JP2008148926A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯物が不均一に張り付いた状態で回転ドラムの回転数を高くすると,回転ドラムの回転軸が安定せず振動が大きくなり,ひいては大きな騒音を立てたり,ドラム式洗濯乾燥機がその大きな振動のせいで動いてしまうといった問題が生ずる。
【解決手段】乾燥工程時に前記回転ドラムを所定の第1の回転数で回転させる第1の運転モードと,前記回転ドラムを前記第1の回転数より高速の第2の回転数で回転させる第2の運転モードとを繰り返すドラム式洗濯乾燥機において,前記水槽の振動を検知する振動検知手段を有し,前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記回転ドラムの回転数を低下させ,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後前記第1の運転モードと変更後の第2の運転モードを繰り返すように制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は,ドラム式洗濯乾燥機に関し,特に,乾燥工程時の運転制御に関するものである。
近年では衣類乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機が,一般家庭においても使用されるようになってきた。ドラム式洗濯乾燥機の乾燥工程では,回転ドラム内で衣類(洗濯物)がドラム内面に張り付かない比較的低速回転で回転ドラムを回転させる。このドラムの回転によって衣類が回転ドラム内面から落下し,即ち撹拌される。そして,このような撹拌を行いながら回転ドラム内で衣類に温風をあて乾燥させるのが一般的である。ところが,乾燥させる衣類が多くなると,回転ドラムの回転によっても衣類がほとんど撹拌されないようになり,乾燥ムラが起こるという問題と,乾燥にかかる時間が長くなるという問題があった。その改善策として,洗濯物の量に応じて,回転ドラムの回転数を周期的に変化させることによって,即ち回転ドラム内で衣類がドラム内面に張り付かない比較的低速回転で回転させる工程(以下,工程Aという)と,回転ドラム内で衣類がドラム内面に張り付くような比較的高速回転で回転させる工程(以下,工程Bという)とを交互に行うようにしている。このように,比較的遠心力の強い工程Bの高速回転状態から比較的遠心力の弱い工程Aの低速回転状態に変化するとき,遠心力の低下により衣類の偏在状態が崩れ,その結果衣類の入れ替わりが期待できる。また,工程Bの状態のとき衣類が回転ドラム内面に張り付いた状態なので,温風の通りも良くなり,温風の停滞も無くなることにより,乾燥ムラや乾燥の長時間化を防止することのできるドラム式乾燥機の提案がなされている(特許文献参照)。
特開平1−56098号公報
しかしながら,洗濯物が不均一に張り付いた状態で回転ドラムの回転数を高くすると,回転ドラムの回転軸が安定せず振動が大きくなり,ひいては大きな騒音を立てたり,ドラム式洗濯乾燥機がその大きな振動のせいで動いてしまうといった問題が生ずる。
したがって本発明は,上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,回転ドラムの高速回転と低速回転とを繰り返し,予め定められたレベルより大きい振動が起こった場合,その振動を検知し,回転ドラムの回転数を低下させるという処理により,効率の良いスピード乾燥の効果を維持しつつ,ドラム式洗濯乾燥機が大きな騒音を立てたり,移動したりするのを防止する機能を有したドラム式洗濯乾燥機を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明は,水槽と,前記水槽内に回転可能に配される回転ドラムとを備え,乾燥工程時に前記回転ドラムを所定の第1の回転数で回転させる第1の運転モードと,前記回転ドラムを前記第1の回転数より高速の1以上の第2の回転数で回転させる第2の運転モードとを繰り返すドラム式洗濯乾燥機において,前記水槽の振動を検知する振動検知手段と,前記第2の運転モード時に前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記回転ドラムの回転数を低下させると共に,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後前記第1の運転モードと変更後の第2の運転モードを繰り返す振動抑制運転手段と,を備えてなることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機として構成される。
このような構成にすることで,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,高速回転の運転を維持したまま乾燥運転を行うことができるので,大きな騒音を立てることなく,効率の良いスピード乾燥を行うことができる。
前記第1の回転数としては,洗濯物が前記回転ドラム内面に張り付かない程度の回転数が,また,前記第2の回転数としては,前記洗濯物が前記回転ドラム内面に張り付く程度の回転数が挙げられる。
上記のように第3の回転数は,第2の回転数と等しく設定される場合と,それより低い回転数に設定される場合があるが,このような第3の回転数に変速したとしても,前記振動検知手段が,前記予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は前記回転ドラムの回転数を前記第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御することが考えられる。
前記第3の回転数未満の所定の回転数の具体例として,前記第1の回転数と同じ回転数,前記第2の回転数に対して予め定められた所定の割合の回転数,又は前記第2の運転モード時に前記振動検知手段による振動検知レベルが,予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラムの回転数を低下させた回転数のいずれかに設定することが考えられる。このように制御することで,高速回転と低速回転とのドラム運転を繰り返しつつ,予め定められたレベルより大きい振動を抑えることができ,より安定したスピード乾燥を行うことができる。
また,前記振動検知手段が,前記予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行することで,不均一に張り付いた洗濯物をほぐしたあと,前記回転ドラムを前記第2の回転数で回転させる前記第2の運転モードによる運転を行うことも考えられる。
具体的な前記洗濯物をほぐすための所定の工程としては,前記回転ドラムを前記第1の回転数で所定の時間回転させたあと停止させ,その後左右反転を小刻みに繰り返す動作を行う工程が考えられる。
これにより,不均一に張り付いた洗濯物をほぐしたあと,前記第2の運転モードによる運転を行うことで,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,高速回転の運転を維持したまま,より安定した効率の良いスピード乾燥を行うことができる。
