JP2008157137A - 過給機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変容量過給機に経年変化が生じても精度よく過給圧を制御することが可能な過給機制御装置を提供する。
【解決手段】ベーン開度を調整して過給圧を変更可能なターボチャージャ8を備え、予め記憶した過給圧とベーン開度との関係に従い、所望の過給圧に対応して求めた目標開度に基づき、ベーン開度を制御する。そして、車両停車中において排気還流を行わずにパティキュレートフィルタ36の強制再生を行っているとき、ベーンの基準開度に対応した基準過給圧となるようにベーン開度を制御し、実際の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときのベーン開度と基準開度との偏差を求め、目標開度に基づきベーン開度を制御する際には、上記偏差に基づき上記目標開度を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は過給機制御装置に関し、特に過給圧を変更可能な機構を有した可変容量過給機の制御装置に関する。
エンジンに供給される吸入空気を過給する過給機として、エンジンの運転状態に応じてその過給圧を変更できるようにした過給圧変更機構を有する可変容量過給機が実用化されている。
この可変容量過給機は、過給圧変更機構として例えばタービン側の排気導入部分に開度が変更可能なベーンを設け、このベーンの開度を調整して排気流路面積を変更することにより、過給圧を変更することができるようになっている。
このような可変容量過給機において、エンジンに必要とされる過給圧を確実に得るためには、過給圧とベーンの開度との関係を予め把握してマップなどに記憶しておき、エンジン回転数やアクセルペダルの踏み込み量などに応じて求められる目標過給圧に対応してマップから読み出された目標開度にベーンを制御する方法が考えられる。
このようにしてベーンの開度を目標開度に制御する場合には、ベーンの実際の開度を認識しておく必要があるため、エンジンの始動時や停止時にベーンを全閉位置などの初期位置に駆動してベーンの開度を初期化する。
一方、このようなベーンの開度の初期化を必要としない制御方法として、可変容量過給機の過給圧を検出し、検出した過給圧が目標過給圧となるようにベーンの開度を制御する方法があり、このような可変容量過給機の制御は例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−291830号公報
ところが、特許文献1に示される可変容量過給機のような制御においては、エンジンの排気の一部を吸気側に還流する排気還流が行われている場合に問題が生じる。
即ち、可変容量過給機の過給圧が目標過給圧となるように制御しているときに排気還流が行われると、排気還流の影響を受けることにより可変容量過給機の過給圧が変動して目標過給圧からずれるため、過給圧を目標過給圧に一致させるようにベーンの開度が変更される。この結果、エンジンの排気還流率が変化するため、これを修正するために排気還流量が変更され、再び過給圧が目標過給圧からずれることになる。
このように過給圧と排気還流量とは相関関係にあるため、排気還流が行われている場合には、過給圧を目標過給圧に一致させるように制御しても、過給圧を目標過給圧に収束させることができなくなるという問題が生じる。
一方、過給圧とベーン開度との関係を予め把握してマップなどに記憶しておき、エンジン回転数やアクセルペダルの踏み込み量などに応じて求められる目標過給圧に対応してマップから読み出された目標開度にベーンを制御する場合には、別の問題が生じる。
即ち、吸気系に還流されたエンジンのブローバイガスによりコンプレッサに汚損が発生するほか、ベーン開度を変更する機構の摺動部が摩耗することによりベーンが開き気味となるため、マップから読み出した目標開度にベーンを制御しても、目標開度に対応した過給圧が得られなくなるという問題が生じる。
また、上述したようにベーンの実際の開度を認識する必要があるため、エンジンの始動時や停止時にベーンを全閉位置などの初期位置に駆動してベーンの開度を初期化するが、可変容量過給機の機構自体に上述したような経年変化が生じるため、目標開度に対応した過給圧が得られなくなるという問題を解消することはできない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可変容量過給機に経年変化が生じても精度よく過給圧を制御することが可能な過給機制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の過給機制御装置は、位置を変更することにより過給圧を変更可能な過給圧変更機構を有してエンジンの吸入空気を過給する可変容量過給機と、予め記憶した上記可変容量過給機の過給圧と上記過給圧変更機構の位置との関係に従い、所望の過給圧に対応して求めた上記過給圧変更機構の目標位置に基づき、上記過給圧変更機構の位置を制御する制御手段とを備えた過給機制御装置において、上記エンジンの排気の一部を上記エンジンの吸気側に還流する排気還流手段と、上記可変容量過給機の過給圧を検出する過給圧検出手段とを備え、上記制御手段は、上記エンジンが上記排気還流手段による排気還流を行わない所定運転状態にあるとき、上記過給圧変更機構の位置を所定の基準位置とした場合の上記可変容量過給機の過給圧として予め記憶した基準過給圧となるように上記過給圧変更機構を制御し、上記過給圧検出手段によって検出された上記可変容量過給機の過給圧が上記基準過給圧に一致したと判定したときの上記過給圧変更機構の位置と上記基準位置との偏差を求め、上記目標位置に基づき上記過給圧変更機構を制御する際には、上記偏差に基づき上記目標位置を補正することを特徴とする(請求項1)。
