようにマルチギャップ構造を設けることで、透過表示領域と反射表示領域の液晶層のリタデーションを調整でき、表示コントラストを向上させることができるはずである。しかしながら、実際にマルチギャップ構造を備えたFFS方式の半透過反射型液晶装置を構成すると、反射表示において十分な輝度が得られないという問題が生じる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、反射表示と透過表示の双方で明るく広視野角の表示を得ることができる半透過反射型の液晶装置を提供することを目的としている。
本発明の液晶装置は、上記課題を解決するために、成された第1電極及び第2電極とを備え、1サブ画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが設けられるとともに、前記透過表示領域と前記反射表示領域との間で前記液晶層の層厚が異ならされており、少なくとも前記反射表示領域に位相差層を有する液晶装置であって、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が前記サブ画素領域内に延在する複数の帯状電極部を有しており、前記反射表示領域における前記帯状電極部の電極幅が、前記透過表示領域における前記帯状電極部の電極幅よりも狭く形成されていることを特徴とする。
上述した従来の液晶装置の問題点は、液晶層厚調整層によって液晶層厚を薄くされた反射表示領域において、配向膜の配向規制力によって電圧による液晶の再配向が阻害され、その結果液晶が十分に動かなくなることに起因すると考えられる。
一方、横電界方式の液晶装置において、電極間に形成される電界が最も強くなるのは帯状電極部の端縁近傍であり、電界が最も弱くなるのは、帯状電極部の幅方向中央部である。
そこで本発明では、液晶が電界により動きにくい反射表示領域において、帯状電極部の電極幅を透過表示領域よりも狭くし、電界が弱くなる第1基板上の領域を狭くして液晶に作用する電界の強度を向上させている。これにより、液晶が動きにくい反射表示領域においても所望の配向状態に液晶を再配向させることができ、十分な反射率を得ることができる。したがって本発明によれば、反射モードと透過モードの双方で明るく広視野角の表示が得られる液晶装置を提供することができる。
また、前記反射表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔が、前記透過表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔よりも狭く形成されていることが好ましい。このような構成とすれば、電界が弱くなる帯状電極部の間の領域についてもその範囲を狭くすることができ、液晶を所望の配向状態に再配向させるのがさらに容易になる。
また本発明の液晶装置は、液晶層を挟持して対向する第1基板及び第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に形成された第1電極及び第2電極とを備え、1サブ画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが設けられるとともに、前記透過表示領域と前記反射表示領域との間で前記液晶層の層厚が異ならされており、少なくとも前記反射表示領域に位相差層を有する液晶装置であって、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が前記サブ画素領域内に延在する複数の帯状電極部を有しており、前記反射表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔が、前記透過表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔よりも狭く形成されていることを特徴とする。
本発明では、液晶が電界により動きにくい反射表示領域において、帯状電極部の間隔を透過表示領域よりも狭くし、電界が弱くなる第1基板上の領域を狭くして液晶に作用する電界の強度を向上させている。これにより、液晶が動きにくい反射表示領域においても所望の配向状態に液晶を再配向させることができ、十分な反射率を得ることができる。したがって本発明によれば、反射モードと透過モードの双方で明るく広視野角の表示が得られる液晶装置を提供することができる。
また、前記反射表示領域における前記帯状電極部の電極幅が、前記透過表示領域における前記帯状電極部の電極幅よりも狭く形成されていることが好ましい。このような構成とすれば、電界が弱くなる帯状電極部上の領域についてもその範囲を狭くすることができ、液晶を所望の配向状態に再配向させるのがさらに容易になる。
前記位相差層が、前記反射表示領域に選択的に形成されている構成であってもよい。このような構成とすれば、厚みを有する位相差層が反射表示領域にのみ形成される構造となるため、位相差層の厚さによって液晶層の層厚を調整することも可能になる。すなわち、位相差層が液晶層厚調整層ないしその一部として機能する構成とすることができる。