本発明によれば,水槽と,前記水槽内に回転可能に配される回転ドラムとを備え,乾燥工程時に前記回転ドラムを所定の第1の回転数で回転させる第1の運転モードと,前記回転ドラムを前記第1の回転数より高速の1以上の第2の回転数で回転させる第2の運転モードとを繰り返すドラム式洗濯乾燥機において,前記水槽の振動を検知する振動検知手段を有し,前記第2の運転モード時に前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記回転ドラムの回転数を低下させることによって,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,高速回転の運転を維持したまま乾燥運転を行うことができるので,大きな騒音を立てることなく,効率の良いスピード乾燥を行うことができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の一実施形態にかかるドラム式乾燥洗濯機の外観斜視図,
図2は図1におけるF1−F1線で切断した断面図,図3は図1におけるF2−F2線で切断した断面図,図4は図3における加速度センサ周辺の詳細図,図5は図4における加速度センサの概略図,図6は加速度センサの出力波形を表す図,図7は本発明の実施形態にかかるドラム式洗濯乾燥機の制御回路の概略構成を表すブロック図,図8は本発明の第1の実施形態での振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記振動検知手段による振動検知レベルが,前記予め定められたレベルより低くなるまで回転ドラムの回転数を低下させ,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後前記第1の運転モードと変更後の第2の運転モードを繰り返す手順を示すフローチャート,図9は本発明の第2の実施形態での振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は回転ドラムの回転数を第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御する手順を示すフローチャート,図10は本発明の第3の実施形態での振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行したあと,回転ドラムを第2の回転数で回転させる第2の運転モードによる運転を行う手順を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
まず,図1〜4に示す概略断面図を用いて,本発明の第1の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の外観的構成について説明する。図1において,このドラム式乾燥洗濯機Dは,外箱1にて外周を覆われるとともに,その前面に後述する外箱開口部111(図2参照)を備え,この外箱開口部111を開閉するためのドア103がヒンジ機構にて回動可能に取り付けられている。なお,図1における11は操作パネルである。
図2に示すように,前記操作パネル11の裏側(水槽4側)には、ドラム式洗濯乾燥機の動作を制御する制御回路2(図7参照)が設けられており,前記操作パネル11への入力により洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程が連続してまたは各工程単独で行われる。前記外箱1は,弾性支持手段の一例としてのサスペンション8によって後述する水槽4(図2参照)を弾性支持する。
図2に示す如く,前記外箱1内には,前記外箱開口部111に対向して開口する水槽開口部118を備えた有底筒形状の前記水槽4が配されている。前記水槽4は,その筒軸に垂直な各断面における重心を通る中心軸L1の後方側が下がるように傾斜して配されている。
前記水槽4内には,前記水槽開口部118に対向して開口するドラム開口部126を備えた有底円筒形状の回転ドラム5が配されている。前記回転ドラム5は,その背面側の駆動モータ9と連結されており,前記水槽4内に回転可能に支持されている。前記回転ドラム5は,その中心軸(回転軸)L2の後方側が下がるように傾斜して配されている。前記回転ドラム5の周壁全域には複数の小孔5aが形成されている。前記小孔5aは,前記水槽4と前記回転ドラム5との間の空間と,前記回転ドラム5内の空間との間で洗濯水や空気を流通させるためのものである。また,前記水槽4の中心軸L1に対して前記回転ドラム5の中心軸L2が上方となるように配されている。
前記水槽4内の空間下部は,前記回転ドラム5内に供給すべき温風が流れる送風ダクト39が配置されている。前記送風ダクト39の前側の端部は,前記水槽開口部118の下縁と前記回転ドラム5の開口部126の下縁との間に位置する送風口40と連通している。従って,前記送風ダクト39を矢印D1方向に流れる空気は,前記送風口40を経て前記回転ドラム5内に吹き出される。
前記送風ダクト39の内部には,加熱装置132が配されている。前記加熱装置132は,ヒータケース37と,該ヒータケース37に大部分が収容された乾燥ヒータ38とで構成されている。前記ヒータケース37は,金属製の本体と,その本体を固定する耐熱樹脂製のフレームとで構成され,前側の端部が前記送風ダクト39に連結されている。前記乾燥ヒータ38は,前記水槽4内の空気を加熱するためのものである。
前記水槽4の前面部に設けられた,前記外箱開口部111に対向する前記水槽開口部118には,ゴムや軟質樹脂などの弾性体からなるパッキン119が固着されている。これによりドア103を閉じると,該ドア103が前記パッキン119に密着するため,前記水槽4内の液体が前記水槽4外へ漏れ出ることが防げる。
前記水槽4の下部には,前記送風ダクト39と連通し前記水槽4内の洗濯水を排水するための排水口110が形成されている。前記排水口110は送風機131の下流側に位置している。また前記排水口110には排水ダクト21の上端部が接続されている。
前記送風ダクト39と連通し前記水槽4内の洗濯水を排水するための前記排水口110の入り口には、乾燥システム106が設けられている。前記乾燥システム106は,前記送風機131,前記加熱装置132,前記送風ダクト39および後述する除湿用熱交換器133(図3参照)を有している。
図3に示すように,前記除湿用熱交換器133は,前記水槽4の後面下部に取り付けられた前記送風機131の上流側に接続されている。前記除湿用熱交換器133は,前方側が高くなるように傾斜させて配置された金属プレート49と,該金属プレート49の端部に取り付けられたステンレス製の固定部材(不図示)とを有している。前記金属プレート49の前方の端部の上方には,冷却ノズル51が配されている。乾燥工程時には,この前記冷却ノズル51から供給された冷却水が前記金属プレート49上面を流れて前記金属プレート49を冷却する。これにより前記冷却水および前記金属プレート49で,前記除湿用熱交換器133内を流れる空気を冷却して,そこに含まれる水分を効果的に凝縮させる。
