JP2008157507A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Takechika Mishima
毅睦 三島
Satoru Okada
覚 岡田
Nobuyuki Takeya
伸行 竹谷
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Abstract

【課題】本発明は、換気装置の換気ファンを用いてエアフィルタ清掃機構が捕集した塵埃を屋外へ排出でき、塵埃が換気ファンの翼間に付着し目詰りを生じることなく円滑に導かれ、換気効率と塵埃排出効率の向上化を得られる空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】エアフィルタ清掃機構Sを備え、換気装置11は吹出し流路42と両側面に第1、第2の吸込み部45,45が開口するファンケーシング40と換気ファン41からなり、案内ホース38の一端部を第2の吸込み部に、他端部をエアフィルタ清掃機構に接続し、換気ファンは回転駆動される中間仕切り板49と、この中間仕切り板の両側面に多数枚のブレードが互いに間隙を存して円形状に設けられる羽根車である第1、第2の多翼遠心ファン50,51からなり、第2の吸込み部と対向する第2の多翼遠心ファンにおけるブレードd相互の間隔は、第1の吸込み部と対向する第1の多翼遠心ファンにおけるブレードd相互の間隔よりも大に形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、室内の空気調和作用をなすとともに、室内を換気する機能と、エアフィルタから塵埃を自動除去し、かつ除去した塵埃を屋外へ排出する機能を備えた空気調和機の室内機に関する。
近年、室内の断熱性と気密性の向上化が図られ、さらに建築基準法の改正にともない換気の重要性がより高まっている。そのため、空気調和機の室内機に換気装置を内蔵し、換気機能を加えた構造のものが主流となりつつある。上記換気装置は、接続される吸排気ダクトの高い圧損に対して風量を確保するよう、スクロール構造のファンケーシングおよび、このファンケーシング内に遠心ファンを収容したものが多用される。
さらに、空気調和機は冷暖房運転時の省エネ性向上が図られ、処理する風量が増加している。それにともない、熱交換器や室内送風機に塵埃が付着するのを防止するエアフィルタは、比較的短期間で捕捉した塵埃の付着量が大となる。エアフィルタに付着する塵埃量が一定範囲を超えると目詰りを生じ、圧力損失となって吹出し風量が減少し、省エネ性悪化に繋がる。
定期的にフィルタを室内機本体から取外し、付着する塵埃を除去し清掃することで不利条件が簡単に解消できるものの、一般的な室内機は天井に近い高所に壁掛けされているため、ユーザが脱着し難い状況にある。そこで、室内機にフィルタの自動清掃機能を備える、たとえば[特許文献1]に記載されるような提案がなされている。
特開2004−278923号公報
上記フィルタから捕集された塵埃は、[特許文献1]に記載のように、空気調和機に配置した換気用と兼用した送風機を用いた吸排気装置により、屋外へ自動排出するようにしている。したがって、吸排気装置のファンは常時、塵埃にさらされ、静電気の影響で塵埃が付着し易い状態になる。
特に、換気ファンとして多用される遠心ファンは、換気時の風量確保を目的にしているため、翼枚数が極めて多い多翼ファンが使用される。このような多翼ファンで塵埃の排出運転を行なうと、翼間が狭いので塵埃が目詰りし易く、本来の換気機能が低下し、これにともない塵埃排出用としての機能も低下する要因となってしまう。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、換気装置およびエアフィルタ清掃機構を備え、換気装置を構成する換気ファンでエアフィルタ清掃機構が捕集した塵埃を屋外へ排出し、しかも塵埃が換気ファンの翼間に付着し目詰りを生じることなく円滑に導かれるようにして、換気効率および塵埃排出効率の向上化を得られる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室内機は、室内機本体に吸込み口および吹出し口を備え、エアフィルタを吸込み口と吹出し口との間の通風路内に配置して室内空気中に含まれる塵埃を捕捉し、エアフィルタ清掃機構を備えてエアフィルタ表面に付着した塵埃を除去し、換気装置を備えて室内を換気でき、