このように構成された過給機制御装置によれば、制御手段は予め記憶した可変容量過給機の過給圧と過給圧変更機構の位置との関係に従い、所望の過給圧に対応して求めた過給圧変更機構の目標位置に基づき、過給圧変更機構を制御する。
一方、エンジンが排気還流手段による排気還流を行わない所定運転状態にあるとき、制御手段は過給圧変更機構の位置を所定の基準位置とした場合の可変容量過給機の過給圧として予め記憶した基準過給圧となるように過給圧変更機構を制御し、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求める。そして、上述のようにして目標位置に基づき、所望の過給圧を得るように過給圧変更機構の位置を制御する際に、この偏差に基づき目標位置を補正する。
また、上記過給機制御装置において、上記エンジンの排気通路に配設され、上記エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う強制再生手段とを更に備え、上記エンジンは車両に搭載されており、上記所定運転状態は、上記車両が停車中に上記強制再生手段によって上記強制再生が行われると共に上記排気還流手段による排気還流を停止した状態であることを特徴とする(請求項2)。
このように構成された過給機制御装置によれば、車両が停車中であってパティキュレートフィルタの強制再生が行われると共に排気還流手段による排気還流を停止した状態で、過給圧変更機構の位置を制御して、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求める。
或いは、上記過給機制御装置において、上記エンジンの排気通路に配設され、上記エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う強制再生手段とを更に備え、上記エンジンは車両に搭載されており、上記所定運転状態は、上記車両が停車中に上記強制再生手段による上記強制再生が終了した後に引き続き上記強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に上記排気還流手段による排気還流を停止した状態であって、上記制御手段は、上記車両が停車中に上記強制再生手段による上記強制再生が終了すると、上記エンジンを上記所定運転状態とすることを特徴とする(請求項3)。
このように構成された過給機制御装置によれば、車両が停車中であってパティキュレートフィルタの強制再生が終了した際に、制御手段は引き続き強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に排気還流手段による排気還流を停止した状態にエンジンを制御すると共に、過給圧変更機構の位置を制御し、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求める。
更に、このような過給機制御装置において、上記制御手段は、上記エンジンが上記所定運転状態にあるときに上記エンジンにおける燃料噴射時期を遅角側に補正することを特徴とする(請求項4)。
このように構成された過給機制御装置によれば、パティキュレートフィルタの強制再生が終了した後、引き続き強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に排気還流手段による排気還流を停止した状態で上記偏差を求める際に、エンジンの燃料噴射時期が遅角側に補正される。
また、上記過給機制御装置のいずれかにおいて、上記基準位置は、上記可変容量過給機の最高過給圧に対応した上記過給圧変更機構の位置と、上記可変容量過給機の最低過給圧に対応した上記過給圧変更機構の位置とのうち、上記最高過給圧に対応した位置に近い側に設定されていることを特徴とする(請求項5)。
このように構成された過給機制御装置によれば、上記偏差を求める際に使用する基準位置として、最高過給圧に対応した位置と最低過給圧に対応した位置とのうち、最高過給圧に対応した位置に近い側の位置が用いられる。
本発明の過給機制御装置によれば、可変容量過給機の経年変化により、予め記憶した過給圧と過給圧変更機構の位置との関係にずれが生じたとしても、予め記憶した過給圧変更機構の基準位置に対応する過給圧が得られるように過給圧変更機構を制御したときの位置と基準位置との偏差に基づき、所望の過給圧に対応して上記関係から求まる過給圧変更機構の目標位置を補正するようにしたので、過給圧と目標位置とのずれを解消して精度よく所望の過給圧を得ることが可能となる。
また、基準位置からの偏差を求めるのは、排気還流手段による排気還流が停止しているときであるため、排気還流の影響を受けることなく、過給圧が基準位置に対応した基準過給圧に一致するように速やかに過給圧変更機構の位置を制御することができる。
更に、所望の過給圧が得られるように過給圧変更機構を制御する際には、予め記憶した可変容量過給機の過給圧と過給圧変更機構の位置との関係に従い、所望の過給圧に対応して求めた過給圧変更機構の目標位置に基づき、過給圧変更機構を制御するので、排気還流が行われている場合であっても、このような制御に排気還流の影響を受けることなく所望の過給圧を得ることが可能となる。
