JP2008168809A - エアスプリング制御装置及び制御方法 - Google Patents

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條 尚 孝 上
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Abstract

【課題】 後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御装置において、前車軸及び後前車軸が地上から浮上した場合に前車軸及び後前車軸で懸架するエアスプリングの圧力を浮上以前の正常圧に維持するエアアスプリング制御装置及び制御方法の提供。
【解決手段】 前車軸(3)のタイヤ及び後前車軸(17f)タイヤが地上(G)から浮上した状態である場合に、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧を、前車軸(3)のタイヤ及び後前車軸(17f)のタイヤが接地している状態における空気圧に維持する様に構成されている制御装置(コントロールユニット)(46)を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアスプリング制御装置及び制御方法に関し、特に後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御装置及び制御方法に関する。
近年、ショベル車、高所作業車及び梯子車等の建設機械、サービス施設車両等を広域で使用するようになってきている。従来、建設機械や施設車両を荷台後端に傾斜梯子をかけて車載していた。これに対して、一層、簡単かつ安全に車載させることがもとめられている。
建設車両以外の、例えば、耐震性の低い移動式電源装置や変電装置、溶接装置等の車載には、これら装置の車両振動による故障発生を抑制するように求められている。車両振動による運搬物の故障対策としては、従来の金属ばねにかえてエアスプリングを使用したエアサスペンションの利用が増えている。
図8は、従来の建設車両運搬車の1例である。車両A1の前部に設けたアウトリガー(ジャッキ)2によって車両A1を傾け、その荷台4にショベル車5を搭載あるいは降載させる。このショベル車5は、梯子板6によって、荷台4上に自走して搭載あるいは降載される。
図9は、前車軸が2軸のエアサスペンション車両1の傾斜姿勢を示した簡略図である。後前車軸17fと後後車軸17rとは、独立に懸架されている。
したがって、後車軸17においては、後後車軸17rのタイヤが接地して、後前車軸17fが地面Gから離れて浮上した状態になっている。
図10は、図9のような大型トラックあるいはバスに装着される後2軸用エアサスペンションを示している。
図10において、左方が車両前方であり右方が車両の後方である。タイヤをつけた後前車軸17fは、駆動力と制動力の伝達機能を有している。
後前車軸17fは、ほぼ水平に配置されたサポートビーム18に取り付けられている。サポートビーム18の前方がエアスプリング20が取り付けられている。サポートビーム18の後方に、エアスプリング21が取り付けられている。
このような構成によって、後前車軸17fが分担する車両の上下方向懸架はエアスプリング20、21によって行われる。
後後車軸17rまわりのサポートビーム19、エアスプリング22、23の構成と機能は、後前軸17fと実質的に同じである。
上記の後2軸用エアサスペンションは、エアスプリングへのエア供給を増減して後車軸17にかかる車両重量による車高の変動をなくし、所定高さにするように制御している。
上記図10のエアサスペンションでは、図9のように、後前車軸17fが上昇すると、エアスプリング20、21が、後前車軸17fの重量によって引き伸ばされる。
図11は、エアスプリング20が伸びた状態を示したものである。エアスプリング20は、エアの入出口Zを備えた上部の蓋板20aと、下部の台部20cとの間に、柔軟な筒体20bが配されている。蓋板20aは車体のフレーム11に固定され、台部20cはサポートビーム18に固定されている(図10参照)。
エアスプリング20が伸びた図11において、筒体20bのBで示す部位は、台部20cの内壁部20dから離れる状態にある。
このような、エアスプリング20が伸びた状態では、前記図11のコントロールユニット46は、「車高が高くなった」と判断する。そして車高を下げるための通常の制御として、エアスプリング20内のエアを入出口Zから排出する。したがって筒体20b内のエア圧は低下する。この状態で、車両1への搭載物の搭載が行われる。
車両1への搭載が完了して、傾斜していた車両1を正規の状態に戻す際に、それまで後前車軸17fの重量により吊下げられて、伸長していたエアスプリング20は、内圧の低い状態にある。従って、タイヤが接地してエアスプリング20が正常な荷重を負担したときには、車両の傾斜以前の状態より縮んでつぶれてしまう可能性がある。