上記換気装置は、周端部に吹出し流路、両側面に吸込み部が開口するスクロール形状のファンケーシングと、このファンケーシング内に換気ファンを収容してなり、案内ホースの一端部を一方の吸込み部に、他端部をエアフィルタ清掃機構に接続し、
上記換気ファンは、両側面が両吸込み部に対向して設けられ回転駆動される中間仕切り板と、この中間仕切り板の両側面側に多数枚のブレードが互いに間隙を存して円形状に設けられる一対の多翼遠心ファンからなり、
案内ホース接続側の吸込み部と対向する多翼遠心ファンにおけるブレード相互の間隔は、案内ホースが接続されない側の吸込み部と対向する多翼遠心ファンにおけるブレード相互の間隔よりも大に形成される。
本発明によれば、換気ファンでエアフィルタ清掃機構が捕集した塵埃を屋外へ排出し、かつ換気ファンの翼間における塵埃による目詰りを防止し、換気効率と塵埃排出効率の向上化を得られるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は空気調和機の室内機に係る概略の側断面図、図2は前面パネル2を外した状態での室内機本体1の正面図である。(なお、図面上の煩雑さを避けるため、説明中に符号を付していない部品は図示していない。また、図示しても符号を付していない。以下同じ)
室内機本体1は、前側筐体を構成する前面パネル2と、後板筐体3とから構成され、上下方向に対して幅方向に横長状をなす。室内機本体1の前面側一部に前面吸込み口4が開口され、前面吸込み口4に対向する前面パネル2には開閉駆動機構に支持される可動パネル2Aが嵌め込まれる。
運転停止の状態では、上記可動パネル2Aは前面パネル2表面に接合して同一面となり前面吸込み口4を閉成する。運転時には、手前側に突出変位して室内と連通する隙間を生じ、前面吸込み口4が室内に開放するよう制御される。室内機本体1の上部には、枠状の桟が嵌め込まれた上面吸込み口5が設けられる。
上記室内機本体1の前面下部に吹出し口6が開口され、2枚の吹出しルーバー7a,7bが並行して設けられる。各吹出しルーバー7a,7bは、それぞれの回動姿勢によって上記吹出し口6を開閉し、運転条件に応じて熱交換空気の吹出し方向を設定できるようになっている。
室内機本体1内には、前側熱交換器部8Aと後側熱交換器部8Bとで略逆V字状に形成される熱交換器8が配置されるとともに、この熱交換器8の一側部に室内機本体1内に収容される全ての電気部品を制御する制御部を備えた電気部品箱9が並設される。
上記熱交換器8の前後側熱交換器部8A,8B相互間に室内送風機10が配置される。室内送風機10は、一側端に配置されるファンモータと、このファンモータの回転軸に一方の支軸が機械的に連結され他方の支軸は軸受け具に支持される横流ファンとから構成される。室内送風機10と隣接する側部には、後述する換気装置11が設けられる。
上記前側熱交換器部8Aの下端部は前ドレンパン12a上に載り、上記後側熱交換器部8Bの下端部は後ドレンパン12b上に載る。前、後ドレンパン12a,12bは、各熱交換器部8A,8Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
前後ドレンパン12a,12bの一部で、室内送風機10の横流ファンに対するノーズを構成している。また、ノーズとなる前後ドレンパン12a,12bの側壁部分と吹出し口6の各辺部との間は、隔壁部材14によって連結される。隔壁部材14で囲まれる空間は、上記ノーズと吹出し口6とを連通する吹出し通風路15である。