また、請求項2の過給機制御装置によれば、車両が停車中であってパティキュレートフィルタの強制再生が行われると共に排気還流を停止した状態で、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求める。
従って、車両の走行に影響を及ぼすことなく、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求めることができる。
また、車両の停車中にパティキュレートフィルタの強制再生が行われる場合、パティキュレートフィルタの温度を高温に維持するため、エンジンの回転数は高回転となる。このため、可変容量過給機の過給圧も精度よく計測可能な程度に高圧となり、上記偏差を精度よく求めることが可能となる。
また、請求項3の過給機制御装置によれば、車両が停車中であってパティキュレートフィルタの強制再生が終了した際に、引き続き強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に排気還流手段による排気還流を停止した状態で過給圧変更機構の位置を制御し、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求める。
従って、車両の走行に影響を及ぼすことなく、可変容量過給機の過給圧が基準過給圧に一致したと判定したときの過給圧変更機構の位置と基準位置との偏差を求めることができる。
また、車両の停車中にパティキュレートフィルタの強制再生が行われる場合、パティキュレートフィルタの温度を高温に維持するため、エンジンの回転数は高回転となるが、上記偏差を求める際にはこのようなエンジン回転が維持されるので、エンジン回転の急変による違和感を生じることなく上記偏差を求めることが可能となる。
更に、エンジンの回転数が高回転に維持されることにより、可変容量過給機の過給圧も精度よく計測可能な程度に高圧となり、上記偏差を精度よく求めることが可能となる。
また、請求項4の過給機制御装置によれば、パティキュレートフィルタの強制再生が終了した後、引き続き強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に排気還流手段による排気還流を停止した状態で上記偏差を求める際に、エンジンの燃料噴射時期が遅角側に補正される。
従って、上記偏差を求める際に、エンジンからのNOx排出量を低く抑えることが可能となる。
また、請求項5の過給機制御装置によれば、上記偏差を求める際に使用する基準位置として、最高過給圧に対応した位置と最低過給圧に対応した位置とのうち、最高過給圧に対応した位置に近い側の位置が用いられる。
従って、上記偏差を求める際の可変容量過給機の過給圧が精度よく計測可能な程度に高圧となり、上記偏差を精度よく求めることが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る過給機制御装置が適用される4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)のシステム構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る過給機制御装置の構成を説明する。
車両の駆動源であるエンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料である軽油を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に軽油が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ(可変容量過給機)8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、ターボチャージャ8のコンプレッサ8aに流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。
コンプレッサ8aより上流側の吸気通路6には、エンジン1への吸入空気流量を検出する吸気量センサ16が設けられており、吸気制御弁12の下流側の吸気通路6には、吸気通路6内の吸気圧力を検出する吸気圧センサ(過給圧検出手段)18が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド20を介して排気管(排気通路)22に接続されている。なお、排気マニホールド20と吸気マニホールド14との間には、EGR弁(排気還流手段)24を介して排気マニホールド20と吸気マニホールド14とを連通することにより、エンジン1の排気の一部を吸気側に還流するEGR通路26が設けられている。
排気管22はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁28を介して排気後処理装置30に接続されている。
ターボチャージャ8は、タービン8bの回転軸がコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管22内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動することにより過給が行われる。
