JP2008151090A - Diesel filter - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、自動車等の燃料供給系に設けられるディーゼルフィルタに関し、特に部品点数等を低減させる目詰まりセンサ付きサイドフロー式ディーゼルフィルタに関する。 The present invention relates to a diesel filter provided in a fuel supply system of an automobile or the like, and more particularly to a side flow type diesel filter with a clogging sensor that reduces the number of parts.
自動車等のエンジンとして古くからディーゼルエンジンが利用されている。ディーゼルエンジンは、燃料タンク内の軽油燃料をディーゼルフィルタで濾過し、濾過した燃料を噴射ポンプで高圧に圧縮してインジェクタからエンジンの燃焼室に噴射し、燃焼室で自己燃焼させるものである。 Diesel engines have long been used as engines for automobiles and the like. In a diesel engine, light oil fuel in a fuel tank is filtered by a diesel filter, the filtered fuel is compressed to a high pressure by an injection pump, injected from an injector into a combustion chamber of the engine, and self-combusted in the combustion chamber.
ところで、燃料中には、水分及び塵芥、錆等の固形夾雑物等の異物が混入している。特に、燃料中の水分は溶解水と遊離水に分けられる。溶解水は、燃料経路内に停滞することなく燃料とともに消費されるため格別問題はないが、遊離水は、給油時に雨水として侵入したり空気中の湿気が水滴となって侵入したり、燃料の温度低下により溶解水が析出する等により発生し、軽油より比重が大きいため噴射ポンプ内等に停滞して発錆し、スティックを発生させる等弊害を引き起こす。そのような弊害をなくすためディーゼルフィルタが用いられている。 By the way, foreign matters such as moisture, dust and solid impurities such as rust are mixed in the fuel. In particular, the water in the fuel is divided into dissolved water and free water. Dissolved water is consumed with fuel without stagnation in the fuel path, so there is no particular problem, but free water enters as rainwater during refueling, moisture in the air enters water droplets, This occurs due to precipitation of dissolved water due to a decrease in temperature, etc., and since the specific gravity is larger than that of light oil, it stagnates in the injection pump and rusts and causes sticking. Diesel filters are used to eliminate such harmful effects.
ディーゼルフィルタとしてサイドフロー式のもの、即ち、上方から導入される燃料はケースと濾材との間を通って流下し、次いで濾材中を上動し、上方に設けられる排出通路より排出される形態のディーゼルフィルタがある。図7に本出願人が出願済みのサイドフロー式のディーゼルフィルタを示す(但し、目詰まりセンサはない。)。ディーゼルフィルタ1は、外殻を形成するコップ状のケース2と、該ケース2の上方開口端に着脱自在に取り付けられるキャップ3とからなる。キャップ3には、燃料供給管4及び燃料排出管5が取り付けられる。
The side flow type diesel filter, that is, the fuel introduced from above flows down between the case and the filter medium, then moves up in the filter medium and is discharged from the discharge passage provided above. There is a diesel filter. FIG. 7 shows a side flow type diesel filter filed by the present applicant (however, there is no clogging sensor). The