一方、前面パネル2と熱交換器8との間に亘り、取付け具を介して前面パネル2に取付けられる枠体組立16が介在される。枠体組立16の前面部には、左右に分離された前部エアフィルタ17と、二次エアフィルタであるところの空気清浄ユニット18が前後して取付けられる。上記枠体組立16の上面には、左右に分離された上部エアフィルタ20が取付けられる。
前部エアフィルタ17上端と上部エアフィルタ20前端との間に亘って、エアフィルタ清掃機構Sが設けられる。このエアフィルタ清掃機構Sは、各エアフィルタ17,20の幅方向長さと同一の幅方向長さで、かつ前後方向に所定厚みを有し、前面パネル2の前面部と上面部とが交差するデッドスペース内に配置される。
前部エアフィルタ17には、前部エアフィルタ移動機構52が連結される。この移動機構52は、前部エアフィルタ17を図の位置からエアフィルタ清掃機構Sを通過して上部エアフィルタ20の上面部位に移動させ、さらにエアフィルタ清掃機構Sを通過して再び元の位置に戻すよう移動させる。
上部エアフィルタ20には上部エアフィルタ移動機構53が連結される。この移動機構53は、上部エアフィルタ20を図の位置からエアフィルタ清掃機構Sを通過して前部エアフィルタ17の前面部位に移動させ、さらにエアフィルタ清掃機構Sを通過して再び元の位置に戻すよう移動させる。
上記空気清浄ユニット18は、左右一対の電気集塵機22と、集塵機電源部23とから構成される。各電気集塵機22は、流通する空気中の塵埃に電荷を与える荷電側電極と、電荷を与えられた塵埃を捕捉する集塵側電極を備えている。各電極表面には、臭いの成分を吸着する脱臭剤が塗布され、電気集塵機として集塵機能と脱臭機能を併せ有する。
上記エアフィルタ清掃機構Sは、前,上部エアフィルタ17,20に付着する塵埃を除去する回転ブラシ30を収容するとともに、回転ブラシ30が除去した塵埃を収集する塵埃受け通路31を備えたダストボックス32と、このダストボックス32下面に設けられ回転ブラシ30の一部が露出する開口部33と、この開口部33を開閉自在なシール部材34とから構成される。
上記ダストボックス32は、帯電防止樹脂材を用いて成形され、抗菌処理が施されている。そのため、塵埃の付着やカビの発生を防止して、長期に亘って清潔な状態を維持できる。同様に、回転ブラシ30についても抗菌処理され、塵埃の付着やカビの発生を防止して、長期に亘って清潔な状態を維持できる。
さらに、ダストボックス32内部において塵埃の移動がスムーズとなるよう、塵埃接触部分に対して滑らかな表面処理を施している。特に塵埃受け通路31においては、実際の塵埃除去運転において圧損を小さく抑え、風の流れがスムーズになるよう、稜線は風上側にR2mm以上の曲面に形成される。
上記シール部材34は、開口部33の下方部位に対向して配置されていて、合成ゴム等の柔軟弾性材からなる。シール部材34は換気装置11の作動時のみ開口部33を閉成し、空調運転時およびエアフィルタ清掃機構Sの作動時には開口部33を開放するよう、リフト機構Wに支持される。
ダストボックス32内における塵埃受け通路31と回転ブラシ30の収容部位との間には、掻き落し用突部35が突設される。この掻き落し用突部35は常時、回転ブラシ30の毛先内に、回転ブラシ30の軸方向に亘って挿入し、回転ブラシ30の回転にともなって毛先が摺接する位置にある。
図3は第1の実施の形態での換気装置11の一部断面図であり、模式的に示すエアフィルタ清掃機構Sとの関係構成を説明する図でもある。
エアフィルタ清掃機構Sのダストボックス32は、その一側部に吸気口37が設けられ塵埃受け通路31と連通する。吸気口37が設けられる側部とは反対側の側部には、案内ホース38の一端部が接続されていて、この案内ホース38は塵埃受け通路31と連通する。上記案内ホース38の他端部は、換気装置11に接続されている。