また、ターボチャージャ8には、過給圧変更機構としてタービン8b側の排気導入部分に開度が変更可能なベーンが設けられており、このベーンの開度を調整してタービン8bへの排気流路面積を変更することにより、タービン8bに供給される排気の流速を変更し、過給圧を変更することができるようになっている。なお、このベーンについては既に広く知られている機構であるので、ここでは図示及び詳細な説明を省略するが、ベーンの開度が全閉側に近付くほど過給圧が上昇するようになっている。
更に、ターボチャージャ8にはベーンに連結されたアクチュエータ32が設けられており、アクチュエータ32の作動によりベーンの開度を変更可能となっている。
排気後処理装置30内には、NOx吸蔵触媒34が収容されると共に、NOx吸蔵触媒34の下流側にパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)36が収容され、更にフィルタ36の下流側に後段酸化触媒38が収容されている。
NOx吸蔵触媒34は、流入する排気中の酸素濃度が高い酸化雰囲気にあるときに排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気中の酸素濃度が低くHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)等の還元成分が排気中に含まれる還元雰囲気にあるときに、吸蔵しているNOxを放出して還元する機能を有している。
また、フィルタ36はハニカム型のセラミック体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖されており、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化する。
NOx吸蔵触媒34へのNOx吸蔵量が限界量を超えて吸蔵されなくなった排気中のNOxはフィルタ36に流入し、フィルタ36に捕捉されて堆積したパティキュレートに対して酸化剤として作用することにより、パティキュレートを酸化してフィルタ36から除去し、フィルタ36を連続再生すると共にNとなって大気中に排出される。
また、後段酸化触媒38は、NOx吸蔵触媒34で浄化されずに排気中に残留するHCやCOを酸化するほか、後述するフィルタ36の強制再生でフィルタ36に吸着したHCがフィルタ36の温度上昇によって離脱した場合にこのHCを酸化する機能や、フィルタ36の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCOを酸化し、COとして大気中に排出する機能などを有している。
排気後処理装置30には、フィルタ36の上流側に、フィルタ36に流入する排気の温度を検出する排気温センサ40、及びフィルタ36上流側の排気圧力を検出する上流圧力センサ42が設けられている。また、フィルタ36の下流側には、フィルタ36下流側の排気圧力を検出する下流圧力センサ44が設けられている。
ECU46(制御手段)は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うと共に、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
ECU46の入力側には、各種制御に必要な情報を収集するため、上述した吸気量センサ16、吸気圧センサ18、吸気圧センサ18、排気温センサ40、上流圧力センサ42及び下流圧力センサ44のほか、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ48、及びアクセルペダル(図示せず)の踏込量を検出するアクセル開度センサ50などの各種センサ類が接続されている。またECU46の出力側には、演算した制御量に基づき制御が行われる各気筒のインジェクタ4、吸気制御弁12、EGR弁24、ターボチャージャ8のアクチュエータ32及び排気絞り弁28などの各種デバイス類が接続されている。
エンジン1の各気筒への燃料供給量の演算、及び演算した燃料供給量に基づくインジェクタ4からの燃料供給制御もECU46によって行われる。エンジン1の運転に必要な燃料供給量(主噴射量)は、回転数センサ48によって検出されたエンジン1の回転数とアクセル開度センサ50によって検出されたアクセルペダルの踏込量とに基づき、予め記憶しているマップから読み出して決定する。各気筒に供給される燃料の量は、インジェクタ4の開弁時間によって調整され、決定された燃料量に対応した駆動時間で各インジェクタ4が開弁駆動され、各気筒に主噴射が行われることにより、エンジン1の運転に必要な燃料量が供給される。
ECU46は、このような各気筒への燃料供給制御のほか、フィルタ36を強制再生して機能回復させるための制御も行う。
フィルタ36に堆積したパティキュレートは、前述したようにNOx吸蔵触媒34に吸蔵されずにフィルタ36に流入するNOxとの反応による連続再生によって酸化除去されるが、排気温度が低い運転状態が長時間続いた場合などでは、このような連続再生だけでは堆積したパティキュレートが十分に酸化除去されない場合がある。このような状態が継続すると、フィルタ36内にパティキュレートが過剰に堆積し、フィルタ36が目詰まりを起こすおそれがあるため、フィルタ36におけるパティキュレートの堆積状況に応じ、適宜フィルタ36の強制再生が行われる。
パティキュレートの堆積状況は、フィルタ36の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた上流圧力センサ42及び下流圧力センサ44や吸気量センサ16の検出値などに基づき推定され、フィルタ36へのパティキュレート堆積量が所定量に達したと判断したときに強制再生の制御が開始される。