前記位相差層が前記透過表示領域と前記反射表示領域の双方に形成されており、前記位相差層の光軸が前記透過表示領域と前記反射表示領域とで異なる方向である構成としてもよい。このような構成とすれば、位相差層をサブ画素領域内で平坦な平面形状に形成でき、また位相差層のパターニングが不要になるため、簡便な工程で位相差層を形成できる。また、平坦面を成す位相差層上に液晶層厚調整層を形成することができるため、液晶層厚調整層の厚さによる液晶層厚の制御をより正確に行えるようになる。
前記反射表示領域において、前記液晶層の位相差が略λ/4であり、前記位相差層の位相差が略λ/2であることが好ましい。このような構成とすれば、液晶層と位相差層とによって広帯域のλ/4位相差板を構成できるので、反射表示におけるコントラストを向上させることができる。
前記第1電極と前記第2電極とが、絶縁膜を介して前記第1基板上に積層されている構成とすることができる。すなわち本発明の液晶装置はFFS(Fringe Field Switching)方式の半透過反射型液晶装置として構成することができる。
前記第1電極と第2電極とがいずれも前記帯状電極部を有しており、前記第1電極の前記帯状電極部と前記第2電極の前記帯状電極部とが隣接して配置されている構成とすることもできる。すなわち本発明の液晶装置は、IPS(In-Plane Switching)方式の半透過反射型液晶装置として構成することもできる。
本発明の電子機器は、先に記載の本発明の液晶装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、透過表示と反射表示の双方で明るく高コントラストの表示が得られる半透過反射型の表示部を備えた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る液晶装置について図面を参照して説明する。
本実施形態の液晶装置は、液晶に対し略基板面方向の電界を印加して配向を制御することにより画像表示を行う方式のうち、FFS(Fringe Field Switching)方式と呼ばれる方式を採用したアクティブマトリクス方式の半透過反射型液晶装置である。
また本実施形態の液晶装置は、基板上にカラーフィルタを具備したカラー液晶装置であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のサブ画素で1個の画素を構成するものとなっている。したがって表示の最小単位を構成する領域を「サブ画素領域」、一組(R,G,B)のサブ画素から構成される領域を「画素領域」と称する。
図1は、本実施形態の液晶装置の等価回路図である。図2は、本実施形態の液晶装置を構成するマトリクス状に形成された画素領域(3つのサブ画素領域)の平面図である。図3は、図2のA−A’線に沿う液晶装置の断面図である。図4は、画素電極及び反射共通電極を拡大して示す説明図である。
なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示している。
本実施形態の液晶装置100は、図3に示すように、TFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成である。液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられた図示略のシール材によってTFTアレイ基板10と対向基板20との間に封止されている。TFTアレイ基板10の外面側、及び対向基板20の外面側には、それぞれ偏光板14,24が設けられている。TFTアレイ基板10の外側に、導光板91や反射板92を備えた照明装置90が配設されている。
図1に示すように、液晶装置100の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数のサブ画素領域には、画素電極9と画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されている。画素電極9と共通電極19との間には液晶層50が介在している。共通電極19は走査線駆動回路102から延びる共通線3bと電気的に接続されており、複数のサブ画素で共通の電位に保持されるようになっている。
データ線駆動回路101から延びるデータ線6aがTFT30のソースと電気的に接続されている。データ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、…、Snを、データ線6aを介して各サブ画素に供給する。前記画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートには、走査線駆動回路102から延びる走査線3aが電気的に接続されている。走査線駆動回路102から所定のタイミングで走査線3aにパルス的に供給される走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次でTFT30のゲートに印加されるようになっている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT30が走査信号G1、G2、…、Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで画素電極9に書き込まれるようになっている。画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と液晶を介して対向する共通電極19との間で一定期間保持される。