換気装置11における案内ホース38の接続部には、風力ダンパを備えたダンパケースが設けられる。風力ダンパは一端がダンパケースに回動自在に支持され、他端は重力でダンパケース内に垂れ下り、ダンパケース内を閉成する。ダンパケース内に負圧がかかると風力ダンパは回動してダンパケース内を開放するが、ダンパケース内に正圧がかかるとストッパにより回動を阻止され、垂れ下ったままの状態となる。
以下、図3および図4(A),(B)から、換気装置11について詳細に説明する。
図4(A)は一方向から見た換気装置11の模式的な正面図、図4(B)は他方向から見た換気装置11の模式的な正面図である。(理解が容易になるよう、図4(A)(B)においてファンケーシングの向きを同一に揃えている。)
上記換気装置11は、周面に上記風力ダンパを備えたダンパケースが一体に突設されるファンケーシング40と、このファンケーシング40内部に収容される換気ファン41とから構成される。
上記ファンケーシング40は、周端部に口体からなる吹出し流路42を備え、スクロール形状をなす。上記吹出し流路42には吸排気ダクト43が接続されていて、この吸排気ダクト43は室外機に接続される冷媒配管等とともに、室内機本体1が取付けられる壁を貫通して屋外へ延出され、屋外にて開口される。
さらに、上記ファンケーシング40の両側面に、吸込み部44,45が開口される。ここでは、図3に示すファンケーシング40の左側部に開口する吸込み部44を、「第1の吸込み部」と呼び、右側部に開口する吸込み部45を、「第2の吸込み部」と呼ぶ。
上記第1の吸込み部44には、ダンパ駆動機構に連結される開閉ダンパ47が開閉自在に取付けられている。開閉ダンパ47が第1の吸込み部44を開放することにより、ファンケーシング40内部と室内機本体1内部とが連通する。
上記第2の吸込み部45は、ファンケーシング40側面に取付けられる蓋板48によって閉成状態にある。この蓋板48には、上記エアフィルタ清掃機構Sから延出される案内ホース38の端部が接続する接続部aが設けられる。したがって、第2の吸込み部45は案内ホース38を介してエアフィルタ清掃機構Sの塵埃受け通路31と連通する。
上記換気装置11における換気ファン41は、上記ファンケーシング40内を軸方向に沿って略二分し、両側面が上記第1の吸込み部44と、第2の吸込み部45に対向して収容される円板状の中間仕切り板49と、この中間仕切り板49の両側面に設けられる一対の羽根車である多翼遠心ファン50,51とから構成される。
上記中間仕切り板49における第2の吸込み部45と対向する側面部で、かつ軸芯部には駆動モータの回転軸と連結される支軸bが設けられる。この支軸bは蓋板48を貫通して、軸受け部に枢支され、かつカップリングを介して上記駆動モータの回転軸に連結されている。
第1の吸込み部44と対向する多翼遠心ファン50を、「第1の多翼遠心ファン」と呼び、第2の吸込み部45と対向する多翼遠心ファン51を、「第2の多翼遠心ファン」と呼ぶ。図4(A)は第1の吸込み部44側から見た第1の多翼遠心ファン50を模式的に示し、図4(B)は第2の吸込み部45から見た第2の多翼遠心ファン51を模式的に示している。
第1、第2の多翼遠心ファン50,51はともに、中間仕切り板49の周端部に沿い多数枚のブレードdの一端部が互いに間隙を存して円形状に設けられる。第1、第2の多翼遠心ファン50,51の形態については互いに同一であるが、それぞれの多翼遠心ファン50,51を構成するブレードdの枚数は互いに相違している。
すなわち、案内ホース38の接続側である第2の吸込み部45と対向する第2の多翼遠心ファン51でのブレードd相互の間隔は、案内ホース38が接続されない側(開閉ダンパ47取付け側)の第1の吸込み部44と対向する第1の多翼遠心ファン50でのブレードd相互の間隔よりも大に形成される。
各多翼遠心ファン50,51は同じ中間仕切り板49の両側面に設けられるので、ファン直径は互いに同一である。したがって、第2の多翼遠心ファン51を構成するブレードdの合計枚数は、第1の多翼遠心ファン50を構成するブレードdの合計枚数よりも少ない。なお、第1の多翼遠心ファン50を構成するブレードdの枚数と相互間隔は、従来から用いられる換気ファンと同一である。