同様に、搭載物を車両から荷下ろしする際にも、傾斜した車両1が通常時(全てのタイヤが設置している状態)に戻った時に、内圧が低い状態のエアスプリングがつぶれてしまう可能性がある。
図12は、エアスプリング20が正常ではないつぶれ方を示している。
正常なつぶれ(短縮)ではCに示すようなひだをつくって筒体20bが短縮される。しかし、筒体20bの内壁部20dとの接部が矢印Fのように滑って、内壁部20d内に噛み込んでしまうことがある。
筒体20bの内壁部20dへの噛み込みは、筒体20bの損傷の原因になることがある。
また、図13に示す正常状態への回復時に、ハイトセンサ34(図10参照)が車高の低位を感知する。そして、エア入出口Zからエアを急激に送り込むように制御する。
急激にエアを送り込まれた筒体20bは、通常の状態に戻るときに急激に伸長するために損傷の原因になる。特に噛み込み状態にあった筒体20bの急激な伸長は、筒体20bに局部的に負荷をあたえることで損傷の可能性がある。
また、急激にエアを送り込まれた筒体20bの伸長時に、大きな衝撃音Nsを発する可能性がある。
そして、作業者のみならず、周辺住民にも異様な音響をあたえる騒音公害にもなることもある。
このように、従来のエアサスペンションの制御方法では、後前車軸17fの浮上によってエアの充填昇圧あるいは排気減圧が自動で行われる。しかし、上述した様な諸問題が発生してしまう。これに対して、有効な対応策は、現時点では提案されていない。
その他の従来技術として、エンジンが停止し運転者が車外に出たときに、車高調整作業を別途行わなくても、エアスプリングの空気圧を自動的に減圧し、運転者が荷台にアクセスし易いようにせしめる技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る技術では、上述した様な荷積み、荷下ろしの際における問題を解消することは出来ない。
特開2002−240528号公報
本発明は上述した様な欠点に応えるものであり、後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御装置において、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが地上から浮上した場合に、前車軸及び後前車軸で懸架するエアスプリングの圧力を浮上以前の正常圧に維持するエアアスプリング制御装置及び制御方法の提供を目的としている。
本発明のエアスプリング制御装置は、後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御装置において、前車軸(3)のタイヤ及び後前車軸(17f)のタイヤが地上(G)から浮上した状態である場合に、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧を、前車軸(3)のタイヤ及び後前車軸(17f)のタイヤが接地している状態における空気圧に維持する様に構成されている制御装置(コントロールユニット)(46)を備えていることを特徴とする(請求項1)。
本発明のエアスプリング制御装置は、エアスプリングに高圧エアを供給する高圧エア供給系統(Ph)と、該高圧エア供給系統(Ph)に介装されたソレノイドバルブ(42)と、ソレノイドバルブ(42)の切換位置を制御するスイッチ(Sw)とを有し、前記制御装置(46)は、該スイッチ(Sw)が作動状態となった場合に、ソレノイドバルブ(42)を、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行うように構成されている(請求項2)。
本発明のエアスプリング制御装置は、エアスプリングに高圧エアを供給する高圧エア供給系統(Ph)と、該高圧エア供給系統(Ph)に介装されたソレノイドバルブ(42)と、後前車軸(17f)のエアスプリング(20、21)内の圧力と後後車軸(17r)のエアスプリング(22、23)内の圧力との差を計測する圧力センサ(52)と、を有し、前記制御装置(56)は、圧力センサ(52)の計測値が閾値以上低圧となった場合に、ソレノイドバルブ(42)を、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行う様に構成されている(請求項3)。
本発明のエアスプリング制御方法は、後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御方法において、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のタイヤが地上から浮上した状態であるか否かを決定する工程と、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のタイヤが地上から浮上している場合に、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧を、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のタイヤが接地している状態における空気圧に維持する工程とを有することを特徴とする(請求項4)。