図2に示すように、液晶装置100の画素領域は、R,G,B各色のカラーフィルタ(図示略)を備えた3つのサブ画素領域により構成されている。サブ画素領域の各々には、内側に複数のスリット29,39が形成された概略梯子形状の画素電極9が形成されている。画素電極9の外周を取り囲むようにして、走査線3aと共通線3bと複数のデータ線6aとが配置されている。
走査線3aとデータ線6aとの交差部近傍にスイッチング素子であるTFT30が形成されており、TFT30はデータ線6a及び画素電極9と電気的に接続されている。また、画素電極9と平面視でほぼ重なる位置に略矩形状の共通電極19が形成されている。
画素電極9は、ITO等の透明導電材料からなる導電膜である。画素電極9のスリット29,39のうち、幅の広いスリット29は、TFT30側の領域に所定間隔で複数本(図示では10本)が配列されている。一方、幅の狭いスリット39は、スリット29が形成された領域よりも共通線3b側に複数本(図示では13本)が所定間隔で配列されている。スリット29,39は、走査線3a及びデータ線6aの双方と交差する方向に延びて形成されており、スリット29と39とは互いに平行である。
そして、画素電極9は、複数のスリット29によって形成された複数本(図示では9本)の幅の広い帯状電極部9cと、複数のスリット39によって形成された複数本(図示では12本)の幅の狭い帯状電極部9dとを有している。
共通電極19は、ITO等の透明導電材料からなる平面視矩形状の透明共通電極19tと、アルミニウムや銀などの光反射性を有する金属材料からなる平面視略矩形状の反射共通電極19rとからなる。透明共通電極19tと反射共通電極19rとは、互いの辺端部において電気的に接続されている。
本実施形態の場合、図2(a)に示すように、反射共通電極19rは、走査線3aと平行に延びる共通線3bと一体に形成されており、したがって透明共通電極19tと反射共通電極19rとからなる共通電極19は共通線3bと電気的に接続されている。
反射共通電極19rの形成領域が当該サブ画素の反射表示領域Rを構成しており、透明共通電極19tの形成領域が透過表示領域Tを構成している。さらに、反射共通電極19rと重なる領域の画素電極9に、幅の狭いスリット39と帯状電極部9dとが配置されており、透明共通電極19tと重なる領域の画素電極9に、幅の広いスリット29と帯状電極部9cとが形成されている。
ここで、図4(a)の説明図には、反射共通電極19rと透明共通電極19tとの境界部近傍の画素電極9が拡大して示されている。図4(a)において、We(r)は反射表示領域Rの画素電極9に形成された帯状電極部9dの電極幅であり、Ws(r)は反射表示領域Rの画素電極9に形成されたスリット39の幅(帯状電極部9dの間隔)である。一方、We(t)は透過表示領域Tに位置する帯状電極部9cの電極幅であり、Ws(t)はスリット29の幅(帯状電極部9cの間隔)である。
本実施形態の液晶装置100では、帯状電極部9c、9dの電極幅及び間隔(スリットの幅)が、透過表示領域Tと反射表示領域Rとでそれぞれ異なっており、反射表示領域Rにおける帯状電極部9dの電極幅We(r)及び間隔Ws(r)はいずれも透過表示領域Tの帯状電極部9cの電極幅We(t)及び間隔Ws(t)よりも狭くなっている。具体的な寸法の一例を挙げるならば、透過表示領域Tの帯状電極部9cの電極幅We(t)が4μm、間隔Ws(t)が6μmであるとき、反射表示領域Rの帯状電極部9dの電極幅We(r)の電極幅We(r)は2μm、間隔Ws(r)は4μmである。
なお、共通線3bと反射共通電極19rとを別々の導電膜を用いて形成し、これらを電気的に接続してもよい。このように別部材とする場合には、反射共通電極19rを共通線3bと異なる配線層に形成し、層間絶縁膜に開口したコンタクトホールを介して両者を接続した構成とすることもできる。
TFT30は、走査線3a上に部分的に形成された島状のアモルファスシリコン膜からなる半導体層35と、データ線6aを分岐して半導体層35上に延出されたソース電極31と、半導体層35上から画素電極9の形成領域に延びる矩形状のドレイン電極32とを備えている。走査線3aは、半導体層35と対向する位置でTFT30のゲート電極として機能する。ドレイン電極32と画素電極9とは、両者が平面的に重なる位置に形成された画素コンタクトホール47を介して電気的に接続されている。
なお、図示のサブ画素領域において、画素電極9と共通電極19とが平面視で重なる領域が、当該サブ画素領域の容量として機能するので、別途蓄積容量を設ける必要が無く、高い開口率を得ることができる。