つぎに、このようにして構成される空気調和機の室内機における作用について説明する。
使用者がリモコン(遠隔操作盤)の運転ボタンを押圧操作すると、室内送風機10が駆動するとともに空気清浄ユニット18が作用する。さらに、室内機と冷媒管を介して連通する室外機において圧縮機が駆動して、冷凍サイクル運転が開始される。
室内空気は前面吸込み口4および上面吸込み口5から室内機本体1内に導かれ、前部エアフィルタ17および上部エアフィルタ20を通過する。このとき、室内空気中に含まれる塵埃が各エアフィルタ17,20に捕捉される。前部エアフィルタ17を流通した室内空気は空気清浄ユニット18を構成する電気集塵機22に導かれ、より微細な塵埃が電気的に集塵され、かつ脱臭される。
清浄化した室内空気は熱交換器8を流通し、ここに導かれる冷媒と熱交換作用が行われる。そのあと熱交換空気は吹出し通風路15に沿って導かれ、吹出し口6から吹出しルーバー7a,7bに案内されて室内へ吹出され、効率のよい空調運転を継続する。
空調運転中にユーザがリモコン(遠隔操作盤)を操作して「換気モード」を選択すると、換気装置11における換気ファン41が駆動されるとともに、開閉ダンパ47は第1の吸込み部44を開放する。
前、上面吸込み口4,5から室内機本体1内に吸込まれた室内空気の一部は、換気ファン41を構成する第1の多翼遠心ファン50の作用によって第1の吸込み部44からファンケーシング40内に導かれ、さらに吸排気ダクト43を介して屋外へ排気される。第1の多翼遠心ファン50を構成するブレードdの枚数と相互間隔は、従来から用いられる換気ファンと同一であるので、効率よく換気作用をなす。
ユーザがリモコンの「外気取入れモード」を選択すると、開閉ダンパ47は第1の吸込み部44を開放し、かつ換気ファン41が逆転駆動する。外気は吸排気ダクト43から換気装置11を介して室内機本体1内に導入され、吹出し口6から室内へ吹出される。第1の多翼遠心ファン50を構成するブレードdの枚数と相互間隔は、従来から用いられる換気ファンと同一であるので、効率よく外気取入れ作用をなす。
上述の換気モードと外気取入れモード運転のいずれにしても、第1の多翼遠心ファン50は換気専用のファンとして機能する。また、これらの運転モードは換気ファン41を正逆回転駆動することで行われるので、第1の多翼遠心ファン50とともに第2の多翼遠心ファン51も同方向に回転して、同時に送風作用をなす。
換気モードの選択時には、第2の多翼遠心ファン51はダンパケース内の風力ダンパに負圧をかける。風力ダンパはダンパケース内を開放し、案内ホース38を介してエアフィルタ清掃機構Sを構成するダストボックス32内の空気を吸引する。このとき、ダストボックス32の開口部33はシール部材34で閉成されていて、吸気口37からのみ空気がダストボックス32に導かれる。
また、外気取入れモードの選択時には、第2の多翼遠心ファン51は吸排気ダクト43を介して外気を吸引し風力ダンパに正圧をかける。風力ダンパはストッパにより回動を阻止されてダンパケース内の閉塞状態に変化がない。したがって、案内ホース38とエアフィルタ清掃機構Sへの外気導入はない。
ユーザがリモコンを操作して「エアフィルタ掃除モード」を選択する、もしくは所定の期間毎で空調運転の終了後、もしくは予め設定された時間、もしくは予め決められた時間帯などに、「エアフィルタ掃除モード」が自動的に行われる。
エアフィルタ掃除モードの選択にともない、前部エアフィルタ移動機構52は前部エアフィルタ17を移動させる。同時に、エアフィルタ清掃機構Sが作動し、リフト機構Wに連結されるシール部材34はダストボックス32の開口部33を開放するとともに、回転ブラシ30を回転駆動する。