本発明のエアスプリング制御方法は、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のタイヤが地上から浮上した際に、エアスプリングに高圧エアを供給するソレノイドバルブ(42)を制御するスイッチ(Sw)を手動にて作動する工程を有し、該スイッチ(Sw)が作動状態となった場合には、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリングの空気圧が維持される位置にソレノイドバルブ(42)が切り換わる(請求項5)。
本発明のエアスプリング制御方法は、圧力センサ(52)により後前車軸(17f)のエアスプリング(20、21)内の圧力と後後車軸のエアスプリング(22、23)内の圧力との差を計測する工程と、後前車軸(17f)のエアスプリング(20、21)内の圧力が後後車軸(17r)のエアスプリング(22、23)内の圧力よりも閾値以上低圧となった場合に、ソレノイドバルブ(42)を、前車軸(3)及び後前車軸(17f)のエアスプリング内の空気圧が維持される位置に切り換える工程とを有する(請求項6)。
上述した本発明のエアスプリング制御装置及び制御方法によれば、以下の効果を奏する。
(1) 前輪及び後前輪が地上から浮上した状態である場合に、前輪及び後前輪のエアスプリングの空気圧を、前輪及び後前輪が接地している状態における空気圧に維持する様に構成されているので、従来の欠点であった、浮上した際にエアスプリング内の空気を排気してしまい、前輪及び後前輪が降下して接地する場合に、エアスプリングが過剰に圧縮されることで発生する、エアスプリングのゴム材が噛み込み破損することを防止できる。
また、エアスプリング内への正常な空気圧までの回復が急激に行われることで発する衝撃音が、発生しなくなり騒音防止になる。
(2) 高圧エア供給系統に介装されたソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの切換位置を制御するスイッチとを有し、制御装置は、該スイッチが作動状態となった場合に、ソレノイドバルブを、前輪及び後前輪のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行うように構成されているので、オペレータがスイッチをONすれば、前輪及び後前輪が地上から浮上した状態でもエアスプリングは排気されない。従って、前輪及び後前輪が降下して接地する場合にエアスプリングは過剰圧縮されないし、急激な圧力回復時の衝撃音が発生しない。また、従来のエアサスペンションの制御装置に運転者、あるいは作業者が操作するスイッチを付設するだけで、所定の機能が付加される利点がある。
(3) 高圧エア供給系統に介装されたソレノイドバルブと、後前輪のエアスプリング内の圧力と後後輪のエアスプリング内の圧力との差を計測する圧力センサと、を有し、制御装置は、圧力センサの計測値が閾値以上低圧となった場合に、ソレノイドバルブを、前輪及び後前輪のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行う様に構成されているので、運転者、あるいは作業者が格別な作業をすることなく、エアスプリングに関する問題は予防できる。また、従来のエアサスペンションの制御装置に圧力センサを付設し、制御ソフトの機能をかえるだけで、所定の機能が付加される利点がある。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、説明する。
まず、図1〜図4を参照して、第1実施形態のエアスプリング制御装置及び制御方法を説明する。
図1のフレーム11に、ハイトセンサ34が、取り付けられている。ハイトセンサ34には、レバー32がほぼ水平に取り付けられている。
ハイトセンサ34は、後車軸17とフレーム11の間の距離を揺動角に変えて、荷台高さすなわち車高を検出するように構成されている。
レバー32の先端部に、第1のリンク30がほぼ垂直に取り付けられている。第1のリンク30の上端部は、レバー32の先端部に揺動自在になっている。
第1のリンク30の下端部が、第2のリンク26の中央部に取り付けられている。第1のリンク30の下端部と、第2のリンク26の中央部は、揺動自在になっている。
第2のリンク26の後端部は、後後車軸17rの中央上部に揺動自在に取り付けられている。第2のリンク26の前端部は、第3のリンク28の端部に取り付けられている。第2のリンク26は、ほぼ水平に配置されている。
第3のリンク28の他端部は、支持部材29の端部に揺動自在に取り付けられている。
支持部材29は、後前車軸17fの中央上部に取り付けられている。