図3に示す断面構成を見ると、基板本体10A上に走査線3aと透明共通電極19tと反射共通電極19rと共通線3bとが形成されている。走査線3a、共通電極19、及び共通線3bを覆って、シリコン酸化物膜等からなる絶縁薄膜11が形成されており、絶縁薄膜11上に島状の半導体層35が形成されている。絶縁薄膜11上にはまた、半導体層35と一部重なるようにしてソース電極31とドレイン電極32とが形成されている。TFT30を覆って、シリコン酸化物膜や樹脂膜からなる層間絶縁膜12が形成されており、層間絶縁膜12上に画素電極9が形成されている。層間絶縁膜12を貫通してドレイン電極32に達する画素コンタクトホール47を介して、画素電極9とドレイン電極32とが電気的に接続されている。
画素電極9を覆って、ポリイミド等からなる配向膜18が形成されている。配向膜18はラビング処理等の配向処理を施されて液晶を所定方向に配向させるようになっている。配向膜18による配向規制方向は、本実施形態の場合、走査線3aの延在方向と平行であり、画素電極9のスリット29,39の延在方向とは交差する方向である。
対向基板20は、基板本体20Aの液晶層50側に順に形成されたカラーフィルタ22と、カラーフィルタ22上に部分的に形成された位相差層26と、カラーフィルタ22と位相差層26とを覆う配向膜28と、を備えている。
カラーフィルタ22は、各サブ画素領域に対応して設けられた色材層を具備している。配向膜28はTFTアレイ基板10側の配向膜18と同様の構成であり、配向膜28による配向規制方向は、配向膜18の配向規制方向と反平行であり、したがって液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で、水平配向の初期配向状態を呈する。
位相差層26は、カラーフィルタ22上の反射表示領域Rに対応する領域に選択的に形成されている。位相差層26は、本実施形態の場合、透過光に対して略1/2波長(λ/2)の位相差を付与するものであり、基板本体20Aの内面側に設けられたいわゆる内面位相差層である。かかる位相差層26は、例えば、高分子液晶の溶液や液晶性モノマーの溶液を配向膜上に塗布し、所定方向に配向させた状態で固化する方法により形成することができる。位相差層26が透過光に対して付与する位相差は、その構成材料である液晶性高分子の種類や、位相差層26の層厚によって調整することができる。
本実施形態の液晶装置における各光学軸の配置を、図2(b)に示す。TFTアレイ基板10側の偏光板14の透過軸153と、対向基板20側の偏光板24の透過軸155とが互いに直交するように配置されている。透過軸153は走査線3aの延在方向(X軸方向)と平行であり、透過軸155はデータ線6aの延在方向(Y軸方向)と平行である。
配向膜18,28は、平面視で平行かつ逆方向にラビング処理されており、その方向は、図2(b)に示すラビング方向151であり、偏光板14の透過軸153と平行である。ラビング方向151は、図2(b)に示す方向に限定されるものではないが、画素電極9と共通電極19との間に生じる電界の主方向158と交差する方向(一致しない方向)とする。
本実施形態では、前記電界の方向158は、帯状電極部9c、9dの延在方向がラビング方向151に対して5°の角度であるため、ラビング方向151に対して95°の角度を成す方向となっている。
なお、上記では、配向膜18,28近傍の液晶層50における液晶の初期配向方向を便宜的にラビング方向としているが、配向膜18,28としてはラビング処理によって初期的に液晶の配向する方向を規定するものに限らず、例えば、光配向、或いは斜方蒸着法によって初期的な液晶の配向方向が規定された配向膜であっても構わない。
位相差層26はその遅相軸26aが偏光板14の透過軸153に対して左回りにほぼ67.5°の角度をなす向きに配置されている。本実施形態の場合、位相差層26の位相差は280nmであり、緑色光に対して略λ/2の位相差を付与するものとなっている。遅相軸26aの配置角度は、組み合わせる液晶層50の特性(波長分散特性)に応じて適宜変更することができ、最適なコントラスト値を得るための調整範囲としては67.5゜±2.5゜の範囲である。
液晶装置100では、カラーフィルタ22上の反射表示領域Rに対応する領域に選択的に位相差層26が設けられているので、反射表示領域Rでは位相差層26の厚さ分だけ液晶層50の厚さが薄くなっている。すなわち、液晶装置100は、いわゆるマルチギャップ構造を備えた液晶装置であり、位相差層26は、内面位相差層としてのみならず、透過表示領域Tの液晶層厚と反射表示領域Rの液晶層厚とを異ならせる液晶層厚調整手段としても機能するものとなっている。
上記構成を備えた本実施形態の液晶装置100では、走査線3a及びデータ線6aを介した信号入力によって、スリット29,39に面する画素電極9の端縁と、平面形状の共通電極19との間に電界を発生させて液晶を駆動し、所望のカラー表示を行うようになっている。