前部エアフィルタ17はダストボックス32とシール部材34との間に形成される隙間を挿通し、回転ブラシ30は回転しながら前部エアフィルタ17と摺接する。前部エアフィルタ17に付着していた塵埃は、回転ブラシ30によって円滑に、かつ確実に掻き落されて除去される。
塵埃が前部エアフィルタ17から回転ブラシ30に転移した直後に、回転ブラシ30は掻き落し用突部35に接触して通過するので、回転ブラシ30に転移した塵埃は塵埃受け通路31に掻き落され、ここに捕集される。
このとき、換気装置11の換気ファン41は停止していて、風力ダンパはダンパケースを閉成し、案内ホース38は塵埃受け通路31に対して閉成状態にある。吸気口37は開放しているが開口面積は僅かであり、ダストボックス32は略密閉構造となっているので、掻き落とされた塵埃が塵埃受け通路31から周辺へ飛散することはない。
前部エアフィルタ17は回転ブラシ30によって塵埃を除去されつつ、エアフィルタ清掃機構Sを通過し、一旦、上部エアフィルタ20の上部側に案内されてから、再びエアフィルタ清掃機構Sを介して元の位置に戻るよう逆転制御される。前部エアフィルタ17は2度に亘ってエアフィルタ清掃機構Sを通過し、全ての付着塵埃は完全除去される。
つぎに、上部エアフィルタ移動機構53が作動し、上部エアフィルタ20は移動を開始する。ダストボックス32とシール部材34との間に形成される隙間を挿通し、回転ブラシ30は回転しながら上部エアフィルタ20に摺接する。上部エアフィルタ20に付着していた塵埃は回転ブラシ30により掻き落される。回転ブラシ30に転移した塵埃は、直ちに掻き落し用突部35により塵埃受け通路31に掻き落され捕集される。
上部エアフィルタ20は回転ブラシ30によって塵埃を除去されつつ、エアフィルタ清掃機構Sを通過し、一旦、前部エアフィルタ17の上部側に案内されてから、再びエアフィルタ清掃機構Sを介して元の位置に戻るよう逆転制御される。上部エアフィルタ20は2度に亘ってエアフィルタ清掃機構Sを通過し、全ての付着塵埃は完全除去される。
このようにして前、上部エアフィルタ17,20に付着する塵埃を除去するエアフィルタ自動清掃運転が完了した時点で、リフト機構Wが駆動してダストボックス32の開口部33を閉成する。そして、換気装置11の換気ファン41を駆動するとともに、開閉ダンパ47により第1の吸込み部44を閉成する。
第1の多翼遠心ファン50と第2の多翼遠心ファン51は同時に送風作用をなすが、第1の吸込み部44は開閉ダンパ47によって閉成されているから、第1の多翼遠心ファン50による第1の吸込み部44からの室内空気吸引はない。
第2の多翼遠心ファン51は回転にともなって風力ダンパに負圧をかけ、風力ダンパは回動してダンパケース内を開放する。負圧は案内ホース38を介してエアフィルタ清掃機構Sを構成する塵埃受け通路31に作用する。
ダストボックス32内には、急激に吸気口37から空気が導入されて、比較的圧力の高い空気が、ダストボックス32内を案内ホース38接続方向へ速い速度で導かれる。塵埃受け通路31にある塵埃はその空気流の勢いに乗り、ダストボックス32から案内ホース38を介して換気装置11に導かれ、さらに吸排気ダクト43を介して屋外へ排出される。
このようにして、上記エアフィルタ清掃機構Sが各エアフィルタ17,20から除去し捕集した塵埃を、換気ファン41を構成する第2の多翼遠心ファン51が案内ホース38を介して換気装置11に導き、さらに吸排気ダクト43から屋外へ排出する。第2の多翼遠心ファン51は塵埃排出専用のファンとして機能することとなる。
上記第2の多翼遠心ファン51は塵埃にさらされ、全てのブレードd表面に塵埃が接触する。しかしながら、第2の多翼遠心ファン51は各ブレードd相互間の間隔を広く設定してあるので、ブレードd相互間に塵埃が詰まることがなく、塵埃排出作用において少しの影響もない。
図5は第2の実施の形態での換気装置11Aの一部断面図であり、模式的に示すエアフィルタ清掃機構Sとの関係構成を説明する図でもある。なお、同図において一部は図示を省略しており、また第1の実施の形態(図3)と同一の構成部品については同番号を付して新たな説明は省略する。