この強制再生制御では、排気温センサ40が検出したフィルタ36に流入する排気の温度に基づき、吸気制御弁12や排気絞り弁28を閉方向に制御して排気温度を上昇させると共に、エンジン1の膨張行程や排気行程でインジェクタ4からポスト噴射による排気中への燃料供給を行い、フィルタ36に堆積したパティキュレートを焼却することが可能な温度までフィルタ36を昇温する。
即ち、インジェクタ4からのポスト噴射によって排気中に供給されたHCはNOx吸蔵触媒34に達し、NOx吸蔵触媒34でのHCの酸化反応によって更に温度が上昇した高温の排気がフィルタ36内に流入する。フィルタ36に堆積したパティキュレートは、このようにして高温となった排気により焼却され、フィルタ36が強制再生される。
従って、本実施形態においては、エンジン1の各気筒に設けられたインジェクタ4が本発明の強制再生手段に相当する。
このようなフィルタ36の強制再生を行う際に、車両が停車中である場合には、エンジン1から排出される排気の温度をできるだけ高くするため、エンジン1の回転数を高回転に保持すると共に、EGR弁24を閉じて排気還流を停止する。また、このときにエンジン1からのNOx排出量を抑制するため、エンジン1の燃料噴射時期が遅角側に補正されるようになっている。
更に、ECU46はエンジン1の運転状態に応じて適正な過給圧が得られるよう、ターボチャージャ8のアクチュエータ32を制御する。即ち、ECU46はターボチャージャ8の過給圧とベーンの開度との関係を予めベーン開度マップとして記憶しており、エンジン1の運転状態に応じた適正な過給圧として求めた目標過給圧が得られるように、このベーン開度マップから目標過給圧に対応して読み出したベーン開度を目標開度として、アクチュエータ32の制御を行う。
ここで、アクチュエータ32とベーンとは連結されており、アクチュエータ32の駆動量を知ることによりベーン開度の変化量を知ることができるが、ベーンの開度を知るためには基準となるベーン開度を把握しておく必要がある。
そこで、ECU46は後述するベーン駆動制御において、エンジン1の始動時にアクチュエータ32を制御し、ベーンが全閉位置となって閉方向に動かなくなるまでベーンを閉方向に駆動する。このときのベーンの位置を初期開度とし、その後はアクチュエータの駆動量からベーン開度の変化量を求めることにより、ベーンの開度を知るようにしている。
このようにしてエンジン1が始動されるたびにベーンの初期開度を求めることにより、実際のベーン開度は常に精度よく知ることができるが、エンジン1のブローバイガスの吸気側への還流や、ベーンの可動部分における摩耗の発生などが原因となるターボチャージャ8の経年劣化により、実際の過給圧とベーン開度との関係は、ベーン開度マップに記憶した過給圧とベーン開度との関係から徐々にずれていく。即ち、所望の過給圧を得るために、ベーン開度マップに記憶した過給圧とベーン開度との関係から求めた目標過給圧に対応するベーン開度にベーンを制御しても、実際に得られる過給圧は目標過給圧と相違するものとなる。
ターボチャージャ8の経年劣化によるこのようなずれを防止するため、ECU46は図2に示すフローチャートに従い、ベーン開度の補正量演算制御を行う。この補正量演算制御は、車両の停車中におけるフィルタ36の強制再生が開始されるたびに1度だけ実行される。
補正量演算制御が開始されると、まずステップS1で、排気絞り弁28を全開として排気絞り弁28による影響を排除した後、ステップS2に進む。
ステップS2では、ECU46がターボチャージャ8のアクチュエータ32を制御することにより、タービン8bのベーンを予め設定されている基準開度に駆動する。この基準開度は、ベーンが全閉となる位置から所定開度分だけ開方向となる開度であって、ベーンの全開開度と全閉開度のうちの全閉開度に近い側に設定されている。
次にステップS3に進むと、吸気圧センサ18によって検出された吸気圧力、即ちターボチャージャ8の実際の過給圧Pbが、基準開度に対応した基準過給圧Prに一致したか否かを判定する。
この基準過給圧Prは、目標過給圧に対応したベーンの目標開度を求めるために予め記憶したベーン開度マップにおいて基準開度に対応する過給圧であって、ステップS3では実際の過給圧Pbが基準過給圧Prを中心とした許容誤差Paの範囲(Pr±Pa)内にあるときに、過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したと判定するようにしている。
ターボチャージャ8に経年変化が発生していない場合には、ベーンの開度を基準開度とすることによりステップS3で実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したと判定されるが、ターボチャージャ8に経年変化が発生して実際の過給圧Pbが基準過給圧Prを中心とした許容誤差Paの範囲内ではなくなった場合には、実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに一致していないものとしてステップS4に進む。