前記水槽4の後面下部に取り付けられた前記送風機131は,前記水槽4と吸入口162を介して連通しており,前記送風ファン135の回転に伴って,前記水槽4内の空気を吸い込む。
前記水槽4の上部には,前記水槽4の振動を検知する加速度センサ170(本発明の振動検知手段の一例)が取り付けられている。
図4に,図3における加速度センサ170周辺の詳細図を示す。加速度センサ170は,前記水槽4の上部に設けられ,前記水槽4の振動を検知する。前記水槽4の振動検知センサとして2軸の加速度センサを使用した場合について説明する。例えば,汎用の前記2軸の加速度センサは,加速度の大きさに比例した電気信号を出力する。また,前記2軸の加速度センサは,図5に示すように加速度センサのパッケージに対し,X方向,Y方向の加速度を検出することが出来る。この前記加速度センサ170は,X方向が前記水槽4の円周方向,Y方向が回転軸方向の加速度を検知出来る様に固定されている。このように固定された前記加速度センサ170は,高速回転時に洗濯物が不均一に張り付いた状態のために前記水槽4が該水槽4の円周方向に大きく揺れ,前記外箱1に接触した場合,図6に示すように前記加速度センサ170のX軸の出力が大きくなる。この変化を捉えることが出来るように振動の判定値を予め設定しておけば,前記加速度センサ170が検知した振動の大きさにより,後述する前記制御回路2による制御が可能となる。また,前記水槽4の回転軸方向の振動に関しても前記加速度センサ170のY軸の出力を検知することで同様の作用を奏する。即ち,1軸の場合に比べてX,Yの両軸の出力から振動を検知することができ,より精度の高い振動検知が可能となる。
図7は本実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の前記制御回路2の概略構成を表すブロック図である。前記制御回路2は,マイクロコンピュータ222,入力キー回路233,状態検知回路234,表示装置駆動回路235及び負荷駆動回路237等により構成されている。
前記マイクロコンピュータ222は,制御部229及び演算部230を併せ持つCPU223,RAM224,ROM225,システムバス227及び複数のI/Oポート228等から構成される。
前記制御部229は前記ROM225に記憶されている命令を取り出すと共にそれを実行する。一方,前記演算部230は,命令の実行段階で前記制御部229から与えられる制御信号に基づいて,各種入力機器や前記RAM224から入力されるデータに対し,二進加算,論理演算,増減,比較等の演算を行う。そのため,前記ROM225は各種機器を動作させるための手段,各種判断のために設定された条件,各種情報を処理するためのプログラム及びデータ等を予め記憶しておくようになっている。
また,前記マイクロコンピュータ222は,複数のI/Oポート228を介して,前記入力キー回路233,前記状態検知回路234,前記表示装置駆動回路235及び前記負荷駆動回路237等と接続されている。前記入力キー回路233は,前記操作パネル11に接続されている。前記状態検知回路234は,水位センサ,脱水時のアンバランス状態を検知するアンバランス検知センサ,製品内部の温度を検知する温度センサ171及び前記加速度センサ170等に接続され,各種センサからの信号は前記マイクロコンピュータ222へ入力される。該マイクロコンピュータは,入力信号に基づいて演算を行い,前記表示装置駆動回路235及び前記負荷駆動回路237等を出力制御する。また,前記マイクロコンピュータ222は,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,その振動検知回数をカウントし,前記RAM224に記憶する。
前記負荷駆動回路237には,前記駆動モータ9,排水弁24,前記乾燥ヒータ38及び前記送風ファン135等が接続されている。
次に本発明にかかるドラム式洗濯乾燥機の洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程及び送風工程について簡単に説明する。
洗い工程は,前記回転ドラム5を低速回転させることにより行われる。前記回転ドラム5内の洗濯物は,前記回転ドラム5の回転による遠心力とバッフルとで前記回転ドラム5内の頂上付近まで持ち上げられた後,自重により落下する(以下,タンブリングという)。このタンブリングを繰り返すことにより,洗濯物は落下時の衝撃力でタタキ洗いされる。
すすぎ工程は洗濯水の排水後,中間脱水工程とためすすぎ工程との組み合わせを複数回行う。中間脱水工程は,前記回転ドラム5を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付く程度の高速回転に回転させながら,その遠心力を利用して洗濯物を前記回転ドラム5の内面に押し付けるような形で洗濯物に含まれた洗濯液を排出する。ためすすぎ工程は,水道水を上方から流し込んで洗濯物に含ませ,前記回転ドラム5を低速回転させることにより行われる。
脱水工程は,例えば3回の予備脱水と予備脱水後の本脱水から構成される。予備脱水は,前記回転ドラム5を洗濯物が前記回転ドラム5の内面から落下する程度の低速回転に回転させ,所定の時間経過後に停止させる。その動作を複数回繰り返し,徐々に脱水度を上げて行く。本脱水は,前述した中間脱水工程と同様に,前記回転ドラム5を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付く程度の高速回転に回転させながら,その遠心力を利用して脱水する。
乾燥工程は,前記回転ドラム5の回転数を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付かない程度の低速回転(50rpm程度又はそれ未満)とし,例えば55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作(第1の運転モードの一例)と,前記回転ドラム5の回転数を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付く程度の高速回転(100rpm程度以上)に切り替えて,例えば55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作(第2の運転モードの一例)とを交互に繰り返し実行させるとともに前記送風ファン135及び前記乾燥ヒータ38を駆動して乾燥工程を実行する。前記回転ドラム5内の空気は前記回転ドラム5の前記小孔5aから前記水槽4の循環口,冷却ダクト164を経て前記送風ファン135,前記乾燥ヒータ38を通り,吹出し口より前記回転ドラム5内へ循環する。前記回転ドラム5内の洗濯物の水分を吸収した空気は,前記送風ファン135により前記冷却ダクト164内に吸引される。該空気は前記冷却ダクト164を通過中に該冷却ダクト164に設けた前記除湿用熱交換器133で冷却されることにより降温される。その結果,前記冷却ダクト164内の空気は水分の結露により除湿され,湿度の低い空気となって前記乾燥ヒータ38に至る。前記乾燥ヒータ38で加熱された空気は温風となって前記吹出し口より前記水槽4内に吹き込まれ,再び洗濯物と接触して水分を吸収する。再度前記循環口から前記冷却ダクト164内に吸引されて同様に前記除湿用熱交換器133で冷却され除湿される。この動作を繰り返すことにより,乾燥工程が実行される。