ケース2内には、濾材6及び該濾材6の上端部を保持する濾材保持部材7からなる濾過部材8が収納される。また、濾材保持部材7の上面には、燃料排出管5に連通する連通孔9が設けられ、さらに、濾過部材8がケース2内に収納された状態では連通孔9を囲み、且つキャップ3の底面と濾材保持部材7の上面とで狭持する形態で環状のシール部材10が取り付けられる。そして濾過部材8の下方には水溜室11が形成される。
In the
燃料供給管4より黒塗りの矢印で示すように導入される異物を含んだ燃料は、濾材保持部材7の上面に供給され、該上面を広がり、ケース2内周面と濾過部材8の外周面との間を介してケース2下方の水溜室11に導入され、水溜室11で180度方向を変え、上方に向かい濾材6を通って濾過され、連通孔9より白抜きの矢印で示すように燃料排出管5を経て図示しないエンジンに送られる。そして、水溜室11で方向を変える際水が分離され、分離された水は燃料より比重が大きいため水溜室11内に溜まる(特許文献1参照)。
The fuel containing foreign matter introduced from the
ところで、ディーゼルフィルタの濾材6は、長時間使用すると目詰まりするため交換する必要があり、この交換時期を運転者に知らせるものとして目詰まりセンサがある。この目詰まりセンサは、ダイヤフラムにスイッチが連動する負圧作動式のものが知られており、濾材6の下流側に設けられ、濾材6が目詰まりした場合、濾材6の下流側に発生する負圧を受けてダイヤフラムが作動しスイッチをONし、運転者に濾材6の目詰まりを知らせるものである(特許文献2参照)。
By the way, the
従来のサイドフロー式のディーゼルフィルタに従来の目詰まりセンサを設けると上記図7に示すようになる。即ち、濾材保持部材7の上面に第2連通孔14を設け、該第2連通孔14上方のキャップ3に目詰まりセンサ13を設けるとともに、シール部材10と同様に、第2連通孔14を囲み、且つキャップ3の底面と濾材保持部材7の上面とで狭持する形態で環状の第2シール部材15を取り付けるものである。
When a conventional clogging sensor is provided in a conventional side flow type diesel filter, the result is as shown in FIG. That is, the
ところが、濾材保持部材7の上面に第2連通孔14を設けたり、第2シール部材15を取り付けることになるとそれだけ部品点数が増え、更には組み付け工数も増えるというように生産コストを高騰させることになる。
However, when the
また、ディーゼルフィルタの取り付けをできるだけ簡単にするために、燃料排出管5をキャップ3の中央に設け、ケース2とキャップ3との取り付けを取付位置を考慮することなく行なうことが考えられるが、上記のように目詰まりセンサ13を設けると、目詰まりセンサ13と第2連通孔14との位置を合わせるためにケース2とキャップ3との取り付けの際、何らかの位置決め手段が必要になる。
In order to make the attachment of the diesel filter as simple as possible, it is conceivable that the
例えば、ケース2と濾過部材8との1段階目の位置決め手段の一例を図8(図7のC−C線断面図)により説明すると、まず、複数のつば部16を有する濾材保持部材7の外周に位置決め突起17を設けるとともに、ケース2の内面に位置決め突起17内に挿入可能な膨出部18を設け、位置決め突起17内に膨出部18を挿入することにより両者の取り付けを行い、次いで、ケース2に設けた印にキャップ3に設けた印を合わせるという位置決め手段により両者を取り付けることになる。すると、やはりそれだけ生産工数が増し、それだけ生産コストが高騰する。
本願発明の目的は、部品点数及び組み付け工数を低減したり、濾過部材の交換作業性を改善できるサイドフロー式ディーゼルフィルタを提供することである。 An object of the present invention is to provide a side flow type diesel filter that can reduce the number of parts and the number of assembling steps, and can improve the exchange workability of a filter member.
上記目的を達成するため、本願発明は、以下のような構成を採用してなる。 In order to achieve the above object, the present invention employs the following configuration.