ステップS4では、そのときのベーンの開度Dに開度変更量ΔDを加算して新たなベーンの開度Dを設定する。この開度変更量ΔDは、ステップS3における判定で実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに許容誤差Paを加算した圧力より高いと判定した場合には正の値となり、ステップS4で新たに設定されるベーン開度Dは過給圧を低下させるものとなる。一方、ステップS3における判定で実際の過給圧Pbが基準過給圧Prから許容誤差Paを減じた圧力より低いと判定した場合には負の値となり、ステップS4で新たに設定されるベーン開度Dは過給圧を上昇させるものとなる。
次のステップS5では、ステップS4でベーン開度Dに加算された開度変更量ΔDを、それまでの開度変更量ΔDの積算値ΣΔDに加えて新たな積算値ΣΔDを求める。なお、初めてステップS5に進んだ場合には、それまでの開度変更量ΔDの積算値ΣΔDが存在しないため、ステップS4でベーン開度Dに加算された開度変更量ΔDが積算値ΣΔDとなる。
次にステップS6に進むと、ステップS4で新たに求められたベーン開度Dがベーンの全閉位置に対応した全閉開度Dcloseより小さいか否かを判定する。そして、ベーン開度Dが全閉開度Dclose以上である場合にはステップS7に進み、ステップS4で新たに設定されたベーン開度Dまでベーンを駆動するようにアクチュエータ32を制御し、再びステップS3に戻る。
ステップS3では、上述のようにして実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したか否かを判定し、依然として一致していないを判定した場合には、再びステップS4乃至S6の処理が繰り返される。
このようにしてステップS4で繰り返し設定されるベーン開度DがステップS6で全閉開度Dclose以上であると判定される限りは、ステップS7でベーンの開度が開度変更量ΔDずつ変更され、ステップS3で上述のようにして実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したと判定すると、処理はステップS9に進み、それまでにステップS5で開度変更量ΔDを積算した積算値ΣΔDを記憶した後、補正量演算制御を終了してステップS5で求めた積算値ΣΔDをリセットする。
このようにしてステップS9で記憶した積算値ΣΔDは、実際の過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したと判定したときの、基準開度からのベーン開度の修正量を示すことになる。従って、ベーン開度マップに記憶した過給圧とベーン開度との関係から求めた目標過給圧に対応するベーン開度を、ステップS9で記憶した積算値ΣΔDだけ修正することにより、目標過給圧にほぼ一致する過給圧を得ることができることになる。即ち、ステップS9で記憶した積算値ΣΔDはベーン開度マップから目標過給圧に対応して求めたベーンの目標開度に対する補正量となる。
一方、ステップS4で新たに設定されたベーン開度Dが、ステップS6において全閉開度Dcloseより小さいと判定された場合には、それ以上ベーンを閉方向に駆動できないにもかかわらず依然として実際の過給圧PBを基準過給圧Prに一致させることができない状態にあることになる。そこで、ターボチャージャ8に何らかの異常があるものとしてステップS8に進み、ターボチャージャ8が故障していると判定すると共に、整備工場などでの修理に利用できるよう、ECU46内のメモリにこの故障判定を記憶する。
なお、ステップS2でベーンを基準開度に駆動したときに実際の過給圧Pbが既に基準過給圧Prを中心とした許容誤差Paの範囲内にあって、ステップS3で過給圧Pbが基準過給圧Prに一致したと判定した場合には、処理がステップS3からステップS9に進む。この場合には開度変更量ΔDの積算値ΣΔDが存在していないため、ステップS9では積算値ΣΔDを零として記憶する。
以上のような補正量演算制御は、車両停車中におけるフィルタ36の強制再生の間に実行されるが、前述したように、このような強制再生はEGR弁24を閉じて排気還流を停止すると共にエンジン1を高回転に維持した状態で行われるため、排気還流の影響を受けることなく、実際の過給圧Pbを速やかに基準過給圧Prに一致させることができ、ベーン開度の補正量を迅速に得ることが可能となる。
また、車両の停車中にパティキュレートフィルタの強制再生が行われる場合、エンジン1は高回転で運転されるため、実際の過給圧Pbも精度よく計測可能な程度に高圧となり、ベーン開度の補正量を精度よく求めることが可能となる。
更に、基準過給圧Prに対応する基準開度はベーンの全開開度と全閉開度のうちの全閉開度に近い側に設定されているので、エンジン1が高回転で運転されることと相俟って、実際の過給圧Pbが精度よく計測可能な程度に高圧となり、ベーン開度の補正量をより精度よく求めることができる。
また、このときにエンジン1の燃料噴射時期は遅角側に補正されるので、エンジン1からのNOx排出量を抑制した状態でベーン開度の補正量を求めることができる。
更に、補正量演算制御は車両の停車時に実行されるので、車両の走行に影響を及ぼすことなく、ベーン開度の補正量を求めることができる。
次に、このようにして求めたベーン開度の補正量を用い、所望の過給圧を得るために行われる過給圧制御について図面に基づき説明する。
図3は、ECU46が行う過給圧制御のフローチャートであって、エンジン1が始動されると、ECU46は図3のフローチャートに従い、所定の制御周期で繰り返し過給圧制御を実行する。
エンジン1が始動して過給圧制御が開始されると、まずステップS11でフラグFの値が0であるか否かを判定する。フラグFはその値が0であることによってその制御周期がエンジン1を始動後の最初の制御周期であることを示すものであり、エンジン1の停止時にリセットされて0となるようになっている。