乾燥工程中に,定期的に高速回転を行うことで洗濯物が遠心力の増加により前記回転ドラム5内部に張り付き,前記回転ドラム5内の温風の通りが改善され乾燥効率を向上させることが出来る。そして,前記回転ドラム5内の温度や湿度を温度センサ171或いは湿度センサ(不図示)で検知し,所定値になると乾燥工程を終了する。この乾燥工程において除湿により凝縮された水分は,前記冷却ダクト164内を下降して前記排水ダクト21を介して,前記排水ポンプ24の動作により外部に排水される。乾燥工程が終了すると衣類を冷ます為に送風工程に移行する。
送風工程は,例えば前記回転ドラム5のタンブリング動作を行いながら前記送風ファン135と前記除湿用熱交換器133を一定時間動作させる。このような乾燥洗濯機には安全性向上の為,運転中はドアを開ける事ができない様に,ドア部にドアロックスイッチ(不図示)が搭載されている。
以下,図8のフローチャートを用いて,本発明の第1の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機Dの前記マイクロコンピュータ222が実行する,前記回転ドラム5の回転制御手順の一例について説明する。この制御の特徴は,前記加速度センサ170からなる前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記振動検知手段による振動検知レベルが,前記予め定められたレベルより低くなるまで回転ドラムの回転数を低下させ,前記第2の運転モード(前記回転ドラム5の回転数を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付く程度の高速回転(100rpm程度以上)に切り替えて,例えば55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作)の回転数を前記第2の運転モードにおける第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後前記第1の運転モード(前記回転ドラム5の回転数を洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付かない程度の低速回転(50rpm程度又はそれ未満)とし,例えば55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作)と変更後の第2の運転モードを繰り返す点である。なお,以下,S101,S102,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。
前記マイクロコンピュータ222は,予めROM等に記憶された制御プログラムに従って,以下に示す処理を制御する。当該ドラム式洗濯乾燥機Dで脱水工程まで終了し,乾燥工程を開始するところからスタートする。
まず,ステップS101で,前記マイクロコンピュータ222が前記負荷駆動回路237を通じて,前記送風ファン135,前記乾燥ヒータ38及び前記排水弁24を始動させる。
次のステップS102では,前記マイクロコンピュータ222は,予め定められたレベルより大きい振動を検知した回数(振動検知回数)をリセットする。この前記振動検知回数は,前記RAM224の予め定められた領域に一時的に記憶される。そして,前記第1及び第2の運転モードでの前記回転ドラム5の回転数の初期値が設定される。これらの初期値も前記RAM224に一時的に記憶される。前記第1の運転モードでは,洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付かない程度の低速回転として,前記第1の回転数は一例として46rpmに設定される。また,前記第2の運転モードでは,前記第1の回転数より高速で,洗濯物が前記回転ドラム5の内面に張り付く程度の高速回転として,前記第2の回転数は一例として200rpmに設定される。なお,前記第2の回転数として,複数の回転数が設定され,その組み合わせによる運転を行ってもかまわない。
次のステップS103で,ステップS102で設定された前記第1の回転数で,55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作を行う前記第1の運転モード(回転ドラム5の回転数46rpm)が開始される。この前記第1の運転モードを実行しつつ,以下のステップS104及びステップS105が行われる。
次のステップS104では,前記マイクロコンピュータ222は,前記回転ドラム5内の温度や湿度を前記温度センサ171或いは前記湿度センサにより検知し,予め前記ROM225に記憶されている所定値に到達したかどうかによって,乾燥工程が終了したかどうかを判定する。乾燥工程が終了したと判断すると(Yes),ステップS115へ移行する。まだ乾燥工程が終了していないと判断すると(No),次のステップS105へ移行する。
ステップS105では,前記第1の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間(前記ROM225に記憶されている)が経過したかどうかを判定する。前記第1の運転モードを完了するために必要な時間が経過していなければ(No),ステップS104へ戻る。前記第1の運転モードを完了するために必要な時間が経過していれば(Yes),次のステップS106へ移行する。このように,乾燥工程が終了するか,前記第1の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間が経過するまでステップS104とステップS105が繰り返される。
ステップS106では,前記第2の運転モードで振動検知がなされたかどうかを判定する。即ち,後述するステップS111で前記振動検知回数が前記RAM224の予め定められた領域にカウントアップ(カウント数に1を加算)されているかどうかを検知することで振動検知の有無を判定する。振動検知をしていれば(Yes),ステップS107へ移行する。振動検知をしていなければ(No),ステップS108へ移行する。初期的には,前記第2の運転モードは始まっていないので,ステップS106での判断はNoである。
ステップS107では,振動検知回数をリセットすると共に,前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数が設定される。即ち,前記ROM225に記憶された複数の回転数から乾燥モードの種類に応じて選択された回転数が,前記RAM224に一時的に記憶される。ここでは,一例として前記第2の回転数と同一の回転数が設定されることとする。そして,前記第2の運転モードの回転数を前記第3の回転数に変更する。従って,以後の前記第2の運転モード時には,第3の回転数で回転ドラム5が回転される。前記第3の回転数は,予め設定されていても良いし,振動の検知レベル(大きさ)から予め定められた演算式によって求める方法等が考えられる。