ここでは、換気装置11Aを構成するファンケーシング40の吹出し流路42に、流路分離板55が設けられることが特徴である。すなわち、上記流路分離板55は吹出し流路42を流路方向に沿って2分しており、その取付け位置は上記換気ファン41を構成する中間仕切り板49と対向する部位である。
このことにより、第1の多翼遠心ファン50が回転駆動して第1の吸込み部44を介して導かれる室内空気は、吹出し流路42を流路分離板55に案内されて吸排気ダクト43に導かれる。同時に、第2の多翼遠心ファン51が回転駆動してエアフィルタ清掃機構Sから案内ホース38と第2の吸込み部45を介して導かれる塵埃は、吹出し流路42を流路分離板55に案内されて吸排気ダクト43に導かれる。
上述したように、第1の多翼遠心ファン50と第2の多翼遠心ファン51とではブレードdの枚数が相違しているので、そのブレードdの枚数の差で生じる換気ファン41の吹出し側において空気の流れにアンバランスが生じ易い。そのままの状態では、ファンケーシング40内で複雑な二次流れが生じて、第2の多翼遠心ファン51から流出する塵埃が第1の多翼遠心ファン50側にまわって、ブレードdに付着する虞れがある。
そこで、換気専用の第1の多翼遠心ファン50と、塵埃排出専用の第2の多翼遠心ファン51を仕切る中間仕切り板49と対向する位置で、ファンケーシング40内の吹出し流路42を流路分離板55で仕切ることで、第2の多翼遠心ファン51から流出する塵埃が第1の多翼遠心ファン50側にまわることを防止できる。
図6(A)は第3の実施の形態での換気装置11Bの概略の断面図、図6(B)は同実施の形態での換気装置11Bの概略の正面図である。第2の実施の形態と同様、同図において一部は図示を省略しており、また第1の実施の形態(図3)と同一の構成部品については同番号を付して新たな説明を省略する。
ここでは、第1の吸込み部44に上述の蓋板48に代って、異物回収部60を備えたことを特徴としている。上記異物回収部60は、換気装置11を構成するファンケーシング40の案内ホース38接続側に開口する第2の吸込み部45と、案内ホース38との間に介設される箱体からなる。
なお説明すると、異物回収部60は第2の吸込み部45と連通する開口部を有し、円形状の周面および案内ホース38が接続される端面が壁面となっている。実験値から、異物回収部60における開口部の開口半径R1は、第2の吸込み部45の開口半径R2の1.1倍以上は必要である。そして、異物回収部60の軸方向長さD1は、ファンケーシング40における第2の吸込み部45から中間仕切り板49までの距離D2の1/2以上を必要とする内部空間を備えている。
さらに、異物回収部60の円形周壁における下端部位置にダストカップ61が着脱自在に取付けられる。このダストカップ61は、上記前面パネル2を開放することで前面吸込み口4から手を差し入れれば、容易に着脱操作が可能なように構成される。
上記異物回収部60を備えることにより、第2の多翼遠心ファン51の回転によって生じる異物回収部60内の流れが円滑になり、円形周壁に沿った流れが生じる。条件によっては、エアフィルタ清掃機構Sから案内ホース38を介して異物回収部60に異物が吸込まれることがある。上記異物は、塵埃よりもある程度大きく、かつ重量のある塊体を想定している。
ここで、異物回収部60の開口半径R1を、第2の吸込み部45の開口半径R2の1.1倍以上とし、異物回収部60の軸方向長さD1を、第2の吸込み部45から中間仕切り板までの距離D2の1/2以上に設定したから、異物は異物回収部60に存在したまま第2の吸込み部45からファンケーシング40内部に吸込まれることはない。
異物回収部60に存在する異物は、第2の多翼遠心ファン51の運転停止時においてダストカップ61内に落下する。そこで、所定期間毎にダストカップ61を取外して収集される異物を廃棄すればよい。