図1における後前車軸17fのY方向変位は、上記の第1のリンク30、第2のリンク26、第3のリンク28と、レバー32によって、ハイトセンサ34に伝達される。
ハイトセンサ34は、そのY方向変位を揺動角に変換して、後車車軸17の車高変位にする。そして、車高に応じて、エアスプリングへの供給エアを増減して、所定の車高にする。
図2は、上記の図1で示したエアスプリング制御作用を行う装置の回路図である。図1も参照して、説明する。
ハイトセンサ34は、信号ラインL34によってコントロールユニット46に連結されている。
コントロールユニット46は、信号ラインL46によってソレノイド弁42に連結されている。コントロールユニット46は、信号ラインLsによって手動の搭載作業スイッチSwに連結されている。搭載作業スイッチSwは、車両に建設機械等の搭載物を搭載中であることを、コントロールユニット46に送信する機能を有している。
コントロールユニット46は、信号ラインLbによって、ブレーキスイッチBrに連結されている。コントロールユニット46は、電源31によって常時通電されている。
ソレノイド弁42は、エアラインP40によって、エアタンク40に連結されている。エアラインP40と、エアタンク40とで、高圧エア供給系統Phが形成されている。高圧エア供給系統Phは、エアスプリング20、21に高圧エアを供給するようになっている。
ソレノイド弁42は、エアラインP42によって、エアスプリング20に連結されている。エアスプリング20と21とは、図示しないエアラインで連結されている。
コントロールユニット46は、車両を傾斜させて建設機械等の搭載物を搭載あるいは降載する間は、後前車軸17fが浮上してエアスプリング20、21が伸びても、搭載あるいは降載する段階におけるエアスプリング20、21内のエアの量を変えないように制御する。
コントロールユニット46は、あるいは、エアスプリング20、21内のエアの圧力を変えないように制御する。
コントロールユニット46の制御機能は、搭載作業スイッチSwのONによって作動する。
図3は、前記の搭載作業スイッチSwの取り付け部位を示している。搭載作業スイッチSwは、車両の運転室50の計測器ボード51の、運転手の手が届く位置に取り付けられている。搭載作業スイッチSwは、計測器ボード51の背部を通した信号線Lsによって、コントロールユニット46に連結されている。
なお、搭載作業スイッチSwは、車外からの操作が可能な、例えば、キャブバックにあってもよい。
また、搭載作業スイッチSwは、車内、車外の両方にあってもよい。
また、搭載作業スイッチSwは、リモコン操作スイッチでもよい。
なお、上記の搭載作業は、搭載作業のみならず、降載作業でも同じである。
図4は、上記エアスプリング制御装置の制御作用を示すフローチャートである。図4及び図1〜図3を参照して説明する。以下において、搭載物の搭載と降載は、車両を傾斜させる点では同じなので、搭載作業についてのみ説明する。
先ず、搭載作業スイッチSwがONか否かを判定する(ステップS1)。前車軸3及び後前車軸17fが地上から浮上した状態か否かを決定する工程である。
搭載作業スイッチSwがONでない場合は(ステップS1がno)、車両を傾斜させての搭載あるいは降載は行われないので、通常の走行時の状態の場合の制御が行われる。すなわち、通常時と判断され、エアスプリング20、21の伸長に相当するエアの排出あるいは供給が行われる。(ステップS3)。そして、リターンする。
搭載作業の開始時で搭載作業スイッチSwがONにされていれば(スイッチを手動にて作動する工程が行われていれば)、ステップS1では、搭載作業スイッチSwがONであると判断され(ステップS1がyes)、ステップS2に進む。
ステップS2では、搭載作業時の制御と判定される。これが、搭載作業時の制御と判定する工程である。そして、ステップS4に進む。
なお、搭載作業時の制御が指示される前に、駐車ブレーキBrが作動していて車両の傾斜、建設機械の搭載重量で車両が動かないか、をコントロールユニット46が確認する。
ステップS4では、ハイトセンサ34からの信号、すなわち、後前車軸17fの浮上による車高変動の信号の如何にかかわらず、ソレノイド弁42の作動をさせない制御を行う。すなわち、車高変動の信号を無視するように制御する。
エアスプリング20、21が伸張しても、エアスプリング20、21から排気をしない。前車軸3及び後前車軸17fのタイヤが接地している状態において、エアスプリング20、21の空気圧が維持される工程である。そして、リターンに行き、ステップS1に戻る。
搭載作業が終了したら、運転者が搭載作業スイッチSwをOFFに戻して、通常走行が可能な状態に戻す。搭載作業スイッチSwがOFFになれば、ステップS1がnoの状態になり、伸長していたエアスプリング20、21は、後前車軸17fの懸架する重量に相応する長さになる。
なお、前車軸のエアスプリングの制御は、図4を参照して説明した後前車軸17fのエアスプリング20、21の制御と、実質的に同様である。