ステップS108では,前記第1の運転モードを終了する。そして,前記第2の運転モードが開始される。この時,ステップS106で一度も振動検知をしていないと判定されていれば,ステップS102で設定された前記第2の回転数で,また,ステップS106で一度でも振動検知をしていたと判定されていれば,ステップS107で設定された前記第3の回転数で,55秒ON,5秒OFFで左右反転を繰り返すタンブリング動作を行う前記第2の運転モードが開始される(第1の実施形態ではどちらの場合も回転ドラム5の回転数は前記第2の回転数の200rpmとなる)。この前記第2の運転モードを実行しつつ,以下のステップS109〜ステップS113が行われる。
次のステップS109では,前記マイクロコンピュータ222は,前記状態検知回路234を通じて,前記水槽4の前記加速度センサ170による振動検知を開始する(振動検知手段の一例)。前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合(Yes),次のステップS110が実行される。また,予め定められたレベルより大きい振動を検知しない場合(No),ステップS112へ移行する。
ステップS110では,前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知したことにより,前記マイクロコンピュータ222は,前記負荷駆動回路237を通じて,前記駆動モータ9を制御し,加速度センサ170による振動量が前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させる。振動量が上記レベルより小さくなった時点で,その時の回転数が維持される。そして,次のステップS111へ移行する。
ステップS111では,予め定められたレベルより大きい振動を検知したことにより,前記マイクロコンピュータ222は,振動検知回数をカウントアップ(カウント数に1を加算)する。
ステップS112では,ステップS104と同様に前記マイクロコンピュータ222は,前記回転ドラム5内の温度や湿度を前記温度センサ171或いは前記湿度センサにより検知し,予め前記ROM225に記憶されている所定値に到達したかどうかによって,乾燥工程が終了したかどうかを判定する。乾燥工程が終了したと判断すると(Yes),ステップS115へ移行する。まだ乾燥工程が終了していないと判断すると(No),次のステップS113へ移行する。
ステップS113では,前記第2の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間(前記ROM225に記憶されている)が経過したかどうかを判定する。前記第2の運転モードを完了するために必要な時間が経過していなければ(No),ステップS109へ戻る。前記第2の運転モードを完了するために必要な時間が経過していれば(Yes),次のステップS114へ移行する。このように,乾燥工程が終了するか,前記第2の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間が経過するまでステップS109〜ステップS113が繰り返される。
ステップS114では,前記第2の運転モードを終了し,ステップS103へ戻る。このように,ステップS103〜ステップS114が繰り返される。即ち,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返えされ,ステップS109で,前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,次のステップS110で,前記マイクロコンピュータ222は,前記負荷駆動回路237を通じて,前記駆動モータ9を制御し,加速度センサ170による振動量が前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させ,振動量が上述の予め定められたレベルより低くなると,その時の回転数を維持して前記第2の運転モードでの運転を維持する。その後前記第1の運転モードを経て,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し(ステップS107),ステップS108で変更後の第2の運転モードが開始される。その後は,前記第1の運転モードと前記変更後の第2の運転モードとを繰り返すことになる(振動抑制運転手段の一例)。
このように,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返えされ,ステップS104又はステップS112で,乾燥工程が終了したと判定された場合,ステップS115へ移行する。
この時,前記第3の回転数は,前記第2の回転数(高速)と同一か或いはそれより若干低い回転数に設定されることが想定されているので,前記第2の運転モードでもできるだけ高い回転数が維持される。
ステップS115では,全ての運転モードを終了し,前記マイクロコンピュータ222が前記負荷駆動回路237を通じて,前記乾燥ヒータ38を停止させる。これで,乾燥工程は終了するが,その後に衣類を冷ます為の送風工程へ移行するので,前記送風ファン135及び前記排水弁24の停止は行わない。
このように,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返され,前記振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させることによって,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,できるだけ高速回転の運転を維持したまま乾燥運転を行うことができるので,大きな騒音を立てることなく,効率の良いスピード乾燥を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に,図9のフローチャートを用いて,本発明の第2の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機Dの前記マイクロコンピュータ222が実行する,前記回転ドラム5の回転制御手順の一例について説明する。この制御の特徴は,前記加速度センサ170からなる前記振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は回転ドラムの回転数を第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御する点である。なお,以下,S201,S202,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。
前記マイクロコンピュータ222は,予めROM等に記憶された制御プログラムに従って,以下に示す処理を制御する。当該ドラム式洗濯乾燥機Dで脱水工程まで終了し,乾燥工程を開始するところからスタートする。
ステップS201〜ステップS205は,第1の実施形態のステップS101〜ステップS105と同じ処理が実行されるので,ステップS201〜ステップS205までの説明は省略する。