請求項1に係る発明においては、ケースと、該ケース上方の開放部を閉蓋し、燃料排出口とを有するキャップと、濾材と、該濾材の上方を保持する濾材保持部材と、目詰まりセンサとを有し、燃料流入口より流入する燃料を前記ケースと前記濾材との間の燃料通路を介して前記ケース内に導入し、前記濾材で濾過された燃料を前記燃料排出口より排出するサイドフロー式ディーゼルフィルタであって、前記キャップ内に前記燃料排出口に連通する連通路を設けるとともに、該連通路に前記目詰まりセンサを設け、前記濾材下流の圧力を前記燃料排出口及び前記連通路を介して前記目詰まりセンサに伝達する構成。このような構成により、濾材保持部材の上面に目詰まりセンサに連通する連通孔、ならびに該連通孔を囲み、キャップの底面と濾材保持部材の上面との間に環状のシール部材を取り付ける必要がなくなる。
In the invention according to
請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、前記キャップに、前記燃料排出口に連通し少なくとも水平部分を有する燃料排出通路を設け、該燃料排出通路の前記水平部分と同方向に前記連通路を設ける構成。連通孔はドリルで形成するが、通常、連通孔の開始端は図1に示すようにキャップ端とされ、キャップ端から燃料排出通路にまで形成されることになる。すると、キャップ端から目詰まりセンサまでの長さの連通孔が単なるデッドスペースになるとともに、開始端のキャップ端を盲栓で密閉する必要があるが、このような構成により、燃料排出通路側から目詰まりセンサまでの長さの連通孔ですむため、上記デッドスペース及び盲栓が不要になる。
In the invention according to
請求項3に係る発明においては、ケースと、該ケース上方の開放部を閉蓋し、燃料排出口とを有するキャップと、濾材と、該濾材の上方を保持する濾材保持部材と、目詰まりセンサとを有し、燃料流入口より流入する燃料を前記ケースと前記濾材との間の燃料通路を介して前記ケース内に導入し、前記濾材で濾過された燃料を前記燃料排出口より排出するサイドフロー式ディーゼルフィルタであって、前記キャップに、前記燃料排出口に連通する燃料排出通路を設け、該燃料排出通路に前記目詰まりセンサを設け、前記濾材下流の圧力を前記燃料排出口及び前記燃料排出通路を介して前記目詰まりセンサに伝達する構成。このような構成により、連通孔が不要になるとともに、上方向のみではなく横方向にも目詰まりセンサの設置が可能となる。
In the invention according to
請求項4に係る発明においては、請求項1ないし3いずれか一記載の発明において、前記燃料排出口は、前記キャップの中央に設ける構成。このような構成により、例えキャップに目詰まりセンサを取り付けたとしてもケースとキャップとの取り付けに際し位置決め手段が不要になる。 According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the fuel discharge port is provided at the center of the cap. With such a configuration, even if the clogging sensor is attached to the cap, no positioning means is required when attaching the case and the cap.
請求項1に係る発明においては、キャップ内に燃料排出口に連通する連通路を設けるとともに、該連通路に目詰まりセンサを設け、濾材下流の圧力を燃料排出口及び連通路を介して目詰まりセンサに伝達させることにより、濾材保持部材の上面に目詰まりセンサに連通する連通孔ならびにシール部材が不要になるため、部品点数及び組み付け工数を低減することができ、それだけ生産コストを低減することができる。また、濾過部材の交換を簡略化することができるとともに、交換後の信頼性を高めることができる。
In the invention according to
請求項2に係る発明においては、キャップに、燃料排出口に連通し少なくとも水平部分を有する燃料排出通路を設け、該燃料排出通路の水平部分と同方向に連通路を設けることにより、連通孔形成時の余分のデッドスペースならびに盲栓を不要にすることができるため、それだけ部品点数ならびに生産コストを低減することができる。
In the invention according to
請求項3に係る発明においては、キャップに、燃料排出口に連通する燃料排出通路を設け、該燃料排出通路に目詰まりセンサを設け、濾材下流の圧力を燃料排出口及び燃料排出通路を介して目詰まりセンサに伝達させることにより、連通孔を不要にすることができるため、それだけ生産コストを低減することができる。また、目詰まりセンサを燃料排出通路の上方向のみではなく横方向にも設けることができるため、設置の自由度を高めることができる。
In the invention according to
請求項4に係る発明においては、燃料排出口をキャップの中央に設けることにより、請求項1ないし3いずれか一記載の発明の効果に加え、例えキャップに目詰まりセンサを取り付けたとしてもケースとキャップとの取り付けに際し位置決め手段が不要になるため、ケースとキャップとの取り付けを容易にすることができ、それだけ生産性を高めることができる。
In the invention according to
図1はサイドフロー式ディーゼルフィルタの断面図を示し、図2は図1のA−A線の断面図を示し、図3はその組み立て前の断面図を示す。本願発明のサイドフロー式ディーゼルフィルタは、自動車、建機、フォークリフト及び発電機等のどのような用途の燃料系に用いられるものでもよいが、以下においては、自動車用の燃料系に用いられるものについて説明する。 1 shows a cross-sectional view of a side flow diesel filter, FIG. 2 shows a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1, and FIG. 3 shows a cross-sectional view before assembly. The side flow type diesel filter of the present invention may be used in any fuel system for automobiles, construction equipment, forklifts, generators, etc., but in the following, it is used for fuel systems for automobiles. explain.