次に、図5〜図7を参照して、第2実施形態のエアスプリング制御装置及び制御方法を説明する。第1実施形態との違いを主体として説明する。
図5及び図6において、フレーム11に、ハイトセンサ34が、取り付けられている。
ハイトセンサ34は、信号ラインL34によってコントロールユニット56に連結されている。
コントロールユニット56は、信号ラインL56によってソレノイド弁42に連結されている。コントロールユニット56は、信号ラインL52によって圧力センサ52に連結されている。
圧力センサ52は、信号ラインL20によって、後前車軸17fのエアスプリング20に連結されている。圧力センサ52は、信号ラインL23によって、後後車軸17rのエアスプリング23に連結されている。
圧力センサ52は、エアスプリング20の内圧とエアスプリング23の内圧との差を検出して、コントロールユニット56に送信するようになっている。
コントロールユニット56は、信号ラインLbによって、ブレーキスイッチBrに連結されている。コントロールユニット46は、電源31によって常時通電されている。
ソレノイド弁42は、エアラインP40によって、エアタンク40に連結されている。エアラインP40と、エアタンク40とで、高圧エア供給系統Phが形成されている。高圧エア供給系統Phから、エアスプリング20、23に、高圧エアを供給するようになっている。
ソレノイド弁42は、エアラインP42によって、エアスプリング20に連結されている。エアスプリング20と21とは、図示しないエアラインで連結されている。
ソレノイド弁42は、エアラインP43によって、エアスプリング23に連結されている。エアスプリング23と22とは、図示しないエアラインで連結されている。
コントロールユニット56は、車両を傾斜させて建設機械等の搭載物を搭載あるいは降載する間は、浮上前のエアスプリング20、21内のエアの量を変えないように制御する。すなわち、後前車軸17fが浮上してエアスプリング20、21が伸びても、浮上前のエアスプリング20、21内のエア量を維持させる。
あるいは、エアスプリング20、21内のエアの圧力を変えないように制御する。
コントロールユニット56は、圧力センサ52の検出値によって、後前車軸17fのエアスプリング20、21内の圧力を閾値内にとどめるように制御する。
図7は、上記エアスプリング制御装置の制御作用を示すフローチャートである。図5、図6も参照して説明する。以下において、搭載物の搭載と降載は、車両を傾斜させる点では同じなので、搭載作業についてのみ説明する。
前提として、車両の運行あるいはエンジンの作動如何にかかわらず、電源31から制御回路のコントロールユニット56に電気が送られている状態にする。
搭載作業時には、圧力センサ52が後前車軸17fのエアスプリング20内の圧力と、後後車軸17rのエアスプリング23内の圧力との圧力差を、計測する(ステップS11)。
ついで、エアスプリング20内の圧力とエアスプリング23内の圧力との圧力差が、予め決まられた閾値以上であるか否かを、コントロールユニット56が判断する(ステップS12)。
すなわち、後後車軸17rにかかっていた重量(軸重)で決定されるエアスプリング23内の圧力と、後前車軸17rのエアスプリング20内の圧力との圧力差が、許容値になっているか否かを判断する。
なお、後後車軸17rにかかる重量は、搭載物の重量によってきまるので閾値も、積載条件によって異なる。
ステップS12において、圧力差が閾値以下の場合は(ステップS12でno)、車両傾斜、搭載物搭載をしない通常時と判断する(ステップS13)。そして、レベリング弁34の作動に則った制御をする。その後、リターンする。
ステップS12の判定において、圧力差が閾値以上の場合は(ステップS12でyes)、搭載作業時と判断する(ステップS14)。そして、ステップS15に進む。
ステップS15では、ハイトセンサ34の出力信号の如何にかかわらず、ソレノイド弁42の作動をさせないようにコントロールユニット56が制御する。この制御によって、エアスプリング20の伸長があってもエアスプリング20は排気しない。
あるいは、ハイトセンサ34の出力信号の如何にかかわらず、車両傾斜以前の後前車軸17fのエアスプリング20内の圧力を維持させる。ステップS15が、ソレノイド弁を前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える工程である。
そして、リターンに行き、ステップS11に戻る。
なお、前車軸のエアサスペンションの制御は、図7を参照して説明した後前車軸17fのエアスプリング20、21に対する制御と、実質的に同様である。
上記図示の実施形態は、あくまで例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