ステップS206では,前記第2の運転モードで振動検知がなされたかどうかを判定する。即ち,後述するステップS212で前記振動検知回数が前記RAM224の予め定められた領域にカウントアップ(カウント数に1を加算)されているかどうかを検知することで振動検知の有無を判定する。振動検知をしていれば(Yes),ステップS207へ移行する。振動検知をしていなければ(No),ステップS210へ移行する。初期的には,前記第2の運転モードは始まっていないので,ステップS206での判断はNoである。
ステップS207では,後述するステップS212で,前記RAM224の予め定められた領域にカウントアップ(カウント数に1を加算)された前記振動検知回数を検知し,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数の振動検知がなされたかどうかを判定する。所定の回数の振動検知をしていれば(Yes),ステップS209へ移行する。所定の回数の振動検知していなければ(No),ステップS208へ移行する。
ステップS208(ステップS207でNo)では,前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数を設定する。即ち,前記ROM225に記憶された複数の回転数から乾燥モードの種類に応じて選択された回転数が,前記RAM224に一時的に記憶される。ここでは,一例として前記第3の回転数として前記第2の回転数と同一の回転数を設定する。そして,前記第2の運転モードの回転数を前記第3の回転数に変更する。従って,以後の前記第2の運転モード時には,第3の回転数で回転ドラム5が回転される。前記第3の回転数は,予め設定されていても良いし,振動の検知レベル(大きさ)から予め定められた演算式によって求める方法等が考えられる。
ステップS209(ステップS207でYes)では,振動検知回数をリセットすると共に,第3の回転数未満の所定の回転数を新たな第3の回転数として再設定する。即ち,前記ROM225に記憶された複数の回転数から乾燥モードの種類に応じて選択された回転数が,前記RAM224に一時的に記憶される。ここでは,一例として前記新たな第3の回転数として前記第2の運転モード時に前記振動検知手段による振動検知レベルが,前記予め定められたレベルより低くなるまで低下させた前記回転ドラム5の回転数に設定する。そして,前記第2の運転モードの回転数を前記新たな第3の回転数に変更する。従って,以後の前記第2の運転モード時には,前記新たな第3の回転数で回転ドラム5が回転される。再設定される第3の回転数のその他の具体例としては,前記第1の回転数と同じ回転数又は前記第2の回転数に対して予め定められた所定の割合の回転数のいずれかが考えられる。
ステップS210では,前記第1の運転モードを終了するとともに,前記第2の運転モードを開始する。この時,ステップS206で一度も振動検知をしていないと判定されていれば,ステップS202で設定された前記第2の回転数で,また,ステップS207で所定の回数振動を検知していないと判定されていれば,ステップS208で設定された第3の回転数で,ステップS207で所定の回数振動を検知したと判定されていれば,ステップS209で再設定された第3の回転数で第2の運転モードが開始される。本実施形態では,所定の回数振動を検知していなければ,回転数は200rpmで,また,所定の回数振動を検知していれば,回転数前記第2の運転モード時に前記振動検知手段による振動検知レベルが,前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラムの回転数を低下させた回転数で前記第2の運転モードが開始されることになる。
ステップS211では,前記マイクロコンピュータ222は,前記状態検知回路234を通じて,前記水槽4の前記加速度センサ170による振動検知を開始する(振動検知手段の一例)。前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合(Yes),次のステップS212が実行される。また,予め定められたレベルより大きい振動を検知しない場合(No),ステップS213へ移行する。
ステップS212では,前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知したことにより,前記マイクロコンピュータ222は,前記負荷駆動回路237を通じて,前記駆動モータ9を制御し,加速度センサ170による振動量が前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させる。振動量が上記レベルより小さくなった時点で,その時の回転数が維持される。そして,前記マイクロコンピュータ222は,振動検知回数をカウントアップ(カウント数に1を加算)する。
次のステップS213では,前記マイクロコンピュータ222は,前記回転ドラム5内の温度や湿度を前記温度センサ171或いは前記湿度センサにより検知し,予め前記ROM225に記憶されている所定値に到達したかどうかによって,乾燥工程が終了したかどうかを判定する。乾燥工程が終了したと判断すると(Yes),ステップS216へ移行する。まだ乾燥工程が終了していないと判断すると(No),次のステップS214へ移行する。
ステップS214では,前記第2の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間(前記ROM225に記憶されている)が経過したかどうかを判定する。前記第2の運転モードを完了するために必要な時間が経過していなければ(No),ステップS211へ戻る。前記第2の運転モードを完了するために必要な時間が経過していれば(Yes),次のステップS215へ移行する。このように,乾燥工程が終了するか,前記第2の運転モードを完了するために必要な予め定められた時間が経過するまでステップS211〜ステップS214が繰り返される。
ステップS215では,前記第2の運転モードを終了し,ステップS203へ戻る。このように,ステップS203〜ステップS215が繰り返される。即ち,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返えされ,ステップS211で,前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,次のステップS212で,前記マイクロコンピュータ222は,前記負荷駆動回路237を通じて,前記駆動モータ9を制御し,加速度センサ170による振動量が前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させ,振動量が上述の予め定められたレベルより低くなると,その時の回転数を維持して前記第2の運転モードでの運転を維持する。そして,前記振動検知回数をカウントアップ(カウント数に1を加算)する。カウントアップされた前記振動検知回数が,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数に達していない場合,第1の実施形態と同様に,その後前記第1の運転モードを経て,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し(ステップS208),ステップS210で変更後の第2の運転モードが開始される。その後は,前記第1の運転モードと前記変更後の第2の運転モードとを繰り返すことになる。