サイドフロー式ディーゼルフィルタ20は、外殻を形成するコップ状のケース30と、ケース30内に収納される濾過部材35と、ケース30の上方開放部を閉蓋するキャップ60と、ケース30とキャップ60とを一体化する締付部材48等からなる。
The side flow
ケース30は、上方が開口された金属製の中空円筒部材であり、図3に示すようにその上端部には外方に突き出た径D1の水平なリング状の上段部31が形成されるとともに、該上段部31の下方には径D2の水平なリング状の中段部32が形成され、該中段部32の下方には径D3の水平なリング状の下段部33が形成され、更に該下段部33の下方には径D4の後記水溜室50となる空間が形成される。
The
ケース30を金属製にすることにより、ケースの耐衝撃性が高まりその設置場所を例えば自動車の底部であって、タイヤによって跳ね上げられる石が当たるような位置に設けることができるようになる。なお、耐衝撃性に対して安全な場所が確保される場合は金属製に換えて樹脂製にしてもよい。
By making the
ケース30の底部には図示しないドレンコックが設けられ、水溜室50の水が所定値以上になると開放され溜まった水を排出する。その排出は、例えば水溜室内にフロートスイッチ等の水量検知手段を設け、該検知手段の信号を受け手動或いは自動で行われる。
A drain cock (not shown) is provided at the bottom of the
前記濾過部材35は濾材36及び濾材保持部材37からなる。濾材36は、平坦な濾材と波状濾材とを貼り合わせたものを巻き付けて形成し燃料通路が上下方向になるように配置した円柱状部材であり、内部に形成される多数の通路に燃料を流すことにより燃料中に含まれる異物を捕捉するものである。その外径はケース30の水溜室50の内径D4より小さくされ、ケース30内に収納された際には両部材間に燃料通路38を形成する。
The
濾材保持部材37は一つの部材として一体形成される樹脂製部材であり、本体部39、つば部40及び連結部41からなる。本体部39は底の浅い容器を逆にした下方開口の傘状部材であり、その内径は濾材36の外径とほぼ同径にされ、その内部には上方に若干の上部空間42を有して濾材36が嵌合され、両部材は接着剤により液密に一体化されて濾過部材35を形成する。
The filter
また、本体部39の中央には、管状の燃料流出用開口部43が設けられる。この燃料流出用開口部43はキャップ60の燃料排出口に対向して設けられ、ケース30の開放部をキャップ60で閉蓋する際、燃料流出用開口部43の外周部にリング状の第1シール材44を配置し、キャップ60の底面と濾材保持部材37の上面とで第1シール材44を狭持することにより濾過されていない流入燃料が流出側へ漏れるのを防止する。
A tubular
つば部40はリング状の部分で、その外径はケース30の中段部32の内径D2より小さく、その内径はケース30の下段部33の内径D3とほぼ同じにされ、その底部は中段部32の上面に載置される。また、ケース30の開放部をキャップ60で閉蓋する際、ケース30の中段部32に、中段部32の内径D2より若干小さい外径を有するリング状の第2シール材45を載置し、次いで、第2シール材45の内側の中段部32に前記つば部40を載せ、キャップ60の底面と中段部32の上面とで第2シール材45を液密に狭持する。なお、第2シール材45とつば部40の載置の順序は逆であってもよい。
The
連結部41は本体部39の上部外周面とつば部40の内周面とを連結する部材であり、放射状に且つ等間隔に6箇所設けられるとともに、各連結部41間にはほぼ同形で円弧状の6個の切欠部46が等間隔に設けられ、この切欠部46を介して燃料を上方から下方の燃料通路38に流下する。
The connecting
また、連結部41の下方には、連結部41と略同形の6個のリブ47が放射状に設けられる。これらリブ47の対向する2つの外径はケース30の下段部33の内径D3より若干小さくされており、濾過部材35をケース30内に収納する際、これらリブ47はケース30の下段部33部分の内周面に沿って濾過部材35をガイドし、収納後、濾材36とケース30との軸心、更には燃料排出口63と燃料流出用開口部43との軸心を一致させる機能を有する。
In addition, six