本発明の第1実施形態の構成を示す側面図。 図1の制御回路図。 図2の制御回路を起動させるためのスイッチの配置図。 第1実施形態の制御を示すフローチャート。 第2実施形態の構成を示す側面図。 図5の制御回路図。 第2実施形態の制御を示すフローチャート。 従来の建設機械運搬車 エアサスペンション後軸車の前車軸上昇状態を示す側面図。 エアサスペンションの制御機構を示す図。 エアスプリングの作用説明図。 エアスプリングの作用説明図。 エアスプリングの作用説明図。
符号の説明
1・・・・・・建設機械運搬車、車両
3・・・・・・前車軸
4・・・・・・荷台
5・・・・・・ショベル車
11・・・・・フレーム
17・・・・・後車軸
17f・・・・後前車軸
17r・・・・後後車軸
20、21・・後前車軸用エアスプリング
22、23・・後後車軸用エアスプリング
34・・・・・ハイトセンサ
40・・・・・エアタンク
42・・・・・ソレノイド弁
Sw・・・・・搭載作業スイッチ
46、56・・コントロールユニット
52・・・・・圧力センサ

Claims (6)

  1. 後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御装置において、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが地上から浮上した状態である場合に、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤのエアスプリングの空気圧を、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが接地している状態における空気圧に維持する様に構成されている制御装置を備えていることを特徴とするエアスプリング制御装置。
  2. エアスプリングに高圧エアを供給する高圧エア供給系統と、該高圧エア供給系統に介装されたソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの切換位置を制御するスイッチとを有し、前記制御装置は、該スイッチが作動状態となった場合に、ソレノイドバルブを、前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行う様に構成されている請求項1のエアスプリング制御装置。
  3. エアスプリングに高圧エアを供給する高圧エア供給系統と、該高圧エア供給系統に介装されたソレノイドバルブと、後前車軸のエアスプリング内の圧力と後後車軸のエアスプリング内の圧力との差を計測する圧力センサとを有し、前記制御装置は、圧力センサの計測値が閾値以上低圧となった場合に、ソレノイドバルブを、前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える制御を行う様に構成されている請求項1のエアスプリング制御装置。
  4. 後車軸が2軸タイプのトラックにおけるエアスプリングの空気圧を制御するエアスプリング制御方法において、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが地上から浮上した状態であるか否かを決定する工程と、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが地上から浮上している場合に、前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧を、前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが接地している状態における空気圧に維持する工程とを有することを特徴とするエアスプリング制御方法。
  5. 前車軸のタイヤ及び後前車軸のタイヤが地上から浮上した際に、エアスプリングに高圧エアを供給するソレノイドバルブを制御するスイッチを手動にて作動する工程を有し、該スイッチが作動状態となった場合には、前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧が維持される位置にソレノイドバルブが切り換わる請求項4のエアスプリング制御方法。
  6. 後前車軸のエアスプリング内の圧力と後後車軸のエアスプリング内の圧力との差を計測する工程と、後前車軸のエアスプリング内の圧力が後後車軸のエアスプリング内の圧力よりも閾値以上低圧となった場合に、ソレノイドバルブを、前車軸及び後前車軸のエアスプリングの空気圧が維持される位置に切り換える工程とを有する請求項4のエアスプリング制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012121503A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Tadano Ltd 車両運搬車
WO2025120833A1 (ja) * 2023-12-08 2025-06-12 日本電信電話株式会社 重機の遠隔制御装置

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