そして、図4(a)に示したように、反射表示領域Rにおける帯状電極部9cの電極幅We(r)と間隔Ws(r)が、それぞれ透過表示領域Tにおける帯状電極部9cの電極幅We(t)と間隔Ws(t)よりも狭くなっていることで、マルチギャップ構造を採用したFFS方式の液晶装置における問題点を解消している。
FFS方式の液晶装置では、図4(b)に示すように、画素電極9の帯状電極部9c、9dと、画素電極9の下層側に形成された共通電極19との間に電界Et、Erを生じさせて液晶を駆動する(ツイストさせる)ようになっている。ところが、液晶層50を構成する液晶のうち配向膜18,28に近接した位置に配されている液晶は、配向膜18,28の配向規制力により配向方向を強く固定されているため、駆動電界を作用させても動きにくくなっている。
特にマルチギャップ構造を備えた液晶装置の場合、透過表示領域Tでは十分な液晶層厚があるため所望のツイスト状態を得られるが、層厚が薄くなっている反射表示領域Rでは、配向膜18,28同士の間隔が狭いために液晶が動きにくく、透過表示領域Tと同程度の電界を液晶層50に作用させても所望のツイスト状態を得られず、意図した反射率を得ることができない。
これに対して、本実施形態の液晶装置100では、反射表示領域Rの帯状電極部9dの電極幅We(r)、及び電極幅Ws(r)を狭くすることで、反射表示領域Rの液晶層50に作用する電界の強度を高めて、所望の移動量を得られるようにしている。
図4(b)に示すように、帯状電極部と共通電極との間に形成される電界Et、Erは、帯状電極部9c、9dの端縁において最も強度が高くなる(電気力線の密度が大きくなる)。その一方で、帯状電極部の幅方向の中央部と、隣接する帯状電極部間の中間点において電界強度が低くなる。そこで、本実施形態では、帯状電極部の電極幅及び間隔を狭くすることで、電界強度が低くなる領域を相対的に狭くするとともに、電界強度が最も高くなる帯状電極部端縁を単位領域当たりに多く配置できるようにしている。これにより反射表示領域において液晶に作用する電界の強度を高めることができる。したがって、所望の移動量で液晶を再配向させることができ、反射率を向上させることができる。
ここで図5及び図6を参照して、反射表示領域Rと透過表示領域Tとで帯状電極部9d、9cの電極幅及び間隔を異ならせることによる効果についてさらに詳細に説明する。
図5のグラフは、本実施形態の液晶装置100の電気光学特性(透過率、反射率と印加電圧との関係)を示すグラフである。このときの反射表示領域Rの帯状電極部9dの電極幅We(r)は2μm、間隔Ws(r)は4μm、透過表示領域Tの帯状電極部9cの電極幅We(t)は4μm、間隔Ws(t)は6μmである。
図6は、反射表示領域Rと透過表示領域Tとで帯状電極部の電極幅及び間隔を一定にした場合の電気光学特性(透過率、反射率と印加電圧との関係)を示すグラフである。このときの反射表示領域Rの帯状電極部9dの電極幅We(r)は4μm、間隔Ws(r)は6μmであり、それぞれ透過表示領域Tの帯状電極部9cの電極幅We(t)、間隔Ws(t)と同一の寸法である。
また、液晶層50のΔn・dは、透過表示領域で0.34(液晶層厚dは3.4μm)、反射表示領域で0.14(液晶層厚dは1.4μm)であり、位相差層26の位相差は280nm(層厚2μm)である。
なお、図5及び図6に示すグラフの縦軸はいずれも任意単位(a.u.)であるが、縦軸の目盛りはグラフ間で比較可能に調整している。
図5と図6とを比較すると、透過率の曲線は両条件で共通であり、印加電圧1.5V〜4.5Vの範囲で、電圧の上昇に伴って単調に透過率が増加し、4.5V近傍で透過率(約0.3)が最大となっている。
一方、反射率の曲線は図5と図6で明確な差異があり、本実施形態の液晶装置100では、図6の条件に比して高い反射率が得られている。具体的には、透過率が最大となる4.5Vにおける反射率が、図5に示すグラフでは0.25程度であるのに対して、図6に示すグラフでは、0.18程度である。したがって検証に用いた条件では、本発明に係る構成を採用することで、反射率を4割程度向上することがわかる。
なお、本実施形態では、反射表示領域Rにおける帯状電極部9dの電極幅We(r)と間隔Ws(r)の双方を透過表示領域における帯状電極部9cの電極幅及び間隔よりも狭くすることとしたが、この構成に限定されるものではない。
FFS方式の液晶装置においては、帯状電極部9dの電極幅We(r)と間隔Ws(r)の少なくとも一方が、透過表示領域における電極幅We(t)、及び間隔Ws(t)よりも狭くなっていればよい。この場合にも、液晶層50に作用させる電界の強度を高めることができ、反射率の低下を防止する効果を得ることができる。
本実施形態のように帯状電極部9dの電極幅We(r)と間隔Ws(r)の双方を調整する構成とすれば、電極幅We(r)と間隔Ws(r)のいずれか一方のみを調整する場合に比して大きな効果が得られるのは勿論である。
また、本実施形態の液晶装置100では、位相差層26を反射表示領域Rに選択的に配置しており、これにより反射表示のコントラストを向上させている。またこのような構成によれば、透過表示領域Tと反射表示領域Rとの面積比(割合)を変更する場合にも、電極の構造を変更することなく、反射共通電極19rの形成領域、及び位相差層26の形成領域を変更するだけで容易に対応できるという利点がある。