なお、異物回収部60を構成する素材に帯電防止剤を練り込む、もしくは異物回収部60の内周面に帯電防止剤をコーティングすることにより、異物が異物回収部60で円滑に移動し、かつ凝集し易くなる。
さらに、ダストカップ61の代用として、異物回収部60の円形周壁底部に段差部を着脱自在に設けて、ここに異物を溜めるようにしてもよい。あるいは、異物回収部60の円形周壁底部に表面に粘着性のある粘着テープを着脱自在に取付けて、異物を粘着させるようにしてもよい。
さらにまた、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明における実施の形態に係る、空気調和機室内機の概略縦断面図。 同実施の形態に係る、前面パネルを取外した室内機本体の正面図。 第1の実施の形態に係る、換気装置の一部断面図と、模式的に示すエアフィルタ清掃機構との関係構成を説明する図。 第1の実施の形態に係る、一面方向から見た換気装置の模式的な正面図と、他面方向から見た換気装置の模式的な正面図。 第2の実施の形態に係る、換気装置の一部断面図と、模式的に示すエアフィルタ清掃機構との関係構成を説明する図。 第3の実施の形態に係る、換気装置の概略の断面図と、換気装置の概略の正面図。
符号の説明
4…前面吸込み口、5…上面吸込み口、14…吹出し通風路、17…前部エアフィルタ、20…上部エアフィルタ、1…室内機本体、S…エアフィルタ清掃機構、11…換気装置、42…吹出し流路、40…ファンケーシング、41…換気ファン、44…第1の吸込み部、45…第2の吸込み部、38…案内ホース、49…中間仕切り板、d…ブレード、50…第1の多翼遠心ファン、51…第2の多翼遠心ファン、55…流路分離板、60…異物回収部。

Claims (3)

  1. 吸込み口と吹出し口との間の通風路内に、室内空気中に含まれる塵埃を捕捉するエアフィルタが配置される室内機本体と、
    上記エアフィルタの表面に付着した塵埃を除去するエアフィルタ清掃機構と、
    上記吸込み口から室内機本体内に吸込んだ室内空気を屋外へ排気する、もしくは外気を室内機本体内に吸込み上記吹出し口を介して室内へ吸気する換気装置とを具備した空気調和機の室内機において、
    上記換気装置は、周端部に吹出し流路を備えるとともに、両側面に吸込み部が開口するスクロール形状のファンケーシングおよび、このファンケーシング内に収容され回転駆動される換気ファンを備え、
    上記ファンケーシングにおける一方の吸込み部に一端部が接続され、上記エアフィルタ清掃機構に他端部が接続される案内ホースを備え、
    上記換気ファンは、両側面が上記両吸込み部に対向して設けられ回転駆動される中間仕切り板と、この中間仕切り板の両側面側に多数枚のブレードが互いに間隙を存して円形状に設けられる一対の多翼遠心ファンからなり、
    上記案内ホース接続側の吸込み部と対向する多翼遠心ファンにおけるブレード相互の間隔は、案内ホースが接続されない側の吸込み部と対向する多翼遠心ファンにおけるブレード相互の間隔よりも大に形成される
    ことを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 上記換気装置のファンケーシングに形成される上記吹出し流路は、多翼遠心ファンを構成する上記中間仕切り板と対向する部位に設けられる流路分離板によって分離されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  3. 上記換気ファンにおける案内ホース接続側の吸込み部と案内ホースとの間に、開口半径が吸込み部開口半径の1.1倍以上で、軸方向長さが吸込み部から中間仕切り板までの距離の1/2以上の内部空間を備える異物回収部を介設したことを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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