ここではエンジン1を始動後の最初の制御周期でありフラグFの値が0となっているため、処理はステップS12に進んでフラグFの値を1とした後、ステップS13に進む。
ステップS13では、ターボチャージャ8のアクチュエータ32を制御し、ベーンが全閉位置となって閉方向に動かなくなるまでベーンを閉方向に駆動する。そして、このときのベーンの位置を初期開度として記憶し、ベーンを目標開度に制御する際に実際のベーン開度を求めるために使用する。
次にステップS14に進むと、回転数センサ48によって検出されたエンジン1の回転数や、アクセル開度センサ50によって検出されたアクセルペダルの踏み込み量などのエンジン運転状態に基づき、予め記憶した過給圧制御マップから目標過給圧を読み出す。そして、予め記憶したベーン開度と過給圧との関係を示すベーン開度マップから、この目標過給圧に対応するベーンの開度を読み出し、目標開度Dtmとして設定して次のステップS15に進む。
ステップS15では、ステップS14で求めた目標開度Dtmに補正量演算制御のステップS9で記憶した開度補正量ΣΔDを加算して最終的な目標開度Dtoを求める。ここで、開度補正量ΣΔDは、前述したように正又は負の値を有する開度変更量ΔDを積算したものであり、同様に正又は負の値を有する。即ち、開度補正量ΣΔDが正の値を有する場合には、目標開度Dtmよりも開度を増大させて目標開度Dtoが設定され、開度補正量ΣΔDが負の値を有する場合には、目標開度Dtmよりも開度を減少させて目標開度Dtoが設定される。
次にステップS16に処理が進むと、ステップS15で設定された目標開度Dtoとなるようにアクチュエータ32を制御してベーンを駆動し、その制御周期を終了する。
次の制御周期以降では、既にフラグFの値が1とされているので、処理がステップS11から直接ステップS14に進むようになる。従って、各制御周期では、ステップS14で上述のようにして設定された目標開度Dtmを開度補正量ΣΔDで補正して目標開度Dtoを求め、ベーンの開度が目標開度Dtoとなるようにアクチュエータ32が制御される。
ステップS15における目標開度Dtmの補正に使用される開度補正量ΣΔDは、前述したように、開度マップから目標過給圧に対応して求めたベーンの目標開度と、実際に目標過給圧が得られるベーン開度とのずれを修正するものであることから、開度補正量ΣΔDを用いて補正した目標開度Dtoに一致するようにベーンの開度を制御することにより、ターボチャージャ8の経年変化にかかわらず、精度よく実際の過給圧を目標過給圧に近づけることができる。
また、このような過給圧制御では、開度マップから目標過給圧に対応する目標開度Dtmを求め、この目標開度Dtmを開度補正量ΣΔDで補正した目標開度Dtoとなるようにベーンの開度を制御するだけであるため、EGR弁24を制御して排気還流が行われているときであっても、この排気還流の影響を受けることなく過給圧制御を実行して、精度よく所望の過給圧を得ることが可能となる。
なお、本実施形態では、車両停車におけるフィルタ36の強制再生中にベーン開度の補正量演算制御を行うようにしたが、このような強制再生が完了した後に引き続いて行うようにしてもよい。
この場合には、車両停車中におけるフィルタ36の強制再生が終了すると、図2のフローチャートに基づく補正量演算制御が開始される。そして、ステップS1で排気絞り弁28を全開にする際に、エンジン1の回転数を強制再生中の回転数に維持するようにエンジン1への燃料供給量を制御すると共に、EGR弁24を全閉として排気還流を停止状態とする。更に、エンジン1の燃料噴射時期を遅角側に補正する。
ステップS2乃至S9の処理は上記実施形態と同様にして行われ、ステップS9で記憶された開度補正量ΣΔDは、上記実施形態と同様にして図3のフローチャートに従い過給圧制御で使用される。
このようにして補正量演算制御を行う場合においても、上記実施形態と同様に所望の過給圧を精度よく得ることができるが、フィルタ36の強制再生終了後であってもエンジン1の回転数が強制再生中の回転数に維持されるので、上記実施形態と同様に補正量演算制御において実際の過給圧Pbが精度よく計測可能な程度に高圧となり、開度補正量ΣΔDを精度よく求めることが可能となる。
そして、このときにはエンジン1の燃料噴射時期は遅角側に補正されるので、エンジン1からのNOx排出量を抑制した状態で開度補正量ΣΔDを求めることができる。
また、上記実施形態と同様に、排気還流を停止した状態で行われるため、排気還流の影響を受けることなく、実際の過給圧Pbを速やかに基準過給圧Prに一致させることができ、開度補正量ΣΔDを迅速に得ることが可能となる。
更に、補正量演算制御は車両の停車時に実行されるので、車両の走行に影響を及ぼすことなく、開度補正量ΣΔDを求めることができる。
以上で本発明の一実施形態に係る過給機制御装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、ベーンの開度を変更することにより過給圧を変更するターボチャージャ8を採用したが、可変容量過給機はこれに限られるものではなく、過給圧変更機構の位置を変更することで過給圧を変更できるようにしたものであればよい。