前記締付部材48は、金属製或いは樹脂製の断面L字状部材であり、その内面には雌ネジ49が形成される。ケース30の開放部をキャップ60で閉蓋する際、ケース30の上段部31の上面にキャップ60の外方底面が載置する。締付部材48をケース30の下方より挿入し、その雌ネジ49をキャップ60の外周面に形成される雄ネジ66に締付部材48の底部水平面が上段部31の底面に当接するまで螺合することによりケース30とキャップ60とを一体に固定する。
The
濾過部材35をケース30内に収納後は、濾材36はケース30の略半分以上の深さまで侵入し、濾材36の下方に水溜室50を形成するとともに、濾材保持部材37の上面とキャップ60の凹部67の底面との間に上部室51を形成する。また、ケース30の径D4の部分の内面と濾材36の外周面との間には、燃料通路38が形成され、上部室51に供給される燃料は、本体部39とつば部40との間に形成される切欠部46及び燃料通路38を介して水溜室50に導入する。
After the
キャップ60は金属製の円形部材であり、円形の本体部分61には、燃料流入口62及び燃料排出口63がそれぞれ上下方向に開口される。燃料流入口62は、本体部分61に偏心して設けられ、その上流側には内部に燃料供給通路を有する燃料供給管64が一体に形成され、該燃料供給管64を介して図示しない燃料タンク内の燃料が供給される。また、燃料排出口63は、本体部分61の中央に設けられ、その下流側には内部に燃料排出通路を有する燃料排出管65が一体に形成され、該燃料排出管65を介して濾過された燃料を図示しない燃料噴射ポンプに送る。なお、燃料供給管64及び燃料排出管65は、キャップ60と別体のものでもよい。
The
本体部分61は、ケース30の上段部31の径D1とほぼ同径であり、その下部外周面には締付部材48が螺合可能な雄ネジ66が形成されるとともに、その底部にはケース30の下段部33の径D3と同径な大きさの凹部67が形成される。この凹部67は、ケース30内に濾過部材35が挿入された後において、濾過部材35の上面に上部室51を形成する空間となる。
The
また、本体部分61の略半分程度は、肉厚部68とされる。この肉厚部68には、垂直なセンサ嵌合穴69及び水平な連通路70が穿設される。センサ嵌合穴69は、目詰まりセンサ75を取り付けるものであり、垂直に且つその底部は連通路70の底面に達する深さで設けられ、連通路70を介して圧力を目詰まりセンサ75に伝達する。
Further, approximately half of the
連通路70は、燃料排出管65と反対側のキャップ端から燃料排出管65内の燃料排出通路にまで例えばドリルにより形成される水平な穴であり、形成後にキャップ端は盲栓71により密閉される。その結果、図1に示すような連通路70が形成されるが、実際にはセンサ嵌合穴69と盲栓71との間はデッドスペースである捨て穴72となる。
The
目詰まりセンサ75は既に知られたもので、図1に負圧感知式の一例の概略を示す。即ち、目詰まりセンサ75は、ダイヤフラム76、このダイヤフラム76に取り付けられる連結部材77及び可動接点78、この可動接点78に当接自在に配置される固定接点79を有し、濾材36が目詰まりし濾材36の下流側に負圧が発生すると、その負圧は連通路70を介してダイヤフラム76の下面に作用し、ダイヤフラム76を矢印で示すように下動する。すると可動接点78は固定接点79に当接し、当接した信号は配線用コネクタ80を介して運転席に伝達され、運転席の表示器を点灯する等により運転者に濾材36の目詰まりを知らせる。目詰まりセンサ75は、その外周にOリング81を取り付けた状態でセンサ嵌合穴69に圧入されるが、その取り付けは、螺合等であってもよい。
The clogging
なお、キャップ60上の燃料供給管64、燃料排出管65及び目詰まりセンサ75は、図2に示す位置に取り付けられるが、必ずしもその位置である必要はない。また、キャップ60は金属製として説明したが、樹脂製でもよい。
The
燃料の流れについて説明する。燃料供給管64より黒塗りの矢印で示すように導入する燃料は、燃料流入口62より上部室51に至り、上部室51で360度の方向に分散され、黒塗りの矢印で示すように切欠部46よりケース30の内面と濾材36の外周面との間の燃料通路38を流下し、水溜室50に導入する。
The fuel flow will be described. The fuel introduced from the
水溜室50で含まれる水分は分離され、水分が分離された燃料は、白抜きの矢印で示すように上動し、濾材36内を通過し含まれる異物が除去される。異物が除去された燃料は、濾材36上方の上部空間42に至り、燃料流出用開口部43、燃料排出口63及び燃料排出管65を経て白抜きの矢印で示すように排出される。