反射表示を行う液晶装置では、光学設計上、反射黒表示を行う際に反射共通電極19rに到達する外光がすべての可視波長で略円偏光である必要がある。反射共通電極19rに到達した外光が楕円偏光であると黒表示に色づきが生じ、高コントラストな反射表示を得ることが困難になる。
そこで本実施形態の液晶表示装置では、カラーフィルタ22上の反射表示領域Rに対応する領域に選択的に位相差層26を形成し、反射表示領域Rにおける液晶層厚を1.4μm(Δn・d=140nm)となるように構成している。これにより、偏光板24と位相差層26と反射表示領域R内の液晶層50とで広帯域円偏光を作り出すことが可能となり、反射共通電極19rに到達する外光をすべての可視波長で略円偏光とすることができ、高コントラストな反射表示を得ることができる。
また、本実施形態の液晶装置では、カラーフィルタ22上の反射表示領域Rに対応する領域に選択的に位相差層26を形成しているので、透過表示領域Tは従来の横電界方式を用いた透過型液晶装置と全く同じ光学設計が可能となる。その結果、高コントラスト、広視野角な透過表示を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図7は、本実施形態の液晶装置200の部分断面図である。図8は、液晶装置200の光学軸配置を示す図である。
本実施形態の液晶装置200は、第1実施形態に係る液晶装置100と同様の基本構成を具備しており、液晶装置100との違いは、対向基板20の液晶層50側に形成される内面位相差層と液晶層厚調整層の構成にある。したがって、液晶装置200の画素領域におけるTFTアレイ基板10の平面構成は図2(a)に示したものと同様である。そして、図7は、図2(a)に示したA−A’線に沿う位置に対応する液晶装置200の断面構造を示したものである。
なお、図7及び図8において、図1から図4に示した液晶装置100と共通の構成要素には同一の符号を付してある。
図7に示すように、本実施形態の液晶装置200は、対向基板20として、基板本体20Aの液晶層50側に、カラーフィルタ22と、カラーフィルタ22上に区画形成された透過部位相差層26t及び反射部位相差層26rと、反射部位相差層26r上に形成された液晶層厚調整層25と、液晶層厚調整層25と透過部位相差層26tとを覆う配向膜28とが形成されたものを備えている。TFTアレイ基板10は、液晶装置100と同様の構成である。
透過部位相差層26tは、サブ画素の透過表示領域Tに対応する平面領域に選択的に形成されており、反射部位相差層26rは、サブ画素の反射表示領域Rに対応する平面領域に選択的に形成されている。反射部位相差層26r上の液晶層厚調整層25も、反射表示領域Rに対応する平面領域に形成されており、その層厚により反射表示領域Rにおける液晶層厚が透過表示領域Tにおける液晶層厚よりも薄くなっている。
本実施形態に係る液晶装置200では、反射表示領域Rに形成された反射部位相差層26rの遅相軸26aと透過表示領域Tに形成された透過部位相差層26tの遅相軸26bとが平面視で互いに異なる方向に設定されている。
反射部位相差層26r及び透過部位相差層26tは、例えば以下の方法により形成することができる。
まず、カラーフィルタ22上に位相差層形成用の配向膜を形成し、この配向膜に対してマスクラビング処理を施すことで透過表示領域Tに位置する配向膜と反射表示領域Rに位置する配向膜とで異なる方向にラビング処理を施す。
次に、かかる配向膜上に位相差層を構成する光官能基を有する液晶を塗布して前記ラビング方向にそれぞれ配向させ、これに光を照射して固定化する。
以上の工程により、反射部位相差層26rと透過部位相差層26tとを単一の位相差層内に区画形成することができる。位相差層形成用の配向膜の配向処理に関しては、上記ラビング処理のほか、光配向処理であってもよい。
図8に示す光学軸配置をみると、偏光板14,24の透過軸153,155、ラビング方向151、及び電界の主方向158は第1実施形態と同様である。
反射部位相差層26rの遅相軸26aの方向は、ラビング方向151(X軸方向)に対して67.5°の角度を成す方向である。一方、透過部位相差層26tの遅相軸26bの方向は、ラビング方向151(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)であり、対向基板20の偏光板24の透過軸155と平行である。あるいは透過部位相差層26tの遅相軸26bを偏光板24の透過軸155と直交する方向(X軸方向)に配置してもよい。
図8に示すように遅相軸26aの方向を設定された反射部位相差層26rは、先の第1実施形態に係る位相差層26と同様の機能を奏する。すなわち、偏光板24、反射部位相差層26r、及び液晶層50によって、反射共通電極19rに到達する外光を広い波長域でほぼ円偏光とすることができ、高コントラストの反射表示を得る手段として機能する。