また、上記実施形態では、図3の過給圧制御において、エンジン1の始動時にベーンの初期位置を求めるようにしたが、初期位置を求めるタイミングはこれに限られるものではなく、例えばエンジン1の停止時に初期位置を求めるようにしてもよい。更に、ベーンの初期位置も、上記実施形態のようにベーンの全開位置に限られるものではなく、例えば全開位置であってもよい。
また、上記実施形態では、車両停車時においてフィルタ36の強制再生を実施中又は終了後に補正量演算制御を行うようにしたが、補正量演算制御の実行タイミングはこれに限られるものではなく、排気還流が停止している運転状態であればよい。但し、車両停車中などのように車両の走行に影響が生じない運転状態であることが望ましい。
更に、上記実施形態において排気後処理装置30には、フィルタ36以外にNOx吸蔵触媒34及び後段酸化触媒38を設けるようにしたが、フィルタ36以外の排気浄化機構についてはこれに限られるものではなく、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、インジェクタ4からのポスト噴射により排気温度を上昇させてフィルタ36の強制再生を行うようにしたが、排気中への燃料供給はこれに限られるものではなく、排気通路22に設けた燃料添加弁から燃料を供給するようにしてもよいし、燃料供給以外の方法によりフィルタ36を昇温するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジンの形式はこれに限られるものではなく、可変容量過給機を備えると共に、パティキュレートを捕集するフィルタを備えるエンジンであればよい。
本発明の一実施形態に係る過給機制御装置が適用されるエンジンの全体構成図である。 図1の過給機制御装置で行われるベーン開度の補正量演算制御のフローチャートである。 図1の過給機制御装置で行われる過給圧制御のフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
4 インジェクタ(強制再生手段)
8 ターボチャージャ(可変容量過給機)
18 吸気圧センサ(過給圧検出手段)
22 排気管(排気通路)
24 EGR弁(排気還流手段)
36 パティキュレートフィルタ
46 ECU(制御手段)

Claims (5)

  1. 位置を変更することにより過給圧を変更可能な過給圧変更機構を有してエンジンの吸入空気を過給する可変容量過給機と、
    予め記憶した上記可変容量過給機の過給圧と上記過給圧変更機構の位置との関係に従い、所望の過給圧に対応して求めた上記過給圧変更機構の目標位置に基づき、上記過給圧変更機構の位置を制御する制御手段と
    を備えた過給機制御装置において、
    上記エンジンの排気の一部を上記エンジンの吸気側に還流する排気還流手段と、
    上記可変容量過給機の過給圧を検出する過給圧検出手段とを備え、
    上記制御手段は、
    上記エンジンが上記排気還流手段による排気還流を行わない所定運転状態にあるとき、上記過給圧変更機構の位置を所定の基準位置とした場合の上記可変容量過給機の過給圧として予め記憶した基準過給圧となるように上記過給圧変更機構を制御し、上記過給圧検出手段によって検出された上記可変容量過給機の過給圧が上記基準過給圧に一致したと判定したときの上記過給圧変更機構の位置と上記基準位置との偏差を求め、上記目標位置に基づき上記過給圧変更機構を制御する際には、上記偏差に基づき上記目標位置を補正することを特徴とする過給機制御装置。
  2. 上記エンジンの排気通路に配設され、上記エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、
    上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う強制再生手段とを更に備え、
    上記エンジンは車両に搭載されており、
    上記所定運転状態は、上記車両が停車中に上記強制再生手段によって上記強制再生が行われると共に上記排気還流手段による排気還流を停止した状態であることを特徴とする請求項1に記載の過給機制御装置。
  3. 上記エンジンの排気通路に配設され、上記エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、
    上記パティキュレートフィルタの強制再生を行う強制再生手段とを更に備え、
    上記エンジンは車両に搭載されており、
    上記所定運転状態は、上記車両が停車中に上記強制再生手段による上記強制再生が終了した後に引き続き上記強制再生時のエンジン回転数を維持すると共に上記排気還流手段による排気還流を停止した状態であって、
    上記制御手段は、上記車両が停車中に上記強制再生手段による上記強制再生が終了すると、上記エンジンを上記所定運転状態とすることを特徴とする請求項1に記載の過給機制御装置。
  4. 上記制御手段は、上記エンジンが上記所定運転状態にあるときに上記エンジンにおける燃料噴射時期を遅角側に補正することを特徴とする請求項3に記載の過給機制御装置。
  5. 上記基準位置は、上記可変容量過給機の最高過給圧に対応した上記過給圧変更機構の位置と、上記可変容量過給機の最低過給圧に対応した上記過給圧変更機構の位置とのうち、上記最高過給圧に対応した位置に近い側に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の過給機制御装置。
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