The water contained in the
そして、濾材36が目詰まりすると濾材36の下流側に負圧が発生し、その負圧は連通路70を介して目詰まりセンサ75のダイヤフラム76の下面に伝達される。するとダイヤフラム76は矢印で示すように下動し、可動接点78を固定接点79に当接する。可動接点78が固定接点79に当接すると運転席の表示器が点灯し、運転者に濾材36の目詰まりを知らせる。
When the
このように、燃料排出口63及び連通路70を介して目詰まりセンサ75に、濾材36下流側の負圧を伝達することにより、従来必要であった図7に示す第2連通孔14及び第2シール部材15が不要になる。
In this way, the negative pressure on the downstream side of the
なお、この実施例の場合、ケース30、キャップ40及び濾過部材60はともに円形として説明したが、各部材の形状は、正多角形であっても楕円等であってもよい。このように上記ケース30及びキャップ60を円、正多角形或いは楕円等にし、燃料排出口をキャップの中央に設ける構造を有するものに、上記実施例に示す目詰まりセンサ75を取り付けることにより、従来通り取り付け位置を考慮することなくケース30とキャップ60との取り付けを行なうことができる。
In the case of this embodiment, the
図4は本願発明のサイドフロー式ディーゼルフィルタの第2の実施例を示す断面図である。第1の実施例との相違は盲栓71及び捨て穴72を不要にした点であり、図5に図4のB−B線の断面図を示す。なお、第1の実施例と共通する部分については同じ符号で示し特にキャップ以外の説明は省略する。
FIG. 4 is a sectional view showing a second embodiment of the side flow type diesel filter of the present invention. The difference from the first embodiment is that the
キャップ60は金属製の円形部材であり、円形の本体部分61には、燃料流入口62及び燃料排出口63がそれぞれ上下方向に開口される。燃料流入口62は、本体部分61に偏心して設けられ、その上流側には内部に燃料供給通路を有する燃料供給管64が一体に形成され、該燃料供給管64を介して図示しない燃料タンク内の燃料が供給される。また、燃料排出口63は、本体部分61の中央に設けられ、その下流側には内部に燃料排出通路を有する燃料排出管65が一体に形成され、該燃料排出管65を介して濾過された燃料を図示しない燃料噴射ポンプに送る。なお、燃料供給管64及び燃料排出管65は、キャップ60と別体のものでもよい。
The
また、本体部分61の略半分程度は、肉厚部68とされる。この肉厚部68には、垂直なセンサ嵌合穴69及び水平な連通路70が穿設される。センサ嵌合穴69は、目詰まりセンサ75を取り付けるものであり、垂直に且つその底部は連通路70の底面に達する深さで設けられ、連通路70を介して圧力を目詰まりセンサ75に伝達する。
Further, approximately half of the
連通路70は、燃料排出管65の水平部分65aと同一線上になるように設けられる。即ち、燃料排出管65の水平部分65aは、肉厚部68と反対側に設けられており、連通路70を形成するためのドリルは燃料排出管65の水平部分65aの先端から燃料排出口63まで挿入され、その燃料排出口63側から水平部分65aの軸心と同方向にセンサ嵌合穴69まで穿設される。そのため、盲栓71及び捨て穴72を不要にすることができる。この場合、燃料供給管64は、例えば図5に示すように燃料排出管65の水平部分65aと直交する方向に設けることができる。
The
この実施例の目詰まりセンサ75の作用は、第1の実施例とほぼ同じである。即ち、濾材36が目詰まりすると濾材36の下流側に負圧が発生するが、その負圧は連通路70を介して目詰まりセンサ75のダイヤフラムの下面に伝達される。するとダイヤフラムは下動し、可動接点を固定接点に当接する。可動接点を固定接点に当接すると運転席の表示器が点灯し、運転者に濾材36の目詰まりを知らせる。
The operation of the clogging