第2の実施形態では,ステップS212でカウントアップ(カウント数に1を加算)された前記振動検知回数が,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数に達した場合,その後繰り返されるステップS207で予め定められた所定の回数の振動検知がなされたかどうかが判定され,所定の回数の振動検知をしていれば(Yes),ステップS209で,前記振動検知回数がリセットされ,新たな第3の回転数として,第3の回転数未満の所定の回転数に再設定される。それ以降の前記第2の運転モードは,前記回転ドラム5の回転数を再設定された第3の回転数で制御される。
このように,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返えされ,ステップS204又はステップS213で,乾燥工程が終了したと判定された場合,ステップS216へ移行する。
この時,前記第3の回転数は,前記第2の回転数(高速)と同一か或いはそれより若干低い回転数に設定されることが想定されているので,前記第2の運転モードでもできるだけ高い回転数が維持される。
ステップS216では,全ての運転モードを終了し,前記マイクロコンピュータ222が前記負荷駆動回路237を通じて,前記乾燥ヒータ38を停止させる。これで,乾燥工程は終了するが,その後に衣類を冷ます為の送風工程へ移行するので,前記送風ファン135及び前記排水弁24の停止は行わない。
このように,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返され,前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は回転ドラムの回転数を第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御することによって,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,より安定したスピード運転を行うことができる。
[第3の実施形態]
次に,図10のフローチャートを用いて,本発明の第3の実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機Dの前記マイクロコンピュータ222が実行する,前記回転ドラム5の回転制御手順の一例について説明する。この制御の特徴は,前記加速度センサ170からなる前記振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行したあと,前記回転ドラムを前記第2の回転数で回転させる前記第2の運転モードによる運転を行う点である。なお,以下,S301,S302,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。
前記マイクロコンピュータ222は,予めROM等に記憶された制御プログラムに従って,以下に示す処理を制御する。当該ドラム式洗濯乾燥機Dで脱水工程まで終了し,乾燥工程を開始するところからスタートする。
ステップS301〜ステップS306は,第2の実施形態のステップS201〜ステップS206と同じ処理が実行されるので,説明は省略する。
ステップS307では,後述するステップS312で,前記RAM224の予め定められた領域にカウントアップ(カウント数に1を加算)された前記振動検知回数を検知し,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数の振動検知がなされたかどうかを判定する。所定の回数の振動検知をしていれば(Yes),ステップS309へ移行する。所定の回数の振動検知していなければ(No),ステップS308へ移行する。
ステップS308(ステップS307でNo)では,前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数を設定する。即ち,前記ROM225に記憶された複数の回転数から乾燥モードの種類に応じて選択された回転数が,前記RAM224に一時的に記憶される。ここでは,一例として第3の回転数として第2の回転数と同一の回転数を設定する。そして,第2の運転モードの回転数を前記第3の回転数に変更する。従って,以後の前記第2の運転モード時には,第3の回転数で回転ドラム5が回転される。前記第3の回転数は,予め設定されていても良いし,振動の検知レベル(大きさ)から予め定められた演算式によって求める方法等が考えられる。
ステップS309(ステップS307でYes)では,振動検知回数をリセットすると共に,洗濯物をほぐす為の所定の工程が実施される。洗濯物をほぐす為の所定の工程の一例として,例えば46rpmの低速回転で5秒ON,5秒OFFで左右反転を小刻みに繰り返す動作を行い,洗濯物の絡みをほぐす動作を行う工程が挙げられる(洗濯物をほぐす為の所定の工程の一例)。この動作を実施した場合,洗濯物の絡みによる不均一な状態が解消されるため,再び高速タンブリングの動作(前記第2の回転数で回転させる前記第2の運転モード)へ移行しても予め定められたレベルより大きい振動となる可能性は大幅に低くなる。
次のステップS310〜ステップS314は,第2の実施形態でのステップS210〜ステップS214と同じ処理が実行されるので,説明は省略する。
次のステップS315では,前記第2の運転モードを終了し,ステップS303へ戻る。このように,ステップS303〜ステップS315が繰り返される。即ち,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返えされ,ステップS311で,前記マイクロコンピュータ222が,予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,次のステップS312で,前記マイクロコンピュータ222は,前記負荷駆動回路237を通じて,前記駆動モータ9を制御し,加速度センサ170による振動量が前記予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラム5の回転数を低下させ,振動量が上述の予め定められたレベルより低くなると,その時の回転数を維持して前記第2の運転モードでの運転を維持する。そして,前記振動検知回数をカウントアップ(カウント数に1を加算)する。カウントアップされた前記振動検知回数が,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数に達していない場合,第1及び第2の実施形態と同様に,その後前記第1の運転モードを経て,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し(ステップS308),ステップS310で変更後の第2の運転モードが開始される。その後は,前記第1の運転モードと前記変更後の第2の運転モードとを繰り返すことになる。