一方、遅相軸26bを偏光板24の透過軸155と平行に配置された透過部位相差層26tは、偏光板24を透過して入射する直線偏光の振動方向と遅相軸26bの方向が一致しているため、かかる入射光に対して何ら作用しないものとなっている。したがって透過部位相差層26tは透過表示に影響を与えないようになっている。
上述したように、反射部位相差層26rと透過部位相差層26tとは、部位により異なる配向処理を施した位相差層形成用の配向膜上に液晶を塗布して形成できるものであるため、第1実施形態のように位相差層26を選択形成する必要がなく、簡便な工程で容易に形成することができる。
また、反射部位相差層26rの表面と透過部位相差層26tの表面とは同じ高さで平坦に形成されているため、反射部位相差層26r上に形成する液晶層厚調整層25の高さ調整を高精度に行えるようになり、液晶層厚の制御をより正確に行えるようになる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の液晶装置300の1つのサブ画素を示す平面図である。図10は、図9のB−B’線に沿う位置における液晶装置300の部分断面図である。
本実施形態の液晶装置300は、第1実施形態に係る液晶装置100と同様の基本構成を具備しており、液晶装置100との違いは、TFTアレイ基板10の電極構造にある。したがって、図9及び図10において、図1から図4に示した液晶装置100と共通の構成要素には同一の符号を付してある。
図9に示すように、本実施形態の液晶装置300は、IPS(In-Plane Switching)方式の電極構造を備えた液晶装置である。すなわち、1つのサブ画素領域内に、複数の帯状電極部9c、9dを備えた画素電極(第1電極)9と、複数の帯状電極部19c、19dを備えた共通電極(第2電極)19とを有する構成である。画素電極9を構成する帯状電極部9c、9dは、データ線6a側の端部においてデータ線6aに沿って延びる基幹部9aと接続されている。共通電極19を構成する帯状電極部19c、19dは、画素電極9の基幹部9aと反対側のサブ画素辺縁にてデータ線6aに沿って延びる基幹部19aと接続されている。共通電極19は、走査線3aと反対側のサブ画素辺縁に配置された共通線3bと接続されている。
透過表示領域Tには、画素電極9のうち幅の広い帯状電極部9cと、共通電極19のうち幅の広い帯状電極19cとが、互いに平行に交互に配列されている。一方、反射表示領域R(反射層49の形成領域)には、相対的に幅の狭い帯状電極部9dと帯状電極部19dとが、互いに平行に交互に配列されている。
図10に示す断面構造をみると、対向基板20の構成は第1実施形態と同様である。一方、TFTアレイ基板10では、基板本体10A上に、TFT30と、反射層49とが形成されており、これらを平面的に覆う層間絶縁膜12上に、画素電極9と共通電極19(共通線3b)とが形成されている。画素電極9とTFT30とは、層間絶縁膜12に形成された画素コンタクトホール47を介して電気的に接続されている。
本実施形態のようにIPS(In-Plane Switching)方式の電極構造を備えた液晶装置である場合には、第1電極(画素電極9)の帯状電極部9cと第2電極(共通電極19)の帯状電極部19cとの間、及び、帯状電極部9dと帯状電極部19dとの間に形成した基板面方向の横電界により液晶を駆動する構成となる。そのため、液晶層厚の狭い反射表示領域に位置する帯状電極部9d、19d間の領域についても反射率の低下は生じない。しかしながら、帯状電極部9d、19dそれぞれの幅方向中央部で電界が弱くなるために液晶が動きにくくなって反射率の低下が生じる。したがって、マルチギャップ構造を備えたIPS方式の液晶装置においては、図9及び図10に示すように、反射表示領域Rに位置する帯状電極部9d、19dの幅を透過表示領域Tに位置する帯状電極部9c、19cの幅よりも狭くすればよい。これにより、液晶が動きにくい帯状電極部上の領域が狭くなり、液晶を動きやすくして反射率の低下を防止することができる。
(電子機器)
図11は、本発明に係る液晶装置を表示部に備えた電子機器の一例である携帯電話の斜視構成図であり、この携帯電話1300は、本発明の液晶装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記実施の形態の液晶装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、高コントラスト、広視野角の透過表示及び反射表示を得ることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態ではTFTアクティブマトリクス方式の液晶装置を例にして説明したが、スイッチング素子として薄膜ダイオード(Thin Film Diode;TFD)等を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置に本発明を適用することも可能である。