図6は本願発明のサイドフロー式ディーゼルフィルタの第3の実施例を示す断面図である。第1の実施例及び第2の実施例との相違は、盲栓71及び捨て穴72を不要にするとともに、目詰まりセンサ75の取り付けを容易にした点である。なお、第1の実施例と共通する部分については同じ符号で示し特にキャップ以外の説明は省略する。
FIG. 6 is a sectional view showing a third embodiment of the side flow type diesel filter of the present invention. The difference between the first embodiment and the second embodiment is that the
キャップ60は金属製の円形部材であり、円形の本体部分61には、燃料流入口62及び燃料排出口63がそれぞれ上下方向に開口される。燃料流入口62は、本体部分61に偏心して設けられ、その上流側には内部に燃料供給通路を有する燃料供給管64が一体に形成され、該燃料供給管64を介して図示しない燃料タンク内の燃料が供給される。また、燃料排出口63は、本体部分61の中央に設けられ、その下流側には内部に燃料排出通路を有する燃料排出管65が一体に形成され、該燃料排出管65を介して濾過された燃料を図示しない燃料噴射ポンプに送る。なお、燃料供給管64及び燃料排出管65は、キャップ60と別体のものでもよい。
The
燃料排出管65には水平部分65aが形成されるとともに、この水平部分65aに目詰まりセンサ75が設けられる。即ち、燃料排出管65の水平部分65aには、目詰まりセンサ75を取り付けるための筒状取付体65bが形成されており、目詰まりセンサ75は、その外周にOリング81を取り付けた状態で筒状取付体65bに圧入され固定される。目詰まりセンサ75の燃料排出管65への取り付けは、燃料排出管65の上方或いは横方向等に取り付けることができるため、その取り付け位置の自由度が高まる。
A
この実施例の目詰まりセンサ75の作用も第1の実施例とほぼ同じである。即ち、濾材36が目詰まりすると濾材36の下流側に負圧が発生するが、その負圧は燃料排出管65を介して目詰まりセンサ75のダイヤフラムの下面に伝達される。するとダイヤフラムは下動し、可動接点を固定接点に当接する。可動接点を固定接点に当接すると運転席の表示器が点灯し、運転者に濾材36の目詰まりを知らせる。
The operation of the clogging
なお、本願発明は、前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、例えば、燃料流出用開口部43及び燃料排出口63を中央に設け、燃料流入口62を偏心して設けるものについて説明したが、燃料流入口62を中央に設け、燃料流出用開口部43及び燃料排出口63を偏心して設けるものであってもよい。また、燃料流入口は、キャップに設けるものとして説明したが、ケースの側壁に設け、その箇所から燃料通路38を介して水溜室50に流入するものであってもよい。
The present invention is not limited to the configuration of the above embodiment, and can be appropriately changed in design without departing from the gist of the invention. For example, the
20…ディーゼルフィルタ 30…ケース
31…上段部 32…中段部
33…下段部 35…濾過部材
36…濾材 37…濾材保持部材
38…燃料通路 39…本体部
40…つば部 41…連結部
42…上部空間 43…燃料流出用開口部
44…第1シール材 45…第2シール材
46…切欠部 47…リブ
48…締付部材 49…雌ネジ
50…水溜室 51…上部室
60…キャップ 61…本体部分
62…燃料流入口 63…燃料排出口
64…燃料供給管 65…燃料排出管
65a…水平部分 65b…筒状取付体
66…雄ネジ 67…凹部
68…肉厚部 69…センサ嵌合穴
70…連通路 71…盲栓
72…捨て穴 75…目詰まりセンサ
76…ダイヤフラム 77…連結部材
78…可動接点 79…固定接点
80…配線用コネクタ 81…Oリング
DESCRIPTION OF
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