第3の実施形態では,ステップS312でカウントアップ(カウント数に1を加算)された前記振動検知回数が,前記ROM225に予め記憶された予め定められた所定の回数に達した場合,その後繰り返されるステップS307で予め定められた所定の回数の振動検知がなされたかどうかが判定され,所定の回数の振動検知をしていれば(Yes),ステップS309で,前記振動検知回数がリセットされ,洗濯物をほぐす為の所定の工程が実行される。次のステップS310で,前記第1の運転モードが終了し,前記第2の回転数に復帰して前記第2の運転モードが開始される。それ以降の前記第2の運転モードは,前記回転ドラム5の回転数を前記第2の回転数で制御される。
このように,乾燥工程が終了するまで,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返され,ステップS304又はステップS313で,乾燥工程が終了したと判定された場合,ステップS316へ移行する。
この時,前記第3の回転数は,前記第2の回転数(高速)と同一か或いはそれより若干低い回転数に設定されることが想定されているので,前記第2の運転モードでもできるだけ高い回転数が維持される。
ステップS316では,全ての運転モードを終了し,前記マイクロコンピュータ222が前記負荷駆動回路237を通じて,前記乾燥ヒータ38を停止させる。これで,乾燥工程は終了するが,その後に衣類を冷ます為の送風工程へ移行するので,前記送風ファン135及び前記排水弁24の停止は行わない。
このように,前記第1の運転モードと前記第2の運転モードが交互に繰り返され,前記振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行する。このように,不均一に張り付いた洗濯物をほぐしたあと,前記第2の回転数に復帰して,前記第2の運転モードによる運転を行う。これにより,予め定められたレベルより大きい振動を抑えつつ,できるだけ高速回転の運転を維持したまま,より安定した効率の良いスピード乾燥を行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるドラム式乾燥洗濯機の外観斜視図。 図1におけるF1−F1線で切断した断面図。 図1におけるF2−F2線で切断した断面図。 図3における加速度センサ周辺の詳細図。 図4における加速度センサの概略図。 加速度センサの出力波形を表す図。 本発明の実施形態にかかるドラム式洗濯乾燥機の制御回路の概略構成を表すブロック図。 本発明の第1の実施形態での振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記振動検知手段による振動検知レベルが,前記予め定められたレベルより低くなるまで回転ドラムの回転数を低下させ,第2の運転モードの回転数を第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後第1の運転モードと変更後の第2の運転モードを繰り返す手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態での振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は回転ドラムの回転数を第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御する手順を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態での振動検知手段が,予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行したあと,回転ドラムを第2の回転数で回転させる第2の運転モードによる運転を行う手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…外箱
2…制御回路
4…水槽
5…回転ドラム
5a…小孔
8…サスペンション
9…駆動モータ
24…排水弁
38…乾燥ヒータ
135…送風ファン
170…加速度センサ
171…温度センサ
222…マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. 水槽と,前記水槽内に回転可能に配される回転ドラムとを備え,乾燥工程時に前記回転ドラムを所定の第1の回転数で回転させる第1の運転モードと,前記回転ドラムを前記第1の回転数より高速の1以上の第2の回転数で回転させる第2の運転モードとを繰り返すドラム式洗濯乾燥機において,
    前記水槽の振動を検知する振動検知手段と,前記第2の運転モード時に前記振動検知手段が予め定められたレベルより大きい振動を検知した場合,前記回転ドラムの回転数を低下させると共に,前記第2の運転モードの回転数を前記第2の回転数と同一又はそれより低い第3の回転数に変更し,その後前記第1の運転モードと変更後の第2の運転モードを繰り返す振動抑制運転手段と,を備えてなることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 前記第1の回転数が,洗濯物が前記回転ドラム内面に張り付かない程度の回転数である請求項1のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 前記第2の回転数が,前記洗濯物が前記回転ドラム内面に張り付く程度の回転数である請求項1のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 前記振動検知手段が,前記予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,それ以降は前記回転ドラムの回転数を前記第3の回転数未満の所定の回転数となるように制御する請求項1〜3のいずれかに記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. 前記第3の回転数未満の所定の回転数が,前記第1の回転数と同じ回転数,前記第2の回転数に対して予め定められた所定の割合の回転数,又は前記第2の運転モード時に前記振動検知手段による振動検知レベルが,予め定められたレベルより低くなるまで前記回転ドラムの回転数を低下させた回転数のいずれかである請求項4に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  6. 前記振動検知手段が,前記予め定められたレベルより大きい振動を,予め定められた所定の回数検知した場合,洗濯物をほぐすための所定の工程を実行したあと,前記回転ドラムを前記第2の回転数で回転させる前記第2の運転モードによる運転を行う請求項1〜3のいずれかに記載のドラム式洗濯乾燥機。
  7. 前記洗濯物をほぐすための所定の工程が,前記回転ドラムを前記第1の回転数で所定の時間回転させたあと停止させ,その後左右反転を小刻みに繰り返す動作を行う工程である請求項6に記載のドラム式洗濯乾燥機。
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