また、実施形態ではマルチギャップ構造を実装するための液晶層厚調整層を対向基板に設けた構成としたが、かかる液晶層厚調整層をTFTアレイ基板に設けてもよく、対向基板とTFTアレイ基板の双方に設けてもよい。
またさらに、実施形態では、反射表示を行うための反射層(反射共通電極19r)をTFTアレイ基板10に形成しているが、対向基板20に反射層を形成した構成とし、対向基板20を照明装置90側に配置し、TFTアレイ基板10をパネル表示面側に配置してもよい。
第1実施形態に係る液晶装置の等価回路図。 画素領域の平面図及び光学軸配置を示す図。 図2のA−A’線に沿う断面図。 第1実施形態に係る液晶装置の作用説明図。 第1実施形態に係る液晶装置の電気光学特性を示すグラフ。 比較のための従来の液晶装置の電気光学特性を示すグラフ。 第2実施形態に係る液晶装置の部分断面図。 第2実施形態に係る液晶装置の光学軸配置を示す図。 第3実施形態に係る液晶装置の1サブ画素を示す平面図。 図9のB−B’線に沿う断面図。 電子機器の一例を示す図。
符号の説明
100,200 液晶装置、10 TFTアレイ基板(第1基板)、20 対向基板(第2基板)、30 TFT、9 画素電極(第1電極)、9c,9d 帯状電極部、19 共通電極(第2電極)、19r 反射共通電極、19t 透明共通電極、26 位相差層、26r 反射部位相差層、26t 透過部位相差層、29,39 スリット、R 反射表示領域、T 透過表示領域

Claims (9)

  1. 液晶層を挟持して対向する第1基板及び第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に形成された第1電極及び第2電極とを備え、1サブ画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが設けられるとともに、前記透過表示領域と前記反射表示領域との間で前記液晶層の層厚が異ならされており、少なくとも前記反射表示領域に位相差層を有する液晶装置であって、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が前記サブ画素領域内に延在する複数の帯状電極部を有しており、
    前記反射表示領域における前記帯状電極部の電極幅が、前記透過表示領域における前記帯状電極部の電極幅よりも狭く形成されていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記反射表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔が、前記透過表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 液晶層を挟持して対向する第1基板及び第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に形成された第1電極及び第2電極とを備え、1サブ画素領域内に反射表示領域と透過表示領域とが設けられるとともに、前記透過表示領域と前記反射表示領域との間で前記液晶層の層厚が異ならされており、少なくとも前記反射表示領域に位相差層を有する液晶装置であって、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が前記サブ画素領域内に延在する複数の帯状電極部を有しており、
    前記反射表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔が、前記透過表示領域における複数の前記帯状電極部のうち、隣り合う前記帯状電極部同士の間隔よりも狭く形成されていることを特徴とする液晶装置。
  4. 前記反射表示領域における前記帯状電極部の電極幅が、前記透過表示領域における前記帯状電極部の電極幅よりも狭く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 前記位相差層が、前記反射表示領域に選択的に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶装置。
  6. 前記位相差層が前記透過表示領域と前記反射表示領域の双方に形成されており、前記位相差層の光軸が前記透過表示領域と前記反射表示領域とで異なる方向であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶装置。
  7. 前記反射表示領域において、前記液晶層の位相差が略λ/4であり、前記位相差層の位相差が略λ/2であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液晶装置。
  8. 前記第1電極と前記第2電極とが、絶縁膜を介して前記第1基板上に積層されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の液晶装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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